織 機 開 口運動 にお け るヘ ル ドの運 動 と発 生 す る音 とあ 関係
6
0
0
全文
(2) Vol.55,No.2(2002). 2dB程. 53. 度 の 低 下 で あ っ た[4].こ れ は,衝 突 音 が減 少 しな. 2.2普. 通 騒 音 計 の 計 測 原 理 と 問 題 点. か っ た こ とが 原 因 で は な く,普 通 騒 音 計 の周 波数 特 性 及 普 通 騒 音 計 は,マ. び信 号 処 理 方 法 に よ る も の で あ る と考 え られ た,そ の た. イ ク ロ ホ ン で 音 を 受 け,そ. 電 気 信 号 に 必 要 な 処 理 を 施 し,レ. め,応 答 性 の よい コ ンデ ン サマ イ ク ロホ ン を使 用 し,時. る も の で あ る が,各. 間 経 過 に よ るヘ ル ドの 衝 突 音 を計 測 す る 手 法 を検 討 す る.. 時 刻 に お け る 指 示 値 は,図3(a)に. す よ うな 実 効 値 検 出 回 路 に よ っ て,そ. そ の 際,実 際 の 織 機 は 実 験 目的 に対 して 大 き す ぎ るの で. 数 に 依 存 す る)に. 以 後 の 実 験 は モ デル 開 口装 置 を用 いて 行 う.. の 出力 の. ベ ル 化 ・メ ー タ 表 示 す. 測 定 し た 各 値 を 二 乗 積 分 し,平. も の が 用 い ら れ て い る.こ の た め,時. 示. の 前 数 秒 間(時. 定. 均 した. 定 数 の 小 さ いFAST. に よ る 記 録 の 方 が 信 号 の 振 幅 変 化 に 対 す る 追 随 性 は 高 く, JISに も 衝 撃 測 定 に 関 して はFASTを て い る.し で は,時. 用 い る よ う規 定 され. か し,織 機 の よ う に 高 速 で 運 動 す る 測 定 対 象. 定 数 よ り も短 い 周 期(=高. め,FAST或. い は 時 定 数35msの. 回 転 数)で. 稼 働 す るた. 衝 撃 用 騒 音 計 に よ って さ. え も対 象 騒 音 以 外 の 音 も 含 め て 音 圧 レベ ル が 平 均 化 さ れ て し ま う.そ. の た め,織. 機 の 開 口運 動1周. 期 中の時間経. 過 に よ る ヘ ル ドの 衝 撃 音 の 特 徴 を 把 握 す る こ と は 困 難 で あ る. こ の た め 積 分 平 均 化 を 行 わ な い,以 衝 撃 音 を 測 定 し た.測 Fig.1 Lower. は,ク. モ デ ル 開 口装 置 を 示 す.1対 ラ ン ク運 動 に よ っ て,交. ヘ ル ドフ レー ム は 幅204mm× mm)の. も の と し,ヘ. 質 量1.84gの. 互 に 上 下 動 す る.モ. ル ドは 全 長310mm,厚. も の を120本. 動 し た.開. の ヘ ル ドフ レー ム. 高 さ529mm(内. そ して,積. デ ル. た.本. 幅18mmで. らプ リア ン プ(同. 波 数 特 性:. 社TYPE4116)へ,. 分 回 路 を 通 さ ず に デ ジ タ ル レ コ ー ダ(TEAC. 社 製DR‑M2a)で. 側 幅146 さ0.30mm,. 用 い,P‑P振. 定 には 指 向性 の あ る 音圧 型 コ ンデ. ン サ マ イ ク ロ ホ ン(ア コ ー 社 製TYPE7017,周. part of heald framee quipped with magnet. 20Hz〜70kHz)か 図2に. 下 の よ うな 方 法 で. サ ン プ リン グ す る 手 法(図3(b))に. 測 定 で は,サ. 数 を4096点. 変更 し. ン プ リン グ 周 波 数 を10kHz,測. 定点. と した 、. 駆. 口装置 回転 数 は モ ー タに 直 結 す る クラ ン ク軸. の 回 転 を 光 セ ン サ ー で 検 出 し,カ ウ ン タ ー に 表 示 さ せ た. ヘ ル ドフ レ ー ム 上 部 の 位 置 を レー ザ ー 変 位 計(KEYENCE 製LB‑60)を. 用 い て 測 定 し,ヘ ル ドフ レ ー ム 正 面 か ら 水 平. 方 向 に20mm離. れ た位 置 に設 置 した マ イ ク ロホ ンに よ り. 発 生 音 を 検 出 す る こ と に よ っ て 同 時 に,デ ダ(TEAC製,DR‑M2a)に. 記 録 した.本. ジ タル レ コー. 研 究 にお い て は ヘ. ル ドに た て 糸 を 通 して い な い.. (a) Conventional sound level meter. (b) Noise measuring system used in this experiment Fig.3 Sound. 3.開. level measuring. system.. 口 運 動 に よ り発 生 す る 音 の 測 定. 3.1普 通 騒 音 計 と本 測 定 シ ス テ ム の 比 較 Fig.2 Schematics. of shedding. motion. model. and microphone.. 表1に モデ ル開 口装置 を回転数480rpm(織 機 回転数 で. T21.
