第2章 調 査 方 法

學童「ツベルクリン」反慮b健康調査

石川縣七尾保健所 高 橋  二  郎

  ノ2rb TakαliaShi

 （昭和14年7月12目受認）

抄

 予ハ昭和14年2月及3月ノ約2ケ月二亘リ石川縣七 尾保健所二於テ暴二施行セシ「ツ」反隙陽性児童二就テ

「レ」線透覗及赤血球沈降反磨二依ル健康調査ヲ施行セ リ．之が被検人員2136名中結核病者ト閨淀セシ405名 二就テ「ツ」反懸トノ關係ヨリ地誌的關係二三ビ年齢及

録

Il生別關係二於テモ極メテ注目スペキ結果ヲ表セリ．

 予ハ之等ノ結果ヨリシテ現朕ノ最モ憂慮スペキ貼ヲ 指摘シ當保健所管内民衆ノ自畳ヲ促シ且學童結核豫防 ハ結核豫防ノ中核ヲナスモノトシテ關係者ノ注意及協 カヲ希求セリ，

第1章 緒  言 第2章 調査方法 第3章 調査成績 第4章絡括及考按

 第1節 健康調査ノ概要二就テ  第2節 「ツ」反懸ト健康調査トノ二三

目 次

 第3節 學年別結核患者護見率二就テ  第4節性別學年別結核患者護見率二就テ  第5節 學童健康調査術式二就テ

第5章 結  論    文  獄

第1章 緒

 我が國ノ結核病ハ青春期及肚年期二最：モ多ク 其ノ罹患率，死亡率其ノ病状ノ悲惨ナルハ今更 喋々ヲ要セザル所ナリ．反之學齢期＝於テハ其 ノ程度意トスルニ足ラザル如キモ國民病結核ノ 猛威ハ次第二山間僻地ノ學童ニモ波及シツ、ア

リ．之が叉青春期以後ノ結核＝及ボス影響決シ テ輕カラズ．學齢期ノ結核ハ其ノ儘青春期＝移 行スル者勘カラズト考ヘラレ且叉結核二樹スル 不認識が不知不識ノ寒心諸多ノ條件ト相侯ツテ 青春期以後ノ結核獲病ヲ誘獲スルハ疑フ能ハザ ル所ナリ．故二恐ルベキ青春期以後ノ結核ヲ知

言

ラン爲ニハ先ヅ學童結核ヨリ之ヲ知ラザルベカ ラズ．青春期以後ノ結核ヲ撲滅セン＝ハ之ヲ先 ヅ學童結核ヨリ爲サずルベカラズ．爲之二學童 結核ノ研究ト豫防トハ頗ル重大性ヲ有スル次第 ニシテ之が徹底サル・秋ハ我が國ノ結核二終止 符ヲ黙スル期ナリト云フモ敢テ過言ニアラズ．

 近來各所二於テ學童ノ結核調査盛二行ハレ初 メタルハ結核問題上極メテ時宜二適スルモノト 云フベク，從來ノ研究調査が梢モスレバ輩ナル 研究調査二絡り，或ハ唯操手傍観シテ爲ス所ナ カリシニ比スレバ誠ニー大飛躍ト云ハザルヲ得

［ 38 ］

學童「ワ」反懸ト健康調査 3715

ズ．

 帥チ學童二「ツ」斗組ヲ：施行シテ結核感染早態 ヲ調査シ「レ」線等諸種臨床的検査ヲ績行シ健康 度ヲ測定シ，陽性外縁者観察ヲ行ハントスル方 法ニシテ換言スレバ結核病早期早見及之が適正 ナル虞置ヲ講ゼントスルモノニシテ學校衛生中 両界要事トシテ取扱ハントスルモノナリ．

 予モ亦此ノ問題ヲ重要覗シ「ツJ反慮トシテハ 弘氏等ノTubercnlirpapierprobeヲ用ヒ當保健所 管内小學校ノ大多藪二施行セシバ既報ノ如シ．

此ノ結果陽性者2351名中23校2136名ヲ「レ」寸 簡覗及赤血球沈降尊慮二依リテ健康度ヲ測定セ リ．樹予ハ前報＝於テ結核感染度ノ高低二野ヒ テ地誌的：影響ヲ考察シテ管内ヲ6地］旺二分類セ

ルが之が健康調査＝於テハ必ズシモ共ノ高低二 郎ツテ獲病者ヲ潮見セシニアラズ寧ロ反騰ノ現 象顯著ニシテ低率地二高率粋事モ悪性ノ結核病 ノ焚生ヲ見タリ．之レ結核未感染地帯及結核未 感染者ノ大二注意スベキ窯ニシテ低率地トシテ 決シテ油断スベカラザル事實ナリ．叉高率離断 比較的低牽ナルモー般的始観レバ依然トシテ多 敬ノ獲病者ヲ有スル次第ニシテ之等關係ノ極メ テ興味深ク且管内民衆ノ結核知識ノ普及ト自畳 ヲ喚起セシメントスル資料タラシメ結核豫防封 策呂多少ノ軍馬ヲ爲シ得バ望外ノ喜トスル所ナ リ，以上ノ結，果ヲ報告シテ諸賢ノ叱正ヲ乞ハン

トス．

第2章 調 査 方 法

 調査場所 於七尾保健所．

 調査期日 昭和14年2月1日ヨリ昭和14年3月25日       二亘ル約2ヶ月面．

 調査材料及油島方法

 當保健所管内小學校27校二施行セシ「ツ」反懸陽性児 童2351名中23校2136名（内男児1195名，女兇941名二

「レ」線透覗及赤血球沈降反憲（Westergren氏法）ヲ施 行シテ其ノ健康朕態ヲ調査シ其ノ要注意ノ程度二懸ジ テ◎，○，△及無印ノ4種二分テリ．◎印ハ「レ」線透 親ニテ肋膜炎，肺門浸潤，早期浸潤，軟性初期病竃門 司シテ赤沈反慮二百テモ殆ソド全部相一度促進セシモ ノナリ．○印南「レ」線透覗ニテ肺門淋巴腺結核ト筆下 ラレ灘南クハ赤沈遽度促進セシモノナリ．△印ハ「レ」

