• 検索結果がありません。

( 注 原 本 の283ページ 以 下 を 収 録 してあります) 第 2 部 第 1 章 日 本 移 民 のブラジルに 及 ぼした 影 響 ブラジル 農 業 に 果 した 役 割 I. 新 作 物 の 導 入 と 育 成 果 実 類 2. 蔬 菜 類 3. 繊 維 作 物 4. 花 卉

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "( 注 原 本 の283ページ 以 下 を 収 録 してあります) 第 2 部 第 1 章 日 本 移 民 のブラジルに 及 ぼした 影 響 ブラジル 農 業 に 果 した 役 割 I. 新 作 物 の 導 入 と 育 成 果 実 類 2. 蔬 菜 類 3. 繊 維 作 物 4. 花 卉"

Copied!
460
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ブラジル

日本移民80年史

第二部

(2)

(注・原本の283ページ以下を収録してあります)

第 2 部

日本移民のブラジルに及ぼした影響

第 1 章

ブラジル農業に果した役割

I .新作物の導入と育成

1 5

1 .果実類

2 . 蔬菜類

3 .繊維作物

4.花卉・庭園樹

63

5 .香辛・嗜好作物

6.雑穀作物

77

7.新しい作物

81

8.養鶏、畜牛

養蚕、養魚

91

II.集約的農業の確立

103

1 .日本での経験を近郊で生かす

2 .初期のジャガイモ栽培

3. 蔬菜つくり

111

4 .養鶏

5 .果樹栽培

6 .奥地に波及した集約的農業

7 .集約的農業の果してきた役割と現在 1 2 0

(3)

III.新しい農業の開発

126

1.ブラジルのセラード

128

a .政府のセラード開発案

b .日系農業者が PAD AP の先駆

c.PADAP の成績

d .新たな乾期作物

2.日伯協同の開発事業

139

a .第 1 次セラード開発計画の概要

a - 1 、コチア組合のパラカツー団地

a - 2 、C D A C のサンタ・マリア農場

b .第 2 次セラード開発計画の概要

(4)

b-1

コチア組合のオウロ・ベルデ計画

149

b - 2 、スール・ブラジル組合のグァ ルダ・モール計画

b - 3 、コアセラル組合のフォルモーザ

計画

c .ブラジル全産業に大きなインパクト

3.生産団地開発事業

154

a .サン・フランシスコ河流城開発計画

a - 1 .ピラポーラ果実団地

a - 2 、クラサー果実団地

b .サン・ジョアキンのリンゴ生産団地

lV.農業協同組合の創設と発展

167

1.協同組合の誕生と発展

170

a .小農の自衛組織として

b .サンパウロ市の膨張と共に発展

c .国際市場にも進出

d .大戦の抑圧で質的転換

e .中小農安定に大きな役割

2.日系組合の現状と将来

185

a . 現存する日系協同組合

b .コチア産業組合中央会

c .南伯農業協同組合中央会

d .競合する商業資本

(5)

第 2 章日本移民の商業・工業と進出企業

201

I.日本移民の商業進出

201

1 .戦前の日系商業(3 5 4 )

a .・最初から商業進出を目指したもの

b .農業移民を便法として商業進出を目指したもの

c.移民共同体の中から自然発生した商業

d .野菜市場への進出

e .農産物仲買商と精選業者

f .洗染業

g .金融業、サービス業

2.戦後の日系商業

214

II.日本移民の工業進出

217

1 .手工業からの出発

2 .最初から工業進出を目指したもの

3 .農業移民から工業進出を目指したもの

4 .農業部門、商業部門からの工業進出

a .戦前の工業進出

b .戦後の工業進出

5 .戦後の技術移民が果たした役割

III.進出企業

231

1 .戦前の進出企業

(6)

a .国策に基づいた移植民事業会社

b .純粋な民間企業の進出

c .綿花買付商社の進出

2.戦後の進出企業

242

a .初期の進出企業と日系コロニア

b .起るブラジル進出ブーム(3 7 4 )

c . 大型プロジェクトの参入(3 7 5 )

d .撤

e セラード・プロジェクト始まる

f .軍政の終了と経済危機

3 .進出企業の果した役割り

第 3 章

教育・文化・宗教

280

I.戦後のコロニアの子弟教育

280

1 . 日本語教育

2 .日本語普及活動一本化の動き

3 .「教育熱心」について

4 .上級学校への進学

5 .日系学生の志向

II.文学活動の流れ

297

1.短歌(392)

(7)

2 .俳句

3 .川柳

4 .詩・歌謡(民謡・童謡を含む)

5 .小説(その他)

III.美術

319

IV.スポーツ

328

a .相撲

b .陸上黄技

c.野球

336

d .柔道

e.剣道

347

f.水上競技

g .卓球

h .テニス

i .空手

j .ゴルフ

k .サッカー

1 .バレー・ポール、バスケットボール

m .ゲート・ボール

n .ラジオ体操

Ⅴ.趣味・娯楽

363

a .囲碁

b .将棋

(8)

V I .ブラジルに於ける日系人の宗教生活と日系宗教

3 6 9

1.第 1 期-宗教の空白期

373

2.第 2 期-「植民地での宗教活動

381

a .植民地の形成と宗教生活

b .キリスト教系宗派の伝道活動

c .日系宗教の布教

3.第 3 期一離村向都時代

397

a .1 9 3 0 年代後半から戦時中の宗教活動

b .日系人の都市移動と日系社会の変容

4.都市時代一日系宗教の復活とその後の展開

404

a .1 9 5 0 年代における日系社会の宗教事情

b .1 9 5 0 年代以降の日系宗教布教の概略

c .1 9 6 0 年代以降における日系宗教団布教の特徴

d .6 0 年代以降のブラジル社会の変化

e .日系宗教教団側の条件

5.コロニアの宗教構造

438

456

(9)

日 本 移 民 の ブ ラ ジ ル に 及 ぼ し た 影 響

第 1 章

ブ ラ ジ ル 農 業 に 果 し た 役 割

日 本 移 民 の 大 部 分 は 、 戦 前 は ま ず コ ー ヒ ー 園 の 契 約 労 働 者 と し て 、 戦 後 も ま た 農 業 者 と し て 入 国 し た 。 つ ま り 、 ほ と ん ど が 一 度 は 農 業 に 征 事 し た わ け で あ る が 、 そ れ が 最 近 の 2 0 余 年 に 急 激 に 様 相 を 改 め て き た 。 ブ ラ ジ ル 自 体 が 農 業 国 か ら 工 業 国 に 進 展 す る に つ れ て 、 農 業 の 先 生 」 と 呼 ば れ た 日 本 人 も 2 - 3 世 の 時 代 に 移 り 、 高 等 教 育 を 受 け た 2 ~ 3 世 は 都 市 部 の 職 業 に 就 く 者 が 多 く 、 1 世 の 移 民 で は 法 律 の 関 係 で 参 加 で き な か っ た 政 治 、 あ る い は 公 務 員 の 分 野 に も 多 数 の 者 が 進 出 し た 。 こ ん な こ と か ら 、 日 系 人 で 農 畜 産 業 に 従 事 す る 者 の 比 率 は 大 幅 に 減 少 し た 。 現 在 で は 1 2 2 万 人 の 日 系 人 の な か で 、 農 畜 産 部 門 従 事 者 は 約 1 5 % と み ら れ て い る 。 し か し 、 こ の 比 率 の 減 少 は 、 ブ ラ ジ ル 社 会 全 体 の 傾 向 で あ り 、 日 系 人 の 農 業 面 で の 活 躍 の 減 少 を

(10)

示 す も の で は な い 。 反 対 に 1 農 家 当 り の 飛 躍 的 な 生 産 規 模 増 大 で 、 ブ ラ ジ ル 農 畜 産 業 に 大 き な 力 を 発 揮 し て い る 。 近 郊 農 業 は 別 と し て 、 内 陸 部 に お い て は 、 1 9 5 0 年 代 に は サ ン パ ウ ロ 州 、 1 9 6 0 年 代 末 に は パ ラ ナ 州 に も 原 生 林 が 無 く な り 、 1 9 7 0 年 代 に な る と 新 し い 農 地 を 求 め て ミ ナ ス 、 マ ッ ト ・ グ ロ ッ ソ 、 そ の 他 の 地 方 へ の 日 系 農 業 者 の 拡 散 が 目 に つ く よ う に な る 。 こ の 時 期 は 1 世 か ら 2 ・ 3 世 へ の 世 代 交 替 も す す み 、 農 業 か ら 都 市 部 の 職 業 へ の 転

(11)

換 も 多 く 、 農 業 者 の 数 は 減 少 す る が 、 1 農 家 当 り の 生 産 規 模 は 拡 大 し た 。 こ の 生 産 規 模 拡 大 は 、 農 業 機 械 の 大 型 化 が 進 ん だ こ と に よ り 一 層 促 進 さ れ た 。 今 で は 一 基 の 潅 水 面 積 1 0 0 h a と い っ た 超 大 型 潅 水 施 設 の ピ ボ ー セ ン ト ラ ル 設 備 を 所 有 す る 農 家 も 珍 ら し く な く 、 な か に は 一 農 家 で そ れ を 数 基 設 備 し 、 雨 期 乾 期 の 別 な く 安 定 し た 営 農 を お こ な う と い う 形 態 が 出 現 し つ つ あ る 。 ま た 、 日 系 農 業 者 の 果 し た 役 割 に は 「 生 産 規 模 の 拡 大 」 だ け で な く 、「 作 物 の 多 様 化 」 が あ る 。 こ の 作 物 の 多 様 化 、 つ ま り 新 作 物 の 導 入 は 、 す で に 1 9 3 0 年 代 か ら 日 本 移 民 が お こ な っ て き た 。 な か で 著 名 な の は 養 鶏 、 ラ ミ ー 、 紅 茶 、 ジ ュ ー ト 、 コ シ ョ ウ な ど だ が 、 こ の 伝 統 は 今 日 ま で 続 い て 、 ブ ラ ジ ル の 農 作 物 の 種 類 を 豊 か に し て き た 。 花 草 栽 培 を 一 つ の 「 産 業 」 の 地 位 に 引 上 げ 、 あ と 野 菜 、 果 物 に お け る 新 品 種 の 導 入 は 2 0 数 種 に の ぼ る 。 こ の 新 品 種 の 導 入 、 栽 培 技 術 の 革 新 で 、 単 に 国 内 市 場 の 品 物 を 豊 か に し た だ け で な く 、 そ れ が 新 し い 輸 出 作 物 と し て の 地 位 を 獲 得 し た も の も 数 多 く あ る 。 作 物 の 多 様 化 と 合 わ せ て 考 え ら れ る こ と に 、 農 業 地 帯 の 拡 散 が あ る 。 1 9 6 0 年 代 ま で 、 日 系 農 家 の 生 産 地 帯 は 、 若 干 の 例 外 を 除 け ば 、 サ ン パ ウ ロ 州 と パ ラ ナ 州 、 リ オ 州 、

