ロシアにおける食器、家具及びカーテン市場
2009 年 9 月
本報告書に関する問い合わせ先: 日本貿易振興機構(ジェトロ) 海外市場開拓課 〒107-6006 東京都港区赤坂 1-12-32 TEL:03-3582-5313 FAX:03-5572-7044 【免責条項】 ジェトロは、本報告書の記載内容に関して生じた直接的、間接的、あるいは懲罰的損害お よび利益の喪失については、一切の責任を負いません。これは、たとえジェトロがかかる 損害の可能性を知らされていても同様とします。 © JETRO 2009 本報告書の無断転載を禁ずる
アンケート返送先 FAX 03-5572-7044 日本貿易振興機構 海外市場開拓課宛 ● ジェトロアンケート ● 「ロシアにおける食器、家具及びカーテン市場調査利用におけるアンケート」 ジェトロでは将来の市場として、潜在的需要が高い可能性のある国や地域のマーケット情 報を日本の中堅中小企業の方々に紹介することを目的に本調査を実施いたしました。報告 書をお読みいただいた後、是非アンケートにご協力をお願い致します。 ■質問1:今回、本報告書で提供させていただきました「ロシアにおける食器、家具及び カーテン市場調査」について、どのように思われましたでしょうか?(○をひとつ) 4:役に立った 3:まあ役に立った 2:あまり役に立たなかった 1:役に立たなかった ■ 質問2:上記のように判断された理由、また、その他、本報告書に関するご感想をご記 入下さい。 ■ 質問3:その他、ジェトロへの今後のご希望等がございましたら、ご記入願います。 ■お客様の会社名等をご記入ください。 ご所属 □企業・団体 会社・団体名 部署・部署名 □個人参加 ~ご協力有難うございました~
目次
1. ロシアにおける食器、家具及びカーテン市場動向 ... 1 1) 地域別収入ごとの世帯数 ... 1 2) 食器、家具及びカーテンにかかる世帯の支出 ... 6 3) 食器、家具及びカーテンの生産、消費及び輸入 ... 6 4) ロシアの消費者のハウスウェアの好み(色、デザイン、値段など) ... 13 5) 消費者の家具の好み(傾向、色、素材、デザイン、価格など) ... 17 6) ロシア消費者のカーテンの好み (色、デザイン、素材、価格など) ... 20 7) ハウスウェア、家具及びカーテンを購入するポピュラーな場所(デパート、スー パーマーケット、専門店など) ... 22 8)ハウスウェア、家具及びカーテンに関する情報を得る方法 ... 23 9) ハウスウェア、家具及びカーテンのポピュラーなブランド ... 24 10) カーテンの普及現状 ... 27 2. ハウスウェア、家具及びカーテンに関わる市場の動向 ... 31 1) ロシア及びモスクワ地域における新規ビル建設の傾向 ... 31 2) モスクワ地域のハイランクホテル及びレストランの新規建設の例 ... 34 3) ハイランクホテル及びレストランのインテリア(ハウスウェアを含む)の傾向 42 4) モスクワの高級日本食レストランのハウスウェア及び家具の傾向 ... 44 3. ハウスウェア、家具及びカーテンの流通システム ... 45 1) 卸売業者と小売業者の間の関係 ... 45 2) デパート・ハイパーマーケットでの商品構成の傾向 ... 46 3) 専門店における商品構成の傾向 ... 46 4) ホテル・レストランへの販売方法 ... 47 4. 各市場での重要となるプレーヤーとイベント ... 48 1) 家具、食器、カーテン分野での主要小売企業 ... 48 2) ハウスウェア、家具及びカーテンの主要な見本市及び展示会 ... 91 3) 家庭用品、家具及びカーテンを輸入するロシアの主要業者 ... 955. ビジネス上の法規制 ... 97 1) ハウスウェア、家具、カーテンに関連する関税分類コードと関税率 ... 97 2) ハウスウェア、家具、カーテンに関するその他の税金 ... 98 3) ハウスウェア、家具、カーテンに関連する衛生規則 ... 99 4) ハウスウェア、家具、カーテンの輸入、販売、流通に関する規則 ... 99 6. 付添:ロシアのアパレルマーケット ... 103 1) ロシアにおける縫製及びアパレル国内産業に関する現状 ... 103 2) 主要なロシアのアパレル業者とそのブランド ... 108 3) 主要なロシアの繊維・織物製造とブランド、ロシアにおける主要な繊維産業クラ スター ... 108 4) 地場アパレル・メーカーによる衣料繊維仕入れの傾向 ... 109 5) アパレル、繊維製品の主要展示会 ... 109 6) アパレル製品の消費者トレンド ... 110
はじめに サブプライム問題発生以前のロシアでは、全国的に家計所得が急拡大し、空前の消費ブ ームに沸いていました。 ハウスウエア(食器、キッチンウエア、カーテン等)と家具への消費も急拡大し、例え ばモスクワ市の 1 世帯あたりのハウスウエア・家具への支出(年間)は 2004 年の 545 ルー ブルから 2008 年には 1412 ルーブルと 3 倍近くに増加しました。家計消費に占めるシェア も 04 年の 7.9%から 08 年には 10%と上昇しており、家計消費の増加率以上のペースでハ ウスウエア・家具への支出が拡大したことがわかります。 サブプライム問題以降の消費の冷え込みを統計的に確認することは、本書ではまだでき ませんでしたが、景気後退は、ハウスウエアの中でも中価格帯の市場を縮小させ、低価格 品の市場を拡大させたようです。反面、高級品市場については、ロシアの社会では贈答文 化が根付いていることもあり、ダメージは比較的尐なかったのではと推測されています。 ロシア市場は成長の過程にあるとはいえ、世界景気の影響を受けやすい脆弱さも合わせ もっています。 本資料がロシア輸出に関心のある皆様にお役にたてば幸いです。 海外市場開拓部
1. ロシアにおける食器、家具及びカーテン市場動向
1) 地域別収入ごとの世帯数 2004 年 世帯 1 人当たり の収入 モスクワ市 サンクトペテ ルブルク市 北西連邦管区 中央連邦管区 沿ボルガ連邦 管区 单連邦管区 ウラル連邦管 区 シベリア連邦 管区 極東連邦管区 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 3000 ルーブル 未満 304 12.0 173 12.0 279 23.0 966 28.1 1386 30.5 604 23.7 410 20.1 651 20.7 122 12.9 3000~4000 ル ーブル 375 8.0 180 10.7 209 19.2 722 19.6 960 22.2 402 15.3 320 13.9 518 14.8 161 17.5 4000~5000 ル ーブル 318 7.2 162 7.1 162 13.5 522 12.6 718 12.1 365 14.1 349 15.6 445 13.0 171 18.3 5000~7000 ル ーブル 512 12.1 386 21.8 156 12.2 471 11.5 530 7.5 353 12.6 308 13.2 490 13.8 156 15.9 7000~9000 ル ーブル 832 21.7 259 14.4 103 8.8 238 5.8 334 5.6 204 8.5 188 8.7 310 8.8 102 10.8 9000 ルーブル 以上 624 17.1 275 15.8 80 6.7 161 3.4 167 2.5 178 6.9 185 8.6 238 6.3 97 10.2 (出所)連邦国家統計局、以下同じ。2005 年 世帯 1 人当た りの収入 モスクワ市 サンクトペテ ルブルク市 北西連邦管区 中央連邦管区 沿ボルガ連邦 管区 单連邦管区 ウラル連邦管 区 シベリア連邦 管区 極東連邦管区 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 3000 ル ー ブ ル未満 266 7.0 123 7.0 209 18.0 926 24.1 1286 24.3 504 19.2 370 17.3 601 17.7 112 11.8 3000 ~ 4000 ルーブル 417 11.0 169 9.7 199 17.2 712 18.6 910 17.2 445 16.9 340 15.9 538 15.8 153 16.0 4000 ~ 5000 ルーブル 388 10.2 212 12.1 178 15.3 547 14.3 738 13.9 405 15.4 304 14.2 460 13.5 182 19.0 5000 ~ 7000 ルーブル 572 15.1 346 19.8 176 15.2 491 12.8 607 11.4 383 14.6 354 16.5 512 15.0 168 17.6 7000 ~ 9000 ルーブル 632 16.7 269 15.4 113 9.8 248 6.5 404 7.6 187 7.1 208 9.7 335 9.8 110 11.5 9000 ル ー ブ ル以上 724 19.1 295 16.8 85 7.3 181 4.7 267 5.0 221 8.4 206 9.6 258 7.6 106 11.1
