研究論文
環 境 会 計 理 論 モ デ ル の考 察
一 中 国 に お け る 環 境 会 計 の 展 開 を 中 心 と して 一
張 本 越
1は じめ に
1997年 の 「京 都 議 定 書 」 の 声 明 か ら、2002年 の南 ア フ リカ 「持 続 可 能 な発 展 に 関 す る世 界 サ ミ ッ ト」 の 開催 に わ た っ て 、環 境保 全 活 動 が地 球 規 模 に広 が っ て き た。
そ の過 程 で 環境 会 計 は新 しい研 究領 域 と して 注 目 され る こ とに な った 。 こ こで は 、 環 境 会 計 の 問題 領 域 か ら、欧 米 等 先 進 諸 国 、 特 に 中 国 の環=境会 計 の動 向 を踏 ま え 、 環 境 問題 へ の会 計 的 対応 を検 討 し、 そ の理 論 モ デ ル を考 察 す る こ とに す る。
今 日、特 に先 進 諸 国 にお い て は 、環 境 会 計 は 、 持 続 可 能 な発 展 を 目指 して 、 企 業 が社 会 との 良好 な関係 を保 ちつ つ 、環 境 保 全 へ の 取 り組 み を効 率 的 か つ 効 果 的 に行 い 、 それ に よ って 、 経 営 活 動 と環 境 保 全 活 動 とを融 合 させ るた め の重 要 な 手 法 と し て重 要 視 され る よ うに な っ た。 環 境 を代 償 とす る経 済発 展 で は 、今 日各 国 が 目指 す 持 続 可能 な発 展 に逆行 して い る と言 わ ざ るを得 な い。
本 研 究 の 目的 は 、 環境 会 計 を如 何 に効 果 的 に導入 し、 よ り迅 速 に環 境 会 計 を展 開 す れ ば よい か を提 案 す る こ と とす る。
2環 境 会 計の 領域 とそ の特徴
2.1.環 境 会 計 の 問題 領 域
環 境 会 計 の登 場 は 、環 境 保 全 活 動 と経 済 活 動 を どの よ うに合 理 的 に結 び つ け るか とい う問題 意 識 の も とで 生 まれ た ので あ る。 す な わ ち、 環境 と経 済 との調 和 とい う 目的 で 形 成 され た もの で あ る。 そ の背 景 は 、前 世 紀 の60年 代 に発 生 した公 害 問題 の 起 因 に伴 っ て 、社 会 責 任 会 計 が 生 成 と発 展 が指 摘 で き る。
国 際 経 営 フォ ー ラムNo.18
そ の後 、2次 の オ イル シ ョック を主 た る原 因 と して経 済 成 長優 先 の風 潮 が強 ま り、
社 会 責任 会 計(社 会 関連 会 計)は 一 気 に停 滞 す る。 そ の後 同領 域 は停 滞 期 間 が続 く が 、1980年 代 末 か ら、 ブル ン トラ ン ト報 告 書 、 ピア ー ス ・レポ ー ト、 グ レイ 報 告 書 が相 次 ぎ公 表 に後 押 しされ る形 で 、 ア カ ウン タ ビ リテ ィ(説 明 責任)を 中心 とす る 環 境 情報 領 域 、す なわ ち外 部 報告 を主 目的 とす る環 境 会計 が再 び 登場 す る こ とにな っ た。 特 に、環 境 問題 を起 因 とす る アカ ウン タ ビ リテ ィを重 視 した 環境 報 告書 の発 行 、 そ して 、ISO14000シ リー ズ(以 下 、環 境ISOと 略 す)の 公 表 と普 及 に よ って 、 環 境 会計 の認 知 度 が一 気 に 高 ま った と考 え られ る。
環 境 会 計 の領 域 は通 常 の会 計 と同様 、 情 報 を外 部 に 開示 す る外部 環 境 会 計(環 境 財 務 会計 ともい う)と 、 内部 経 営 目的 を支 援 す る内部 環 境 会 計(環 境 管 理 会 計 と も い う)に 分 け る こ とが で き る。 前者 は 、企 業 の外 部 へ の環 境 情 報 の 開示 につ い て の た め の環 境 会 計 で 、情 報 開示 の 目的 、 対 象 及 び 方 法 な ど を 中心 に体 系 化 され る。 後 者 は 、経 営 管 理 の た め の環 境 会 計 で あ り、 環 境 原 価 計 算 、LCC、ABC技 法 、環 境 配 慮 型 設 備 投 資 意 思 決 定 な どの諸 領 域 へ の環 境 会 計 の応 用 が 挙 げ られ る。
そ の ほか の 環 境 会 計 の領 域 に つ い て は、 例 え ば 阪智 香(2001)氏 は環 境 コ ス トの 取 り扱 い方 に よ っ て、 財 務 報 告 にお け る環 境 コ ス トと環 境 負 債 の会 計 処 理 と、環 境 報 告 に お け る環 境 コ ス ト等 の環 境 会 計 情報 お よび 環 境 マ ネ ジメ ン トの た め の環 境 会 計 とに分 類 して い る1。 従 っ て 、財 務 報 告 にお け る環 境 コス トと環 境 負 債 の 会 計 処 理 、環 境 報 告 にお け る環 境 コス トと分類 され るが 、 この分 類 は あ くま で 外 部 報 告 の 目的 の領 域 と属 す る こ とに な っ てい るた め、本 研 究 は上 記2つ の領 域 と考 えて い る。
しか し、 こ こで 阪 智 香 氏 の 図表1に 示 す 「環 境 情 報 につ い て の 環境 コス トの 範 囲 と 環 境 会 計 領 域 」 は 、極 め て示 唆 的 に富 み 、 有 用 な分 類 とな って い る。
図表1環 境 コス トの範 囲と環境会計領域
領域 :闘承媒体 利欄者 霞的 …'灘 定 蛭 象 三∵ .,詰 :測 定 属 盤…3 財 務会p
領 域にお ける環境 会費卜
財務諸表 財務報告書
(経済的意 思決 定を 行 うために有用 な 情報提供)
主 として投 資家
私 的環境 コス ト(環 境 コス トと環境負債) を適切 に会計処理 し 開示す る
私的環 境 コス ト(環 境 コス ト及び環境負 債 の会計処理)
取得原価 、 現在価値 等
環境報告 書
にお け る環境会 針.
環境報告書
(企業 の 環境 影 響 及 び環境活動 のパ フ ォ0マ ンスに関す る情報提供)
企業 を取 り 巻 くす べ て の利害関係 者
幅広い環境情報要求 に応 じて 、広 範 な環 境 コス ト情報や量的 ・
質的環境 晴報 を開示 す る
私 的 環 境 コ ス ト 潜 在 的 私 的 環 境 コ ス
ト
社 会 的 環 境 コ ス ト (ベ ネ フ ィ ッ ト) 量 的 ・質 的 環 境 情 報
企業 固有価 値(使 用 価 値)、 社 会 に とっての 価値
(出 所)阪 智 香 『環 境 会 計 論 』 東 京 経 済 情 報 出 版 、2001年 、58頁 。
研究論文●環境会計理論モデルの考察 2.2.先 進 諸 国 に お け る環 境 会 計
2.2.1.政 府 関係 機 関 の環 境 会 計 に 関す る指 導 方針 の 制 定
先 進 諸 国 で は環 境 問題 に 関 す る取 り組 み の 重 要 な 一環 と して 、 環境 会 計 の制 度 的 な実 施 が あ る。 実 例 を挙 げれ ば 、1995年 、 米 国環 境 保 護 庁 の環 境 コス ト分 類 表 の公 表 は 、 世 界 各 国 に影 響 を及 ぼ して い る。 そ して 、 翌 年(1996年)、 ドイ ツ連 邦 環 境 省 ・環 境 庁 は 『環 境原 価 計 算 ハ ン ドブ ッ ク』 を制 定 した。 そ の後 、 世 界 各 国 が独 自 の環境 会 計 を展 開 し、各 国 の企 業 に対 す るガ イ ドと して 、顕 著 な成 果 を収 めた た め 、
これ らの事 例 に よっ て 画期 的 なガ イ ドライ ンが各 国 か ら発信 され 、新 しい 時代 の 到 来 を迎 え た。 日本 に お け る環 境 会 計 につ い て は 、後 述 す る こ とにす る。 上記 の 事 例 に共 通 す る特 徴 と して は 、政 府 主 導型 の 環 境 会 計 で あ る とい う点 が 指 摘 で き る。
日米独 三 か国 の環 境 会 計 に つ い て は、 そ れ ぞれ 固有 の 特徴 が あ る こ とが わ か る。
これ らは 中 国 に とっ て貴 重 な参 考価 値 が あ る と考 え られ る。
2.2.2.日 本 にお け る環境 会 計 (1)日 本 にお け る環 境 会 計 の 現 状
1999年 は 日本 の 「環 境 会 計 元 年 」 とい わ れ て い る。 この年 に は 日本i環境 省(当 時 環 境 庁)が 、 『環 境 保 全 コ ス トの把 握 及 び公 表 に 関 す る ガ イ ドライ ン(中 間 と りま とめ)』(以 下 、 『環 境 会 計 ガ イ ドライ ン案 』 と称 す)が 公 表 され て い る。 以 来 、 環 境 会計 へ の関 心 が一気 に高 ま っ た。 同年 には取 り組 み事 例 が わず か 数十 社 しか な か っ た が 、 翌 年 の環 境 省 が発 行 した 『環 境 に や さ しい 企 業 行 動 調 査 』(2000年)に よ る
と、355社 が環 境 会 計 の導 入 を行 って い る。
また 、 そ の後 の 同調 査 に お い て は、 上 場 ・非 上 場 あ わせ た 企 業 で 見 る と、2002年