(12)

そ れ に ア マ ゾ ン 河 流 城 の 一 部 に 限 ら れ て い た 。 そ れ が 1 9 6 0 年 代 か ら 、 ま ず ブ ラ ジ ル 南 部 の 農 業 者 が ミ ナ ス 州 以 北 に 入 り 込 み 、 そ の 直 後 に 日 系 農 業 者 も 全 ブ ラ ジ ル 的 に 拡 散 を 始 め た 。 す で に ミ ナ ス 、 バ イ ア 、 マ ラ ニ オ ン 、 ピ ア ウ イ 州 な ど の セ ラ ー ド 地 帯 ( 熱 帯 サ バ ン ナ ) か ら 、 さ ら に は サ ン ・ フ ラ ン シ ス コ 河 流 城 の カ ー チ ン ガ 地 帯 ( 熱 帯 半 砂 漠 ) ま た は 東 北 伯 の 海 岸 地 帯 、 ア マ ゾ ン 上 流 地 帯 に ま で 日 系 農 業 者 の 活 躍 が み ら れ る よ う に な っ た 。 ブ ラ ジ ル の 東 北 地 帯 と い え ば 熱 帯 、 し か も 内 陸 部 は 熱 帯 サ バ ン ナ 気 候 で あ る が 、 そ こ へ ブ ラ ジ ル で も っ と も 農 業 技 術 の 高 い と い わ れ る 日 系 人 と ブ ラ ジ ル 南 部 の 農 業 者 が 入 り 込 ん だ 。 彼 ら は ま ず 、 気 象 デ ー タ ー の 収 集 か ら 始 め 、 こ の 地 方 の 自 然 条 件 を マ ス タ ー す る と 同 時 に さ ま ざ ま な 作 物 の 試 験 栽 培 を お こ な っ て 適 作 物 を み つ け 出 し た 。 す で に ゴ ヤ ス 州 で は 相 当 規 模 の 水 田 が 造 営 さ れ 、 米 の 生 産 量 は 大 幅 に 増 加 し つ つ あ る 。 サ ン ・ フ ラ ン シ ス コ 河 流 城 で は 多 種 の 果 実 、 野 莱 類 の 生 産 か ら 、 そ れ ら の 加 工 ま で が 始 ま り 東 北 伯 海 岸 地 帯 で は パ パ イ ヤ 、 メ ロ ン 、 マ カ ダ ミ ヤ ナ ッ ツ や 多 く の 香 辛 料 作 物 の 生

(13)

産 地 帯 が 現 わ れ 始 め て い る 。 日 系 人 は 農 畜 産 の 生 産 面 だ け で な く 、 生 産 物 の 流 通 、 加 工 面 に も 大 き な 役 割 を 果 し て き た 。「 コ チ ア 」「 ス ー ル ・ ブ ラ シ ル 」 な ど 、 日 系 農 業 組 合 の 発 展 は 、 ま さ に そ の 典 型 で あ る 。 ま た 、 こ の 流 通 、 加 工 の 分 野 は も ち ろ ん 、 肥 料 、 農 薬 、 飼 料 、 農 業 機 械 な ど 生 産 資 材 の 分 野 に も 、 大 小 さ ま ざ ま の 地 元 日 系 企 業 、 さ ら に 日 本 か ら の 進 出 企 業 も 参 加 し て 、 大 き な 貢 献 を な し た 。( こ れ ら に つ い て は 第 2 章 に 記 載 し た )。 ブ ラ ジ ル の 農 業 の 近 代 化 は 1 9 7 0 年 代 か ら 始 ま っ た と も い え る 。 農 業 の 近 代 化 と い え ば 農 業 者 の 近 代 化 に は か な ら な い が 、 広 い 知 識 と 経 営 能 力 を 備 え た 「 農 業 者 」 が い な け れ ば 、 条 件 に 恵 ま れ た 土 地 が あ っ て も 、 か っ て の ブ ラ ジ ル 東 北 地 方 の 砂 糖 プ ラ ン テ ィ シ ョ ン の よ う に 農 業 は 衰 え て し ま う 。 こ の 面 で は 日 系 農 業 者 は 早 く か ら 「 次 の 世 代 の 農 業 者 」 の 育 成 に 努 力 し て き た 。 そ の 一 つ と し て 「 ブ ラ ジ ル 国 際 農 友 会 」 の よ う な 組 織 を 作 り 、 農 業 先 進 国 こ お い て 若 い 農 業 者 を 研 修 さ せ て き た 。 そ し て こ れ ら の 後 継 者 は す で に セ ラ ー ド に お い て 、 あ る い は サ

(14)

ン ・ フ ラ ン シ ス コ 河 流 城 の 潅 水 農 業 に お い て 、 地 域 の リ ー ダ ー と し て め ざ ま し い 活 躍 を お こ な っ て い る 。 1 9 0 8 年 に 始 ま っ た 日 系 人 の ブ ラ ジ ル 農 業 に 対 す る 貢 献 は 、 今 後 も 拡 大 す る こ と は あ っ て も 減 少 す る こ と は な い 。 そ れ ど こ ろ か 、 ブ ラ ジ ル 農 業 が 5 0 億 を 越 し た 地 球 上 の 人 間 の 食 糧 供 給 セ ン タ ー の 一 つ と し て 、 世 界 と 結 び つ く 将 来 は 、 今 ま で に 増 し た 大 き な 役 割 を 果 す こ と に な る で あ ろ う 。 以 下 、 日 本 移 民 が ブ ラ ジ ル 農 業 の 近 代 化 に 果 し た 役 割 を 、「 新 作 物 の 導 入 と 育 成 」「 集 約 的 農 業 の 確 立 」「 新 し い 農 業 の 展 開 」「 農 業 協 同 組 合 の 創 設 と 発 展 」 の 項 目 に 分 け 、 そ の あ ら ま し を の べ る こ と に す る 。 I . 新 作 物 の 導 入 と 育 成 ブ ラ ジ ル の 農 作 物 の 種 類 は き わ め て 少 な か っ た 。 1 8 世 紀 末 の 主 な 作 物 と し て は 、 マ ン ジ オ カ 芋 、 ト ウ モ ロ コ シ 、 フ ェ イ ジ ョ ン 豆 で 、 果 物 と し て は バ ナ ナ 、 マ ン ゴ ー 、 オ レ

(15)

ン ジ の ほ か 、 地 元 原 産 の ゴ ヤ ー バ ( ば ん じ ろ う )、 パ パ イ ヤ 、 パ イ ナ ッ プ ル な ど を 利 用 し 、 野 菜 と し て 玉 ね ぎ 、 カ ボ チ ャ 、 里 芋 、 ニ ン ニ ク 、 甘 橘 、 コ ウ ベ な ど 、 ほ か に 特 殊 作 物 と し て は コ ー ヒ ー 、 カ カ オ 、 棉 、 タ バ コ 、 サ ト ウ キ ビ 、 椰 子 な ど が あ っ た だ け で 、 栽 培 さ れ た 作 物 は 2 0 種 て い ど だ っ た と 思 わ れ る 。 こ の 、 作 物 の 種 類 が 豊 か に な る の は 、 1 9 世 紀 に 外 国 移 民 が 入 国 す る よ う に な っ て か ら で あ る 。 外 国 移 民 は そ れ ぞ れ 自 国 で 慣 れ 親 し ん で い た 作 物 を 持 込 み 、 ブ ラ ジ ル の 農 作 物 の 種 類 を 豊 か に し た 。 こ の 分 野 で 最 も 大 き な 役 割 を 果 し た の は 、 イ タ リ ア 移 民 と 日 本 移 民 で あ っ た つ ぎ に そ れ ら に つ い て の べ る が 、 数 が 多 い の で 、 経 済 価 値 の 少 な い も の は 除 く こ と に し た 。 な お 、 各 作 物 の 末 尾 に サ ン パ ウ ロ 州 青 果 物 配 給 セ ン タ ー ( C E A G E S P ) へ の 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 を 掲 げ た が 、 馬 鈴 薯 、 玉 ね ぎ 、 ニ ン ニ ク 、 鶏 卵 に つ い て は 、 コ チ ア 産 業 組 合 中 央 会 と ス ー ル ・ ブ ラ ジ ル 農 産 組 合 中 央 会 の 両 組 合 は 独 自 に 集 配 し て い る の で 、 そ の 入 荷 量 を 併 記 し た 。

(16)

サ ン パ ウ ロ 近 郊 の ト マ ト 圃 場 。 料 理 に ト マ ト を 多 く 使 う イ タ リ ア 人 の 激 増 で 日 本 移 民 の 集 約 農 業 化 は 一 層 促 進 さ れ た 。

1 . 果 実 類

ブ ラ ジ ル で は 、 ス イ カ 、 メ ロ ン 、 イ チ ゴ も 果 実 と し て 取 り 扱 わ れ て い る の で 、 こ の 項 に そ れ を 入 れ た 。 果 実 の 名 称 は 、 日 本 で の 呼 名 、 学 名 、 科 名 、 ブ ラ ジ ル 名 の 順 に し た 。

(17)