線胸部透視ニチハ所見二見シ得ザルモ何レモ赤沈促進 セシモノニシテ胸部以外ノ結核病者，潜伏結核等ヲ包 含スル意義ノ結核疑似者ノ大部分或ハ他疾患所有者ト 考ヘラル、モノ全部ヲ此ノ中二包含セリ．無印ハ「レ」

線的ニハ多少ノ攣化アルモ今や全ク病攣ト認ムル面一 ザル程度ノモノ例ヘパ硬憧初期病竈或ハ全ク所見ヲ農 見シ得ザリシモノニシテ何レモ赤沈反慮正常ト認メラ レタルモノナリ．

 予ハ今回ノ橡査二於テ赤沈速度ハ施行上ノ都合二依 リ1時聞値ノミヲ取り9mm以下ヲ正常トナシ10mm

以上ヲ促進ストナセリ，

 而シテ予ハ今回ハ之等ノ中明瞭二結核病者ト断定セ シ◎及○印二塁テ主上論ゼソトス，

第3章 調 査成 績

 前記調査方法二依り健康調査ヲ施行セシ結果 ハ第1表ノ如シ．表中健康調査人員二封スル結 核患者獲見率ヲ符號ニテ表示シ之ヲ管内地霧中

ノ各町村＝記入スレバ第1圖ノ如シ．

 更二予ハ「ツ」反慮調査人員中ヨリ幾何ノ結核 病者ヲ護見セシカヲ知ラントシテ第2表ノ右側

二掲ゲタル稜見率及符號表示ヲ得タリ．之ヲ圖 示スレバ第2圖ノ如シ．序二「ツ」反鷹陽性率及

健康調査人員中結核病者獲見率及夫々ノ符號表 示モー括シテ第2表トナシ予ノ分類セル6地画

トノ關係ヲ明瞭ナラシメタリ．

 狗予感調査全校ヲ総計シテ其ノ學年別，性別 ノ關係ヲ窺ハントー括シテ表示スレバ第3，第 4，第5表ノ如ク之ヲ＠及○印＝：就テ曲線ニテ 示セバ第3，99 4，第5圖ノ如シ．

