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福 岡 大 学 博 士 学 位 論 文

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Academic year: 2021

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(1)

福 岡 大 学 博 士 学 位 論 文

単 体 納 税 制 度 下 に お け る 組 織 再 編 税 制 の 問 題 点

― 合 併 税 制 と 会 社 分 割 税 制 : そ の 改 善 に 向 け て ―

P r o b l e m s o f O r g a n i z a t i o n R e s t r u c t u r i n g T a x S y s t e m u n d e r U n i t T a x P a y m e n t S y s t e m - M e r g e r T a x S y s t e m a n d C o r p o r a t e S e p a r a t i o n T a x S y s t e m : T o w a r d I m p r o v e m e n t -

平 成 3 1 年 3 月

福 岡 大 学 大 学 院 商 学 研 究 科 CD150503

田 坂 正 則

(2)

目 次

序 論

. . . 1

第 1 部 会 社 分 割 ・ 合 併 制 度 の 概 要 と 沿 革

. . . 7

第 1 章 会 社 分 割 制 度 の 概 要

. . . 8

第 1 節 会 社 分 割 法 制 の 創 設

. . . 8

第 2 節 会 社 分 割 税 制 の 概 要

. . . 1 5

第 3 節 む す び

. . . 2 3

第 2 章 会 社 分 割 税 制 の 沿 革

. . . 2 5

第 1 節 平 成 1 3 年 度 改 正 以 前

. . . 2 5

第 2 節 会 社 分 割 税 制 導 入 に 対 す る 要 望

. . . 3 2

第 3 節 「 基 本 的 考 え 方 」 に お け る 会 社 分 割 の 視 点

. . . 3 7

第 4 節 む す び

. . . 4 2

第 3 章 合 併 税 制 の 概 要

. . . 4 4

第 1 節 合 併 法 制 の 沿 革

. . . 4 4

第 2 節 合 併 税 制 の 沿 革 と 概 要

. . . 4 9

第 3 節 む す び

. . . 5 6

第 2 部 会 社 分 割 ・ 合 併 税 制 の 適 格 要 件 の 妥 当 性

. . . 5 8

第 4 章 適 格 会 社 分 割 の 適 格 要 件 と そ の 妥 当 性 に つ い て

. . . 5 9

第 1 節 企 業 グ ル ー プ 内 に お け る 会 社 分 割 の 適 格 要 件 の 妥 当 性

. . . 5 9

第 2 節 「 基 本 的 考 え 方 」 に お け る 適 格 性 の 考 え 方

. . . 6 1

第 3 節 共 同 事 業 を 営 む た め の 会 社 分 割 の 適 格 要 件 の 妥 当 性

. . . 6 4

第 4 節 単 独 新 設 分 割 型 分 割 に つ い て

. . . 7 1

第 5 節 適 格 要 件 の 充 足 期 限 と 課 税 繰 延 停 止 の 問 題

. . . 7 4

第 6 節 む す び

. . . 7 5

第 5 章 合 併 の 適 格 要 件 と そ の 妥 当 性 に つ い て

. . . 7 8

第 1 節 企 業 グ ル ー プ 内 合 併 の 適 格 要 件 の 妥 当 性

. . . 7 8

第 2 節 共 同 事 業 を 営 む た め の 合 併 の 適 格 要 件 の 妥 当 性

. . . 8 0

第 3 節 む す び

. . . 8 3

第 3 部 会 社 分 割 税 制 の 構 造 的 問 題 点 と 改 善 へ の 提 言

. . . 8 5

第 6 章 会 社 分 割 の 構 造 と 問 題 点

. . . 8 7

第 1 節 会 社 分 割 の 基 本 的 構 造

. . . 8 7

第 2 節 適 格 分 社 型 分 割 に お け る 構 造 的 な 問 題 点

. . . 9 0

第 3 節 む す び

. . . 9 8

第 7 章 A 銀 行 グ ル ー プ に お け る 組 織 再 編 成 の 検 証

. . . 1 0 0

第 1 節 A 銀 行 グ ル ー プ に お け る 組 織 再 編 成 の 経 緯

. . . 1 0 0

第 2 節 C コ ー ポ レ ー ト ・ パ ー ト ナ ー ズ に 対 す る 不 良 債 権 の 移 転 と 清 算

1 0 1

第 3 節 A 銀 行 に 対 す る B 銀 行 と C 銀 行 の 不 良 債 権 の 移 転

. . . 1 0 9

(3)

第 4 節 む す び

. . . 11 5

第 8 章 法 人 税 法 に お け る 課 税 繰 延 べ 方 式 の 再 検 討

. . . 11 8

第 1 節 課 税 繰 延 制 度 と し て の 特 別 償 却

. . . 11 8

第 2 節 圧 縮 記 帳 制 度 の 再 検 討

. . . 1 2 2

第 3 節 旧 法 第 5 1 条 の 再 検 討

. . . 1 2 6

第 4 節 グ ル ー プ 法 人 税 制 に お け る 課 税 の 繰 延 べ 方 式

. . . 1 3 1

第 5 節 む す び

. . . 1 3 8

第 9 章 会 社 分 割 税 制 に お け る あ る べ き 課 税 の 繰 延 べ 方 式

. . . 1 4 0

第 1 節 二 重 損 益 の 計 上 問 題 へ の 対 応 に つ い て

. . . 1 4 0

第 2 節 私 案 と し て の 分 社 型 分 割 に お け る 課 税 繰 延 べ 方 式

. . . 1 4 2

第 3 節 私 案 と し て の 分 割 型 分 割 に お け る 課 税 繰 延 べ 方 式

. . . 1 6 2

第 4 節 む す び

. . . 1 6 4

第 4 部 適 格 合 併 に お け る 未 処 理 欠 損 金 の 引 継 ぎ 要 件 の 問 題 点

. . . 1 6 6

第 1 0 章 ヤ フ ー 事 件 の 概 要 と 争 点

. . . 1 6 9

第 1 節 訴 訟 上 の 争 点

. . . 1 6 9

第 2 節 本 件 事 案 の 概 要

. . . 1 7 1

第 3 節 む す び

. . . 1 7 9

第 1 1 章 未 処 理 欠 損 金 の 引 継 要 件 の 問 題 点

. . . 1 8 1

第 1 節 未 処 理 欠 損 金 引 継 ぎ の 根 拠 と し て の 共 同 事 業 の 継 続

. . . 1 8 1

第 2 節 課 税 要 件 明 確 主 義 の 視 点 か ら の 旧 令 第 1 1 2 条 の 解 釈

. . . 1 8 9

第 3 節 租 税 法 律 主 義 の 視 点 か ら の 法 第 5 7 条 と 旧 令 第 1 1 2 条 の 解 釈

. . . 2 0 2

第 4 節 む す び

. . . 2 1 0

第 5 部 合 併 の 本 質 と 合 併 税 制 の 問 題 点

. . . 2 1 2

第 1 2 章 合 併 の 本 質 論 と 合 併 税 制

. . . 2 1 4

第 1 節 合 併 の 本 質

. . . 2 1 4

第 2 節 全 体 と し て の 整 合 性 を 重 視 し た 組 織 再 編 税 制

. . . 2 2 3

第 3 節 合 併 税 制 改 正 に 対 す る 経 済 界 の 認 識

. . . 2 2 5

第 4 節 む す び

. . . 2 2 7

第 1 3 章 経 済 活 動 に 制 約 的 要 素 と し て の 適 格 要 件

. . . 2 2 8

第 1 節 合 併 の 目 的 と 効 果

. . . 2 2 8

第 2 節 合 併 態 様 別 実 績 の 動 向

. . . 2 3 2

第 3 節 む す び

. . . 2 3 9

第 6 部 総 括

. . . 2 4 1

第 1 4 章 要 約 と 提 言

. . . 2 4 1

第 1 節 会 社 分 割 税 制 及 び 合 併 税 制 に お け る 適 格 要 件 の 問 題 点

. . . 2 4 1

第 2 節 会 社 分 割 税 制 の 構 造 的 問 題 点 と 改 善 へ の 提 案

. . . 2 4 5

第 3 節 適 格 合 併 に お け る 未 処 理 欠 損 金 の 引 継 の 問 題 点

. . . 2 4 9

(4)

第 4 節 合 併 税 制 の 問 題 点

. . . 2 5 4

第 5 節 む す び

. . . 2 5 6

引 用 ・ 参 考 文 献 ( 和 書 )

. . . 2 6 4

引 用 ・ 参 考 文 献 ( 洋 書 )

. . . 2 7 1

(5)

1 序 論

企 業 法 制

1

に お い て は 、 平 成 9 年 の 合 併 手 続 き の 合 理 化 、 平 成 1 0 年 の 自 己 株 式 の 取 得 ・ 償 却 要 件 の 緩 和 、 平 成 1 1 年 の 株 式 交 換 ・ 株 式 移 転 制 度 の 導 入 、そ し て 平 成 1 2 年 の 会 社 分 割 制 度 の 導 入 と い う よ う に 、 次 々 と 企 業 の 組 織 再 編 成 の イ ン フ ラ と な る 整 備 が 行 わ れ た

