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越年着果による早生ウンシュウミカンの品質向上に関する研究

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(1)越年着果による早生ウンシュウミカンの 品質向上に関する研究本 R e s e s r c h ont h eImprovemennto fF r u i tQ u a l i t yb yD e l a y e dH a r v e s t i nE a r l yR i p e n i n gSatsuma M a n d a r i n .. 第 5号. 1994年 竹林晃男. T e r u o T a k e b a y a s h i. *京都大学審査学位論文.

(2) 越年着果による早生ウンシュウミカンの品質向上~~関する研究 目 次 緒. 1. 言・. 第 1章. 3. 越年着果に対する各種カンキツ果実の反応・. 第 1節. 供試カンキツ類の種類・. 3. 第 2節. 越年着果による障害果実の発生の時期と種類・.. 7. 第 3節. 樹上越年果実品質の経時的変化・. 第 4節. 樹上越年果の着生量と翌年度の着花量との関係・. 第 5節. 越年着果栽培への適応性・. .21. 第 6節. 考. 察・. ー・・・. .23. 第 7節. 摘. 要・. 第 2章. .14. ・ー・. .28. 銘柄産地産果実と越年着果栽培を含む各種栽培に. .30. おける果実品質・・・. 第 1節. 糖及び滴定酸含量の比較・. 第 2節. アミノ酸含量の比較・. 第 3節. 食味評価・・. 第 4節. 考. 察・. 第 5節. 摘. 要・. 第 3章. 19. .30 ーーー・. -ーー・. .33 .35 .3 7. ー・・ー -・・・. 早生ウンシュウの樹上越年完熟栽培・. .3 8. .39. 第 1節. 園地別の糖及び酸含量の季節的変化・・. ・3 9. 第 2節. 糖含量及び糖組成の季節的変化・・・・. ・4 3. 第 3節. アミノ酸含量の季節的変化・・・・. .4 5. 第 4節. 果実サイズの違いと糖及び酸含量の季節的変化・. ・4 7. 第 5節. 越年着果期間中の被覆資材の相違が果実品質に及ぼす影響・ 49.

(3) 円. 第 4章. h 戸u. 要・. t. 第 8節 摘. hU. 察・. Fhd. 第 7節 考. ••• ••. 戸ひ戸. 越年着果が翌年度の着花量に及ぼす影響・. 臼 つ. 第 6節. 樹 上 越 年 早 生 ウ ン シ ェ ウ 果 実 の じ よ う の う 膜 の 特 性 と 品 質 ・ ・ ・ 59. 第 1節. じようのう膜の厚さと果径、果梗径、果皮の厚さとの 関係・・・・. .5 9. 第 2節. じようのう膜の貫入抵抗・・・・. ・63. 第 3節. じようのう膜における酵素活性の変化・. ・ 65. 第 4節. じようのう膜構成成分含有量の変化・・. .66. 第 5節. じようのう膜の表面構造の変化・. ・1 1. 第 6節 考. 察・. ・14. 第 7節 摘. 要・・. ・16. 第 5章. 総. 合. 考. 察 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 18. 第 6章 総 摘 要 ・ ・ ・ ・. .84. 謝. .8 1. 引. 辞. 用. 文. 献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 8. Summary ・ ・ ・ ・ ・ ・ 92. 図. 版 ( 写 真 ) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 96. 付. 表 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (1).

(4) ュ = 口. 緒. 近年のウンシュウミカンの消費動向は消費者のニーズの多様化と消費減退によ る慢性的な供給過剰が重なって、 産地聞の競争を激化させる結果となっている。 一方、 国 際 的 に は オ レ ン ジ の 輸 入 自 由 化 、. とくに、 低 廉 で 高 品 質 の オ レ ン ジ ジ. ユースの自由化はウンシュウミカン果汁市場を圧迫する結果となり、 わが国のミ カ ン 産 業 ( と く に 2級 品 果 実 ) に 与 え る 影 響 は 大 き い も の と 思 わ れ 、 今後、. との. ような消費の減退を食い止め生産の安定を図るためには、 より高品質のウンシュ ウミカンの生産に努めるべきものと考える。 ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン 果 実 の 高 品 質 化 の 方 法 と し て 、 すでに、 多 く の 研 究 結 果 を 基 礎として果実生育の後期に水分ストレスを与える栽培方法がよく知られている。 いわゆる、 根 群 域 制 限 裁 培 法 ( ポ ッ ト ・ ボ ッ ク ス 裁 培 、 根 群 切 断 栽 培 ) や、 水 分供給制限裁培法(シルパーマルチ、 屋根掛け、加温ハウス及び無加温ハウス栽 培) などが. ζ. れに当たる。. それぞれ実績を挙げている。 るためには、. そ れ ぞ れ の 栽 培 法 に つ い て 詳 細 に 研 究 さ れ 、 かつ、 ごとに採り挙げた越年着果栽培は高品質果実を得. この範喝をまったく逸脱するものではないが、 異なった観点からの. 高品質化を試みたものである。 すなわち、樹上において完熟するカンキツ類とり わけ早生カンキツの果実を、 可能な限り長期間にわたって樹上に越年着果させ、 果実品質を向上させようとする栽培方法である。 とのような. ζ. とはウンシュウミ. カン裁培では早くから、経験的に認められており、近年に至って、 早生ウンシュ ウ を 使 っ た 完 熟 栽 培 が 各 地 で 試 み ら れ (渡部ら 1 989. 長 谷 部 ら 1989. 小 原 ら 1989 橘 ・ 中 井 1989). 和歌山県でも. .木成り栽培' と し て 生 産 さ れ た 果 実 が 市 場 で. 好評を得ているが、 そ の 栽 培 方 法 は ま ち ま ち で 、 未 だ 確 立 し た も の と し て 定 着 し ていない。 本研究は早生カンキツ類の越年着果栽培による品質向上の可能性を、栽培条件 の相違と食味品質の観点から早生ウンシュウを主な材料として検討した結果を取 りまとめたものである。. 第 1章では、 近 畿 大 学 問 属 農 場 に 栽 培 さ れ て い る 約 100 種 類 の カ ン キ ツ 類 を 供 試して、和歌山県有団地方の気象条件下で越年着果によって発生する障害果の発.

(5) 生時期と種類、果実品質の変化並びに翌年度の着果量に及ぼす影響を勘案して、 樹 上 越 年 栽 培 に 適 応 す る カ ン キ ツ の 種 類 を 明 ら か に し た 。 第 2章 で は ウ ン シ ュ ウ ミカンについて、樹上越年果実と果実品質がとりわけ優れているとされている銘 柄産地産果実やその他各種栽培法による果実との品質を比較し、それぞれの品質 特 性 を 検 討 し た 。 第 3章 で は 、 第 1章 及 び 第 2章 の 結 果 か ら 、 樹 上 越 年 栽 培 に よ り果実品質の向上が最も期待される早生ウンシュウについて、越年着果による果 実品質の季節的変化を明らかにするとともに、その載培条件について検討した。 第 4章 で は 樹 上 越 年 栽 培 を 行 っ た 早 生 ウ ン シ ュ ウ 果 実 に お い て 、 食 味 上 高 く 評 価 されているじようのう膜の変化についての詳細を明らかにした。. 2-.

(6) 第l 章 越年着果~:対する各種カンキツ果実の反応 カ ン キ ツ 類 の 性 状 に 関 す る 全 般 的 な 解 説 は 岩 政 (1976) の 記 載 に 詳 し い 。 従 来. 1 9 6 報告されているカンキツ類の果実品質についての経時的な調査は和歌山果試 ( 0 )、 山 田 ・ 西 浦 ( 1977,1980) が 行 っ て い る が 、 経 済 上 の 見 地 か ら そ の 地 方 の 栽 培 習慣にしたがって障害が発生する以前に収穫した果実について行われたものや、 育種素材としての品種特性を比較したものであって、着果期間の延長による果実 品質の向上という観点から調査したものではない。 本 章 で は 和 歌 山 県 有 田 地 方 の 気 象 条 件 下 に お い て 約 100種 類 の カ ン キ ツ 類 に つ いて、可能な限りの期間、樹上に着果させて障害果の発生と果実品質の変化につ いて経時的な比較調査を行ない、種々のカンキツ類の果実成熟の様相を明らかに し、樹上越年栽培の適否についての基礎的な知見を得た結果を述べる。. 第 1節. 供試カンキツ類の種類. 1990年度、 91年 度 の 2か 年 に わ た り 出 来 得 る 限 り 多 く の 種 類 、 品 種 , 系 統 を 供 試して調査を行った.すなわち、近畿大学問属農場{和歌山県有田郡湯浅町)の 中生代白亜紀に由来する亜酸化頁岩を母岩とする土壌の平坦な丘陵地に栽培され. 0 . . . . . . . . 1 6年 生 の カ ン キ ツ 見 本 圏 の 成 木 (1品 種 2本 以 上 ) を 対 象 と し て 、 ている、 1 1990年 度 は 98種類、 1991年 度 に は 7種 類 の 合 計 1 0 5種 類 を 供 試 樹 と し て 選 定 し た。. 1933)及 び 岩 崎 (1966)に従い‘第 1表 の 通 り 2属 供試したカンキツは田中 ( 亜属,. 8区,. 3. 19亜区, 9 3種 と 交 雑 種 12種 に 分 類 さ れ た 。 す な わ ち 、 カ ン キ. 8種} ツ 属 に は 初 生 カ ン キ ツ 亜 属 の 5区 ( 63種 ) と 、 後 生 カ ン キ ツ 亜 属 の 3区 ( 2. 2種 ) に 分 類 す る と が 、 キ ン カ ン 属 で は 真 正 キ ン カ ン 亜 属 ( 2種 ) 及 び 交 雑 種 ( 1 たができた。. 1 9 7 6 )及 び 田 中 ( 1 9 8 0 )によっ なお、品種名の表記については岩政 (. た。とれらをさらに熟期の早晩から主なものについて分類すると、早熟系として ウンシュウミカンの各系統と、青採りをするスダチ.ユズ及びカボスなどがあ. 3.