2006 年 世帯 1 人当たりの 収入 モスクワ市 サンクトペテ ルブルク市 北西連邦管区 中央連邦管区 沿ボルガ連邦 管区 单連邦管区 ウラル連邦管 区 シベリア連邦 管区 極東連邦管区 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 3000 ルーブル未満 103 2.7 106 6.1 144 12.4 618 16.1 914 17.4 329 12.5 269 12.2 405 12.0 71 7.4 3000~4000 ルーブ ル 348 9.2 141 8.1 168 14.4 698 18.2 897 17.0 411 15.6 311 14.1 466 13.8 126 13.2 4000~5000 ルーブ ル 327 8.6 167 9.5 150 12.9 617 16.1 694 13.2 432 16.4 280 12.7 481 14.3 129 13.5 5000~7000 ルーブ ル 488 12.9 296 16.9 194 16.7 652 17.0 786 14.9 465 17.7 412 18.7 603 17.9 177 18.6 7000~9000 ルーブ ル 554 14.6 298 17.0 162 13.9 414 10.8 499 9.5 349 13.3 291 13.2 412 12.2 113 11.8 9000~15000 ルーブ ル 792 20.9 381 21.8 137 11.8 341 8.9 496 9.4 250 9.5 300 13.6 396 11.8 125 13.1 15000~20000 ルー ブル 457 12.0 144 8.2 60 5.2 124 3.2 218 4.1 112 4.2 111 5.0 184 5.5 82 8.6 20000~25000 ルー ブル 195 5.1 71 4.1 16 1.4 63 1.6 91 1.7 40 1.5 27 1.2 73 2.2 38 4.0 25000~30000 ルー ブル 218 5.7 27 1.5 25 2.2 42 1.1 69 1.3 23 0.9 35 1.6 58 1.7 22 2.3 30000 ルーブル以上 197 5.2 53 3.0 10 0.9 29 0.8 53 1.0 39 1.5 28 1.3 55 1.6 21 2.2
2007 年 世帯 1 人当たりの収入 モスクワ市 サンクトペ テルブルク 市 北西連邦管 区 中央連邦管 区 沿ボルガ連 邦管区 单連邦管区 ウラル連邦 管区 シベリア連 邦管区 極東連邦管 区 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 2000 ルーブル未満 11 0.3 13 0.7 20 1.7 62 1.6 145 2.7 74 2.8 59 2.8 68 2.0 12 1.3 2000~3000 ルーブル 37 1.0 57 3.3 77 6.6 357 9.3 581 10.8 234 9.0 170 8.1 227 6.7 61 6.4 3000~4000 ルーブル 188 5.0 108 6.2 128 11.0 628 16.4 832 15.5 331 12.6 239 11.4 337 9.9 127 13.3 4000~5000 ルーブル 281 7.4 144 8.2 123 10.6 563 14.7 788 14.7 388 14.8 239 11.4 387 11.4 103 10.8 5000~7000 ルーブル 417 11.0 211 12.0 200 17.2 743 19.4 951 17.7 519 19.9 317 15.2 577 17.0 176 18.5 7000~9000 ルーブル 504 13.3 299 17.1 176 15.2 518 13.5 681 12.7 374 14.3 330 15.8 452 13.3 109 11.4 9000~15000 ルーブル 820 21.6 398 22.7 206 17.7 479 12.5 672 12.5 383 14.6 373 17.8 622 18.3 177 18.6 15000~20000 ルーブル 486 12.8 206 11.7 80 6.9 211 5.5 296 5.5 133 5.1 161 7.7 262 7.7 72 7.6 20000~25000 ルーブル 293 7.7 110 6.3 31 2.7 79 2.1 123 2.3 61 2.3 74 3.5 144 4.2 43 4.5 25000~30000 ルーブル 307 8.1 92 5.3 18 1.5 56 1.4 94 1.8 49 1.9 53 2.5 118 3.5 20 2.1 30000 ルーブル超 356 9.4 83 4.8 20 1.7 68 1.8 97 1.8 22 0.8 46 2.2 89 2.6 16 1.7
2008 年 世帯 1 人当たりの収入 モスクワ市 サ ン ク ト ペ テ ル ブ ル ク 市 北 西 連 邦 管 区 中 央 連 邦 管 区 沿 ボ ル ガ 連 邦管区 单連邦管区 ウ ラ ル 連 邦 管区 シ ベ リ ア 連 邦管区 極 東 連 邦 管 区 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 千人 % 2000 ルーブル未満 13 0.3 17 1.0 6 0.5 31 0.8 84 1.6 38 1.4 28 1.4 40 1.2 14 1.5 2000~3000 ルーブル 41 1.1 19 1.1 18 1.6 132 3.4 306 5.6 156 6.0 126 6.2 160 4.7 29 3.0 3000~4000 ルーブル 65 1.7 60 3.4 66 5.7 368 9.6 645 11.9 273 10.5 168 8.3 256 7.6 83 8.7 4000~5000 ルーブル 253 6.7 147 8.4 102 8.8 605 15.8 698 12.8 286 10.9 257 12.6 375 11.1 115 12.1 5000~7000 ルーブル 331 8.7 172 9.8 215 18.5 629 16.4 923 17.0 444 17.0 256 12.5 529 15.7 161 16.9 7000~9000 ルーブル 436 11.5 201 11.5 222 19.1 682 17.8 898 16.5 389 14.9 312 15.3 599 17.7 144 15.1 9000~15000 ルーブル 764 20.2 447 25.5 250 21.6 715 18.6 944 17.4 437 16.7 410 20.1 671 19.8 184 19.3 15000~20000 ルーブル 537 14.2 283 16.2 100 8.6 277 7.2 425 7.8 276 10.6 178 8.7 348 10.3 87 9.2 20000~25000 ルーブル 366 9.7 146 8.3 77 6.6 163 4.2 191 3.5 124 4.8 119 5.9 133 3.9 31 3.2 25000~30000 ルーブル 361 9.5 90 5.1 33 2.9 91 2.4 104 1.9 69 2.6 77 3.8 123 3.6 40 4.2 30000 ルーブル以上 563 14.9 121 6.9 36 3.1 97 2.5 97 1.8 94 3.6 79 3.9 82 2.4 54 5.6