〜2004年 の公 表 企 業数 は650社 〜801社 と増加 して い る こ とが わ か る。 『環 境 会 計 ガ イ ドライ ン案 』 の発 行 に よっ て 、 環 境 会 計 の普 及 が一 層 促 進 され る と考 え られ る2。
(2)日 本 型 環 境 会 計 の 特徴
日本 で は 環境 会 計 ガ イ ドライ ンに 沿 っ て 、 企 業 の環 境 報 告 書 の発 行 が な され て い る。 環 境 報 告 書 にお け る環 境 会 計 の進 展 が促 進 され て い るの で あ る。 日本 で は 、外 部 環 境 会 計 の発 展 が企 業 の 内部 環 境 会 計 の発 展 を促 進 させ る とい う方 向 性 が見 られ る。 これ は 日本 型 環 境 会 計 の 特 徴 とい え る。
日本 の環境 省 を は じめ諸機 関 が環境 会 計 の研 究、 さらにそれ を 中心 とす る産 ・官 ・ 学 連携 の研 究 を行 うこ とに よ って 、そ の促進 に果 た した役 割 が大 き か った とい え る。
2001年 の環 境 会 計 ガ イ ドライ ン を制 定 の契 機 と して 、 日本 企 業 の環 境 会 計 の 導入 や 環 境 報 告 書 の公 表 が急 に増 えて い っ た。
国 際 経 営 フ ォ ー ラムNo.18
す な わ ち、 日本 にお け る特 徴 と して 、 日本 の 各 メデ ィア等 に よ る環境 報 告 書 や 環 境 レポ ー トの 表 彰 な どが頻 繁 に行 われ て い る こ と も指 摘 で き る。 これ は 、 環 境 報 告 書 の作 成 を促 す 誘 因 の一 つ で あ る。 そ して これ か らは 開示 情 報 の 内容 が 評価 され る 時 代 へ3突 入 す る時 代 とな る。 例 えば 、 日本 経 済 新 聞 社 な どが 主 催 す る企 業 の 環 境 格 付 け が挙 げ られ る。 表 彰 等 の形 で環 境 経 営度 や 将 来 性 な どを対 象 とす る企 業 評価 が行 われ て い る。 これ は企 業 間 の競 争 意 識 の 向 上や 、 環 境 経 営 重 視 の考 え方 な どを 後 押 しす る。
3環 境 会 計 の理論 モ デル
現 在 の 中国 に お い て は 、持 続 可 能 な社 会 を構 築 す るた め、 政 府 ・事 業 体 ・国 民 な どす べ て の 主体 が環 境 問 題 の深 刻 さを深 く認 識 し、 環 境 に配 慮 した経 済 ・社 会活 動 や ライ フ ス タ イル を 自主 的 に展 開 して い く必 要 が あ る。 そ して 、 中 国 で は 、 環境 保 全 活 動 へ の取 り組 み が始 ま り、ISO14001国 際 環 境 標 準 の認 証 取 得 や 、 清 潔 生 産 (CleanerProduction,ク リー一ナ ー ・プ ロダ ク シ ョン と も呼 ぶ 。 以 下 同)も 進 み つ つ あ る。
しか し、 こ うした 環 境 保 全 活 動 の進 展 の 一方 で 、 そ の環 境 効 果 お よび それ に伴 っ て 得 られ る経 済効 果 を計 る技 法 と して の環 境 会 計 の研 究 と実 践 は 、 あ ま り進 ん で い な か っ た。 環 境 保 全 の た め に投 資 して も、 この 投 資 に 関す る効 果 が評 価 され な い。
こ こで は 、 この よ うな 現 状 に基 づ き 、如 何 に有 効 的 か つ 効 率 的 に環 境 会 計 を展 開す る か を考 察 す る上 で 、 必 要 不 可 欠 なPDCA環 境 会 計 モ デ ル を検 討 し、提 示 す る こ
とにす る。
3」.PDCAサ イ ク ル
1950年 代 、 品 質 管 理 の 父 と い わ れ るW.エ ド ワ ー ド ・デ ミ ン グ(Dr.William EdwardsDeming)博 士 が 、 生 産 プ ロセ ス(業 務 プ ロ セ ス)の 中 で 改 良 や 改 善 を す べ き 部 分 を 特 定 ・変 更 で き る よ うプ ロセ ス を 測 定 ・分 析 し、 そ れ を継 続 的 に 行 うた め に 改 善 プ ロセ ス が 連 続 的 な フ ィ ー ドバ ッ ク ル ー プ4と な る よ う に 開 発 した 経 営 管 理 ツ ー ル をPDCAサ イ ク ル と 呼 ぶ 。
デ ミ ン グ 博 士 は 、 品 質 管 理 に 関 す る 数 々 の 教 訓 を残 した が 、 企 業 の 製 造 工 程 に 最 も影 響 を 与 え た 英 知 の 一 つ で あ るPDCAサ イ クル も提 唱 した 。 こ れ 以 来 、PDC Aサ イ ク ル を デ ミ ン グ ・サ イ ク ル(Demingcycle)と も 呼 ば れ て い る 。PDCAサ
研究論文●環境会計理論モデルの考察 イ ク ル と は 、 計 画(Plan)、 実 行(Do)、 評 価(Check)、 改 善(Act,Action)の4
っ の 活 動 を継 続 的 に 実 施 す る こ と で 、 製 品 や 業 務 活 動 の 品 質 を維 持 ・向 上 させ て い く と い う考 え 方 で あ る 。 そ して 、 こ の サ イ ク ル は 典 型 的 な マ ネ ジ メ ン ト ・サ イ クル と して 、 計 画(plan)、 実 行(do)、 評 価(check)、 改 善(act)の プ ロ セ ス を 順 に 実 施 し 、 最 後 の 改 善 を 次 の 計 画 に 結 び 付 け 、 らせ ん 状 に 品 質 の 維 持 ・向 上 や 継 続 的 な 業 務 改 善 活 動 な ど を推 進 す る マ ネ ジ メ ン ト手 法 に な っ た 。
本 研 究 で は 、PDCAサ イ ク ル が 、 環 境 会 計 な ど経 営 領 域 に お い て も 、 ま た 、 清 潔 生 産 領 域 に も適 用 す べ き で あ る と考 え て い る。
3.2.環 境lSOに お け るPDCAサ イ ク ル の 導 入
ISO9001の2000年 改 訂 の 冒 頭 でPDCAサ イ ク ル が 登 場 す る 前 に 、 環 境 マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム で は 既 にPDCAサ イ ク ル が 登 場 して い た 。 も っ と も 、ISO9001 の2000年 改 訂 は 、 環 壌 マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム と の 整 合 性 が 要 求 され て い る た め にP
DCAサ イ ク ル を 用 い た の で あ ろ うが 、 こ の 改 定 版 はPDCAサ イ ク ル を 中 心 と し て 行 うも の で あ る 。 こ の こ とが 、PDCAサ イ ク ル を さ ら に 有 名 な も の と した 。
次 に 図 表2に 示 す よ うに 、 規 格 に適 合 す る 環 境 マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム(EMS) を構 築 し導 入 す る に 当 た っ て 、 どの よ うな 手 順 で 作 業 を進 め れ ば よ い の か 、PDC Aサ イ クル に 基 づ い て そ の 概 要 を述 べ る こ と とす る 。
図 表21SO14001に お け るPDCAサ イ ク ル の 体 系
一一(
Plan)8 計 画 i i i
↓ 実 施 CoO)
i I
↓
点 検 CCheck) 旨
↓
葺
葺
戴購 織 麟鵜 毒紬饒繊轟 き
o 0
齢 譲鍵簾難婁辮 縛欝 鯵 織霞灘 騰i醗騨 ξ鱒騨 墾
磁魏 鱒 魏 醜 縫i畿 練 妄繍 癌 難磁 灘 二藻潔 錘購 麟 守鑓蜜癩 届 毒
£ 玉 £L
0 "
一 一見 直 し (Aetian)
(出 所)吉 澤 正 著 『エ コ ス テ ー ジ 』 日科 技 連 、2004年 、31頁 に 筆 者 が 加 筆 修 正 し た 。
国 際 経 営 フ オ ー ラムNo.18
1)導 入 準備 段 階
EMSの 構 築 と実施 は 、組 織 に属 す るす べ て の 関係 者 の積 極 的 な 参 画 と努 力 な し に は実 現 しな い。 関係 者 の協 力 し合 い に よ って 前 向 き で統 制 の 取れ た 活 動 を 引 き 出 す に は 、次 の こ とが鍵 に な る5。
EMSの 構 築 と実施 は 、具 体 的 に は トップ の 意 思 決 定 と リー ダ ー シ ップ 、 推進 体 制 、事 前 調 査 お よび 導 入 計 画 な ど手 順 が あ る。
2)環 境 方針 の 策 定
規 格 は、 トップ が 、規 格 の要 求 事項 を満 たす よ うな環境 方針 を策 定 し、文 書化 し、
方 針 の実 行 、維 持 、 全 員 へ の周 知 や 公 表 を確 実 に実 施 す る こ とが求 め られ て い る。