ア ボ ガ ド( P e r s e a a m e r i c a n a M i l l )ク ス ノ キ 科 。 A b a c a t e コ ロ ン ビ ア 、 エ ク ア ド ル 、 メ キ シ コ が 原 産 で 、 ブ ラ ジ ル に は 1 5 4 1 ~ 4 2 年 頃 に ペ ル ー か ら ア マ ゾ ン に 入 り 、 さ ら に 南 下 し て 、 広 く 知 ら れ る よ う に な っ た の は 、 帝 政 時 代 ( 1 8 2 2 ~ 1 8 8 9 年 ) と い わ れ て い る 。 1 9 2 1 年 、 米 国 フ ロ リ ダ 大 学 H e n r y 教 授 が ミ ナ ス 州 ヴ イ ソ ー ザ 農 業 大 学 を 中 心 に 栽 培 指 導 を お こ な っ た 。 カ ン ビ ー ナ ス 農 事 試 験 場 と 一 部 の 苗 木 商 が 、 北 米 か ら ア ボ ガ ド の メ キ シ コ 系 、 グ ワ テ マ ラ 系 、 そ の 他 の 交 配 種 苗 木 を 5 5 種 導 入 し 、 そ れ か ら 選 抜 さ れ た も の が 、 現 在 の 栽 培 種 と な っ た 。 サ ン パ ウ ロ 州 イ タ ペ チ ニ ン ガ の 生 産 者 伊 藤 泰 蔵 は 、 1 9 5 8 年 、 自 園 か ら 果 型 が 大 型 ( 1 個 8 0 0 g r ) で 品 質 の 良 好 な コ リ ン ガ 種 を 選 抜 、 1 6 万 本 の 首 木 を 作 っ て 全 伯 に 配 付 普 及 に 努 め た 。 現 在 の 営 利 用 品 種 で は 最 良 と い わ れ て い る 。 1 9 7 2 年 、 コ チ ア 組 合 で は 北 米 か ら 輸 出 用 小 型 品 種 を 導 入 し て 試 験 中 で あ っ た が 、 最

(18)

近 そ の 優 良 性 が 認 め ら れ 、 苗 木 の 配 付 を お こ な っ て い る 。 ま た パ ラ ナ 州 で 牧 山 親 子 に よ っ て 選 抜 さ れ た 冷 涼 地 帯 向 け の ド ゥ ラ ー ド 種 の 栽 培 が 増 加 中 で あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 2 k g 入 : 1 . 6 1 8 . 1 3 2 箱 パ イ ナ ッ プ ル( A n a n a s c o m o s u s L i n n )ア ナ ナ ス 科 。A b a c a x i ブ ラ ジ ル 中 央 部 と 北 部 の 原 産 と い わ れ る パ イ ナ ッ プ ル は 、 1 6 世 紀 に は す で に ブ ラ ジ ル で 栽 培 さ れ て お り 、 主 な 品 種 は ブ ラ ン コ 種 と ア マ レ ー ロ 種 で あ っ た 。 1 9 3 5 年 、 サ ン パ ウ ロ 州 キ ロ ン ボ 植 民 地 在 住 の 今 井 豊 吉 は 、 セ ッ テ ・ バ ラ ス の 安 藤 由 蔵 が シ ン ガ ポ ー ル か ら 導 入 し た と 思 わ れ る ス ム ー ス ・ カ イ エ ン 種 ( 缶 詰 原 料 と し て 大 栽 培 に 適 す る ト ゲ な し 種 ) の 首 を 譲 り 受 け 、 そ れ を 増 植 し て 普 及 し た 。 現 在 、 ミ ナ ス 、 サ ン パ ウ ロ 、 マ ッ ト ・ グ ロ ッ ソ 州 で は 在 来 種 に 替 り つ つ あ る 。 輸 出 は ほ と ん ど こ の 品 種 で 、 そ れ を 目 的 と し た サ ン パ ウ ロ 州 バ ウ ル ー の 吉 浦 悟 、 小 田 順 介 な ど 、 日 系 農 業 者 に よ る 大 栽 培 も 多 く 、 最 近 の セ ラ ー ド 開 発 で の 栽 培 作 物 の 一 つ と 目 さ れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 5 5 k g 入 : 2 0 5 . 9 8 0 箱 1 7 k g 入 : 9 4 . 5 9 8 箱

(19)

ス モ モ( P r u n u s S a l i c i n a日 本 種 。P r u n u s d o m e s t i ca 欧 州 種 ) バ ラ 科 。 A m e i x a ス モ モ に は 3 つ の 系 統 が あ る 。 日 本 、 中 国 で 生 れ た 日 本 系 ス モ モ 、 欧 州 か ら 西 部 ア ジ ア で 生 れ た 欧 州 系 ス モ モ 、 北 米 大 陸 で 生 れ た 北 米 系 ス モ モ で あ る が 、 ブ ラ ジ ル で の 栽 培 の 中 心 は 欧 州 系 ( 加 工 用 ) と 日 本 系 ( 生 食 用 ) で あ る 。 ブ ラ ジ ル に は 早 く か ら 日 本 か ら 北 米 を 経 由 し て き た 、 サ ン タ ・ ロ ー ザ 、 ケ ル シ ー ・ パ ウ リ ス タ な ど 日 本 系 ス モ モ が あ っ た が 、 い ず れ も 庭 先 の 果 樹 で 、 商 品 と し て の 経 済 性 を も た な か っ た 。 日 本 移 民 は そ れ か ら 選 抜 し た も の を 経 済 栽 培 の 軌 道 に 乗 せ た 。 現 在 の 主 要 栽 培 品 種 で あ る カ ル メ ジ ン 種 は 、 1 9 6 9 年 、 カ ン ビ ー ナ ス 農 試 で 改 良 さ れ た も の で あ る が 、 そ の 交 配 、 選 抜 、 固 定 、 普 及 は 各 地 の 日 系 栽 培 者 が 委 託 さ れ て お こ な っ た 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 7 , 3 k g 入 : 3 7 7 . 9 6 1 箱 2 5 k g 入 : 1 1 . 0 2 2 2 k g 入 : 1 . 9 3 3 箱 輸 入 量 1 0 k g 入 : 2 9 4 . 4 3 3 箱

(20)

カ キ ( D i o s p y r o s K a k i L i n n . F ) カ キ ノ キ 科 。 C a q u i カ キ の 原 産 地 は 日 本 で あ る 。 カ キ 属 に は 約 2 0 0 種 あ る が 、 そ の 大 半 は 日 本 に 存 在 し て い る 。 ブ ラ ジ ル へ の カ キ の 導 入 は 、 1 8 9 0 年 頃 、 ペ レ イ ラ ・ パ レ ッ ト が フ ラ ン ス か ら 、 初 め は 種 子 で 、 後 に 苗 木 で 導 入 し た と い わ れ る 。 つ ま り 日 本 か ら フ ラ ン ス に 渡 っ た も の が ブ ラ ジ ル に 来 た わ け で あ る 。 品 種 は 「 禅 寺 丸 」「 峰 屋 」「 衣 紋 」「 富 士 妙 丹 」「 美 濃 」 な ど 渋 柿 で あ っ た 。 甘 柿 の 優 良 品 種 は 日 本 人 に よ っ て 日 本 か ら 導 入 さ れ た 。 1 9 1 6 年 に 松 本 、 1 9 2 3 年 に 吉 岡 、 西 岡 、 渡 部 ら が 、 そ れ ぞ れ 「 富 有 」「 次 郎 」 を 導 入 し て 普 及 し た 。 渋 柿 は 吉 岡 が 「 美 濃 」「 会 津 身 不 知 」、 栗 原 が 「 改 良 蜂 屋 」「 平 核 無 」 を 導 入 し た 。 郷 愁 の 果 実 と も い え る カ キ の 日 本 移 民 へ の 普 及 は 早 か っ た 。 独 立 後 、 自 家 用 果 樹 と し て ま ず と り あ げ た の が カ キ で あ っ た 。 し か し 完 熟 し た も の を す す っ て 食 べ る と い う ブ ラ ジ ル 人 の 食 習 慣 の た め 、 カ キ と く に 甘 柿 の 経 済 栽 培 が 軌 道 に 乗 っ た の は 1 9 5 0 年 以 後 の こ と で あ る 。 最 近 は 甘 柿 の 消 費 が 増 加 し て 、 各 地 で 増 植 が 進 め ら れ て お り 、 少 量 で は あ る

(21)

が 、「 富 有 」 の ヨ ー ロ ッ パ 輸 出 が 始 ま っ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 4 , 5 k g 入 : 1 . 2 7 8 . 8 4 5 箱 2 7 k g 入 : 3 5 7 . 1 3 9 箱 バ ン ジ ロ ウ (P s i d i u m g u a j a v a L i n n) フ ト モ モ 科 。 G o i a b a 原 産 地 は 南 ア メ リ カ と い わ れ る が 明 ら か で な い 。 た し か な 記 録 で な い が 、 導 入 は ブ ラ ジ ル 発 見 後 と い わ れ 、 各 州 で 野 性 化 し た も の を 見 る こ と が で き る 。 ブ ラ ジ ル で 生 果 用 と し て バ ン ジ ロ ウ の 経 済 栽 培 を 初 め て お こ な っ た の は イ タ ケ ー ラ の 渡 部 作 蔵 で あ る 。 1 9 3 9 年 、 開 墾 地 で み つ け た 野 生 の 古 木 を 残 し 、 モ モ と 同 様 の 管 理 を し て 市 場 に 出 し た と こ ろ 、 ダ ー ス 2 ミ ル ( 当 時 、 鶏 卵 が ダ ー ス 2 ミ ル ) で 売 れ 有 望 と い う こ と で 増 植 し 、 一 般 に も 奨 励 し た 。 野 生 の 果 物 を 栽 培 果 樹 と し て 一 般 に 広 め た 前 例 は 少 な い 。 現 在 リ オ 州 、 サ ン パ ウ ロ 州 に 生 食 用 の 栽 培 が 増 加 し 、 周 年 栽 培 も 技 術 的 に 成 功 し 、 年

(22)

間 を 通 し て 出 荷 が あ る 。 リ オ 州 の 生 産 者 小 川 真 一 は 「 改 良 サ ン タ ・ ア リ セ 」「 小 川 白 色 1 号 」「 2 号 赤 色 」「 3 号 赤 色 」 の 選 抜 に 成 功 、 リ オ 、 サ ン パ ウ ロ 市 場 で 人 気 を 博 し 、 増 植 が 進 ん で い る 。 ま た カ ン ビ ー ナ ス の 熊 谷 兄 弟 が 「 熊 谷 種 」 ア チ バ イ ア の 森 西 が 「 森 西 種 」 を 選 抜 、 両 種 と も 品 質 が 良 い の で 栽 培 が 広 が っ て い る 。 日 系 の ミ ラ ン ド ポ リ ス 農 業 組 合 で は そ の 加 工 品 を 製 造 し て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 0 k g 入 : 1 3 2 . 9 4 1 箱 3 , 7 k g 入 : 2 . 6 5 7 . 7 9 4 箱

