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学級集団特性の把握方法とその活用 : 自己・他者評価の調査を通して

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(1)

学位論 文

学級集 団特性 の把握方法 とその活用

自己・他者評価 の調査 を通 して

兵庫教育大学大学院

学校教育研究科

人間発達教育専攻

教育 コミュニケーシ ョンコース

M14017D

澤井

茂和

(2)

目 次 第

1章

研究 の概 要 は じめに 研 究の 目的 研 究課題 と 本研究が 目 研 究 の方法 研究計画 研究の視点 … ……… ― …… ‐ … …… ―…‐ 調査実施 。資料収集 の方法 ……

― 調査 の内容 と方法 子 どもた ちア ンケー トの内容 と方法 ― 一 ― 調査 内容 につ いて 一 一一―――

(1)調

査項 目の設定 と期待 され る把握 内容(つ

12)2つ

の意識か ら学級集 団の状態 を把握

(10

調査方法 につ いて ……

………‐ ………… … … 指 導者 ア ンケー トの内容 と方法 …… … …… 調査項 目1の内容 と方法 について … … … 調査方 法

2の

内容 と方法 について 一一一一一 期待 され る把握 内容 …… ……‐― ………… …… 調査項 目

3の

内容 と方法 につ いて

… 第

1節

1 2 第

2節

1

2

3 第

2章

第1節 1 2 第

2節

1 2 3

4

5 第

3章

第1節 1 2 3

4

2節

1 2 3

4

研 究主題

… 指す学級集 団の状態把握 … ―― 2 2 3 5 5 5 6 7 7 7 12 13 13 13 14 16 16 期待 され る把握 内容 分析 の方法 一覧表 の作成 A′B′C′

Dグ

ルー プの分類 予想 され る各グループの特徴について 一一‐― 特定の友だちを多 く挙げている子の抽出 ―一― 数値化 グ ラフ化 A′B′

C2無

表 出の割合 を円グラフ化 一一一 一 他者 。規範意識のグラフ化

OR度

か ら度数分布表化 18 20 18 18 19 20 23 23 23 24 24 子 ども一人一人の位置 を分布図化 ―

(3)

4章

分析 の内容 第1節 学級集団の分析 …… …… …‐…… …… l A′B′

C2無

表出 と学級集団の状態 との関係 一一 第

2節

指導者の分析

1

指導者の意識 と分析結果 との関連

2

指導者の指導方 第

3節

その他の分析 法 と学級集団の状態 l A′B′C.D表出度の割合か ら指導傾向を提える一一

2

分析結果 と学級集団の様子について

25 25 25 仁)A′B′

Cの

該当者の割合合計に関すること(25)

(2)Aの

表出に関すること(25)

(3)Bの

表出に関す ること(26)

14)Cの

表出に関すること(28) (働

Dグ

ループと無表出の表出に関すること(28)

2

他者意識・規範意識 との関係か らの分析

___30

(1)意

識は学期 ごとに変動するか。(30) 鬱

)規

範意識が高 くなる学期はいつか(31) に

)他

者意識 と規範意識の関係 はあるか(31)

3 0R度

との関係 か らの分析

4

どのよ うな子 どもたちが移動 しているのか

(1)中

間層 の存在144) (21 その他144)

5

分布表 との関係 か らの分析 … … … …

45

(1)集

団か ら離れやす い子 どもた ちへ の指導145)

12)配

慮 を要す る子 どもと学級集 団の関係149) 37   42 第

5章

第1節 1 2 3

4

5 6 7 8 9 活用 とま とめ 実践 と活用

O校

6年

1組

の実践

O校

6年 2組

の実践

O校

5年 1組

の実践

O校

5年

2組

の実践

H校 6年

1組

の実践

H校

6年

2組

の実践

H校

5年 1組

の実践

H校

5年

2組

の実践 52 52 59 60 60 62 65 65 65 68 71 74 77 80 82 85 88 整合性 につ いて

(4)

10

教育相談での活用 第

2節

成果 と課題

1

成果 と課題

2

今後 の研 究方 向について お わ りに 参 考文献 資料 89 95 95 97

(5)

1章

研究の概要 は じめに 何か忘れ物 を しているよ うな気持 ちがずっとあ り、そのことを明確 に したい思いで大学 院に入学 させていただきま した。そ して、それが何であるか、研究を通 して明確にす ること ができま した。

40年

前、私は新任教師 として尼崎の中学校に数学の教師 として着任 しま した。 当時、中 学校は全国的に荒れてお り尼崎でも同 じで した。数学の授業を行 う以前に、まず生徒を教室 の中に入れ ることか ら始ま り、そのことで トラブルがあ り、着席指導をす ることで トラブル があ り、やつと授業に入つていま した。授業の中では机に うつ伏せになつている生徒や授業 妨害をす る生徒 もいま した。エン ドレスな課題 を前に、日々対応 していま した。そのよ うな 中で、ホ ッと一息つける場所が、職員室ではな く私が担任 を していた学級集団で した。 中学校

3年

生での進路を決定す るとき、状態が良い学級集団では、子 どもたちの希望す る 高校へ次々合格 していま した。状態の悪い学級集団では予想外の子 どもまでも不合格 にな つていま した。このような様子を 目の当た りに して、学級集団を育てることの重要性に気付 か されま した。 学級集団の状態を良くす るためには、学級集団の状態を把握す る必要があ りま した。教科 を教えに来 られ る先生方に授業中の様子を聞いた り、生徒か らも聞きに行か した りしてい ま した。教科担任 と普段から良い関係 を作つてお くことが、授業を整えることにつながつて いることを感 じていま した。その場で指導せず後か ら トラブルの様子だけを言いに来 る先 生方 もいま したが、生徒たちか ら何気なく聞き出 して指導 してお くこともあ りま した。学級 集団の状態を良くす ることは、単に子 どもたちへの指導だけではなく、学級集団を取 り巻 く 地域や教師、家庭などとも関係 を良好に してお くことの大切 さを教えられま した。 学級担任 として長年にわた り続 けていたことがあ ります。それは相互評価を使 つて「行動 の記録」の資料を作 り、懇談会で子 どもたちの学校生活の様子を保護者 に知 らせていたこと です。「行動の記録」は、生徒の長所や特性に関す る内容で、生徒の個性や適性 を見極 める 大変重要な部分を担つているのですが、指導者の主観に委ね られた り、自己評価の信憑性に 疑間があつた りす ることか ら、相互評価 も加味す る必要があ りま した。それは、指導者 だけ では分か らない事があ り、何 より仲間や友だちの影響 を強 く受けているか らです。友だちか ら認められていることは、本人にとつて何 よ りもの意欲の源 になるか らです。先生の評価を 中心に、本人の評価だけでな く周 りの子 どもたちか らの評価 も取 り入れた評価が大切なの です。そ うして得 られた様子は、家庭の様子 と一致 していま した。 今回、研究をさせていただく機会 を得て、これまで行つてきた学級集団の状態把握 と指導 方法 をさらに発展 させ ることができま した。多 くの学級担任の先生方に活用 していただ く ことが、私の忘れ物を解消す ることになると思います。

(6)

1節

研究の 目的

1

研究の課題 と研究主題 善明宣夫(2013)は学級集団の特徴 として、次の

3つ

を挙げている。 「学級集団には、①教育の 目的を達成す るために、意図的、人為的に編成 された集団 であ り、②児童 。生徒ばか りでなく、教育制度によって公的に認め られた教師によって 構成 され、③通常は1∼

3年

の周期で形成 と解散が繰 り返 され るとい う特徴がある。 特徴の1つは、企業集団に見 られ る経済活動を通 じての利潤の追求な どとは異な り、 集団での学習や生活を通 じて児童・生徒の望ま しい人格形成 を図 るといつた、きわめて 価値的で抽象度の高い 目標が設定されている。 特徴の

2つ

は、学級は児童・生徒 と教師か らなる社会集団であ り、そこでの諸活動は 多かれ少なかれ教師の関与によつて進め られ る。教師の学級集団への影響力は極 めて 大きく、教師の教育観、児童 。生徒観、対人魅力、あるいは風土の形成に作用す るので ある。 特徴の

