六四
外科學講
圏
輪
血
に就
て
東京女乎醤學專門學校外科教望野 末 千
代 子
序 茜 往年故濱口首相の東京塗薬に遭難せらる㌦や轍血療法を用ひて奇敷を奏し陀ので爾來世人の注意を惹く事 が張かつたが、近隣自習軍司今官の上海に遭難せらる㌦や叉々藪回に亘り多量の輸血を行はれだので一層漂 い注意を惹く事となり、刀圭界に於ても共方法に就て知らんと熱望される人が多く、種々照會を拝せられる 事もありまし柁が未だ適期の機會を得なかった事を遺憾とします。切で柳か見聞した事實を蓮ぺて大方の叱 正を願ふこと﹂します。輸血の歴愛
人間が多量の血液を失った揚合死を免れ議といふことは贈りにも明臼な事實であって、これを救ふには他 より血、液を與ヘセらよからうといふことは古くから人の氣付いて居た事である。 古への本邦人は血液を直接血管内に注入するといふやうな大仁なことは夢にも想像しなかったらしいが動物の血液を経口的に與へる時は非常に張幾酸な作用を聾すものと考へて居控。 泰西に於ては既に十七貴紀より輸血が臨写に試みられた。帥ち巴里大守敏授辱§切§融融b§塞堅雪は十 五歳の少年が熱病に侵かされて九死一生であった際に羊の頸動脈と少年の静脈とを管を以て連らねて輸血し たところが其の少年は非當に翼翼繕いセ。其後これと同様なことを同馬及び其他の人によって試みられ、英 國、伊太利、濁並等に於ても同様に行はれたが、次第に其の有害な事が解って來たので動物よりする輸血法 は圃時登く影を潜め第十入世紀に於ては殆ど忘れられて撃つた。 其後十九世紀の始めに於て象ミ紺は入への輸壷は人の血液が最も有声である事を喝破し、英國の隷ミ題 ヒd暮NNが特別の器具︵一の活栓を有する注射器︶を作って入から人への輸血を行ひ厳に緯距の一新生面が 拓かれたが︵一一八一八1︶之にも種々の危害があったので.暫らくして脱繊維素血液の輪⋮入が創意せられ、輪 血の危陰を幾分減少し仁。併し禽依然として績磯症釈が除かれないので他に良法を求めんとする傾向が強か った。此の時に當う罫巡詳属讐基きき即§い客詳弾器簿お一網−硲賦︶等が絢轍酸曹達によって血液の凝固を防 止して之を輸血し、非常なる好成績を得たと登表して.大に濫の注意を喚起した。 此様に輸血法が著るしく登達して起死回生の数果を現はすことが珍らしくないに拘はらす、爾屡々怖る可 き副作用の顕現するのが見られたのである。此の強烈なる謀議に蘭する原因の探究が愈々盛になって廉た ト§鼻遵誌讐︵電禽︶が人の血液には凝集反鷹上、性質の異なるものが三種類ある事を登表し、§ミ婁罫亀 ︵おO刈︶氏等は之を人類血型の四型に涯帰した。爾來今隅迄此の四型による血液の匿刎は一般から認められて 居るのである。帥ち受血者と給血者とが同型の盛液でないと疑しい反磁が起ると言ふ事が知られ、今日に於 ては直接輸血法でも間接輸血法でも必ず血型の種類を槍議した後でなければ行ふ可きでないといふ事を一般 野由木到輪中に蒲脳いて 山勘置
野末仔輸血に就いて に承認されるやうになった。 六六
血型の決定法
輸血を行はんとする際には必ず前以て受血者国日℃錬茜霞と給血者oD藍鼠魯との墨型を槍査する必要がある。 即ち爾者間の血球凝集の關係を到定せねばならぬ。 實際輸血施行の際、叉其後に屡〃起る不快なる副作用は操作の不備等其他の原因からも起るが、主なる原 因は轡型の不適當なる爲めに輸入せられπる血球が血管内で凝集し、叉は溶血せられ、共の爲に諸所の臓器 に血栓を生じ、或は全身の中毒作用を起す事もある。故に今日無界一般の意向としては金壷實嘉応に必ず血 型槍査を必要とする事になって居る。 以下混雑を避けるため慾・b§鷺ミの分類により述べる事にする。 Janskア 1 正 皿: 皿 v.D益Ugem 0 A :B AB Z皿cer 1 皿 E 皿 M:Qos 皿 皿 皿 1 ABAB
一十
十H
十十譜
0OABムB