(3) 54. J.TexしMach.Soc.Japan. は960rpmに. 然10dB程. 相 当)で 運 転 した と き の 音 圧 レ ベ ル を 図3の. 度 増 加 し,そ の 音 圧 レ ベ ル は ヘ ル ドが 無 い と き. (a),(b)そ れ ぞ れ の 方 法 で 測 定 し た 結 果 に 対 し て 示 し,ヘ. に 比 べ て10dB程. ル ドフ レ ー ム に ヘ ル ド を 装 着 した 場 合 と ヘ ル ドな し の 場. ヘ ル ドフ レ ー ム の 運 動 の 下 死 点 付 近 で は,ヘ. 合 と を 比 較 す る.普. 場 合 は 最 も低 い 音 圧 レベ ル を 示 し て い る が,ヘ. 通 騒 音 計 の 聴 感 補 正 はA特. 分 時 定 数(動 特 性)は,衝 れ たFAST(時. 定 数125ms)を. っ た と き の 値 を5回. 性 を,積. 撃 音 測 定 の た め,JIS[5]に 用 い,針. ず つ 測 定 し,そ. 音 の 評 価 を 行 っ た.5回. の 原 因 は,1台. だ し,下. 死 点 付 近 で は ヘ ル ドが あ る. 度 の 小 さ な 音 圧 レベ ル を 示 し て い る 点 も. ル ド 満. (1). の モ デ ル 開 口装 置 に よ る衝. 撃 的 な 音 を 測 定 す る 際 に,普. 通 騒 音 計 を 使 用 し,し. ル ドの あ. あ り,大 き い 音 や 小 さ い 音 が 混 在 し て い る こ と が わ か る.. の 測 定 値 に よ る 変 動 率 は 小 さ く,. を 装 着 す る こ と に よ る 最 大 騒 音 レ ベ ル の 差 は,1dB未. JIS(Z8731)に. 場 合,100dB程. ル ドの 無 い. 死 点 付 近 で の 最 高 音 圧 レベ ル に 近 い 音 圧 も. 観 察 され て い る.た. の指 示 が 最 大 と な. の 平 均値 に よ って 騒. 測 定 の 再 現 性 が 良 好 で あ る こ と は 確 認 で き た が,ヘ. で あ っ た.こ. る 場 合 は,上. 定め ら. 度 大 き な 音 圧 レベ ル を 示 し て い る.ま た,. か も. よ る騒 音 測 定 基 準 は 機 械 全 体 の 音 を 測 定 す. る も の[6]で あ っ て,本. 測 定 の よ うな あ る特 定 の音 源 の 発. す る 音 の 大 き さや 周 波 数 特性 を評 価 す る方 法 と して は 不 適 切 で あ る と考 え られ る. Table1. Comparison. of sound measuring. systems. (a) All plot 一方. ,デ. ー タ レ コ ー ダ に 直 接 記 録 す る 図3(b)の. シス テ. ム で は 短 い 時 間 間 隔 で 一 旦 取 り込 ん だ 音 圧 の デ ー タ を 全 測 定 時 間 に わ た っ て 平 均 化 して 普 通 騒 音 計 に よ る 測 定 結 果 と 比 較 し た.こ. の 測 定 シ ス テ ム で は ヘ ル ドの 有 無 に よ. り平 均 音 圧 レベ ル で 約5.8dBの も 変 動 率 は 小 さ く,再. 差 が 生 じ た.こ. の場 合 で. 現性 は非 常 に 高 い こ とが 確 認 で き. た. 図4(a)に. 開 口 運 動5周. わ せ て プ ロ ッ ト し た.な 線 は,ヘ. 期 分 の 測 定 音 圧 レベ ル を 重 ね 合 お,図. 中 の サ イ ンカ ー ブ 状 の 曲. ル ドフ レ ー ム の 変 位 を 表 して い る.ま. た,開. 口. 5周 期 の デ ー タ の ア ン サ ン ブ ル 平 均 に よ る 音 圧 レベ ル の 変 動 を 図4(b)に. 示 す.な. ル 平 均Lmp(t)は,m周 をLp(t,m)と. 刻tに. おけるアンサンブ. 期 目 の 時 刻tに. お,時. お け る音 圧 レ ベ ル. (b) Ensemble average. す る と,(1)式 に よ っ て 与 え られ る.図4(a),(b) Fig.4 Time chart of sound pressure with/without healds.. を 見 る と 開 口 運 動 に よ り発 生 す る 音 は ヘ ル ドフ レー ム の 運 動 に と も な っ て,時 わ か る.