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血小板二關スル研究第2報
家兎失血性貧血二於ケル血小板二就テ
金澤曙科大學病理學教室(杉山教授指導)
泉 典 一
〔曝{弄高8韮弔12目8日受阿†)
(本編ノ要旨ハ第33固北陸欝學曾二於テ蟹表セリ)
圓 緒 言
第1章 貢験材料及ビ實織方法
第2章 健康家兎血小板ノ試験管内二於ケル 葡萄状球菌捕菌作用及ビ其時問的推 移
築3章 急性失血性貧血ニコル家兎血小版ノ 試験管内二於ケル捕菌作用
第1節 賀験方法
第2節 血小板ノ捕蘭牽並二細菌ノ血・ト板
次
二百ル被捕歯率
第3節 血小板ノ数量的並=形態的聖化 第4節血小板激ト赤血球籔及ビ血色素量 トノ關係
第5節 血小板ト血液凝固時間トノ關係 第6節 血小板敷ト白血球トノ關係 第4章 総括及ビ考按
緒 論
結 言
ユ919年Gov舶rts氏ハ血小阪ノ抗異物作用(Funkti㎝Antix ㎝ique)テ報告シ流血中二注 入セラレタル有形物質或ハ細菌ハ直二血小板二色裡(Gov蛆ts氏ノ所謂血小板細菌包橡作用 L emplaq皿ettem㎝t)セラ1ノ,更二之二纏着(血小板纏若作用L ・coI・m㎝t)セラルルモノニ シテ,此際細菌二纏着セル血小版ハ直二流血二運バレ,主トシテ肝鱗毛細血管中二至リ白血 球共他ノ貧1食細胞ニョリ喰菌セラル・モノナリト表ヘリ.共役D町1es,Roskam(1922)ノ 研究ニョレバ血小板ノ異物周園二蝸集スル細菌包樫現象ハ受動的作用二遡キズ,印チ軍ナル H・m・・ale P1・・m・・dso・p一㎝ニシテ白血球ノ貧1食作用ノ如キ生髄感染二防禦的意義ヲ有スル モノニ非スト反駁セリ.比等ノ論事批判ハ城ク捕クモ吾人八家兎流血申二異物,例之,墨汁
「カルミン色素,或ハ細菌テ注入セル場合既二注入匝後二於テ血小板ガ是等異物二向ツチ猛 烈二蝿集シ,邊二足等異物二纏絡凝着シ暫時ニシテ流血中ヨリ共姿ヲ濃スルニ至ル.共作用 ノ迅速確實ナルコト賢二驚異的ナリ.而シテ略々之ト時ヲ回クシテ流血中二血小板ノ激減テ 來タシ,次デ更二血小板ノ新成増加ノ超ルハ歴々目瞭スル事費ナリ.山是観之,血小板ハ血 管内二侵入セル異物二蝸集凝着スルコトニヨリ流血中ノ異物テ掃蕩シ血液テ削ヒシ皿テ生鐙
ノ感染危険ヂ防禦スル機能テ有スルモノナリト考アルハ張チ無理ナル想像二非ザルナリ.
更二Ts・h1・t・wit・ハ1907年血小板ハー種ノ防禦物質保持者ナリト思考シ,動物ガ細菌ノ 感染テ受クルヤ血小板ハ崩壊糟加シ崩壊ノ襟保持セル防禦物質テ放出シテ感染テ防禦スルそ1
ノナラント云ヒ,Grub・r,二木氏(1907)ハR鮒e及ビ家兎血小板ハ脾脆疸菌殺菌物質テ合 【i12】
血小板二關スル研究
15n有スルチ知リ之テPI・ka・tti・・k・1din・d.PI乱k1nト命名セリ.最近谷口比及ビ薬門下川血小 板ノ細胞消化作用(Pepti・ytose)アルテ唱導シ筒鈴木氏ハ諸種動物ノ血小板ハ血管内二侵入 セル病原菌テ攻撃シ纏潜シ,且ツ同時二之ヲ麓触溶解スルチ認メ,之ラ血小板ノ纏渚侵蝕作
用(L,acco−ement et le Ro叩gement Antix,eniquees)ト稽セ、リ.