パ パ イ ア

( C a r i c a P a p a y a L i n n ) パ パ イ ア 科 。 M a m a o パ パ イ ア は 中 央 ア メ リ カ の 原 産 で 、 世 界 中 の 熱 帯 、 亜 熱 帯 地 域 に 広 く 分 布 し て い る 。 ブ ラ ジ ル で は 食 後 の 果 物 と し て も っ と も 一 般 的 な も の で あ る 。 ブ ラ ジ ル で の 栽 培 歴 は 明 ら か で は な い が 、 北 は パ ラ ー 州 か ら 南 は パ ラ ナ 州 ま で 、 古 く か ら 栽 培 さ れ て お り 、 そ の 栽 培 の 容 易 さ の た め 、 こ れ と い っ た 改 良 種 は な い 。

(23)

1 9 7 1 年 、 フ ザ リ ウ ム 病 に 悩 む ピ メ ン タ ・ ド ・ レ イ ノ ( こ し ょ う ) に 替 る 作 物 と し て 、 パ ラ ー 州 の 丸 岡 、 大 屋 、 山 瀬 ら は 、 天 理 教 東 京 大 芝 大 教 会 長 日 木 原 明 広 の 尽 力 で 、 ハ ワ イ 大 学 農 学 部 で 改 良 さ れ た ハ ワ イ ・ マ モ ン の 種 子 を 導 入 し て 栽 培 し た 。 そ の あ と 台 湾 で 改 良 さ れ た タ イ ワ ン ・ マ モ ン も 導 入 さ れ 、 両 種 と も 美 味 な の で 、 高 級 果 実 と し て サ ン パ ウ ロ 、 リ オ な ど 大 都 市 だ け で な く 、 地 方 都 市 に も 消 費 が 及 び 、 最 近 は ヨ ー ロ ッ パ 市 場 へ の 輸 出 が 進 ん で い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 、 在 来 種 3 4 k g 入 : 1 . 9 6 8 . 7 9 4 箱 ハ ワ イ 種 6 k g 入 : 7 . 4 6 8 . 2 7 1 箱 ペ カ ン( C a r y a P e c a m E n g l e r e t G r a e b n e r )ク ル ミ 科 。 P e c a ペ カ ン は ク ル ミ 科 で 穀 果 類 ヒ ッ コ リ ー と 呼 ば れ る 種 類 群 に 入 る 。 ブ ラ ジ ル に は 1 8 6 5 年 ア メ リ カ 移 民 に よ っ て 導 入 さ れ た が 、 栽 培 は 一 般 化 し な か っ た 。 1 9 4 2 年 パ ラ ナ 州 ウ ラ イ の 寺 部 正 行 、 1 9 4 8 年 プ レ ジ デ ン テ ・ プ ル デ ン テ の 柿 原 義 治 ら が 広 面 積 の 栽

(24)

培 を お こ な い 、 ま た 1 9 5 0 年 、 日 本 の 賀 川 豊 彦 が ペ カ ン 苗 を も っ て 来 伯 し 、 多 く の 日 本 人 が 耕 地 に 数 本 づ つ 苗 を 植 え 、 種 子 を 蒔 い た 。 最 近 、 北 パ ラ ナ で 病 気 に 強 い 「 諸 川 種 ① ② 」 が 育 成 さ れ 、 パ ラ ナ 州 ウ ラ イ を 中 心 に 栽 培 さ れ 、 生 産 さ れ て い る 。 メ ロ ン ( C u c u m i s m e l o , L ) ウ リ 科 。 M e l a o ブ ラ ジ ル に は ヨ ー ロ ッ パ 移 民 に よ っ て 導 入 さ れ た 。 リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル 州 で は 古 く か ら 栽 培 さ れ 、 1 9 6 6 年 ま で は ブ ラ ジ ル 最 大 の 生 産 地 で あ っ た 。 1 9 6 7 年 以 降 は サ ン パ ウ ロ 州 奥 地 で 栽 培 が 急 速 に 伸 び て 最 大 の 生 産 地 と な っ た が 、 1 9 8 1 年 に は バ イ ア 州 、 ベ ル ナ ン ブ ー コ 州 、 パ ラ ー 州 な ど 東 北 伯 に 伸 び 、 現 在 リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ノ ル テ 州 が 最 大 の 生 産 地 と な っ て い る 。 1 9 6 8 年 、 サ ン パ ウ ロ 州 プ レ ジ デ シ テ ・ ブ ル デ ン テ の 大 西 ら が 、 コ チ ア 産 業 組 合 と 協 力 し て 、 イ ス パ ニ ア 系 メ ロ ン の テ ン ド ラ ル ・ ア マ レ ー ロ か ら 選 抜 採 種 し て 、 ブ ラ ジ ル に 適 し た 系 統 を 見 つ け 出 し 、 1 9 7 2 年 そ れ を 品 種 と し て 固 定 し 「 ア マ レ ー ロ C A C 種 」 と 名 付 け て 全 伯 に 普 及 し た 。 現 在 の 栽 培 品 種 は ほ と ん ど こ れ で あ り 、 こ れ が 本 格 的 に 普 及 ( ま だ 品 種 名 が つ い て い な か っ た 1 9 6 8 年 末 か ら 有 利 品 種 と し て 普 及 し 始 め た ) し

(25)

た 1 9 7 0 年 以 降 は 、 そ れ 以 前 に 欧 州 、 ア ル ゼ ン チ ン な ど か ら 年 間 1 2 万 箱 以 上 も あ っ た 輸 入 メ ロ ン が 皆 無 と な り 、 そ れ ば か り で な く 、 最 近 の 東 北 伯 の 栽 培 の 伸 び で 輸 出 も 始 ま り 、 近 い 将 来 に は 世 界 的 な メ ロ ン の 大 生 産 国 と な る 可 能 性 が 非 常 に 強 い 。 現 在 の メ ロ ン 生 産 の 大 半 は 日 系 農 業 者 に よ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 、 1 3 k g 入 : 2 . 6 0 0 . 0 1 0 箱 2 2 k g 入 : 1 5 7 . 1 5 7 箱 6 k g 入 : 5 1 . 3 6 4 箱 リ ン ゴ ( M a l u s p u m i l a . L ) バ ラ 科 。 M a c a ブ ラ ジ ル へ は 欧 州 移 民 が 種 子 で 導 入 し た も の が 多 い 。 初 め 南 伯 3 州 で 栽 培 さ れ た が 、 当 地 の 気 候 に 適 合 し た 品 種 が な く 良 好 な 結 実 が み ら れ ず 営 利 栽 培 ま で い か な か っ た 。 た だ 、 サ ン パ ウ ロ 州 ピ エ タ ー デ の ア ル ヴ ィ ン ・ ブ ル ッ ク ネ ル が 実 生 選 抜 し た 暖 地 リ ン ゴ は 、 サ ン パ ウ ロ 州 の 海 岸 山 脈 を 中 心 と し た 小 地 域 で 、 あ る 程 度 の 営 利 栽 培 を お こ な っ て い た が 、 量 的 に も 質 的 に も 問 題 に な ら ず 、 市 場 は ア ル ゼ ン チ ン か ら の 輸 入 リ ン ゴ で 占 め ら れ て い た 。

(26)

1 9 6 4 年 、 サ ン タ ・ カ タ リ ー ナ 州 フ ラ イ ブ ル ゴ で 公 的 機 関 が 試 作 し た リ ン ゴ の 中 か ら 「 ス タ ー ・ ク リ ム ソ ン 」「 ゴ ー ル デ ン ・ デ リ シ ャ ス 」 が 選 ば れ 、 サ ン タ ・ カ タ リ ー ナ 州 を 中 心 と し た パ ラ ナ 州 、 リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル 州 の 標 高 1 0 0 0 m 以 上 の 高 原 地 帯 で 本 格 栽 培 が 始 ま っ た 。 1 9 7 1 年 、 日 本 の 国 際 協 力 事 業 団 か ら サ ン タ ・ カ タ リ ー ナ 州 に 派 遣 さ れ た 後 沢 憲 志 ( 農 学 博 士 ) は 、 6 年 間 の 技 術 指 導 の か た わ ら 、 日 本 か ら 導 入 し て 試 作 中 の 数 種 の リ ン ゴ の 中 か ら 、 中 心 品 種 と し て 「 富 士 」 を 決 定 、 サ ン ジ ョ ア キ ン 市 を 中 心 に コ チ ア 産 業 組 合 の り ん ご 生 産 団 地 を つ く り 、 約 5 0 0 h a に 富 士 を 植 付 け 、 1 9 8 4 年 に は 7 2 万 箱 以 上 の 生 産 を あ げ た 。 こ れ ら の 成 功 に よ り ブ ラ ジ ル の リ ン ゴ 生 産 は 激 増 し 、 そ の 消 費 量 も 増 え 、 1 9 8 6 年 に 3 0 万 ト ン の 生 産 量 は 、 1 9 8 9 年 に は 3 6 万 ト ン と な り 、 輸 入 量 は 年 ご と に 減 り 、 8 6 年 に 8 万 ト ン で あ っ た も の が 、 1 9 8 9 年 に 5 万 4 千 ト ン と な っ て い る 。 な お 、 生 産 時 期 の 違 う 北 半 球 ( と く に ヨ ー ロ ッ パ ) へ の 輸 出 も 始 ま っ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 1 k g 入 : 5 . 2 7 4 . 0 3 5

(27)

ワ ( E r i o b o t r y a J a p o n i c a , L i n d l e y ) バ ラ 科 。 N e s p e r a ビ ワ は ブ ラ ジ ル に 古 く か ら み ら れ 、 リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル 州 に は 再 生 林 の 雑 木 の 中 に 大 木 と な っ た 自 然 生 え が あ る 。 初 期 の ポ ル ト ガ ル 船 員 が も ち 込 ん だ も の と 思 わ れ る 。 ビ ワ は 日 本 と 中 国 が 原 産 な だ け に 、 営 利 栽 培 は 日 系 農 業 者 が 多 い 。 初 期 の 日 本 人 移 住 者 が 日 本 か ら 苗 で 持 ち 込 ん だ 「 茂 木 」「 ク ス ノ キ 」「 田 中 」 な ど が 初 め の 栽 培 品 種 で あ っ た が 、 後 に 茂 木 種 か ら 選 抜 さ れ た 「 イ タ ケ ー ラ 早 生 」 が サ ン パ ウ ロ 州 に 広 く 普 及 し た 。 現 在 の 栽 培 品 種 の 主 な も の は 、 日 本 か ら 導 入 さ れ た 「 ミ ズ ホ 種 と 大 房 種 」、 前 者 の ほ う が 圧 倒 的 に 多 い 。 ビ ワ は 摘 果 や 袋 か け な ど 管 理 に 人 手 を 多 く 要 す る の で 、 増 植 の 速 度 は に ぶ く 生 産 量 は 少 な い 。 し た が っ て ほ と ん ど 全 部 が 高 級 果 実 と し て 取 扱 わ れ 、 最 近 は 少 量 で あ る が ヨ ー ロ ッ パ へ 輸 出 さ れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 5 k g 入 : 2 7 6 . 3 2 6 箱