フ. 間的 に 大 き く変化 して い る こ とが. レー ム が 最 上 部 に 達 す る 時 間 付 近 で 音 圧 レベ. ル の 鋭 い ピ ー ク が 観 察 され る.こ よ ら ず 発 生 して い る が,詳. れ は,ヘ. ル ドの 有 無 に. 細 に 見 る と,ヘ. ル ドが 無 い 場. 3.2磁. level of shedding. motion. 石 付 ヘ ル ドフ レ ー ム に よ る 衝 突 音. 先 に報 告 した磁 石 を取 りつ け た ヘ ル ドフ レー ム[4]は磁. 合 は ヘ ル ドフ レー ム の 上 死 点 に ほ ぼ 一 致 す る位 置 で 音 圧. 力 に よ り,ヘ ル ドの 飛 び 跳 ね を抑 制 す る効 果 を持 つ.こ. レ ベ ル の ピー ク 値 を 示 して い る の に 対 して,ヘ. の フ レー ム を 用い て 各 回 転 数 ご との 開 口運 動 時 の 衝 突 音. け た 場 合 で は,上. ル ドを つ. 死 点 の 少 し前 の 時 刻 で 音 圧 レ ベ ル が 突. を 測 定 した.測 定 結 果 を表2に. T22. 示 す.な お,衝 突 音 の音.
(4) Vol.55,No.2(2002). 55. 圧 レ ベ ルSPLは,. 開 口装 置 回 転 数480rpmに. お け る 開 口 運 動1周. 音 圧 レベ ル の 変 化 を 図5(a),(b)に. (2). 示 す.下 死 点 か ら 上 死 点. に か け て,特. に,ヘ. ル ドフ レ ー ム が 減 速 す る 辺 り(図. 矢 印)で,標. 準 フ レー ム と磁 石 付 き フ レー ム の 音 圧 レ ベ. ル に 大 き な 差 が 生 じて い る 事 が わ か る.こ に よ っ て 導 出 し た(Lp(i):各 表 よ り,回. り,ヘ. 時 刻 の 音 圧 レベ ル,n=1250).. る.こ Sound. pressure. level of several. れ は磁 力 に よ. か し,表2に. よ る と,高. 回転 数 で は磁 石 装 着. に よるヘ ル ドフ レー ムの 衝 突 音 の抑 制 効 果 は減 少 して い. る衝 突 音 の 低 減 効 果 が 確 認 で き る. Table2. 中. ル ドの 飛 び 上 が り挙 動 が 改 善 され た た め だ と 考 え. ら れ る,し. 転 数 が 増 し て も磁 石 付 き ヘ ル ド フ レ ー ム に よ. 期 中の. driving. conditions. れ は 装 置 回 転 数 の 増 加 に 伴 っ て ヘ ル ドフ レ ー ム の. 加 速 度 も 増 加 す る こ と に よ り,ヘ ル ドの 飛 び 跳 ね が 生 じ, そ の 結 果,磁. 石 未 装 着 の 場 合 と 同 様,ヘ. て い な い 状 態 に な り,ヘ. ル ドが 固 定 さ れ. ル ドバ ー 及 び 隣 り合 うヘ ル ド と. の 衝 突 が 増 し た た め で あ る と考 え られ る.. 4.開. 口運 動 中 の ヘ ル. 4.1モ. ド の 挙 動 と衝 突 音. デ ル 開 口装 置 の 運 動 機 構. 本 モ デ ル 装 置 の 開 口運 動 に は 図6に 示す よ うな,て. こ. ク ラン ク機 構 と偏 りス ライ ダ ク ラ ン ク機 構 を 用 い た 。 モ ー タの 回転 運 動 に よ り節aが.定 速 度 ω(=dθ/dt)で 回 転 す る こ とに よ り,節cは. 揺 動 運 動 をす る.. Fig.6 Mechanism. motion. (a) All plot. 回 転 節aが θ=0°. of shedding. 固 定 節dの. と 定 義 し,そ. す る.cと. 固 定 節dと. θと φの 間 に はa〜dの て,以. chart of sound pressure. with/without. level of shedding. 延 長 線 に.致. した とき を 回 転 角. こ か ら反 時 計 回 り を θの 正 方 向 と の な す 角(揺 動 角)を. φ と す る と,. 各 節 長 を そ れ ぞ れa〜dと. し. 下 の 関 係 が 成 立 す る.. (3). (b) Ensemble average Fig.5 Time. model.. motion. magnet. た だ し,. T23.
