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学級集団 0(41)く R(49) O(53)=R(57) O(48)>R(39) 学級崩壊   三学期担任 交替

■ 協 図

8  学級集団 0(41)く R(49) O(53)=R(57) O(48)>R(39) 学級崩壊   三学期担任 交替

 i学

級 の学年 は

2学

級編成で、担任 が女性教諭 でその年 に転勤 で来 た こ とか ら学級編成 では比較 的問題 が少 ない子 どもたちの集 団 を担 当 した。 しか し、学級集 団の様 子は、「先生の言 うこ とを聞 かない」「授業が騒が しい」な どが見 られ 、指導が徹底できない様子 も見 られた。

28年

度 は学級 を 持 ち上が った。学級 の様 子は同 じ様子が見 られ 、集団 としては グループ化が見 られていた。

1学

期 O(441=R41),と 低い状態であつたが、

2学

O(70>X50,と

上がった。その原因は男性の学級担 任 との合同的な活動、運動会や修学旅行などが多 くあったことが考えられ る。学年主任でもあ り 体育主任でもあつた男性教諭による指導が学校 0学年の行事を通 して行われていた ことが、学年 全体の規範意識 を高 くしていた と思われ る。 しか し、

2学

期、修学旅行以後、その学級集団では 問題が多 く表れ、子 どもたちに押 し切 られる様子も見 られた。

3学

期O(57)>R(40,学級全体が騒 が しくな り、注意 をしても指導が入 りにくい様子が見 られた。(図 1の

1学期 2学期

一 他者 意識

 

一 規範意識

3学 期

14 i学

級集団の他者意識・規範意識の関係

O p学

級集団は、担任は男性教諭である。強い指導をす ることか ら、怖い先生 と子 どもたちから思 われているが、先生がいないと勝手なことをす る子 どもが現れ授業 も騒が しくなる。周 りの先生方 と歩調を合わ した取 り組みができず、後任の先生が後始末で大変になることが多い。

3学

期は授業 が騒が しくな り、成立 しない様子が見 られていた。(図

lD

1学期 2学期 3学 期

― 他者意識

 

一 規範意識

15 p学

級集 団 の他者 意識 ・規 範意 識 の 関係

s学

級集 団は単学級 で、

6年

生で新 しく男性教諭 が担任 を した。前年度

5年

生時 には学級集団が 荒れ ていた こ とか ら、

1学

期 はO(44)=R(41)と低 い意識 であつた。

2学

期O(53)=R(57)と、いろ い ろな学校行事 を通 して規範意識 は高まつた よ うに見 えたが、修学旅行や社会見学等での班分 け やルール に対 して、指導者 の言 つた ことが徹底 で きず子 どもたちに譲 って しまった。

3学

期 O(48 )>R(39)に 学級崩壊の状態が見 られ るよ うにな り担任 は休職 した。(図

10

34

1学 2学期 3学 期 一 他者意識

 

一 規範意識

16 s学

級集 団の他者意識・ 規範意識 の関係 以 下に

規範意識 について

3つ

の学級集団 を同時に示す。 (図 17)

他者 意識 につ いて

3つ

の学級集団 を同時に示す。 (図

10 規範意識 2

1学 期

    2学

    3学

期 一 i学

 

――・p学級 ――‐s学 級

他者意識 2

1学 期

   2学

   3学

――‐i学

 

――Dp学

 

……‐s学 級

17 

状態 の良 くない学級集 団の規範意識 図

18 

状態 の良 くない学級集 団の他者意識 1,2学 期で規範意識が

60%に

達 していない と、

3学

期は

50%を

切 つて しま う可能性がある。

1,2学期にい くら他者意識が高 くなつて も、規範意識が

60%以

上維持できていない と確かな他者 意識 とはなつていないのではないか。

以上のことか ら、

 

規範意識 はどのくらい必要か。

状態が良くない学級集団について考察す ると、他者意識が高い状態であつても、規範意識が低い 状態では、けつ して学級集団の状態が良い とは言えないことが分かる。状態のよい学級集団につい て考察す ると、規範意識が高い中で他者意識が高 くなつている。すなわち、規範意識の低い中で他 者意識が高くても、確かな他者意識 に至っていないことが考えられ、学級集団の状態は良くないこ