2) 食器、家具及びカーテンにかかる世帯の支出 世帯あたり消費に占めるハウスウェア(カーテンを含む)・家具への支出 (家計に関する無作為抽出調査のデータによる) (上段:支出比率、下段:支出額) 2004 2005 2006 2007 2008 中央連邦管区 5.7% 240 ルーブル 6.1% 327 ルーブル 7.4% 468 ルーブル 7.9% 605 ルーブル 8.3% 762 ルーブル モスクワ市 7.9% 545 ルーブル 8.5% 747 ルーブル 8.9% 950 ルーブル 9.4% 1180 ルーブル 10.0% 1412 ルーブル 北西連邦管区 4.4% 210 ルーブル 4.8% 291 ルーブル 5.1% 376 ルーブル 5.4% 468 ルーブル 6.5% 648 ルーブル 单部連邦管区 5.8% 167 ルーブル 6.3% 230 ルーブル 6.9% 306 ルーブル 7.5% 391 ルーブル 8.0% 480 ルーブル 沿 ボ ル ガ 連 邦 管区 5.4% 172 ルーブル 5.7% 231 ルーブル 6.3% 310 ルーブル 6.8% 393 ルーブル 7.2% 479 ルーブル ウ ラ ル 連 邦 管 区 5.1% 231 ルーブル 5.5% 317 ルーブル 5.9% 413 ルーブル 6.4% 526 ルーブル 6.8% 643 ルーブル シ ベ リ ア 連 邦 管区 5.3% 181 ルーブル 5.8% 252 ルーブル 6.4% 338 ルーブル 6.8% 422 ルーブル 7.3% 521 ルーブル 極東連邦管区 5.1 226 ルーブル 5.5 311 ルーブル 5.8 398 ルーブル 6.1 492 ルーブル 6.6 613 ルーブル (出所)連邦国家統計局 3) 食器、家具及びカーテンの生産、消費及び輸入 家具市場 家具の生産 2007 年のロシアの家具製造業の活動は順調に推移した。連邦国家統計局によれば、家具 生産高(名目金額ベース、付加価値税分除く)は 751 億 4,260 万ルーブルで、前年比 20.6% 増であった。物価変動を考慮に入れた実質ベースでの 2007 年の家具生産高は前年比 11.2% 増となる。 家具生産高(100 万ルーブル) 前年比 2007 年 2006 年 ロシア全体 75142.6 59214.1 126.9 中央連邦管区 31953.4 27830.0 148.2 北西連邦管区 7067.7 4802.8 147.2 单連邦管区 7744.8 6399.2 121.0 沿ボルガ連邦管区 17459.7 11955.0 146.0 ウラル連邦管区 5751.5 4448.0 129.3 シベリア連邦管区 3741.7 2457.0 152.3 極東連邦管区 1423.8 1322.0 107.7
モスクワ市 6337.1 5753.0 122.9 サンクトペテルブルク市 1414.1 1112.1 127.1 (出所)連邦国家統計局 2008 年上半期の家具生産高(名目金額ベース、付加価値税分除く)は前年同期比 29.8% 増の 464 億 7530 万ルーブルだった。 家具生産高(100 万ルーブル) 前年同期比 2008 年上半期 2007 年上半期 ロシア全体 46475.3 31879.2 145.8 うち、オフィス・施設用家具 5859.1 4883.9 120 中央連邦管区 19099.6 13543.4 141 北西連邦管区 4740.3 2728.4 173.7 单部連邦管区 4705.5 3279.3 143.5 沿ボルガ連邦管区 11662.1 7579.1 153.9 ウラル連邦管区 2951.3 2521.6 117 シベリア連邦管区 2610.7 1587.5 164.4 極東連邦管区 705.8 639.8 110.3 モスクワ市 3318.9 2774.8 119.6 サンクトペテルブルク市 765.1 540.5 141.6 (出所)ロシア連邦国家統計局 2007 年実績と 2008 年上半期実績を比べても、連邦管区ごとの家具生産高シェアに目立っ た変化は認められない。市場関係者によると、2008 年第 2 四半期に、家具販売市場におい て通常より大きな季節(夏季)的落ち込みが見られた。2008 年上半期における家具産業の 好調な推移は、品目別家具生産高を見ても明らかである。 金額ベースでの家具生産高の伸びは、連邦国家統計局発表の品目別家具生産高(数量ベ ース)の拡大によって裏付けられている。 品目 数量(台) 前年比 2007 年 2006 年 机(子供用を含む) 4525341 3978199 113.8 イス(子供用を含む) 3944455 4138646 95.3 肘掛け椅子 685482 680375 100.8 棚 4957222 4395703 112.8 ソファー、長いす、背もたれのないソ ファーベッド 469212 344456 136.2 ソファーベッド 355244 309482 114.8 木製ベッド 1078957 933969 115.5 マットレス 1354530 1180090 114.8
品目 数量(個) 前年同期比 2008 年上半期 2007 年上半期 机(子供用を含む) 2576156 2081998 123.7 イス(子供用を含む) 2589506 1940390 133.5 肘掛け椅子 446814 316467 141.2 棚 2789942 2202765 126.7 ソファー、長いす、背もたれのないソ ファーベッド 297266 206144 144.2 ソファーベッド 198648 156269 127.1 木製ベッド 629322 462795 136 マットレス 731901 575464 127.2 (出所)連邦国家統計局 家具の輸入 国産家具の生産拡大と同時に、輸入も拡大している。2008 年上半期では家具の輸入量で は大きな変化は生じなかった。更に、2007 年の第 1 四半期と比較して、6 ヶ月間の輸入量 は 8~9%程度、若干減尐した。 関 税 分 類 コ ー ド 品目 輸入額(1,000 ドル) 前年 同期比 輸入卖価(kg 当た りドル) 2008 年 上半期 2007 年 上半期 2008 年 上半期 2007 年 上半期 I. CIS 諸国以外からの輸入 9401 腰掛け及びその部分品 343156.9 230934.9 148.6 5.3 4.7 9402 医療用等の備付品及び その部分品 30774.8 18478.6 166.5 18.2 16.7 9403 その他の家具及びその 部品 530744.0 371755.1 142.8 3.9 3.54 合計 904675.7 621168.6 145.6 - - II. ベラルーシからの輸入 9401 腰掛け及びその部分品 37439.7 23794.4 157.3 4.35 3.49 9403 その他の家具及びその 部品 136574.7 94107.7 145.1 2.3 1.76 合計 174014.4 117902.1 147.6 — — 輸入合計 1078690.1 739070.7 145.95 — (出所)連邦税関局 ベラルーシ製家具の価格は、諸外国からの輸入製品と比較して明らかに安い。輸入卖価 で輸入額を比較すると、キロ当たり価格 1.8 ユーロ以下と同 1.8 ユーロ超の輸入比率はお よそ 20:80 となっている。中国からの家具の輸入は好調で、2007 年は前年比 172.8%増で あった。
関税分類コ ード 品目 輸入額(1,000 ドル) 前年 同期比 2008 年上半期 2007 年上半期 I 輸入卖価が kg 当たり 1.8 ユーロ以下の家具 9403500001 寝室用の木製家具 11422.5 7402.4 154.3 9403601001 キッチン・住居用の木製家具 26627.1 18007.4 147.9 9403609001 その他の木製家具 10856.6 5899.5 184.0 合計 48906.2 31308.9 156.2 II.輸入卖価が kg 当たり 1.8 ユーロ超の家具 9403500009 寝室用の木製家具 45995.3 36235.5 126.9 9403601009 キッチン・住居用の木製家具 104726.5 75206.0 139.0 9403609009 その他の木製家具 25185.8 18564.5 135.7 合計 175907.6 130006 135.3 2003 年から 2008 年上半期までの家具市場 市場における国産家具のシェアは 2007 年にほぼ 6%、およそ 4 億 5,000 万ドル減尐した。 家具製品の販売量 2008 年上半期の国内市場での家具販売額は、1,106 億 5,200 万ルーブルであったが、統 計に表れない販売量を考慮すると 1,600 億ルーブルに上ると言われている。 (卖位:100 万ドル、%) 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 上半期 家具生産高 1101.6 1393.2 1595.7 2181.9 2940.2 1951.1 前年比 115.1 126.4 114.5 136.7 134.8 159.4 輸入額 564 747.3 783.0 1140.8 1761.2 1078.7 うち CIS 以外の外国製 404.1 539.5 661.9 928.1 1484.9 904.7 家具販売額 2465 3123.7 3672.7 4920.8 7150.5 4645.4 うち CIS 以外の外国製 820 1105.9 1356.9 1884.0 3044.0 1836.5 輸入の割合 48.6 45 46 44.5 48.1 44.9 うち CIS 以外の外国製 31 35.4 36.9 38.3 42.6 39.5 (出所)連邦国家統計局、連邦税関局 金融危機の影響とロシアにおける家具小売業発展の見通し ここ数年間に渡り、家具の需要拡大を刺激したのは、国民所得の向上、住宅建設の拡大、 担保・消費クレジットスキームの導入といった要因である。その結果、ロシアの家具市場が 拡大し、下記のような動きが見られた。 ・家具生産高と輸入の伸び、小売販売の拡大 ・家具専門店の普及(主に小売チェーンと大型家具センター) ・地方における家具小売業の発展(全国規模プレーヤーの参入と地方業者による販売チェ ーンの形成) ・家具小売業内での競争強化、商業スペースの拡大