2

。 こ の 時 期 は 、図 表 序 - 1 の と お り 、金 融 機 関 が 相 次 い で 破 綻 す る と い う 厳 し い 経 済 状 況 の 時 期 と 重 な っ て い る 。

1

本 論 文 に お い て「 法 制 」は 旧 商 法 及 び 会 社 法 を 指 し 、税 制 と 区 別 す る 。

2

武 田 昌 輔 編 『 コ ン メ ン タ ー ル 法 人 税 法 』( 第 一 法 規 , 2 0 1 3 最 終 加 除 ) 3 6 0 1 頁

図 表 序 - 1 平 成 9 年 前 後 の 金 融 機 関 破 綻 等 の 状 況 平 成 8 年 3 月 2 9 日 太 平 洋 銀 行 破 綻 平 成 9 年 4 月 2 5 日

1 0 月 1 3 日 1 1 月 3 日 1 1 月 1 7 日 1 1 月 2 2 日 1 1 月 2 5 日

日 産 生 命 破 綻 京 都 共 栄 銀 行 破 綻 三 洋 証 券 破 綻

北 海 道 拓 殖 銀 行 破 綻 山 一 證 券 自 主 廃 業 徳 陽 シ テ ィ 銀 行 破 綻 平 成 1 0 年 3 月 1 2 日

1 0 月 2 3 日 1 2 月 1 3 日

大 手 1 8 銀 行 と 地 銀 3 行 に 対 し 、初 の 公 的 資 金 投 入 ( 1 兆 8 , 1 5 6 億 円 ) 日 本 長 期 信 用 銀 行 破 綻

日 本 債 券 信 用 銀 行 破 綻 平 成 1 1 年 3 月 3 0 日

4 月 1 1 日 5 月 2 2 日 6 月 1 2 日 8 月 7 日 8 月 2 0 日 1 0 月 2 日

大 手 1 5 銀 行 公 的 資 金 7 兆 4 , 5 9 2 億 円 の 資 本 注 入 を 実 施

国 民 銀 行 破 綻 幸 福 銀 行 破 綻 東 京 相 和 銀 行 破 綻 な み は や 銀 行 破 綻

第 一 勧 業 、 富 士 、 日 本 興 業 の 3 銀 行 が 事 業 統 合 を 発 表

新 潟 中 央 銀 行 破 綻

平 成 1 2 年 1 0 月 千 代 田 生 命 、 協 栄 生 命 破 綻

( 出 所 : 迎 博 編 纂 『 福 岡 シ テ ィ 銀 行 8 0 年 の 歩 み 』( 福 岡 シ テ ィ 銀 行 , 2 0 0 4 ) 9 7 頁 ~ 1 0 1 頁 よ り 筆 者 抜 粋 )

こ の よ う な 企 業 法 制 の 改 正 と 歩 調 を 合 わ せ な が ら 、 税 法 に お い て

(6)

2

図 表 序 - 2 法 人 課 税 小 委 員 会 の 審 議 状 況

区 分 回 数

( 年 月 日 )

第 1 回 今 後 の 審 議 の す す め

1 - 1 法 人 税 制 関 係 資 料 - 法 人 税 制 の 現 状 と 課 題 -

1 - 2 連 結 納 税 制 度 関 係 資 料

( 平 1 1 . 7 . 1 3 ) 第 2 回

( 平 1 1 . 9 . 1 7 )

企 業 集 団 化 を 巡 る 環

境 変 化 等 2 - 1 企 業 組 織 等 に 関 連 す る 法 制 ・ 企 業 会 計 の 改 正 の 動 向

2 - 2 企 業 組 織 等 に 関 連 す る 法 制 ・ 企 業 会 計 の 諸 制 度 - 最 近 に お け る 改 正 の 動 向

2 - 3 各 国 の 企 業 集 団 税 制 の 概 要

( 関 委 員 提 出 ) 企 業 経 営 変 化 の 実 態 - グ ル ー プ 経 営 の 進 展 と 連 結 納 税 制 度 の 必 要 性 -

第 3 回 1 . 時 価 法 等 3 - 1 時 価 法 等 関 係 資 料

3 - 2 主 要 検 討 項 目 ( 連 結 納 税 制 度 ) 3 - 3 連 結 納 税 制 度 関 係 参 考 資 料

( 平 1 1 . 1 0 . 2 2 ) 2 . 連 結 納 税 制 度

第 4 回 1 .会 社 分 割 に つ い て 4 - 1 会 社 分 割 関 係 資 料

( 委 員 限 ) 会 社 分 割 ・ 合 併 と 資 産 の 移 転 等

( 関 委 員 提 出 ) 連 結 納 税 制 度 に つ い て の 意 見

( 神 田 委 員 提 出 ) 企 業 分 割 に 関 す る 税 制 整 備 に つ い て

( 平 1 1 . 1 1 . 1 6 ) 2 . 連 結 納 税 制 度 ( 主 要 検 討 項 目 )

3

本 論 文 に お い て は 、法 人 組 織 の 再 編 成 に 関 す る 税 制 を「 組 織 再 編 税 制 」、

そ の 中 で 会 社 分 割 に 関 す る 部 分 を「 会 社 分 割 税 制 」、合 併 に 関 す る 部 分 を

「 合 併 税 制 」 と 呼 称 す る 。

も 平 成 1 1 年 に 株 式 交 換 、株 式 移 転 に 関 す る 税 制 が 租 税 特 別 措 置 と し て 導 入 さ れ 、 さ ら に 平 成 1 3 年 の 改 正 で は 会 社 分 割 、 合 併 に 関 す る 税 制 が 法 人 税 法 本 法 に 導 入 さ れ た 。 そ の 後 、 平 成 1 8 年 に 株 式 交 換 、 株 式 移 転 に つ い て も 法 人 税 法 本 法 に 規 定 が 移 さ れ て 、 会 社 分 割 ・ 合 併 等 の 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 ( 以 下 、「 組 織 再 編 税 制

3

」 と い う ) は そ の 全 体 が 法 人 税 法 に 規 定 さ れ る こ と と な っ た 。

政 府 税 制 調 査 会 の 下 部 組 織 で あ る 法 人 課 税 小 委 員 会 は 、 図 表 序 - 2 の と お り 、 平 成 1 1 年 7 月 1 3 日 に 第 1 回 会 合 を 開 き 、 第 3 回 ま で は 主 に 連 結 納 税 制 度 に つ い て の 検 討 を 行 っ て い た 。 そ し て 平 成 1 1 年 1 1 月 1 6 日 の 第 4 回 会 合 で 神 田 委 員 か ら 企 業 分 割 に 関 す る 税 制 整 備 に つ い て の 資 料 が 提 出 さ れ 、 そ れ 以 降 主 に 組 織 再 編 税 制 に 関 す る 検 討 が さ れ て い る 。

(7)

3

第 5 回

( 平 1 2 . 3 . 1 7 )

1 . 分 割 ( ヒ ア リ ン グ 等 )

( ヒ ア リ ン グ は 法 務 省 原 田 晃 治 官 房 参 事 官 )

2 . 中 間 答 申 に つ い

( 連 結 納 税 制 度 を 含 む 。 )

5 - 1 連 結 納 税 制 度 及 び 会 社 分 割 に 係 る 税 制 に つ い て

5 - 2 会 社 分 割 法 制 に つ い て

5 - 3 平 成 1 2 年 度 税 制 改 正 に お け る 主 な 改 正

5 - 4 法 人 税 制 関 係 資 料 - 法 人 税 の 現 状 と 課 題 -

5 - 5 地 方 法 人 課 税 関 係 資 料 5 - 6 国 際 課 税 関 係 説 明 資 料 第 6 回 1 . 海 外 調 査 報 告

( ド イ ツ , フ ラ ン ス ) 2 . 中 間 答 申 に つ い て

( 連 結 納 税 制 度 を 含 む 。 )

6 - 1 税 調 委 員 海 外 調 査 報 告 - ド イ ツ ・ フ ラ ン ス : 会 社 分 割 ・ 連 結 納 税 - ( 吉 牟 田 勲 、 神 田 秀 樹 )

6 - 2 法 人 税 制 関 係 資 料 - 法 人 税 の 現 状 と 課 題 -

6 - 3 地 方 法 人 課 税 関 係 資 料

( 平 1 2 . 4 . 2 8 )

第 7 回

( 平 1 2 . 6 . 2 )

1 . 海 外 調 査 報 告

( ア メ リ カ ) 2 . 会 社 分 割

7 - 1 税 調 委 員 海 外 調 査 報 告 - ア メ リ カ : 連 結 納 税 ・ 会 社 分 割 - ( 石 弘 光 、 水 野 忠 恒 )