初 め て の方 針 を組 織 に見 据 え るに は 、組 織 の 活 動 ・製 品 ・サ ー ビス 、 環境 影 響 評 価 の結 果 、 法規 制 や利 害 関係 者 な どの 要求 を あ らか じめ 明 らか に して お く必 要 が あ る。 早 い段 階 で環 境 方 針 を策 定 す る こ とが 必 要 な 場 合 は 、事 前 調 査 の結 果 に基 づ い て 方 針 を策 定 、後 に検 討 の結 果 に基 づ い て 是 正 す る と良 い。
3)計 画 段 階(Plan)
規 格 に基 づ い て 、組 織 の環 境 側 面 を 特 定 し、 関連 す る法 規 制 、 そ の他 の要 求 事 項 を 明確 に した 上 で 、 そ れ らに配 慮 した 目的 ・目標 ・対 策 を設 定 す る。 そ の 手 順 は必 要 に応 じて文 書化 して お く よい。
計 画 段 階 の 手順 は、 環 境 側 面 の調 査 、環 境 影 響 評価 の手 順 の確 立 、 法 規 制 お よび そ の他 の要 求 事 項 の登 録 、著 しい環 境 側 面 の 登録 、 環 境 目的 ・目標 の設 定 お よび 環 境 マ ネ ジ メ ン トプ ロ グ ラ ム の設 定 な どで あ る。
4)実 施 段 階(Do)
この 段 階 で は 、 環 境 方 針 お よび 目的 ・目標 を達 成 す るた め に、 環 境 マ ネ ジ メ ン ト の実 施 に必 要 な 手順(手 続 き 、仕 組 み 、方 法 等)の 確 立 と、計 画 の 作成 お よび 的 確 な実 施 ・運 用 が 求 め られ て い る。
5)点 検 段 階(Check)
こ の段 階 で は 、文 書 化 した 手 順 と機 器 の校 正 に よ って 、 著 しい影 響 を及 ぼ す 可 能 性 の あ る運 用 や 活 動 の キ ー とな る特 性 を定 常 的 に 監視 ・測 定 す る と共 に 、 関連 す る 環 境 法 規 制 の遵 守 状 況 を定 期 的 に評 価 す る。 ま た 不適 合 を是 正 ・予 防 し、適 切 な方 法 で必 要 な記 録 を維 持 し、 内部 監 査 に よっ てEMSの 実 態 を明 らか に す る。 そ して 経 営 層 に報 告 す るた めの 手 順 を確 立 す る こ とを求 め てい る。
6)見 直 し段 階(Action)
ISO14001規 格 は環 境ISOの 基 礎 で あ る。ISO14001規 格 に お け るPDCA
研究論文●環境会計理論モデルの考察 サ イ クル は 、 この 規 格 の 中心 で あ る。 しか し、 こ の 中心 の核 とな る要 素 の改 善 の必 要 性 を判 断 し、 計 画 に反 映 させ るの は 、 見 直 し段 階 で あ る。
EMSを 継 続 的 に改 善 す るた め に 、適 切 、 妥 当、 有 効 で あ る こ とを確 実 に保 っ た め に 、 内部 監査 結 果 や 、 環 境 管 理 責 任 者 か らの 報 告 を 中 心 に必 要 な 情 報 を採 集 し、
監 査 結 果 、状 況 の 変化 、 改 善 上 状 況 に 照 ら して 、 自 ら定 め た 間 隔 で 見 直 し、文 書 化 す る こ とが求 め られ て い る。
3.3.清 潔 生 産 に お け るPDCAサ イ クル の活 用
中国 で は 、清 潔 生 産 が 長年 に 亘 って 実践 され て お り、 多 くの経 験 が積 み 重 ね られ 、 多 数 の著 書 も出版 され て い る。 これ らの文 献 には 、 清 潔 生 産 の活 動 が7段 階(6段 階 の 説 も あ る)に 分 け られ て い る。 こ の7段 階 は 、(1)環 境 方針 の策 定 ・体 制 作 り、
(2)現 状 把 握 、(3)事 前評 価 、(4)計 画 案 選 定 、(5)実 施 可 能 性 分 析 、(6)計 画 案 実 施 、及 び(7)持 続i的清 潔 生産 とな って い る6。
清 潔 生 産 の各 活 動 内容 を見 る と、環 境 方 針 の策 定 、 環境 要 素 の確 立 、計 画 案 の 選 定 、及 び 実 施 可 能 性 分 析 な ど、 多 くの経 営 手法 が使 わ れ てい る。 特 に計 画 案 の 選 定 にお い て 、無 出費 ・低 出費 ・中出費 ・高 出費 案 の論 証 は会 計 技 法 が必 要 で あ るた め 、 清 潔 生 産 は経 営 領 域 に属 す る と考 え られ る。
清潔 生 産 にお け るPDCAサ イ クル の活 用 に つ い て説 明す る。PDCAの 各 サ イ クル にお け る清 潔 生産 の活 動 内容 を ま とめ る と、 図表3の とお りに示 す こ とが で き る。
図 表3清 潔 生 産 のPDCAサ イ クル に お け る各 段 階 の 活 動 内容 段階
鐙
饗
1灘 欝
活 動 内 容 (1)環 境 方針 の 策 定 ・体 制 作 り
① 環 境 方 針 、 ② 計 画 ・日程 の 確 立 、③ チ ー ム形 成 、 ④ 教 育 ・訓 練 (2)現 状 把 握
① 現 場 調 査 、 ② 環 境 側 面 ・環 境 影 響 要 素 確 定 、③ 目標 確 立 、④ 計 画 案 提 出 (3)事 前評 価
① 資 料 収 集 、 ② イ ン プ ッ ト ・ア ウ トプ ッ ト測 定 、 ③ 原 因究 明 、 ④ 改 善 計 画案 提 出 (4)実 施 案 選 定
① 実 施 案 比 較 分 析 、② 実施 案 確 立 、 ③ 無 出費 ・低 出 費 案 の実 施 、④ 無 出 費 ・低 出費 案 の効 果 統 計 、
④ 中間 報 告
(5)実 施 可 能性 分 析7
① 代 替 原 材 料 等 の 市 場 調 査 、 ② 技 術 評 価 、 ③ 環 境 評 価 、④ 経 済 評 価 、⑤ 推 奨 実 施 案 の確 定 (6)評 価 案 実施
①評 価 案 実施 、② 業 績(無 ・低 ・中 ・高 出 費 案)評 価 、③ 評 価 案 の 環 境 影 響 評 価 (7)継 続 的 改 善
①組 織 ・体 制 強化 、 ② 清 潔 生 産 監 査 報 告 書 の作 成 、 ③ 清 潔 生 産 管 理 制 度 の 制 定 、④ 持 続 的 清 潔 生 産 計 画 の確 立
(出 所)魏 立 安 編 『清 潔 生 産 審 核 与 評 価 』 中 国 環 境 科 学 出 版 社 、2005年 、20‑76頁 よ り作 成 し た 。
国 際 経 営 フ ォ ー ラムNo.18
まず 、計 画 準備 段 階 で は 、環 境 方 針 の策 定 ・環境 管 理 体 制 作 りを行 い 、 そ して 、 現 場 調 査 、環 境 側 面 ・環 境 影 響 要 素 の確 定 に 従 って 、 環 境 目標 を確 立 し、計 画 を提 出す る こ と とす る。 この 段 階 は 、資 料 収 集 や イ ンプ ッ ト ・ア ウ トプ ッ ト測 定 をす べ きで あ り、環 境 影 響 の原 因 を究 明 し、 それ に対 す る改 善計 画 案 を提 出す べ きで あ る。
次 に実 施 運 営 段 階 で は 、計 画 準 備 段 階 で提 出 され た 改 善 計 画 案 につ い て の実 行 可 能 性 を比 較 分 析 し、 そ の 実施 案 を選 定 す る。 一般 的 に清 潔 生 産 の最 初 の段 階 で は 、 そ の対 策 に 関 して 無 出 費 ・低 出費 案 が多 く採 用 され て い る。 そ れ らの実 施 案 に よっ て 、 そ の効 果 の統 計 と中 問報 告 を行 う必 要 が あ る。 ま た 、 実 施 可 能 性 分 析 につ い て は、 代 替 原 材 料 等 の 市場 調 査 や 、 そ の技 術 評 価 ・環 境 評 価 並 び に経 済 評 価 を行 うこ
とに よ っ て 、推 奨 実施 案 を確 定 す る。
また 、 点 検 是 正 段 階 で は、 清 潔 生 産 実 施 案 に お け る無 出費 ・低 出 費 ・中 出費 ・高 出 費 案 な どの実 施 に よっ て 、 そ の 業 績 評 価 と環 境 影 響 評 価 を行 う。
そ して 、 見 直 し段 階 で は 、 持続 的 清潔 生 産 を実 施 す る た め 、清 潔 生 産組 織 ・体 制 の 強化 を し、そ れ に 関連 す る管 理 制度 を制 定 す る こ とが必 要 不 可欠 で あ る。 さ らに この段 階 で は清 潔 生 産 監 査 報 告 書 の 作成 をす べ き で あ る8。
この 清潔 生 産 の 各 活 動 をPDCAサ イ クル の活 用 に よっ て説 明す る学説 は、 現 段 階 で は少 な い。 さ らに言 えば 、清 潔 生産 と環境 会 計 の融 合 、 そ して 清潔 生 産 、 環境 ISO及 び環 境 会 計 の三 者 の結 合 を 目指 すPDCA環 境 会 計 モ デ ル の提 唱 は、 本研 究 独 自の 主 張 で あ る。
3.4.PDCA環 境会 計 モ デ ル の 構 築 3.4.1.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の概 念