一十十十 一 此の血型を定むるに最も便利にして且画一なる方法はA型及び 8型の血清を用ひて行ふ所謂標準血清法である。 上圖二重線内の反軍はA、B爾型血清に封ずる二型血球の現は す反撃である。故に若しA、8の爾型血清あれば直ちに未知の或 る血液の少量を之に混ずる事により、其の到定を明にする事が出 床る。 標準血清製作油息めA型及び8型の人よ聾探血を行ひ.其の試漕を分離し此血清に○・五%の石炭酸を混じ爾其各血清を 生理的食盤水にて約三倍に稀繹標準血清として冷購駈に貯へる。 斯くして得たる血清は約一年間位は使用に堪える。欝ほ當敏室に於てはA.お爾型血清を取違へる如き誤 を避ける爲に8型の標準血清を茶、A型血清を白色毛細管に封入して匝別を明かにして居る。 此標準血清は叉乾燥血清としても貯課する事が避雷る。最近我國に於ても壁島式乾燥星型計ヘモタイプ ロ器置。身喝①が三共株式會就よh登臨せられて居る。︵之は用に望み生理薫習奇論にて稀降するやうになって居 る︶ 血型判定法 ︵一︶標準漁清による法。A8二種の標準血清を載物硝子の爾端に一、二滴宛滴下し此各々に 被弾者︵給血者或は受血者︶の葺,朶よわ取参堂る約一国野芝の微量の癒液を混じ三分乃至五分間、室温︵冬 季は暖房装置ある室︶に放置し然る後菰後左右に振撮して血球凝集を観察する。 β竪絶)港 餐3 c一一阜
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野宋μ輸血に蕊いて 8掾D
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此混入しπる血液の血型は凝集反鷹がAB爾⋮ 型血清中に於て陰性の場合には0型、A血清 に陰性.璽血清に陽性の場合はA型であるが 反甥の場合は三型で,爾血清共に陽性の場合 三型なのである。期の如守旧によって血 型の四種を鼠輩に決定する事が出來﹁る。 澱 慧 つ ゆ あ ゐ め 購..寒性凝集反紅血球凝集は温度低き場合 六七野末口輸血に就いて 六八 帥ち撮氏十八度以上の所で行ぬは時は非特異性の血球凝集暴悪が起り誤判を來たす恐れがある。故に冬季塞冷 の時には暖房襲置の書替に於て槍査を行ひ且風物硝子を一旦微温に温め儲る後其成績を判断す可きである。 二、標準血清を作る際には其血清を生理二食臨山水を以て二、三倍に稀繹する事が必要である若し血清其物を 稀回せす用ふる時は往々にして假性凝集反懸を起し誤りを帯すことがある。 一﹃標準血清に被楡者血液を混じたる後、重り長時間放遣する時は血清の濃縮を起し、仮性凝集反鷹を起す 事がある。 四、血清申に混入する血液の量は微量なるを可とし、薄赤くなる程度が最適嘗である。若し多量に混ずる時 は、凝集反鷹を見逃がす恐れがある。勿論混入す可き血液には凝集並等無きものたることは言ふ迄もない。 ︵二︶標準血清なき場合 此離合には如何なる血型かは解らぬが、給血者の血液が受血者の夫と同型か否か丈を判別する皐が出 來る。 1〈,S.十G.B.1〈.GS.1−1〈.B.K
愚ζ》
』__鉱1し__翻___島 K.S.=Kin, nkens]rum. G.B.K. =Gesunde Blutk6rperche G.S.== Gesunde Seram. K.B.K.=Kranl〈eblutk6rperchen. 帥ち給血者及び受血者の静脈より各々約五・○㏄の血液を探り其四、五滴 を夫々生理的食経水にて約二十倍に稀吊し概き。次に淺の血液全部夫々スピ ツグラスに入れ遠心沈澱するか、或は血液を入れセ試験管を斜めに放概して おくときは各々の血清が得られる。 ︵イ︶受血者の血清に給血者の血球を混じ、前述の今町血清にて判定する場合 と同様の操作をなし、若し凝集反鷹が陰性なる時は給血者と受血者の血型 が同型、帥ち輸血適合なる事を知り陽性なれば輸血不可能なるを知る。