・家具の種類と品質に対する消費者からの要求の向上、中間的な価格帯の商品需要の拡大 家具小売業を含む小売業の成長の潜在力は大きい。とりわけ、家具への 1 人当たりの平 均消費水準は現時点で、EU 諸国と比べて 2 分の 1~3 分の 1 である。 とはいえ、世界的な金融危機による製造業および流通業を含めたロシアの実体経済への 影響は不可避のものである。今後 2~3 年は消費市場の成長テンポの鈍化が予想される。 家具市場の今後の発展についての専門家の予想は 2009 年の不況後どう立ち直るかで分か れる。ある専門家は家具市場は金融危機からうまく立ち直れたら、2003 年から 2008 年まで に見られた成長率の水準に戻ると見ている。一方、別の専門家は、金融危機の影響は長引 き、家具産業は 1~2 年の間の不況に陥るとしている。そして消費意欲の減退、消費者クレ ジット市場の不振、新規住宅の建設の停滞に著しい影響を受けるとの見通しだ。 カーテン市場 ロシアにおけるカーテンやブラインドに関わるビジネスでは個人事業が占める比率が大 きい。全国で数 1,000 の小企業が活動しているが、その大部分は個人事業家で、彼らはカ ーテンを製作したり、ブラインドを組み立てたりしている(比較的大きな会社でも、一般 的に月商は 200 万ルーブルを超えない)。 国内におけるカーテン生地の大手供給者は 5~7 社で、Decolux、York、Deylayt などがあ る。Decolux のイーゴリ・ハイキン営業部長は、カーテン生地の卸売市場の規模を約 1 億ユ ーロ相当と評価しているが、「ただし、これはトルコ、アラブ首長国連邦、中国からの行商 人や零細企業の分が含まれていない場合である」という。カーテンの縫製分野の取引規模 を計算することは、「カーテン」販売店の正確な数を算出することと同様に不可能だが、市 場関係者は、カーテン市場規模は 10 億ユーロを超えると見ている。 カーテンとブラインド、それぞれの市場の特徴として、カーテンは主に住宅に使われる が、ブラインドはオフィス、という認識が大きく存在している。ブラインドの一種である ロールやプリーツは住宅用としてあまり使用されていない。住宅用として多くのロシア人 が伝統的にカーテンを選ぶ。 ロシアでは、住宅の窓にブラインドが取り付けられているのは 2%以下で、ブラインドを 取り付けたとしても、それはキッチン向けである。ロシアでは「ブラインドはオフィス用、 カーテンは住宅用」というステレオタイプの考え方が存在している。 カーテン販売店(サロン) 3 年ほど前にはモスクワには 600 のカーテン販売店があったが(家具センターのカーテン コーナーや市場の出店は含めない)、現在その数はおよそ 800 となっているという。 この業界での競争は激しく、1 つの建物に 2 つのサロンが入っていることも珍しくないが、 チェーン形態のサロンはほとんどない。唯一目立った例外が、14 のサロンを持つ Decolux だ。フランチャイズ展開しようと試みた企業もあるが、成功には至っていない。原因は、
事業がシンプルなため、事業内容を習得したフランチャイジーが独立してしまうためだ。 サロンの多くは、在宅事業から発展したものだ。またデザイナーとして参入した事業家 も多い。モスクワだけで 1 万人程度の女性が在宅でカーテン縫製事業を営み、収入を得て いると言われている。自前の生産施設を持たない多くのサロンは、こうしたところから調 達している。 (卖位:100 万ドル、%) 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 上半期 カーテン生産高(A) 1.6 4.2 4.5 6.9 8.7 6.0 輸入額(B) 4.3 10.8 8.7 13.5 21.2 16.0 ロシア市場規模(A+B) 6.0 15.94 13.7 20.8 30.5 22.6 輸入シェア 73 72.3 71 69 70.1 71.5 (出所)連邦国家統計局、連邦税関局 2007 年の既製カーテンの輸入額は 2120 万ドルだった。ロシア商工会議所によると、ロシ アの繊維市場における国産品の割合は 20%以下であるが、既製カーテン分野での国産品比 率は約 30%である。これは、輸入した繊維をもとに、顧客から注文されたカーテンを縫製 することがあるためである。 輸入元の 1 位は中国で、2 位がトルコで、この 2 国がほとんどを占めている。輸入量に占 めるその他の国々の割合は 3%未満で、輸入額に占める割合は 7%程度である。代表的な輸 入企業は、IKEA Torg(ヒムキ市)と Stimul-DV(ハバロフスク市)である。外国メーカー のうちロシアで有名なのは、Zorlu(トルコ)、TubanTekstil (トルコ)、Birgen Tekstil (ト ルコ), Anwo (ポーランド), Wisan (ポーランド), Firanka (ポーランド)である。カーテ ン市場に参入するロシアの繊維メーカーはほとんど見られないが、Russkiy Tekstili(本 社:モスクワ市)などの尐数の国内企業がカーテン生産を行っている。 食器市場 ロシアの食器市場は確立されており、欧州のほぼすべての有名ブランドが参入している。 しかしながら市場規模等については統計が未整備であるため、把握できない状態にある。 国内主要メーカーは下記のとおり。 企業名 2006 年 2007 年
Zavod im. Kirova(ニジェゴロド州パヴロボ市) 30.6% 27.9% Nitva(ペルミ州ヌィトヴァ市) 22.7% 26.8% Ashinskiy Metallurgicheskiy Zavod (AMZ)(チェリャビンス
ク州アシャ市) 20.7% 21.0% Trud Vacha(ニジェゴロド州バチャ市) 14.1% 13.9% Ural(スベルドロフスク州ベルフニャヤ・サルダ市) 3.2% 2.1% MZE(モスクワ州エレクトロスタリ市) 4.1% 4.0% Metaplast(ペンザ州コルィシレイ村) 2.3% 2.2%
国内メーカーによる食器生産については、アルミ食器は 2006 年に 1,790 万 6,000 個、う ち 1,689 万 5,000 個が押し型アルミ食器、101 万 1,000 個が鋳物のアルミ食器として生産さ れた。金属食器については、3460 万 1,000 個が生産され、うち 1,447 万個が金属亜鉛メッ キの食器、2,013 万 1,000 個が金属ほうろう食器だった。 2006 年の陶磁器製食器の生産は、1 億 4,246 万 6,000 個、2007 年は 1 億 2,252 万 3,000 個だった。ガラス食器は、2 億 1,340 万個が生産され、2007 年には生産量は 2 億 8027 万 9,000 個に伸びた。 食器市場の規模 ロシアの食器(食卓用食器、台所用食器など)市場規模は、限定的であるが、条件付で 評価することができる。業界関係者によると、食卓用食器は家庭用品市場の規模のおよそ 3 分の1を占めており、食器市場全体の規模は 8~9 億ドルとなるという。 市場の成長率 陶器製食器分野における毎年の成長率は、金額・数量ベースともに約 20%とされている。 焦げない加工が施された調理器具市場の年平均成長率は約 25~30%とされており、今後も 同様の伸び率は数年間続き、その後、年 10~15%に落ち着くという。ガラス食器分野は、 およそ 10%程度でここ数年間成長が続いている。 2008 年の食器類の輸入実績 HS コード 品目 輸入量(kg) 輸入額(ドル) 輸入量シ ェア(%) 輸入額シ ェア(%) 輸入 卖価 3924 プラスチック製食卓用・台 所用品等 31 782 803 112 735 339 10.2% 17.5% 3.55 4419 木製食卓用・台所用品等 5 865 607 8 582 583 1.9% 1.3% 1.46 6911 磁器製食卓用・台所用食器 41 080 352 61 639 962 13.1% 9.6% 1.50 6912 陶 磁 製 食 卓 ・台 所 用 食 器 (磁器製を除く) 53 971 768 53 798 849 17.3% 8.4% 1.00 7013 ガラス製の食卓・台所用食 器 59 704 251 81 722 363 19.1% 12.7% 1.37 7323 鉄製の食卓・台所用品 48 914 195 134 597 781 15.6% 20.9% 2.75 7418 銅製の食卓・台所用品 529 329 5 198 514 0.2% 0.8% 9.82 761519 アルミニウム製の食卓・台 所用品 5 118 710 33 289 372 1.6% 5.2% 6.50 8211 ナイフ・ナイフの刃 7 679 806 21 357 476 2.5% 3.3% 2.78 8215 スプーン、フォーク、ひし ゃく、同類の台所・食卓用 品 7 013 277 21 520 442 2.2% 3.3% 3.07 48183 テーブルクロス・ナプキン (紙製) 5 407 445 11 813 954 1.7% 1.8% 2.18 482360 紙・カートン製のトレー、 45 803 329 97 080 432 14.6% 15.1% 2.12