PDCA環 境 会 計 モ デ ル を提 示 す る背 景 は 、 以 下 の とお りで あ る。 持 続 可能 な発 展 を 目指 す 今 日、 欧 米 、 日本 な どの先 進 諸 国 で は 、 環境 会 計 が環 境 負 荷 の 削減 、環
ノ
境 意 識 の 向上 な ど、 環 境 経 営 に役 立つ 有 効 な手 法 と して認 め られ 、 これ らの 国 々 で は多 くの有 用 な経 験 を積 ん で い る。 しか し中国 で は 、環 境 会 計 の研 究 が大 変 遅 れ て い る に もか か わ らず 、未 だ に環 境 会 計 の実 務 上 の進 展 が 見 られ ない 。 一 刻 も早 く、
環 境会 計 を 中 国 で展 開す べ きで あ る。 そ して 、 そ の有 効 的 かつ 効 率 的 な展 開方 法 は、
PDCA環 境 会 計 モ デル の構築 とそ の制 度 化 で あ る と考 え る。 こ こ で、PDCA環 境 会 計 モ デ ル の体 系 に つ い て説 明す る。
PDCA環 境 会 計 モ デル で は、 環 境 会 計 が経 営 手 法 で あ るPDCAサ イ クル を活 用 して組 織 的 に構 築 され る会 計 測 定 ・開 示 シ ステ ム で あ る。 しか も、 清 潔 生 産 及 び
研 究論文●環境会計理論モデルの考察 環 境ISOと 結 合 す る こ とを通 じて 、一 元 的 ・効 率 的 に推 進 され る環 境 会 計 モ デ ル で あ る。
こ のモ デ ル は2つ の意 味 が含 まれ て い る。 第 一 に は 、 環 境 会 計 を 中心 に 、清 潔 生 産 、環 境ISOの 三 者 の統 合 に よる一 元 化 で あ る。 第 二 に は 、PDCAサ イ クル を 活 用 し、環 境 会 計 を推進 す るモ デ ル で あ る。 こ こで い うPDCA環 境 会 計 モ デ ル の 構 成 要 素 は、PDCAサ イ クル の 各段 階 で あ り、 また 、 それ の職 能 領 域 は環境 会 計 、 環 境ISO、 清 潔 生 産 の3領 域 の結 合 領 域 で あ る。
す な わ ち 、PDCA環 境 会 計 モ デ ル の概 念 を理 解 す るた め に 、 そ の 内容 を明 らか にす る必 要 が あ る。
3.4.2.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の 体 系 (1)PDCA環 境 会 計 モ デ ル の構 成 要 素
近 年 、 環 境 会 計 が急 速 に発 展 して きた 。 そ の要 因 は 環境ISOの 公 布 や 、世 界 先 進 諸 国が 「環 境 会 計 ガ イ ドライ ン」 を相 次 い で公 表 され た こ とが 契機 とい われ て い る。 従 っ て 、環 境 会 計 の 導 入 に 当 た っ て 、ISO14001の よ うにPDCAサ イ クル に基 づ い て行 うこ とが 同様 に有 効 で あ る。 図表4に 示 す よ うに、 環 境 会 計 導 入 の ス テ ップ は 、PDCAサ イ クル に照 ら して 、以 下 の よ うに説 明 す る こ とが で き る。
図表4
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見 直 し
環 境 会 計 モ デ ル の ス テ ップ とPDCAサ イ クル
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1)第1段 階:計 画 段 階
こ の 段 階 の 内 容 は 、 以 下 の と お りで あ る。
国 際 経 営 フォ ー ラムNo.18
① プ ロジ ェ ク トチ ー ム の編 成
導 入 ・運 用 組 織 の 体 制 作 り、環 境 会 計 の 導入(構 築)及 び運 用 に携 る組 織 体 制 を 確 立 す る。 導入 組 織 と して は 、環 境 及 び経 理 の 担 当者 を含 む プ ロジ ェ ク トチ ー ム を 編 成 す る。
② 環 境 会 計 導 入 目的 の確 認
企 業 ・事 業 体 内 で発 生 して い る コス トの発 生 に着 目 し、 コ ス トに 関連 す る環境 影 響 を改 善 して い く。 コ ス ト削 減 を 図 っ て い くこ とは 、 環 境 配 慮 と コス ト削減 を同 時 に達 成 で き 、 企 業 競 争 力 向 上 の貢 献 に 繋 が る と考 え られ る。 環 境 に 関 す る コ ス ト (以 下 、環 境 コス トとい う)と ベ ネ フ ィ ッ トに 関連 した 情 報 提 供 ツー ル が 環 境 会 計 で あ り、環 境 会 計 に よ って 得 られ た情 報 を活 用 して 経 営 に役 立 て る こ とが 、企 業経 営 に とっ て非 常 に 有用 で あ る。
③ 環 境 会 計 導 入 案(短 期 ・長 期)の 策 定
環 境 会 計 を導 入 す る に 当た っ て は、 対 象 範 囲 と内容 にい くつ か の選 択 肢 が あ るた め、 そ れ らに対 して短 期 ・長 期 の計 画 案 を考 慮 して決 定 され る。加 え て 、環 境 会 計 の 導 入 は外 部 利 害 関係 者 の た め の外 部 公 表 を主 目的 とす るか 、 経 営 効 率 向上 の た め の 内 部 管 理 を主 目的 とす るか 、 あ るい は両 者 を兼 用 す るか等 を、 導 入 の前 に決 め る 必 要 が あ る。
④ 会 計 的 認 識 ・測 定
② と③ を行 っ た後 に 、企 業 ・事 業 体 内で 発 生 した コス ト及 び 費用 に対 し、 予 め定 義 す る必 要 で あ る。 す な わ ち、 そ の環 境 コ ス ト及 び環 境 費 用 に 関す る認 識 の基 準 ・ 測 定 の方 法 を環 境 会 計 の計 画 準備 段 階 で 定 め るべ き で あ る。
2)第2段 階:実 施 段 階
環 境会 計 が機 能 す る よ うに シ ス テ ム の運 用 に 関 わ る従 業 員 な どに対 して 必 要 な教 育 を行 う必 要 が あ る。 環 境 法 規 制 ・制 度 に 関連 す る文 書 を全 員 に周 知 す る よ う、徹 底 的 に教 育(説 明)し 、環 境 会 計 に関 す るデ ー タ の入 力 、集 計 の方 法 に も教 育(説 明)す べ きで あ る。
① 現状 把 握 ・測 定
環 境 コス トに関 連 す る現 状 を把 握 す るた め に、 管 理 の た め に要 す る廃 棄 物 処理 コ ス ト(分 別 ・保 管 ・収 集 運 搬 ・処 理)、 化 学 物 質 管 理 コス ト(保 管 ・安 全 管 理 ・残 物 処 理)、 環 境 管理(監 視 測 定 ・文 書 管 理 ・監 査 ・教 育)コ ス トな どを調 査 す る こ
とが必 要 で あ る。
② デ ー タ測 定方 法 の 枠 組 み 検 討
研 究論文●環境会計理論モデルの考察 実績 把 握 期 間 を1年 間 と考 え て い る が 、場 合 に よ って は 、 数 ヶ月 の 実 績 を把 握 し て季 節 変 動 も加 味 した 上 で1年 間 の 実 績 を把 握 す る こ と も可能 で あ る。 しか し、 現 状 にお い て 、 中国 で は殆 どこ の よ うなデ,̲̲̲..タを整 備 して い な い た め 、 導入 の 準備 期 間 で 、 これ らの資 料 、 デ ー タ の収 集 体 制 が必 要 で あ る。
③集 計 ・マ ニ ュアル の 作成 とデ ー タ収 集
環 境 会 計 デ ー タ を正 確 的 に把握 して お く こ とが 実 際 に は 困難 な場 合 もあ る。 そ れ 故 に、 全社 統 一 の環 境 会 計 デ ー タ を集 計 す る た め に は 、集 計 の マ ニ ュ アル が必 要 と
な る。
環 境 会 計 デ ー タは 、環 境 保 全 活 動 ご との コス トとそ の効 果 か ら構 成 され て い るが 、 実 は部 門 ご とに 区分 して把 握 して お く こ とが必 要 で あ る。 具 体 的 に は 、環 境 保 全 活 動 の行 為 主体 で あ る部 門 ご とに 、全 社 統 一 の環 境 デ ー タ集 計 シ ー トを用 い て 、 環 境 会 計 デ ー タ の集 計 を行 う。 現 在 で は 、 それ らの デ ー タ は貨 幣 的デ ー タ と物 量 的 デ ー
タ に分 類 して集 計 され て い る。
集 計 のマ ニ ュ アル に よれ ば 、 現 在 で は 、 日本 環 境 省 『環 境 会 計 ガ イ ドライ ン』 に 基 づ い て集 計 を行 っ て い る。 ま た は 、ISO14031に 従 っ て環 境 パ フ ォ ー マ ンス評 価 を行 っ て い る こ とが で き る。
④ 会 計 的 記 録 ・計算
環境 保 全 活 動 に 関 わ る環 境 コス ト、 環 境 費 用 、 それ に伴 う経 済 効 果 、 お よび そ の 環 境効 果 に対 して 、集 計 ・記 録 ・計 算 を行 うこ と とす る。 従 って 、 記 録 ・集 計 ・計 算 の対 象 、対 象期 間 内 で 、そ して決 ま った報 告 先 へ の記 録 ・計 算 を行 うべ き で あ る。