［ 39 ］

第 ¹ 表

些些學校名＼健査

ｾ入 ｲ員

◎印人員 O印△貝 ◎O合計 △印ム貝 無印ム貝

◎i率 對̲見％

同符

@號 @表

   備 感地類 ｹ昌地x的弓 O分

鯨  喜 ^{183 14} 4 18 105 60 ^{9．8 （＋）}

御  租 未調査 七尾

久  江 ^{（37） 「ツ」反二二}

注N度未調査

東二

半  尾 175 8 24 32 95 48 183 ^（什） _道 越  路 182 14 5 19 95 68 10．4 （什） ^地匠

徳  田 290 24 30 54 104 132 ^{18．6 （什）}

七  尾 未調査 ^七

矢田郷 ^{204 19 30 49 86 69 （柵） 尾}

西  胃 ﾎ  崎

102 i136）

3 12 15 39 48 1147 〔骨）

「ツ」橋懸濟

注N度未調査

町附近地

和  倉 185 16 5 21 99 65 114 ^（粁） 匠

鹿島路 ^{33 5 5 10 6 17 30．3 （柵}

一    一      『

金  丸 53 7 14 21 13 ^{19 39．6} 儲） 七道

能登部 ^{153 12 32 44 35 74 28．7 （柵） 西厘}地

鳥  屋 ^{180 10} 16 26 82 72 14．4 （骨） 街 ｼ  岸 ^{34 12 6 18 12 4 52．9 （冊）} o瀬嵐校西岸校

鋤  打 未調査

熊  木 32 3 13 16 2 14 50．0 （冊） 西

中  島 46 3 1 4 28 14 8．7 （＋）

北 豊  川 57 7 3 10 29 18 17．5 （甘）

笠師保 ^{（27） 「ツ」反面濟}_{注N度未調査} ^地

金ケ崎 ^{32 0 2 2 12 18 63 （＋）} _面

相  馬 49 4 2 6 19 24 12．2 （什）

高  階 46 4 6 10 16 20 21．7 （柵）

西  島 ^{（32） 「ツ」反慮濟}

注N度未調査 ^能地 中ノ島 ^{40 5 13 18 9 13 45．0 ㈱） 登歴}

東  島 25 2 2 4 9 12 16．0 （H） o鰻目校野崎校 ^島

東  湊 35 ⁰ 8 8 12 15 22．9 （柵） 鹿

南大息 未調査

島孚

北大呑 ^{〃 島}

崎  山 ^{（232） 〃}

地腫

総  計 2136 ・72123314・5i 9・71824｝19・1（甘）1

i

（便宜上學校名ヲ町村名ヲ以テ代表セシメタリ）

E 40 ］

學童「ワ」反慮ト健康調査

第 2 表

＼擁

   學校名．

   ＼ 蘇  心 証  租 久  江 瀧  尾 越  買 徳  田 七  尾

矢田郷

西  湊 石  崎 和  倉

鹿島路

面  丸

能登部

鳥  屋 西  岸 鉋  小 熊  木 申  島 豊  川

笠師保 金ケ崎

戸  馬 下  階 西  島

中ノ島

東  島 東  湊

南大呑 北大呑

崎  山

越 融

415

120 414 638 728

658 343 416 519 200 268 579 755 268

273 193 357 249 204 329 267 198 209 381 243

同歯  性  率 上％

42．1

30．8

5L7

27．7 38．7

32．5 30．3 32．6 33，1

19．0 20．2

2L9

21．0

15．7

12．0 16．1 15．6

1e8

11．7 14．0 17．6

16．2 17．2 7．1

同齢  號  表 上示

（冊）

（柵）

（柵）

（柑）

（禰

（柵）

（柵）

（柵）

健入陽 康二二 調∩者 査ツ）

 L 183

175 182 290

204 102    （ua）［185

（什）

（柵）

（柵）

（柵）

（什〕

（什）

（什）

（丹）

（甘）

（什）

（什）

（甘）

（什）

（K）

（＋）

i5，2 ^{堰i・H・）}

33 53 153 180 34

32 46 57

32 49 46

40 25 35

合計93・・12541㈱i2・36

三山嚢  二見  病率 上者％

9．8

18，3 10．4 18．6

24．2 14．7

同調  號  表 上示

（＋）

（卦）

（什）

（H）

（柑）

（什）

11・4 （什）

30．3 39．6 28．7 14．4

52．9

50．0 8．7 エ7．5

6．3 12．2 21．7

45．0 16．0

22．9

（柵）

（畳冊）

（柵）

（什）

（十冊）

（柵）

（＋）

（丹）

（＋）

（H）

（珊）

（柵）

（什）

（柵）

ig・01（一）1

塑鏡

反人ス率 懸員ル％

4．3

7．7 3，0 7．3

7．4 4．4

4．0

5．0 7．5 7．0 3．4

6．7

5．9 1．7 2．8

1．0 1．8 3．7

8．6 1．0

3．3

嚢 自由 備 感地類

見 號 染高地

率 表 度的歴

％ 上示 考 別分

（冊）

七

（冊）

未 調 査

｢健康調査

尾東街道

（H）

i｛柵）

地匠

未調査1

（柵） 1尾1町

（柵） 附

未健康調査

近地

（什）

．

匪

（柵）

（柵） 七道

（柵） 西圖地

（什） 街

（冊） ／西岸校1瀬嵐校

未 調 査

（枡） 西

（＋） 北

（甘）

未健康調査 ^地

（＋）

医

（＋）

（什）

未健康調査 能地

（柵） 登匪

（＋） 野崎校｛簸目校 島

（甘） 鹿

未 調 査

島牛

〃 島

〃 地

医

「（冊）1

［ 41 ］

3717

下

魚（欝辛

醍Y

榊誉黎ま

螂。＿ 藷歪

譲襲瞬

璽（（ 悠十華

 コ   ソ 体 11 1t

LF｝ム  魯零

 ￠唾 口o

露ま蕊 N

圏

i

耐tS7X

N

團

濤§ 鋸砦

麟獣試 髄88

難

解くまぎミ

纈88 整髪 國酷

一葦ミぎミ

 gg

瞳

細  iヨ 鞭    ノ

勲一 ◎§多⑤

騒 、

＠・

る軍学懲§

       e．

＠ 嗣鞭

 N

   ㊥竃

＠    ＠ct

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 一

    NNfii  × 2−E

。な 爆撃④li

llQ（〈＠ O．

＠；

母

Kn田

釜N iE 竃 e

 竃qレ

 ） ^N

田i越幕ll鰹 灘［ll⑧張 i⑱11副1

㊥叙⑨軍⑧ 灘縫遊姻超 犠h暉ll掻

Ll G一）4rl ＠Tl

㊥壇⑨肇㊨

轄量

穏隠

  三⑯H

鱗1

Ul！9H漣⑧

⑤㊥鯛創＝匡

灘あ益蠣

旧1聖鴨腿ロ

◎㊦囎＠駆⑧

【覗】

學童「ワ」反懸ト健康調査 3Y19

第3表  調査全校総計学童學年別結核患者及其ノ丁丁見表

種別 当人 ◎人 同百 ○人 同百 △入 豆肉 無人 同百 ◎計 同百 ◎合員   ^弧ｯ時

學年別

査員 一員  分

辮 一員

 二

纓ｦ ^{印．員  高}纓ｦ ^{印員  分}纓ｦ

○入

㊧  分

纓ｦ

○計

｢人

 分

纓ｦ

1 227 23 10．1 29 12．8 98 432 ⁷⁷ 339 52 ^22．9 150 661 2 304 30 ^9．9 29 ^9．5 149 49．0 96 31．6 59 ^19．4 208 ^68．4

3 300 22 ^7．3 37 123 ¹⁴⁰ 467 ^{101 33．7 59 19石 199 66。3，}

4 325 23 ^7．1 39 _12』 140 43ユ 123 37．8 62 ^19．1 202 62．2 5 274 30 ^コ0．9 24 ^{8．8 131} 47．8 89 32．5 54 ^1〜し7 185 67．5

6 328 21 ^6．4 40 12．2 115 35．1 152 4丘副 61 18．6 176 53．71

高 1 ^{232 15 6．5 25 10．8 77 34．1 115} 4＆d ₄₀ 17．3 117 51．4

高 2 ^{146 8 5．5 10}

@ 1 ^{6．9 57 39．0 71 48．6 18} 124 ^{75 51．4} 計 2136 1・72i _8．1 233［ _10．9 9・71 425 ^{824 3＆51 4・51 19．0 1312 i6エ5}

