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(様式6-A)A. 雑誌発表論文による学位申請の場合

XIEYI ZHANG 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

題 目 Activatable fluorescence detection of epidermal growth factor receptor positive mediastinal lymph nodes in murine lung cancer model

(activatable蛍光イメージングを用いたマウス肺癌モデルのEGFR陽性縦隔リンパ節

転移検出の検討)

雑誌名 Public Library of Science

著者名全員 Xieyi Zhang, Takahito Nakajima, Mai Kim, Aiko Yamaguchi, Oyunbold Lamid-Ochir, Huong Nguyen-Thu, Anu Bhattarai, Hirofumi Hanaoka, Yoshito Tsushima

論文の要旨及び判定理由

肺癌患者におけるリンパ節転移の検出は、治療効果や生存率の向上に重要で ある。今回、蛍光物質であるインドシアニングリーン(ICG)を標識した抗EG FR 抗体を用いた activatable 蛍光イメージングの技術を用いて、マウス肺癌 モデルのEGFR陽性リンパ節転移の検出を試みた。

癌細胞にはEGFR陽性細胞であるH226とEFGR陰性細胞であるH520をin v itroおよびin vivo実験に用いた。病変検出に用いた薬剤は、抗EGFR抗体で あるパニツムマブ(Pan)に ICG を1:8 の割合で標識することで、ICG の蛍光 能を消失させたactivatable抗体(Pan-ICG)を作成した。

in vitroの実験として、細胞培養液中にPan-ICGを添加した状態で1時間・

6 時間インキュベーションした後、flowcytometry(FACS)および蛍光顕微鏡で EGFR陽性癌細胞への特異的なPan-ICGの結合を確認した。

in vivo実験では、H226およびH520のいずれかを直接肺に移植して、肺癌 マウスを作成した(H226群5匹・H520群5匹)。肺癌モデル確立の確認には毎 週 CT を撮像することで行った。腫瘍径が 8mm を超える・片側肺の 1/2 以上が 無気肺になる、のいずれか一方を満たした段階で安楽死させ、瀉血した後、開 胸して蛍光イメージングを行った。蛍光イメージングにはMaestro(BD 社製)

を用いて、励起光(700nm)・蛍光フィルタ(800nm)を使用した。それぞれのマ ウスでは縦隔リンパ節の明るいものから上位5つを選択して、蛍光強度を計測 した。またリファレンスには肝臓の蛍光強度を使用した。

FACSの結果では、EGFR陽性癌細胞のみで蛍光が検出され、EGFR陰性細胞で は蛍光が検出されなかった。蛍光顕微鏡では、1 時間・6 時間後の両者で EGFR 陽性癌細胞のみで蛍光が検出された。

(2)

肺癌マウスモデルを用いた蛍光イメージングでも EGFR 陽性リンパ節 25 個

(5リンパ節/マウス)のすべてで強い蛍光シグナルが得られた。EFGR 陰性リ ンパ節転移ではほとんど蛍光シグナルを得られなかった。蛍光シグナルの病変

-肝臓比では EGFR 陽性群と陰性群に統計的な有意差を持って明らかな違いが

認められた(p < 0.05)。病変の大きさと蛍光シグナルには統計的相関を認め なかった(Fig 7, r = 0.36, p = 0.08)これらの結果については、摘出リン パ節および免疫染色を含めた病理学的検討でも、同様の所見が認められた。

私たちは activatable 蛍光物質Pan-ICG を合成し、EGFR 陽性癌細胞に対して 統計的有意差を持って、強い蛍光シグナルを得ることに成功した。このことは、

実際の胸腔鏡を使った手術にも応用が可能であると考えられる。博士(医学)

の学位に値するものと判定した。

(平成 30年7月27日)

審査委員

主査 群馬大学教授(医学系研究科)

応用生理 学分野担任 鯉淵 典之 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

肝胆膵外科 学分野担任 調 憲 印

副査 群馬大学教授(生体調節研究所)

腫瘍放射線 学分野担任 中野 隆史 印 参考論文

なし

参照

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