7 - 2 参 考 資 料 1 - ア メ リ カ の 連 結 納 税 制 度 の 概 要 -

7 - 3 説 明 資 料 - 米 国 等 に お け る 企 業 結 合 会 計 の 概 要 - ( 小 島 昇 )

7 - 4 説 明 資 料 - 分 割 ・ 合 併 等 -

7 - 5 参 考 資 料 2 - 合 併 ・ 現 物 出 資 等 の 引 用 条 文 - ( 法 人 税 法 ・ 租 特 法 )

第 8 回

( 平 1 2 . 7 . 2 5 )

会 社 分 割 等 ( 個 別 事 項 )

8 - 1 説 明 資 料 - 会 社 分 割 ・ 合 併 等 -

第 9 回 企 業 組 織 再 編 成

( 基 本 的 考 え 方 の 個 別 事 項

( つ づ き ) )

9 - 1 会 社 分 割 ・ 合 併 等 の 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 の 基 本 的 考 え 方 ( 討 議 用 メ モ )

9 - 2 説 明 資 料 - 会 社 分 割 ・ 合 併 等

( 平 1 2 . 9 . 2 2 )

第 1 0 回

( 平 1 2 . 1 0 . 2 )

企 業 組 織 再 編 成

( 総 会 へ の 報 告 の と り ま と め )

会 社 分 割 ・ 合 併 等 の 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 の 基 本 的 考 え 方 ( 総 会 へ の 報 告 案 )

( 出 所 : 吉 牟 田 勲 「 会 社 組 織 再 編 と 税 制 整 備 」 『 旬 刊 商 事 法 務 』 第 1 5 7 4 巻 ( 商 事 法 務 研 究 会 , 2 0 0 0 ) 3 7 頁 )

後 述 す る 平 成 1 1 年 8 月 2 0 日 に 公 表 さ れ た 第 一 勧 業 、 富 士 、 日 本 興 業 の 3 銀 行 の 事 業 統 合 と 組 織 再 編 成 が 、合 併 法 制 及 び 会 社 分 割 税 制 の 整 備 を 前 提 と し た こ と も 、 強 力 な 後 押 し と な っ た で あ ろ う 。

法 人 課 税 小 委 員 会 は 、 そ れ 以 降 わ ず か 1 年 に も 満 た な い 期 間 で 「 基 本 的 考 え 方

4

」を ま と め 、そ の 考 え 方 に 沿 っ て 組 織 再 編 税 制 を 組 成 し た の で あ る 。 金 融 危 機 と も い え る 経 済 状 況 の 中 で 、 必 要 で 、 や む を 得 な か っ た と は い え 、 急 ご し ら え の 印 象 を 禁 じ え ず 、 い く つ か の 問 題 点 を

4

組 織 再 編 税 制 を 導 入 す る た め 平 成 1 2 年 1 0 月 3 日 に 法 人 課 税 小 委 員 会 か ら 政 府 税 制 調 査 会 に 報 告 さ れ た 「 会 社 分 割 ・ 合 併 等 の 企 業 組 織 再 編 成 に 係 る 税 制 の 基 本 的 考 え 方 」 ( 以 下 「 基 本 的 考 え 方 」 と い う )

(8)

4

内 包 し た ま ま ス タ ー ト す る こ と と な っ た 。

本 論 文 に お け る 筆 者 の 問 題 意 識 の 根 幹 は 、組 織 再 編 税 制 の 中 核 を な す 現 在 の 会 社 分 割 ・ 合 併 の 両 税 制 が 、 課 税 の 公 平 と 経 済 的 中 立 と い う 税 制 上 の 基 本 原 則 を 厳 格 に 遵 守 し た も の に な っ て い る の か と い う 強 い 懸 念 で あ る 。 両 税 制 が 、 単 体 納 税 制 度 下 に お い て は 個 別 規 定 ( 別 段 の 定 め ) の 一 つ に 過 ぎ な い と の 認 識 に 立 て ば 、 当 然 な が ら 他 の 個 別 規 定 と の 整 合 性 が 遵 守 さ れ て い る の か も 問 わ れ な け れ ば な ら な い は ず で あ る 。

本 論 文 で は 、 組 織 再 編 税 制 の 中 核 で あ る 会 社 分 割 税 制 と 合 併 税 制 に 絞 っ て 、 こ れ ら の 問 題 点 を 整 理 し 、 改 善 の た め の 方 向 性 を 示 し た い と 考 え て い る 。

本 論 文 は 6 部 構 成 と し 、第 1 部 で 制 度 の 内 容 と そ の 沿 革 を 概 観 し た う え で 、 第 2 部 で 合 併 ・ 分 割 両 税 制 に お い て 課 税 を 繰 り 延 べ る た め の 適 格 要 件 の 妥 当 性 を 検 討 す る 。 後 述 す る が 、 両 税 制 は こ れ ら の 組 織 再 編 行 為 を 同 質 の も の と し て お り 、 ほ ぼ 同 じ 内 容 の 適 格 要 件 を 定 め て い る 。適 格 要 件 を 満 た さ な け れ ば 課 税 の 繰 延 べ が 行 わ れ な い と い う 税 制 上 の 制 約 は 、法 人 の 組 織 再 編 成 を 活 用 し た 経 営 戦 略 に 大 き な 影 響 を 与 え る こ と は 明 ら か で あ る 。一 定 の 政 策 の 実 現 を 目 的 と す る 租 税 特 別 措 置 法 上 の 制 度 と 異 な り 、 法 人 税 法 は 、 課 税 上 の 弊 害 が な い 限 り 、 経 済 活 動 か ら は 中 立 で あ る こ と が 原 則 で あ る 。 そ の 意 味 か ら も 、 適 格 要 件 の 妥 当 性 の 検 証 は 重 要 で あ る と 認 識 し て い る 。

被 合 併 法 人 の 清 算 を 必 然 と す る 合 併 と 異 な り 、 会 社 分 割 に つ い て は 、 分 割 対 象 と し て 任 意 に 資 産 等 を 切 り 出 す こ と と な る 。 第 3 部 で は 、 会 社 分 割 に よ り 適 格 要 件 を 充 足 し つ つ 資 産 等 を 移 転 す る こ と に よ っ て 生 じ る 構 造 上 の 問 題 点 を 、あ る 地 方 銀 行 の 実 例 を 検 証 す る こ と に よ り

(9)

5

明 ら か に す る と と も に 、 そ の 改 善 策 を 検 討 す る 。

第 4 部 で は 、 合 併 に お け る 未 処 理 欠 損 金 の 引 継 ぎ を 、 第 5 部 で は 、 合 併 税 制 そ の も の の 問 題 点 を 検 討 す る 。未 処 理 欠 損 金 の 引 継 ぎ に 関 し て は 、 あ く ま で も 欠 損 金 の 繰 越 自 体 が 税 制 上 の 特 例 で あ る と い う 認 識 の 下 で 、 引 継 要 件 の 解 釈 の 問 題 と 併 せ て 、 課 税 要 件 明 確 主 義 、 租 税 法 律 主 義 の 観 点 か ら も 検 証 し な け れ ば な ら な い 。 ま た 、 合 併 税 制 に つ い て は 、 合 併 そ の も の の 本 質 を 考 察 す る こ と に よ り 、 会 社 分 割 と は 異 質 の も の で あ る こ と を 明 ら か に し つ つ 、 そ こ か ら 導 き 出 さ れ る あ る べ き 合 併 税 制 の 形 を 明 確 に し た い と 考 え て い る 。 そ し て 、 第 6 部 を 総 括 と し て 、 本 論 文 の 全 体 の 要 約 と 提 言 を ま と め る こ と と す る 。

い ず れ に し て も 、 組 織 再 編 税 制 が 創 設 さ れ て 相 当 の 年 数 が 経 過 し た 今 、 そ の 中 心 的 存 在 で あ る 会 社 分 割 税 制 と 合 併 税 制 の 問 題 点 を 明 ら か に し 、 あ る べ き 姿 を 模 索 す る こ と は 、 有 意 義 で あ る と 考 え て い る 。

な お 、 本 論 文 に お け る 各 章 の 初 出 は 次 の と お り で あ る 。 第 1 章 , 第 2 章 , 第 4 章

・ 会 社 分 割 税 制 に お け る 適 格 要 件 の 妥 当 性 に つ い て

『 福 岡 大 学 大 学 院 論 集 』 第 4 3 巻 第 1 号 ( 2 0 1 1 年 7 月 ) 第 3 章 , 第 5 章 , 第 1 2 章 , 第 1 3 章

・ 合 併 税 制 に お け る 適 格 要 件 の 問 題 点 ( 合 併 の 本 質 論 へ の 回 帰 )