(7) 雪空~. 1 三受. イ共言式カンキツ類の分実頁表. 学. 種及び品種名. 名. (A )弘主工盟L. (メヌ ン 有 子 、y 居 罵 ) (A-l ) . t frchicitrue Tanaka 初生カンキツ亜属) I I Limonellus (Rumph) Tanaka ライム区] 4 Eulimonellus Tanaka 小 泉 亜 区 スイートライム C.limettioid巴s Tanaka I I I Citrophorum (Necker) Tanaka シトロン区] 8 Limonioides Tanaka レモン亜区 イタリーレモン C.limon Burm.f. リスポンレモン C.limon Burm.f. #ピラフランカレモン C.limon Burm.f . #ペルナレモン C.limon Burm.f . I V Cephalocitrue Tanaka ザボン区] 10 Decumana ( L . ) Tanakaザ ポ ジ 亜 区 セキトウユ C.grandis Osbeck var. 口之津 2号 C.grandis(Mato) X (Hirato-buntan) アンセイカン C.grandis var.anseikan Hort.ex Tanaka 谷川ブンタン C.grandis var.tanikawana Hort.ex Tanaka 水晶ブンタン C.grandi~ Osbeck forma Suisho 平戸ブンタン C.grandis var.hirato Hort. ex Tanaka フナドコ C.funadoko Hort. ex Y .Tanaka 興津 2 4号 C.funadoko Hort . ex Y Tanaka 1 1 F1avicarpa Tanaka 黄 色 大 果 雑 カ ン 系 ( 大 果 雑 カ ン 亜 区 ) キヌカワ C.glaberrima Hort. ex Tanaka マーシュシードレス C.paradisi Macf.var. ウイニー Citrus sp. スムースセピレ Citrus sP. 12 Aureocarpa Tanaka 檀 色 大 果 雑 カ ン 系 ( 大 果 雑 カ ン 亜 区 ) コウトウカン C.kotokan Hayata イワイカン C.iwaikan Hort.ex Y . Tanaka ワコウハッサク C.hassaku Hort.ex Y . Tanaka ハッサク C.hassakt1 Hort.ex Y . Tanaka アサヒカン C.asahikan Hort. ex Tanaka V Aurantium_(TOURM.) Tanaka ダイダイ区] 1 3 Medioglobosa Tanaka 中 果 雑 カ ン 亜 区 ヒョウカン C.ampu11acea Hort. ex Tanaka 田ノ浦オレンジ C.natsudaidai IIayata J1!野なつだいだい C.natsudaidai Hayata キンコウジ C.口 bovoidea Hort.ex Takahashi オオタチバナ C.otachibana Hort.ex Y.Tanaka ナル卜 C.medioglobosa Hort. ex Tanaka ヤマブキ C.yamabuki Hort. ex Y .、 fanaka サンボウカン C.sulcata Hort.ex Takahashi. -4-.

(8) nHnu. aaa aa. kkT. G.aurantium L 短 縮 花 序 系 (:ダイダイ. n u. a K a. hウ hイ四一ジ ト a -ダは一-ン一 間一イ吋一イ・叩一パレアタ. M一 ヨ 原 ヤ ロ. セ m一 ダ m一 ツ オ フ ピ m一. ω. ω一イ川一ク. h一 カ 一キ町一ジ福ジト 4#5#6. 総状花序系(ダイダイ亜区). オマナジャファー パレンシャ ナパレンシャ パイナップル パーソンブラウン レッドシレッタ ホワイトシレッタ マース ハムリン ペラトリオ ペラナタール ユキカン ゴールデンナグット シナミカン セントミケール ポッペサマー パイアネーブル ロ ノ て ー ト ソ ン ネ ー ブ jレ 白柳ネーブル 森田ネーブル タロッコ モロー マルチーズ ( Tangors) タンカン 宮内伊予柑 大谷伊予柑 興津 1 2号 清見. 1 7 Tenuicarpa Tanaka ヒュウガナツ. E区). C.canaliculata Hort.ex Y.Tanaka オレンジ亜区. C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sin巴nsis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis var.brasiliensis Tanaka C.sinensis var.brasiliensis Tanaka C.sinensis var.brasiliensis Tanaka C.sinensis var.brasiliensis Tanaka C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck C.sinensis Osbeck. 立 ム ta旦 主 主 . ! ! Hayata C.iyo Hort.ex Tanaka Lよ~Hort.ex Tanaka. C .u 旦単斗旦 xC.sinensis C.unshiu praecoxX C.sinensis 軟果系(ユズ遠縁雑カン亜区). C.tamurana Hort. ex Takahashi. 旦 旦 . E l ! . f 主 . ! ! Tanaka 1 8f. 硬果系(ユズ速縁雑カン亜区) カワパタ C.a旦王立. ! ! H o r t . e x Tanaka オウゴンカン(キミカン C.flaviculpus Hort.ex Tanaka 1 9 Paranobilis Tanaka 近 九 年 母 系 ( ユ ズ 遠 縁 雑 カ ン E区 ) シュンコウカン C .shunkokan 1 Iort .ex Tanaka. ( A-2 ) Metacitrus Tanaka 後生カンキツ亜属) V I 0smocitru~ Tanaka [ユズ区] 2 1 Euosmocitrus Tanaka 真 正 ユ ズ E 属 C.sudachi Hort.ex Shirai スダチ. -5-.

(9) C.wilsonii Tanaka イーチャンレモン C .junos Sieb. ex Tanaka #ユズ L主主旦 aju Hort. ex Shirai ハナユ C.sphaerocarpa Hort.ex Tanaka カボス ジャパラ V ~包主主主主 Hort. ex Y.Tanaka ミカン区] v n 主主工旦旦旦且ー (GALLES10) Tanaka 23 Euacrumen Tanaka 真正ミカン亜区 C.yatsushiro Hort. ex Tanaka ヤツシロ C.nobilis var.kunep Tanaka クネンボ カラ C.unshiuX C.nobilis 宮川早生 旦.unshiu Marc.var'EL主主旦LTanaka 宮川早生 1 C .u盟 主 担 Marc.var.p'主主主主旦LTanaka 興樟早生 C.u盟主 iu Marc.var・E 盟♀旦. ! . . . . T a n a k a 林温州 C.unshiu Marc. 今村温州 L旦旦主主よ旦 Marc. 紅温州 C.u旦2 主却 Marc. 25 Megacarpa 大果亜系(マンダリン系・小ミカン盟区) ポ ン カ ン ー F.2428 C.reticulata Blanco ポンカン(高しよう C.reticulata Blanco ポンカン(低しょう ' C.reticulata Blanco 狭葉型・小泉亜系(マンダリン系・小ミカン亜区) 26 Microcarpa タチバナ C.tachibana Tanaka キ シ ュ ウ ミ カ ン ( ホ ゾ ダ カ ) C.kinokuni Hort. ex Tanaka キ シ ュ ウ ミ カ ン ( オ オ ヒ ラ ) c.kinokuni Hort. ex Tanaka コベニミカン C.erythrosa Hort. ex Tanaka 2 7 Latifolia 広葉型・小果亜系(マンダリン系・小ミカン亜区) コウジ C.leiocarpa Hort.ex Tanaka 咽 Pseudofortune11a Tanaka [唐金カン区] 28 Pseudofortunella Tanaka 唐 金 カ ン 亜 区 シキキツ C.madurensis Lour. (C) Fortunella S胃 ingle ( 重 注 カ ン j寓 ) (C-2)Eufortunella Swingle (真正金カン亜属) F..obovata Tanaka チョウジュキンカン F.margarita S胃 ingle ナガミキンカン X Hybrids (玄ξ 染 佳 手 重 ) Citrus sp . サンジャシント C.paradisix C.tangerina ミネオラ C.paradisix C.tangerina ヤラハ C.paradisiX C.tangerina セミノール C.tamuranaX C.sinensis 興湾 1 8号 C.unshiuX C.hassaku スイートスプリング C.hassaku X C.grandis メイポメロ C.hassaku X C.natsudaidai サマーフレッシュ C.hassaku X C.tangerina 興濠 2 6号 コパヤシミカン L + tangelos 旦旦立主i 旦 C.natsudaida, P .trifoliata Raf.xF.margarita X Citrus sp. # ト 1 ' ) . . ピ ル シ ト レ y夕方ヲト P .trifoliata R a f . X C.sinensis Osbeck #ラスクシトレンジ 調 査 は 1 9 90年 度 、 #. 1 9 9 1年 度 の 調 査 、. 6. 1 急傾斜地園.

(10) り、中熟系としては、ネーブル,ハッサク,イヨカン,ポンカン,. ‘アンセイカ. ン'及び‘ヒラトブンタン'などがある。晩熟系としてはナツミカン,. ‘ヒュウ. ガナツサンボウカンナルトカン. ‘ミネオ. ラ'. ・セミノールパレンシア. ‘シュンコウカン. ‘福原オレンジグレープフルーツ,. .カラ'及び.清見'などがとれに含まれた。. 第 2節. 越年着果による障害果実の発生の時期と種類. 供試カンキツ類 1 05種 に つ い て 、 越 年 し て 引 き 続 き 樹 上 に 着 果 さ せ た 場 合 、 冬 季の低温条件によってもたらされると考えられる障害や、長く着果させたことに よる生理的な変化がもたらす障害の発生が予測される。そとで、本報告では可能 な限り長期間樹上に着果させ、発生する果実障害の種類と発生時期を品種ごとに 調査した。. 材料及び方法. 05種について、 1990年 度 . 9 1年 度 と も 1 1月 5 日 か ら 前節で示したカンキツ類 1 翌 年 の 6月 2 5日 ま で の 聞 に 月 1回 、 果 実 の 凍 霜 害 ( 果 皮 の 凍 霜 害 ) 、 腐 敗 、 落 果 及び回青は採取直前に、す上がり、浮き皮は採取後にそれぞれ調査し、障害の発 生程度を指標 判定し、. 0 =無. 1 =少. 2 =中. 3 =多. 4 =甚. 5 =全 , の 6段 階 で. 3 ( 多 ) 以 上 に な っ た 時 点 を 致 命 的 な 障 害 発 生 の 時 期 と し た 。 1990年 度. 1年 度 の 気 温 は 最 高 , 最 低 気 温 と そ れ ら の 旬 平 均 を 平 年 度 の 記 録 と 比 較 し 、 及び9 さらに、該当年度の日最低気温の変化を表記した。. 実験結果. 990年 1 1月 か ら 9 1年 6月 ま で の 8か 月 間 の 気 温 の 変 化 を 、 第 1図 調査期間中の 1 991年 1 1月 か ら 9 2年 6月 ま で の 8か 月 閣 の 気 温 の 変 化 を 第 2図に示した。 に 、 1. -7-.

(11) (町). H)4. 回. P. 9. や. H. ρ. 回 。. 8. mmH 同. 制肘 HRH 同眠E併euwONulli---蝿MmQ 岨眠幽噌Q回一服日一.関紙単由民回世 ・.周回帆憾堕凹︻明日 O (制肘 O 戸以慢心H mQHV倒﹂﹁叫山羽川町刈岡利回川引ハむ且u回世昭拭州問殴削 ,悶凶同川町制 叫ハ む岡岬M ∞. 吋. 目 月. 眠 (ド). c 1 l. ρ. Eコ. 資一一「 -ニ=-'~. ︹ 叶 ). ~. t函. ‘.