3)第3段 階:点 検 段 階
この段 階 で は 、社 内 の 内部 監 査及 び第 三者 機 関 に よ る検 証(監 査)が 必 要 で あ る。
最 初 の段 階 で は 、 環 境 会 計 の運 営 が 問題 な くで き る可 能 性 は き わ め て低 い。 環 境 会 計 を継 続 的 に運 営 す るた め に、 内部 監 査 を行 い、 内部 管 理 た め の報 告 書 を作成 す る。
さ らに 、第 三者 機 関 に よ る監 査 を通 じて 、環 境 報 告 書 を用 い て環 境 会 計 情 報 の公 表 が な され る とい うケ ー ス が 、 日本 や 欧 米 先 進 諸 国 にお い て 増加 して い る。
① 結 果 ・情 報 の評 価
内部 監 査 及 び 第 三 者 に よ る監 査 は、 シ ステ ム の運 営状 況 とい う情 報 及 び環 境 業 績 につ い て の評 価 を行 うこ とで あ る。 そ の 目的 は 、 まず 運 営 状 況 をチ ェ ック し、 問題 点 を発 見 し、 シ ステ ム の運 営 が 得 られ た 環 境 業 績 の評 価 に よ って 、 環 境 情 報 の信 慧 性 を高 め る こ とで あ る。
② 報 告 ・コ ミュニ ケー シ ョン
国 際 経 営 フ ォ ー一ラ ムNo.18
① の評 価 に よ って 、 そ の評 価 結 果 を報 告 す る。 そ れ は コ ミュニ ケ ー シ ョン の有 効 な手 法 で あ る。 近年 、 環 境 報 告 書 を コ ミュニ ケ ー シ ョン の主 な 手段 と して 、 多 く利 用 され て い る。
③ 会 計 情 報 の 開示
企 業 ・事 業 体 が 環 境 情 報 を 開示 す る と同 時 に、利 害 関係 者 、す な わ ちス テ イ ク ホ ル ダ,̲...,に対 す る会 計 情 報 の 開示 が必 要不 可欠 で あ る。 そ れ らの会 計 情 報 は 、 貨 幣 的 な会 計 情 報 の み な らず 、 物 量 的 な会 計 情 報 を含 む べ きで あ る。
4)第4段 階:見 直 し段 階
この段 階 で は 、環 境 会 計 の実 施 に よっ て 、 内 部 管 理 及 び 外 部 報 告 を行 っ た 後 も、
そ の実 施 ・進 捗 状 況 、 運 営 結 果 を レビ ュー ・チ ェ ックす る。 そ して 、 問題 が あ った 場 合 、必 要 な 改 善 処 置 を行 い 、環 境 会 計 の精 度 を 向上 させ る。 この こ とは 、 そ の 有 効 活 用 に も繋 が るの で あ る。
① 事 前 評 価 制 度 の 向上
環 境 保 全 活 動 を見 直 す こ とに よっ て 、評 価 制 度 の 向上 を 図 る。
② 効 果 的 な環 境 改 善 活 動 の推 進
見 直 す こ とに よ って 、 環 境 改 善 活 動 を推 進 す る こ とが 本 来 の 目的 で あ る。
③ 情 報 の分 析 と意 思利 用(意 思 決 定)
環 境 保 全 活 動 を見 直 す こ とが 、 そ の活 動 に関 す る意 思 決 定 は必 要 が あ るた め、 活 動 に 関連 す る情 報 を分 析 す る こ とが非 常 に重 要 な こ とで あ る。
3.4.3.PDCA環 境 会 計 モ デ ル 適 用領 域
(1)PDCA環 境 会 計 モ デ ル 適 用領 域 の 相 互 関係
中国 の環 境 会 計 の 導入 に対 し、 なぜPDCA環 境 会 計 モ デ ル は必 要 な の か。 ま ず 環 境 会 計 、清 潔 生産 、 環 境ISOの 三 者 の 間 の 内在 的 関係 か ら明 らか に した い。
環 境 会 計 を適 切 に実施 す れ ば、 環 境 コス トを把 握 し、 正 確 に集 計 す る こ とに よっ て 、企 業 の 内部 管 理 の 強化 が可 能 とな る。 さ らにISO14001・ 清 潔 生 産 の 運 営 上 で 要 求 され る意 思 決 定 の 際 に、 有 益 な情 報 が提 供 で き る。 ま た 、 環 境 に 関す る出費 (投 資)に 関 して 、 無駄 な く、 む らな く行 うこ とが可 能 な た め 、 必 要 の な い 費 用 を 節 約 で き る。 そ して 、環 境 会 計 を通 して 、環 境ISOや 清 潔 生 産 の実 施 に よっ て得 られ た 環 境 効 果 や 、 それ に伴 う経 済 効 果 を 明確 に集 計 ・計 算 し、 社 会 へ の報 告 が 可 能 とな る。 この こ とに よっ て 、 企 業 のイ メー ジ ア ップ と合 わせ た 「一 石 二鳥 」 の効 果 を得 られ る。
逆 に 、 環 境 会 計 が 実 施 され な か っ た な らば 、ISO14001と 清 潔 生 産 に 関 す る費
研 究論文●環境会計理論モデルの考察 用 、す な わ ち環 境 コス トは企 業 に とって 「余 計 な負 担 」 で あ る と認 識 され て しま う。
そ の よ うな 「一 方 通 行 」 のや り方 で は 、ISO14001と 清 潔 生 産 の 「魅 力 」 が な く な り、 敬 遠 され る こ とに な る。
そ れ 故 に 、PDCA環 境 会 計 モ デ ル を実 行 す れ ば 、 こ の 問題 が解 決 で き る。 清 潔 生 産 の実 施 に よ る環 境 効 果 、 そ の 対 策 に伴 う経 済効 果 の 報 告 につ い て 、 中国 で は 、 清 潔 生 産 促 進 法 に よっ て清 潔 生 産 報 告 書 の提 示 が要 求 され て い る が 、PDCA環 境 会 計 モ デ ル の実 施 に よっ て 、 汚染 物 の排 出量 の削 減 ・省 エネ ・省 資 源 とい うよ うな 環 境 効 果 及 び そ の経 済 効 果 を、環 境 報 告 書 の 中 で一 括 して記 載 で き る こ とに な り、
清 潔 生 産 報 告 書 の刊 行 に 関 わ る余 計 な 出費 を節 約 す る こ とが で き る。
(2)PDCA環 境 会 計 モデ ル の効 果
PDCA環 境 会 計 モ デ ル は 、 中 国 の環 境 会 計 を展 開す るた め に構 築 され 、 提 示 さ れ て い るモ デル で あ る。 このモ デ ル 提 示 の 目的 は、 中 国 の実 情 に基 づ い て 、利 用 可 能 な 条件 を最 大 限 にそ の効 果 を発 揮 し、 早 急 に環 境 会 計 を普 及 させ る こ とに あ る。
理 論 上 にお い て は 、PDCA環 境 会計 モ デル を実現 す る こ とに よっ て、以 下 の メ リッ トが もた らされ る と考 え られ る。
1)よ り体 系 的 な管 理 運 営 が 可 能 とな る。
2)組 織 内 の 体 系 の確 立 に よ る業 務 量 の 減 少 を 通 じて 、 効 率 向 上 や 経 費 の 削 減 を 達 成 で き る。
3)組 織 活 動 が全 面 的 に統 括 で き る た め、 よ り相 互 的補 強 案 を 打 ち 出す こ とで 、相 乗 効 果 が得 られ る。
4)PDCA環 境 会 計 モ デ ル に よっ て 、組 織 の 総合 的 競 争 力 が 向上 す る。
4中 国 にお けるPDCA環 境 会計 モ デル の実務 的展 開
4.1.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の 適 用 指 針
前述 した よ うに、 先 進 諸 国 の例 を 見れ ば 、 環 境 会 計 の適 用 指 針 に 関 して は、 数 多 くの成 功例 を挙 げ る こ とが で き る。 米 国環 境 保 護 庁(USEPA)は1995年 に世 界 で初 め て の 『環 境 コス ト分 類 に 関す る手 引 き』(以 下 に 、『手 引 き』 と略 す)を 発 行 した。 この 『手 引 き』 は米 国 の環 境 会 計 の指 針 とい うだ け で は な く、世 界各 国 の 環 境 会 計 の進 展 に も貢 献 した とい え る。
1999年 に、 日本 環 境 省(当 時環 境 庁)は 『環 境 会 計 ガイ ドライ ン案 』 を公 表 した。
さ らに 翌2000年 に は 、 『環 境 会 計 ガ イ ドライ ン2000年 版 』 と 『環 境 会 計 ガ イ ドブ ッ
国 際 経 営 フォ ー ラムNo.18
ク』、『環 境 報 告 書 ガイ ドライ ン』、 『事 業者 の環 境 パ フ ォー マ ンス 指標 』 な どを公 表 した こ とか ら、 日本 の 国 内企 業 及 び海 外 の 日系 企 業 の環 境 会 計 が急 速 に展 開 され 、 日本 型 環 境 会 計 の確 立 を促 した。