『 福 岡 大 学 大 学 院 論 集 』 第 5 0 巻 第 1 号 ( 2 0 1 8 年 7 月 )

・ ( 学 会 発 表 ) 合 併 に よ る 企 業 パ フ ォ ー マ ン ス の 向 上 と 合 併 税 制 の 問 題 点 「 2 0 1 8 年 第 3 回 日 本 経 営 診 断 学 会 九 州 部 会 」 ( 久 留 米 大 学 福 岡 サ テ ラ イ ト , 2 0 1 8 年 7 月 )

第 6 章 , 第 7 章 , 第 9 章

・ 単 体 課 税 制 度 下 に お け る 会 社 分 割 税 制 の 構 造 的 問 題 点

(10)

6

『 福 岡 大 学 大 学 院 商 学 研 究 科 修 士 論 文 』( 2 0 1 2 年 3 月 )

・ 会 社 分 割 税 制 の 構 造 的 問 題 点 に つ い て

『 税 経 通 信 』 第 6 7 巻 第 1 0 号 ( 2 0 1 2 年 9 月 )

・ ( 学 会 発 表 ) 単 体 納 税 制 度 下 に お け る 会 社 分 割 税 制 の 構 造 的 問 題 点 と 税 効 果 会 計 へ の 影 響 に つ い て「 第 3 0 回 税 務 会 計 研 究 学 会 第 3 0 回 大 会 」 ( 立 教 大 学 , 2 0 1 8 年 1 0 月 )

第 8 章

・ 会 社 分 割 税 制 に お け る 課 税 の 繰 延 方 式 の 妥 当 性 に つ い て

『 福 岡 大 学 大 学 院 論 集 』 第 4 7 巻 第 2 号 ( 2 0 1 5 年 1 1 月 ) 第 1 0 章 , 第 1 1 章

・ 適 格 合 併 に お け る 未 処 理 欠 損 金 の 引 継 ぎ 要 件 の 問 題 点 に つ い て ― ヤ フ ー 事 件 を 検 討 の 手 掛 か り と し て ―

『 福 岡 大 学 大 学 院 論 集 』 第 4 9 巻 第 1 号 ( 2 0 1 7 年 7 月 )

(11)

7 第 1 部 会 社 分 割 ・ 合 併 制 度 の 概 要 と 沿 革

第 1 部 で は 、 会 社 分 割 と 合 併 の 法 制 と 税 制 、 そ れ ぞ れ の 制 度 の 概 要 と 沿 革 に つ い て 検 討 す る 。

従 来 商 法 は 、 会 社 分 割 に 関 し て は 何 ら 規 定 し て お ら ず 、 そ の 導 入 が 経 済 界 か ら も 強 く 要 請 さ れ て い た 。逆 に 会 社 分 割 税 制 は 第 二 次 世 界 大 戦 の 戦 時 下 の 昭 和 1 7 年 に 現 物 出 資 に 係 る 圧 縮 記 帳 制 度 の 一 部 と し て 特 例 的 に 認 め ら れ て 以 来 、そ の 適 用 対 象 に 制 約 は あ っ て も そ れ な り に 存 在 し て い た 。 し か し 、 商 法 上 の 裏 付 け の な い 制 度 で あ り 、 そ の 整 備 が 強 く 望 ま れ て き た が 、 よ う や く 平 成 1 2 年 の 商 法 改 正 に よ り 導 入 さ れ 、 平 成 1 7 年 創 設 の 会 社 法 へ 引 き 継 が れ た の で あ る 。

逆 に 合 併 法 制 は 古 く か ら 規 定 さ れ て お り 、税 制 は 合 併 に 対 し て は 極 め て 中 立 的 な 立 場 を と り 、商 法 の 基 本 原 則 で あ る 簿 価 以 下 主 義 を 尊 重 し 、 簿 価 引 継 ぎ の 場 合 に は 課 税 は 行 っ て こ な か っ た の で あ る 。

こ の 二 つ の 税 制 は 制 度 的 に は 、 あ き ら か に 異 な る も の と し て 取 扱 わ れ て き た が 、 平 成 1 3 年 に 創 設 さ れ た 組 織 再 編 税 制 に お い て は 、 会 社 分 割 と 合 併 を 同 一 視 し た 制 度 設 計 が な さ れ た の で あ る 。

第 1 部 で は 、 両 者 の 法 制 、 税 制 の 沿 革 、 概 要 に つ い て 概 観 す る こ と に よ り 、第 2 部 以 下 で 論 ず る こ れ ら の 問 題 点 の 基 礎 を 確 認 し て お き た い 。

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第 1 章 会 社 分 割 制 度 の 概 要

平 成 1 3 年 の 年 度 改 正 で 導 入 さ れ た 企 業 組 織 の 再 編 成 に 関 す る 税 制 、 す な わ ち 組 織 再 編 税 制 に お い て は 、 合 併 ・ 分 割 等 に 伴 う 資 産 ま た は 負 債 の 移 転 に つ い て 、 原 則 と し て 時 価 に よ る 譲 渡 が あ っ た も の と し て 資 産 等 を 移 転 し た 法 人 の 各 事 業 年 度 の 所 得 を 計 算 す る こ と を 明 定 し た う え で 、合 併 ・ 分 割 ・ 現 物 出 資 お よ び 事 後 設 立 の 4 種 類 の 組 織 再 編 成 で 、 ( 1 ) 企 業 グ ル ー プ 内 の 組 織 再 編 成 、 お よ び 、( 2 ) 共 同 事 業 を 行 う た め の 組 織 再 編 成 と し て 一 定 の 要 件 を み た す も の ( 適 格 組 織 再 編 成 ) に つ い て 、 帳 簿 価 額 の 引 継 に よ る 課 税 の 繰 延 べ が 認 め ら れ た

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。 本 章 で は 、 組 織 再 編 税 制 の 中 で も 会 社 分 割 税 制 が 規 定 す る 会 社 分 割 と は ど の よ う な も の な の か 、 そ の ア ウ ト ラ イ ン を 確 認 し て お き た い 。

第 1 節 会 社 分 割 法 制 の 創 設 1 . 改 正 前 商 法 と 会 社 法

会 社 分 割 法 制 は 、 平 成 1 2 年 に 商 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律

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( 以 下

「 改 正 前 商 法 」 と い う ) に よ り 導 入 さ れ 、 平 成 1 7 年 に 創 設 さ れ た 会 社 法

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に 引 き 継 が れ た 。 改 正 前 商 法 及 び 会 社 法 は そ れ ぞ れ 、 会 社 分 割 に 関 し て 図 表 1 - 1 の と お り 定 め て い る 。

図 表 1 - 1 会 社 分 割 に 係 る 適 用 条 文

改 正 前 商 法 会 社 法

第 3 7 4 条 の 1 6 吸 収 分 割 の 定 義 会 社 は 其 の 一 方 の 営 業 の 全 部 又 は 一 部 を 他 方 に 承 継 せ し む る 為 吸 収 分 割 を 為 す こ と を 得 2 . 分 割 契 約 書 ニ ハ 左 ノ 事 項 ヲ 記 載 ス ル コ ト ヲ 要 ス

一 分 割 ニ 因 リ テ 営 業 ヲ 承 継 ス ル 会 社 ガ 分 割 ニ 因 リ 定 款 ノ

第 7 5 7 条 吸 収 分 割 契 約 の 締 結 会 社 ( 株 式 会 社 又 は 合 同 会 社 に 限 る 。) は 、 吸 収 分 割 を す る こ と が で き る 。 こ の 場 合 に お い て は 、 当 該 会 社 が そ の 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 の 全 部 又 は 一 部 を 当 該 会 社 か ら 承 継 す る 会 社 と の 間 で 、 吸 収 分

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金 子 宏 『 租 税 法 ( 第 2 0 版 )』( 弘 文 堂 , 2 0 1 5 ) 4 4 0 頁

6

平 成 1 2 年 法 律 第 9 0 号

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平 成 1 7 年 7 月 2 6 日 外 法 律 第 8 6 号

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変 更 ヲ 為 ス ト キ ハ 其 ノ 規 定

二 承 継 ス ル 会 社 ガ 分 割 ニ 際 シ テ 発 行 ス ル 新 株 ノ 総 数 、 額 面 無 額 面 ノ 別 、 種 類 及 数 並 ニ 分 割 ヲ 為 ス 会 社 又 ハ 其 ノ 株 主 ニ 対 ス ル 新 株 ノ 割 当 ニ 関 ス ル 事 項

( 略 )

第 3 7 3 条 新 設 分 割 の 認 容 会 社 ハ 其 ノ 営 業 ノ 全 部 又 ハ 一 部 ヲ 設 立 ス ル 会 社 ニ 承 継 セ シ ム ル 為 新 設 分 割 ヲ 為 ス コ ト ヲ 得

( 略 )