︵”︶ 給血者の血清に受血考の愈疎を混じ凝集反鷹が陰性なるときは最適當・なる血型なるも、︵ロ︶が若し陽 性に現はれた寄合と難も︵イ︶が陰性ならば輸愈適合と見倣して差支へなし○此揚合にも室温に注意する事は 緊要である。 給血者の選澤 以上の方法によりて血型を甥蒼したならば給血者として同型の者を選ぶは勿論であるが, 受血者とは必ずしも同型ならすとも輸為し得る漁型がある。卸ちO型は何れの潮型の者にも給血し得る故に ゆ ゆ へ む あ へ つ や ゆ つ 萬能給血者の名もあわ.之に反し餓型ならば億の論れの型からも棋給され得るので萬能受血者の名さへあ 給.虚堵の模式 萬能受血養 浬。 //i X,×
A+ 1 +B
\し/
0 萬能総轟者 る。故に給血者がO型で受血者が例言ででもある事を豫め知つ■て置く事が出 ま 廉たなら構者にとって.優宜が多い謬であるQ 給血者とし℃は箪に其血型が受覇者の回れと適合して居るといふのみでは 未だ其資格が充分であるとは言はれない。 此傭脚に爾塩出病健康なる蜜争が最大要一件である。 殊︹に衛蜜母、 マラリヤ、結山核、 ンプラ等に罹って居る者は給血者として探用する事は出漁ぬから.絵漁者に直しては嚴密な健康診断を必要 とする。然し乍らあまり嚴密に遜ぎる謄は殆どすべての人が不適當となるから普通行はる\打診、聴診を行 ひ、又諸所の淋巴腺の腫脹を槍し.又騨維の麗厚の有無を検したる後.時問あらばW無反鷹をも槍する位で 滞足す可きである。職業的給血者としては以上の槍査に合格したる上にO型なる者を最も便利とする。 給血者としては出來得る論り近親家族中よ参求むるを可とするも近親中に適合者を見出し得ぬ血合叉は藪 回輸血を必要とする時又は外傷患者の如き非常に急を要する際等には癒親家族等の來るのを待つ暇のない揚 合がある。か\る際には職業的給血者のあるのが便利であるσ又貧血強き渚或は酪議して張る様な場合卸ち 榊野宋﹁一瞼脚血に就いて 六九野宋H輸血に就いて 七〇 宋梢血夢中に血液が多量に分布して居る際に急速に大血管申より探労するが如きは大いに戒むべき事であ る。 輸血の下血。輸血の方.法は枚墨に邊のない程多籔に考案せられて居るが、之を大別すると直接藤野法と問 接輪血法とになる。前者は給血者の血管から受血者の血管に生理的の塩池を凝化せしめない血液、即ち釜血 を輸入する方法であり、後者は給血者の血管より撫下したる血液を一定の容器に集め、一定の操作を加へて 其凝固を防止したる後連を受血者の血行申に輸入する方法である。直接輸血法は給血者、受血者爾方の肘部 艀賑を充分に怒張せしめ得る時に往々試みられる方法にして、器具類の準備、手術操作の簡重なる長所はあ るが往々血液の凝固のため、操血に故障を逃し、欲する丈の血量を輸入し難い映画がある事もある。故に吾 々は多くの揚合間血輸血法を用ひて居るが、此方法は實二上便利のやうに思はれるからこ\には間接輪血法 に就て少し詳しく述べて見やうと思ふ。 輸血の實施は之を行ふ場所の如何によって非常に難易の差がある。帥ち設備の整って居る病院で行ふのと 普通の家庭其他で行ふのとでは可なりの懸隔がある。 ・輸血に際しては成る辛く受血者に探血の歌を見せない方がよく、叉給血者としても受血者の歌態を見ない 方がよい揚合が多い。故に室が二つあれば一方で探止し、一方で輸血する様にし古い、と云って受給雨者が 絵り隔たった室に居る事は種々不便の黙が多いからなるべく近くて而も別室なるを最も可とする。最近新築 され諸設備完備せる當病院の如きは是等の黙に大に便利で手術室にて探血せる血液はどの病室の患者にもエ レ.べ貰タ︸で直ちに運搬され、輸血し得る様になって居る。 若し普逓の家庭で行ふとすれば床を血液で汚さぬ様護毛布、油紙等を敷く事、消毒せる器具類を載せる机