(5) J. Text. Mach. Soc. Japan. 56. バ ー と ヘ ル ドが 衝 突 す る(d).こ. (4). バ ー で,は. の衝 突 直 後 に 下部 ヘ ル ド. ね 返 りが 生 じ る(e).こ. の 後 ヘ ル ドは 下 方 へ,. ヘ ル ドバ ー は 上 死 点 へ と 向 か う. で あ る.節c上. に 直 角 に 固 定 され た ア ー ムrの. っ て 往 復 運 動 を す る ス ラ イ ダ ー(す ム 下 端)の. 変 位xは,固. δ と し,r,lを レ ー ム のrの. 定 節dと. 上 死 点 を 過 ぎ て,ヘ. 揺動 によ. な わ ちヘ ル ドフ レー. る.そ. 水 平 方 向 との なす 角 を. そ れ ぞ れ の リ ン ク の 長 さ,eは. ドを 押 し 下 げ て い く.下. ル ドバ ー が ヘ ル. 死 点 に 向 か う に つ れ て,ヘ. らば ら に運 動. の 後 はね 返 り. 一方. の様. 速 ビデ オ観 察 の 結 果 を ヘ ル ドの 横 方 向 の 衝 突. 横 方 向 の ふ れ が 増 大 し,頻. 死 点 付 近 で は ヘ ル ドの 横. 繁 に ヘ ル ド同 士 が 衝 突 す る 現. 象 が 見 ら れ た.. の 絵 は 上 部 お よ び 下 部 の ヘ ル ドバ ー に 対 す る ヘ ル ドの 相. 以 上 の 結 果 と 図4の. く に ロ ッ ドス ロ ッ ト中 で の. ドが ヘ ル ドバ ー か ら 跳 び 上 が っ た り,衝. ,高. 方 向 の ふ れ は ほ と ん ど な く,下 死 点 に 移 動 す る に つ れ て,. 時刻 で のヘ ル ド. ヘ ル ドバ ー の 相 対 位 置 を ハ ッ チ ン グ に よ り表 現 し,ヘ. 全 に ヘ ル ドバ ー に 乗 っ た 状 態 で 上 昇. に つ い て も 検 討 した と こ ろ,上. 中 の 正 弦状 の破 線 は ヘ ル. ドフ レ ー ム の 変 位 を モ デ ル 的 に 示 し,各. ル ドが,完. して い く.. 用い. と ヘ ル ドの 縦 方 向 の 衝 突 を 中 心 と し て 観 察 し た.そ. 対 位 置 を あ ら わ し て い る.と. 死 点 に 到 達 す る前 に 減 速 す る 上 部 ヘ ル ドバ. 過 ぎ,ヘ. 期 中 の ヘ ル ドが 示 す 挙 動 を ヘ ル ドバ ー. 示 す.図. 斉 に 同 じ 挙 動 を 示 さず に,ば. し て い る.下. に よ る 衝 突 を 繰 り返 し な が らヘ ル ドフ レ ー ム は 下 死 点 を. ォ トロ ン 製FASTCAM‑Rabbit)を. 子 を モ デ ル 的 に 図7に. ル ド の 時,. ヘ ル ドは,一. ー 上 部 に ヘ ル ドが 落 下 し て 衝 突(g)す る .こ. 4.2ヘ ル ドの 挙 動 観 察. 口 運 動1周. 目の 衝 突(f)を す る.. バ ー は ヘ ル ドを 押 し 下 げ な が ら減 速 し始 め る.こ. (5). 高 速 ビ デ オ(フ. 方 に進 ん で い たヘ ル ド. そ の 後 何 度 か 衝 突 を 繰 り返 し な が ら,ヘ. によ. っ て 与 え られ る.. て,開. 衝 突 に よ り,下. に,下 部 ヘ ル ドバ ー が 追 い つ い て2度. ヘ ル ドフ. 回 転 中 心 か らの 偏 心 量 と お く と,(5)式. の 際,(d)の. ル ドフ レー ム は 下 方 に 運 動 し始 め. 