持 続 可能 な発 展 を 目指 す 今 日、環 境 会 計 の役 割 は ます ます 増 大 しつ つ あ る。 先 進 諸 国 の典 型 的環 境 会 計 が続 出す るな か 、 中 国で は環 境 に 関す る費用(コ ス ト)が 未 だ に管 理 費(経 費)の 項 目で計 上 され て い るた め、 深 刻 な環 境 問題 に対 す る対 策 を 適 切 に反 映 で きず 、 「環 境 経 営 時代 」 に適 応 して い な い の で あ る。 ま た 、環 境 コ ス トを計 上 しよ うと して も、 そ の計 上方 式 や 計算 方 法 に ば らつ き が 見 られ 、 各 企 業 が 任 意 に計 上す る とい うケー ス が数 多 くな っ て い る。
先 進 諸 国 に お け る環 境 会 計 の実 践 や 経 験 をみ る と、 政府 の主 導 が環 境 会計 の 推進 に大 い に役 立 っ て い る。 中 国 にお い て は 改革 開 放 を行 い 、 市 場 経 済 へ の 転換 とはい え 、政 府 の機 能集 中 は未 だ に健 在 し、 「官 」 色 が濃 厚 で あ る。 従 っ て 、 中 国政 府 が PDCA環 境 会 計 モ デ ル に 関す る適 用 指 針 を作成 し、 統 一 の 「もの さ し」 を早 急 に 公 表 しな けれ ば な らな い 。
4.2.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の 実 務 展 開
こ こ ま でISO14001、 環 境 会 計 及 び 清 潔 生 産 に お け るPDCAサ イ ク ル の 運 用 に つ い て 論 じて き た 。 こ こ で 、PDCAサ イ クル に よ る 三 要 素 の 統 合 を 検 討 し、P DCA環 境 会 計 の 実 務 的 展 開 に お け る4つ の 実 践 パ タ..̲̲..ンを 提 示 し た い 。
こ の4つ の 実 践 パ ター ン は 、 次 の 図 表5の よ うに 示 して い る。 「実 践 パ タ ー ン1」:
ISO14001と 清 潔 生 産 の 両 方 と も実 施 して い な い 場 合(簡 易 型 環 境 会 計 パ タ ー ン)、
「実 践 パ タ ー ン2」:清 潔 生 産 は 実 施 して い る が 、ISO14001を 認 証 取 得 し て い な
図 表5PDCA環 境 会 計 モ デ ル の 導 入 に お け る4つ の 実践 パ タ ー ン
環境管理レベル高い
4
ノト、EIS
実 践 パ タ ー ン3 1SO14001対 応 型
環 境 会 計 パ タ ー ン
実 践 パ タ ー ン4 結 合 型 環 境 会 計 バ タ ー ン
ゴ舌 染 物 実 践 パ タ ー ン1
簡 易 型 環 境 会 計 パ タ0ン
実 践 パ タ ー ン2 清 潔 生 産 対 応 型 環 境 会 計 パ タ ー ン 汚 染 物質 管 理 レベル 高 い ラ
(出所)筆 者 が独 自作 成 した。
研究論文●環境会計理論モデルの考察 い 場 合(清 潔 生 産 対 応 型 環 境 会 計 パ タ4.ン)、 「実践 パ ター ン3」:ISO14001を 認 証 取得 した が 、清潔 生 産 を実施 しない 場 合(ISO14001対 応 型 環 境 会計 パ ター ン)、
そ して 、 「実 践 パ ター ン4」:ISO14001・ 清 潔 生 産 両 方 と も 実 施 して い る場 合 (結 合 型 環 境 会 計 パ タ...̲..ン)、の4つ で あ る。
① 「実 践 パ ター ン1」:簡 易 型 環 境 会 計 実 践 パ ター ン
この パ ター ン は 、 後 述 す る他 の 実 践 パ ター ン と比 較 して 、ISO14001と 清 潔 生 産 の 両 方 も実 施 して い な い企 業 を前提 とす る。 なお か つ規 模 や 環 境 負 荷 の小 さな組 織 に とって は、 このパ ター ンを適 用 す る こ とが で き る実践 的 パ ター ンで あ る と考 え
られ る。
この パ ター ン の原 点 は 、 オ ラ ンダ 意 見 書 にの み 見 られ る概 念 で あ る9。 日本 で は 環 境 省 『エ コア ク シ ョン21』 並 び に有 限 責任 中 間法 人 エ コス テ ー ジ協 会 の 『エ コス テ ー ジ 』 とも に 中小 企 業 を対 象 と した 環 境 経 営 と環 境 会 計 を提 示 して い る。 中国 に お い て は この パ ター ン を提 示 した 場合 、 これ が 中 国 の現 状 に適 用 し得 る で は な い か とい う意 見 が 多 く見 られ る か も しれ な い。 しか し、 こ こで この パ ター ン を選 択 す る 場 合 は 、 企 業 の 体 質 や 経 営 者 の意 思決 定 に応 じて、 選 択 す る こ とが 望 ま しい と考 え る。 この 点 に 関 して は 、本 章 の第4節 に お け るPDCA環 境 会 計 モ デ ル の制 度 原 則 で述 べ る こ と とす る。
「簡 易型 環境 会 計 実 践 パ ター ン」 は 、 費 用 対 効 果 の点 か ら、 後 述 の 「結 合 型 環 境 会 計 実 践 パ ター ン」(以 下 、 「結 合 型 」 と略 す)を 必 要 と しな い 小 規模 ま た は低 環 境 負 荷 の 企 業 が 、 実 質 的 有 効 性 を確 保 で き る範 囲 で 、 「結 合 型 」 の一 部 の機 能 を割 愛
して導 入 す る とい う考 え方 に基 づ く もの で あ る'。。
こ こ で 「一 部機 能 の割 愛 」 とは 、 「結 合 型 」 の構 成 要 素 が 一 部 省 略 され 、 構 成 要 素 の機 能 が 理想 的 な もの よ り低 い こ とを意 味 してい る。 具 体 的 には 、 環 境 方 針 、環 境 計 画 、 環境 監 査 な どが存 在 しな い 、 あ るい は簡 略 化 され た環 境 組 織 を構 築 して い
る シス テ ム な どが これ に該 当す る。
この パ タ ー ン はISO14001や 清 潔 生 産 を とも実 施 しな い た め 、 そ の構 成 要 素 は 組 織 の 特性 に よ り若 干 異 な っ て も良 い と考 えて い る。 す な わ ち、 中規模 以 上 で環 境 負 荷 ・環 境 規 制 が 微少 な組 織 で は 、環 境 方 針 の策 定 、環 境 目的 ・環境 計 画 の 立案 と
い っ た 要 素 よ りも責任 体 制 の確 立や 簡 単 な 管理 マ ニ ュ アル の整 備 な ど組 織 面 ・業 務 管 理 面 の 充 実 が必 要 で あ る。 これ に対 して 、 環境 負 荷 は大 きい が 、性 質 が単 純 な小 規 模 組 織 で は 、 管 理 上 問題 の少 な い組 織 面 の整 備 を重 視 す る必 要 が な い 。
② 「実 践 パ ター ン2」:清1生 産 対 応 型 環 境 会 計 実 践 パ ター ン
国 際 経 営 フ ォ ー ラムNo.18
ISO14001(EMS)を 導 入 して い な い企 業 にお け る環 境 会 計 の 導 入 に は、 環 境 に 関連 す る コス トを どの よ うに把 握 し、計 上す るか が 不鮮 明 で あ る。 この こ とか ら、企 業 で発 生 して い る環 境 コス トをす べ て把 握 し削減 策 を実 施 して い く こ とは 、 非 常 に難 しい。 ま た 、今 後 特 定 の環 境 コス トが増 大 し、確 実 に管 理 して い か な い と 企 業 の経 済 的 利 益 を圧 縮 す る と予 想 され る揚 合 に は 、 この よ うな 環 境 コス トに 限定
して 対 策 を行 うこ とが 無 難 で あ る。 従 っ て 、環 境 会 計 の 導 入 に あ た っ て も特 定 の環 境 コ ス トに 限 定 し、 導入 す る こ とが望 ま しい11。
「実 践 パ ター ン2」 の 場 合 に は 、PDCAサ イ クル に従 っ て 、 各 段 階 の活 動 の 内 容 を行 うべ き で あ る。 こ こで 、 各 段 階 の活 動 内容 とそれ らに関連 す る環 境 コス トを 加 え る に よ っ て 、 「パ ター ン2」 の特 徴 とす る。 す な わ ち 「パ ター ン2」 で は 、IS
O14001に よ るEMSの 構 築 を行 わ な い た め、 自主 的 に環 境 コ ス ト、 環 境 効 果 、 さ らにそ の環 境 対 策 に伴 う経 済効 果 を最 低 限算 定 す べ きで あ る こ とを提 案 した い 。
「環境 コス トの測 定 」 と して 示 した 内容 は 、新 た に加 え られ た もの で あ る。 これ らは最 低 限 、 清 潔 生 産 の各 段 階 にお い て の活 動 に 関す る コス トを把 握 す る こ とが 重
図表6清 潔 生産対応型環境会計 実践パ ター ンにお ける活動 内容 と環境 コス ト 段階
計画準 備段階
実施運 営段階
点検是 正段階
見直 し 段階
活 動 内 容 (1)環境 方 針 の 策 定 ・体 制 作 り
① 環 境 方 針 、 ② 計 画 ・日程 の 確 立 、
③ チ0ム 形 成 、 ④ 教 育 ・訓 練 (2)現状 把 握
① 現 場調 査、 ② 環境側 面 ・環境影 響 要素 確 定 、 ③ 目標 確 立 、 ④ 計 画 案 提 出
(3)事 前 評 価