3つ

は、『 クラス替え』が定着 した背景には、教育の機会均等 とい う理念の影 響が大きいとされている。個性の違 う教師や生徒 との交流機会を拡げることで、質的な 面での機会均等 を図ることがめざされているのである。時間的制約は学級集団に別の 特徴 をもた らす ことにもなる。いわゆる家庭集団 とは異な り、集団内の葛藤や問題の解 決を 自然の時間的解決に任せ ることができにくい とい う点がそれである。 こ うした特 徴か らも、学級集団の望ま しい発達には、教師の積極的で計画的な介入が求められてい るといえる。」(P。 122)と指摘 している。 学級集団は、子 どもたちの成長に資するために編成 されているものであ り、学習活動 や生活指導、進路指導などのすべての学校教育活動が展開 され る中で、子 どもたちの社 会性 を育て、諸能力を引き出 し伸長す る重要な環境である。そ うした環境に適応 した子 どもたちは、自分に秘められた能力や才能を開花 させ る。学級の皆を笑わせ ることに適 性を見出 した子は落語家や芸能人 となった り、歌 うことや スポーツに適性を見出 した 子は歌手やスポーツ選手 となつた りしている。 しか し、 どの学校においても安定 して学級集団の良い状態が確保 されていると言い 切れ るだろう力、 残念なが らそ う言える学校は少ない。それは、アセスメン トの方向が 部分的であつたことに起因 している。 水野治久、石隈利紀、田村節子、田村修一、飯田順子(2013)は 「これまでの教育現場 にお ける児童生徒に関す るアセスメン トは、特別な配慮が必要な児童生徒の個別援助 の方針 と計画を立案す るために、その基礎的資料 を得 るとい う目的で行われ ることが ほとんどで した。そ して、学級集団のアセスメン トも、個別援助が必要な児童生徒の環 境要因に関す る情報収集の1つとして行われていま した。しか しなが ら、学校心理学で は心理教育的援助サー ビスの対象は、特定の児童生徒だけではな く、すべての児童生徒 と考えます。このよ うな観点か ら、すべての児童生徒に良い学校教育サー ビスを提供す

(7)

るためには、児童生徒が所属 している学級集団の状況を的確 に把握できるアセスメン トがきわめて重要にな ります。」(P,50) また、「これまでの多 くの教師たちは、自分が担任す る学級集団に対 して、 日常的な 観察を通 してアセスメン トを行つてきま した。しか しなが ら、観察は どうしても主観的 にな りやす く客観性 を欠 くために、学級集団の状況がかな り悪化 しては じめて気がつ くことも少なくあ りませんで した。その場合、学級集団を正常な状態に回復 させ るため には、教師は膨大なエネル ギー と労力を必要 とします。」(P.50)と 指摘 している。 学級集団は学校組織の土台であるにもかかわ らず、学級集団は学級担任の力量に任 され、組織的な学級集団の点検0向上がなされていないことが多い。学級集団の状態を 客観的に把握・点検することは難 しく、状態を指摘 されて もその学級集団に合つた具体 的な改善策が分か らず、放置 され ることが多い。 従来、学級集団の状態を把握す る方法 として、周 りの教職員か ら情報交換をす ること が多 く、教師の経験則に委ね られていた。 しか し、ICT化 によ り、教員同士の情報交換 の場が少なくなつた り、同僚性の希薄化か ら先輩が後輩 を指導す る機会が失われた り していることか ら、情報交換の中で学級集団の状態を指摘 し合い改善を図る機会は失 われつつある。また、子 ども達か らアンケー ト調査 を行 うに して も、学級の状態が悪化 すればす るほ ど実態を正確 に捉 えることが難 しくな り、調査 となれば準備や分析 に時 間が費や され、簡単に状態を把握す ることは難 しかった。 こうしたことか ら、学級集団の状態を簡単に的確に把握 した り、集団特性 を知つた り す る方法が必要であつた。さらに、子 ども一人一人の状態を明確 に捉 え把握 し、その子 どもに応 じた適切な個別指導が講 じられ るよ うにす る必要 もあつた。 そこで、すべての学校での安定 した学級集団作 りに貢献できるために、学級集団の状 態を把握できる方法 とその活用を目標に し、下記のよ うに研究主題を設定 した。 学級集 団特性 の把握方法 とその活用 一 自己・他者評価 の調査 を通 して 一 本研究が 目指す学級集団の状態 に

)先

行研究に学ぶ 学級集団の状態を客観的にアセ スメン トできる尺度がい くつか発表 されている。 例えば、河村茂雄(2000が開発 したQ‐

Uは

、児童生徒一人一人に対 してアンケー ト を取 り集計す ることか ら、学級集団の状態を把握 している。

2つ

のアンケー トか ら構 成 されてお り、一つは「いごこちのよいクラスにす るためのアンケー ト」でもう一つ は「やる気のあるクラスをつ くるためのアンケー ト」である。前者のアンケー トでは、 内容を

2つ

に分け、友だちか ら励 まされた り認められた りしている内容 と、暴力や か らかわれ る内容の質問に対 して

4段

階で答 えるよ うに している。それぞれの合計

(8)

点 を

2つ

の軸 「承認得点」 と「被侵 害得点」の表 に表 わす ことか ら、

4つ

の群 に分 け て学級集 団の状態 を分析で きるよ うに してい る。また、後者 のア ンケー トでは、

3つ

の領域(中学・高校 生は

5領

域)で友 達関係 、学習意欲、学級 の雰囲気 につ いて内容 を 質問 し、

4段

階で答 えた得点合計 を学校 生活意欲 プ ロフィールや学校生活意欲総合点 の分布 な どで表 してい る。調査観点にふ さわ しい質問に よ り、子 どもの心理 アセ スメ ン トが適切 に行 われ、学級集団の状態把握 につ なが っている と考 える。 しか し、子 ども自身 の 自己申告・ 自己評価 による調査であ ることか ら、調査時の子 どもの状態や学級集 団の状態、教師 との関係 に大 き く影響 されやす い こ とが問題 と な る。子 どもたちの素直な状態での調査 が前提 とな り、教師 に対 して「おべんちゃ ら」 を言 つた り、過剰 な評価や投 げや り的 な評価 を した りす ることがない状態で調査す る必要があつた。 こ うした ことか ら、自己評価 の正確性 を高め、他者 との関係性 か らも調べ友だち相 互の関係 も調べ ることができるよ うに した。 他者評価 の導入 に関す る長所 と して、 ・ 普段 の生活 の 中で、友だ ちの頑 張 りや 良 さを見 る観 点が できる。友だ ちか ら認 め られたい内面的 な欲 求 を満 たす ことがで きる。 ・ 認 め られ てい ることに気付 き、内発的 な意欲喚起 にす る。 ・ 指導者 が気付 かなかつた視 ′点を教 えて くれ る。 ・ グループ化の様子が分か り友だち関係 が分かる。 ・ 他者 か らの視 点に立 って考 える事かで きる。 な ど 友 だ ちか らどの よ うに思 われ てい るか気 にな る年齢や 、メタ認知の発 達段階 も考 慮 し小学校 高学年以上の調査が適 してい る と考 える。 121 目指す学級集団の状態 「学力が高い学級」「授業が静かな学級」な どの学習に力 を置いた 日標 をいきな り設 定す る学級集 団 はない。学習や スポー ツな どの 目的達成 に向 け機 能す る学級集 団 にな るた めには、まず生活 の中で共同的な関わ りを深 めることがで きる学級集 団が必要で ある。こ うした意味か ら、本研究で 目指す学級集団の状態は、共 同体の学級集 団の状態 であ ると考える。質問内容 も、教師や学級集団 に対す る質問ではな く、子 どもたち相互 に視′点を向け、普段の学校生活向上 を意識 させ ている。 多 くの学級集 団は学級 目標 を設 定 してい る。「互 いに よい ところを認 め合 う学級」「友 だちの よさを認 め合 う学級」「協力す る学級」「何事に も一生懸命 に取 り組む学級」な ど が多 く見 られ、こ うした学級集団の 目標 には、周 りの友だちの頑張 りや よさを認 め合 う 共 同体の観点が見 られ る。本研究が考 える学級集団の状態が良い とは、自他 の頑 張 りを 互 いに認 め合 う集 団であ る。 そ うした学級集 団か ら リー ダー的存在 の子 どもた ちが多 く現れ 、子 ども一人一人が兼ね備 えてい る個性 が発揮 され ることが期待 され る。