期ノ如ク血小板ノ血液内異物二列スル掃蕩浄化作用乃至感染有害物二対スル防禦作用ハ漸 次閥明セラレ,今ヤ丘ヒ作用ハ血小板ノ最モ重要ナル機能ト見微サル・二至レリ.然共,此血 小板ノ防禦f乍用ナルモノガ細菌ノ侵入二対シ健康時如何ナル程度ノ防禦カテ襲撫スルモノナ ルヤ,更二病的状態二於テ如何二愛叱セラル・モノナルカハ臨床上極メテ興味深キ事項テル モ未ダ此種ノ研究アルヲ聞カス,戴二於テ余八家兎血小板ノ細菌(葡萄赦球菌)二軸スル防禦 作用,師チ鈴木氏ノ纏着侵蝕作用テ健康家兎血小板,急性失血性貧.血家兎血小板二就キ検索
シ,共成績テ裁二報告セントスルニEノナリ.
第1章 費験材料及ビ實験方法
健鵠白色雄性家兎(騒重2睡内外)3頭使用セリ,内1頭ハ健康家兎血小板ノ試験管内二於ケル葡萄状球 菌纏着侵蝕作用及ビ英時間的推移テ 観察シ,他2頭ハ實験的二急性失血性貧血チ意趣セシメ之二因スル血 小板葡萄状球菌魑着侵蝕作用ノ鐘化チ遣及セリ.
葡萄状球菌ハ箇大學細菌肇教室冒リ分譲セラレシ黄色葡繭朕球菌橡ニシテ之チ聾通寒天斜面培養基二24 蒔問37℃艀卵器ニテ培養セシモノナリ.之テ直径2皿mテ有スル白金耳テ以テー白金軍欧リ,5%ノ楕糠 酸曹達溶液2㏄㎜テ人レタル試験管壁二於テ約100回摩擦シテ葡萄状球菌ノ持蟹性凝集テ可及的鯛離セシ メ,次ヂ之チ掬機酸曹達溶解二溶解シ菌瀞游液チ作ル.期ク繰返シスルコト5回二及ビ,2㏄m楠糠酸曹 達溶液中二5白金耳ノ葡萄朕球菌チ浮瀦セシモノチ菌液トセリー今英菌液テ内面二「パラフイy」テ塗布シ 澗竈セル1㏄m注射器二〇.1㏄mテ吸引シ,之チ以テ家兎耳翼静脈テ穿刺シα9㏄mノ血液テ深リ小気泡ニ ョリテ臭ク混和シ再ビ嵐泡チ出シ,次プ典注射霧チ37℃ノ艀卵器ニュ時間放置ス.實験蒔之テ取リ出シ更 二小気泡チ吸引シテ之ニョリテ内容血液チ充分二混和シ英血液ノエ滴テ蒲浄ナル覆叢硝子二取可,之ヂ清 浄ナル裁物硝子面上二薄ク平等二塗布シ,メイ,グリエンワルド氏液ニテ重染色テ施シ鏡検ス.而シデ鏡 検ハ塗抹標本中央部テ選定シ,上縁石リ始メ血小板500−1000個テ観察シ各血小板二纏着セル葡萄状球菌 数テ算定シ,之レト同時二某間血小枝二纏着セサル或小白血球二重喰セラレザル遊離葡萄猷球菌敷デモ計 算セリー而シテ血小板及ビ葡萄状球菌ハ多クハ散在性二社スルモ時トシテ血小板及ビ葡萄状菌ノ多数集籏 シ鑑別計算二音シム手ノバ之テ計算セズ.此際会ハ便宜上血小板ノ所謂凝着浸蝕作用チ単簡二捕画作用ト 命名セリ.
上述血小板捕菌作用テ観察スルニ附騒シテ諮極ノ血液検査テ行ピタリ.典方法テ簡単二列記セパ下ノ如
シ.