① 資 料 収 集 、 ② イ ン プ ッ ト ・ア ウ トプ ッ ト測 定 、 ③ 原 因 究 明 、 ④ 改 善 案 提 出 (4)実施案選 定
① 実施 案比 較分析 、② 実施案確 立 、③ 無 出費 ・低 出費等 の案 を実施 、④ 無 出費 ・ 低 出費案 の効果統計、④中間報告
(5)実施可能性分析
①代 替原材料等 の市場調査 、②技術評価 、
③ 環境評 価 、 ④経 済評価 、 ⑤推奨 実施 案 の確定
(6)評価 案 実 施
① 評 価 案 実 施 、 ② 業 績(無 ・低 ・中 ・高 出 費 案)評 価 、 ③ 評 価 案 の 環 境 影 響 評 価 (7)継続 的改善
①組 織 ・体制 強化 、② 清潔 生産監 査報 告 書 の編制 、 ③清 潔生産 管理 制度 の制 定 、
④持続的清潔 生産計画 の確立、
環 境 コ ス トの 測 定
(1)環境 方 針 の 策 定 ・体 制 作 りに 関 す る コ ス ト
① 環 境 方 針 ・目標 に 関 す る コ ス ト② チ ー ム 形 成 に 関 す る コ ス ト③ 教 育 ・訓 練 に 関 す る コ ス
ト
(2)現状 把 握 に 関 す る コ ス ト
④ 現 状 調 査 に 関 す る コ ス ト
⑤ 要 素 測 定 に 関 す る コ ス ト (3)事前 評 価 に 関 す る コ ス ト
⑦ 資 料 収 集 に 関 す る コ ス ト (4)実施 案 選 定 に 関 す る コ ス ト
⑧ 実 施 案 評 価 ・選 定 に 関 す る コ ス ト (5)実施 可 能 性 分 析 に 関 す る コ ス ト
⑨ 市 場 調 査 に 関 す る コ ス ト
(6)評価 案 実 施 に 関 す る コ ス ト
⑩ 業 績 評 価 に 関 す る コ ス ト
(7)改善 に 関 す る コ ス ト
⑪ 報 告 書 に 関 す る コ ス ト
⑫ 持 続 的 計 画 の 確 立 に 関 す る コ ス ト
(出 所)魏 立 安 編 『清 潔 生 産 審 核 与 評 価 』 中 国環 境 科 学 出版 社 、2005年 、20‑76頁 を参 照 して 作 成 した。
研究論文●環境会計理論モデルの考察 要 で あ る。 そ して 図 表6に 示 した⑫ ま で の コ ス トは、 予 測 され る代 表 的 な項 目で あ
る。 本 来 の環 境 会 計 を実 施 した場 合 、 そ の 内容 は これ 以 上 に増 え る可能 性 もあれ ば、
よ り少 な くな る可 能 性 もあ る。 しか し、 環境 コス トの集 計 内容 よ りも、 環 境 コス ト を集 計 す る とい う 「行 動 」 こそ が 、 重要 で あ る。
③ 「実 践 パ タ.̲..̲..ン3」:ISO14001対 応 型 環境 会 計 実 践 パ タ ー一ン
このパ ター ンは 、EMSを 構 築 す る こ とに よ り、環 境 要 素 が体 系 的 に文 書化 され て い る。 それ 故 に、 そ の環境 要 素 に関 わ る環 境 コス トの把 握 に関 して 、 「パ ター ン1」 よ りも、 集 計 しや す い点 が あ る。 基 本 的 には 、 よ り細 か く集 計 がで き る と考 え られ る。
す な わ ち 、EMSを 構 築 した こ とに よ り、 そ の シス テ ム のPDCA循 環 の各 段 階 に お い て 、 どの 段 階 で も、 環 境 会 計 を 「挿 入 」(結 合 す る こ と)す る タイ ミン グ を 考 え な くて も よい。 これ はPDCAサ イ クル の原 理 に よ り、P→DEC→Aの 各 段 階 で 、 同 時 に小 さな サ イ クル の循 環 が行 われ て い るた め、P段 階 に して も、D・C 段 階 に して も、 そ してA段 階 に して も、 可 能 で あ る と考 え られ る。 しか し、環 境 会 計 を実 施 す る前 提 と して の 対 象 期 間 は、 す な わ ち基 本 的 に は 当該 企 業 の事 業 年 次 と 一 致 す る こ とが望 ま しい。 実施 前 の準 備 期 間 、 い わ ゆ る待機 期 間 で 、環 境 会 計 実施 の前 提 条 件 と して 、環 境 会 計 の 取 り込 み の 目的や 集 計範 囲 、 及 び 算 定 基 準 を決 定 し て お く必 要 が あ る。
ISO14001を 認 証 取 得 した企 業 で は 、 環 境 改 善 活 動 につ い て 目的 ・目標 を設 定 して い る が 、計 画 と実績 の 比較 検 討 につ い て は 、一 般 的 に 環境 負 荷 の改 善 状 況 だ け を対 象 に行 われ る こ とが 多 い。 しか し、 環 境 改 善 活 動 も企 業経 営 の一 環 と して 、財 務 上 の 計 画 と実 績 の比 較 検 討 をす べ きで あ る。 こ こで い う財 務 上 の計 画 の 内容 は 、
「想 定 金 銭 効 果 」 と 「必 要 資 金 」 とな るの で あ る'2。
な お 、 矢 野 昌彦 氏(2001)は 、財 務 上 の計 画 と実 績 との 比較 につ い て は 、計 画 段 階 、 計 画 実施 段 階 と、計 画 終 了段 階 で 行 うこ とで 、 よ り環 境 改 善 活 動 の予 算 管 理 を 適 切 に行 うこ とが で き る可 能 性 が 高 い と指摘 して い る。 そ して 、 これ らの財 務 上 の 計 画 と実績 の差 異 検 討 とそ の フォ ロー ア ップ を積 み 重 ね て い く こ とに よ っ て 、企 業 全 体 と して効 果 的 な環 境 改 善活 動 を推 進 す る こ とに繋 が る、 とも指摘 して い る13。
④ 「実 践 パ ター ン4」:結 合 型 環 境 会 計 実 践 パ ター ン
結 合 型 環 境 会 計 実 践 パ タ ー ン は 、ISO14001と 清 潔 生 産 両 方 と も実 施 した 場 合 をい う。
この パ ター ン は 、ISO14001、 清 潔 生 産 及 び 環 境 会 計 を結 合 す る こ とに よ っ て 代 表 され るパ ター ンで 、 「環 境 経 営 」 に 関連 す る必 要 な 三要 素 を具 備 して い る。 す
国 際 経 営 フ ォ ー ラムNo.1S
な わ ち生 産 過 程 の環 境 要 素 の把 握 ・確 保(清 潔 生 産)、 環 境 方 針 ・組 織 体 制 の整 備 (ISO14001)、 そ して そ れ らの環 境 効 果 ・経 済 効 果 の測 定等 との重 複 要 素 を共 通 化 して経 営 の意 思決 定 過 程 に一 体 的 に組 み 込 ま れ た 環 境 会 計 実 践 パ ター ンで あ る。
このパ ター ンがPDCA環 境 会 計 モ デル の代 表 的 な実 践 パ ター ンで あ り、 次 の よ う な特 徴 が あ る。
第1に 、 「結 合 型 」 は 、 企 業 に よ る環 境 保 全 活 動 の推 進 とい う 目的 を達 成 す るた め の組 織 的行 動 と して 特 徴 づ け られ る。 これ は 「清潔 生 産 の実 施 に よっ て 、 著 しい 環 境 側 面 を把 握 」、rISO14001の 実 施 に よっ て環 境 方 針 を立 案 し、 実 施 す る」、 そ して 「環 境 会 計 の 実施 に よっ て 、企 業 活 動 が環 境 に与 えた 影 響 を認 識 、測 定 、経 営 に役 立っ 情 報 を伝 達 」 な どの要 素 を非 常 に有 効 に組 み 合 わ せ た もの で あ る。 企 業 活 動 が環 境 に 与 え る影 響 を コン トロー ル す るた め に 、 当該 企 業 の環 境 方 針 に沿 っ て 共 通 の環 境 目標 を達成 す る とい う目的 を指 向 して い る。
第2に 、 「結 合 型 」 は 、 こ う した 経 営 活 動 の 環 境 に 関 連 す る実 施体 制 す な わ ち 、 実 施 の た め の組 織 ・目標 、 環 境 側 面 ・要 素 及 び意 思決 定 に必 要 な管 理 手 法 を具 備 し て い る。 す な わ ち環 境 方針 の確 立 か ら、実 施 、報 告 、継 続 的 改 善 ま で のす べ て の組 織 的 行 動 を結 合 して お り、 この体 系 性 は このパ ター ンの 特 徴 の 一 つ で あ る。
第3に 、 「結 合 型 」 に お け る環 境 活 動 は 単独 に、 個 別 的 もの で は な く、 環 境 経 営 活 動 のす べ て の側 面 にお い て結 合 的 に組 み 込 まれ た 「要素 」 を構 成 す る こ とで あ る。
す な わ ち、 この パ タ ー ン の適 応 領 域 は 、ISO14001が 全 体 的 な 経 営 管 理 シ ステ ム の構 成 部 分 、清 潔 生産 が あ らゆ る環 境 影 響 要 素 、環 境 会 計 が す べ て の環 境 影 響要 素 の 把 握 ・測 定 とな って お り、 経 営 活 動 に 関 わ る一 体性 が 常 に強調 され て い る。