(9)

2節

研究の方法

1

研究計画 平成

26年

度 は、先行研 究書籍 か ら学ぶ ことを中心に進 める と同時 に、調査内容や分 析方法 につ いて考察 してい つた。大阪市内の小 。中学校 か らア ンケー トを取 つた り聞き 取 つた りしなが ら調査 内容 に修正 を加 え試行錯誤 を繰 り返 した。 ・ 先行研究書籍 か ら学ぶ ・ 調査 の内容・方法 につ いて考察 ・ 学級集 団の状態 を構成す る要素 につ いての考察 ・ 資料 の数値化 につ いての考察 ・ 資料 の グラフ化 につ いての考察 ・ 実際 の学級集 団か らの聞 き取 り 。 調査資料 の分析 平成

27年

度 は、平成

26年

度 で修正 し作成 した調査 内容 をベー スに、いろいろな学 級集団で調査 を行 つていつた。特 に、一年間を通 した学級集 団の状態 を把握す ることか ら、学期毎の変化 を提 え学級集団の特性 も分析がで きるよ うに した。子 どもへのアンケ ー トだ けでな く、指導者 へ のア ンケー トも作成 し指導者 の意識 について も考察 してい くよ うに した。 ・ 学級集 団調査 の実施 と分析 ・ 調査 の整合性 、修正 と改善 ・ 指導者意識調査 の分析 と改善 ・ 調査の活用(教育相談) 平成

28年

度 は、これ まで積み重ねて きた調査・分析 を基 に作成 した調査 内容・方法 を、い ろいろな学校 で活用す ることに取 り組 んだ。調査 した学級集 団の指導者 に直接会 い、整合性 についての意見 を聞き取 ることも行 った。 ・ 調査 分析結果 と実際の学級集 団の様 子 との関係 につ いて 。 実践(報告 と助言) ・ 研 究のま とめ

2

研究の視 点 指導者 が学級集 団の様子 がおか しい と感 じるのは、子 どもた ちの どの よ うな様子で あろ うか。い ろい ろな様子が見 られ るが大 き く二つ に分 けることがで きる。一つは、相 手に威圧感 を与 えるよ うな暴言や暴力が見 られ 、子 ども同士の対等な関係 が崩れてい る様子である。一つは、授業規律が乱れ授業が騒が しく集 中できない様子である。こ う した様子が見 られ る とき、指導者 は生活 を振 り返 らせルー ズになつてい る気持 ちを引 き締 める指導 をす る。しか し、一時的 な事 として考 えた リー部の子 どものせ いに した り して指導が放置 され、悪化 の一途 をた どることも多 く見 られてい る。そ こには、状態 を 示す根拠 としてのデー ターが必要 となる。最小限、どのよ うな視点が必要であろ うか。

(10)

そ うしたことか ら、状態を把握す る視点 として以下のよ うに設定 した。 視′点1 視点 2 視点 3 視点

4

学級集団が どのよ うな過程にあるのか。 規範に対す る意識か ら学級集団を捉 える。 学級集団のま とま り具合か ら学級集団を提える。 配慮を要す る子 どもたちか ら学級集団を提える。

3

調査実施・ 資料収集の方法 本研 究 は、学級集 団内にお ける子 どもの 自己 0他者評価 に よる調査研 究で あるた め、 メ タ認知が可能 となる小学校 高学年以降の学年 を対象に してい ることか ら、小学校5年 生 、

6年

生、中学校 1年生、

2年

生 を対象に して調査 を行 つた。調査 の時期 は、

1学

期 の調査 は 7月 、

2学

期 の調査 は12月 、

3学

期 の調査 は 3月 であ る。 各学級 のホームル ー ムで学級担任が15分程度 の時間 を取 り実施 した。 平成

26年

度 は、大阪市内の小学校

2校

、中学校 1校、計 12学級 を抽 出 し調査 した。 そ の内訳 は、

A小

学校 か ら

3年

生1学級 、

4年

生 1学級 、

5年

生 1学級 、

6年

生 1学級。

B小

学校 か ら

5年

2学

級 、

6年

2学

級。

T中

学校か ら

1年

2学

級 、

2年

2学

級 で あ る。その内、

1年

間 を通 した調査学級 は

2学

級 、

2学

期間 のみ の調査学級 は

2学

級 、

1学

期間 のみ の調査学級 は

6学

級 で、合計 16ケー スの調査 を取 ることができた。 調査 に協力 していただいた学級 の うち、

3学

年 の学級集 団が あつたが、子 どもた ちの発 達段 階か ら自己や他者 に対す る評価 が漠然 と した捉 え方が 見 られ難 しい様 子が見 られ た こ とか ら、分析対象の学級か ら除 くよ うに した。また、3月 に中学校で も

4つ

の学級 集 団で調査 を行 つたが、その時期 にイ ンフル エ ンザ の流行が あ り、それ に伴 う欠席者 が 多 くいた ことか ら、全体の傾 向 を見 る参 考程度 に資料 を活用 した。 平成

27年

度 の

1学

期 には、

4つ

の小学校 の 11学級 で調査 を行 つた。 内訳は

6年

6学

級 、

5年

5学

級 である。学校 の所在地 は大阪市の港 区、城東 区、都 島区、住 之江 区 と広範 囲に広が ってい る。

1学

級 を除 き

10学

級全てにお いて、1,2,3学期 を通 した 調査 を取 ることがで きた。 その1学級 は 1,2学期 のみで、全部 で32ケー スの調査 を取 るこ とができた。 平成

28年

度 は、実践校 と して大 阪だ けで な く京都 市内 の小学校 か らも調査 を取 る ことがで きた。大阪市内は

2つ

の学校の5,6年生、計

8学

級 につ いて実践 を行 つた。京 都 市内の小学校 では

5年

生、1学級 の実践 を行 つた。大阪市内の小学校 では、すべての 学級担任 と直接会 い、調査内容 の報告 について整合 の有無 を確 か めるこ とがで きた。京 都 の学校 につ いては、手紙 での整合 の有無 につ いて確 か めるこ とがで きた。 以上、59ケー スの学級集団の資料 を得 ることができた。 6

(11)

2章

調査の内容 と方法 第1節 子 どもたちアンケー トについて

1

調査内容について

(1)調

査項 目の設定 と期待 され る把握内容 新指導要録(様式2)には 「行動の記録」があ り、その中に

10項

目がある。無藤隆、 石田恒好、高岡浩二、桑原利夫 (2010)は「学校生活の全体を通 して、個々の児童の行 動についての特徴 を、分析的に把握 し、総合的に解釈 して、一人一人の児童の個性の理 解 と指導に資す るためにある。 したがつて、それぞれの項 目は、児童の行動の特徴、個 性 を理解す る観点であるとともに、指導の観点 として活用すべきものである」(P.95)と 述べている。 そ こで、「行動の記録」の10項目を、子 どもの 日常生活か ら具現化 しアンケー トの質 問にするように した。項 目の趣 旨と質問内容、期待 され る把握内容は以下の通 りである。 ① 基本的な生活習慣 ・ 趣 旨 「自他の安全に努め、礼儀正 しく節度のある生活 をす る」 。 アンケー ト質問内容 「落ち着いて学習やスポーツにがんばれま したか」 ・ 調査により把握が期待 され る様子 この項 目は、毎 日元気に登校 した り挨拶 を した りして落 ち着いた学校生活の様子が 現れ ると考えられ るが、反対に、生活に不安を抱え欠席や遅刻が多 く、友だちに乱暴 し た り意地悪を した りして学級集団が落ち着かない様子 も現れ ると思われる。家庭 0地域 との関連が強 く表れ る項 目で、家庭や地域での安心 した生活が学校での落ち着いた生 活に強 く影響を与えている。学校では 日々、時間割を通 してパ ター ン化 した生活か ら子 どもたちの安定・安心感 を育てているが、外部からの影響 も強 くあることか ら、今回の 調査では補助的な項 目として扱 うよ うに した。 ② 健康 0体 力の向上