六 分 割 ニ 因 リ テ 設 立 ス ル 会 社 ガ 分 割 ヲ 為 ス 会 社 ノ 株 主 ニ 対 シ 分 割 ニ 際 シ テ 発 行 ス ル 株 式 ノ 割 当 ヲ 為 ス 場 合 ニ 於 テ 分 割 ヲ 為 ス 会 社 ノ 資 本 又 ハ 準 備 金 ノ 減 少 ヲ 為 ス ト キ ハ 減 少 ス ベ キ 資 本 ノ 額 又 ハ 準 備 金 ニ 関 ス ル 事 項

七 分 割 ニ 因 リ テ 設 立 ス ル 会 社 ガ 分 割 ヲ 為 ス 会 社 ノ 株 主 ニ 対 シ 分 割 ニ 際 シ テ 発 行 ス ル 株 式 ノ 割 当 ヲ 為 ス 場 合 ニ 於 テ 分 割 ヲ 為 ス 会 社 ガ 分 割 ニ 際 シ テ 株 式 ノ 消 却 又 ハ 併 合 ヲ 為 ス ト キ ハ 其 ノ 方 法

( 略 )

割 契 約 を 締 結 し な け れ ば な ら な い 。

( 略 )

四 吸 収 分 割 承 継 株 式 会 社 が 吸 収 分 割 に 際 し て 吸 収 分 割 会 社 に 対 し て そ の 事 業 に 関 す る 権 利 義 務 の 全 部 又 は 一 部 に 代 わ る 金 銭 等 を 交 付 す る と き は 、 当 該 金 銭 等 に つ い て の 次 に 掲 げ る 事 項

( 略 )

第 7 6 2 条 新 設 分 割 計 画 の 作 成 一 又 は 二 以 上 の 株 式 会 社 又 は 合 同 会 社 は 、 新 設 分 割 を す る こ と が で き る 。 こ の 場 合 に お い て は 、 新 設 分 割 計 画 を 作 成 し な け れ ば な ら な い 。

( 略 )

六 新 設 分 割 設 立 株 式 会 社 が 新 設 分 割 に 際 し て 新 設 分 割 会 社 に 対 し て 交 付 す る そ の 事 業 に 関 す る 権 利 義 務 の 全 部 又 は 一 部 に 代 わ る 当 該 新 設 分 割 設 立 株 式 会 社 の 株 式 の 数 ( 種 類 株 式 発 行 会 社 に あ っ て は 、 株 式 の 種 類 及 び 種 類 ご と の 数 ) 又 は そ の 数 の 算 定 方 法 並 び に 当 該 新 設 分 割 設 立 株 式 会 社 の 資 本 金 及 び 準 備 金 の 額 に 関 す る 事 項

( 略 )

( 出 所 : 改 正 前 商 法 及 び 会 社 法 の 規 定 よ り 筆 者 抜 粋 )

改 正 前 商 法 、 会 社 法 、 い ず れ に お い て も 、「 分 割 」 そ の も の の 定 義 は さ れ て い な い 。 改 正 前 商 法 で は 、「 営 業 の 全 部 ま た は 一 部 を 」 他 に 承 継 さ せ る こ と が で き る と し て い る こ と か ら 、「 営 業 」を 他 の 会 社 に 承 継 さ せ る 行 為 が 会 社 分 割 と い う こ と に な る 。 た だ 、 会 社 法 で は こ の 「 営 業 」 は 「 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 」 と い う 表 現 に 変 更 さ れ て い る 。

も う 一 点 の 重 要 な 変 更 は 、 改 正 前 商 法 で は 明 文 化 さ れ て い た 分 割 型 分 割 が 削 除 さ れ た 点 で あ る 。 現 行 の 会 社 法 で は 、 後 述 す る 分 社 型

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分 割 に つ い て 吸 収 分 割 と 新 設 分 割 の 2 種 類 の 分 割 形 態 を 定 め て い る に す ぎ な い 。

2 . 用 語 の 定 義

法 人 税 法 は 、 改 正 前 商 法 及 び 会 社 法 と 同 様 に 、 会 社 分 割 そ の も の に つ い て の 定 義 を し て い な い 。

図 表 1 - 2 用 語 の 定 義

会 社 法 法 人 税 法 法 人 税 法 上 の 定 義 吸 収 分 割 会 社

新 設 分 割 会 社

分 割 法 人 分 割 に よ り そ の 有 す る 資 産 及 び 負 債 の 移 転 を 行 っ た 法 人 を い う 。

吸 収 分 割 承 継 会 社 新 設 分 割 設 立 会 社

分 割 承 継 法 人 分 割 に よ り 分 割 法 人 か ら 資 産 及 び 負 債 の 移 転 を 受 け た 法 人 を い う 。

( 出 所 : 会 社 法 第 7 5 8 条 第 1 項 、 同 第 7 6 3 条 第 1 項 及 び 法 人 税 法 第 2 条 1 2 号 の 2 、 同 条 1 2 号 の 3 の 規 定 よ り 筆 者 作 成 )

し た が っ て 、 会 社 分 割 に つ い て は 組 織 法 で あ る 会 社 法 に お い て 、 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 の 全 部 ま た は 一 部 に つ い て 、 適 法 な 手 続 き に よ り な さ れ た 会 社 分 割 を 、 ま ず は 前 提 と し て い る と 考 え ら れ る 。 そ の う え で 、 用 語 を 図 表 1 - 2 の よ う に 定 義 し て い る

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。 3 . 会 社 分 割 の 態 様

会 社 分 割 と は 、 会 社 の 事 業 財 産 を 他 の 会 社 に 承 継 さ せ る 手 続 き を い う が 、 上 記 1 . の と お り 、 現 行 の 会 社 法 が 規 定 し て い る 「 会 社 の 分 割 」 に は 、 新 設 分 割 と 吸 収 分 割 の 二 つ の 形 態 が あ る 。 改 正 前 商 法 に お け る 会 社 分 割 の 態 様 を 纏 め る と 図 表 1 - 3 の と お り で あ る 。

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上 記 の と お り 、 会 社 法 と 法 人 税 法 で は 用 語 が 異 な る が 、 本 論 文 で は 、 法 人 税 法 上 の 用 語 で あ る 「 分 割 法 人 」 と 「 分 割 承 継 法 人 」 を 使 用 す る 。

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分 割 型 分 割 に つ い て は 、 会 社 法 に 定 め が な い こ と か ら 、 法 人 税 法 2 条 1 2 号 の 9 イ に お い て「 分 割 の 日 に お い て 当 該 分 割 に 係 る 分 割 対 価 資 産 の す べ て が 分 割 法 人 の 株 主 等 に 交 付 さ れ る 場 合 の 当 該 分 割 」 と の 定 義 規 定 を 置 い て い る 。

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「 新 設 分 割 」 は 、 分 割 会 社 で あ る 一 ま た は 二 以 上 の 株 式 会 社 ま た は 合 同 会 社 が 、 そ の 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 の 全 部 ま た は 一 部 を 、 分 割 に よ り 設 立 す る 「 新 設 会 社 」 に 承 継 さ せ る こ と を い う 。 ま た 、「 吸 収 分 割 」 は 、 分 割 会 社 で あ る 株 式 会 社 ま た は 合 同 会 社 が 、 そ 図表1-3 会社分割の態様

(出所:金融庁「税制調査会『税制調査会第38回総会(1999年11月19日)資料』」より ( http://www.cao.go.jp/zeicho/gijiroku/gijiroku.html,2011年3月5日)

A社・B社株主 B社株主

  A社(分割 会社)

A社(分割会社)

会 社 )

A社株主 A社株主 B社株主

A社株主 A社株主 B社株主

A社株主   A 社 ( 分 割 会 社 )

A社(分割会社)

B社( 新設 会社)

A社(分割 会社) B社(吸収会社)

B社 (吸収会社)

B社 (新設 会社 )

A社(分割 会社)

A社(分割会社)

A社株主

1.新設分割 2.吸収分割

B社(吸収会社)

分割会社A社の権利義務を新設会社B社に 承継させるとともに、同社が分割(設 立)に際して発行する株式を分割会社A 社の株主に割り当てるもの

分割会社A社の権利義務を新設会社B社 に承継させるとともに、同社が分割(設 立)に際して発行する株式を分割会社A 社に割り当てるもの

分割会社A社の権利義務を吸収会社B社に承継させるととも に、同社が分割に際して発行する株式を分割会社A社の株主に 割り当てるもの

分割会社A社の権利義務を吸収会社B社に承継させるととも に、同社が分割に際して発行する株式を分割会社A社に割り当 てるもの

B社 (吸収会社)

B社株主 B社株主

A社株主

B社株主   A 社 ( 分 割

株式交付 株式交付

株式交付 株式交付

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の 事 業 に 関 す る 権 利 義 務 の 全 部 ま た は 一 部 を 、 分 割 後 、「 承 継 会 社 」 で あ る 他 の 既 存 の 会 社 に 承 継 さ せ る こ と を い う 。