大庭に湯を沸かして置く事.洗面器一二三等を準備する事は勿論であるが術者、助手並に補助に役立つ二: 三人以外は實施の場駈に入れぬがよいQ 輸血實施の順序は次の如し。 一、輸血に要する器具類の溝毒。 輸血が盛に行はれるにつれ.輸血器も種々に考案され.我々のものだけでも可成多種類がある。私共は河 石式輸血器を用ひて居るがなかノ∼具合よく講座て居る。 要するに、器具の便否を言ふよむも使ひ賜れた輸血器が最もよいのである。叉輸血器と名の付くものはな くともビどカ︸一発生理的食盛水や注射用イμリガ言昏卿及注射針勤概拝硲子壷とがあれば完全に輸血し得 るものである。 是等の器具類は何れも完全に煮沸溝毒す食く其方法はこ㌦に記織する要はあるまいと思ふ。 二、衛者及助手手指潰毒。 ふ出來る事なら墨摺一般手術に於ける如︽フユ彦μブジンゲ〆瓜捨にて清毒し、滑毒帽、マスク、消毒着を用 如きであるが、普蓮一般の家庭其他であっ鷺ら.其場合に適合した最良の方法で溝毒す可きである。 三、給血者手徳域の溝毒。 通常操血には肘藩主屈面の羅馬を用ふ。豫め上膳中央部に欝血帯を掛けるか手を清算せざる助手をして上 席を強く握り締めさせ.静賑怒張の具合を検し置く。又上肢は右科きの麗なれば左、左利の人なれば右より 探面するがよい傭故ならば垂垂準備の爲に其方の上肢の濯動が或程度まで障碍せられる事があるからであ る。然し假令右利の人であっても左の外部静脈のあまうに細い時は右側を用ひなければなら漁。 野末一輸血に就いて 七日
野末野織血に就いて 七二 肘關節部に沃度丁幾塗布、酒糟拭除によりて清毒し、非消毒部を清毒布にて覆ふ。 四、探 血 消毒せる輸血器其類は全部絢橡酸曹達液にて潤ほし置く事、注射針の中にも杓徽酸曹遷液を漣して置く事 血液溶器中には豫め一〇%杓構酸曹達液を血液の中に絢賦活曹達が0・四%の割合に加はる様に入れ貴き、 ハ即、血液一〇〇㏄に付き一〇%絢穏酸曹達四・○㏄の割に入れ︶此の液を注射器中に少量︵二i三㏄︶吸ひ上 げて始めて静脈穿刺を行ひ探血す。帥ち血液は注射器中にて拘嶽酸曹悪液と混ずる事となる。五〇一一〇〇 ㏄の硝子製注射器を用ふる時は、針を艀脈内に入れたま\にて注射筒を針よも外づし筒内の血液容器内に移 し、据搾棒にて徐をに擬拝する。而して一方注射筒は再び針に附しセ血液を吸引する。注射筒の動きが悪く なった時は絢構酸曹達を二ce位の筒に入れ概き操血注射器の筒と筒との問に滴下する。此問操作は成る可く 迅速に行ふ事。所要の血液量を吸引し得たならば給血者は暫時背位の儘休ませ概き穿刺孔は消毒が蜜ぜを當 て歴迫纈帯を行ふ。︵屡々血腫を作る恐れあり︶ 探取せる血液は絶えず撮拝する事を忘れてはなら澱。︵然し罵り強く掩挿するときは赤血球を破壊する恐れ ある故、なるべく静かに行ふ事︶ 五、受血者手術域の消毒Q 給血者手術域乱騰法に同じ。其時刻は探血の駆る頃助手をして豫め用意させて置く事。 六、輸 血。 探血し擁拝しつ㌦ある拘稼酸曹達加血液は凝血塊を有する様な事はないが、念の爲、生理的食神水或はリ ング〃外液を乱して洗へるガーぜ二三枚にて濾過し、之をイ川ソガート〃内に移し遣く。イルソが基ト川内
の血液は冷却する恐れがあるから熱湯に高したタオルで被ふこと。そして生理的食碧水或はサ川ヴルずンの 静脈内注射と同様の要領で艀賑穿荊し血液を汰溢するのである。 あ ゆ ゆ ゆ キ つ 翼翼時の注意 初め二〇㏄を注入したら約五分問待ち呼吸困難隅胸内苦悶、腹痛、腰痛除脈等の副作用が 起らぬ事を確めてから本當に輸血を爲す。輸愈は急ぎ遇ぎ勲様に注意し.一〇〇㏄を輸血するに五分間以上 を要す可く、輸血申に前記の崇厳が現はれたなら直ちに中止して血液を再溢する必要がある。 採血の操作は成る善く迅速に、而も無菌的に行ふ事.血液を擬嘉するのにあまり強くして赤血球を破壊さ せぬ事に注意す無し。若し輸血にあまむ長試問を要する時は種々面白から蹟副作用の現はれる恐れがある。 静脈露出法。肘静脈があまうに細くして.注射針で穿門出來躍聴は皮膚を切開し、静脈を露出してから注 ムゆ ちか