第4表  調査全校男見學年別，結核患者及其ノ他獲見表

  種別

{年別

玉人

ｸ員

◎丸 同百

@二纓ｦ

○人 同船 △人

@二纓ｦ1印員

同百

@二纓ｦ

周囲

@分纓ｦ

◎計 專

員

百 

ｦ

合員○

v△

l

船 

ｪ上於ｦ

1  Q  R  S  T  U高

@1高

@2

391 V01 V21 U31 S41 W61 S18 O

41 V1 S1 Q1 T1 O1 Q4

10・1）（

P0・0）（

浮P）（

V4）（

P04）（

T・4）（

浮T）（

T．0）

41 T1 W1 X1 W2 R1 T6

 i（P0．1）161（

W・8），86（

Pα5）173   78（1L7）（125）63（

P2・4）60（

Pα6）43  ｝（7・5）31

43，9）（

T0．6）（

S2・4）（

S7・8）（

S3・8）（

R2．8）（

R0石）（

R8・8）

人印

ﾂ一        一5

O5 Q6 V5 S4 W9 R7 P3 X

359）（

R0b）（

R90）（

R3・1）（

R3・3）（

S9．4）（

T0・4）（

S8・7）

83 Q3 Q3 P3 R3 R2 V1 O

2α2）（

P8・8）（

P8．6）（

P9・1）（

Q2．9）（

P7・8）（

P9・1）〔

P2・5）

91 P81 O51 O99 U9 R7 O4 P

641）（

U9・4）（

U1・0）（

U6・9）（

U67）（

T0・6）（

S9・6）（

T1．3）

195 8 ^8・2） 28i（1α7）1495 4L4） 74 ^39・7） 26 ^{18．9） 21｝（6α3）}

5表  調査全校女見総計，學年別結核患者及其ノ他護見表

別1 人 入 建 人 百 ^入 百 ^人 百 計 百 ^合員 時

人 計

年別 員 町 率 員 率 員 率 ^．員 国 員 率 ^人 率

8  ⁱ 10・2）

15

34 3 1 97）1 4 ^10・4） 3 47・0） 4 ^32．9） 7 ^{20・1） 0 67・ユ}

28 63）1 9 148） 7 52・3） 4 ^26・6） 7 ^21・1） 4 ^73・4）

62 1 ^6・8） 0 ^12．3） 2 38・3） 9 ^42・6） 1 ^19．1） 3 ^5ス4）

30 5 ^{11・5） 4・6）} 8 52・3） 1 ^31．6） 1 ^16．1） 9 ^68・4）

42 1 7の ^{7 12・0） 5 38。7）} 9 4L6） 8 ^19．7） 3 5＆4）

 1 ^{1 3・3） 0 11．0） 4 37．4） 44 48・3） 3 143） 7 51・7）}

 2 ^{6 6ユ） 6．1） 6 39・4） 2 48・4） 122） 4 51．6）}

4ユ 4 ^7．9） 05 1L2） 12 ^43・9）  一3_T0 ^{（3ス・）} ₇₉ 19・1） 9工 630）

 AS ］

％

T

25

20

15

10

5

o

第  3

e

圖

叔ハ、玲くへ＼響

f

ヘ       ノ

、＿＿亀■●！ N

＼卜．＿．、 、o印      tS◎ 印

％

T

25

eo

15

10

5

璽重亟還

輩奉壷画

年 年 年 奪        第  5

50

o

第  4  圖

％

T

澄〈二天：こ〉：ト蹴

      v   ＼◎印 d

25

20

15

10

5

o

一pt−Lm．ptL一．．．．．．．S．．．．．m．L．．一．．

聚馨嚢婁韓馨

圖

、

＼  八

ら      グ    も

ぎ／＼〈へ鷺P

＼ジ▽＼〉島島

      V

褻華嚢羅嚢馨悪裳

第3，第4，第5表ヲ圖示スレバ夫々第3， 第4，第5圖ノ如シ，

第4章総括及考按

     第1節健康調査ノ概要

 1）参加學校 今回健康調査ノ参加學校ハ23 校＝シテ総員2136名之ヲ「ツ」反鷹施行學校27 校，槍査人員9300名中陽性者2351名二比スレバ

學校藪ニシテ4校入員ニシテ232名ノ不参加校 及不等三者ヲ出セルが之等ハ共ノ村状及當時ノ 學校ノ事情等二三リ参加不能ナリシモノナリ．

次二予ハ前報ニテ結核感染度別，地誌的分類地

［ 44 ）

學童「ワ」三下ト健康調査 3721

画ヲ設定シテ之ヲ6置トセリ．之ト關聯セシム ル爲二幅校名ヲ示スニ普通町村名帥チ學校名ナ ルモ転校＝依り必ズシモ然うズ故二予ハ學校名 ヲシテ町村名ヲ以テ代表セシムルノ便利ナルニ

想到シ之ヲ使用セリ．而シテー一一 村rp ＝2校以上

存スル所ハ備考瀾二學校名ヲ記載セリ．即チ町 村名表示ニテ21校トナル．

 2）健康調査人員 前回施行セシ「ツ」反鷹陽 性者ノ殆ンド全部ナルモ，参加學校内ニチモ期

日二臥床等ノ事故＝依り槍査不能ナリシモノア リ，反論學校二依リテ「ツ」反鷹疑陽性者或ハ極 メテ少歎乍ラ陰1生者ニシテ雫常不健康ノモノモ 來所受診セシモノモアリタリ．然レドモ之等ノ

中ヨリハ◎及○ヲ附セラレタルモノ無クムニ一 入リシモノハ若干アリ，何レニシテモ之下民山 臥テ毒血ニシテ乱塾iトシテハ影響ヲ蒙ルコト僅 少ナリシヲ以テ予ハ之ヲ省略セリ．

 3）結核病者◎印ハ之ヲ別チテ病1伏ノ程度ヲ 明記細別スルヲ至當トスルモ予ハ今回一重駈上

ノ不便モアリテ之ヲ行フヲ得ザリシバ残念ナ リ．次二第1表中ヲ通覧スレバ金ケ崎，東湊ノ 爾校ニハ◎印獲見出來ザリシモ他ハ東島ノ2名 ヲ最：少数トシ最多数ハ徳田ノ24名其ノ問逼：々ニ シテ全数172名ノ多数ヲ出セリ．結核病者○印 ハ何レノ學校ニモ存シ中島ノ1名ヲ最少トシテ 能登部ノ32名ヲ最多トシ至：藪：ニテ233ノ多キ＝

達セリ．之等◎及○印病者ノ合計ヲ見レバ金ケ 崎ノ2名ヲ最：少藪トシ徳田ノ5尊名ヲ最多ト爲シ 総計ハ405名ノ多籔ナリ．

 ◎及○印ノ健康調査人員二封スル比帥チ結核 病者獲見率ハ籐喜（9．8％），書蹟（18．3％），越路

（10．8％），徳田（18．6％），矢田纏（24．2％），塵 事（14・7％），和倉（11・4％），鹿島路（30．3％），

金丸（39・6％），能登＝部（28・7％），鳥屋（14．4％），

西岸（52．9％），熊木（50．0％），中島（8．7％），豊 川（175％），金ケ崎（6．3％），相馬（12．2％），

高階（2L7％），中ノ島（45．0％），東島（16．0％），

東湊（22・9％），ニシテ之ヲ10％以下（＋），20％

以下（骨），30％以下（冊），40％以下（M），50％

以下（柵），60％以下備）ノ符號ニテ表示スレバ

第1表中ノ右側ノ如キ結果トナレリ．之ヲ管内 地野中＝夫々記入スレバ第1圖ノ如シ．

 4）△印ハ最：少熊木ノ2名，最：多尊翁：ノ105 名匠シテ総計907名，調査人員中ノ42．5％ノ高 牽二尊ハレタリ．黙止前章二記載セル如ク特殊 ナ「レ」線透垣所見ナキモ赤沈速度相當度促進セ ルモノニシテ直二以テ結核病者ト断ズル能ハザ ルモ尚充分外ヲ有スルモノナレバ今後種々ナル 精細ナル臨床的検査ヲ経テ○或ハ◎二障ズルモ ノ相断章存スベシ．實際二此ノ中低ク見積ツテ 10％ガ結核患者トスルモ100名程トナリ三歎ト 云フベキナリ．予ハ今回ノ調査二就テハ之ヲ論 ゼズ折角種々ナル槍査ヲ績陣中ナレバ更二後報 スル所アルベシ．