(12) 30. ( " C ) 気. 25 ょ g ( J ; 皿. 20. 15. むコ. 10. 。 X I 1991 費考 2~召、. E. 沼. E. 1992 言周三藍箕耳毘司司コ <T:)安主主量と司z!ef三イ直ι〉責主主呈 <T:)土ヒ車交 ( 1991年度). r :. 0:旬 摘 開 . : 旬g l 盟問温. 毎日の最臨温, 一一一一一:本年度の気温. 一 一 一 一 一 ー :20 年の平均気温. W.

(13) 1 9 9 0年 度 は 平 年 値 に 比 べ て 最 高 、 最 低 気 温 と も に 温 暖 傾 向 で 推 移 し た 。 旬 平 均 の最低気温は、. 2月 の 上 旬 、 下 旬 及 び 5月上旬に平年値を下まわり、. 及 び 下 旬 に は O'Cを下まわった。. 2月の上旬. 毎日の変化を最低気温でみると 1 2月下旬から. 4 月 上 旬 ま で の 聞 に O 'Cを下まわる低温の日が数日認められ、中でも 1月 1 6日に. -2.7 ' C 、 2月 9日に 3 . 2" C 、 2月 2 6日には 4 . 0"Cと当地での極低温を記録した が、いずれも晴天日の放射冷却による低温であり、その後、. 1 2 0分 以 内 で. oo c以. 上に上昇した。 1 9 9 1年 度 も 前 年 と 同 様 に 温 暖 傾 向 で 推 移 し た が 、 最 低 気 温 の 旬 平 均 値 が O"Cを下まわるととはなかった。. 最 低 気 温 は 1月 1 6日の 3 . 4"Cと 2月 2 3 o. 日の 3 . 0"Cを記録したのみで、短時間で 4 . 0C以下となった日はなかった。 以上の気象変化のもとでの供試カンキツ類それぞれの障害発生の時期とその種 類 は 第 3図に示した。 発 生 し た 障 害 を 種 類 ご と に 大 別 し て み る と 、 霜 害 は 早 い も の で は 12月 下 旬 頃 より発生しはじめ、主として後生カンキツ亜属及びとれらの交雑種(タンゴール 類 ) に 多 発 し 、 ま た 、 ザ ボ ン 区 の 一 部 に も 見 ら れ た が 、 厳 寒 期 の 終 わ る 3 月初旬 頃より急激に減少した。腐敗果は霜害の後遺症として現れ、. 2月 中 旬 か ら 5月初. 旬 に か 吋 て ユ ズ 区 及 び ミ カ ン 区 で 多 発 し た 。 落 果 は 1月 の 初 め か ら 6月 中 旬 ま で の長期間にわたり発生し、初生カンキツ亜属のザボン区、ダイダイ区、及びとれ らの交雑種で多く発生したが、後生カンキツ亜属ではユズ区にのみ発生が認めら れ た 。 す 上 が り は 2月 初 旬 か ら 6月 中 旬 に か け 発 生 し 、 早 期 に 落 果 し た も の の ほ か は 、 ほ と ん ど の 種 類 で 発 生 が 見 ら れ た 。 浮 き 皮 は 12月 中 旬 頃 よ り 発 生 し は じ め 5月 初 旬 頃 ま で ラ イ ム 区 、 シ ト ロ ン 区 、 ザ ボ ン 亜 区 を 除 く 、 多 く の 種 類 で 発 生 し た 。 回 青 は 4月 下 旬 頃 以 降 に 発 生 し 、 果 実 の 障 害 が 少 な く 長 期 間 樹 上 に 着 果 す ることの可能な種類に限られた。 次に供試したカンキツ類を種類・品種別に詳細に検討してみると、ライム区の . ス イ ー ト ラ イ ム ' 及 び 、 シ ト ロ ン 区 の レ モ ン は 6月末まで樹上に着果したが、. 5月 に は す 上 が り が 認 め ら れ た 。 ザ ボ ン 区 の ブ ン タ ン で は 落 果 が 主 体 と な り 、 樹 上 に お け る 着 果 期 間 の (1""3 月)短いものが多かった。同じ区でもグレープフルーツはす上がりと霜害のほか 軽微な落果が、. .イワイカン'及び・アサヒカン.ではす上がりと浮き皮のほか. 発 生 程 度 が 1""2の 軽 微 な 霜 害 と 落 果 の 発 生 が 認 め ら れ た 。. -10-.

(14) ダイダイ区の‘ヒョウカン.及び‘JlI 野なつだいだい'ではす上がりの発生が 遅く. (4--5月 ) に 見 ら れ た が 調 査 終 了 時 ま で 着 果 し た 。. ウ ' 及 び . キ ク ダ イ ダ イ ' も 4--5月頃に回青現象が、. また、. ‘カイセイト. 6月 に は す 上 が り が 認 め. られたがその後も着果し続けた。同区のオレンジ車区でも調査期間中に‘フクハ ラオレンジ.は障害が見られず、. ソtレンシア'には回青とす上がりが、. ‘ジョ. ッパ'及び.オマナジャファー.ではさらに落果が認められたが調査の終了時ま で着果した。. しかし、その他のオレンジ車区ではす上がりの後、落果するもの. や 、 浮 き 皮 ・ す 上 が り ー 落 果 と な る も の が 大 部 分 を 占 め 6月 末 ま で 樹 上 に 残 ら な かった。そのほか、タンゴール類のタンカン、. ‘宮内伊予柑'及び‘清見'は、. 早い時期から霜害や浮き皮が認められたが軽症であり、品質の劣化が著しくなる. 3月 頃 ( タ ン カ ン 、 イ ヨ ) か ら 5月 頃 ( .清見. ) ま で 樹 上 に 着 果 さ せ て お く こ とが可能であった。 は回青のほかは、. さらに、同区のユズ遠縁雑カン亜区の.ヒュウガナツ'で ‘シュンコウカン'ではとりたてて障害は認められなかった。. ユズ区の.イーチャンレモン.の障害は落果であるが、その他スダチ,ユズ,カ ボス及び.ジャパラ'は霜害と落果が主要な障害であった。 ミ カ ン 区 で は 霜 害 ( 12月 下 旬 --2月 下 旬 ) 、 浮 き 皮 (1月 上 旬 --3月 下 旬 ) 及 び す 上 が り ( 1月 下 旬 --4月 上 旬 ) が 複 合 し て 発 生 し 、 最 終 的 に は 腐 敗 に 至 る も のが多かった。トウキンカン区でも障害はミカン区と同様であったが、時期が遅 れて発生した。 交雑系のカンキツ類は両親の組み合わせの相違によって、発生する障害の種類 が 異 な っ た 。 . メ イ ポ メ ロ ' 興 津 18号 及 び 興 捧 2 6号 で は 落 果 が 、 興 津 1 2号 及 び .清見'では霜害ー落果が、. ‘ミネオラ. ‘ヤラハ'及び‘セミノール'では. 浮き皮ーす上がりがそれぞれ障害の主体であった。 な お 、 以 上 に み ら れ た 各 種 障 害 の 典 型 的 に 現 れ た も の を 図 版 に ( 写 真 1--写 真 1 0) 一括して示した。. 11-.

(15) 4 .スイートライム. L() L(). 8 .イタリーレモン 8 .リスポンレモン 8 .ピラフランカレモン 8 .ベルナレモン. 」ベ〉一一一一 1-()一一一一一 」一一一-0-ー. 1 0 .セキトウユ 1 0 .口之樟 2号 1 0 ."7ンセイカン 1 0 .谷川ブンタン 1 0 .水晶ブンタン 1 0 .平戸ブンタン 1 0 .フナドコ 1 0 .興津 24号. •. 1 1.キヌカワ. 1 1 .マーシュシードレス 1 1.ウイニー. 1 1.スムースセピレ 1 2 .コウトウカン 1 2 .イワイカン 1 2 .ワコウハッサク 1 2 .ハッサク 1 2 .アサヒカン. ##. 1 3 .ヒョウカン 1 3 .田ノ浦オレンジ 1 3 .川野なつだいだい 1 3 .キンコウジ 1 3 .オオタチバナ 1 3 .ナルト 1 3 .ヤマブキ 1 3 .サンボウカン 1 4 .カイセイトウ 1 5 .キクダイダイ 1 6 .ジョッパー 1 6 .福原オレンジ 1 6 .ジャファー 1 6 .トロピタ 1 6 .オマナジャファー 1 6 .ノてレンシャ 1 6 .ナパレンシャ 1 6 .パイナップル 1 6 .パーソンブラウン 1 6 .レッドシレッタ 1 6 .ホワイトシレッタ 1 6 .マース 1 6 .ハムリン 1 6 .ベラトリオ 1 6 .ベラナタール 1 6 .ユキカン 1 6 .ゴールデンナグット 1 6 .シナミカン 1 6 .セントミケール 1 6 .ポッベサマー 1 6 .パイアネーブル 1 6 .ロパートソンネーブル 1 6 .白柳ネーブル 1 6 .森田ネーブル. *0-一一 会ー一一一一. ( 月 ). X I. 四. 種及び制重名 (年). I. 1 9 9 0. -12-. E. 田. W. 1 9 9 1. V. V I.