0

趣 旨 「運動す る習慣 を身に付け、元気に生活をする」 ・ アンケー ト質問内容 「毎 日、休み時間は友だちと元気に遊んでいましたか」 。 調査によ り期待 される把握内容 この項 目の本来の趣 旨は、自分の健康に関心をもち、自分 をよ り良くす る意識の向上 である。しか し、この趣 旨を調査の質問にす ることは難 しいことか ら、元気に遊ぶ内容 の調査にす ることか ら学級集団の中で元気でやんちゃな子 どもたちの様子が現れ るこ とが考えられ、表出度が高 くなることが学級集団の状態をよくす ることには必ず しも ならないことが考えられ る。そ うしたことか ら、この項 目は、補助調査 として扱 うよう に した。この調査で分かる具体的な様子 として、休み時間に運動場で友だちと元気に遊 んでいる様子から子 どもたち関係やス トレスの様子が うかがわれ る。反対に、外で遊ぶ 様子が見 られない状態では、教室内で子 ども同士の トラブルが起 こりやすい様子が考 えられる。

(12)

③ 自主 。自律 ・ 趣 旨 「目標 をもつて進んで行い、課題に根気 よく取 り組む」アンケー ト質問内容 「先生がいなくて、きちんとできま したか」 ・ 調査によ り期待 され る把握の様子 この項 目は、集団の中で 自分をよ り良く発揮 していく際にはなくてはな らない項 目 である。自主的に行動 した り自らを律 しコン トロール した りして、自分で正 しく考え、 判断 し実行 しているかが現れ ると考える。具体的には、学級会でルール に従い話 し合つ た り考えた りす ることや、授業規律が定着 し自主的に自習 中も自分たちで静かに学習 に取 り組む ことができているかな どの規範意識 に関係 していることである。反対に、自 分のすべきことが終われば遊んでいる様子や任 された仕事がいい加減 にな り、 しん ど いことを避けよ うとしている様子にも現れることが予想 され る。 ④ 責任感 ・ 趣 旨 「自分の役割 と責任 を自覚 し、信頼 される行動 をす る」 ・ アンケー ト質問内容 「任 された仕事は最後までや り遂げましたか」

0

調査によ り期待 される把握の様子 この項 目は、任 された係や仕事に対 して責任 をもつて最後までや り遂げよ うとして いる様子を知 ることができると考える。学級集団の向上には、まず一人一人が学級組織 の役割 を担当 しや り遂げることが必要である。や り遂げることか ら達成感や信頼 を得 ることにな り、 さらに互いに支援 し合 う関係が作 られ多 くの リーダーを作 ることとな る。具体的には、自分達ですべ きことに頑張つた り、生活ルール をしつか り守ろ うとし た りす る規範意識 に関することで、「僕 も悪かつた」 と言 う自己責任感 にも関係 してい ると考えられ る。反対に、任 された仕事 もいい加減にな り言い訳や責任転嫁、無責任な 言動が見 られ ることが予想 され る。 ⑤ 創意工夫 ・ 趣 旨「新 しい考えや方法を求め工夫 して生活をよりよくしようとす る」 ・ アンケー ト質問内容 「アイデアを出 した り工夫 した りできましたか」 ・ 調査によ り期待 され る把握の様子 この項 目は、 自分 らしい工夫やアイデアを進んで発揮す ることができる学級 の雰囲 気が現れると考える。学級会や班活動などでアイデアを出 した り、図画工作では面白い 作品を作った りしている様子が見 られ る。自分の良さが発揮できる背景には、自分を受 け止めてくれ る友だちや、自分を守 らなくて もよい安心 した学級集団がある。そ うした ことか ら、学級集団の安心感 を知 ることができると考えられ るが、学級集団の中での他 者 との関わ りを必要 としない様子 も考 えられ ることか ら、今回の調査の補助的な項 目 としている。 ⑥ 思いや り・協力 ・ 趣 旨 「相手を思いや り、力を合わせて集団生活の向上に努める」

(13)

0

アンケー ト質問内容 「相手の気持 ちや立場を考 えて行動で きま したか」調査 によ り期待 され る把握 の様 子 この項 目は、友だち同士の対人関係 に関す る事柄 であ り、学級集 団の 目的が達成 され るた めには友だ ち作 りや仲 間作 りが不可欠 であ る。 い ろい ろな行事や活動 を通 して相 手の気持 ちや 立場 を考 え、子 ども同士の関わ りを深 めてい る。調査 によ り学級集 団の中 で友だち同士の関わ り具合が分か ることが考 え られ る。具体的 には、誰に対 して も優 し く接 し、互いに良い ところを認 め合 えている良好 な対人関係 が見 られ、気持 ちよく皆 と 協力 して行お うとす る他者 意識 が うかがわれ る。反対 に、自己中心的 な子 どもの様子や、 しかたな く協力 し関わ りが希薄化 してい る様 子 を知 ることがで きると予想 され る。 ⑦ 生命尊重0自然愛護 ・ 趣 旨 「自他の生命を大切に し、 自然を愛護する」 ・ アンケー ト質問内容

「自然や人に対 して優 しくできま したか」

0

調査によ り期待 される把握の様子 この項 目は、動植物の生命 を尊び、自然を大切にす る気持 ちを問 う項 目である。しか し、この趣 旨を調査の質問にすることは難 しいことか ら、自然や人に優 しく接す る内容 の調査にす ることか ら学級集団の中で、集団か ら孤立 しやすい 日立たない子 どもたち の様子が現れ ることが考えられ、表出度が高 くなることが学級集団の向上 とは必ず し もな らないことが考えられ る。そ うしたことか ら、この項 目は、補助調査 として扱 うよ うに した。この調査か ら具体的に分かることは、動植物の世話 をす ることが好 きで、毎 日忘れずに掃除や水や りを している様子である。 ③ 勤労・奉仕 ・ 趣 旨 「人や社会の役に立つ ことを考え進んで仕事や奉仕活動をす る」アンケー ト質問内容

「友だちや、学級、学校、地域のために活動 しましたか」調査により期待 され る把握の様子 この項 目は、自分以外の人や社会に貢献 しようとす る様子を問 う項 目で、地域や家庭、 学年、学級や友だちのためにできることを考え行動す る様子が分かると考えられる。そ うした意味か ら地域や家庭か らの影響 もあるが、学校では学級の問題 に対 して皆で解 決を考えた り、友だちが困つている事 を自分の こととして一緒に考えた りす る様子が 現れ ると考える。学級集団での話 し合 いや友だちとの関わ り具合にも関わつていると 考える。具体的には、地域行事へ参加 した り、先生や友だち、家族、学級のことを考え て行動 した りす る他者意識の様子が うかがわれ る。反対に、自分の事が忙 しく自分以外 の人や社会に関わろ うとしない子 どもの様子 も伺 うことができると予想 される。 ⑨ 公正・公平 ・ 趣 旨 「誰に対 しても偏見をもつ ことなく、公正 。公平に行動す る」 。 アンケー ト質問内容

「誰に対 しても、同 じように接することができま したか」 ・ 調査により期待 される把握の様子

(14)

この項 目は、異質性の育ちと関係 し互いの違いを尊重す る友だち関係に関連 した項 目である。誰に対 しても対等に公平に接する様子を問い、友だちとの対等な関係が どの くらい学級集団で築かれているかを知ることができると考える。具体的には、学級集団 の中で、誰に対 して も好き嫌いがなく、対等に尊重 し合 う関係が築かれている他者意識 の様子が分かると考えられ るが、反対に、偏った友だち関係か ら好 き嫌いのグループ化 や、上下関係や力関係か ら不公正な様子が うかがわれ ると予想 され る。 ⑩ 公共心 。公徳心 ・ 趣 旨「規則 を尊重 し、学校や人の役に立つ ことを進んで行 う」 ・ アンケー ト質問内容