 5）無印ハ健康者ト断ゼラレタル者ニシテ徳 田ノ132名ヲ最：多トシ西岸ノ4名ヲ最少トシ総 激724名ニシテ調査人員中ノ約施二相當セリ．

 上記ヲ総括スレバ翌翌今回ノ健康調査二於テ 結核病者ト決定セシ◎及0印ノ者ノミニチモ総 計405名，健康調査人員中ノ4．4％＝當ル多敷ヲ 錦見セリ．

 次二諸家ノ報告中3，4例ヲ畢グレバ次ノ如

シ．

 有馬i教授ハ札幌市全層807名中45名（558％）

二胸内腺腫脹ヲ，35名（4．34％）二再感染結核ヲ 国見セリ，此ノ合計80名（9・91％）ト報告セリ．

 新井氏耕園京市學童二於テ2798名中106名

（3．83％）二肺門腺腫脹ヲ，55名（1．97％）二肺浸 潤ヲ護見シ合計161名（5．8％）ヲ出セリ，野津 氏ハ東京市學童5693名中肺結核及浸潤82名（1・4 4％），肺門腺結核130名（2．28％），肋膜炎17名

（0．3％），合計227名（4．02％）ヲ護見セリ．清水 恒等ハ札幌，函館爾市二於テ4374名ノ2712名，

3137困難ヨリ夫々（7．43％），（5．75％），（2．17％）

二相當スル要治二者ヲ出セリ．予ノ得タル上記 結果ヲ之等量比スルニ相似タル成績ト云フベク ム印ヲ更二精細二検査セパ街結核患者相當藪ヲ 護：見スベク有馬敏授，清水氏等ノ成績ヨリ多ク

トモ少カラザルペシ．

  第2節「ツ」反慮ト健康調査レ關係

［ 45 ］

 予ハ襲二「ツ」反返陽性率ヲ符號ニテ表示シ之 ヲ管内町村裂地圖上二記入シテ地誌的關係ヲ明 カナラシメ其ノ感染度＝從ヒテ七尾東街道地

匠，七尾町附近地厚，七尾西街道地割，西北地 鼠，能登島地旺，鹿島牛島地匝ノ6遜：二分i類セ リ．予ハ今回ノ健康調査二障テモ結核病者獲見 率ヲ同様符號表示シテ地圖上二記載セルハ前述

ノ如シ，無二予ハ「ツ」重罪槍査全人員二戸スル 結核病者直領率ヲ見出シ之ヲ符號表示スルニ當 リ2％以下（＋），4％以下（什），6％以下（柵），

8％以下（鼎），10％以下（冊）トナセリ．之＝依 レバ金ケ崎及東島ノ1％（＋）ヲ最低牽二，中ノ 島8・6％（Mit＋）ヲ最高率トセリ．之モ亦地母上二 記載セルモノが第2圖ナリ．而シテ前記二者ト

ノ關係ノ比較二便セリ．予ハ「ツ」雌蝶陽性率，

健康調査結核患者護見計「ツ」反鷹検査人員二障 スル換言スレバ全校見回tw 一9tスノレ結核患者図 無率ノ三者ヲー括表示セルモノが帥チ第2表ナ

リ．

 「ツ」反鷹iノ結果二就テハ照射前2回ノ報告ノ 如ク極メテ興味深キ結果ヲ示セルが今回ノ健康 調査ノ結果トヲ封比婆シムレバ街一層謹呈且興 味深キモノト云フベシ．EPチ第2表ノ左側ハ

「ツ」反慮陽性率ノ高低二從ツテ地誌的分類地類 ヲ上ヨリ順次列記セルモノニシテ符號表示二於 テ上段ヨリ下段二等ルニ從ヒ低下セルハー見シ テ認メ得ベシ．然ルニ健康調査ノ結果結核病者 ノ護見率ハ之ト不行性ヲ有セズ寧拝塵封ノ現象 論ハレタリ，9Pチ「ツ」反魚粉高率ノ七尾東街道 地息ハ結核病者獲見牽最モ低ク最モ高キハ七尾 西街道地匠ナリ．此虞二注目スベキハ「ツ」反鷹 陽性率最モ低キ地方ノ西北及能登島地匿二国々 トシテ散在スル西岸，熊木，中ノ島等ノ諸校二 見ラル・極メテ高度ナル結核患者護見舞ニシテ 健康調査人員申50，％内外語調二結核病者タルコ トナリ．七尾西漸道二於ケル護見率ノ高キハ近 代産業ト密接ナル關係ヲ有シ而モ結核病共ノモ

ノノ比較的薪鮮ナルヲ意味シ上記低率地ノ結核 獲生率ト相侯チテ極メテ重大ナル問題ナリト

ス．

 予ハ叉第2表ノ右側二示ス如ク「ツ」反鷹槍査 人員（大略藩校見童舞）二封スル結核病者ノ磯見 率ヲ求メタリ．大略健康調査人員中張リノ画嚢 率ト喜憂性ヲ示ス如キ疑ヲ呈スレドモ七尾東街 道地匠二面テハ然ラズシテ再ビ高率ヲ示セリ，

帥チ之レ「ツ」反慮陽性率高度ナル地域ハ結核感 染面心比例シテ結核病者ヲ増加セザルモ全般ヨ リ観レバ相當多数ノ患者ヲ嚢生スルコト・ナ ル．吾人ハ此庭二結核病ノ矛盾ヲ感ズルモ結核 ノ冤疫學ノ進歩セル今日二軍テハ上記諸現象ハ 了解シ得・ラル・ナリ．

 既払結核薬疫ノ存在ハ多度業者二恩リテ認メ ラレタル所出シテ都愈ノ結核ハ比較的良性ニシ テ慢性二経過シ治癒ノ傾向著シク反之結核囲女 地ノ佳民が結核ノ侵入ヲ受ケタル際ニハ其ノ病 勢劇シキノミナラズ死亡率高ク叉小見結核ト成 人結核トノ病型ノ異ルハ結核初感染ト再感染二 依ル相違即チ結核薬疫ノ有 無二依ルモノナリト