(16) 1 6 .タロッコ 1 6 .モロー 1 6 .マルチーズ 1 6 .タンカン 1 6 .宮内伊予柑 1 6 .大谷伊予柑 1 6 .輿持 12号 1 6 .清見 1 7 .ヒュウガナツ 1 8 .カワパタ 1 8 .オウゴンカン(キミカン) 1 9 .シュンコウカン 2 1.スダチ 2 1.イーチャンレモン 2 1.ユズ 2 1.ハナユ 2 1.カポス 2 1.ジャパラ 2 3 .ヤツシロ 2 3 .クネンボ 2 3 .カラ 2 3 .宮J I I 早生 2 3 .宮J I I 早生 1x 2 3 .興諸早生 2 3 .林温升i 2 3 .今村温州. L ( ) ( ) L()---()一一L L ( ) →0. ・. ・ ロ L ( ) 一 一 一 4コ 0 0 一 一 ・ロ00-. . . . . . . a o + ム. •. C. E. À~. #トー屯. 口O企 illi--rLi. 2 3 .犯 蓮 i I f f l 2 5 .ポンカンF . 2 4 2 8 2 5 .ポンカン(高しよう) 2 5 .ポンカン(低しょう) 2 6 .タチバナ 2 6 .キシュウミカン(ホゾダカ) 2 6 .キシュウミカン(オオヒラ) 2 6 .コベニミカン 2 7 .コウジ 2 8 .シキキツ C .チョウジュキンカン C .ナガミキンカン X .ミネオラ X .ヤラハ X .セミノール X .サンジャシント X .興津 18号 X .スイートスプリング X .メイボメロ X .サマーフレッシュ X .興溶 26号 X .コパヤシミカン X .ト1At:kシトレy効 ヲ ト X .ラスクシトレンジ. •. ロ .ー.L..[}-() ・00--ーム企一一一 ・口-o A 企一一一 j. 4J OA ー. 1 ・ ← 0 0ム企. ・ 口- A 一一一一 」 一 一 寸 コ0一 一ι0 ー 口O一一0-口0一一-0一一 E. 」ー-0-0 0ι一 一 E. L . . . ( ) 一 一 一 一 一. lili--. 」一一屯Oー ー ム ,L()(). ~------~~~O一一一. " 0 一 一 一 一0 l . [ J o ー ム. 食一一. 川 v. ( 月 }. 女ー. l . . ( ). 沼. E. I. E. E. W. V. V I. 種及び担調名 { 年 }. 童青 3 e ! 週 、. 1 9 9 0. 1 9 9 1 1 9 9 低 ト1 9 9 1 年 ( # 1 9 9 1 !p-92 年)調査. 走盛年毒葺身毛による陪主主史三竺の多量生主とその臨寺其月. 種・品種名の前の番号・記号は第 1表の分類における番号・記号を示す. ・:霜害, A:腐敗果, 0:す上がり. 0:同(諜害). 0:落果, ロ:浮き皮, 女:回青 1 " :急舗斜地圏. 1 3.

(17) 第 3節. 樹上越年果実品質の経時的変化. 0 5種 に つ い て 、 果 実 品 質 、 と く に 、 果 汁 中 の 各 種 糖 の 含 量 及 供試カンキツ類 1 び滴定酸合量の経時的変化を調査した。一般的に、カンキツ類の品質判定、とく に 糖 測 定 の 簡 便 な 方 法 と し て 、 Brixを 採 用 す る こ と が 多 い 。 同 一 時 期 、 同 一 品 種 を比較する場合は迅速かっ正確に把握できる。しかし、本実験のように供試品種 が多岐にわたり、成熟のステージが異なり、更に、酸含量のレベルが大きく異な る 場 合 の 比 較 で は 、 酸 の 影 響 が 大 き く 現 れ Brixに よ る 表 示 は 適 正 な 手 法 と は 云 え ない。そごで、糖分析は高速液体クロマトグラフィーで行い合計糖を表示し、酸 分析は遊離の酸を測定する滴定酸度(クエン酸換算)法を採った。. 材料及び方法. 供試したカンキツ類 1 0 5種類について、 1 9 9 0年度, 9 1年 度 と も 11月 5 日 か ら 翌. 5日 ま で の 聞 に 月 1回、 年 の 6月 2. 1種 類 当 た り 1果 重 5 0 g以 下 の も の に つ い て は. 4 0果 、 大 果 ( 500g以上)で結果量の少ないものは. 2~3 果、その他のものは 5~. 1 0果 を 無 作 為 に 採 取 し て 果 実 品 質 を 調 査 し た 。 な お 、. .宮川早生'は傾斜畑栽培. の果実についても行った。分析は全果実の果汁を混合して供試した。糖は果汁を 純水で 1 O 5 0倍 に 希 釈 し て 、 孔 径 0.45μm の フ ィ ル タ ー で ろ 過 後 、 直 接 10μ1 を "'"V. 高速液体クロマトグラフィーに注入し測定した。カラムは島津 S CR-101C (ガード カラム島津 S C R ( H )っ き ) を 用 い 、 移 動 相 H20、 流 量 1 m 1 /min.カ ラ ム 槽 温 度 8 0"C の条件で分離し、示差屈折計(島津R I D 6 A ) で検出した。全精は各種糖の合計値 とした。滴定酸度は常法により測定しクエン酸量に換算して表示した。. 実験結果. 0 5種 類 を 調 査 期 間 中 の 増 糖 パ タ ー ン か ら A 供試したカンキツ 1. "'"V. D の 4グルー. プ ( 第 2表 ) に 分 け 、 そ の う ち 、 グ ル ー プ ご と に 代 表 的 な カ ン キ ツ 類 の 果 実 品 質. -14-.

(18) の 経 時 的 な 変 化 を 第 4図 に 示 し た 。 な お 、 検 出 さ れ た 糖 の う ち 、 主 要 な も の は シ ョ糖であり、還元糖では果糖及びブドウ糖が同量程度検出されたが、図中、両者 が交錯して煩雑となるので果踏のみを示した。. 1 果実に致命的障害が発生する頃まで糖が増加し、果汁中の全精量が最高値で 1 %以上の高位の含量を示す種類をグループ Aと し た 。 , 宮 川 早 生 キ シ ュ ウ ミ カン及び高しよう系ポンカンは調査を開始した 1 1月 5日 よ り 全 精 含 量 が そ れ ぞ れ. 4 . 7 % ( 3月まで) 9.8%( 4月 ま で ) 11 .2 %( 4月 ま で ) 上 昇 し て 、 最 終 的 に 全 糖 5 %以 上 に 達 し た 。 普 通 ウ ン シ ュ ウ , 含量は 1. ‘コベニミカンタンカン,. ‘ 宮. 内伊予柑サンジャシント'及び.清見'も冬季の増糖効果が高かったが、 普通ウンシュウ,. ・コベニミカン'及び‘コウジ'では 3月 以 降 に 、 高 し よ う 系. ポ ン カ ン は 4月 以 降 に 著 し い 浮 き 皮 が 認 め ら れ 、 同 時 に 全 糖 含 量 が 低 下 し た 。 糖 の組成をみると、調査開始時の 1 1月 に ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン は す で に 果 汁 中 の 全 糖 含 量が高く、しかもショ轄の割合が高かった。キシュウミカン,. ‘コベニミカン'. 及び‘コウジ'などは 1 1月 頃 よ り 全 糖 含 量 が 急 速 に 増 加 し 、 シ ョ 糖 の 割 合 も 高 く なった。. ポンカン、タンカン及び‘宮内伊予柑'は期間中の増糖量は大きかっ. たが、成熟の進行とともに果汁中のショ糖の割合が低下した。また、ミカン交雑 系の‘サンジャシント・及び.清見'は全精含量も高位であったが滴定酸度も高 かった。 調査期間中に全糖含量が横ばいとなり、最高値で 1 0 %前 後 の 中 位 の 含 量 を 示 す 種 類 を グ ル ー プ B とした。多くのオレンジがこれに属し、そのうち、ネーブル, 2 " " ' "1 月頃)に、ブラッドオレンジ, ‘ジョッパ'及び興津 18号 は 調 査 の 初 期 (1. . ジ ャ フ ァ ー パ レ ン シ ア ' 及 び ‘ 田 ノ 浦 オ レ ン ジ ' は 中 期 (2 3 月頃) にそれぞれ糖の増加が停止した。. % 以下の低位の含量しか示さない種 調査途中で落果し、全糖含量が最高値でも 8 類 を グ ル ー プ Cとした。. ‘ナパレンシア'及び‘マース'など、とのグループに. 属するオレンジの一部は徐々に全糖含量が増加したが、. .セキトウユ'及び口之. 津 2号 な ど ザ ボ ン 亜 区 の 一 部 で は 全 糖 含 量 の 増 加 が き わ め て わ ず か で あ り 、 い ず れも早い時期から落果し増糖が停止した。 調査期間中の全糖含量がさらに低位でほとんど横ばいか、減少傾向を示し、日 以 下 の 種 類 と そ の 他 の も の を グ ル ー プ D とした。. 'イタリーレモン. ‘ハナ.

(19) 。r_~叩. 錨. 宮川早生. 宮川早生¥.. 今村温州. (4Z2¥M}. l l i. I0. 惚. :t~'" ,r~1. 制. T 、 、 ‘. 1 *¥ I 1t. t. キシュウミカン. キシュウミカン. IHt予. ム﹁恥・︿. I6. •. F. ・ e. ~. I0. H. ¥ 回. 毎. l. 6. i--AJ. ‘. 4Jsu. '品商 ; I. JJ ン. 唱﹂ン. ー ヵ. a - - J n・. !t. ~. 050. 創. lh 刊. l l i. •. 4. E. o. - I0. ¥ M. S 軍. o. -16-. I~. 尚 一. 同一. ハ 仇. ~ IO~同.

(20) ZZ¥. (司. 16, -. 凶}山田. 5 2. 日. (EgH¥. l 弐・h ・同. ぃ h. 錨. I5. 同}山田. oc Poo 5I. 心~ じ~ιN. r. 制. 5. /∞. 〆竺. 00. oニ. Lb 合ム-A--Aιd. i令子,. l…". ジャファー. y∞. +~. ←~. 丘三こニ. 0. 51. 錨. l t . . . .. ・ ・. 0'. 内出. 10 ・・. 幽開. Rh・U h i、. (ESH¥M). 15, -. h l. 相@. L-1. ナパレンシャ. .. 15. . . . . 圃. H. ¥ 10 M. T¥). I•. 会. 盟 .. 時、. ι ヨ ニ. r,~. │ 一. 鋭. t月). イタリーレモン. 多再 4~罰. 0:櫨総量,. 1 -・ -・ a. 1112 1 2 3 4 56(11) 111212 l 4 5 6 スイートライム. 定昌宏手著書長畏しアとカン有午、y 多民主建CD 準唐互主とJ ごま商支E琵愛舌き量量. CD 歪Eイヒ. 口:ショ摘,. . 6 . : 果 騎 ,. .:滴定酸,. -17. ブドウ糖は省略.

