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証券会社 の社会的責任 -

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科 師汗究年報』第11号 2007年 317

■ 修士論文要 旨

証券会社 の社会的責任

‑ sRI の新 しい可能性 を求 めて ‑

SocialResponsibilityofBrokenrageFirms

‑ 1nSearcllOfNewPossibilitiesofSociallyResponsibleInvestment(S町)一

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

鈴 木 英 之

HideyukiSuzuki

近年経済界のみな らず、学術界において も活発 に議論 されてい るテ ーマの一つ に企業 の社会 的 責任 (CorporateSocialResponsibility、以下CSR) がある。本論文 は証券業界において求め られてい るCSRとは何か とい うことにつ いて社会 的責任投 質 (SocialResponsiblelnvestment、以下SRI)の 可能性について議論 したものである。

その研究過程 において、指導 教授で ある松 岡 教授の経営環境概論の講義 をTA.として参加 した。

その中で現在の 日本 は、絶望的 ともいえる課題 を 抱 えていることが分かった。本論文では4つの課 題 を取 り上げて論 じた。それは、少子高齢化問題、

財政問題、地球環境問題 そ して教育問題 である。

少子高齢化問題 とは、単 に子 どもの数が減少す るだけではない。そのスピー ドが急激な ものであ り、同時に高齢者 が急増す ることである。企業 と 社会のあり方が問われている問題で もあると考 え た。つ まり、 日本社会 が魅力 と活力を失 ってい く 可能性 が危倶 され るのである。財政問題では、 日 本 が800兆 円 と も1,000兆 円 と もいわれ る莫大 な 借金 をどのように返済 し、健全 な財政運営 を行 っ てい くのかとい う問題である。危機的な財政状況 を引 き起 こ した背景 の一つ には、多 くの不必要

とも思 える公共事業や不透明な特別会計制度 が指 摘 されている。 それ と同時に国民 が行政サービス にあまりに依存 しす ぎている点 も否めない。現在 の ままでは、 日本 は国 とい う面 か らも持続可能で はないと考 えた。環境問題では、世界規模で地球 温暖化が叫ばれているものの、有効 な解決策 を見 出せずにいる。 また、環境 ホルモ ンの影響 と考 え られている生殖機能の低下 が人間や他の動植物 に 与 える影響 は、本来あるべ き自然の姿か ら轟離 し ていることを挙 げた.環境問題 が入渠にとっての 持続可能性 を問 う問題であることを議論 した。最 後の教育問題では、学力低下問題 を取 り上 げ議論 した。科学技術立国 を目指す しかない 日本 におい て、今後求め られ る能力は模倣の力ではな く、新 しいことを考 え出す能力である。 しか し、学力低 下論争では子供 たちの基礎学力低下が起 こってい ること、同時に子供たちの学校外学習時間が中国 やアメ リカと比較 し極端に短 い こと、理科系の学 問に対す る関心が低 いことなどが、明 らか となっ た。石油 や天然 ガス といった天然資源 に乏 しいが ゆえに科学技術立国 を目指す しかない 日本 にとっ て、技術力が衰微 してい くことは大 きな問題であ ることを議論 した。 また、 これ らの問題 は単発的

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に発生 しているのではな く、複雑 に絡み合 った問 題であることが、解決 を困難 な もの としている。

これ らの問題の解決策 を講 じるのは、政府や行 政であるとい うのが従来多 くの 日本人の発想であ る。 しか し、政府 が

8 0 0

兆円とも

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兆円とい う 莫大 な借金 を抱 え、 また夕張市のように市が財政 破綻 をす るとい う現実 において、 これ以上政府や 行政 に頼 ることはで きない と筆者 は考 えた。 また、

これ らの問題の解決には従来 にない新 しい発想が 求め られ るが、行政組織は新 しい発想 を次々と生 み出せ るような組織 ではない。では、 これ らの問 題の解決主体はどこが担 うべ きであろうか。 アメ リカや ヨーロ ッパ をみ ると、一般 にNPOと呼ば れ る市民グループが、大 きな役割 を果 た している。

NPOの魅 力 は、志 と発想 の独創性 で ある。 アメ リカにおいて は年 間の寄付総額 が約26兆 円に達 す るが、 日本 では まだ まだNPOはその芽 がでた ばか りとい う段階 で ある。 その ためNPOの活動 を支援す る必要があるだろう。それには国民 と企 業の力が必要であると考 えた。つ まり現在、経済 界や学術界 において議論 されているCSRの基本に 立 ち返 って活動 を行 うことが求め られ るとい うこ

とである。

そ して金融業界特 に証券会社 がすべ きことは、

SRIを通 じて こうした 日本 の抱 える問題 に意欲 を 持 ち、取 り組んでいる企業 を支援す る仕組み、働 きかけを起 こさなければな らない とい うことであ る。 また、証券会社はそうした企業 を投資家 と国 民が一緒 に応援で きる仕組み を作 らなければな ら ない、 とい うことを本論の結論 とした。

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