「トイ レや掃除道具などをていねいに使つていますか」 ・ 調査によ り期待 される把握の様子 この項 目は、皆の物 を大切に使 う様子を見る項 目で、公共物や公共の施設設備 を使 う ときのマナーやルールを守 る規範意識に関係 している。また、家庭や地域で公共施設を 使つていることを考えると、家庭や地域の影響 を強 く受けている項 目でもある。学校で は、掃除道具 を丁寧に使つた り、理科の実験や教材 0教具を大切に使 つた り、校外指導 での公共施設の利用について指導 している。具体的には、自分のことだけではなく、皆 のことを考え皆で使 うものを片付 けた り整 えた りしている様子が うかがわれ る。反対 に、皆の物を個人的に遊びなが ら使つていた り、乱暴に取 り扱 つていた りす る様子が予 想 される。

12)2つ

の意識か ら学級集団の状態を把握 「行動の記録」

10項

目の うち、「基本的生活習慣」「健康 。体力」 晴J意工夫」「生命尊 重、自然愛護」の

4つ

の項 目を補助項 目とした。補助項 目とした

4つ

の項 目は、本来の 趣 旨に合つた質問にす ることが難 しかつた り、学級集団の状態を調査す る趣 旨か らず れて しまった りす る可能性が考えられ るためである。

6項

目を他者意識 と規範意識の 2 つの意識に分けて学級集団の状態把握す る要素 として分析 してい くよ うに した。 「行動の記録」項 目 ・ 思いや り0協力に関す ること ・ 勤労・奉仕に関す ること 。 公正・公平に関す ること 。 自主 。自律 に関す ること責任感 に関す るこ と公共心 0公 徳心に関す ること ① 他者意識か ら把握が期待 され るもの 「思いや り0協力」「勤労・奉仕」「公平・公正」の

3つ

の要素が 「他者意識」を構成 している。この

3つ

に共通することは、自分以外の周 りの人や社会に対 して、分け隔 10

(15)

てなく誰に対 しても対等に関わつた り、自分のできることか ら地域や学校・学級に貢 献 した りす る様子である。共通 した 目的を共有 し、友だち同士の深い関わ りや助 け合 つた り補い合 つた りす る人間関係 の様子が把握 され ることが期待できると考える。 また、互いに影響 を受け合い

1人

では達成できないことも協力 して達成 してい く中 で、相手の立場に立って物事を考えた り、相手の気持ちを考 えた りして、自分以外の 友だちや学級集団のために役立ちたいとい う意識が把握できることが期待できる。 こうしたことか ら、学級集団にお ける他者意識の向上は、子 ども一人一人の安心感 を高め、生活への意欲や関心を高め、自分の個性の伸長を図る役割 を果た している。 ま さに生きる力であ り、子 どもたちがこれか らの社会 をた くま しく生 きてい く上で 身に付けさせたい意識である。 ② 規範意識か ら把握が期待 され るもの 「自主・ 自立」「責任感」「公共心・公徳心」の

3つ

の要素か ら規範意識を構成 して いる。学級集団に様々な考えや生活習慣 をもつた子 どもたちが集い、共同 した生活を してい くとき共通 した約束が必要になる。互いの利益につながるためには各 自で守 らな くてはいけない最低限の約束である。大切 なことはそれ を守ろ うとす る意識で ある。学校では、時間割、学習規律、係の仕事、安全・衛生、公共施設の取 り扱いな どを通 して、約束を守ることの意識 を育てている。規範意識が高 くなると、自分勝手 な行動が少な くな リルールに従つて行動 した り、先生や友だちの指示に従つた りす る様子が見 られるようにな り、全ての子 どもの利益 をもた らす学級集団 となる。反対 に、規範意識が低 くなるとルールや約束が守れないことになった り、指導者か らの指 示が入 らなくなつた りして、すべての子 どもたちの利益が保証できなくな り、学級集 団 としての意味が失われていくことになる。 最近は、個人生活の観点か らの意見が通 り集団生活の大切 さが失われつつある。集 団生活は一人で生活することと異な り、集団で生活す るには他者 に合わす行動が必 要になる。自分が したいことも我慢 しなければならないこともある。しか し、多 くの ものや人の関わ りがあ り学びや成長に資 しているものが多 くある。 けつ して一人の 生活では、身に付けることができない大切な経験がある。その経験ができるためには、 だれ もが守 らなくてはいけない意識が規範意識 でもある。 日常生活でのルールが守 れず、他者に迷惑をかけている子 どもも多い。学校の文化 と強 く関連 し、家庭の文化 との差異か らいろいろな教育問題が発生 している部分で もある。 調査方法について

(1)ア

ンケー ト実施方法 (調査の流れ ① 各学校ヘアンケー ト(子ども用、指導者用)の送付。 ② 各学級集団でアンケー ト実施、実施後アンケー ト回収。 11

(16)

③ 調査分析結果を学校・学級へ送付 し懇談会等での活用。 指導者か ら整合性の評価を実施。 ④ 担任か らの分析の整合性評価 を回収、聞き取 り調査。 (調査の留意点) 子 どもたちヘアンケー トを実施す るときに、指導者が留意す る点 を以下に示 し、 どの学級集団においても同 じ条件で行 えるよ うに した。 ① アンケー ト用紙は、学級の人数分をプ リン トして配布・実施 した。欠席者は後 日実施す るか、また、しないかは担任の先生の判断で行 つた。支援の必要な児童 については可能な範囲で実施 した。 ② 終わ りの会や時間があるときに

15分

程度の時間を取つて実施。 ③ 実施前に子 どもたちへ、以下のことを説明。 ・ 他の学級の友だちは書きません。名字で記名、あだ名や呼び名 も正式な名字で書きます。ひ らがなでも可。 ・ 同 じ名字があるときは、山本あ、山本い と記入 して ください。 ・ 実施中、学級全員の名簿が必要なときは見て もかまいません。 ・ 友だちとは相談 しません。 ④ 実施後は出席番号順に整え、本人の名前が右上に書いているかを確認。 ・ あだ名や呼び名で書いているときは、名字を書 き加 える。

(2)ア

ンケー ト実施の配布物 実施前の西己布物 として ・ 子 どもアンケー ト

(資

料 1) ・ 指導者アンケー ト

(資

料 ② 。 調査に協力いただ く担任の先生へ (資

9

実施後の報告書 として

0

子 どもアンケー ト ・ 調査にご協力いただいた先生方へ (資料

0

・ 一覧表、分析結果、整合性評価 第

2節

指導者アンケー トと内容 と方法

1

調査項 目1の内容 と方法について 指導者の意識は高いよ うに思われて も実際の学級集団の状態は良 くなかった り、意 識が低いよ うで も学級集団の状態は高かつた りす る様子が見 られ る。指導者の意識が 学級集団の状態に影響を及ぼ しているのは確かであるが、指導者の意識が効果的に指 導に生か されている様子は捉 えにくい。 そこで、指導者が強 く意識 している項 目と、学級集団に現れている項 目とに関係が現 れているのではないか と考え、次のような調査を行 うよ うに した。 12

(17)

子 どもたちへのアンケー トと同様に、指導要録様式

2の

「行動の記録」

10項

目につ いて、指導者が特に意識 して子 どもたちに指導 した項 目を

3つ

選択 していただき、そ の項 目に学級集団の状態が高 くなっているかを調べるよ うに した。

2

調査項 目

2の

内容 と方法について 指導者が学習や普段の生活の中で行つている指導方法について調査 を行つた。様々 な指導方法がある中で、効果的な指導方法 とはどのよ うな方法であるのか、状態の良い 学級集団で行われている指導方法に共通 したものがあるのか、な どについて調べてい くよ うに した。 調査方法は、指導者の指導の強 さについて

4段

階で 自己評価 して答えていただいた。 他者意識や規範意識に関す る指導内容 を取 り入れ、効果的な指導 となるよ うに質問内 容を改良 していくようにした。平成

27年

1学

期、

2学

期では、次の

7つ

の項 目につ いて調査 したが、よ り効果的な指導方法にす る必要か ら質問を変 えていき、平成

27年

3学

期、

H28年

度の実践 と改善を図 りなが ら下記調査内容 に変更 していつた。 平成

27年

2学

期までの質問 「全体指導が中心になつて しま う」 硝J除変更

)