(21) 雪空~2 若芝、. 走盛壬手辛苦身壬したカンキツ身宅実の布署舌詰量によるクりレ. 種及び. グループ別. グループ AZ 1 1 %< 住稽含量). ロ. 日日. 種. 1 0 .フナドコ 1 0 .興津 24号 1 6 .清見 1 6 .宮内伊予柑 2 3 .ヤツシロ 2 3 .カラー 2 3 .興津早生 2 3 .宮川早生 2 5 .ポンカンにうしよう) 2 5 .ポンカン(て礼ょう) 2 5 .ポンカン目4 2 8,2 6 .コベニミカン 2 7 .コウジ X .サンジャシント X .ミネオラ X .ヤラハ 1 0 .谷川ブンタン 1 3 .サンボウカン 1 6 .パイナップル 1 6 .森田ネーブル 1 7 .ヒュウガナツ 2 6 .タチバナ. 1 2 .ハッサク 1 6 .ジャファ1 6 .ハムリン 1 6 .タロッコ 1 8 .オオゴンカン X .興津 18号. 1 2 .ワコウハッサク 1 3 .田 1 6 .トロビタ 1 6 .パ 1 6 .福原オレンジ 1 6 .パ 1 6 .毛ロー 1 6 .マ 1 9 .シュンコウカン 2 3 .紅 X .スイートスププリング. グループ C 5 % ~路. 1 0 .セキトウユ 1 0 .口之海 2号 1 1 .マシュシードレス 1 1 .キヌカワ 1 3 .ナルト 1 3 .ヒョウカン 1 6 .オマナジャファ- 1 6 .ナパレンシャ 1 6 .ユキカン 1 6 .シナミカン 書X .ラスクシトレンジ. 1 0 .アンセイカン 1 2 .コウトウカン 1 3 .キンコウジ 1 6 .レッドシレッタ 1 6 .セントミケール. 1 0 .平戸ブンタン 1 2 .イワイカン 1 3 .オオタチバナ 1 6 .ホワイトシレッタ X .コパヤシミカン. グループ D. 4 .スイートライム 非1 5 .キクダイダイ 2 1.ハナユ. 8 .リスボンレモン#8 .ベルナレモン #8 .ピ 2 1 .カボス 2 1.イーチャンレモン 2 1.ス C .チョウジュキンカン. グループ B 1 1 %. 邸~ ]. (x). S 克. >. 1 0 .水品ブンタン 1 6 .ジョッパー 1 6 .パーソンブラウン 1 6 .興津 12号 1 8 .カワバタ 2 8 .シキキツ. 1 6 .大 2 3 .林 2 6 .キ X .セ. 8 .イタリーレモン 2 1.ジャバラ. C .ナガミキンカン. 1 1 .ス 1 2 .ア 1 6 .ポ 1 6 .マ X .メ. 1990年度分析の結果.ただし#印は 1991年度分析結果.民謡名の番号・詰ラは第 1表の分類番号.

(22) ユ'及び.イーチャンレモン'など酸を利用する種類がとれに含まれ、滴定酸度 も期間中にほとんど変化を示さなかった。 少傾向を示し、. ・スイートライム'では全精含量が減. 'イタリーレモン'及び.スイートライム'では精のうち還元糖,. より非還元糖の方が低い値を示した。. 第 4節. 樹上越年果の着生量と翌年度の着花量との関係. 果実を連年安定的に生産するととは裁培上の重要な要件であり、そのために、 連年着花量を安定して確保するととは朱くべからざる条件である。 果実の着生量及び着生期間が翌年度の着花量に及ぼす影響については、野自ら. ( 19 6 8 ) ,森岡(19 8 7 )が早生ウンシュウで、 Jones,Steinacker(1951)は ・ パ レ ン シア'でそれぞれ調査し、前者は着生豊及び期間ともにその影響のあることを認 め、後者は過多の着生量の影響は認められでも、着果期間の長短の影響は少ない としている。供試したカンキツ類について、樹上越年果の着生量及び着生期間が 翌年度の着花量に及ぼす影響を調査した。. 材料及び方法. 0 5種類について、 1 9 9 0年度、 9 1年 度 の 結 果 量 と そ の 翌 年 ( 大 供試カンキツ類 1 分 部 の 種 類 に つ い て は 開 花 期 間 は 4月 下 旬 - 5月 下 旬 、 キ ン カ ン 属 は 7""'9月) の着花量を. 0 =無、. 1=少ない、. 2 =やや少ない、. 3 =中 、 4 =多い、. 5 =甚. だ 多 い の 6段 階 評 価 で 表 し た 。. 実験結果. 調 査 樹 の 着 果 量 と 翌 年 度 に お け る 着 花 量 と の 関 係 を 第 3表に示した。. 1 0 5種. 類中、全く着花の認められない種類はなかったが、前年に着果量が甚だ多かった ) ・ヤラハ'及び・カラ.は着花量が非常に少なかった(指数 1 )。 (指数 5. -19-. 同様.

(23) A'i'i. 。 。 。 品 句 。 qd. 句、"。. “ , 内. aqdqaqarBrBE3pbeopUFO 司 t@OVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAVAFUFU 'u, nU r 勾u 内“ Ja F L M 内ru内匂 J 内 , “ 内 ruqf旬qF U. ユハカジヤクカ宮宮興林今紅ポポポタキキココシサミヤセ興スメサ興コトラチナ 巾. ι, 伺 ,“内. 34432344324533334333222223332334322. ‘ . ,. -U. 。 。 。 。. , ・. ※:急傾斜越劇音樹。品種の番号・記号は第 1表の分類を示す. 32334322342234342343444443335433454. ・ ・. トプ 一ンタツ一ン アウタツゲルルネ フヤルラツレルナ一一ブンルル号ツンンレ 2 ナカカン ヤヤシププレシオ一ンンケマ一ソブプズ柑柑 タ ジ シ ン ツ ン シ ト ン リ タ ン デ カ ミ サ ネ ト 一 一 コ 一 ン 予 予1 ガ タ ン ウ ヤ ビナンレナソドイスリトナカルミトベア一ネネツ一チカ伊伊ウパゴボチチ ロマレパイ一ヲワ一ムララキ一ナンッイパ柳田ロロルン内谷津見ュワウンダ一 トオバナパパレホマハベベユゴシセポバロ白森タモマタ宮大興清ヒカオサスイ , ‘. EupbpbpbpoEUFORUFOFUFOPOPUFORUFOFUFORUFORUFUFORUFORUFOPUFOnt q “ , ATA .A'Eゐ'SA'EA--- E A --A'EA--A'EA'EA--A・ 'A, --EA, . ‘ , EA .EA'aA・・ -'EA--A B --aA'E 'aA'EA A A・ 'a B B B a A n J L M 内ru ・・ ・・ ・・-・‘. 43333333323333443333333343333333333. Cコ. 8 . イタリーレモン 8 . リスポンレモン 8 . ピラフランカレモン 8 .ベルナレモン 1 0 . セキトウユ 1 0 . 口之津 2号 1 0 . アンセイカン 1 0 . 谷川ブンタン 1 0 . 水晶ブンタン 1 0 .平戸ブンタン 1 0 . フナドコ 1 0 . 興 津 24号 1 1 . キヌカワ 1 1.ウイニー 1 1 . マーシュシードレス l l . スムースセピレ 1 2 . コウトウカン 1 2 . イワイカン 1 2 . ワコウハッサク 1 2 . ハッサク 1 2 . アンセイカン 1 3 . ヒョウカン 1 3 . 田ノ浦オレンジ 1 3 . 川野なつだいだい 1 3 . キンコウジ 1 3 . オオタチバナ 1 3 . ナルト 1 3 . ヤマブキカン 1 3 . サンボウカン 1 4 . カイセイトウ 1 5 . キクダイダイ 1 6 . ジョッパー 1 6 . 福原オレンジ 1 6 . ジャファー. 44333343343333224343334343332333333. 4 .スイートライム. 種及び 着花量 着果量 着花量. 1 9 90-91 年 1 9 9 1 年 1 9 9 1 年. 着果量. 種及び話語名 1 9 90-91 年. 種及び母謹名. 走盛壬手三塁手身ミささそ三' : " 1 之メ2 ユノ当午、y 布討Q:)尋霊ま身ミ量量と歪塁壬手(シ 多再 3 三受、.

(24) に、着果量が多かった(指数 4 )の は . 水 晶 ブ ン タ ン パ イ ナ ッ プ jレ ムリン. ‘森田ネーブルタンカン,. ブ ラ ッ ド オ レ ン ジ ( .モロ. ‘タロッコ. ーチャンレモンハナユ 今村温州. ‘スイートスプリング. ‘清見.. ‘マルチーズ) . ス ダ チ ィ. ・クネンボ興津早生紅温州'. ・ヤツシロ'及びキシュウミカンであったが、すべて翌年度の着花. )。 量は減少した(指数 2. 一方、着花量の多かった(指数4' " " '5 )種 類 の う ち 、 グ. 、 レ}プフルーツ( . マ ー シ ュ シ ー ド レ ス ウ イ ニ ー . ) ーレッドシレッタホワイトシレッタ. ‘オマナジャファ. ‘ベラナタール. ジ ャ シ ン ト ベ ラ ト リ オ ポ ベ サ マ ー 興 津1 8号, 及び. ソ¥. ‘サン. ‘コベニミカン.. )、 ‘スイートライム. .コウジ'は前年の着果量が少なかったが(指数 2. ‘川野なつだいだい.、. ‘ジャパラ'及びキンカンは前年の着果量も多かった. " " '5 )。 (指数 4'. 第 5節. 越年着果栽培への適応性. 前節までの越年着果による果実障害の発生、果実品質の経時的変化及び翌年度 の着花量への影響などから総合的に勘案して、越年着果栽培によって、果実品質 の向上を期待するととのできるカンキツの種類及び着果期間中に発生する障害を 防止することの可能性などについて調査し、越年着果栽培への適応性について検 討した。. 材料及び方法. 第 2節 及 び 第 3節 で 得 ら れ た 実 験 結 果 よ り 、 果 実 の 成 熟 に 伴 う 増 糖 パ タ ー ン か らグループ Aに分類され、かつ、霜害などの障害を回避し得る手段のある種類に ついて、通常の収種期から全糖含量が最高に達する月までの閣の増加量を算出し て越年着果による増酒量とし、その期間の範囲、最高の全楕含量、その時点での 酸含量及び糖酸比を表示した。. -21-.