1 大皿、皿、コップ、同類品 合計 312 870 872 643 337 067 2.06 (卖位:100 万ドル、%) 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 生産高(A) 199.5 259.5 255.3 235 244.03 輸入(B) 165.33 275.55 367.40 458.15 643.34 販売額(A+B) 375 550 630 700 900 輸入シェア 45.3 51.5 59.0 66.1 72.5 (出所)連邦国家統計局、連邦税関局 金融危機後の 2009 年の食器需要 経済状況が悪化すれば、家計は、まず大きな買い物を節約するようになる。消費支出構 造における食器支出はごくわずかで、食器の購入が不定期に行われていることを考慮して も、それが大きく削減されるとは考えられない。食器の購買需要は、以下のようないくつ かの要因で決定付けられる。 1. 消耗や破損による食器の交換 2. 新たな世帯形成(婚姻や新規住宅への居住開始時) 3. 衝動的な購買(特定の目的での購入ではないもの) 4. 贈答品としての購買 食器購入は第 1 の要因によることが圧倒的であるが、金融危機の影響は、第 2 の要因に よる購買に対して大きな影響を与えるだろう。また、中間価格帯・高価格帯を圧迫して低 価格帯の食器の割合が拡大することが予想される。第 3 の要因については、不況になれば、 衝動需要は大きく抑えられるようになる。第 4 の贈答品としての食器の購入は、ロシア社 会に培われた古くからの伝統に基づくものだ。影響については、高価格帯の製品にはやや 弱くなるかもしれないが、しかし安価な製品の人気が高まることは期待できない。 総合的に市場の動向を考えると、業界では 2009 年上半期に安い価格帯の食器の需要が伸 び、中間価格帯の商品の需要は変わらないか僅かに減尐し、高価格帯の商品の需要は落ち 込むと見られている。2009 年下半期も低価格帯の商品需要が引き続き伸びるが、高価格帯 の商品の見通しは不透明とされている。 4) ロシアの消費者のハウスウェアの好み(色、デザイン、値段など) 基本的品目での製品分類 食器市場は用途ごとに以下のセグメントに分類される。 ・調理用具 ・食卓用具 ・給仕用食器
図 1 食器市場の構造 調理器具のセグメントには、なべ、フライパンなどが含まれる。焦げない加工の器具も 別途区別されている。給仕用食器のセグメントには伝統的に皿、コップなどが分類される。 食器は製品の使用者のタイプに応じて 2 つのカテゴリーに分けられる。 ・業務用食器:レストランやカフェ、その他の外食の場で使われる食器 ・家庭用食器:家庭で使われる食器 業務用食器は、より使用頻度が高いことが想定されており、磨耗、欠損、傷に対して非 常に耐久性があることが特徴である。家庭用食器には、様々な種類の製品(ガラス製食器、 陶磁器製食器、焦げない加工の調理器具など)が分類される。 食器に使用される素材での市場分類 食器は製品の素材に応じて以下のセグメントに分けられる。 ・使い捨て食器(プラスチック・紙) ・陶器・陶磁器製の食器 ・ガラス・クリスタル製の食器 ・金属製食器
使い捨て食器(プラスチック・紙)
使い捨て食器市場は興味深く有望なものであると見られている。使い捨て食器市場には、 100 程度の参入企業がおり、そのうち高価格帯で活動しているのは 5~6 社で、市場の約半 分を掌握している。世界的な使い捨て食器と包装紙の大手メーカーの Huhtamaki(マクドナ ルド、ペプシ、ネスレなどを顧客に持つ)、Omsk-Polimer、Polistar、Master Kap(「Diapazon」 工場)、Inteko である。
陶器・磁器製の食器
ロシア市場には陶磁器製品の種類は非常に多い。それは主に、中国、ポーランド、チェ コ、ポルトガル、フランス、ブラジルで生産された製品である。
ガラス・クリスタル製食器
ガラス食器のセグメントでは、Arc International(フランス)、Bormioli Rocco(イタ リア)、Pasabahce(トルコ)といったメーカーの製品が広く流通している。 これらの会社はロシアにおいても、全世界においても、代表的な企業だ。中でも主導的 立場にあるのが Luminarc、Arcopal、Arcoroc のブランドで食器を生産している Arc Internationale である。 ガラス製品といえばワイングラスやグラスなどがある。ガラス製品は世界の多くの国々 で生産されているが、とりわけボヘミアガラス(チェコ)やイギリス製、ドイツ製のガラ ス製品が高く評価されている。 家庭用では、強度が高く、高温に強く、電子レンジで使用可能な硬質のガラス食器が使 用されている。光沢があり、光の屈折が強いクリスタルは、ガラスの中でも特別で高価な 種類であり、高く評価されているが、貴重品と位置づけられるようになり、クリスタル生 産は年々縮小している。 金属製食器 灰皿、ナプキン立て、香辛料を入れるセット、手洗い用のボールなど、テーブルの装飾 要素の大部分は金属製用品で構成されている。流行を追う傾向のあるレストランによって は、金属製の砂糖入れやミルクポット、お皿を使用しているところもある。 このほか、伝統的に鉄製の調理器具(なべ、フライパンなど)や台所用品において、重 要な要素は、製品の原材料(鋼鉄、鋳鉄、様々な合金)、内部を覆う材料(焦げない加工な ど)、容器の内壁の厚み、底の構造などだ。器具は人間工学的に考えれたもので、使いやす く、洗浄しやすいものが嗜好される。焦げない加工は、アルミニウム、ほうろう鋼鉄、ス テンレス鋼、ブリキ、鋳鉄などを使用して加工されている。 現在、主に使用されている金属製食器は、18/10(クロム 18%、ニッケル 10%)又は 18/8 のステンレス製台所用品である。化学的に耐久性があり、長持ちし、美しい輝きを持つこ とが特徴で、食器洗浄機で定期的に洗浄しても品質に変化がないものだ。白銅などのその 他の合金製の製品は、ステンレス製と比べれば人気はない。理由は、厳格な衛生基準に合 致しないか、時間がたつと色が黒ずんだり色あせたりし、务化が起こるためだ。
最も高価で格式の高い食器は、銀食器とされている。特に 5 つ星ホテルのスイートルー ムで使われている。食器の厚みは 1.5~7 ミリメートル及びそれ以上のものがある。 価格での分類 食器市場は条件付で 3 つの価格帯に分けることができる。 ・エコノミークラスの食器 低価格帯ではウクライナ製とアジア製の陶磁器製食器が支配的である。焦げない加工の 調理器具では、European Quality Housewares Limited(中国)がこのセグメントに入る。 ほか、エコノミークラスの調理器具を生産しているのがチェコの MB-SVING S.R.O.。スウェ ーデンの Exxent も台所用品や高くないカフェ用の器具を生産している。安価な製品として ブラジルの Tramontina 社の調理器具も挙げることができる。ロシア企業では Pavlovskiy Zavod Khudozhestvennikh Metalloizdeliy、Elektrostali、Ural、Trud Vacha、冶金コン ビナート Nitva などの製品もエコノミークラスに分類される。 ・中間価格帯の食器 陶磁器製食器の中間価格帯では、国産、中国製、及びチェコをはじめとする一部の欧州 諸国の製品が支配的である。中間価格帯の製品に分類できるのは、MerxTeam AB(スウェー デン)、Eternum(ベルギー)、Pintinox(イタリア)などの会社の生産する調理器具である。 レストラン向けの中間価格帯の調理器具に分類できるのは、スペインの JAY 社の製品や、 Giorinox(イタリア)社の Pegaso シリーズなどである。 ・高価格帯の食器 このカテゴリーに分類できるのは芸術性の高い陶磁器製で、主にハンドメイドである(中 間と高価格の間に位置する「クチュール」食器をもう 1 つの価格帯として区別する場合も ある)。陶磁器製食器の高価格帯では、主に国内・欧州(特にドイツ)メーカーの製品が供 給されている。 焦げない加工の食器では、Tefal 社の製品をプレミアム・クラスの製品が対象になる。価 格帯の境界は、陶磁器・陶器の食器の商品グループに応じて異なる。例えば、エコノミー クラスの皿は 1.6 ドル以下である。中間価格帯は 1 皿あたり 1.6~4.7 ドル。プレミアム・ クラスの皿の価格は 7.5 ドル以上である。 最も高価な食器に分類されるのは、銀製の食器である。それらは主に 5 つ星ホテルのス ウィートルームで使用されている。Giorinox(イタリア)の Edera シリーズがこれに相当 する。このクラスの食器としては、ロシア市場では例えば、Sambonet(イタリア)、Mepra (イタリア)、WMF(ドイツ)、Ercuis(フランス)、Barenthal(フランス)、Artur Price Of England(英国)といったブランドの製品が供給されている。.