1・血色素測定立ニュ氏血色素計ニテ(印)刊貞淀シ血液添加後30分室温ニテ測定セリ・
2.赤血球藪及ビ白血球数測定 之響ノ計算ニハAm町ic肛皿.St乱日d町d Ha6m㏄yt㎝1et町,wi山二Le甲y−
IIa咽er Cou耐ing Cha血b町テ便用シ,赤血球奴ハ200借稀篠100個ノ網眼内ノ赤血球総数チ求メ之テ800 借セリ.白血球ハ20信二毒爆シ1平カ粍中ノ数10個チ求メ典準均蟻ヨリ所異ノ白血球戯テ求メタリ.
3.血液塗抹標本製作 メイ,ギムザ重染色塗抹標本,メイ,グリコyワルド液ニテ染色固定ヂ施ス:1 【鵬】
1512
ト3分同量ノ鶴水テ注加混和染色スルコト約1分,之テ傾斜除去後キムザ稀爆液(鵠水2㏄mニギムザ液3 滴ノ割合二混和稀薄セル毛ノ)チ注カロ重染色施スコト25分後水洗乾燥シタルモノヲ・鏡検セリ、
4.血液凝固時間測定巫・⑪die.Rus冨e11氏血液凝固測定器ヂ使用シ室温(20℃内外)ニテ測定セ〕.但シ 出際凡テ血液凝固時間二影響チ及ボ束ペキモノハ可及的二避ケタリ・
5.血小板敷測定LamP町t民ノThmmbocyt㎝Pipetteチ用b Tyrode氏滋(NaC1α8%,KClO」〕2%,
CaC1O.02%,KC1α02%,N皿HC030.05%,N邑2HP040,005%,G1ucose O.02%)以上ハ金部鰯乙カールバ ウム魯肚製剤テ使用)ニテ血液テ200信二稀繰シ,11Americ㎜standara haemocytomet町with L岬_H子u跳r co皿阯i㎎ohambeτテ使用シ80個ノ綱眼内二存スル血小板絵敷チ求メ之テ1000倍セリ.耐シテTymde氏 液ハ毎回厚キ濾過紙ニテ濾過シダ〃モノチ使用シ,使用家兎ハ午前8時朝食前二於テ検査シ以デ不乱9c畠一 Sch職口k口ng友ビA1iment曇祀Tbτoml〕㏄ytoseテ防ケリ.
第2章健康家兎血小板ノ試験管内二.於ケル葡萄鉄球菌捕画作用
健常成熟雄性家兎血小板ノ試験管内二於クル葡萄状球菌捕 菌作用ハ第1圖,第1表二示ス 如ク,30分ニシテ血小板平均捕歯数2.95,被保菌率45.30%ナリ.而シテ時間ノ経過二從ヒ
.第 1表 試験管内二於クル家兎血小板捕菌作用ノ時間的愛化
蒔 摘菌血小板野 無菌血小板敷 捕薗敷
遊離
細菌籔 総菌籔 血小板雫均捕菌敷 穣1捕菌牽間 P p2 bf b2 W1+b1) bl.
p1+P2
b1■ギ10%
O.5 379 122 1475 1781 3256 2950 4530
1 341 159 1189 2614 3803 2378 31.26
2 361 工39 1232 2082 3314 2』95 37.エ7
3 348 152 1119 2180 3299 2.238 33.91
4 357 143 ユ103 23ユ5 34ユ8 2.206 3Z27
6 369 131 1358 2122 3480 2.716 38.97
24 339 161 1075 2603 3678 2.150 29.22
第コ園 健康家兎ノ捕菌作刀ヨ
破捕菌率(単位10〕
一・一. 血小板捕菌敦
、 ,一一、一
一一一 ,、
一一 、、 一一 ・
o
0㏄1 2 3 4 6 纏適時間
【114】24
血小板二關スル研究
1513多少ノ蟹動ヲ示ス傾向アルモ共作用八大躍二於テ大菱ナシ.靱チ1−6時間ニハ血小板捕菌 藪ハ2・4−2・5,被捕菌率34.ク16ニシテ24時間二至リ血小板捕菌藪2.15,被捕菌率29.22%二 少シク減少セル値ラ示セリ.