(25) 主再 4 王長. 種類・品. N p コ 、. 指封ーと達費主畏身毛主足。〉占T h霊 賓 と 院 主 主 害 。 〉 予 芭 主. 種. 調査期閣の. 期間中の最高全摘定酸量. 範囲(月). 増糖量. 1 2 . . . . . . . .3 1 0,フナドコ 1 2 . . . . . . . .3 1 0,興津 2 4号 1 6,タンカン {高しよう} 1""4 1 6,清見 1 2 " "4 1 . . . . . . . . 3 1 6,宮内伊予相 2 3,宮川早生 I 2 3,林温州 2 3,ヤツシロ 2 3,カラ 2 5,ポンカン (高しよう). 11""3 1 2 " "3 1""4 1 2 . . . . . . . .3. 2 6,コベニミカン 2 6, キシュウ (オオヒヲ). 1 2 " "4 1 2 . . . . . . . .3 1 2 . . . . . . . .4. 2 7,コウジ X,サンジャシント X,セミノール. 積酸比. 稽量. ( g / 1 0 0 m l ) ( g /1 0 0 m l ) ( g /1 0 0 圃 1 ) 2 . 1 9 3 . 1 7 11 .1 5 2 . 8 3 4 . 4 2 4.27 3 . 1 8 4 .7 0 2 . 9 2 3 . 3 9 2 . 2 5 7 . 1 8. 1 1 . 0 0 1 2 .7 8 1 2 . 5 4 1 2 . 4 1 1 6 . 7 1 11 .2 6 .6 4 11 1 1 .3 0 1 5 . 0 7. 5 . 1 霜害. 1 .8 3 1 .0 6. 6 . 0 霜害 12.0 浮皮. 1 .0 9. .5 霜害 11. 1 .1 1 0 . 9 6. 11 .2 霜害 17.4 霜害. 0 . 9 7. 11 .7 1 0 . 7 6 . 3 1 6 . 4 1 0 . 8 13.4 6 .7. 1 .0 9 1 .1 9. 0 . 9 2. 浮皮. 浮皮. 霜害. 浮皮. 1 2 . 0 8 1 6 . 0 1. 1""3 1""4. 4 . 2 0 8 . 0 9 5 . 4 7 4.94. 1 2 . 1 8 1 3 . 9 9. 2 . 3 7. 5 . 9 諌害. 2""5. 2 . 8 6. 1 1 . 2 0. 1 .9 3. 5 . 8 霜害. 1 .1 2 1 .1 9 1 .8 2. 1 急傾斜地園,品種の番号・記号は第 1表の分類を示す. 浮皮. 浮皮. 浮皮.

(26) 実験結果. 果 実 品 質 の 改 善 効 果 の 点 か ら 、 グ ル ー プ Aに 属 す る 種 類 に つ い て 、 通 常 の 収 種 期から全糖含量が最高に達する月までの閣の品質の変化、及び障害果実の発生を 簡単な枝単位の紙袋掛吋の処理によって防止することが可能か否かを示したのが 第 4表である。. 調査した期閣の内の増塘量は.キシュウオオヒラ. ( 8 . 0 9 g ) が最も多く、次い で ポ ン カ ン ( 高 し よ う ) (7.18g) 、 ‘コウジ. ( 5 . 4 7 g ) 、 ‘サンジャシント. ( 4 . 9 4 g ) 及 び ‘ 宮 川 早 生 . (4.10g) の願となった。 は‘宮川早生. ( 16.11g)が最も高く、. 最高値を示した月の全糖含量. ‘キシュウオオヒラ. (16.01g)、ポンカン. ( 15.07g)、 ‘サンジャシント. (13.99g)、タンカン (12.78g)、 .清見. (12.54g) 及 び . 宮 内 伊 予 柑 . (12.41g)の順となった。 量は.サンジャシント.が最も高く、. 一方、その時点における滴定酸含. .フナドコ. ‘セミノー)1,;. 興 津 24号. ・コウジ'の順となり、逆に低かったのは、ポンカン,ウンシュウミカン,タ ンカン,. ・ 清 見 ' 及 び . 宮 内 伊 予 柑 ' な ど で 1 %前 後 の 値 で あ っ た 。 食 味 評 価 に. つながる糖酸比でみると更に順序は変わり‘宮川早生ポンカン,. ‘キシュウ. オオヒラ'及びタンカンが上位を占めた。霜害による障害果発生の点から、 見. ‘宮川早生. ‘宮内伊予柑ポンカン,. . 清. ‘カラ'及び.セミノール'. が、簡単な袋掛吋処理によって発生を軽減することが可能であった。. 考. 第 6節. 冬. 察. 春期間を樹上に着果させた場合の果実の障害は、一般的には生理的な障害. (す上がり・浮き皮・回青)と外的要因による障害(霜害・凍害・腐敗)及び両 者 に 起 因 す る 後 期 落 果 な ど が あ る 。 三 輪 ( 1951)は生理的障害は樹体内にお吋る生 理的な不安定性に起因しているので、樹冠の内外を問わず全果実に及ぶことが多 いが、外的要因による障害は着果の位置や状態によって被害の程度が異なると述 べ て い る 。 本 研 究 で 供 試 し た 105種 類 の カ ン キ ツ に 発 生 し た 致 命 的 な 障 害 の 原 因 は、す上がりー落果、す上がりー浮き皮といった生理的なものと、霜害ー落果、. ん つ. 、 。 U.

(27) 霜害ー腐敗の外的なもの、及び霜害ーす上がりー落果など両者の複合的なもの、 さらに、比較的早い時期に突然、に落果するものに分けることができる。 生理的な障害発生にはじまるものには、ライム区、シトロン区、ザボン区及び ダイダイ区の早熟系を除く大部分が含まれた。これらの種類は、わが国では晩生 カンキツ類に分類され、越年着果が通常の栽培方法とされている。 外的要因による障害にはじまるものには、ユズ区、ミカン区及びトウキンカン 区などの寛皮性カンキツ類とダイダイ区の早熟系が含まれた。とれらの種類は、 早生カンキツ類に分類され年内に収穫を完了するのが一般的とされている。. ま. た、外的要因である霜害と生理的要因であるす上がりとが共に発生するものにザ ボン区のグレープフルーツがあった。'このように果実に対する障害の種類は分類 上の位置によって類似性のあるととを示しており、種の有する耐寒性の強弱や果 皮の状態、すなわち、寛皮性であるか否かによって障害果発生の状況は異なって くると考えられる。一方、障害発生の時期は同じ種類に属していでも、早熟系で 早く、晩生系で遅い傾向が認められた。. 2月 か ら 5 月 ま で の 長 期 間 に わ た っ て 起 ζ っ た 。 三 輪 成熟期に発生する落果は 1 (1951) に よ る と 冬 の 厳 寒 期 の 落 果 は 低 温 そ の も の が 引 き 金 に な る と 考 え ら れ て い る 。 ユ ズ 区 の . イ ー チ ャ ン レ モ ン . (12月 ) 、 ダ イ ダ イ 区 の . ナ パ レ ン シ ア .. ( 1月)及びザボン区の.セキトウユ, ( 2月)などでは、果汁中の成分の推移に 特別な変化や、果皮に外観上の障害は見られなかったにもかかわらず、低温によ ると思われる突然の落果が認められた。ユズ区のスダチ、カボス及び. .ジャパ. ラ'などでは霜害や凍害が腐敗を誘発して間接的に落果を引き起こす場合も認め られた。一方、春の温暖期に発生する落果は樹体内のホルモンのアンバランスに よ り 、 離 層 が 形 成 さ れ る た め と さ れ て い る ( 三 輪 1951 ) ナジャファー.及び.メイポメロ'などで見られ、. .ヤラハ'、. ‘オマ. .ヤラハ'では落果以前にす. でに果汁中の成分、特にショ楯含量の低下に見られるように過熱傾向が認められ た。いずれにしても、落果は載培上致命的な障害である。. 9 6 1 ) の報告によると、 暖 地 に お け る カ ン キ ツ 類 の 低 温 の 被 害 に 関 す る 吉 村 (1 被害の程度は遭遇する低温の強弱とは必ずしも一致しない。暖地産は一般的に耐 寒性が弱く、種類や個体の有する耐諌性の強弱、その個体が経過した気候的な前 歴の相違によって被害が異なることを認めている。調査した両年度の気温は暖冬. -24-.

(28) で推移したが、霜害は 1. "-J. 3月 の 最 も 低 温 期 に 多 発 し 、 ミ カ ン 区 の 寛 皮 性 カ ン キ. ツ類に多く認められた。被害が樹全体に及ぶことは少なく、種類の違いや着果の 位置、低温の程度により被害の程度が異なった。霜害は直ちに致命的な障害とな ることは少なく、. 1---3月 の 厳 寒 期 に 果 実 を 被 覆 す る と と で 容 易 に 被 害 を 軽 減 す. ることができると思われる。 浮き皮は、早生ウンシュウに比べ普通ウンシュウにおいて障害率が高く(松本. 1 9 8 0 ) 、果皮組織の構造に原因がある(倉岡 1 9 6 2 )と考えられている。本調査で は、浮き皮にはミカン区のウンシュウミカンや.タチバナ'及びキシュウミカン など覧皮性カンキツ類で多発する薄皮プクとザボン区の‘イワイカン'及びダイ ダイ区の.キンコウジ'などで見られる厚皮プクとが認められた。. しかし、浮. き皮は果実品質を著しく劣化させるが、それ自体が致命的な障害となることは少 なく、長期間樹上に着果させておくことにより、霜害や腐敗などの二次的な障害 を誘発して被害を増大させる. ζ. とが多かった。. 松 本 (1 9 8 0 ) によると、す上がりは発生原因により種々のタイプを示し発生時 期 も 異 な る と さ れ て い る 。 本 調 査 に お い て も 、 す 上 が り の 発 生 時 期 は 2月 下 旬 頃 か ら 始 ま り 、 最 も 遅 い も の は 調 査 最 轄 の 6月 下 旬 ま で 発 生 が 認 め ら れ た 。 ま ず 、 2月 下 旬 頃 よ り 低 温 期 の 凍 害 に よ る 砂 じ よ う 組 織 の 破 壊 が 原 因 と 思 わ れ る す 上 が り( d r y juicesac)が 、 ダ イ ダ イ 区 で 発 生 し た 。 つ い で 、 暖 か さ が 増 す 3月 下 旬 か ら 4月 頃 に 果 実 の 過 熱 が 原 因 と 思 わ れ る す 上 が り ( g r a n u 1 a t i o nー 砂 じ ょ う が 白 く ゼリー状化する)が、ミカン区の‘クネンボ'及びポンカンなどで認められた。. g r a n u l a t i o nー 粒 化 症 、 砂 最も遅く 5月 以 降 の 温 暖 期 に な っ て 発 生 す る す 上 が り ( じょうが白濁肥大化し果汁が消失)はダイダイ区の‘ヒョウカン'、. ')1¥野なつ. だいだい.及び‘サンボウカン'など晩生カンキツ類で発生した。す上がりは果 実品質を著しく低下させる障害であるが、落果しないものもあった。 調査期間中の気温と各障害との関係をみると、寛皮性カンキツ類では果皮に発 生 す る 霜 害 も 認 め ら れ た が 、 ほ と ん ど の 種 類 で は 3月 以 降 の 温 暖 期 に す 上 が り や 浮き皮が認められるなど、果実障害に対しては最低温度よりも、むしろ温暖期の 高い温度の影響によると考えられる生理的な障害が目立った。 霜害は後生カンキツ亜属であるユズ区やミカン区において、最低気温が. o"C付. 近 に 低 下 し た 1月 上 旬 か ら 3月 上 旬 ま で の 聞 に 認 め ら れ た 。 落 果 の 発 生 は ダ イ ダ. -25-.