「 会 社 分 割 の 本 質 は 、 分 割 会 社 が 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 を

『 新 規 に 設 立 さ れ る 会 社 ( 新 設 会 社 )』 又 は 『 既 存 の 承 継 会 社 ( 承 継 会 社 )』 に 『 包 括 承 継 』 さ せ る こ と を 目 的 と し た 、 通 常 の 債 権 契 約 と し て の 事 業 譲 渡 契 約 と は 異 な る 、『 組 織 法 的 な 行 為 』( 商 業 登 記 が 必 要 と な る も の )」

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と い わ れ て い る 。

改 正 前 商 法 に お い て は 、「 承 継 会 社 が 承 継 し た 財 産 の 対 価 と し て 交 付 す る 承 継 会 社 株 式 等 の 帰 属 先 が 分 割 会 社 で あ る か 、 分 割 会 社 の 株 主 で あ る か 、 に よ り 、『 物 的 分 割 ( 分 社 型 分 割 ) 』 と 『 人 的 分 割 ( 分 割 型 分 割 ) 』 に 区 分

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」 さ れ て い た 。 前 述 の と お り 、 会 社 法 で は 分 割 型 分 割 の 規 定 は 置 か れ て い な い が 、「 会 社 分 割( 分 社 型 分 割 、物 的 分 割 ) を す る こ と に よ っ て 取 得 し た 分 割 新 設 ( 承 継 ) 会 社 の 株 式 を 、 次 の 別 個 の 手 続 き と し て の 、 剰 余 金 の 配 当 ( 株 主 資 本 の 減 少 行 為 ) 財 産 と し て 、 分 割 会 社 の 株 主 に 分 割 新 設 ( 承 継 ) 会 社 株 式 を 交 付 す る こ と に よ り 、 改 正 前 商 法 の 人 的 分 割 ( 分 割 型 分 割 ) と 同 様 の 実 質 が 、 具 現 す る こ と が で き る

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」 こ と か ら 、 実 質 的 な 変 更 は な い 。

4 . 「 営 業 」 と 「 事 業 に 関 す る 権 利 義 務 」

前 述 の と お り 、 改 正 前 商 法 に お け る 会 社 分 割 の 対 象 は 「 営 業 の 全 部 ま た は 一 部 」 と さ れ て い た 。 で は 、 こ こ で い う 「 営 業 」 と は 何 を 指 す の だ ろ う か 。

こ の 点 に つ い て 、最 高 裁 判 所 の 判 例

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で は 、「 営 業 の 譲 渡 」と は「 一

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中 野 百 々 造 『 会 社 法 務 と 税 務 』( 税 務 研 究 会 出 版 局 , 2 0 0 9 ) 4 2 5 頁

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同 上 書 , 4 2 7 頁

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同 上 書 , 4 2 7 頁 ~ 4 2 8 頁

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最 高 裁 昭 和 4 0 年 9 月 2 2 日 大 法 廷 判 決 ,最 高 裁 H P 参 照 ( 昭 和 3 6 年 ( オ ) 第 1 3 7 8 号 )

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定 の 営 業 目 的 の た め 組 織 化 さ れ 、有 機 的 一 体 と し て 機 能 す る 財 産( 得 意 先 関 係 等 の 経 済 的 価 値 の あ る 事 実 関 係 を 含 む 。)」 の 譲 渡 で あ り 、 単 に 「 営 業 を 構 成 す る 各 個 の 財 産 の 譲 渡 は 、 そ れ が 如 何 に 重 要 な も の で あ っ て も 、 ま た 一 括 譲 渡 で あ っ て も 、 そ れ だ け で は 営 業 譲 渡 と は い え な い 。」 と さ れ て い る 。 し た が っ て 、 単 な る 資 産 だ け を 会 社 分 割 に よ り 移 転 し た と し て も 、 改 正 前 商 法 上 は 無 効 な 会 社 分 割 で あ っ た と 考 え ら れ る の で あ る 。

一 方 新 設 さ れ た 会 社 法 で は 、「 営 業 」 で は な く 「 事 業 」 と い う 用 語 が 使 わ れ て い る 。「 営 業 」 と 「 事 業 」 の 相 違 に つ い て 、 神 田 秀 樹 氏 は

「 事 業 の ほ う が 営 業 よ り も 上 位 概 念 」で あ る と し て 、「 事 業 と い う の は 、 商 事 会 社 の 場 合 は 、 営 業 で す か ら 、 し た が っ て 、 従 来 の 株 式 会 社 の 営 業 譲 渡 に つ い て の 最 高 裁 の 判 例 は そ の ま ま 生 き て い る と い う こ と に な る

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」と 答 え ら れ て お り 、特 に 大 き な 変 更 が あ っ た わ け で は な い 。 重 要 な 点 は 、 会 社 法 が 会 社 分 割 の 対 象 を 「 事 業 の 全 部 ま た は 一 部 」 と は し な か っ た 点 で あ る 。 改 正 前 商 法 に お け る 「 営 業 の 全 部 ま た は 一 部 」 が 、「 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 の 全 部 又 は 一 部 」 と 変 更 さ れ た 真 意 は ど こ に あ っ た の で あ ろ う か 。 こ の 点 に つ い て 神 田 氏 は 、「 も と も と 会 社 分 割 の 対 象 は 営 業 に 限 る と し た こ と が お か し い の で す 。 そ う い う よ う に 限 っ た 法 制 は ど こ の 国 に も あ り ま せ ん 。 営 業 に 限 っ て い る 法 制 は 、 私 が 知 る 限 り 、 税 と の 関 係 だ け で 、 そ れ 以 外 に は あ り ま せ ん 。( 中 略 ) お そ ら く 本 来 に 戻 れ ば 、 会 社 法 上 の 理 屈 と し て は 、 営 業 概 念 は 使 わ な い 方 が い い し 、 使 う と し て も 営 業 譲 渡 の 営 業 概 念 よ り は ゆ る く て い い は ず な の で す

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。」 と 答 え ら れ て い る 。

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中 央 経 済 社 編 「 対 談 組 織 再 編 ・ 計 算 関 係 」『 新 会 社 法 詳 解 』( 中 央 経 済 社 , 2 0 0 5 ) 8 6 頁

1 5

同 上 書 , 9 9 頁

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ま た 、 別 の 文 献 で 神 田 氏 は 「 会 社 分 割 の 対 象 に つ い て は 、 平 成 1 7 年 改 正 前 商 法 は 『 営 業 の 全 部 ま た は 一 部 』 と し て お り 、 営 業 譲 渡 の 場 合 に お け る 営 業 概 念 が 参 考 と な る と さ れ て い た 。 会 社 法 は 、 文 言 上 『 事 業 の 全 部 ま た は 一 部 』 で は な く 『 事 業 に 関 し て 有 す る 権 利 義 務 の 全 部 ま た は 一 部 』 と 規 定 し た の で 、 会 社 分 割 の 対 象 は 事 業 自 体 で は な く な り 、 し た が っ て 、 会 社 分 割 の 対 象 に 財 産 の 有 機 的 一 体 性 等 は 不 要 と な っ た

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。」 と 明 言 さ れ て い る 。

た だ 、平 成 1 2 年 に 旧 商 法 下 で 会 社 分 割 法 制 の 導 入 が 図 ら れ た 国 会 の 審 議 で は 、こ の 法 制 が リ ス ト ラ を 促 進 す る も の と の 批 判 に 対 し て 、

「 臼 井 法 務 大 臣 は 、 本 法 律 案 は 、 ① 会 社 分 割 の 対 象 を 営 業 単 位 と し て お り 、 そ の 営 業 は 解 体 さ れ ず 、 労 働 の 場 を 失 う こ と は な い こ と 、

② 分 割 計 画 書 等 に 労 働 契 約 を 記 載 す る こ と で 、 営 業 に 従 事 す る 労 働 者 も 営 業 と と も に 承 継 さ れ る こ と 、 ③ 分 割 後 の 双 方 の 会 社 が 、 債 務 の 履 行 の 見 込 み が な く な る よ う な 分 割 は 認 め ら れ な い こ と 、 ④ 未 払 賃 金 債 権 等 を 有 す る 労 働 者 は 、債 権 者 保 護 手 続 の 対 象 と さ れ る こ と 、

⑤ 商 法 で 対 応 で き な い 部 分 に つ い て は 別 に 法 律 で 定 め る こ と と し 、 本 法 律 案 と 同 時 に 、 労 働 省 が 『 会 社 の 分 割 に 伴 う 労 働 契 約 の 承 継 等 に 関 す る 法 律 案 』 を 提 出 し て い る こ と な ど 、 労 働 者 に 最 大 限 配 慮 し て い る と 繰 り 返 し 説 明 し た