市場の傾向
・消費者にとって食器の使いやすさや実用性だけでなく、その外見も重要な要素となって きている。このことは、大都市で最も明確に現れている。大都市では消費者の所得が多く、 オリジナルの絵入り食器や、変わった形の食器などを選ぶことができる。
・数年間に渡り、ロシアへの陶器製食器の輸入量の増加が見られる。 ・陶器・クリスタル製の高価な食器のシェア拡大が見られる。 ・近年レストランでは、四角形や三角形の食器や上部が斜めになったグラスなど、変わっ た幾何学的形の食器を使用する傾向がある。これはアジア料理の人気の影響で、消費者に 対してとっては非日常的かつ独創的なサービスを提供するという意図である。 ・生産技術の改善 - 可能な限り手作業を省くための技術と機械設備の改善 - 使用上の特性の改善を目指した化学成分の改善と陶器・ガラスの処理方法の改善。 例えば、ガラスの強度の向上のため、傷ができにくくするためのガラスの強度の向上 のための様々な添加物の開発など。
・最近、大手の卸売業者が自前のチェーン店や Cash & Carry 形態のショップを開く傾向が 現れた。一方、多くの零細工場や手工業の工場は閉鎖した。 ・小分けするための容器の需要が大きく伸びている。 ・現在、プラスチックの使い捨て食器のメーカーの多くは、製品の量と高品質、そして低 い原価を確保するとともに、廃材を出さない生産に力を入れている。同時に、環境にやさ しい材料に大きな関心が向けられている。一部の会社は、環境保護についての世界的な傾 向に合致するように、生分解性ポリマーを材料とした製品を扱っている。 ・以下の要素を複合的に解決する技術を採用した製品の開発が進められている。 - 食べ物を持ち運ぶ(コンテナや蓋がきっちりと閉まる皿), - 歩きながら飲む(ふた付きの紙コップ), - 火傷しない(熱い飲み物に対して高い耐熱性を持つ 2 重のコップ) ・中央連邦管区地域では、プラスチック食器市場は既にほぼ一定の市場として確立されて いる。しかし東部、特にウラル地域以東では市場はまだ開拓されていない。主要プレーヤ ーにとって、遠く離れた地域へ自社製品を輸送することで利益が上がらないためだ。逆に、 それらの領域は新規参入者にとってチャンスとなりうる。 5) 消費者の家具の好み(傾向、色、素材、デザイン、価格など) 家具の販売者側から見た消費者の平均的な姿は以下のとおりだ。例えば、家庭用家具を 購入する際、消費者はまず快適さ、機能性、美しさに目を向ける。さらに商品の選択にお いて、消費者は自らの嗜好に沿った商品を要求する。このためオーダーメードの家具の製 造が人気がある。消費者は、彼らの家具が独特のもので、隣人のところに同じものがない ような商品を好む傾向がある。 家具を消費者の好みに合致させるためには、美しく、使いやすく、しっかりと使用でき るものでなければならない。中でも重要なのは美しさ、外見の独自性である。家具選びの 優先順位の 2 位は、汎用的なモジュール製品に人気がある。狭い部屋から広いコテージま で、どんな住まいでも調和することができることがその特徴だ。ただし、エコノミークラ スの消費者にとって家具選びで決定的な役割を果たすのがやはり価格となる。ロシア人に とって、家具の購入では、既にあるインテリアに新しい家具が調和するかどうかや、使い やすさと機能性、テレビ・オーディオ機器や家電との調和、人間工学や環境面も重要な要 素といえよう。 消費者は新しいものを受け入れやすく、モデルや色、技巧に関わらず、受け入れられる 可能性がある。格安のスタンダードな家具も、独特のオリジナルの家具も人気を博してい
る。人気を寄せる要素は、品質がよく、使いやすく、消費者の嗜好とインテリアに「しっ くりきて」、独創的で、良いサービスに裏付けられていることだ。この人気を獲得するため には、商品のプロモーションのためにどのようなマーケティング体制が構築されるかが重 要な要素となってくる。消費者が求める条件を満たし、きちんとした商品の PR を実施すれ ば、消費者に見出されるだろう。 しかし消費者によって選好の特殊性は存在する。例えば、地域ごとにそれぞれの家具の 好みがある。このことは大きな需要を博しているデザインにも、製品の色調にも反映され る。明るい色の家具が好まれる地域もあれば、暗いトーンの製品が好まれる地域もある。 我々が商品を供給する地域のモデルを正しく判断するためには、地場ディストリビュータ ーに寄るところが大きい。 オフィス家具 オフィス家具のセグメントはロシアの家具市場のおよそ 15%を占める。現在最大の競争 力を発揮しているのが現代的な生産施設と取引ネットワークを持つ総合企業だ。そうした 企業の大部分はモスクワの企業である。代表的な企業は、Feliks、Yuniteks、SOLO だ。オ フィス家具市場は、特にモスクワに集中しており、いくつかの主要プレーヤーが市場の 70 ~80%を占めている。中央連邦管区地域でも、それらの主要プレーヤーが優位性を持って いる。一方、シベリアやウラル地域では、アジアのメーカーや地元企業が積極的に活動し ている。モスクワの市場は飽和状態に近く、地方市場は成長の余地がまだあり、主要企業 が地方開拓を積極化している。この動きが 2006~2007 年の重要な傾向の 1 つだと指摘され ている。 ソファー ソファーの生産は公式統計に現れない部分が多いと言われ、セグメントの分析が最も難 しいと考えられている。2007 年の同市場の成長は 20%以上と言われ、最も有望なのは中間 価格帯で、その市場シェアが拡大している。エコノミークラスのセグメントは、地方メー カーの存在感が強く、全国レベルの企業にとって利益のあるものになっていない。ソファ ー市場に参入している有名家具メーカーは、中間価格帯・高価格帯の家具の生産を志向し ている。 “8 Marta“、MZ-5、MOON、Allegro-Klassika などのメーカーは、ソファーの販売に特化 した自前の小売ネットワークを持っている。 “8 Marta“ のグループ企業には、ソファーを生産する 7 つの工場が含まれる(各工場 は独自の家具を生産している)。Divani Tut!、Sto Divanov といった販売ネットワークを使 って供給されるほか、Albert&Shtein、Anderssen、Britannica などの独自ブランドについ ては、その他の販売ネットワークで販売されている。 MZ-5 社(本社:キーロフ州キロボ・チェペツク市)は、ロシアのソファー市場で自前ブ ランドの確立に乗り出した最初の企業の 1 社である。現在、MZ-5 は、Mobel&Zeit と Formula Divana のそれぞれのブランド直営チェーンを順調に発展させている。Mobel&Zeit は収入の 高い購買者をターゲットにしており、Formula Divana は中流レベルの収入に合わせたもの である。
現在ソファー市場で最もダイナミックな発展を見せているのがチェーン店 Tsvet Divanov だ。これは家具小売業でユニークなプロジェクトであり、その成功の要因は直営の価格プ ログラムである。主としてオーダーメードでソファーを販売する競合チェーン店と異なり、 Tsvet Divanov は商品価格を市場平均の 20~30%低く設定しつつ、在庫のある既製品を提 供している。一度に大口のソファー発注契約を交わすことにより、同社は大幅な値引きを 受け、競争力のある小売価格を確保している。 ユニット家具 住宅用家具の販売総額で最もシェアを占めているのが部屋や玄関用の戸棚とされている。 戸棚セグメントでは、現在、Shatura、Katyusha、Stolplit、Elektrogorskmebeli などの大 手の家具会社が活動している。戸棚市場で勢力を伸ばした企業は、木材加工から家具用板 材や家具の生産までの生産サイクルを有するソ連時代のコンビナートを母体にして生まれ た企業だった。その後、メーカーは自らの小売ネットワークを形成し始めた(最初に乗り 出したのが Shatura)。その結果、原料の調達から既製家具の販売までの完全なサイクルを 持つ強力な総合構造が形成されている。 また西側企業の市場参入も国内企業にとって脅威である。より品質の高いヨーロッパか らの輸入品との競争の新たな波が予想される。このセグメントのリーダーとして、Mr.Doors や Ronikon など、作り付け家具の生産に特化した会社が名を連ねている。Ronikon が自社の サロンチェーンを展開させているのに対し、Mr.Doors はフランチャイズ・システムを活用 している。 いくつかの大手企業は最近、さまざまな価格帯での参入を拡大させ、商品供給を多角化 し て い る 。 と り わ け 、 Katyusha が ブ ラ ン ド 「 ODALIA 」、 MiassMebeli が ブ ラ ン ド 「Respektabeliniy Dom」、Mebeli Chornozemiya がブランド「Invago」を導入し、より高い 価格帯に参入した。 台所家具 小売の台所家具セグメントの中心となっているのは、個人設計によるオーダーメードの 台所を提案するサロンである。すべての大手業者は現時点でまさにこうした形態で自己の ネットワークを発展させている。このセグメントの生産者の大部分は、最近 10 年間に出現 した。一般的に、もともと彼らは輸入された部品からの家具の組み立てに従事していたが、 近年、Elit、Atlas Lyuks といった主要企業は自ら設計を行っており、外国の台所家具メー カーは彼らの要求に合わせて製品を生産している。 同市場のリーダーの 1 つが Elit だ。同社は着々とネットワークを構築しており、その中 には固有のサロンとディーラーショップが含まれる。地域の店舗はフランチャイズ・シス テムで活動している。独立系のディーラーの一部は、Elit の家具のほか、その他のブラン ドも扱っている。しかし小売店舗の大部分は卖一のブランドを扱っている。モスクワでは、 同社のサロンは主にショッピングセンターの中に入っている。 その他のセグメント 子供用家具では下記の販売チェーンがある。
・Aykiyu - モスクワとサンクトペテルブルクに 15 店 ・Skand-Mebeli - サンクトペテルブルクに 8 店
・Mir Detskoy Mebeli - 6 店 (モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジーミル) ・Melodiya Detstva - モスクワに 7 店