ト嶺ゼ
し訂難
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ξーーーーーーーーーーーー境崔 射針を離脈内に入れ輪血する。其方法次の如し。 前装置は穿刺法の時に同じ。次に露出を行はんと する静賑上の皮膚内に小皮下注射暴を用ひ、血管の 走行に沿ひ約二・⊥二糎の長さだけ局所麻醇を施し、 小尖刀を以て轟酔部を約二糎切開し、助手をして小 鏡鈎を以て切開劒の爾縁を左右に開かしめ、術者は 解剖銀子を用ひて皮下脂肪組織を携除して静脈を約 二糎位露出し、小動回書針を用ひて管絃の周躍に二本の綜をかけ結ばすに置く。 下方の綜を引き上げると静脈は怒張するから注射針を艀面内に二糎位挿入し、 とを結紮して針の移動を防ぐ。 野末肛輸血に就いて 上方の綜にて注丁台と静脈 七三野夫謝輸血に就て
七四 輸血の分量。通常約五〇〇㏄といはれて居るが患者の状態、昼鳶、輸血の目的等に就て顧慮せねばなら ぬ。大人と小見、貧血に行ふ場合と止血に用ふる揚言とによっても異らねばならぬ。大人 三〇〇㏄一五〇〇㏄
七歳位
三〇〇㏄ 五 歳 位 二〇〇㏄1二五〇㏄ 一 年位 一〇〇㏄1一五〇㏄ 輸血の副作用。生膿の血管内に血液と性質の異る物質を注入する時は生膿は悪寒、船標及び面識を以て反 張するを常とする。食鞭水、サ川ヴ〃サン、葡萄糖溶液等の静脈内注入時に麗々此事實を實験する。故に輸 血の揚合には術七難せる物質を多量に且つ直接に静脈内に注入するのであるから以上の物質を注入する揚合 に比して其反鷹も強く、且つ頻藪に現はれて來るわけである。 河石氏は輸血の副作用につき次の如き%で例を霜げて居る。 悪 寒 螢 熱 九・五% 悪 寒 戦 標 九・五% 尊 麻 疹 三・三%顔面蒼白 一・八%
急速に輪血する時は屡々胸内苦悶、心悸充進、顔面蒼自、頭部充血感等が起るけれども、暫く輸血を休止 する事により直ちに回復する。若し極めて徐々に注入するも再び斯の如き症歌を訴ふる事あらば豊丸判定に 誤ある讃であるから直ちに輸血を中止せねばならぬ。術腹痛、放散性腰痛、四肢痛、呼吸困難等起らば輸血申止、三型再検の必要は更に大なる謬である。 輸血適慮症。 一、急性失血 外傷性出血は申すに及ばす遷化器潰瘍等に於ける急性出血.痔出血.喀血、是等の場合、出血の原因が 宋だ除かれざるに輸血するのは却って冷血を議す露なものであるが.手術的操作によって直に出血の原 因を除き得る襟な場合には輸血によって兎に角一時的にでも患者の駿態を良化させねばならぬ。而して 患者の状態により手術中にも手術後にも輸血を行ふ必要がある。此場合には三〇〇一五〇〇㏄位の輪血 を必要とする。 二、止 血 止血不能の出血の場合.郎消化器潰瘍等よ塾の慢性出血.腸チフスの出血、血友病、紫斑病等の場合に は絢構酸曹達加血液の少量宛を蒲田五日問隔を置き反覆輪偏する事によって血液凝固作用促⋮進ぜられ止 血作用高まるは好都合といぶべきであらう。
三、貧血
慢性貧血の揚合、血液補充と造血器官刺戟の宣命で輸血する⑪ 四、申毒症、火傷.敗血症︵潟血後輪血す︶ 五、衰弱患者の手術前後。 輸血の禁忌症。心臓疾患の爲.代償機能が充分に行はれないで譜所に欝血症駿のある場合、同様に腎臓機 能障碍の爲水分、盤類等の夏蚕が障碍せられ洋画のある蝪合。蛋白尿強き揚合等で要するに輸血の爲に一層 野末口話血に就て 七五野夫拝轍血に就て 七六 電荷を負はす恐ある場合には避けなければなら訟。 肺炎、氣細枝炎風聴の充血して居る朕態にある時、輸血を行ふと肺の浮腫を起す恐れありと云はれて 屠る。 終 結 以上述べた所で読谷に大命を諾した積りでありますが、尚不明の黙がありましたら御照會を願ひますれば 出來る丈調査の上御書する積りであうます。叉終に臨み本文を草するに覆り室見藪授の御指導を賜はもし事 を深く謝する次第であります。