(28)

シ ( P y r u s c o m m u n i s . L ) バ ラ 科 。 P e r r a ブ ラ ジ ル に は リ ン ゴ や モ モ と 同 じ よ う に 欧 州 系 の 移 民 が 持 ち 込 ん だ と 思 わ れ る 欧 州 系 の ナ シ が あ る が 、 良 い 結 実 を み て い な い 。 日 系 農 業 者 が 試 験 機 関 を 通 じ 、 あ る い は 個 人 で 日 本 か ら 導 入 し た 品 種 の 中 で 、 西 洋 ナ シ の 雑 種 、 支 那 ナ シ ( ヤ ー リ 、 ツ ー リ )、 西 洋 ナ シ と 東 洋 ナ シ の 交 配 種 、 日 本 ナ シ ( 晩 三 吉 、 2 0 世 紀 ) が 有 望 と さ れ て い る 。 ま た 最 近 、 サ ン パ ウ ロ 向 け 栽 培 種 と し て 日 本 か ら 「 新 水 」「 幸 水 」 が 導 入 さ れ 、 す で に 商 業 生 産 が 始 ま り 、 高 級 果 実 と し て 好 評 を 得 て い る 。 ブ ラ ジ ル の ナ シ 栽 培 は 、 最 近 の マ ル メ ロ の イ 矮 性 台 木 使 用 で 経 済 栽 培 へ の 始 期 が 早 ま り 、 ま た 矮 性 で 管 理 が 容 易 に な っ た た め 、 急 激 に 栽 培 が 伸 び る 見 込 み で あ る 。 か っ て の リ ン ゴ と 同 様 、 輸 入 量 は 現 在 2 0 0 万 箱 と 非 常 に 多 い の で 、 将 来 は 大 い に 有 望 で あ る 。 ナ シ の 高 級 品 種 の 生 産 の ほ と ん ど を 日 系 農 業 者 が 占 め て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 7 k g 入 : 4 5 . 2 6 0 箱

(29)

モ (P r u n u s p e r s i c a L . B a t s e h) バ ラ 科 。 P e s s e g o モ モ の 原 産 地 は 学 名 に ペ ル シ ャ と あ る が 、 最 近 は 中 国 の 華 北 の 高 原 地 帯 だ と い わ れ て い る 。 ブ ラ ジ ル に は ポ ル ト ガ ル の 初 期 移 民 が 持 ち 込 ん だ と 思 わ れ る 。 現 在 、 北 は ミ ナ ス 州 か ら 南 は リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル 州 に わ た る 広 い 範 囲 に モ モ の 古 い 放 任 樹 が あ る が 、 営 利 栽 培 を お こ な っ た の は 日 系 農 業 者 が 初 め て で 、 わ ず か 6 0 年 の 歴 史 し か も っ て な い 。 現 在 の 栽 培 品 種 の 多 く は 、 放 任 樹 を 日 系 農 業 者 が 育 成 し 、 淘 汰 選 抜 し た も の で あ る 。 そ の う ち の 代 表 的 な も の は 、 サ ン パ ウ ロ 州 イ タ ケ ー ラ の 吉 岡 兄 弟 ( 義 一 、 省 、 太 一 ) が 作 っ た 「 ギ イ チ 種 」「 タ イ チ 種 」「 ロ ザ ー ダ ・ デ ・ イ タ ケ ー ラ 」「 4 0 1 1 号 」「 5 0 1 4 号 」、 沢 部 が 関 係 し た 「 サ ワ ベ 種 」 な ど で 、 こ れ ら の 品 種 は サ ン パ ウ ロ 州 の モ モ の 4 0 % を 占 め て い る と い わ れ る 。 た だ 、 栽 培 面 で は 最 近 は 日 系 農 家 の 割 合 が 減 少 し ( 約 2 0 % ) 大 部 分 は 非 日 系 の 果 樹 園 に 移 っ た 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 , 3 4 k g 入 : 2 . 5 8 2 . 8 0 8 箱 1 0 k g 入 : 3 8 6 . 3 8 3 箱 2 5 k g 入 : 3 . 1 9 1 箱

(30)

ポ ン カ ン (C i t r u s r e t i c u l a t a B i a n c o) ミ カ ン 科 。 P o n c a 原 産 地 は イ ン ド 北 部 で 、 イ ン ド 、 中 国 南 部 、 台 湾 、 ハ ワ イ 、 マ レ ー 、 フ イ リ ッ ピ ン な ど に 産 す る 。 ブ ラ ジ ル に は 日 本 人 移 民 が 日 本 か ら 導 入 し た 。 1 9 2 9 年 、 桑 原 久 次 郎 が 日 本 か ら 持 参 し た 2 本 の ポ ン カ ン 苗 を 、 在 来 の レ モ ン 苗 に 接 木 し て 、 2 本 3 本 と 増 や し た も の が そ れ と い わ れ 、 系 統 と し て 高 橋 系 ポ ン カ ン と 低 ■ 系 ポ ン カ ン の 二 つ が あ る 。 初 め は 近 隣 の 日 系 農 業 者 だ け の 栽 培 で あ っ た が 、 サ ン パ ウ ロ 州 を 中 心 と し た ブ ラ ジ ル 人 に も 徐 々 に 普 及 し 、 現 在 で は ブ ラ ジ ル 人 の 大 栽 培 も あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 7 k g 入 : 1 . 6 2 6 . 5 1 9 箱 イ チ ゴ (F r a g a r i a c h i l o e n s i s D u c h ) バ ラ 科 。 M o r a n g o ブ ラ ジ ル に お け る イ チ ゴ の 栽 培 歴 は 浅 く 、 5 0 年 に し か な ら な い 。 営 利 栽 培 が 本 格 的 に お こ な わ れ る よ う 、 に な っ た の は 第 2 次 大 戦 後 で 、 本 多 慶 次 郎 が 在 来 種 か ら 選 抜 の 「 ホ ン ダ 種 」 を 1 9 4 6 年 に 作 出 、 ス ザ ノ 、 イ タ ケ ー ラ の 日 系 農 業 者 が 栽 培 し た も の が 始 め と い わ れ る 。

(31)

そ の あ と ビ ラ シ カ ー バ 農 試 な ど か ら 優 良 種 が ぞ く ぞ く 作 出 さ れ 、 コ チ ア 産 組 、 南 伯 組 合 の 無 ビ ー ル ス 病 株 の 配 付 、 栽 培 者 の 苦 心 に よ る 高 地 育 首 、 高 地 栽 培 な ど の 栽 培 技 術 も 確 立 し て 、 栽 培 は サ ン パ ウ ロ 近 郊 は も ち ろ ん の こ と 、 リ オ 市 、 ブ ラ ジ リ ア 市 、 ク リ チ ー バ 市 、 ポ ー ル ト ・ ア レ グ レ 市 近 郊 な ど で も 盛 大 に お こ な わ れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 3 , 2 k g 入 : 2 . 5 8 0 . 6 1 9 箱 イ タ リ ア ・ ブ ド ウ( V i t i s v i n i f e r a . L )巨 峰 。U v a I t a l i a Y O H O 現 在 の ブ ラ ジ ル の 生 食 用 高 級 ブ ド ウ で あ る イ タ リ ア ・ ブ ド ウ と 巨 峰 の 生 産 に 関 し て も 日 系 農 業 者 の 力 が 大 き い 。 イ タ リ ア ・ ブ ド ウ は 1 9 4 0 年 、 フ ェ ラ ー ス ・ デ ・ パ ス コ ン セ イ ロ ( S . P ) の 臼 井 晋 が ル シ ア ー ノ ・ ホ レ ン チ が イ タ リ ア か ら 導 入 し た ブ ド ウ 苗 の う ち 、 ベ ロ バ ー ノ 6 5 号 に 着 目 し 、 ブ ラ ジ ル で の 栽 培 法 を 確 立 し て 、 普 及 指 導 し た も の で あ る 。 現 在 で は サ ン パ ウ ロ 、 パ ラ ナ 、 ベ ル ナ ン ブ ッ コ 、 バ イ ア 州 に も 普 及 し 、 高 級 生 食 用 ブ ド ウ と し て 確 固 た

(32)

る 地 位 を 占 め て い る 。 1 9 7 3 年 、 パ ラ ナ 州 バ ン デ ィ ラ ン テ の 奥 山 孝 太 郎 は 、 自 園 の イ タ リ ア ・ ブ ド ウ か ら 色 つ き の 枝 変 り を 発 見 、 そ れ を 繁 殖 固 定 さ せ 、「 ル ビ ー ・ オ ク ヤ マ 」 と 命 名 し て 普 及 し た 。 こ の 枝 変 り は イ タ リ ア ・ ブ ド ウ と 栽 培 管 理 が 同 様 で 、 味 、 果 型 、 重 量 も ほ と ん ど 変 り な い が 、 熟 期 に 入 る と 着 色 し 完 熟 と 共 に 真 っ 赤 に な る の で 、 収 穫 適 期 を 誤 る こ と が な い 。 つ ま り 早 採 り で 糖 度 の 少 な い も の を 出 荷 す る と い う こ と が な く な る の で 、 生 食 用 高 級 ブ ド ウ と し て の 声 価 は い よ い よ 高 ま る こ と に な る 。 日 本 で も 品 種 登 録 さ れ 、 生 産 が 増 加 し て い る 。 日 本 で つ く ら れ た 有 名 な 巨 峰 種 を 、 日 系 栽 培 者 が 日 本 か ら 導 入 し た 。 花 振 り や 脱 粒 の 欠 点 に 多 少 の 研 究 余 地 が あ る が 、 黒 紫 色 の 高 級 ブ ド ウ と し て 評 価 を 得 つ つ あ る 。 高 級 生 食 用 ブ ド ウ の 生 産 の 9 0 % は 日 系 農 業 者 に よ る も の で あ り 、 ヨ ー ロ ッ パ 向 け 輸 出 も 順 調 に お こ な わ れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 イ タ リ ア 種 8 k g 入 : 1 . 7 5 7 . 4 0 0 箱 ル ビ 一 種 8 k g 入 : 6 6 5 . 0 7 7 箱