セリ．

 樹結核菌再感染ノ實離層R．：Koch氏が初メ テ結核海狸ハ結核菌第二次感染二封シ抵抗シ且 特異ノ反動ヲ呈スルコトヲ謹明シ，Roemen氏；

ハ此ノ現象ヲ追試研究シ再感染が大：量ノ菌二審 ルトキハ結核動物ヲシテ急死セシムルモ少量ノ 菌二佐ルトキハ結核琵疫ヲ立詮シ得，叉結核動 物ノ抵抗力ハ第一次感染ト第二次感染トノ問ノ 日赤が長キ程大ニシテ第一次感染ヲ成ルベク慢 性二経過スル如ク行ヘバ抵抗大ナルコトヲ報告

セリ．

 以上ノ結核恥部ノ観相二立チテ上記結果ヲ：更 二考察スレバ七尾東街道地匠ハ免疫的影響二依 ルモノト云フベク西岸，熊木，中ノ島等ノ才弾 二見ラル・結核患者高喪藁縄ハ結核虞女地摺観 ラル・ガ如キ現象ト云フベク七尾西街道二見ル        

恐ルベキ現象ハ比較的結核虚女地域二結核菌が 鐘鋳多量：二撒布セシメラレタルコト・ナリ初感 染者ハ勿論再感染者ヲモ難ス結果トナル．此虞

二深甚ナル注意ヲ佛フベキ理由存スルナリ．

 之等ノ現象ハ猫リ七尾西国誰其ノ他黙々ト起 レル不幸ナル地域ノ上二更二深刻二浸潤スルノ

［ 」 ra p

學童「ワ」反慮ト健康調査 3723

ミナラズ現駅ヲ以テ推移セ バ之等ノ滲欣が全匪 域ヲ蔽フノ日モ亦遠キ＝アラザルペク誠二遍羅

タル現象ト云フベシ．

  第3節 學年別結核患者護見率二就テ         （第3表）

 今回調査ノ學童ヲ総計シテ其ノ中ヨリ◎及○

印璽チ結核患者ノ隠見率ヲ各層年別＝観ルニ

◎印二就テハ尋1ヨリ高2マデ夫々10．1％，9．9

％7．3％，7．1％，10．9％，6．4％，65％，55％合 計患者数172名8．1％ナリ．

○印＝就テハ夫々12．8％，9．5％，12．3％，12．0

％，8．8％，12．2％，10．8％，6．9％合計233名10．9

％ナリ．

 ◎印及○印ヲ合計セル結果ハ夫々22．9％，

19．4％， 19．6％， 19．1％， 19．7％， 18．6％， 17．3％，

12．4％総計405名19．0％ナリ．之等ヲ「グラフ」

ニテ表ハセバ第3圖ノ如シ．此ノ曲線ヲ観ルニ

◎印＝就テハ漫歩年二高率一高學年二進ム＝從 ヒ漸次低率トナル傾向ヲ示セルモ尋5年ノミ濁 り突如トシテ最高率ヲ示セルハ注意スベキ事項 ナリ．○印二就テハ直送ジク低毒年二高率ニシ テ途中多少動揺シテ高豊年二進ムニ從ヒ漸減シ 高2年二及ビ最低率ナリ．此虞二注意スベキハ 尋2及尋5ハ特二低率ナルコトナリ．六二尋5

＝於ケル低率ハ◎印ノ高率二野シ反封ノ現象ト シテ心臓テ興味深キ事實ナリ．

 ◎及○印合計二於テハー般＝低學年二高率ニ シテ高潔年二進ム＝從ヒ低率ニシテ比較的滑ラ カナル曲線ヲ示セリ．之等ノ興味深キ事實ハ

「ツ」反憲陽性者中低年齢ノ者ハ比較的抵抗力弱 ク護病シ易キヲ物語ルモノナリ．特二念5ハ○

印勘ク◎印最高率ナルハ此ノ學年二及ビテ極メ テ風動活機トナリ且知識的ニモ翻意璽ク結核病 二必要ナル安富ヲ飲ク劇評起ル現象ト：解シ得ベ キカ．且叉此ノ年齢二及ビテ思春期二轄ズル爲 二起ル種々ナル攣調ニモ原因存スルト解スペキ

カ．

 何tr・＝シテモ尚將無二於ケル好題目トシテ観 察スベキ現象ナリトス．

 第4節 性別學年別結核患者獲見率二就テ

        （第一4表）

 第4表ハ調査全校男見ノ學年別結核患者及其 ノ他ノ襲見率ヲ示セルモノ＝シテ此ノ中ヨリ◎

及○印患者ノミヲ各類年別切出シ之ヲ「グラフ」

二亜目セルモノが第4圖ナリ．第4圖ヲ観レバ

◎印二就テハ低學年＝高率ニシテ高潟湖二低率 トナル如キ観ヲ呈スレドモ途中尋5軒高1二著 明ナル増率ヲ示セリ．○印二就テハ低學年二比 較的低率ニシテ次第二學年トトモニ高率トナリ 尋5年ヲ頂鮎トシ再ビ下降シ高2年ヲ最低率ト

スル極メテ滑ラカナル曲線ヲ書ケリ．◎及○印 合計二号テハ一般的ニハ低古年二高率高華年二 低率トナル傾向ヲ示セドモ尋4ハ僅力乍ラ上昇

シテ尋5ハ極メテ急激ナル上昇ヲ示シ突兀トシ テ聾ユル峰ヲナシ尋6二至リテ急二下降セリ．

 第5表ハ調査全校女見ノ學年別結核患者富戸 ノ他ノ獲見計ヲ示セルモノニシテ此ノ中ヨリ◎

及○印患者ノミヲ買上年別二重シ之ヲ「グラフ」

二表ハセルモノが第：5圖ナリ．第；5圖ヲ観レバ

◎印二就テハ一般ニハ低學年二高華言シテ高學 年二胡ルニ從ヒ低率トナルモ途中尋5ガ極メテ 急激二高率ヲ示シ以下再ビ低率トナル．此ノ現 象ハ男女共＝認メラレ極メテ注目スペキモノナ リトス．○印面就テ乳首ジクー般ニハ低累年二 高率二高學年二歩ルニ從ヒ高率ヲ示セルモ尋5 二於テハ◎印トハ反封二極メテ急速二下降シテ 深淵ヲ作ル．之モ亦興味深キ現象ナリトス．◎

及○印合計二十シテハ低學年二極メテ高率ニシ テ高學年二至ルニ從ヒ極メテ低率トナル，EPチ 曲線ハ途中多少動揺セルモー般二急坂ヲナシテ 下降ス．男見ノ相當曲線二比シ異ル所ナリ．