・Elburg – 28 店
・Sturiya 及び Stoli i Stuliya – モスクワに 11 店
寝室関連では下記のとおり。 ・Askona(ブランド「Matrasomagazin」、「Bayu-Buy」) - 約 40 店 ・Spalinie Sistemi - 約 20 店 6) ロシア消費者のカーテンの好み (色、デザイン、素材、価格など) 様々な基準から見たカーテン市場 まずは窓の装飾の種類でカーテンを分類することができる。しかし、様々なカーテンの 種類が組み合わされており、また次々と新しい種類が登場している以上、既製カーテンを 種類で区別することは限定的なものとなる。現在、カーテンは以下のタイプに分けること が一般的である。
図 2 一般的なカーテンのタイプ クラシックカーテンは、窓の装飾の最もポピュラーな形。この種のカーテンの特殊性は、 その縫製にほぼどんな素材も使われることだ。しばしばクラシックカーテンにはたれ飾り が追加される。 ローマンシェードは、生地のコストが節約されることが特徴。特色は、内部に等間隔で 縫いこまれた紐によってカーテンが昇降することだ。上がる際、カーテンは水平のひだに なり、等しく折りたたまれていく。この種のカーテンに使われる生地が多様であるため、 透光性の程度に応じて、建物内の光の加減を調整することができる。現在、この種の製品 への関心が高まっているが、基本的にこうしたカーテンはオーダーメードで作られている。 オーストリアンシェードは、プレーンシェードの異種で、生地が水平にたたまれる。降 りた形のオーストリアシェードはまっすぐに吊られていて、下までいくつかの柔らかなひ だが保たれている。周囲の空間が制限される窓に使用される。プレーンシェードと異なり 軸棒がなく、下部は丸い形をとっている。 フレンチカーテン(カスケード、日よけ)の生地の幅は窓の幅のちょうど 1.5 倍、長さ は窓の高さの 2 倍以上になることもある。カーテンはウェーブ状のひだの形で個々の部分 の紐で昇降する。この種のカーテンはしばしば劇場や文化会館などに使われている。 ジャパニーズカーテン(パネル)は、布またはチュールのパネルシステムで、特殊なカ ーテンレールに吊られ、カーテンの下部に加重のための板をつけている。ジャパニーズパ ネルはついたてや覆いの役割を果たすこともできる。
イタリアンカーテンは、完全には移動せず、カーテンレールの端に向けて斜めに動く紐 で合わさる。紐は内側に固定された輪を通って動く。イタリアンカーテン用としてレール のついたスタンダードなカーテンレールを使用することができる。 ロンドンカーテンは、オーストリアンシェードまたはカスケードシェードと同じ方法で 縫製される。余った長さはひだに折り込まれる。一般的にロンドンシェードの製作には、 ジャカード、レプス、タフタなど、形を保ちやすい生地が使われる。 ロールカーテンは、窓上部の軸に巻きつけられており、バネのメカニズムでコントロー ルされ、ひもで上げ下げできる。生地のタイプに応じて、ロールカーテンは 15%から 99% までの様々な程度の透光性を持つ。 クロスオーバーは、2 枚の生地からなり、上部の中心部が交差し裾は左右に分かれる。カ ーテンは窓の上のポールに固定されるか、ロッドを通して吊られている。 カフェカーテンは、窓の高さの真ん中あたりで固定された軸に吊るされており、窓の下部 を隠す。公共の場所以外に住宅でも浴室や台所の装飾に使われることもある。この種のカ ーテンにドレープカーテンを使用するのは妥当ではない。 スクリーンカーテンは、シンプルなモデルでは、固定するために直径が小さい特殊な金 属製または木製のポールが使われ、直接窓枠に取り付けられる。生地の上と下に軸が取り 付けられる。こうしたカーテンは固定するに限られる。この種のカーテンは、主に台所用 に選ばれている。 子供用カーテンは、明るく楽しい雰囲気をかもし出すものとされ、色鮮やかなカーテン レールが好まれ、生地は明るい配色で環境にやさしい生地が使われる。カーテンのモデル はシンプルで動きのある形となっている。 ハイテクカーテン。この種のカーテンを選ぶ際に必要なのは、部屋のデザインにあって いるかを考慮することである。ディテールも最も現代的なものでなければならない。カー テンそのものは、大胆な配色やメタル風素材の使用などが特徴である。 上記の種類のカーテンのほか、竹すだれ、プリーツカーテン、モダンカーテンといった 種類をあげることができる。既製カーテンの小売店の商品構成調査が示しているのは、ク ラシックカーテンが市場のより多くの部分を占めていることだ。そのほかの種類は主にオ ーダーメードで生産されている。 ロシアでは伝統的にクラシックカーテンが好まれているが、外国では以前からクラシッ クカーテンは尐なくなり、主としてローマンシェードが使用されている。カーテン市場の 流行トレンドは服に比べてはるかに遅く展開している。普通、服飾ビジネスで流行の色が カーテンまで及ぶのは 2~3 年後のことである。たとえば、今流行っているのは空色、チョ コレート色、紫色である。プレミアム・セグメントで今流行っているのはメタリックカラ ー、ゴールド、シルバーである。 7) ハウスウェア、家具及びカーテンを購入するポピュラーな場所(デパート、スーパーマ ーケット、専門店など) ハウスウェア、家具及びカーテンを扱っている大手小売チェーンは以下である。 - IKEA
- Metro Cach & Carry, - OBI
- Sedimoy Kontinent - Ashan
- X5 Retail Group (Perekryostok、Petyorochka を展開する持ち株会社).
この他、ハウスウェア、家具、カーテンを販売する専門チェーンは、 - Shatura Mebeli - Divani i Kresla - Mr. Doors - Formula Divanov - Ronikon - Feliks - Divani Tut - Dyatikovo - Angstrem - Stolplit - Krasniy Kub - Posudnaya Lavka - Muliti - Domino
- RAMO (販売店「Nozhi-Posuda-Podarki」「Yaponskiy Farfor(日本の陶磁器)」の運営企 業) 別のセグメントとしてインターネット・ショップがあり、ここでもハウスウェア、家具、 カーテンが扱われている。 8)ハウスウェア、家具及びカーテンに関する情報を得る方法 ハウスウェア、家具及びカーテン関係のインターネットサイト・雑誌が購買者の情報源 となっている。主なものは下記のとおり。 ・私たちの家具 http://www.nashamebel.ru ・雑誌「家具ビジネス」 http://www.promebel.com ・雑誌「カーテン」 http://www.jurnalshtori.ru ・雑誌「5 つ星」(「5 つ星」は、ホテル業界関係者向けの月間情報誌。各号にはホテル業務 に関する情報(法律、許認可・課税・金融サービスの諸問題、ホテルやレストラン向け設 備の情報技術、ホテル・観光分野のニュース、統計)が掲載されている) ・雑誌「家具状況解説」 http://www.mebel-o.ru ・雑誌「私たちの家具」 http://nashamebel.ru ・ProHotel - ホテル・ホテル事業についてのインターネット・メディア www.prohotel.ru ・ホテル・レストラン業界誌「HoReCa magazine」 www.magazine.horeca.ru
・雑誌「あなたの家のアイデア」 www.ivd.ru
・雑誌「ホテルとレストラン:事業と運営」 www.hospitality.ru ・雑誌「マイ・ビジネス(Food Service)」 www.cafefuture.ru
・雑誌「販売部門」 — レストラン・ホテルビジネス関係者向け雑誌 www.restoved.ru ・雑誌「食器」 www.posuda.info、www.posudainfo.ru
9) ハウスウェア、家具及びカーテンのポピュラーなブランド 家具の主要人気ブランド 家具を扱うショッピングセンターの大部分はモスクワ及びモスクワ近郊に立地する。大 手のチェーン店は、 ・IKEA ・KUKHNISTROI ・Mebeli-Grad ・Mebeli Rossii ロシアでは、家具販売に特化したチェーン数は中央連邦管区が最も多い。中央連邦管区 では現在 3 店舗以上を持つ連邦レベルの家具チェーンがおよそ 50 活動している。地域レベ ルのチェーンは 50 以上あり、中には地方企業、他地域から中央連邦管区地域に進出したが、 全国レベルで活動していない企業の双方が含まれる。 中央連邦管区での主要チェーンは Shatura Mebeli、Dyatikovo、Angstrem、Atlas-Lyuks で、中央連邦管区域内の大部分で販売網を持っている。中央連邦管区の中で家具小売業が 最も発展しているのがモスクワ地域で、そのモスクワとモスクワ州には、連邦家具チェー ンの構成に含まれるおよそ 1400 の販売店がある。ほか、家具販売の全国レベルのチェーン が活動的なのは、ボロネジ州、ベルゴロド州、リペツク州である。連邦レベルのチェーン の販売店が最も尐ないのは、コストロマ、スモレンスク、ブリャンスクの各州である。 中央連邦管区の大手家具チェーン(2008 年) チェーン店の名称 中央連邦管区の販売店数 Ronikon 107 Tsvet Divanov 93 Mr.Doors 66 “8 Marta“ 66 Stolplit 60 Shatura Mebeli 50 Divani i Kresla 49 Kukhonnaya StudiyaMariya」 47 Formula Divana 36 Lazrit 35 MOON、Zhivie Divani 34 Mebeli Chornozemiya 31 Atlas-Lyuks 30 Filippe Grandy 29 Dyatikovo 27 Kukhni Elt 27
Mobel & Zeit 26
Angstrem 24