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。」 と 当 時 法 務 委 員 会 調 査 室 の 加 藤 智 子 氏 は そ の 小 論 の 中 で 紹 介 さ れ て い る 。 法 務 大 臣 が 、 営 業 の 分 割 を キ ー ワ ー ド の 一 つ と し て リ ス ト ラ 促 進 の 批 判 に 答 え た 経 緯 等 を 考 え る と 、 疑 問 の 残 る 改 正 で あ る 。

従 っ て 、 極 端 な 例 と し て は 特 定 の 資 産 の み を 切 出 し て 分 割 す る こ

1 6

神 田 秀 樹 『 法 律 学 講 座 双 書 会 社 法 ( 第 1 3 版 ) 』( 弘 文 堂 , 2 0 1 1 ) 3 4 6 頁

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加 藤 智 子 「 会 社 分 割 制 度 を 導 入 す る 商 法 改 正 」『 立 法 と 調 査 』( 参 議 院 事 務 局 企 画 調 整 室 , 2 0 0 0 ) 5 4 頁

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と も 、 会 社 法 上 は 有 効 な 会 社 分 割 と い う こ と に な る 。 改 正 前 商 法 で 組 織 再 編 税 制 が 導 入 さ れ た 段 階 で も 、 水 野 忠 恒 氏 は 商 法 が 団 体 法 や 組 織 法 で あ る 点 に 触 れ 、「 商 法 の 法 律 構 成 の 如 何 に 拘 わ ら ず 、税 法 は 税 法 で 独 自 に 取 り 扱 い 方 を 考 え る の は は っ き り し て い る

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。」 と 指 摘 さ れ て い た 。 た だ 、 ど の よ う な 会 社 分 割 に 適 格 性 を 与 え て 課 税 の 繰 延 べ を 認 め る の か 、 法 人 税 法 に 課 せ ら れ た 役 割 は 改 正 前 商 法 時 代 よ り 確 実 に 大 き く な っ た と い え る の で は な い だ ろ う か 。

第 2 節 会 社 分 割 税 制 の 概 要

1 . 単 体 納 税 制 度 下 に お け る 課 税 の 繰 延 べ

わ が 国 の 法 人 税 法 は 、 内 国 法 人 、 収 益 事 業 を 行 う 公 益 法 人 等 又 は 人 格 の な い 社 団 等 、 国 内 源 泉 所 得 を 有 す る 外 国 法 人 等 を 納 税 義 務 者 と 定 め た う え で

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、例 え ば 、内 国 法 人 に 対 し て 課 す る 各 事 業 年 度 の 所 得 に 対 す る 法 人 税 の 課 税 標 準 を 、 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額

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と 定 め て い る 。 こ こ で い う 内 国 法 人 と は 、 あ く ま で も そ の 内 国 法 人 単 体 を い う の で あ っ て 、 支 配 、 被 支 配 の 関 係 に あ る 法 人 等 の グ ル ー プ の 総 体 を 意 味 し て は い な い 。 し た が っ て 、 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 も 、 当 然 に そ の 範 囲 内 で 算 定 さ れ る こ と に な る 。 こ の よ う に 、 我 が 国 の 法 人 税 制 の 基 本 は 、「 あ く ま で も 個 々 の 法 人 ご と に 納 税 義 務 を 分 立 さ せ 、 課 税 標 準 の 計 算 や 租 税 債 務 の 確 定 も そ れ ぞ れ の 法 人 ご と に 独 立 し た も の と す る 、 単 体 納 税 制 度 と な っ て い る

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単 体 納 税 制 度 下 に お い て は 、 あ る 資 産 が 一 つ の 法 人 か ら 他 の 法 人 へ 移 転 し た 時 、 こ の 資 産 は 当 事 者 間 で 時 価 に よ り 移 転 が な さ れ た と

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水 野 忠 恒 「 政 府 税 制 調 査 会 平 成 1 3 年 度 の 税 制 改 正 に 関 す る 答 申 の 解 説 」『 租 税 研 究 』( 日 本 租 税 研 究 会 , 2 0 0 1 ) 2 1 頁

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法 人 税 法 第 4 条

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法 人 税 法 第 2 1 条

2 1

渡 辺 淑 夫 『 法 人 税 法 ( 平 成 2 9 年 度 版 ) 』( 中 央 経 済 社 , 2 0 1 7 ) 2 頁

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み な さ れ る の で あ る 。 こ の こ と は 、 法 人 税 法 ( 以 下 、「 法 」 と い う ) 第 2 2 条 第 2 項 が 、 無 償 に よ る 資 産 の 譲 渡 、 役 務 の 提 供 、 無 償 に よ る 資 産 の 譲 受 け も 益 金 の 額 を 構 成 す る と し て い る こ と か ら も 明 ら か で あ る

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。 法 第 6 2 条 は 、 会 社 分 割 等 が 行 わ れ た 場 合 に 「 当 該 合 併 又 は 当 該 分 割 の 時 の 価 額 に よ る 譲 渡 を し た も の と し て 、 当 該 内 国 法 人 の 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 を 計 算 す る 。」と の 原 則 的 取 扱 い を 改 め て 明 示 し た う え で 、 会 社 分 割 に つ い て は 法 第 6 2 条 の 2 及 び 法 第 6 2 条 の 3 に お い て 、 そ れ ぞ れ 適 格 分 割 型 分 割 と 適 格 分 社 型 分 割 の 場 合 の 帳 簿 価 額 に よ る 引 継 ぎ の 特 例 を 規 定 し て い る の で あ る 。 こ の 特 例 は 、 帳 簿 価 額 に よ る 引 継 ぎ を し た も の と し て 、「当 該 内 国 法 人 の 各 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 を 計 算 す る 。」と 定 め て い る と こ ろ か ら 、適 格 分 割 型 分 割 と 適 格 分 社 型 分 割 の い ず れ か に 該 当 す る 場 合 に は 、 帳 簿 価 額 に よ る 引 継 ぎ は 任 意 で は な く 、 強 制 さ れ る こ と と さ れ て い る の で あ る 。 2 . 適 格 要 件 の 内 容

会 社 分 割 が 適 格 分 割 と な る た め の 要 件 ( 以 下 、「 適 格 要 件 」と い う ) に つ い て 、 法 人 税 法 は 図 表 1 - 4 の と お り 定 め て い る

2 3 2 4

2 2

平 成 3 0 年 3 月 法 律 7 号 に よ り 追 加 さ れ た 法 第 2 2 条 の 2 第 4 項 で は 、 益 金 の 額 に つ い て 「 内 国 法 人 の 各 事 業 年 度 の 資 産 の 販 売 等 に 係 る 収 益 の 額 と し て 当 該 事 業 年 度 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 す る 金 額 は 、 別 段 の 定 め が あ る も の を 除 き 、 そ の 販 売 若 し く は 譲 渡 を し た 資 産 の 引 渡 し の 時 に お け る 価 額 又 は そ の 提 供 を し た 役 務 に つ き 通 常 得 べ き 対 価 の 額 に 相 当 す る 金 額 と す る 。」と し て 、収 益 の 認 識 基 準 が 時 価 取 引 で あ る こ と を 明 確 に し て い る 。

2 3

各 要 件 の 名 称 に つ い て は 、文 献 に よ り 異 な る 名 称 が 付 さ れ て い る 場 合 も あ る が 、 規 定 の 内 容 か ら 筆 者 の 判 断 に よ り 付 し た 。

2 4

各 要 件 で 重 複 し て い る も の は そ の 内 容 の 記 載 を 省 略 し て い る 。

(21)

17

2 5

分 割 の 直 前 に 当 該 分 割 に 係 る 分 割 承 継 法 人 と 当 該 分 割 承 継 法 人 以 外 の 法 人 と の 間 に 当 該 法 人 に よ る 直 接 完 全 支 配 関 係 ( 2 の 法 人 の い ず れ か 一 方 の 法 人 が 他 方 の 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 全 部 を 保 有 す る 関 係 を い う 。)

が あ り 、 か つ 、 当 該 分 割 後 に 当 該 分 割 承 継 法 人 と 当 該 法 人 ( 以 下 「 親 法 人 」と い う 。)と の 間 に 当 該 親 法 人 に よ る 直 接 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 親 法 人 株 式 を い う 。( 法 第 2 条 1 2 の 1 1 、 令 第 4 条 の 3 第 5 項 )

2 6

法 第 2 条 1 2 号 の 7 の 7 に お い て 、「 一 の 者 が 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 全 部 を 直 接 若 し く は 間 接 に 保 有 す る 関 係 と し て 政 令 で 定 め る 関 係 又 は 一 の 者 と の 間 に 当 事 者 間 の 完 全 支 配 の 関 係 が あ る 法 人 相 互 の 関 係 を い う 。」と さ れ て い る 。

2 7

法 第 6 2 条 の 6 第 1 項 に お い て 、「 分 割 法 人 が 分 割 に よ り 交 付 を 受 け る 分 割 対 価 資 産 の 一 部 の み を 当 該 分 割 法 人 の 株 主 等 に 交 付 を す る 分 割 が 行 わ れ た と き は 、分 割 型 分 割 と 分 社 型 分 割 の 双 方 が 行 わ れ た も の と み な す 。」

と し て お り 、 こ の よ う な 分 割 を 中 間 型 分 割 と い う 。 図 表 1 - 4 会 社 分 割 に か か る 税 制 適 格 要 件

適 格 要 件

1 .