規範意識 として質問 「言つたことはキッチ リ最後までや らせ る」

規範意識 として質問 「学級のルールを基に指導 している」

規範意識 として質問 「話 し合い、子 どもに考えさせる」

他者意識 として質問 「どの子 どもに対 しても人 として尊重 した対応 をしている」 他者意識 として質問 「じつと待つ ことができる」

網J除変更

)

安心感 として質問 「明るく注意 している」

eJ除

変更

)

規範意識 として質問 平成

27年

3学

期の質問 「時間割の変更を少なくしている」

規範意識 として質問 「言つたことはキッチ リ最後までや らせ る」

規範意識 として質問 「学級のルールを基に指導 している」

規範意識 として質問 「話 し合い、子 どもに考えさせ る」

他者意識 として質問 「どの子 どもに対 しても人 として尊重 した対応 をしている」 他者意識 として質問 「班活動を活発に行 う」

他者意識 として質問 「事前指導に必ず時間を取つている」

その他の意識で質問 平成

28年

度の質問 ・ 「友だちをバカにするような言動には、即指導を入れている」他者意識 として質問 。 「一斉に活動するとき全員が揃 うまで待つようにしている。」他者意識 として質問

0

「班活動を学習や生活全般に行つている。」

他者意識 として質問「自分たちで決めたことは自分たちで守 らせている。」

規範意識 として質問「指導するとき、学級 目標に照 らし合わせて指導 している。」規範意識 として質問

(18)

「係や委員会など定期的な点検・振 り返 り活動をしている。」規範意識 として質問 「行事や活動毎に児童の頑張 りを皆に伝 えるように している」その他の意識で質問 期待 される把握内容(調査2) ○ 「話 し合い、子 どもに考えさせる」項 目について 子 ども成長を促 して行 くには、他者 との関わ りをもたせ る環境が必要である。いろ いろな立場や思いによ り異なる考 え方があることに気付いた り、学級の一員 として の所属感 を培 つた りして、より深 く友だちを理解 してい く指導である。自治的・民主 的な運営を学ぶ ことや、ルールに基づ き話 し合 うことか ら学級集団の組織 を意識す ることにもなる。平成

27年

度調査では、状態のよい学級集団では全て行われていた 指導方法であることか ら、平成

28年

度では、「係や委員会な ど定期的な点検・振 り 返 り活動をしている」の質問に変え、より具体的な指導内容に して規範意識が期待 さ れ る質問に した。 ○ 「言つたことはキ ッチ リ最後までや らせ る」項 目について 指導者の一言に重要な意味をもたせ ることか ら、子 どもたちは集 中 して指導者の 言葉 を聞 くよ うになる。しか し、指導者の場 当た り的な指導や、騒が しく子 どもたち が聞いていない中で指導 していることか ら、子 どもたちは指導者の指示をいい加減 に聞 き流す よ うになる様子がよく見 られ る。指導者が 自分の言葉に責任 をもち決 し て譲 らない姿勢をもつ ことか ら、子 どもたちにも規範意識の育ちが期待 される。平成

28年

度か らは、子 どもを支援す る指導方法に変え、「自分たちで決めたことは 自分 たちで守 らせている。」の質問に変更 した。 ○ 「学級のルールを基に指導 している」項 目について 指導者の気分によ り、その場その時で指示が変わつた り、指導内容がかわった りす ることか ら、子 どもたちは注意 され る基準、守 るルールが分か らなくな り、子 どもた ちを不安にさせていることが見 られ る。そのことか ら、学級のルールが曖味になって しまい、自分たちで注意ができない、先生が注意す るもの となつて しま う。ルールが いい加減になつてい くことか ら、学級集団の 自治的機能が失われ ることにな りやす い。みんなが分かるルールやみんなが決めたルールに従 つて指導がなされ ることが 必要である。平成

27年

度調査では、状態の良い学級集団で行われていた方法で もあ り、平成

28年

度か らは具体化 し、「指導す るとき、学級 目標に照 らし合わせて指導 している」 として規範意識が期待 される質問に した。 ○ 「どの子 どもに対 しても人 として尊重 した対応をしている」項 目について 指導者の子 どもに対す る関わ り方は、子 ども同士の接 し方に影響 を与えている。指 導者が、子 どもに対 して一人の人格 をもつた人 として対応すれば、子 どもも相手に対 して同 じように尊重 した対応を学ぶ ようになる。そ うしたことか ら、指導者の相手を 尊重す る対応 は、学級集団における他者意識 と関わつていると考える。平成

27年

度 14

(19)

調査 で状 態の良い学級集団では行 われていた ことか ら、

28年

度か らは、友だ ち間の 関わ りを直接指導す る方法 して 「友 だ ちをバ カ にす るよ うな言動 には、即 、指導 を入 れ てい る」に変更 し、他者意識 を育てる質問に した。 ○ 「全体指導が 中心になつて しま う」項 目について 当初 は、バ ランスが取れた指導 を問い指導者 の全体指 導 と個別指 導 との意識 の高 低 を捉 えるよ うに していた。しか し、指導内容や子 どもの状態 によ リー概 には間 えな い こ とか ら、平成

27年

3学

期 か ら 「班活動 を活発 に行 う」、平成

28年

度 か らは 「班活動 を学習や生活全般 に行 つている」の質問に変更 し他者意識 が期待 され る質 問 に した。 ○ 「じつ と待つ ことができる」項 目について 子 どもの話 し合 いについ 口を出 して しまい、結局、先生が決 めて しまい話 し合 いの 意味 を感 じない子 どもたちに してい るこ とが見 られ る。また、子 どもが夢 中になつて している ときに、つ い 口を出 して しまい主体性 を奪 って しま うこともある。子 どもが 起 こ した事象 に対 して、決めつけて話 してい る様子 も見 られ る。こ うした ことか ら、 まず話 を公平 な立場で聞いた り受 け入れ た りす る姿勢が、待つ姿勢 に現れ る と考 え 質問す るよ うに したが、平成

27年

度調査 で状 態 の良い学級集 団で取 り入れ られ て いない ことか ら、平成

27年

3学

期か ら「事前指導 に必ず 時間 を取 つている」と変 更 し、さらに、

H28年

度 か らは指導者 の意識 ではな く指導方法 として、「一斉 に活動 す る とき、全員 が揃 うまで待つ よ うに してい る」と質問 を変 え、他者意識 を育てる内 容 と した。 ○ 「明 るく注意 している」項 目について 日々起 きる生活指導上の問題 に対 して、指導者 は どの よ うな雰囲気 で対応 してい るのであろ うか。全体指導や個別指導によ り異なることもあるが、指導す る指導者 自 身 の状態 に大 き く影響 され てい るのではないか と考 えた。す なわち、指導者 の状態が 良い と問題 事象 に対 して も余裕 を持 つて指導 に 当た ることがで き、明 るく子 どもが 反省 で きるよ うに仕 向 け ることが で きるが 、状 態 が悪 い と子 どもの気持 ちよ り指導 者 の思いが優 先 し、暗 く指導 して しま う傾 向が現れ ることが推測 され る。指導者 のセ ル フエ ステイー ムが現れ ている と考 えたが、指導内容 に よつて も異 な ることか ら削 除 した。平成

27年

3学

期か らは「時間割 の変更 を少 な く してい る」と変更 したが、 あま り行 われ ていない ことか ら、

H28年

度 か らは 「行事や活動 毎に、児童 の頑張 り を皆 に伝 えるよ うに してい る」に変更 し、他者意識 を育てる質問に変 えた。 調査項 目

3の

内容 と方法について 平成

28年

度 よ り導入 した項 目で ある。 この調査 は、平成

26年

度 、

27年

度 の調査 で得 られた情報 を基 に、実際の学級集 団で見 られ る様 子 を予想 して作成 した もので ある。実際 の学級集 団の様子について指導者ヘ アンケー トを行 つた。学級集 団で見 ら 15

(20)

れている子 どもたちや教室環境な どの様子について質問 した。 アンケー トによる学 級集団の実際の様子を調査結果か ら分析 して、その学級集団で起 きている事象の原 因や修正 。改善策を提案できるよ うに した。学級集団の実際の様子を把握す る方法 と して、状態の良い学級集団でよく見 られている様子を項 目に して、実態に近い様子に ついて