(29) イ区及びザボン区に多く、 1 2月 下 旬 か ら 5月中旬までの長期にわたった。 腐敗はユズ区及びミカン区に多く、霜・凍害、浮き皮など果皮に対する障害に 続 い て 、 二 次 的 に 発 生 す る 障 害 で あ り 、 気 温 が 上 昇 し 各 部 が 生 育 を 開 始 す る 3月 下 旬 か ら 4月 中 旬 に か け て 集 中 的 に 発 生 し た 。. 浮き皮は‘ハナュ・コベニ. ミカン'、キシュウミカン及び早生ウンシュウなど早熟系品種では 1 2 . . . . . . . .1月頃に 発 生 し た が 、 そ の 他 の 種 類 で は 最 高 気 温 の 高 ま る 2月 中 旬 か ら 発 生 し 6月 ま で 続 い た 。 す 上 が り も 同 様 に 最 高 気 温 の 高 ま る 2月頃から 6 月 末 ま で の 長 期 間 に わ た って発生した。ごれらの障害はそれぞれ単独でも発生するが重複する場合もあっ た。また、気温の上昇が著しい 4 " ' " ' 5月 頃 に 晩 生 カ ン キ ツ で あ る ‘ パ レ ン シ ア . のように困青が原因と思われる糖含量の低下も認められた。. 樹上越年果実の梼. . . . . Dグ ル ー プ に 分 け た 。 と の蓄積量及び経時的な変化から、供試カンキツ類を A れは、同一年、同一条件のもとで栽培された果実を分析し、比較検討を行なった もので、乙れらの分析値は当該年の成熟期の気象条件によって変化すると思われ る 。 中・晩生カンキツ類の果実品質の季節的な変化について調査した. 山田、西浦. ( 19 1 1, 1 9 8 0 ) によれば、品質の構成要素として寄与度の高い可溶性固形物含量の. 増 減 か ら 成 熟 期 を 4期 に 分 け 、 種 類 に よ っ て 差 は あ る も の の 、. 3期 の 厳 冬 期 か ら. 初春にかけても可溶性固形物含量が増加することを認めており、本調査結果も同 様であった. グ ル ー プ Aに 属 す る 種 類 の 多 く は わ が 国 の 原 生 か 、 ま た は 、 近 隣 国 に 由 来 し 古 くから栽培されている種類及びそれら近縁の交雑によるものである。. したがっ. て、わが国の気候風土に最も適した種類であり、高品質果実の生産が可能であ り、栽培の容易なしかも栽培面積の大きい主要品種が含まれている。. . . . . . . . . Dに 属 す る オ レ ン ジ や 雑 か ん 類 に も わ が 国 由 来 の 種 類 が 多 く 存 在 グループ B するが、これらの中には有田地方の冬期の気温が成熟適温より低いため、満足で きる果実品質に達し得ないものもあると思われる。有田地方のネーブルオレンジ は 低 温 障 害 を 避 け る た め に 1月頃までに収穫し、. 3 . . . . 4月 頃 ま で 貯 蔵 し て 出 荷 す. る方法(和歌山果試 1 9 6 0 ) が採られている。その他、厳冬期にピニルハウスによ る加温や無加温裁培及び防寒を目的として、果実を被覆する袋掛吋栽培なども行 なわれ、品質の向上につとめている。. ρhv.

(30) 滴定酸度は、一般的には成熟の進行とともに低下し、熟期の遅い種類ほど高い 傾向にあった(山田,西浦 1 9 77 ) 。 ま た 、 樹 上 着 果 果 実 の 減 酸 率 は 貯 蔵 果 実 に 比 べて小さく、滴定酸度の低い種類では味ボケによる品質低下を防止する効果が認 められた。レモン及び.ハナユ'など果汁中の酸を利用する種類では滴定酸度の 経時的な変化が少なく、むしろスダチでは上昇傾向さえ認められた。これらの種 類については今後異なった観点から調査する必要がある。 越年着果栽培における障害発生が果実に及ぼす影響として、す上がりに見られ る果汁の減少や、果汁中の全糖含量の減少、とりわけ、ショ糖型の果実であるカ. 9 91 ) で は 、 シ ョ 糖 の 含 量 の 低 下 や 果 汁 中 の 糖 の 含 有 比 率 ンキツ類(杉浦,稲葉 1 の変化として表われ、果実品質を著しく低下させた。 花 芽 分 化 期 が 1"-'2月 頃 ま で に あ る と さ れ て い る 多 く の カ ン キ ツ 類 で は 、 越 年 して長期間果実を樹上に着果させると、翌年度の着花への影響の有無が問題とな る 。 野 呂 ら (1 9 6 8 ),森岡(1 9 8 7 ) は早熟型カンキツ類である早生ウンシュウの着 花量は前年の着果量や着果期間に影響されるとし、 J o n e s ,S t e i n a c k e r ( 1 9 5 1 )は 晩生カンキツ類である・パレンシア.は前年度の着果期間の影響が少ないことを 記述している。本調査において着果期間の長い中・晩生カンキツ類においても翌 年度の着花量は少なくなかった。 調査したカンキツ 1 0 5種 類 中 、 翌 年 度 の 着 花 量 の 少 な か っ た の は 2 0種 類 で 、 い ずれも前年度の着果量の多い種類であった。 類は、連年着果量の多いキンカン、. これに対し着花量の多かった 2 2種. ‘スイートライム.及び‘ジャパラ'を除い. て、いずれも前年度の着果量が少なかった。 供試した 1 0 5種 類 の カ ン キ ツ の 樹 上 越 年 果 実 を 、 品 質 及 び 障 害 発 生 の 程 度 か ら 検討してみると、糖蓄積により著しく品質改善の効果が認められたのはグループ. Aに 分 別 し た 種 類 だ け で あ っ た 。 中 で も 、 ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン 、 キ シ ュ ウ ミ カ ン 、 高しよう系ポンカン、タンカン、. ・コウジ・. ・清見宮内伊予柑'及び.サン. ジャシント.は果汁中の全糖含量が増加し高品質果実となった。しかし、. ‘サン. ジャシント'は冬期の落果率が高く、普通ウンシュウ、キシュウミカン及び.コ ウジ'は浮き皮、す上がりなどの障害発生の時期が早く完熟果裁培には適さない ことが明らかとなった。. 高しよう系ポンカンは浮き皮、す上がりの発生の点か. ら 樹 上 越 年 栽 培 の 適 性 品 種 と は 言 え な い ま で も 、 Aグ ル ー プ の 中 で も と く に 全 糖. 2 7.

(31) 含量が高く、育種素材としての利用が考えられた。. また、キシュウミカン及び. .コウジ'なども全結合量が高くなるが小型果で種子数が多く、かっ、著しい浮 き皮障害は実用栽培カンキツとしては満足できるものとならない。霜害は簡単な 被覆処理によって軽減するととが可能な・ヵラ.及び.セミノール'も酸含量が 高く、満足できる果実品質とはならない。. 乙れに対し、早熟系の早生ウンシュ. ウ、中生系の.宮内伊予柑'及び晩生系の‘清見.などは、樹上着果期間中外的 要因による障害発生を被覆処理によって防止することが可能であり、糖の蓄積量 の多いこととあいまって、樹上越年栽培に最も適した種類であるごとが明らかと な っ た ( 第 4表 ) 。 グ ル ー プ B の ‘ 福 原 オ レ ン ジ ヒ ュ ウ ガ ナ ツ ' 及 び . シ ュンコウカン'は障害発生はわずかであったが、果実品質に大きな改善効果が認 められなかった。乙のように、グループ. B. C. Dで 改 善 効 果 が 少 な か っ た の. は、有田地方の樹上越年栽培期間中の気温が、成熟に必要な範囲内で経過しなか ったことや、早い時期に落果して完熟に至らなかったことも一因であると考えら れた。. 第 7節. 摘. 要. 1) 近 畿 大 学 問 属 農 場 ( 和 歌 山 県 有 田 郡 湯 浅 町 ) の 平 坦 な 丘 陵 畑 に 栽 培 さ れ て い. 05 種 類 の カ ン キ ツ に つ い て 、 越 年 着 果 栽 培 の 適 否 を 知 る た め 、 1990年 及 び 1 9 る1 1月 9 1年 の 1. 翌 年 の 6月末までの問、. 2か 年 に 渡 り 可 能 な 限 り 果 実 を 樹 上 に 着 果. させ、障害の発生ならびに椅と酸の変化について調査した。. 2)調査期間中、. '福原オレンジ'と'シュンコウカン'を除いて、すべての種. 類の果実に発生した障害は、す上がりー落果、す上がりー浮き皮の生理的な内的 障害と霜害一落果、霜害ー腐敗の外的障害並びに霜害ーす上がりー落果の複合的 障害などであった.障害発生の時期は早熟系は晩熟系より早く発生する傾向にあ り、障害の種類は分類上の位置によって類似し、また、同じ種類であっても果皮 の状態によって出方が異なった.. 3) 越 年 着 果 栽 培 を し た と き 、 着 果 期 間 中 果 実 の 増 糖 パ タ ー ン か ら 4グ ル ー プ に. 。 日.

(32) 分 け 、 全 精 含 量 が 11% 以 上 の 高 位 を 示 す 種 類 を A とし、 10% 前 後 の 中 位 を 示 す 種 類 を B 、 日 以 下 の 低 位 を 示 す 種 類 を C、 日 以 下 の さ ら に 低 位 を 示 す 種 類 を グ ル ー. プ D と し た 。 と り わ け Aに 分 別 さ れ た . 宮 川 早 生 . 、 キ シ ュ ウ ミ カ ン 及 び 高 し よ う 系 ポ ン カ ン は 全 糖 含 量 が 3月 に は 15% 以上となった。. 4) 障 害 が 発 生 し た 果 実 は 果 汁 の 減 少 と 果 汁 中 の 全 精 含 量 が 減 少 す る か 、 も し く は、ショ糖、ブドウ精及び果糖の含有比率に変化がみられ、なかでも、ショ塘が 急減した。. 5) 越 年 着 果 に よ る 着 果 期 間 の 延 長 の 影 響 よ り も 、 着 果 量 (1樹 当 た り の 担 果 密 度)の多少が翌年度の着花量に直接影響する. 6) 以 上 の 結 果 よ り 、 早 生 ウ ン シ ュ ウ 、. ζ. とが明らかとなった。. ‘宮内伊予柑.並びに‘清見'では、何. んらかの保護手段によって外的要因による障害発生を防止できれば、樹上越年栽 培により著しく果実品質を向上させ得るととが明らかとなった。. q r u. n 日. ︼.

