• 検索結果がありません。

家 庭 科 自分の生活をつくっていく

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "家 庭 科 自分の生活をつくっていく"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

家 庭 科 自分の生活をつくっていく

私たちは「あんなことやってみたいな」「こんなことできないかな」とよりよい生活をしたいという 思いをもっている。一方、衣食住は毎日の生活に欠かせないことであり、生活を構成するさまざまな要 素が複雑に絡み合い、理想だけでは片付けられない現実的な問題を抱えている。だからこそ、私たちは、

生活を構成するさまざまな要素に目を向け、自分が生活していく上で何を実践したらより自分らしく生 活をしていくことができるのか、自分が生活していく上で実践していきたいことを模索している。家庭 科は、家庭生活、学校生活、社会生活を含めた実際の生活における衣食住について、子ども自ら生活す

る者として 自分の生活 を考え、自分自身の手で実践することができる場である。

教材に出会った子どもは、「これをやってみたいな」「このように作ってみようかな」と 自分の生活 への思いをもっ。そして、これまでの生活の中で見たり、聞いたり、体験したりしたことのあるやり方 や自分なりに考えたやり方で、材料や用具に働きかけ試していく。自分のやり方で活動を進めながら、

家族・時間・栄養・手間・健康・環境など生活を構成する要素(教材の本質)を知り、試していくうち に「見た目のよいものを作りたい」「おいしく作りたい」「快適に住みたい」と 自分の生活 への思い をふくらめる。子どもは自分ができることをやってみようと自分のやり方で材料や用具に働きかけてい

く。

子どもは、その教材に含まれる素材の魅力に引き込まれ、自分の思いでやってみようと試していくう ちに、生活を構成するさまざまな要素に含まれた特質やよさを感じ、夢中になって活動していく。それ 故、子どもは、教材の本質を見失ってしまう。理想を追っていこうとするあまり、自分ができることを やってみようとより多くの要素を取り入れようとするからだ。子どもは、さまざまな要素を取り入れよ

うとする理想のやり方では現実的な問題にぶつかり思うようにできないと感じ、「 自分の生活 への 思い」と「今の自分のやり方」との間にずれを感じ、立ち止まる。衣食住は毎日の生活に欠かせないこ

とであり、実際の生活では、「材料をたくさん用意して見た目のよい物を作る」「時間をかけておいしい 物を作る」「お金をかけて快適に暮らす」ことは難しく、材料、時間、味、見た目、安全、環境などい

くつもの要素を取り入れることが 自分の生活 をっくっていくことになるとは言えないからだ。

教師は、表情やつぶやき、行動やワークシートなどからその子が思い描く「実際の 自分の生活 で 実践していきたいこと」を探っていく。「今の自分のやり方でよいのだろうか」と自らを問うている子 どもに、その子の 自分の生活 への思いをはっきりさせ、 自分の生活 をっくっていこうとする子 どもを支える。

子どもは、実際に生活する場面で使ってみたり、作ったものを食べたり、家族との生活を考えたりし ながら、「 自分の生活 への思い」と「今の自分のやり方」とのずれを埋めようと教材の本質に目を 向け、材料や用具により焦点化した働きかけをする。そして、どうしたらより自分らしく生活していく ことができるのか、自分が生活していく上で実践していくことを探っていく。さらに、材料の選び方や 組み合わせ方、手順などにこだわっていき、「もっと使いやすいものにしたい」「健康によいものを作り たい」「環境について考えていきたい」と 自分の生活 への思いを実際の生活と照らし合わせて、自 分のやり方を吟味する。そして、その子が実践していこうと選んだことは、より確かな意味や意図が加 わったその子のものとなり、その子らしく 自分の生活 はつくられていく。

実践的・体験的な活動を通して、衣食住における自分のやり方を吟味していくことで、その子が実践 していこうとすることは確かなものとなる。ここに家庭科における学びがある。そして、「自分はこの ように生活したい」と 自分の生活 への思いをはっきりともち、それぞれの実際の生活において自分 のやり方で実践していくことで、よりその子らしく 自分の生活 はつくられていく。

ー99−

参照

関連したドキュメント

Part 1 生活科学とは

やがて、子どもたちの興味、関心はダンゴ虫やザリガニ、カエル等の身近な生き物に広がっていっ

こと。」、

とや自分でできることなどにつ 族のこと,自分でできることな

「B

技術・家庭科は,子どもたちを「生活」の場に 誘う教科であり, 「生活」の幅を広げたり,質を高

教科の特質に応じた学習指導を考えるとき,日常の衣・食・住に関する生活のしかたが素材と

戦後の農村生活を送っていた私には、家庭科の授業で聞く「家庭のありかた」「衣食住の整