4段

階で判断 していただいた。 内容について ○ 「いろいろな子が リーダーになっている。」「一部の子が リーダーになつている」 ○ 「遊び と授業の区別がついている」「授業中、騒が しく注意が多 くなる」 ○ 「教室の掲示物や道具は整つている」「教室の掲示物や ものがよく破れる」 ○ 「友だち同士の言葉かけはよくしている」「友だち同士の関わ りが少ない」 ○ 「誰にでも好き嫌いなく言葉かけている」「グループに分かれている」 ○ 「人気者や個性的な子 どもが多い」「力の強い子、弱い子の上下関係がある」 ○ 「何事にも積極的に参加する」「一部の子に投げや りな言動が見 られる」 期待される質問内容 ○ 「いろいろな子が リーダーになつている」「一部の子が リーダーになつている」 26,27年度の聞き取 りか ら、リー ダーが育つ学級集団 と育たない学級集団があるこ とが分かつた。それは係や委員会活動に関わつてお り、係分担 をす るときの様子に違 いがあつた。学級会の様子を見ると、積極的にいろいろな係を担当 してみたいと係の 取 り合いをしていた。係活動を担当するとき、周 りの友だちは協力 してお り、誰一人 も文句を言 う人はいない。誰が リーダーになつても皆が従つているのである。これで は係 を担当 したいはずである。 反対に、発言力の強い一部の子 どもに学級全体が左右 されている学級集団 もある。 いろいろな活動に積極的で、いつ も同 じ子 どもが 日立っていることか ら、他の友だち は 日を出 しにくく消極的になつている状態である。 グループ化が生 じやすい状態で ある。 この質問を通 して 自他共に認められている学級集団の様子を提えるよ うに した。 ○ 「人気者や個性的な子 どもが多い」「力の強い子、弱い子の上下関係がある」 状態がよい学級集団の様子に、面 白い子 どもや個性的な子 どもが多 く見 られ、学級 集団を活気づけている子 どもたちが見 られていた。ポジティブな子 どもたちが多 く 教室には笑い声がよく聞かれた。子 ども同士の関わ りが深 く安心できる雰囲気の中 で、子 ども一人一人の個性が発揮 されている。 反対に、友だちに レッテル を貼 り固定化 した見方 をした り、偏った意見に流 された りして、思つた ことや考えた ことが 自由に言えない。自分 らしさが出せず傍観者的立 場になっている子 どもたちもいる。学級集団の中で対等な関係が失われ、力の上下関 係か ら不公平感が漂 う学級集団になつているか らである。 16

(21)

○ 「友だち同士の言葉かけはよくしている」「友だち同士の関わ りが少ない」

27年

度 の学級集 団 を分析す る中で、学級集 団の状態 の良 し悪 しに関わ る要因の一 つ に、友だち同士の関わ り具合があることが分かった。関わ りが希薄 な学級集 団で は友 だち関係 で トラブル が生 じやす く、関わ りが深 い状態では起 きに くい ことで あ る。その様子は、友だ ち同士の言葉 かけの様子 を見ればわか る。遊びに行 くとき、 教室移動す る とき、係 の活動 をす る ときな ど、子 どもたちの友 だちへの言葉 かけを どの よ うに行われてい るか を質問 した。 反 対 に、友 だち同士の言葉か けが少 ない とき、友だち関係 がスムーズに行 つてい ない こ とを察す るこ とがで きる。また、特定の友だち同士での言葉かけによっては、 グル ープ化が,い西己され る。 ○ 「遊び と授業の区別がついてい る」「授業 中、騒が しく注意が多 くなる」 ○ 「誰 にで も好 き嫌いな く言葉かけている」「グループに分かれている」 学級集 団の状態 は、授 業 中の子 どもた ちの様 子に現れ るこ とが多い ことか ら、授 業規律の面か ら質問 した。学級集 団で グルー プ化 が見 られ る とき、授業 中が騒が し くな る傾 向が見 られ ている。また、休憩が終わ り授業 に遅れて教室に入 つて くる様 子 に も関連 してい る と思われ る。授業 よ り仲の良い友だちが気 になるか らである。 その様子は、子 どもアンケー トの様子に現れ、特定の友だ ちを多 く挙げてい る子 が多 いか否 か をみれ ば分か る。 学級集 団の中でグループ化 が進行 してい るか ど う か を見 ることがで きるために質問を した。 ○ 「何事にも積極的に参加す る」「一部の子 に投げや りな言動が見 られ る」 状態 の良い学級集 団では、指導者 が子 どもたちか ら好かれ てお り、先生の言 われ た こ とを守 り、頑張 ろ うとしている子 どもが多い ことである。先生 に認 め られたい、褒 め られ たい と思い頑張つてい る子 どもが多 く、何事 に も積極的に関わ り参加 しよ う とす る姿勢が見 られ る。しか し、そ うした指導者 の強い リー ドは、一方的な注意や叱 責 となった り、一部の子 どもたちをJF除 す る ことになつた りして、学級集団 を

2分

し て しま うことがある。指導が入 りに くい子 どもに して、投 げや りな言動へ と誘 因 して い る事である。 こ うした様子 を質問か ら調べ るよ うに した。 ○ 「教室の掲示物や道具は整 つている」「教室の掲示物や ものがよく破れ る」 実際 の教室の様子 を見 る中で、学級集 団の状態 を見 る とき、それが よく目に見 えて 表れ てい るのは教室の掲示物や備 品の置かれた様子である。特 に、心 を痛 めてい る一 部 の子 どもた ちに とつて、教室の 目にす るものが敗れていた り、あ るものが無か った りす ることは、不安 を助長す るものに他 な らない。破損 してい るものがあれ ばす ぐに 直 した り、修理 した りして子 どもた ちの 日に入れ ない配慮 こそ、指 導者 の 目に見 えな い指導であ り、安心感 が漂 う環境調整 である。 反対 に、敗れ た ものが放置 されてい る教室 は、子 ども同士 の関わ りが希薄 にな り自 分 に忙 しくなつている様 子が表れて い る と考 える。 17

(22)

3章

分析の方法 第1節 一覧表の作成

資料

5

l A,B,C,D,グルー プの分類 「行動の記録」における

10項

目につ いて、子 ども一人一人 に対 して調査 を行 つた。 ア ンケー トでは、自己評価 と他者評価 を行 うよ うに した。自己評価では、それぞれ の調 査項 目について、「特 に頑張つた」「普通に した」「まった くしなかった」の

3段

階 で評 価す るよ うに した。他者評価 については、その調査項 目に頑 張 つてい る と思われ る学級 の友だちの名 前を記入す るよ うに し、挙げる友だちの人数 は限定 しなかつた。そ して、 ア ンケー トを整理す る際 に、一人一人の子 どもにつ いて項 目毎 に何人か ら自分の名前 が挙 げ られているかを集計 していつた。さらに、自己評価 と他者評価 との関係 か ら以下 の基準で

5つ

の グループに分類 した。

Aグ

ルー プ・ ・ 自己評価 は 「特 に頑 張つた」 他者評価 は

2人

以上の他者 か ら「頑張 つてい る」とい う評価 を得ている。

Bグ

ループ

00自

己評価 は 「まつた くしなかつた」「普通 に した」 他者 評価 は

2人

以上の他者 か ら「頑張 ってい る」とい う評価 を得ている。

Cグ

ループ・ ・ 自己評価 は 「特 に頑張つた」 他者評価 は1人以下。

Dグ

ルー プ0・ 自己評価 は 「まつた くしなか つた」 他者 評価 は1人以下。 無表 出

・・

AB,C,Dグ

ルー プ分 けに該 当 しない 自己評価 と他者評価 の高低 とグル ープ分 けの関係 (図 1) 他 高 者 評 価 低 自己評価 図

1

自己評価 と他者評価の高低 とグループ分けの関係 こうした基準で子 ども一人一人のアンケー トを集計 していき、項 目毎に分類 したグ ループ名 を一覧表に書いていった。

2

予想 される A.B.C.Dグ ルー プの特徴について アンケー トをグループに分けるとき、子 ども本人の意識が重要であつた。「自分が頑 張つている」とい う意識がベースとな り、他者か らの評価により特徴のグループ分けが され る。すなわち、「自分が頑張つている」 とい う意識が高かつた り、他者か らの承認