   第5節 學童健康調査方式二就テ

 一般二初期ノ或踊手症ノ結核性疾患二於ケル 患者二自畳症状ヲ峡ク場合が極メテ多ク殊二遊

ビ盛りノ學齢見神ニァリテハ相當程度二病氣ノ 進行セル場合二於テモ見：童自身ハ何等ノ病倒ヲ 有セズ通學セル者モ亦勘カラズ．

 故二今日ノ小母校ノ所謂健康見ノ申嘱目歎％

ノ結核患見アリトサレ所謂虚弱見：童ノ中＝ハ更

＝多クノ結核児童ノ存スルコトハ近來頻リニ報

K 47・ ），

ゼラル・所＝シテ此ノ他二更二病勢ノ進行シ或 ハ重篤トナレル見童が休學シテ病付院S入院或 ハ通院セルモノモァレバ軍二學校衛生上ヨリ観 ルモ小學校二於テ結核豫防事業ハ最：モ重要ナル 仕事ノー＝シテ之が封策ハ根本的二樹立サルベ キナリ．結核ノ治療二就テモ共ノ根砥ハ勿論早 期診断ニシテ病攣輕度ノ時期二之ヲ謁見シ書置 ヲ講ズルが絶封的緊要事ナリ．然ルニ從細行ハ レタル結核見獲見ノ方法タル學校身罷検査或ハ 朝野一齊槍査，榮養指数調査等ニシテモートシ テ所期ノ目的タル結核見異見昌到達セザリシバ 周知ノ事實ナリ．

 而シテ我が國二於ケル小學校ノ結核施設ハ極 北テ不完全ニシテ而モ之が運用二歩リテモ決シ テ有効適切ニアラズ斯ノ如キ現歌二於テハ學童 結核上訴心延ヒテ浦里が國結核豫防ヲ其罷化ス ルコトハ不可能ナリ．特二現下ノ我が國トシテ 母野國結核豫九二遭進スベキ秋＝シテ結核豫秘 語有効ナリト考ヘラル・方策議事全罷工蓮カニ 實施セラルベキモノトシテ厚生省二於テモ本年 度事業トシテ小見結核豫防所ヲ全國六大都市＝

薪設シツ・アリ．之ハ主二手童結核問題ヲ取扱 フモノニシテ該問題が如何二重要性ヲ持ツカヲ 國家トシテ認識セル難風ナリ．六大都市ハ斯ク シテ學校衛生中ノ結核問題ハ豫防所ノ手二移リ 明朗化スル日モ遠キニアラザルベシ．然ル＝地 方二於ケル特二本縣ノ如キ山間僻地ト難モ結核 蔓延高度ナル地方ハ如何＝シテ此ノ學校衛生ノ 鉄陥ヲ補フベキカ．勿論當地方ノ保健所，健康 相談所等ハ上記小見結核製革所ノ機能ヲ兼行ス

ベキナリ．

 當保健所二於テ戯事實此ノ事業ヲ庶務細則中 二加ヘラレ之二基ヅキテ活動シツ・アルナリ．

手事校當局理智等ヲ實際ゴ協力機關トシテ盛二

活用シテ學童結核豫防ヲ具畿化スペキナリ．帥 チ之等至楽ト密接ナル聯絡ヲ計り感染豫防，嚢 病豫防ヲ行ヒ環境ノ結核ヲ庭理シ合理的治療法 ヲ行ハシメ鍛練，榮養等ヲ合理的＝行ハ 學童 結核ヲ豫防スルト同時ニー般民衆ノ結核ヲモ虞 理シ得ル結果トナル．

 學童結核養田上早期獲見ヲ重要覗シ今日二以 上ハ有馬教授ノ提唱セル「ツJ反魂検査，赤沈反 慮，「レ」線槍査ノ三者ヲ最モ重要覗サル、二宮 レリ．清水寺ハ自己ノ多数ノ経験ヨリ婦納入ル ーノ基準方式ヲ提示読明セリ．先ヅ総員＝「ツ」

皮内聖慮ヲ行ヒ結核感染歌況ヲ知り陰性者立入 希望蟻掛ジテ：B．C．G．接種ヲ行ヒ，次二陽性者 ノ全員＝「レ」線透覗ヲ行ヒ結核疑似者ヲ撰揮 ス．劣等疑似賠償就テ種々ナル臨床的踏査ヲ績 行シ健康者，虚弱者，結核病者ヲ決定シ更二線 単二於テハ其ノ程度ヲ定メ夫々引割ナル虚置ヲ

トル．

 予ノ今回行ヘル健康調査ニシテ毛「ツ」反鷹

（弘氏等方法）施行，「レ」線透硯及赤沈反感検査 ノ三者ヲ採用セルモノニシテ此ノ中「レ」線透視

＝重貼ヲ置ケルハ勿論ナルモ病型決定等＝於テ 樹不充分ト云フベシ．然レドモ保健所事業が Paly一 valentニシテ健康相談所ノ如ク殆ンド結 核ノミニ波頭出來ヌ憾アリ．樹他面一般民衆ノ 無理解ノ爲此ノ種：事業施行困難トサヘモ看取セ ラレタル＝モ不拘事實ハ案外好結果ヲ得タルハ 上記不充分ナル瓢ヲ次第二解決シ得ベキ示唆ヲ 與ヘラレタルモノトシテ同慶二堪ヘザル所ナ

リ．且予ハ今回ノ調査ノ主要ナル目的ノーヲ結 核豫防方法ノDemonstration二置ケルヲ思ヘバ 上記ノ方法ノミ＝テモ亦満足スペキニシテ漸次 理想的方法ヲ用ヒ深ク廣ク結核問題外理日向ツ