(33)

ス イ カ (C i t r u l l u s v u l g a r i a . S C H R A D) ウ リ 科 。M e l a n c i a 原 産 は ア フ リ カ で あ る 。 ブ ラ ジ ル に は 北 米 の 南 北 戦 争 ( 1 8 6 1 ~ 6 5 ) の 後 に 移 住 し て き た ア メ リ カ 農 業 者 が 北 米 の 種 子 を も ち 込 み 、 サ ン パ ウ ロ 州 の ア メ リ カ ー ナ で 自 家 用 に 植 え た も の が 広 ま っ た と い わ れ る 。 第 2 次 大 戦 後 、 サ ン パ ウ ロ 州 バ ス ト ス の 日 系 農 業 者 が 日 本 か ら 導 入 し た 「 大 丸 大 和 」 種 は 品 質 良 好 、 輸 送 性 、 貯 蔵 性 が 良 か っ た の で 、 当 時 ま で の サ ン タ ・ バ ル バ ラ 種 ( 北 米 系 ) を 圧 倒 し 、 現 在 で は ほ と ん ど こ の 品 種 に な っ て い る 。 最 近 に な っ て 日 系 農 業 者 が 日 本 か ら 小 玉 西 瓜 の い ろ い ろ な 品 種 を 導 入 し た が 、 そ の う ち の 「 ニ ュ ー 小 玉 」 が 定 着 、 栽 培 さ れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 7 4 . 6 8 3 . 5 5 0 k g メ( P r u n u s m u m e S I E B . e t Z U C C ) ブ ナ 科 。 A m e i x a b r a v a 中 国 と 日 本 が 原 産 地 で 、 ブ ラ ジ ル へ は 日 本 移 民 が 携 行 し た と 考 え ら れ る が 、 そ の 多 く

(34)

は 生 育 し な か っ た 。 台 湾 梅 は 1 9 6 7 年 こ ろ 台 湾 人 の 孫 河 福 が 梅 の 種 を と り よ せ 、 サ ン パ ウ ロ 州 ボ ツ カ ツ で 育 成 し た も の が 始 め で あ る が 、 現 地 の 日 本 人 老 人 ク ラ ブ が 主 に な っ て そ れ を 増 植 し 、 各 地 に 苗 を 分 譲 し た 。 現 在 で は サ ン パ ウ ロ 近 郊 各 地 に 栽 培 が 広 ま り 、 梅 漬 、 梅 酒 の 原 料 と な っ て い る 。 リ( C a s t a n e a c r e n a t a . S I E B e t N U C C ) ブ ナ 科 。 C a s t a n h a 今 か ら 約 1 0 0 年 前 、 ペ レ イ ラ ・ パ レ ッ ト が 各 種 の 温 帯 果 樹 を ヨ ー ロ ッ パ か ら 導 入 し た が そ の と き 日 本 栗 の 苗 も い っ し ょ に 導 入 し た と い わ れ る 。 し た が っ て 日 本 移 民 が 来 伯 し た と き に は 、 す で に ブ ラ ジ ル 南 部 の あ ち こ ち に 、 放 任 さ れ た 日 本 栗 が あ っ た 。 1 9 5 8 年 、 サ ン パ ウ ロ 州 イ タ ケ ー ラ の 松 本 圭 一 は 、 日 本 か ら 多 数 の 栗 の 品 種 を 導 入 し 、 自 園 あ る い は 他 園 に 依 託 し て 栽 培 試 験 を お こ な い 、 ブ ラ ジ ル に 適 合 し た 品 種 を 選 出 し 、 そ の 普 及 に 努 め た 。 ブ ラ ジ ル で 有 望 と い わ れ る 栗 の 品 種 は 、 極 早 生 で 「 森 早 生 」「 玉 造 」「 K M - 1 」 早 生

(35)

種 で は 「 丹 沢 」「 伊 吹 」「 出 雲 」「 大 国 」 中 生 種 で は 「 筑 波 」「 有 麿 」 晩 熟 種 で は 「 岸 根 」 「 晩 赤 」 な ど が あ る 。 ク リ は 1 2 度 C の 等 温 線 を 中 心 と し た 北 緯 3 0 度 か ら 4 5 度 の 範 囲 に 自 生 し て い た も の で あ る か ら 、 高 温 多 湿 の ブ ラ ジ ル で 良 栄 を 得 る に は 相 当 の 技 術 を 必 要 と す る 上 、 収 穫 後 の 保 存 が 限 ら れ る 。 栗 の 需 要 の 多 い ク リ ス マ ス 以 前 に 生 産 が な い の で 、 栽 培 は 一 般 化 し て い な い 。

2 . 野 菜 類

ブ ラ ジ ル で は 、 バ レ イ シ ョ を 雑 穀 類 と し て い る が 、 こ の 項 に 入 れ た 。 レ タ ス( L a c t u c a s a t i v a L ) キ ク 科 。 A l f a ce レ タ ス の 品 種 は 非 常 に 多 い 。 原 産 地 は 小 ア ジ ア 内 郡 、 コ ー カ サ ス 地 帯 、 中 東 か ら 地 中

(36)

海 沿 岸 と さ れ て い る 。 ブ ラ ジ ル で も っ と も 経 済 性 の 高 い も の は 結 球 レ タ ス の う ち の バ タ ー ・ ヘ ッ ド 型 で あ る 。 こ の 型 は 6 0 ~ 8 0 日 の 早 生 で 比 較 的 つ く り や す い が 、 輸 送 性 が な い の で 栽 培 は 都 市 近 郊 に 限 ら れ る 。 代 表 的 な 栽 培 品 種 は 「 ホ ワ イ ト ・ ボ ス ト ン 」 で あ る が 、 こ れ は 暑 さ と ビ ー ル ス に 弱 い 。 カ ン ビ ー ナ ス 農 試 の 永 井 洋 は 、 こ の 「 ホ ワ イ ト ・ ボ ス ト ン 」 を 基 礎 に 、 ビ ー ル ス に 強 い 、 春 か ら 夏 に か け て 栽 培 で き る 「 ブ ラ ジ ル 4 8 種 」 を 作 出 し 普 及 し た 。 レ タ ス の ほ と ん ど は 日 系 農 業 者 が 生 産 し て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 2 k g 入 ・ 2 . 4 3 5 . 4 2 6 箱 、. 4 k g 入 り ・ 1 4 4 . 5 8 4 箱 ニ ン ニ ク( A l l i u m S a t i v u m L ) ユ リ 科 。 A l h o ブ ラ ジ ル に 導 入 さ れ た の は 非 常 に 古 く 、 初 期 の ポ ル ト ガ ル 人 に よ る も の と 考 え ら れ 、 す で に 植 民 地 時 代 か ら 料 理 の 重 要 な 香 辛 料 と な っ て い た 。 ニ ン ニ ク の 繁 殖 は 種 子 に よ ら ず 栄 養 体 繁 殖 で お こ な わ れ る の で 、 ブ ラ ジ ル に 適 合 し た 新 し い 品 種 を つ く り 出 す こ と は

(37)

非 常 に む ず か し い 。 そ の た め 各 国 か ら 多 数 の 優 良 品 種 を 導 入 し 、 試 作 を く り 返 し て 、 ブ ラ ジ ル の 気 候 風 土 に 適 合 し 、 栽 培 可 能 な も の だ け を 残 し て い く と い う 方 法 が と ら れ て き た 。 1 9 7 4 年 か ら 在 来 種 の 選 抜 を お こ な っ て き た サ ン タ ・ カ タ リ ー ナ 州 ラ ー モ ス 植 民 地 の 長 南 ら 生 産 者 は 「 長 南 種 」 の 作 出 に 成 功 、 1 9 7 7 年 末 に お こ な わ れ た 全 国 ニ ン ニ ク 共 進 会 で 最 優 秀 賞 を 獲 得 し た 。 こ の た め 現 在 、 ブ ラ ジ ル の 南 部 諸 州 で の 栽 培 品 種 は 「 長 南 種 」 が 多 く な り 、 生 産 も 増 加 し て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 0 k g 入 ・ 2 1 9 . 5 6 1 箱 、 コ チ ア 組 合 入 荷 量 ・ 2 8 4 . 5 8 9 箱 、 ス ー ル ・ ブ ラ ジ ル 組 合 入 荷 量 ・ 1 4 6 . 3 4 2 箱 。 馬 鈴 薯 . ジ ャ ガ イ モ( S o l a n u m t u b e r o s u m . L ) ナ ス 科 。 B a t a t a 1 9 1 3 年 ご ろ 、 奥 地 の コ ー ヒ ー 農 場 か ら サ ン パ ウ ロ 近 郊 に 移 っ た 日 系 農 業 者 は 、 当 時 イ ス パ ニ ア 、 ポ ル ト ガ ル 系 農 家 に よ っ て 、 極 め て 粗 放 的 に つ く ら れ て い た 馬 鈴 薯 の 栽 培 を と り あ げ 、 ま ず 種 い も の 選 別 か ら は じ め 、 よ り 生 産 性 の 高 い 「 パ ラ ナ ・ オ ウ ロ 」 を 選

(38)