音 圧 レ ベ ル の 推 移 を 考 え 併 せ る と,. ヘ ル ドフ レ ー ム 上 死 点 付 近 の 音 圧 レベ ル 分 布 は,ヘ. ル. が 一 旦 上 部 ヘ ル ドバ ー か ら 飛 び 上 が り,そ. 突 した りとい う. ル ド. の直後に下部. ヘ ル ドバ ー に 衝 突 す る に こ と よ っ て 生 じ た 衝 突 音 を 測 定 現 象 を 模 式 的 に あ ら わ して い る. して い る と 考 え られ る.こ. の 事 か ら変 位 波 形 と 音 圧 レ ベ. ル の分 布 に よ って ヘル ドの衝 突 に よ る衝 突 音 の 評 価 が で き る と 考 え られ る.さ. ら に 図4か. に お け る 衝 突 音 は,20ms付. ら,開. 口運 動1周. 期中. 近 の 開 口運 動 上 死 点 に お け る. ヘ ル ドの 飛 び 上 が り に よ り 生 じ る 衝 突 音 と,60〜100ms 付 近 の ヘ ル ドの 跳 ね 返 り に よ る 衝 突 音 の2つ と 考 え ら れ る.今. 後,下. が 主 な もの. 死 点 付 近 の ヘ ル ド挙 動 の シ ミ ュ. レ ー シ ョ ン に つ い て も 検 討 して い く 必 要 が あ る.. 4.3開. Fig.7 Heald placement. related to both upper. heald bars during. a period. of shedding. and lower. 前 節 の 測 定 結 果 に よ り,ヘ ル ドの 衝 突 音 が ヘ ル ドフ レ ー ム の運 動 の 上 死 点付 近 で 最 大 値 を示 す こ とが わ か っ た. motion.. の で,ヘ こ れ に よ る と,開. 口運 動1周. 期 中 の ヘ ル ドの 挙 動 の 特. ル ドが ヘ ル ドバ ー か ら跳 び 上 が る 条 件 に つ い て. 考 察 す る. 徴 は 以 下 の よ うに な る. ヘ ル ドフ レー ム の 上 昇 に と も な い,ヘ. 口運 動 上 死 点 付 近 の ヘ ル ドと ヘ ル ド バ ー と の衝 突. 上 死 点 付 近 で は ヘ ル ド と キ ャ リア ロ ッ ド との 接 触 点 が ル ドは 上 部 ヘ ル 上 部 キ ャ リ ア ロ ッ ド上 端 の み で あ る と 考 え,ヘ. ドバ ー に 乗 っ た 状 態 で 一 体 と な っ て 上 昇 して い る(a).そ の 途 中 で,ヘ. 点 と し て 取 扱 い.そ の 運 動 を 図8の. ル ド フ レー ム の 減 速 に よ る 慣 性 力 が ヘ ル ド. の 重 量 を 超 え る 地 点 を 通 過 す る.こ. す な わ ち,ヘ. の瞬 間か ら見 か け 上. ヘ ル ドが 浮 い た よ うに 見 え 始 め(b),そ. して,上. ル ドバ ー の 運 動 加 速 度 が 重 力 加 速 度8を. 死点 よ り. 象 で,ヘ. と ん ど の ヘ ル ドが 一 斉 に 飛 び 跳 ね る.こ. ル ドは,あ. た 状 態(c)と な る.ヘ ら 上 昇 し,(a)で. の現. る初 速 度 で 鉛 直 上 方 に投 げ 上 げ られ ル ドフ レ ー ム は,さ. らに 減 速 しな が. 投 げ 上 げ ら れ た ヘ ル ドが,減. 超. え た 場 合,ヘ ル ドが ヘ ル ドバ ー か ら 跳 び 上 が る と考 え る. こ の と き の 条 件 は(6)式 に よ っ て 示 され る.. も 前 で,ほ. ル ドを 質. よ うに モ デ ル 化 した 上. (6). 速 して い く. 下 部 ヘ ル ドバ ー に 追 い つ く形 で 上 死 点 直 前 で 下 部 ヘ ル ド. T24.