Bグ

ループ

I Aグ

ループ

Dグ

ループ

i Cグ

ループ 一 品 低 18

(23)

が多かつた りす る状態 は

AB,Cグ

ル ー プの特徴 の表 出が高い とい う状態である。 この ことか ら、各 グループの特徴 として次の ことが予想 され る。

(1)Aグ

ル ープの子 どもの様子 自分の努力が他者 か らも評価 され てい ることか ら学級集 団に適応 し、多 くの友だ ち と協働的活動が考 え られ る。 ・ 集 団規律や人 間関係 な ど、集 団 に適応 が見 られ何事 に も積極的な様子。自分の適性が認 め られ発揮 され る様子。 ・ 相互理解 が進み援助行動が見 られ る様子。 ・ 多 くの子 どもたちが リー ダー的存在 であ る様 子。

(21 Bグ

ループの子 どもの様子 自分 では意識 していないが、他者 か らの評価 が高い こ とか ら、マイペー スなタイプ の傾 向が考 え られ、次の事が考 え られ る。 ・ 誰 に対 して も対等 な人間関係 の様 子。 ・ 何事 に も協力 し周 りの友だ ち と楽 しく活動 してい る様子。 ・ 任 された ことは頑 張ろ うとす る様 子. ・ 一つ一つ の活動 に しつか り取 り組み工夫や アイデアが見 られ る様 子。

13)Cグ

ループの子 どもの様子 頑 張 つて い るが他者 か らは あま り認 め られ ていない こ とか ら次の事が考 え られ る。 。 その ときだ け頑張 ろ うとす るが続かず、早 く終わろ うとす る。 ・ 指導者や友だ ちに よ り態度 を変 える様子。 ・ 自己主張や他者 の考 えを受 け入れず孤立す る様子。

0

すべ き事 はす るが友だ ち と協力す ることが苦手な様 子。

14)Dグ

ル ープの子 どもの様子 頑 張 つた意識 はな く他者 か らも認 め られ ていない こ とか ら次の ことが考 え られ る。 ・ 達成経験 が少 な く失敗 を恐れ、何事 に も消極的 で経験 が身 につ きに くい。相 手 に合 わせ受身的で、友だ ちが限 られ存在感 が薄い。 ・ 何かあれ ば責任転嫁す る様子。 ・ 思い通 りに行かない と投げや りにな る様子。

(9

無表 出の子 どもの様 子 はつき りした主体性がな く、漠然 とした生活や受身的な関わ りが多 く、次の ことが 考 え られ る。 ・ 自分の意見をあま り言わない。何事 に も積極 的な動 きはあま り見 られ ない。傍観者的 な位 置にいて 目立つ ことはない。 ・ 周 りの様 子 を うかがいなが ら動 いてい る。 19

(24)

3

特定の友だちの名前 を多 く挙 げている子の抽 出 子 どもた ちア ンケー トー枚一枚 を集計す るとき、以下の特徴 が見 られ る とき、その子 どものア ンケー ト用紙 に追記 してお くよ うに した。 ・ 自分 は 「頑 張 つていない」 と評価 してい る項 目が

3つ

以上 ある子。 ・ 頑 張 つて いる と思 う友 だ ちの名前が特定の子に集 中 している子 こ うした特徴が見 られ る子 どもに対 しては、自己肯定感 が低かつた り、友だち関係 が限定 されていた りす る様 子が見 られ る。その子が置かれている状態 を知 り、全体ヘ の指導 と並行 し、その子の状態の改善に向けた個別 の指導 を工夫 してい くことがで きるよ うに した。

4

数値化 (1)A,B,C,D,無表 出の表 出度

A,B,C,Dの

表 出 してい る割合 を数値化 した。 その計算方法 は、 。

Aの

表 出度 一覧表の中に現れた全ての

Aの

個数 を合 計 し、調査人数 ×10項目で除 した数値。 ・

Bの

表 出度 一覧表 の中に現れた全ての

Bの

個数 を合 計 し、調査 人数 ×

10項

目で除 した数色 ・

Cの

表 出度 一覧表 の中に現れた全ての

Cの

個数 を合計 し、調査 人数 ×

10項

目で除 した数値。 ・

Dの

表 出度 一覧表 の中に現れた全ての

Dの

個数 を合 計 し、調査 人数 ×10項目で除 した数色 ・ 無表出の割合 一覧表 の中に現れた全ての無表出の個数 を合計 し、調査人数 ×

10項

目で除 した 数値。

100%か

A,B,C,Dの

表 出度 を引いた数値 で もある。

12)学

級集団 の状態 を数値 化 学級集団 の状態 は

A,B,C,Dの

表 出す る割合(表出度)と大 き く関係 してい る。

Dや

無表 出を除 く

AB,Cの

表 出度 を合計 した数値 は、学級集 団の状態 を知 る一つになる と考 え、学級集団の状態 を表す指数 として捉 えることに した。 例 えば、

Aの

表出度 15%、

Bの

表 出度20%、

Cの

表 出度

10%の

とき、

15+20+10=45

学級集 団の状態度 45%と した。

13)各

調査項 目の状態 を数値化

10項

目毎 に表 出 した

AB,Cの

個数合計 を調査度数 で除 した割合 を、その項 目の状 態度 と した。例 えば、調査度数 25、 生活習慣 の項 目の表 出で

Aが

5つ

Bが

4つ

Cが

3つ

の とき

5+4+3=12 12■

25=0.48

基本的 な生活習慣 の状態度

48%

(25)

同 じ方法により、他の項 目についてもそれぞれ状態度 を算出 した。 ○ 基本的生活習慣の状態度 とは 基本的生活習慣の項 目で、

A,B,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を 「基本的生活習慣の状態度」 とする。 ○ 健康・ 体力の状態度 とは 健康・体力の項 目で、へ

B,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を「健康・ 体力の状態度」 とす る。 ○ 自主・ 自律の状態度 とは 自主 。自律の項 目で、

AB,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を「自主・ 自律の状態度」 とする。 ○ 責任感 の状態度 とは 責任感の項 目で、

A,B,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値を「責任感の 状態度」 とす る。 ○ 創意工夫の状態度 とは 創意工夫の項 目で、

AB,Cの

表出個数を合計 し、調査度数で除 した値 を 賄J意工 夫の状態度」 とす る。 ○ 思いや り 。協力の状態度 とは 思いや り 0協 力の項 目で、

A,B,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を 「思いや り。協力の状態度」 とする。 ○ 生命尊重 0自然愛護の状態度 とは 生命尊重・ 自然愛護の項 目で、へ

B,Cの

表出個数を合計 し、調査度数で除 した値 を 「生命尊重 0自然愛護の状態度」 とす る。 ○ 勤労奉仕の状態度 とは 勤労奉仕の項 目で、

AB,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を「勤労奉 仕の状態度」 とす る。 ○ 公正・公平の状態度 とは 公正・公平の項 目で、

AB,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を「公正・ 公平の状態度」 とす る。 ○ 公共心0公徳心の状態度 とは 公共心・公徳心の項 目で、

A,B,Cの

表出個数 を合計 し、調査度数で除 した値 を 「公共心・公徳心の状態度」 とする。 に

)他

者意識 0規範意識の指標化 ○ 他者意識の指標化 各調査項 目の状態度の うち、他者意識に関す る項 目(思いや り、勤労奉仕、公正 。 公平)の状態度 を平均 した値 を他者意識の指標 とした。 例 えば、思いや り55%、 勤労奉仕60%、 公正・公平

70%の

とき 21

表 55 h学 級集 団にお け る指導者意識 と項 目毎 の状態度 学 期 項 目 1基 本的生活 項 目 2健康体力 項 目3自主 自律 項 目 4責任感 項 目 5創意 工夫 項 目 6思いや り 項 目 7自然愛護 項 目8勤労奉仕 項 目 9公正公 平 項 目  10公共心 ■ ■ 36 36 50 59◎ 36 450 27 41 45 68◎ 2 55 36 55 68 410 68◎ 59 72 68 68◎ 3 45 36 550 77 55 59◎ 59 72 550 68 (0/。 H

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