抜 し た 。 そ の 上 、 施 肥 、 消 毒 と 、 当 時 と し て は 最 尖 端 を ゆ く 栽 培 法 を 確 立 し て 、 経 済 栽 培 の 先 鞭 を つ け た 。 こ れ ら の 日 系 農 業 者 は 、 馬 鈴 薯 の 栽 培 で 近 郊 集 約 農 業 の 原 型 を つ く っ た ば か り で な く 、 コ チ ア 組 合 、 南 伯 組 合 、 モ ジ 組 合 な ど 有 力 な 農 業 協 同 組 合 を 生 み 出 す 原 動 力 と な っ た 。 そ の あ と 馬 鈴 薯 の 経 済 栽 培 は 、 サ ン パ ウ ロ 近 郊 か ら ア ル タ ・ ソ ロ カ バ ー ナ 、 モ ジ ア ナ 、 ブ ラ ガ ン サ 、 南 ミ ナ ス 、 南 パ ラ ナ へ と 広 が っ た 。 ま た 南 部 の サ ン タ ・ カ タ リ ー ナ や リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル で は 、 馬 鈴 薯 を 主 食 と す る 欧 州 移 民 が 導 入 さ れ た の で 、 早 く か ら 自 家 用 に 栽 培 さ れ て い た が 、 市 場 向 け 大 規 模 栽 培 者 は ほ と ん ど な か っ た 。 な お 、 最 近 の 馬 鈴 薯 栽 培 は 以 前 の 投 機 的 な 栽 培 型 は 影 を ひ そ め 、 堅 実 な 栽 培 計 画 で 行 わ れ る よ う に な っ た 。 ま た 、 コ チ ア 組 合 は 最 近 、 馬 鈴 薯 の 半 加 工 品 の 販 売 を 開 始 し 、 目 下 急 速 に 消 費 が 拡 大 し つ つ あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 6 0 k g 入 ・ 3 . 6 0 1 . 9 1 5 コ チ ア 組 合 入 荷 量 ・ 3 . 3

(39)

2 1 . 4 6 0 俵 、 ス ー ル ・ ブ ラ ジ ル 組 合 入 荷 量 ・ 3 7 3 . 4 5 5 俵 。 ナ ス( S o l a n u m m e l o n g e n a . L ) ナ ス 科 B e r f n g e l a ナ ス の 栽 培 品 種 の 原 生 地 は イ ン ド と 考 え ら れ て い る 。 ブ ラ ジ ル に は い つ 入 っ た か 明 ら か で な い が 、 お そ ら く 中 央 ア ジ ア の ト ル コ 人 、 レ バ ノ ン 人 移 民 に よ っ て 導 入 さ れ た も の と 考 え ら れ て い る 。 初 め は 北 米 か ら 種 子 が 入 っ て い た が 、 在 来 種 の ほ う が 市 場 性 に あ っ た も の が 多 い の で 、 そ れ を 基 に ビ ラ シ カ ー バ 農 大 の 生 田 博 が 、 一 代 雑 種 「 ビ ラ シ カ ー バ 4 1 号 」「 ビ ラ シ カ ー バ 1 0 0 号 」 を つ く っ て 普 及 し た 。 そ の ほ か 、 日 系 の 一 般 栽 培 者 も 選 抜 に 努 め 、 そ れ ぞ れ の 地 域 に 合 っ た 市 場 性 の 高 い も の を 選 び 出 し て い る 。 有 名 な 「 エ ン ブ 一 種 」 は エ ン ブ ー の 篠 原 ら が 選 抜 固 定 し た も の で あ る 。 最 近 は 日 本 か ら 日 本 種 を 導 入 し て 栽 培 し て い る 者 が 多 い が 、 小 型 細 手 も の は 日 系 人 の 消 費 だ け で 、 ま だ 一 般 的 な 市 場 性 は 少 な い 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 2 k g 入 : 2 . 0 0 1 . 5 0 2 箱

(40)

ア ー チ チ ョ ー ク( C y n a r a s c o l y m u s . L ) キ ク 科 。 A I c a c h o f r a 原 産 地 は 地 中 海 沿 岸 と い わ れ て い る 。 初 め は 葉 だ け を 食 べ て い た が 、 花 ■ を 食 べ る 現 在 の 品 種 に 変 っ た 。 イ タ リ ア 系 移 民 が も っ て 来 た と 思 わ れ る も の が サ ン パ ウ ロ 州 サ ン ロ ッ ケ 付 近 に 古 く か ら あ っ た が 、 そ の 栽 培 法 を 確 立 し 、 経 済 作 物 に し た の は 日 系 農 業 者 で 、 こ こ 3 0 数 年 の こ と で あ る 。 現 在 で は 周 年 収 穫 の 技 術 も 確 立 し て 、 地 域 の 特 産 物 と な っ て い る 。 生 産 の 9 0 % は 日 系 農 業 者 の も の で あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 0 , 1 k g 束 : 6 . 9 0 0 . 9 4 0 束 ニ ン ジ ン( D a u c u s c a r o t a . L ) セ リ 科 。 C e n o u r a ニ ン ジ ン の 原 産 地 は ア フ ガ ニ ス タ ン で あ る 。 ブ ラ ジ ル で は 第 2 次 大 戦 ま で フ ラ ン ス か ら 種 子 を 輸 入 し 、 そ の あ と フ ラ ン ス の ナ ン テ ス 系 を 北 米 で 改 良 し た も の を 北 米 か ら 入 れ 、 最 近 は 北 米 種 を い れ て 栽 培 を お こ な っ て い る 。 1 9 6 3 年 、 ビ ラ シ カ ー バ 農 大 の 生 田 博 が 、 日 本 か ら 各 種 の ニ ン ジ ン を も っ て 来 た 。 そ

(41)

の う ち の 「 黒 田 五 寸 」 は 尻 細 で あ る が 、 長 さ は ナ ン テ ス と 同 様 、 色 は よ り 優 れ て 、 特 に 夏 蒔 き の と き 黒 葉 枯 病 に 強 い と い う 特 徴 を も っ て い た の で 、 尻 の 太 い ナ ン テ ス を 目 標 に 、 黒 田 五 寸 の 選 抜 を 始 め 、 や や 目 標 に 近 い 「 黒 田 改 良 種 」 を つ く っ て 普 及 さ せ た 。 こ れ は 市 場 性 が 良 く 、 夏 蒔 き に は 欠 く こ と の で き な い 重 要 な 品 種 で あ る 。 ま た 、 パ ラ ナ 州 ロ ン ド リ ー ナ 近 郊 の 上 佐 義 雄 は 、 ブ ラ ジ ル 在 来 種 に ナ ン テ ス 種 を 交 配 、 選 抜 育 成 し て 、 夏 期 の 端 境 期 に 出 荷 で き る 「 ロ ン ド リ ー ナ 種 」 を 作 出 し て 普 及 、 現 在 、 ブ ラ ジ ル の 各 地 で 栽 培 さ れ る よ う に な っ た 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 5 k g 入 : 3 . 2 9 7 . 0 8 2 箱 ピ ー マ ン( C a p s i c u m a n n u u m . L ) ナ ス 科 。 P i m e n t a o 原 産 地 が 南 米 だ け に 在 来 種 が 多 く 、 サ ン パ ウ ロ 州 、 ミ ナ ス 州 、 パ ラ ナ 州 で は 、 そ の う ち の ブ ラ ジ ル に 適 し た も の を 使 い 北 伯 や リ オ ・ グ ラ ン デ ・ ド ・ ス ー ル 州 で は 北 米 産 の 種 子 を 使 っ て い た 。 1 9 5 5 年 ご ろ 、 ス ザ ノ の 栽 培 者 の 間 で 選 抜 さ れ て で き た 「 カ ス カ ・ ド ウ ラ 種 」 は 、 ビ ー

(42)

ル ス 病 に や や 強 く 、 豊 産 、 日 も ち も よ い の で サ ン パ ウ ロ 、 パ ラ ナ 、 ミ ナ ス の 各 州 で 広 く 使 わ れ た 。 1 9 5 8 年 、 カ ン ビ ー ナ ス の 池 田 虎 之 輔 は 、 こ の 「 カ ス カ ・ ド ゥ ラ 」 の 収 穫 末 期 に ビ ー ル ス の 害 を 受 け て い な い 株 を 選 ぶ と い う 仕 事 を 7 年 間 く り 返 し て 、 カ ス カ ・ ド ゥ ラ 種 よ り は る か に ビ ー ル ス に 抵 抗 力 の あ る 「 イ ケ ダ 種 」 を つ く る こ と に 成 功 し た 。 1 9 6 5 年 、 コ チ ア 組 合 で 品 種 比 較 試 験 を お こ な っ た 結 果 、「 カ ス タ ・ ド ウ ラ 」 は 「 ル ビ ー キ ン グ 」( 在 来 種 ) の 3 倍 の 収 量 、「 イ ケ ダ 」 は 「 カ ス カ ・ ド ゥ ラ 」 の 3 倍 の 収 量 と い う 成 績 で あ っ た 。「 イ ケ ダ 」 は 「 カ ス カ ・ ド ゥ ラ 」 と 同 様 の 市 場 性 を も つ の で 、 ビ ー ル ス 病 の 多 い 地 帯 で の 最 も 実 用 的 な 品 種 と な っ た 。 ま た 、 リ オ 州 の 渡 部 が 作 出 し た 「 ア ー ベ ラ 種 」 は Y ビ ー ル ス に 非 常 に 強 く 、 果 は 「 イ ケ ダ 」 と 同 様 な の で 市 場 性 が 高 く 、 リ オ 州 で 栽 培 が 多 い 。 現 在 の ブ ラ ジ ル の ピ ー マ ン は 、「 カ ス カ ・ ド ゥ ラ 」「 イ ケ ダ 」「 ア ベ ー ラ 」「 ア グ ロ ノ ミ コ 1 0 G 」「 マ ル ガ レ ッ テ 」 「 カ ン ガ レ ッ テ 」 の 6 種 で 占 め ら れ て い る 。 な お 、 こ れ ら を 元 に し て 、 各 地 の 生 産 者 あ る い は 日 系 の 種 苗 会 社 が そ れ ぞ れ 特 長 の あ る も の を 作 出 し て 普 及 し て い る 。 日 系 以 外 の 農 業 者 の 大 栽 培 も ふ え た が 、 な お ピ ー マ ン

(43)