とが分かる。

また、今回の調査資料の範囲ではあるが、折れ グラフの様子か ら考察すると、規範意識が

50%

台以下の学級集団の中では、い くら他者意識が高 くなつても

3学

期では学級集団の状態が悪 くな つている様子 も見 られ る。そのことか ら、

 1学

期で規範意識が

60%前

後 とな り

2学

期に

60%以

上 を維持す ることが、

2学

期以降の他者意識 を

60%以

上に維持 し学級集団の状態を安定す ることに つながると予想できる。今後 も多 くの資料か ら明 らかに していきたい。

 2学

期の規範意識はあてにならない。

2学

期は、どの学級集団においても規範意識が高くなつている様子が見 られ る。いろいろな体育

的・学校行事があ り学年全体 と して動 くことが原因 と考 える。 しか し、その高ま りは学級集団内で 作 られて い る とは限 らない ことか ら、

2学

期後 半か ら下が る学級集 団が見 られ る。平成

27年

度調 査 したすべての学級 の規範意識 を学期 ごとに合計 し平均す る と、

2学

期 に高 くなってい るが

3学

期 は下が つてい るこ とが分か る。(表 2の

24 

規範意識 の学期 毎の平均

規範意識 の平均

1学

54%

2学

61%

3学

57%

2学

期後半か らよく問題行動が現れて くる学級集団 とそ うな らない学級集団 とに分かれて し ま う。その違いは規範意識の高 さにあ り、

1学

期の規範意識の高 さと関係 していると考える。

2学

期のいろいろな学校・学年行事をや り遂げたことか ら、一旦は他者意識や規範意識は高ま る。しか し、学級集団の指導者の意識は変わっていないことか ら、

1学

期の規範意識の レベルに 戻 る。一度緩んだ意識はなかなか元には戻 りに くいことか ら、規範意識の低下を助長 し学級崩壊 へ となつて行 くことが考えられる。

 

規範意識 を育てる方法は何か。

学級集団の状態が良い

5つ

の学級について、具体的な指導方法 と、学級集団の特徴的な様子 に関する事を直接担任や校長先生か ら聞き取つた。その中で、最 も大切な指導者 の姿勢 として 共通 して見 られていた様子は、

 

「友だちを馬鹿にする行為は、即指導入れている」 ことであった。友だちに対 して身体的、

名前、国籍、障がい等、本人がどうす ることもできない事柄 を冗談やか らかいに使 つた とき は 「どうゆ うこと?」 と即、指導を入れていることである。すなわち指導者の人権意識の高 さが問われていると言 うことであつた。

他にも、

 

「自分たちで決めたことは自分たちで守 らせ るようにしている」ことであつた。前提には、

班活動や役割分担か ら話 し合いができる学級集団を作つていることがある。高学年は 自治 的な活動が展開できる学年であることか ら、指導者がいな くても自分たちで 自主的に活動 できるように一年間を見通 した指導をしていることが窺われ る。徐 々に指導者の位置を前 か ら後ろに変えて、自分たちで話 し合い、自分たちで解決できるよ うにす る指導者 の意図が

、三学期の学級集団のよい状態へ と大きく影響 していると思われ る。

 

「学級 目標に照 らし合わせ指導 している」ことである。子 どもたちに指導が入 らなくなる原 因の一つに、なぜ指導を受けているのか、どこがいけなかつたのかが理解できていないまま に注意 を受けていた過去の積み重ねが見 られ る。子 どもたちのセル フエステ ィームの低下 である。気分次第や当然のことと決めつけ指導す る指導者は多い。そのために子 どもが素直 に反省できない状況を作つて しま うことがある。発達障がいの子 どもたちへの対応 も含 め、

こ うしたことを防 ぐために、学級集団全員が分かる学級 目標 に照 らし合わせ指導を してい ることは大切である。同時に、中学年か らの 「仲良 じグループ」か ら「目的グループ」の友 だち関係作 りの指導を行つてお くことの大切 さに気付か され る。

 

「定期的に係や仕事の点検・工夫がなされている」ことである。係活動を班 ごとに分担 した り、班か ら一人ずつ出 して編成 した り、学級集団により様々な方法で活動が展開 され、活発 に動か している様子が伺われた。単に点検活動を行 う段階か ら、工夫を話 し合 う活動に して いく中で、特徴的なことは指導者か らの良い評価 を子 どもたちに伝 えている事であった。一 部の子 どもたちに偏 らず、いろいろな子 どもたちの頑張 りを取 り上げて認 めている事であ った。

 

指導者が言つたことはきつち りや り遂げた り、いつ もしている事は守つた りしていること である。そ うした姿勢は、指導者の規範意識 を子 どもたちに伝えることになっている。子 ど もが遅れているときも、みんなで待つてあげた り、応援 した りす る指導者の姿勢は、子 ども たちの規範意識を育てるには効果的な指導 として使われている。

その結果、次のよ うな様子が学級集団で見 られている。

 

「遊びと授業の区別がついている」様子が見 られる。授業規律が守 られている様子が見ら れチャイム着席や、集 中した授業になつている。作業的な活動に対 して楽 しい様子は見 られ て も遊んでいる子 どもはお らず、 目的をもつて活動 している。

 