テi藩進iセントス．

第5章 結

 重篤昭和14年2月1日ヨリ昭和14年3月25日

＝至ル約2ケ月二亘り石川縣七尾保健所＝於テ 嚢二調査セシ「ツ」反慮陽性者23校尋1年ヨリ高

論

2年二階ル2136名（内男子1195名，女子941名）

二就テ「レ」軍糧覗，赤沈反慮ヲ施行シテ其ノ程 度二鷹ジテ◎，○，△及無印ノ4種：二分テリ，

［ 48 ］

學童「ワ」反磨ト健康調査 3725

内無印ハ健康者ニシテム印ハ「レ」線胸部画一ニ チハ所見ナキモ結核疑似者トシテ街種々ナル臨 床的槍査ヲ要スル未決定ノモノニシテ之等二關

シテハ今回ハ飴リ燭レズ．

 ◎及○印ハ結核病ト決定セシモノニシテ◎印 ヲ以テ○印ヨリモ注意スベキモノトシ，之等二 關シ興味深キ結果ヲ得次ノ如キ結論ヲ得タリ．

 1）調査人員2136名中◎印172名，○印233 名，◎，○合計405名，健康調査人員中19．0％

「ツ」反証槍査人員ヨリ観レバ4．4％トナル．

 2）「ツ」智慮ト健康調査ノ關係ハ「ツ」反慮陽 性最：高率ナル七尾東街道地匿ハ健康調査人員中 結核患者獲見率ハ極メテ低キモ「ツ」反慮施行全

．員ヨリ観ルトキハ結核感染率高キ地域バー般二 言撒患者ヲ擁スルコト・ナル．換言スレバ「ツ」

反論陽性率二盛行シテ結核患者ヲ獲生セズ反ツ テ低率ナルモ實藪ハ依然トシテ多敏ナルコトヲ 示セリ．此ノ關係ハ都市トシテノ七尾町附近地 匠二毛適用サル．七尾西街道地寡占於テハ健康 調査人員出自リモ：「ツ」反憲槍査人員出目リモ何 レモ高率ノ結核患者獲見率ヲ示シタリ．其ノ他 西北，能登島，鹿島牛島ノ諸地匠二於テハー般

＝結核患者獲見率低率ナルモ西岸，熊木，中ノ 島等ノ諸村二於テハ結核患者異見率極メテ大ナ リ．之等ノ極メテ注目スベキ現象ヲ予ハ次ノ如 ク断ゼリ．EPチ七尾東街道地息ハ結核ノ冤疫的 影響二塁ルモノトシ西岸，熊木，中ノ島ノ諸書

ニチハ結核庭女地二見ラル・現象ト云フベク，

七尾西街道二観ル恐ルベキ現象ハ比較的結核虚 女地域二結核菌が青立多：量二撒布セシメラレタ ルコh・ナリ初感染者ハ勿論再感染唐画チ琵疫 ヲ多少有スル者ヲモ艶ス結果トナル．之等ノ現 象ハ詣り七尾西街道其ノ他面綴セル不幸ナル地 謡ノ上二更二深刻；浸潤スルノミナラズ現状ヲ 以テ推移セバ蛸壷ノ惨歌が全画域ヲ蔽フノ日モ 亦決シテ遠キニアラズ．誠二裸然タル現象ト云

フベシ．

 3）學年別出現率二就テハー般二〇印ハ◎印 ヨリ多ク何レモ大略低學年二高率二高學年＝至 ル一幅ヒ低率トナレドモ尋5年＝一於テハ◎印最 高率，○印ハ反之比較的低率，◎及○合計二於 テハ国津年二高率，高留年二低率ナル關係ヲ明 瞭二示セリ．而シテ此ノ關係ハ「ツ」霊媒陽性者 中低年齢ノモノニ護病シ易キヲ示スモノニシテ 且尋5年二於ケル現象ハ此ノ學年＝及ピテ身神 ノ安静ヲ鋏キ思春期＝入ル攣調等が原因セルモ ノト推断セリ．之等二就テハ學校訓練等二關シ 重要参考事項ナリト考ヘラル．

 4）性別關係 男児二於ケル結核病者臆見率 バーﾊ恥ハ低學年二高率，高距年二低率ナレド 特異ナル蜜蝋○印二於ケル低回年二比較的低率 ニシテ次第二加年トトモニ高率トナリ尋5年ヲ 頂鮎トシテ再ビ低率トナリ高2年ヲ最低率ト爲

ス極メテ滑ラカナル曲線ヲ作ル．◎及○合計二 藍テハー般的ニハ同ジク低裏年二高率，高學年 二低率ヲ示シ増減極メテ緩慢ナレドモ尋5年二 於テ極メテ急激二高率ヲ示セリ．

 女見二於テモ亦一般ニハ大略男向ト同様ナル モ細見二化シテ其ノ關係顯著ニシテ◎及○合計 ニチハ男爵ノ如キ緩慢ナル増減ニアラズシテ曲 線ニチハ急坂ヲ書キテ下降ス．樹尋5年二於テ ハ○無極メテ低率，◎印ハ極論テ高率ヲ示セ

リ，之亦男見ヨリ梢異ル顯ナリトス．一般男女 聞ノ差異ハ男子二梢悪性，小見二良性ナルヲ看 取セシメラル．

 5）畢國結核豫防二適応スベキ秋二際シ其ノ 最：モ効果的ナルハ學童結核庭：理ニシテ丸払機軸 ハ極メテ緊密ナル聯絡ヲ計り有効ナリト考ヘラ ル・方策ハ速二實施スベキナリ．學童結核豫防 方式ヲ巧妙二蓮用スルニ於テハ上記種：々ナル不 幸ハ除去セラレ効果ハ戴面ニシテ我が國結核撲 滅モ決シテ遠キニアラザルベシ．

引 用 文 獄

1）溝水，醤事公論，1384號，1385號，1388號及 1389號，昭和14年。  2）野津，署事公論，1377

［ 49 ］

號，1378號，昭和13年，  3）柳澤，署事公論，

1377號，昭和13年。 4）新井，結核，11巻，11 脇昭和8年． 5）同入，學校衛生，15巻，昭 和10年． 6）同人，結核ノ臨床，1巻，2．3號，

昭和13年．7）有馬，菊地，松田，結核，8巻，

2號，昭和5年． 8）有馬，肺結核ノ豫後，昭 和11年．  9）弘，高僑，Monatsch・f・Kinder・

heilk． Bd．70， S．381，1937．  10）近藤，日本 公衆保健協會雑誌，15巻，2鵬，昭和14年． 11）

蜜宅1，十全會雑誌，43巻，9腕，2321頁，2364頁．

12）高橋，十全會雑誌，44巻，9號，11號，昭和 14年． 13）田宮，内科「レントゲン」診断學上巻，

昭和11年． 14）三友，村島，赤血球沈降反慮，

昭和13年．

【50ユ