株 式 の み 交 付 要 件

分 割 対 価 資 産 と し て 分 割 承 継 法 人 の 株 式 又 は 分 割 承 継 親 法 人 株 式

2 5

の い ず れ か 一 方 の 株 式 以 外 の 資 産 が 交 付 さ れ な い こ と 。

2 . 按 分 型 交 付 要 件

株 式 が 交 付 さ れ る 分 割 型 分 割 に あ っ て は 、 当 該 株 式 が 分 割 法 人 の 発 行 済 株 式 等 の 総 数 又 は 総 額 の う ち に 占 め る 当 該 分 割 法 人 の 各 株 主 等 の 有 す る 当 該 分 割 法 人 の 株 式 の 数 ( 出 資 に あ っ て は 、 金 額 ) の 割 合 に 応 じ て 交 付 さ れ る こ と 。

3 .

完 全 支 配 関 係 継 続 要 件

次 の ① 及 び ② の い ず れ か の 関 係 が あ る こ と を い う 。

分 割 前 ( 単 独 新 設 分 割 の 場 合 は 、 分 割 後 ) に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人

( 複 数 新 設 分 割 で あ る 場 合 は 、 分 割 法 人 と 他 の 分 割 法 人 ) と の 間 に い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係

2 6

が あ る 分 割 の 次 に 掲 げ る 区 分 に 応 じ そ れ ぞ れ 次 に 定 め る 関 係

※ 「 単 独 新 設 分 割 」 と は 、 新 設 分 割 で 一 の 法 人 の み が 分 割 法 人 と な る も の を い う 。

※ 「 複 数 新 設 分 割 」 と は 、 当 該 分 割 が 新 設 分 割 で 単 独 新 設 分 割 に 該 当 し な い も の を い う 。

イ ) 新 設 分 割 以 外 の 分 割 型 分 割 ( 中 間 型 分 割

2 7

を 除 く ) の う ち 当 該 分 割 型 分 割 前 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 分 割 承 継 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 完 全 支 配 関 係

ロ ) 新 設 分 割 以 外 の 分 割( イ に 掲 げ る 分 割 型 分 割 を 除 く 。)の う ち 当 該 分 割 前 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

(22)

18

当 該 分 割 後 に 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係 ハ ) 単 独 新 設 分 割 の う ち 当 該 単 独 新 設 分 割 後 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法

人 と の 間 に 当 該 分 割 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 単 独 新 設 分 割 後 に 当 該 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係

ニ ) 複 数 新 設 分 割 の う ち 当 該 複 数 新 設 分 割 前 に 分 割 法 人 と 他 の 分 割 法 人 と の 間 に い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

次 に 掲 げ る 場 合 の 区 分 に 応 じ そ れ ぞ れ 次 に 定 め る 要 件 に 該 当 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 及 び 他 の 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係

( 1 )

他 方 の 法 人 が 当 該 分 割 に よ り 交 付 を 受 け た 分 割 対 価 資 産 の 全

部 を そ の 株 主 等 に 交 付 し た 法 人 で あ る 場 合

当 該 複 数 新 設 分 割 後 に 当 該 い ず れ か 一 方 の 法 人 と 当 該 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と

( 2 )

( 1 ) に 掲 げ る 場 合 以 外 の 場 合

当 該 複 数 新 設 分 割 後 に 他 方 の 法 人 と 当 該 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と 。

※ 「 他 の 法 人 」 と は 、 当 該 分 割 法 人 及 び 他 の 分 割 法 人 の う ち 、 当 該 い ず れ か 一 方 の 法 人 以 外 の 法 人 を い う 。

分 割 前 ( 当 該 分 割 が 単 独 新 設 分 割 で あ る 場 合 に あ っ て は 、 分 割 後 ) に 当 該 分 割 に 係 る 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 ( 当 該 分 割 が 複 数 新 設 分 割 で あ る 場 合 に あ っ て は 、 分 割 法 人 と 他 の 分 割 法 人 ) と の 間 に 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る 分 割 の 次 に 掲 げ る 区 分 に 応 じ そ れ ぞ れ 次 に 定 め る 関 係

イ ) 新 設 分 割 以 外 の 分 割 型 分 割( 中 間 型 分 割 を 除 く 。)の う ち 当 該 分 割 型 分 割 前 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 分 割 型 分 割 後 に 当 該 同 一 の 者 と 当 該 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係 ロ ) 新 設 分 割 以 外 の 分 割( イ に 掲 げ る 分 割 型 分 割 を 除 く 。)の う ち 当 該 分

割 前 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 分 割 後 に 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に

(23)

19

2 8

法 第 2 条 1 2 号 の 7 の 5 に お い て 、「 一 の 者 が 法 人 の 発 行 済 株 式 若 し く は 出 資 の 総 数 若 し く は 総 額 の 1 0 0 分 の 5 0 を 超 え る 数 若 し く は 金 額 の 株 式 若 し く は 出 資 を 直 接 若 し く は 間 接 に 保 有 す る 関 係 と し て 政 令 で 定 め る 関 係 又 は 一 の 者 と の 間 に 当 事 者 間 の 支 配 の 関 係 が あ る 法 人 相 互 の 関 係 を い う 。」 と さ れ て い る 。

お け る 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係

ハ ) 単 独 新 設 分 割 の う ち 当 該 単 独 新 設 分 割 後 に 当 該 単 独 新 設 分 割 に 係 る 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

次 に 掲 げ る 場 合 の 区 分 に 応 じ そ れ ぞ れ 次 に 定 め る 要 件 に 該 当 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係

( 1 )

当 該 単 独 新 設 分 割 が 分 割 型 分 割 ( 中 間 型 分 割 を 除 く 。) に 該 当

す る 場 合

当 該 単 独 新 設 分 割 後 に 当 該 同 一 の 者 と 当 該 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と 。

( 2 )

( 1 ) に 掲 げ る 場 合 以 外 の 場 合

当 該 単 独 新 設 分 割 後 に 当 該 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と 。 ニ ) 複 数 新 設 分 割 の う ち 当 該 複 数 新 設 分 割 前 に 分 割 法 人 と 他 の 分 割 法

人 と の 間 に 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 複 数 新 設 分 割 後 に 当 該 分 割 法 人 及 び 他 の 分 割 法 人 ( そ れ ぞ れ 当 該 分 割 に よ り 交 付 を 受 け た 分 割 対 価 資 産 の 全 部 を そ の 株 主 等 に 交 付 し た 法 人 を 除 く 。)並 び に 分 割 承 継 法 人 と 当 該 同 一 の 者 と の 間 に 当 該 同 一 の 者 に よ る 完 全 支 配 関 係 が 継 続 す る こ と が 見 込 ま れ て い る 場 合 に お け る 当 該 分 割 法 人 及 び 他 の 分 割 法 人 と 当 該 分 割 承 継 法 人 と の 間 の 関 係

1 . 株 式 の み 交 付 要 件 2 . 按 分 型 交 付 要 件 3 . 支 配 関 係 継 続 要 件

次 の ① 及 び ② の い ず れ か の 関 係 が あ る こ と を い う 。

分 割 前 ( 当 該 分 割 が 単 独 新 設 分 割 で あ る 場 合 に あ っ て は 、 分 割 後 ) に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 ( 当 該 分 割 が 複 数 新 設 分 割 で あ る 場 合 に あ っ て は 、 分 割 法 人 と 他 の 分 割 法 人 ) と の 間 に い ず れ か 一 方 の 法 人 に よ る 支 配 関 係

2 8

が あ る 分 割 の 次 に 掲 げ る 区 分 に 応 じ そ れ ぞ れ 次 に 定 め る 関 係 ( ② に 掲 げ る 関 係 に 該 当 す る も の を 除 く 。)

イ )新 設 分 割 以 外 の 分 割 型 分 割( 中 間 型 分 割 を 除 く 。)の う ち 当 該 分 割 型 分 割 前 に 分 割 法 人 と 分 割 承 継 法 人 と の 間 に 当 該 分 割 承 継 法 人 に よ る 支 配 関 係 が あ る も の

当 該 支 配 関 係

ロ )新 設 分 割 以 外 の 分 割( イ に 掲 げ る 分 割 型 分 割 を 除 く 。)の う ち 当 該 分

参照

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