Forema-Kukhni 24 既製カーテンの主要人気ブランド ここ 2~3 年でロシアにはいくつかの大手の生地メーカーが登場した。しかしそれらは主 として、綿製品の生産を指向している。Russkiy Tekstili といった尐数の国内企業が既製 カーテンの生産を軌道に乗せることに成功している。 外国メーカーのうちロシアで有名なのは、Zorlu(トルコ)、Tuban Tekstil(トルコ)、 Birgen Tekstil(トルコ)、Anwo(ポーランド)、Wisan(ポーランド)、Firanka(ポーラン ド)、TRAMASmas(スペイン)、IKEA(スウェーデン)、Lege Alto(イタリア)である。 既製カーテンの卸売市場を代表するのは、Textilcity、Olabiteks、Pinokkio、Ekoteks などの会社である。この他、既製カーテンメーカーの Russkiy Tekstili は、ディストリビ ューター網を持っており、そのため同社も市場での主要な卸売り会社の 1 つに数えること ができる。 食器の主要人気メーカー 使い捨て食器 専門家によれば、国内メーカーは現在、この市場全体の 85%を掌握している。使い捨て 食器市場には 100 近くのプレーヤーがおり、そのうち高価格帯で活動しているのは 5~6 社 だ。そうした会社の筆頭として挙げられるのが、世界における使い捨て食器と包装の大手 メーカー、Huhtamaki(McDonald’s、Pepsi、Nestle が同社の顧客)があり、それ以外に以 下の会社が挙げられる。 - Omsk-Polimer - Polistar
- Master Kap(「Diapazon」工場) - Inteko - Artplast - Polimer Pak - Plastik-kantri - Alikor - Stankoplastkholding 数年前には、国内メーカーの商品構成は紙やプラスチックの皿、食器一式、コーヒー用 カップ、ジュースやビール用のコップであったが、現在メーカーは、ウォッカグラスから ワイングラスまで豊富な種類のアルコール飲料用の食器を提供しており、それらは通常の 食器に外見で引けをとらない。 汎用食器 ガラス製食器の販売で、10 年にわたり代表的な企業となっているのが、Luminarc、Arcopal、 Arcoroc のブランドの食器を生産する ARC International (フランス)である。この他、イ タリアのメーカー Bormioli Rocco とトルコの Pasabahce の製品もロシア市場に入ってきて いる。この 3 社は、ロシアでの販売量上位にある。
ハンドメイドまたは機械製のガラス、花瓶、グラス、コップなどのメーカーとして以下 を取り上げることができる。 - Crystalex(チェコ) - Schott(ドイツ) - Svetla(チェコ) ロシア市場に参入している外国の焦げない加工を施す食器メーカーの中では、以下が挙 げられる。 - Armatal Tefal, - Resistal Tefal - Integral Tefal(フランス) - Blackstone TVS(イタリア) - Elite San Ignasio(スペイン) - MEDI Ballarini(イタリア) - Platinum TVS(イタリア)
- Professional Ballarini(イタリア) - Valira(スペイン)
- Eropean Quality Housewares Limited(中国)
陶磁器製食器のメーカーとして以下が挙げられる。 - Dudson(英国)
- Crystalex(チェコ)
- G. Benedikt Hotelovy Porcelan(チェコ) - Villeroy & Bosch(ドイツ)
- Rosenthal(ドイツ) - Stara Role(チェコ) - Bernardaut(フランス) - Nova Role M.Z.(チェコ) - Wedgwood(英国) ほか、参入している外国の食器メーカーとして以下がある。 - MB-SVING S.R.O.(チェコ) - Sambonet(イタリア) - Exxent(スウェーデン) - WMF(ドイツ) - Tramontina(ブラジル) - Ercuis(フランス) - MerxTeam AB(スウェーデン) - Barenthal(フランス) - Eternum(ベルギー)
- Artur Price Of'england(イギリス) - Pintinox(イタリア)
- JAY(スペイン) - Giorinox(イタリア)
- Berndorf Sandrik(スロヴァキア) ロシアのメーカー 現在、陶器・磁器の食器を製造しているのは数 10 の工場で、その中には兼業で食器を生 産する工場も含まれる。国内の陶磁器製品の品目は 2,500 種類を超える。生産される陶磁 器食器の製品数で上位に立っているのはロシアの陶磁器・ファイアンス焼きの大手メーカ ーである。 - Krasnodarskaya Fabrika「Kubanifarfor」 - Konakovskiy Farforoviy Zavod
- 生産コンビナート「Dulevskiy Farfor」 - Bogdanovicheskiy Farforoviy Zavod - Farfor Verbilok
- Proletariy
ほか、高級で尐量の陶磁器製品を生産するサンクトペテルブルクの Imperatorskiy Farforoviy Zavod がある。 焦げない 加工の食器を 生産する ロシアの大手 メーカー に Demidovskiy がある。同社は 2010 年までにロシアの焦げない調理器具市場の 25%をシェア したい考えだ。同社は、エコノミークラスの「ScovO Discovery」、プレミアクラスの「ScovO Ghallenge」など、様々な価格のすき間を見込んだ様々な種類の製品を生産している。 焦げない加工の調理器具を生産するその他の国内メーカーは以下のとおり。 - Kalitva(ロストフ州ベラヤ・カリトワ市) - Povar-Lyuks(モスクワ) - Neva-Metall Posuda(サンクトペテルブルク) ロシア国内のほうろう食器生産のトップに立つのは、 - Severstal-Emal(ボログダ州) - LMZ-STEMA(ペルミ州) 食器一式の生産に従事しているのは以下のロシアの工場である。 - Pavlovskiy Zavod Khudozhestvennikh Metalloizdeliy
- Elektrostali - Ural - Trud Vacha - Nitva 10) カーテンの普及現状 現在、既製カーテン市場は 4 つの価格帯に分けることができる。 低価格帯ではロシアやベラルーシのメーカーの製品が販売されている。この価格帯の既 製カーテンのセット価格は(そのカーテンの使用が予定される部屋(建物)に関わらず) 300 から 1,700 ルーブルである。一般的にセットにはカーテン 2 枚と垂れ飾りが含まれる。
中間価格帯では既製カーテンのセット価格は 1,700 から 5,000 ルーブルまでである。こ のカテゴリーの製品を供給しているのはトルコやポーランドの会社である。セットには一 般的にカーテン 2 枚とチュール、垂れ飾りが含まれる。IKEA の製品もこのカテゴリーに入 れることができる。 中間プラスの価格帯ではトルコのメーカー、ポーランドのメーカーの一部、それに西欧 諸国の製品が入る。価格の幅は 5,000 から 20,000 ルーブルである。 プレミアム・クラスでは、製品価格は 20,000 ルーブルを超える。イタリア、ドイツ、イ ギリス、スペインの生地メーカー(Nobilis、Kindermann、DN、Marvic、J.wellmann、Camato など)が製品を供給している。 様々な製品セグメントの傾向 ・ロシアの織物市場は年平均 30%成長しているため、既製カーテン市場も同様の成長が見 られると予想される。 ・既製カーテンを含む織物製品需要は多角化しており、市場は恒常的に新製品を必要とし ている。 ・軽工業製品市場の拡大につれ、国産品の供給力が限定されている一方で、安価な輸入品 が支配的になっている。 ・既製カーテンの小売市場でチェーン展開するプレーヤーの出現が見られる。例を挙げれ ば、スペインの既製カーテンのチェーン店 TRAMASmas がある。 図 3 商品の流れ
基本的に、外国メーカーおよび一部のロシアメーカーの製品は卸売会社を通じて販売さ れている。また一部の国内メーカーは直接小売セクターへ販売する固有のシステムを持っ ている(ないしは現在それを発展させている)。小売部門には既製カーテンショップ、百貨 店やハイパーマーケットの部門、インターネット・ショップなどがある。この他、オーダ ーメードカーテンが縫製サロンで販売されている例があるが、数は尐ない。 既製カーテンを販売する全てのプレーヤーは、販売店の種類とその立地に従って分類で きる(下図を参照)。 図 4 販売店のタイプでの主要プレーヤーの分類 卸売市場の商業パビリオン 現在これは最も幅広くかつ良好に発展した小売セグメントである。既製カーテンを販売 するいくつかの小規模の販売店はどの物品市場・食料市場にもある。ここで提供される品 揃えは、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、トルコのメーカーのブランド化されていない 製品から成っている。提供される製品のカテゴリーは低価格と中間価格である。特にトル コのメーカーの品揃えは豊富だ。生地の色彩の豊富さも、モデルの多さも注目され、これ が魅力とされている。モスクワでは既に数年にわたり、オープンな商品市場が閉鎖してお り、製品は専門大型店舗やハイパーマーケットに集中する傾向がある。 ハイパーマーケット こうした販売店で提供されるあらゆる既製カーテンは一定のスタイルを守っており、そ のことがこの製品の消費者層をいくらか狭めている。このセグメントの主要プレーヤーは ハイパーマーケット IKEA である。このチェーンでは 10 種類以上のカーテンを揃えており、 その大部分は中間価格帯にある。また幅の狭いカーテン(300cm×60cm)は別途区別されて おり、それらの価格の幅は 150 から 1,500 ルーブルである。ロシアの他都市に立地するハ イパーマーケットチェーンとして、チュメニ市の Yuzhniy、サンクトペテルブルク市、ニジ ュニノブゴロド市、ロストフ市の Maksidom が挙げられる。IKEA のほか、モスクワのモスク ワ環状自動車道路(MKAD)から 50 キロの地点にある商業コンプレックス OK の既製カーテ ンショップも挙げられる。