博士学位申請論文審査報告書
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(2) 与える構造があることを示唆した。 以上のとおり、本論文ではエリートスポーツ政策の受容性を貨幣尺度にて数量化する方法論を 提示した。その結果、政策目標の競技水準から得られる効用の貨幣評価は、控えめに推計しても わが国の国際競技力向上予算を上回ることを示した。この値は夏季オリンピック競技大会後も半 年間は有意な変化をすることはなく、時間的信頼性が示唆された。また、WTP を規定する要因は、 エリートスポーツサクセスがもたらす社会的/私的ベネフィットの認知、エリートスポーツシス テムが孕んでいるリスクの認知、エリートスポーツ政策アクターの信頼、アスリートのロールモ デル認知と関連していた。 これらのことから、エリートスポーツ政策に対する国民の受容性を高めるためには、社会的ベ ネフィットに働きかけることが有効であると同時に、アスリートの真のロールモデルの養成がエ リートスポーツシステムにおいて重要であることを示唆した。 なお、本論文に含まれる研究内容は、下記のように学術誌上で刊行されており、当該関連分野 の研究者からも高い評価を得ている。. 1) 舟橋弘晃、間野義之:国民にとってのエリートスポーツの価値:CVM(仮想市場法) を用いたエリートスポーツ政策の貨幣評価. スポーツ産業学研究, 第 23 巻,第 2 号: 145-154, 2013.(研究 1) 2) 舟橋弘晃、間野義之:仮想市場法を用いた日本のエリートスポーツ政策の貨幣的評 価:縦断データによる時間的信頼性の検証. 体育学研究, 第 59 巻,第 2 号:465-481、 2014.(研究 2) 3) Funahashi H., Mano Y., Socio-psychological factors associated with the public’s willingness to pay for elite sport policy: does risk perception matter? Managing Leisure. in press. (研究 3) 4) Funahashi H., Nagamatsu J., Shirai K., Yamashita S., Nakamura H., Yamada E., Waku T., De Vosscher V., Mano Y.:Success drivers in the Japanese elite sport system: An examination based on evaluations of elite sport climate by elite athletes. Asian Sport Management Review, Vol.7:61-98, 2014. 5) 舟橋弘晃、間野義之:国際競技力に関する研究の動向―マクロレベルのオリンピック 研究に着目して. Japanese Journal of Elite Sports Support, 第 5 巻:33-49, 2012. 上記のような評価を得て、本審査委員会は、舟橋弘晃氏の学位申請論文が博士(スポーツ科学) の学位を授与するに十分値するものと認める。 以上. 2.
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