(33) 第2 章 ウンシュウミカンの館柄産地産果実と越年着果裁措を含む各種 裁措におげる果実の品質特性. ウンシュウミカンの果実の品質形成には、気候、土壌、地形などの環境条件及 び 栽 培 条 件 が 大 き く 関 与 す る ( 栗 山 1988,松本 1981, 坂 本 ・ 奥 地 1 9 6 8 ) 。したが って、果実品質は裁培地や園地ごとに異なるとととなり、各地には栽培環境や条 件が適し、多くの人々が優れた品質の果実を生産することを認める銘柄産地が存 在する。一方、栽培方法の改善による品質の向上策も種々採り入れられ、これら の方法を特徴とした特産地化が各地で仔れるようになった。 本章では銘柄産地として知られている有団地方の急傾斜地産のウンシュウミカ ン果実を基準とし、紀南地方の栽培農家で広がりつつある完熟裁培や無加温ハウ ス栽培、その他の裁培法で得た果実品質について比較し、簡便で高品質の果実が 得られる栽培方法について検討した。. 第 1節. 糖及び滴定酸含量の比較. 和歌山県有団地方のとくに品質の良いことで知られる銘柄産地で生産されたウ ンシュウミカン果実の特徴を、各種の果汁成分の点から明らかにし、つぎにとれ らの果実に加えてハウス裁培果実並びに貯蔵などで得られた果実と越年着果栽培 果実を比較検討した。さらに、二、三の異なる栽培条件のもとで得られた越年着 果載培果実を分析する. ζ. とにより、乙の栽培方法の評価を行なった。. 材料及び方法. 1988年 度 , 和 歌 山 県 有 田 地 方 の 20年 生 ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン . 向 山 温 州 ' の 果 実 に ついて、銘柄産地として、とくに食味のよい果実を生産することで知られている. -30.

(34) 南 面 の 急 傾 斜 地 (30 度 以 上 ) で 、 秩 父 古 成 層 を 母 岩 と す る 土 壌 の 優 良 栽 培 園 (1 1 、 12 、 13 区 ) と 中 生 代 亜 酸 化 頁 岩 を 母 岩 と す る 丘 陵 地 に あ る 平 坦 畑 地. の 平 均 的 栽 培 園 (F区)の果実を比較調査した。 さ ら に 、 経 済 栽 培 中 の 同 地 方 の 25年 生 の 早 生 ウ ン シ ュ ウ ‘ 宮 川 早 生 . の 果 実 に つ い て 、 砂 質 土 埋 立 の 水 回 転 換 の 慣 行 栽 培 園 (c区 、. cs区 = 貯 蔵 果 ) と 無 加 温. ハ ウ ス 裁 培 園 (H区 ) 及 び 古 三 紀 層 の 傾 斜 地 畑 に お け る 樹 上 越 年 完 熟 栽 培 圏 (T. B区 ) の 各 区 の 果 実 を 調 査 し 銘 柄 産 地 の 果 実 と 比 較 し た 。 越年着果栽培法における果実の保護方法は図版(写真 1 1 -14) に見られるよう に種々の方法が採られているが、ととでは紀南地方の農家で多く試みられている 方 式 ( 写 真 11---12) を 採 用 し た 。 す な わ ち 、 早 生 ウ ン シ ュ ウ を 対 象 に 通 常 の 収 種 期までに、商品サイズの果実を故き取りした後、. 1樹当たり 51 0枝に Sサイズ. の果実を全果実に対して 1 0 " " "20兎 を 残 し 、 収 穫 を 翌 年 2 月まで遅らせ、その問、 鳥害や寒害から果実を保護するために枝単位で紙袋や網袋をかける方法とした。 ま た 、 供 試 果 実 の 大 き さ は T B区は Sサイズ、 川 早 生 ' で は M サイズ以下とし、. .向山温州'は Lサイズ、. ‘ 宮. 1樹当たり 10個ずつを高さ1.0 -1 .2mの各方角. よ り 無 作 為 に 採 取 し 供 試 し た 。 分 析 は 全 果 の 混 合 果 汁 に つ い て 4反復行い、 B r i x は 屈 折 計 示 度 に よ り 示 し た 。 槍 は 果 汁 を 純 水 で 10倍 に 希 し ゃ く し 、 孔 径 0.45μm のフィルターでろ過後、 10μ1 を 直 接 高 速 被 体 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー ( 日 本 分 光 工 業 製 ) に 注 入 し 測 定 し た 。 カ ラ ム は プ レ カ ラ ム つ き の 30cm(昭和電工製 SC-I011) を 用 い 、 移 動 相 HaO 、流量 lm1/min.カ ラ ム 槽 温 度 80"Cの条件で分離し、示差屈折 計で検出した。滴定酸は常法により測定し、クエン酸量に換算して示した。. 実 験 結 果. 供 試 し た 果 実 の 糖 及 び 酸 含 量 は 第 5図に示す通りである。. 中生系品種‘向山. 温 州 . 果 実 の 全 糖 含 量 は 平 坦 畑 園 (F区) 8.65gjl00ml に対して. 傾斜地優良園. (1 1. 12. 13 区 ) の 各 区 で 明 ら か に 高 く 、 と く に 13 区で 12.83gjl00mlと優れ. た。これを、果糖、ブドウ糖及びショ糖の組成比でみると、いずれの区において もショ糖の比率が高く 58---66% を 占 め 、 次 い で 果 糖 16, . 23% 、ブドウ糖 1 6 " " "19%. -31.

(35) 滴 定 酸 量 は 11. 区でやや高く1.35 g/10 0 mlを 示 し た ほ か は 、 各. の順となった。. 区とも差異は小さかった。 早生ウンシュウ.宮川早生'の一般栽培園におげる果実品質の比較では、全糖 含 量 は 明 ら か に 果 実 を 保 護 し 越 年 着 果 栽 培 し た (TB 区 ) 及 び 無 加 温 ハ ウ ス (H 区 ) が 勝 り 、 水 回 転 換 園 (c区 ) 及 び 同 貯 蔵 果 (Cs区)では劣った。これを、. 4 " "68% と高 塘の組成比で見ると‘向山温州'果実の分析結果と同様にショ措が 5 率 を 示 し 、 果 糖 18""z n ;、 ブ ド ウ 糖 13--19% の 順 と な り 、 さ ら に 、 全 糖 含 量 の 高 い区ほど非還元糖に比べて還元糖、とくに、果糖の割合が大きい傾向が認められ た。滴定酸量は. H区 及 び TB区 で や や 高 く 、 水 回 転 換 園 の 貯 蔵 果 (Cs区)では. 低かった。. 向山潟州. •. 1I 1• Vh 多 少t. 1. I F. 宮川早生. じ勿5. C. 5. ヒゴ. ・ -. I112/. 阪 h 3 4 . y・ ". E .. u a m ,. ,. !u:. 4. z p “ d z ・ A ・ 圃 zE・ tE ". o. 採取臼. 10. 備 は /1日0 1 1I ). 1 Fウ. •. 15. 泉 申 書. Drix. 。. 12/12. 11/11. 11/12. 11/11. 2/ 8. 2 ( g / I O O I I II ). 第5 図 圏j 倣び腕方法の│腿t に よ る ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン 果 実 の 品 質 (1~ 1l1l ~1l ~l f.lJO. 傑質傾斜地慢良閉 F: 1爽 土 ' f ' { 平 ! I } 閉 c 砂T を水間転換!潤 CS:水転問R 摘果. Ts:樹上越年累. ,,:無) J [ 嗣ハウス . H :際i _ V ;偏差 1I ~ 1.. 5. ピ ' 子 │. H 時定限. 分析臼. 2/ 6. 2/ 8. 3/ 4. 3/ 4.

(36) 第 2節. アミノ酸含量の比較. ウ ン シ ュ ウ ミ カ ン 果 実 に お け る ア ミ ノ 酸 含 量 に つ い て は 大 東 と 富 永 ( 1981)の報 告 が あ り 、 あ る 種 の ア ミ ノ 酸 と 果 実 品 質 、 と く に 呈 昧 と の 閣 の 関 係 で は 柴 田 ( 19 8 9 ) 及 び 平 塚 ら (1991) の 報 告 が あ る 。 前 節 で 実 施 し た 果 実 品 質 の 分 析 結 果 と 果. 汁中の各種アミノ酸含量について、各区間で比較検討を行った。. 材料及び方法. 前 節 と 同 様 の 各 区 か ら 10果 を 無 作 為 に 採 取 し た 全 果 実 の 混 合 果 汁 を 各 区 に つ き 1点 づ っ 供 試 し た 。 分 析 に は 果 汁 を 8, 000 Gで 1 5分 間 遠 心 分 離 し そ の 上 澄 液 を 供. し、試料を O.02N-HC1 で 5倍 に 希 し ゃ く し 、 孔 径 0.45μm の フ ィ ル タ ー で ろ 過 後 高 速 ア ミ ノ 酸 分 析 計 ( 目 立 ー L8500) を用いて分析した。. 実 験 結 果. 果 汁 中 の ア ミ ノ 酸 の 分 析 結 果 は 第 5表 に 示 す と お り で あ る 。 . 向 山 温 州 ' で は ア ミ ノ 酸 総 合 量 は 優 良 栽 培 園 (1 1 、 1 a 、 1a ) に お い て 高 か っ た が 、 ア ミ ノ 酸総合量と他の果汁成分との聞には一定の関係は認められなかった。. 各種のア. ミノ酸についてみると成熟果の果汁中に比較的に多く含まれていた種類として、 プロリン、アルギニン、 γ ー ア ミ ノ 酪 酸 、 ア ス パ ラ ギ ン 、 ア ス パ ラ ギ ン 酸 、 セ リ ン、アラニン、グルタミン及びグルタミン酸などが認められたが、品質に対して の関与が明確に示された種類はみられず、プロリン含量のみが糖含量の大きい区 でわずかに大であった。.宮川早生.においてもアミノ酸の総合量とプロリン含 量 が 、 全 糖 含 量 の 大 き い 無 加 温 ハ ウ ス 栽 培 (H区 ) で 高 か っ た 他 は 、 品 質 に 対 す る明らかな傾向は認められなかった。. ntu qtu.

図 版 A
図 版 B

参照

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