「教室の掲示物はいつも整つている」様子が見 られる。教室の前には、学級 目標が掲示 さ

れているだけで、シンプルな状態がキープされている。教室の側面や後部には、ほとん どが 子 どもたちで作成 した り、作品だつた りした ものを掲示 している。机の横には誰 も荷物 を掛 けていないことか ら、教室全体がす つき りしている。掃除道具は同 じ方向に揃えられてお り 指導が入つている様子が伝わつて くる。

 

他者意識 を育てる方法は何か。

1学級集団の

2学

期は、規範意識65%、 他者意識

74%で

ある。 この学級集団の指導者は、「子 ども同士の関わ りをどのよ うに深 く広 くす るか」を常に意識 して他者意識を育てているとのこ とであつた。特に、学級集団か ら離れ る傾向を有 している子 どもたちをどのよ うに集団の中に取 り込んでいくか、難 しい課題 と捉 えている。この学級集団の学級 目標は「仲間外れ を一人 も出 さ ない」と設定 していることか らも仲間意識を大切に している意識が うかがわれ る。仲間意識 を高 めること、すなわち他者意識 を高めることと一致す る。

具体的な指導 として、

 

子 どもたちの話 し合い活動や集 会活動の計画・実行 を大切に している。子 どもたちは集会活 動での楽 しい遊びだけでな く話 し合いを毎回楽 しみに している。そ して、係 になつた子 どもた ちは一生懸命 に用意 しリー ドして周 りの友だちも協力 している。誰一人 として文句 を言わず、

非協力者はお らず、どの子 も係 をや りたがる。係 りの子を助 けなかった り文句を言つた りする と、必ず指導者か らの指導が入 つていた。子 ども同士で決めたことは、互いに尊重 させた り守 らせた りする指導者の規範意識が見え隠れ している。

 

他者意識 を高めることに関係 して、指導者の言葉遣いや子 どもたちへの接 し方にも専門性 が見 られていた。子 どもか ら話 を聴 くときの 目線や、うなず きなが らの聞き方、最後まで じつ くり待つ姿勢などが印象的であつた。特に、この学級に在籍 している特別支援学級の子 どもに 対す る丁寧な支援方法は、他の子 どもたちが同 じように接す ることを誘導 している。弱い立場 の子 ども達をまず一番に考え大切に している指導者の姿勢は、何 よ り子 どもたちにとつては 安心できる環境を作っていると思われ る。そ うした意味か ら、特別支援学級の子 どもたちと共 に通常の学級集団の中で生活することは、他者意識 を育てる大変効果的なことになつている。

 

その他にも

 

一 日を振 り返る終礼の とき、学級の楽 しい話題 を取 り出 して提供 している。

・ 指導者に質問や聞きに来る子 どもに対 して、即答せず考えさせている場面もあつた。

 

話を始める前に、関心を指導者 に向けさせ簡潔明瞭に短 く話 している。

 

指導者は他の教職員 ともよくコミュニケーションを図つている。

この学級集団の指導者か ら話を聴いていて気付 くことは、よく子 どもの様子をよく観察 し適 切な指導に していることである。決めつけた リー方的に命令 した りす ることがなく、子 どもや周 りの子 どもたちの状況をよく観察 して指導に生か している。そのために指導者が子 どもたちの 様子を観察できる場を常に設定 している。例 えば、小 グループや班での話 し合い、全体での話 し 合い、いろいろな集会活動の計画や実行などか ら、子 ども同士の話 し方やその子の態度 を見てい

る。何よ り指導者 自身が独善的になることも予防 しているとのことだった。

OR度との関係か らの分布

(1)子

ども一人一人の

OR度

の度数分布表か ら見えるもの。

OR度

とは、

3章

P22で

前述 しているが、他者意識 と規範意識の

2つ

の意識 を合わせ数値 化 し子 ども一人一人の状態を指標化 した ものである。子 ども一人一人の

OR度

を度数分布図に 合わ らす ことで、学級集団の状態を分析できるのではないか と考えた。平成

27年

度調査す るこ とができた学級集団の中で、学期 を追 うごとに状態が向上 した学級集団 と、学期 を追 うごとに状 態が悪化 した学級集団 とに分けて分析 を行つた。

分析を以下の特徴で分類 し、学級集団の状態によ り特徴が現れていないかを調べた。

 

分布の範囲

度数分布表で

OR度

が最 も低い階級 を最小値 とし、最 も高い数値 を最大値 として最小値〜

最大値を表 し、

()内

にはその幅を示す。

・ 分布図の形の分類

分布の中心が50%よ り下位のときは「下位分布」とし、上位のときは 「上位分布」とした。

他に、「台形型」、「ネズ ミ型(少ない度数が下位に続いている形)」

2つ

以上の山ができている

「山型」 とした。また、全体 と完全に離れて度数があるときは 「飛石」を記す ことにした。