生 産 の 大 半 は 日 系 農 業 者 で あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 1 2 k g 入 : 2 . 7 9 3 . 9 2 8 箱 パ ー ス ニ ッ フ 。( A r r a c a c i a x a n t h o r r h i z a . B A N K ) セ リ 科 。 M a n d i o q u i n h a 原 産 は ア ン デ ス 山 脈 の 東 部 と い わ れ 、 ブ ラ ジ ル で は 南 部 の 冷 涼 地 帯 で 栽 培 が 多 い 。 ま だ 世 界 的 な 野 菜 に 入 ら な い が 、 サ ン パ ウ ロ で は 重 要 な 野 菜 の 一 つ と な っ て お り 、 年 間 5 5 万 箱 ( 2 5 k g 入 ) は ど の 入 荷 が あ る 。 サ ン パ ウ ロ 州 の 主 な 産 地 は 、 ピ エ タ ー デ 、 イ ビ ウ ナ 、 サ ン ト ・ ア マ 一 ロ な ど の 日 系 集 団 地 で 、 日 系 農 業 者 が 在 来 種 か ら 市 場 性 の 高 い も の を 選 抜 し 、 馬 鈴 薯 や ト マ ト の 裏 作 と し て の 有 利 な 栽 培 法 を 確 立 し た 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 5 k g 入 : 5 5 5 . 0 6 2 箱 キ ュ ウ リ( C u c u m i s s a t i v u s . L ) ウ リ 科 。 P e p i n o 原 産 地 は イ ン ド の ヒ マ ラ ヤ 山 麓 地 帯 と い わ れ て い る 。 キ ュ ウ リ の 導 入 は 古 く 明 ら か で な い が 、 ブ ラ ジ ル に は 欧 州 系 移 民 が も ち 込 ん だ も の と 思 わ れ る 。

(44)

現 在 、 市 場 の 大 半 を 占 め る 「 青 大 種 」 は ( ブ ラ ジ ル 人 も ア オ ダ イ と い う ) 1 9 3 0 年 代 に 移 民 が 日 本 か ら 持 ち こ ん だ も の で あ る 。 長 年 の 採 種 の く り 返 し で 、 日 本 の 青 大 種 と は 異 な っ た も の に な っ て い る が 、 市 場 性 が 高 い の で 、 現 在 も な お 、 栽 培 者 、 産 組 、 試 験 場 の 間 で 選 抜 採 種 が お こ な わ れ 、 有 望 な 青 大 の 新 種 が ぞ く ぞ く 発 表 さ れ て い る 。 こ の 品 種 な し で は ブ ラ ジ ル の キ ュ ウ リ は 語 る こ と は で き な い 。 1 9 6 0 年 代 か ら あ と 、 日 系 農 業 者 が 日 本 か ら い ろ い ろ な キ ュ ウ リ の 品 種 を 導 入 し て い る が こ れ ら も ブ ラ ジ ル 人 の 間 に 徐 々 に 浸 透 し て 人 気 を 拍 し つ つ あ る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 4 k g 入 : 1 . 8 0 9 . 6 6 9 箱 ト マ ト( L y c o p e r s i c u m e s c u l e n t u m . M I I L ) ナ ス 科 。 T o m a t e ペ ル ー を 中 心 と し た ア ン デ ス 山 脈 の 中 腹 に 野 生 種 が あ る の で 、 こ の 地 帯 が 原 産 地 と 考 え ら れ て い る 。 し た が っ て 中 南 米 で の 栽 培 の 歴 史 は 古 く 、 栽 培 種 は 紀 元 前 の イ ン デ ィ ア ン の 移 住 に よ っ て 、 中 米 や メ キ シ コ そ の 他 に 伝 え ら れ た と 想 像 さ れ る 。

(45)

ブ ラ ジ ル で は 、 サ ン パ ウ ロ 州 に イ タ リ ア 移 民 が ふ え て 、 今 世 紀 初 め 頃 か ら ト マ ト の 生 産 と 消 費 が 増 え た 。 そ の こ ろ 小 資 本 で 独 立 し た 日 本 移 民 が 営 農 の 中 に ト マ ト 栽 培 を と り 入 れ 、 近 代 的 な 栽 培 法 を お こ な っ た こ と と 、 リ オ 、 サ ン パ ウ ロ な ど の 大 都 市 の 人 口 膨 張 に よ る 消 費 の 増 大 と が 相 ま っ て 、 生 産 は 年 ご と に 増 大 し た 。 と く に サ ン パ ウ ロ を 中 心 に イ タ リ ア 系 住 民 の 多 い こ と が 、 ト マ ト を 多 く 使 用 す る イ タ リ ア 料 理 の 普 及 と と も に ト マ ト の 消 費 増 大 に つ な が っ た 。 ト マ ト は 他 の 作 物 に 比 べ て や や 栽 培 が む ず か し く 、 生 産 費 も 多 く か か る が 、 収 益 も 大 き い の で 、 日 系 農 業 者 は 好 ん で 営 農 に と り 入 れ 、 そ れ ぞ れ の 地 域 で 有 利 性 を 高 め る た め 、 品 種 の 選 抜 を 積 極 的 に お こ な っ た 。 約 6 0 年 前 、 ト マ ト の 経 済 栽 培 が 始 ま っ た こ ろ の 品 種 は 、 イ タ リ ア 系 在 来 種 の 「 レ イ ・ ウ ン ベ ル ト 」 を は じ め 「 シ ャ カ レ イ ロ 」「 カ ン ピ ネ イ ロ 」 で 、 い ず れ も 果 型 が 小 さ く 、 品 質 も 悪 か っ た 。 当 時 、 ス ザ ノ の 花 城 が 「 レ イ ・ ウ ン ベ ル ト 」 と 「 シ ャ カ レ イ ロ 」 を 栽 培 中 に こ 両 種 の 自 然 交 配 か ら 、 両 品 種 の 長 所 を 合 わ せ も っ た も の を 発 見 し て 、 こ れ

(46)

を 育 成 採 種 し た 。 1 9 4 0 年 、 コ チ ア 組 合 は リ オ 州 サ ン タ ・ ク ル ー ス 植 民 地 に 入 植 し た 1 0 数 家 族 の 組 合 員 に こ の 種 子 を 送 り 、 集 団 的 に 栽 培 ・ 出 荷 さ せ た と こ ろ 、 リ オ 市 場 で 品 質 が 良 好 と い う 声 価 を 得 て 、 市 場 の 仲 買 人 に ト マ ト ・ サ ン タ ・ ク ル ー ス と 呼 ば れ る よ う に な り 、 そ れ が 今 日 に 引 継 が れ て 「 サ ン タ ・ ク ル ー ス 種 」 と な っ た 。 そ の あ と 現 在 に 至 る ま で 、 各 地 の 熱 心 な 生 産 者 、 産 業 組 合 、 種 子 業 者 ら が 、 こ の サ ン タ ・ ク ル ー ス か ら 選 抜 採 種 し て い る も の が 多 く 、 有 名 な も の だ け で 2 0 数 品 種 に 及 ぶ 。 そ の う ち 日 系 人 の 関 与 し た も の を 列 挙 す る 。 「 C A C - A 種 と C A C - B 種 」 は コ チ ア 組 合 で 選 抜 採 種 。「 ス ー ル ブ ラ ジ ル 種 」 は 南 伯 組 合 で 選 抜 採 種 。「 ピ エ ダ ー デ ・ ジ カ ン テ 種 」 は ピ エ ダ ー デ の ド ラ ジ ン ニ ョ 区 の 生 産 者 が 選 抜 採 種 。「 サ マ ノ 種 」 は イ ビ ウ ー ナ の サ マ ノ が 選 抜 採 種 。「 コ バ ヤ シ 種 」 は サ マ ノ 種 か ら リ ベ ロ ン ・ プ レ ッ ト の 小 林 が 採 種 。「 モ ン マ 種 」 は サ ン ト ・ ア マ 一 ロ の 門 馬 が 選 抜 採 種 。「 カ ダ 種 」 は ピ エ タ ー デ の ド ラ ジ ン ニ ョ 区 の 生 産 者 が 選 抜 採 種 。「 サ ン タ ・ エ リ ー ザ 種 」 と 「 ア ン ジ ェ ラ 種 」 は カ ン ビ ー ナ ス 農 試 の 永 井 が 選 抜 採 種 。「 ミ ゲ ー ル ・ ペ

(47)

レ イ ラ 種 」 と 「 サ ン ト ・ ア ン ト ニ オ 種 」「 L 4 種 」 は リ オ 州 ミ ゲ ー ル ・ ペ レ イ ラ の 渡 辺 が 選 抜 育 成 。「 ヨ コ タ 種 」 は ピ ラ ー ル ・ ド ・ ス ー ル の 横 田 が 選 抜 採 種 。「 オ オ サ ワ 種 」 は イ ン ダ イ ア ツ ー バ の 大 沢 が 選 抜 採 種 。 他 に サ ラ ダ 専 用 と し て 、 ト マ テ ・ カ キ と い わ れ る 大 型 の 平 た い グ ル ー プ が あ る 。 こ れ に は 前 出 の カ ン ピ ー ナ ス 農 試 の 永 井 、 リ オ 州 ミ ゲ ー ル ・ ペ レ イ ラ の 渡 辺 が 、 在 来 種 に 北 米 や 日 本 か ら の 導 入 種 を 交 配 し て 、 ブ ラ ジ ル に 適 応 し た も の を 選 抜 し た も の が あ る 。 最 近 、 サ ン ・ カ ル ロ ス の 大 石 は 北 米 種 か ら 選 別 し て 尻 腐 れ に 強 い 「 大 石 種 」 を 作 出 し た 。 ト マ ト は ブ ラ ジ ル で は 、 量 、 金 額 と も 最 重 要 の 野 菜 で 、 そ の 栽 培 の 8 0 % は 日 系 農 業 者 と み ら れ て い る 。 1 9 8 8 年 度 入 荷 量 2 5 k g 入 : 1 2 . 6 1 9 . 2 9 0 箱 ト マ ト ・ カ キ 2 4 k g 入 : 1 4 8 . 3 2 7 箱 サ ヤ イ ン ゲ ン 豆 ( P h a s e o l u s v u l g a r i s . L ) マ メ 科 。 F e i j a o a g e m

参照

関連したドキュメント

必要な食物を購入したり,寺院の現金を村民や他

EUで非原産材料の糸から製織した綿製織物(第 52.08 項)を使用し、英国で生産した 男子用シャツ(第 62.05

であり、 今日 までの日 本の 民族精神 の形 成におい て大

選定した理由

Nº Modalidade Título Participante Entidade.. 14 Kayo Buyo 歌謡舞踊 序の舞恋歌 Jo no Maikoiuta. 福井絹代

(a)第 50 類から第 55 類まで、第 60 類及び、文脈により別に解釈される場合を除くほか、第 56 類から第 59 類までには、7に定義する製品にしたものを含まない。.

本部事業として「市民健康のつどい」を平成 25 年 12 月 14