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家 庭 科

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Academic year: 2021

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家 庭 科 家庭生活への意識を強めていく

家庭科では、家庭生活に関することの調査、観察、実験、製作、調理などの実践的・体験的な活動 を大切にしたいと考えている。これらの活動の過程で子どもたちは、家庭生活で培われた見方、感じ 方、考え方、行い方を発揮しながら、ひとりひとりが本来もっている家庭生活への意識を強めていく。

家庭生活への意識とは、その子が自分の家庭生活をよりよくしていきたいという思いそのものである。

教材に出会うと、子どもたちは、自分が食べ、使い、生活することを想像し、まずそれまでの家庭 生活で培われたことをもとに、「おいしく作りたい」「こんな時に使いたい」「気持ちよく暮らしたい」

などの思いをもち、活動に取り組む。「いっも食べている家の味にしたい」「かわいい布で作りたい」

「清潔さを大切にしたい」という自分の好みや、「栄養のバランスをとりたい」「丈夫なものにしたい」

「環境のことを考えながらやろう」という質の向上、目的に合ったデザインや機能性、生活の仕方の 工夫などにも目を向ける。

子どもたちは、どうしたら思いが実現できるかを考える。そして、今まで身につけた知識・技能を 駆使したり、新しい情報・技法を求めたりしながら、時には家庭を取り巻く環境や社会にも目を向け て、活動を進めていく。

活動を進めていくと、ひとりひとりの思いは次第に具体的になる。そのため、「思ったようになら ない」「うまくできない」「どうしたらよいか分からない」と、思いと現実との間で悩む子が出てくる。

自分で解決できない問題に出会った時、子どもたちは自分の追究をふり返り、思いをもう一度見直し た上で、解決の方法を模索していく。友達や教師を求めて動き出す子もいる。家族や周りに生活する 人たちから、新たな方法や知識を得ようとする子もいる。

一方、自分の活動が順調に進んでいる子も、友達の追究にふれ、自分とは違う見方、感じ方、考え 方、行い方に出会う。そこで、今まで自分が当たり前だと思いやってきたことの中に科学的な根拠を 見出し納得したり、無意識にやってきたことが実は意味のあることだと気づき安心したりする。逆に、

このままでは思いが実現できないかもしれないと自分の見方、感じ方、考え方、行い方さえも疑い、

本当にこれでよいのかと揺さぶられることもある。

子どもたちは、思いと現実との間を行き来しながら、自分はどうするのかを判断し、再び動き出す。

こうして子どもたちは、「自分にはこれが大切なんだ」「自分にはこの方法しかない」と、それまでの 自分の思いをさらに強めたり、思いを広げ新たな方法に挑戦したりしていく。

教師は、ひとりひとりの子どもが家庭生活への意識をはっきりさせ、自分なりの工夫を加えながら、

その子ならではの追究をしようとする姿を支えていく。時には、教師自らの見方、感じ方、考え方、

行い方をぶっけて、その子の家庭生活への意識を問うこともある。どんな場合も、ふだん家族や周り の人にやってもらっていることを実際に自分で体験することによって、その子がどんな思いをもち、

その思いをどう強めたり広げたりしながら、自分のこだわりとして大切にしていくのかを見取ってい きたい。なぜなら、追究の過程で表出されるひとりひとりのこだわりの中には、家庭生活の中でその 子が最も大切にしたいことがにじみ出てくるからだ。こだわりを求めるこの姿こそ、ひとりひとりが

自分の家庭生活への意識を強めている姿に他ならない。

子どもたちは家庭生活に関する実践的・体験的な活動をくり返す中で、自分自身の家庭生活を見っ め直すことによって、自らの家庭生活への意識を強めていく。ここに、家庭科における学びがある。

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参照

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