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IRUCAA@TDC : №1:食道入口部における筋束の構成に関する組織学的検討-高齢者における括約筋の機能低下と誤嚥の関係に関する考察-

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Academic year: 2021

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(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№1:食道入口部における筋束の構成に関する組織学的

検討−高齢者における括約筋の機能低下と誤嚥の関係に

関する考察−

Author(s)

橋本, 圭史; 山本, 将仁; 廣内, 英智; 松永, 智; 北村,

啓; 佐藤, 正樹; 阿部, 伸一

Journal

歯科学報, 119(3): 233-233

URL

http://hdl.handle.net/10130/4898

Right

Description

(2)

目的:咽頭と食道の境界部は食道入口部と称し,そ の上部粘膜下には輪状軟骨から起始する輪状咽頭筋 が走行し,下部の食道筋束と隣接している。この食 道入口部は括約筋として,胃からの逆流物を気道へ 誤嚥させないための役割を担うが,近年誤嚥性肺炎 に食道入口部の機能の加齢による衰えが関係してい るとの指摘がある。これまで食道入口部を構成する 筋束の構成については報告が少なく不明な点があ る。そこで本研究では食道入口部高齢者献体標本を 用い,食道入口部の筋束の構成に関する組織学的お よび免疫組織化学的染色による検索を行い,同じ括 約筋としての機能を有する肛門との組織構造の違い について考察を試みた。 方法:東京歯科大学解剖学講座所蔵の解剖実習用献 体22体(女性10体,男性12体,平均年齢85歳)から 摘出した食道入口部付近の組織を観察材料とした。 資料摘出後,通法に従い固定および包埋処理後,連 続薄切切片を作製した。形態観察のために H-E 染 色,弾性線維観察のためにエラスチカ・ワンギーソ ン染色,平滑筋組織の観察のために anti-αSMA 抗 体を用い免疫組織化学的染色を施した。 結果および考察:形態学的観察の結果,食道の内側 輪状筋と外側縦走筋の最上部が輪状咽頭筋と連続性 を有し,その前外側では両筋束が結合していた。さ らに内側輪状筋の一部筋束が,内喉頭筋である後輪 状披裂筋の筋膜と連続性を持つなど,咽頭・喉頭・ 食道の構造的な関係の一端が明らかとなった。また αSMA 陽性細胞,すなわち平滑筋が食道入口部の 下部に多く観察されたものの,輪状咽頭筋と接する 像がみられなかった。これまでの報告から,直腸は 肛門挙筋によって挟まれており,肛門挙筋の横紋筋 線維は直腸の縦平滑筋と連続していることが報告さ れている。しかしながら,咽頭と食道においては横 紋筋と平滑筋の連続性は観察されなかった。よって 括約筋としての構造は肛門と比較し弱く,何らかの 原因で機能低下に陥った組織が容易に胃からの逆流 物を上方へ通過させてしまう可能性が考えられた。 目的:喉頭腔は上部を咽頭,下部を気管に挟まれて 存在し,声門と呼ばれる狭窄部を含んでいる。この 喉頭腔を支持するのは喉頭軟骨(LC)であり,甲 状軟骨(TC),輪状 軟 骨(CC),一 対 の 披 裂 軟 骨 (AC)から構成される。発生初期に声門は内胚葉 性の上皮に裏層されるが,その肥厚により喉頭腔は 一時的に閉鎖する。この閉塞時に LC が形成を開始 すると報告されているが,声門の再開通と軟骨形成 の関連性は不明である。そこで本研究は声門の再開 通前後における,胎生期喉頭軟骨の成長過程の解明 を目的とした。

方 法:胎 生13.5∼17.5日(E13.5∼E17.5)の ICR マウスを用いた。通法に従いパラフィンに包埋した のち連続切片を作製し,Alcian Blue 染色後,喉頭 全体の顕微鏡写真を撮影した。取得した画像を二値 化処理し,画像処理ソフトウェアにより TC,CC, AC および喉頭腔を抽出し,構造解析ソフトウェア で立体構築を行った。この立体構築像を用いて各軟 骨 の 体 積,TC と CC の 高 径,幅 径,前 後 径,AC の前後径(筋突起から AC 上端と AC 下端の距離) を計測した。また軟骨細胞の分化過程の観察のため に抗 SOX9抗体,抗 Collagen typeⅡ(ColⅡ)抗 体

を用いた免疫組織化学染色を行った。

結果および考察:E13.5では抗 SOX9抗体と抗 Col

Ⅱ抗体に対する陽性反応は LC の概形に沿って発現 し,将来 LC を構成する各軟骨間にも連続的に陽 性反応を認めた。E14.5では LC を構成する TC, CC,AC はそれぞれ独立して観察された。この時 期喉頭腔は声門の上皮により分断され,上皮内には 泡沫状の構造を認めた。抗 SOX9抗体陽性軟骨細 胞は抗 ColⅡ抗体陽性を示す範囲外にも多数認めら れた。E15.5では LC は拡大し,声門上皮内の泡沫 状 構 造 は 連 続 し て 管 状 を 呈 し た。E16.5で LC は 急速に拡大するとともに,声門は再開通した。抗 SOX9抗 体 陽 性 軟 骨 細 胞 は 減 少 し,肥 大 し て い た。立体画像の計測では各軟骨の体積は経時的に増 加した。特に TC 幅径,CC 高径,AC 前後径は E 15.5から E16.5での増加が著しかった。以上の結果 から,LC は発生初期に一塊で存在するが,方向性 をもった拡大により TC,CC,AC が独立して形成 されていく過程が明らかとなった。また声門が再開 通される時期に軟骨細胞の成熟と細胞増殖が同時に おこり,各軟骨が急速に成長すると考えられた。

№2:喉頭軟骨構成要素の発生学的研究

∼三次元的形態計測と免疫組織化学的観察∼

渡辺多恵1),北村 啓1),小高研人2),石川 昂1),山本 仁1)(東歯大・組織・発生)1) (東歯大・歯科放射線)2)

№1:食道入口部における筋束の構成に関する組織学的検討

−高齢者における括約筋の機能低下と誤嚥の関係に関する考察−

橋本圭史1),山本将仁1),廣内英智1),松永 智1),北村 啓2),佐藤正樹3),阿部伸一1) (東歯大・解剖)1)(東歯大・組織・発生)2)(東歯大・生物学)3) 歯科学報 Vol.119,No.3(2019) 233 ― 69 ―

参照

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