(6) Vol. 55, No. 2 (2002). 57. よう. 突 音 を測 定 す るた め,騒 音 計 に よ る音 の 測 定 原 理 につ い. にヘ ル ドが 飛 び 上 が った 瞬 間(図 中● で表 示),鉛 直 上 方. 開 口装 置 の 回 転 数480rPmを. 想 定 して,図7(b)の. て 検 討 し,併 せ て 高 速 ビデ オ に よ る観 察 と衝 突 音 の測 定. に運 動 す る と考 え,(5)式 と(6)式を あ わせ て,ヘ ル ドと下. に よ り,ヘ ル ドとヘ ル ドバ ー との 衝 突 現 象 につ い て検 討. 部 ヘ ル ドバ ー が 図7(d)の よ うに 衝 突す る 時 間(図 中 ×で. した.そ の 結 果,以 下 の こ とが 明 らか に な った.. 表 示)を. 1)音. 求 め た.結 果 を 図9に 示 す.図 か ら,こ の 回 転. 圧 型 マ イ ク ロ フ ォ ン とデ ー タ レコー ダ を組 み合 わ. 数 で は 開 口運 動 の極 め て 早 い 時期 にヘ ル ドの慣 性 力 が 重. せ た シ ステ ム に よ り,開 口運 動1周 期 中 の各 時刻 に. 力 を 上 回 る こ と,衝 突 時刻 の シ ミ ュ レー シ ョン結 果 は 図. お け るヘ ル ドの衝 突 音 を 測 定 す る こ とが で き た.測. 4の 上 死 点 付 近 で の 音圧 レベル 急増 時刻 とよ く一 致 して. 定 の結 果,ヘ ル ドの有 無 に よ る音 圧 レベ ル の 分布 に. い る こ とが わ か る.. 大 き な差 が認 め られ,ヘ. ル ドの衝 突 が騒 音 増 加 に 関. 連 す る こ とが 確認 で きた. 2)開. 口運 動1周 期 の 高速 ビデ オ 撮 影 と衝 突 音 測 定 に よ り,ヘ ル ドの衝 突 音 の 大 き さ に は 開 口運 動 上 死 点 付 近 で のヘ ル ドの飛 び 上 が りに よ るヘ ル ドバ ー との 垂 直 方 向 の衝 突 に よっ て 生 じる音 と,そ の 後 の ヘ ル ド の跳 ね返 りに よ る衝 突 音 の2つ. が影 響 して い る と考. え られ た. 3)開. 口運 動 に お け るヘ ル ドの 衝 突 音 の 低 減 及 び 制 振 に は,磁 石 付 き ヘ ル ドフ レー ム の使 用 が 有 効 で あ る こ. Fig.8 Force. acting. とが確 認 され た.今 後,ヘ ル ドの 制 振 を考 え る上 で, ヘ ル ド同 志 の 横 方 向 の 衝 突 現 象 に つ い て も更 に検 討. on a heald on the heald bar near the upper. dead point of shedding. motion.. す る必 要 が あ る. 本 研 究 の 一 部 は第53回. 年 次 大 会研 究 発 表 会 で発 表 し. た.ま た,本 研 究 は科 学 技 術 振 興 事 業 団 促 進 拠 点 支 援 事 業(可 能 性 試 験)の. 地域研 究開発. 支 援 を得 て 実施 され. た.実 験 装 置 製 作 に ご 協力 い た だ い た 金 沢 大 学. 技術支. 援 セ ン ター に 感 謝 しま す.. References. [1] Ishida,T, J. Text. Mach. Soc. Japan, 25, P537(1972) [2] Ishida,T, Umeda,A, J. Text. Inst., 78, 450 (1987) [3] Ishida,T, Umeda.A, J. Text. Inst., 79, 53 (1988). Fig.9 Time when healds jump up the upper heald bar and collide with the lower heald bar near the upper dead point of shedding motion.. [4] Kinari,T., J. Text. Mach. Soc. Japan, 54,T159(2001) [5] Miyashita, D.; Preprint of 53rd Annual Conference. of the. Textile Machinery Society of Japan, 178(2000). 5.結. 言. [6] JIS Z8781(1998) [7] Sato,H, Okabe,H, Iwata,Y, Kikaisindougaku,. 本 研 究 で は,ジ ェ ッ トル ー ム の 開 口運 動 に起 因 す る衝. kai (1993). T25. Kogyochosa-.
(7)
関連したドキュメント