第4に 、 このパ ター ン は環 境 に 関連 す る経 営 活 動 で あ り、PDCAサ イ クル が利 用 され る。 従 っ て 、 一 つ の サ イ クル が 回転 した後 に 、 次 の サ イ クル に情 報 が フ ィー ドバ ック され て螺 旋 的 に 向上 す る こ とに よっ て 、継 続 的 に改 善 され 、 レベ ル ア ップ を果 たす とい うこ とが期 待 で き る の で あ る。 さ らに 、 一 つ の サ イ クル の 中 に他 の小 さな サ イ クル が存 在 し、 大 き なサ イ クル と同 時 に 回転 す るた め、最 も大 き な 回転 の 渦 が 形成 され る こ とに な る。 そ の 結 果 、相 乗 効 果 が期 待 で き る。
5環 境 会計 モ デル の制度 化
5.1.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の制 度 的保 障
中国 にお け るPDCA環 境 会 計 モ デル を 円滑 に運 営 す るた め 、統 合 的 管 理機 関 で
研究論文●環境会計理論モデルの考察 管 轄 す る こ とに よっ て 、 三者 の 統 合 体 制 の確 立 が で き る。 現 体 制 にお い て は 、清 潔 生 産 ・環 境ISO・ 環 境 会 計 を統 合 した と して も、既 存 の 各 業 務 管 理 ・担 当機 関 で は 管 理 で き ない 。 そ こで 、筆 者 は新 た な機構 を設 け 、 そ れ らの 業 務 を統 合 的 に管 轄 す る とい うこ とを提 案 した い。
す なわ ち、 この新機 構 は、今 ま で の 臨 時 の よ うな作 業組 ・推 進 連 合 機 構 で は な く、
国務 院 の 下 で 、 清潔 生 産(CP)・ 環 境ISO・ 環 境 会 計(EA)を 統合 的 に管 理 す る常設 機 構 を設 け るべ きで あ る と考 え る。 そ の 理 由 は 、 まず 、 中国 の環 境 問題 ・ 資 源 問題 ・エ ネ ル ギー 問題 が 深 刻 化 して い るだ けで は な く、 行 政 の 効 率 が 低 い た め で あ る。
次 に 、現 体 制 の 管理 機 構 を維 持 す る と、 それ らの 問題 を解 決 す る こ とが 困 難 で あ る点 が第 二 の理 由 と して 挙 げ られ る。 特 に 、 中国 は 持続 可 能 な発 展 の た め、循 環 型 経 済 に 関す る促 進 法 を検 討 して い る。 そ の 中 で 、清 潔 生産 、 環 境ISO、 環 境 会 計 等 の三者 を統 合 す れ ば 、循 環 型 経 済 の実 現 に有 利 に働 く。 ま た 、 この新 た な法 律 を 公 表 す る前 に、 統 合 的機 関 を設 置 す る こ とに よっ て 、新 法 律 が 有 効 かつ 円 滑 に施 行
され得 る。 そ れ 故 に 、新 法 律 に適 合 す る統 合 的 機 関 の設 置 は 必 要 不 可 欠 で あ る。
この統 合 的機 関 は、現 管 理 体 制 の 下 で、横 の統 合 と縦 の再 編 を 目指 す 「機 構 改 革 」 を行 った もの で あ る。 す な わ ち、横 の 統 合 は、 国家 環 境 保 護 総 局 を は じめ 、 国家 発 展 と改 革 委 員 会(一 部 の機 能)、 国 家 質 量 技 術 検 疫 検 験 総 局(一 部 の機 能)を 新 し い機 関 に統 合 させ る こ とを意 味 す る。 縦 の再 編 は、 現 行 の 国家 環 境 保 護 総 局 の傘 下 の各 省 ・市 の環 境 保 護 局 の再 編 を行 うこ とで あ る。 す な わ ち 、今 ま で の 地 方 政府 の 人 事 権 を返 上 し、各 省 ・市 の環 境 保 護 局 の 業 務 とそ の人 事 をす べ て 国 に{ryL管 理 さ せ る こ とを意 味す る。
5.2.PDCA環 境 会 計 モ デ ル の 体 系 的保 障
中 国 に お け るPDCA環 境 会 計 モ デ ル の実 践 は複 雑 な シ ステ ム で あ る。 この た め の 実 践 パ ター ン を確 立す るに あ た って 、 次 の3点 を提 言 す る。
5.2.1.環 境 思想 体 系 の 樹 立
現 時 点 で は、 地 方 政 府 ・企 業 関係 者 ・国民 は いず れ も環 境 意 識 が 低 い た め 、経 済 成 長 至 上 主 義 の傾 向が 強 い。 それ 故 に、 環境 を中心 とす る社 会 責任 の追 求 をは じめ、
「科 学 的発 展 観 」14を徹 底 的 に追 求 し、 実 施 しな けれ ば な らな い 。 現 在 で は地 方 政 府 の指 導 者 た ち は、GDPの 追 求 の た め、 どん な プ ロジ ェ ク トで あ って も、短 期 利 益 を追 求 す るた め 、環 境 効 率 性 を 考 えず に、 投 資 を行 う。 この よ うな風 潮 に対 して 、
国 際 経 営 フ ォ ー ラムNo.18
天 津 市 共 産 党委 員 会 と市 政府 は 、2004年 か ら、外 資誘 致 ・新 プ ロジ ェ ク トを行 う際 に、 当該 機 関 の責 任 者 の 投 資 責 任 の連 座 責 任 を問 うよ うに な っ た15。
ま た 、地 方 官 僚 の任 命 や 、 業 績 の評 価 に 関 して は 、 環 境 対 策 に 関す る評 価 も取 り 入 れ るべ き で あ る。 単 な るGDPの 追 求 か らク リー ンGDPへ の転i換を行 い 、 地 方 政 府 の環 境 保 全 に有 害 な イ メー ジ プ ロジ ェ ク トを途 絶 す る こ とが 必 要 で あ る。 経 済 活 動 を環 境 保 全 中心 とす る方 針 で 実施 す る よ うな プ ロパ ガ ンダ もまた 必 要 で あ ろ う。
2003年9月1日 か ら 「環 境 影 響 評 価 法 」 を 実施 して 、環 境 へ の悪 影 響 と大衆 に 直i接 関 連 す る環 境 の権 益 の 特 定 項 目を定 めた 。 この こ とに対 して 筆 者 は、 政 府 の部 門 は 審 査 許 可 す る前 に 、論 証 会 、 公聴 会 を行 うべ き だ と考 え る。 また 、 関係 部 門 は 専 門 家 と大 衆 の環 境 影 響 評 価 書 に対 す る意 見 を収 集 す べ きで あ る。 しか し、 この法 律 は
「参 与 」 の具 体 的 な条 件 ・方 式 ・プ ロ グ ラム 等 を、 まだ 明確 に して い な い 。
そ こ で 、 ク リー ンGDPの 測 定 ・計 算 を 徹 底 的 に施 行 し、 企 業 外 部 の 「環 境 」 (社 会 環 境)を 整 えれ ば 、企 業 の環 境 外 部 要 因 が 企 業 へ圧 力 を か け る こ とに な るた め、 企 業 環 境 会 計 の 実施 に有 利 に展 開す る こ とに な るだ ろ う。
5.2.2.環 境 法規 制 に よ る保 障体 系 の 改 善
中国 の環 境保 護 法 規 の形 成 は 、環 境 会計 の発 展 の た め に必 要 な 基礎 を打 ち 立 てた。
「環 境 保 護 法 」、 「大 気 汚 染 対 策 法 」、 「海 洋 保 護 法 」、 そ して 「森 林保 護 法 」 な どが相 次 い で公 布 され 、1997年 中国 の刑 法 修 正 に よ っ て 、環 境 汚染 罪 の 条 項 が追 加 され る こ とにな っ た。 しか し、環 境 法 規 は会 計 の事 項 に対 して 可操 作性 を持 た な い た め 、 企 業 の 会 計 制 度 と実 務 の連 携 が うま くい っ て い な い。
環 境 会 計 の実 務 は 中 国企 業 に お い て 少 数 の事 例 が見 られ る よ うにな っ て き た が 、 具 体 的 ・実務 的 な作 業 が行 わ れ て い な い の が現 状 で あ る。 ま た 、 環 境原 価 計 算 と環 境 会 計 に関 連 す る専 門 の規 定 ・標 準 が未 だ に制 定 され て い な い とい うの が実 情 で あ
る。
加 えて 、 国家 環 境 保 護 総 局 を は じめ、財 政 部 、証 券 監 察委 員 会 、 中 国会 計 学 会 な どが連 携 し、 環 境 会 計 ガ イ ドライ ン を早 急 に制 定 す べ き で あ る。 具 体 的 な方 法 の一 提 案 と して は、 現 行 の清 潔 生 産 促 進 法 を改 正 し、 環 境 情 報 、特 に環 境 会 計 の情 報 を
開示 す る とい う条 項 を取 り入 れ る こ とが挙 げ られ る。
この促 進 法 は 、 企 業 及 び そ の管 理 機 関 の 清潔 生 産 の推 進 に 関す る責任 につ い て 規 定 され た が 、 そ れ に 関連 す る情 報 の公 開 を求 めて い ない た め 、制 定 され た 法 律 の認 知 度 に 問題 が あ り、 企 業 とそ の 関連 機 関 しか 開 示 情 報 を認 識 しな い とい う状 況 を招 い て しま っ た。 よ って 、 情 報 公 開 を加 え 、 よ り広 範 囲 へ 知 らせ る こ とが必 要 不 可 欠