第3章 急性失血性貧血家兎血小板ノ試験管内二於ケル捕画作用
第1節 實 駿 方 法
貿騒動物トシテ健常成熟白色雄性家兎2頭使用ス.家兎ハ朝食前二於テ健康時二於ケル諮検査チ行ヒシ 後第1家兎二於テ左耳翼テ剃毛澗議セシ後「キシロール」塗布ニョリ静脈テ怒張セシメ第1日二於テ25㏄m 瀦虹ノ後静養セシメ第2日謙検査後30㏄m溝血テ行ヒ後再ビ静養搦食セシム.期ノ姉ク潟血テ施スコト5 回総潟血量ユ35㏄mニシテ瀦血チ中止其恢復テ待チリ,耐シデ且際貧血恢復ノ標準ハ主トシテ亦血球藪及 血色素二擦レリ.
第2家兎ハ第1家兎ヨ,モ簡急激二第1回溝血量45㏄m第2回50㏄m漉血2日間二於テ総量g5㏄mナ
瀦血セリ.
貿験的急性失血性賓血二於ケル血液所見二就テハ既二先進撃者ノ研究二目リ鴫々究明セラレタ〃ガ如 シ・耐シテ貧血二關スル詳細ナル青雌テ試ミル八本實験ノ圭冒二非ラザルチ貝テ省略シー般所見テ逆プレ バ下ノ姉シ.
貧血二於ケル最モ著明ナル鐘化ハ痢血球二於テ特二基シ.一般二貧血ノ度ノ進ムト共晶血液ハ漸次淡赤 色ドナ切,粘粥トナル.之血漿中二於ケル脂肪ノ増加二越困スルモノニシテ爲メニ血液テ裁物硝子面二塗 抹スルモ平等ナル蒲キ膜チf乍ルコトテ待ズ,怜モ鱗片状二塗抹セラル.赤血球ハ坦際大小不同盟基性赤血 流宥核赤血球ノ出現シ,之レ}略々並行シテ血色素量減ジ愛血最高二於デハ家兎ハ不安駄テ呈シ軽キ呼
吸促適チ來タセリ.
第2節血小抜ノ捕菌率並二細菌ノ血小板ニコル被捕菌率
第2表,第2圖二掲示セノレ如ク第1實験家勇二社リテハ試験前帥チ健康時家兎血小板ノ試 験管内二於ケル葡萄状球菌捕菌作用ハ血小板平均捕歯数3,166,被捕菌奉56.18%テルニ貧血
ノ進行二件ヒ漸次両者共減弱シ貧血最高テ示セル實験第7日二於テ血色素36名チ示シー血小板 平均捕菌藪O.654,被捕菌率32.9切ノ最低値ヲ現シクリ.之ヨリ貧血ノ恢復スルニ從ヒ漸次 両者共作用テ挽回シ略々貧血ノ恢復セル實験第I8日二至リ共血小板平均捕菌藪3,124,被捕 菌率55.05トナリ略々賢験前ノ健常値ヲ示スニ至レリ.
第2實験家兎血小板ノ捕菌作用モ略々同様威綾ニシテ貧血前ノ健常値ハ血小板平均捕菌 敷2−53,.被捕菌率53.03%テルモ血色素37老ヲ示ス貧血最高ノ實験第4日二於テハ被手市菌率 16・15名ノ最低率テ星スル二反シ,.血小板平均舖歯数ハ之ヨリI日遅レタル實験第5目畠Pチ 血色素少シク増加シ始メ40名テ示ス時二於テ0.95ノ最低値テ示セリ.而シテ貧血ノ恢復ト 共二被手鍋菌率ハ多少ノ動揺テ示シッ・叉血小板平均捕歯数ハ順調二両者共健常値二向ツチ進 ミ實.験第16日略々貧血ノ冷癒セル時血小板平均捕菌救2.28,被捕菌率48.20%テ示シ両者共 健常値ヨリ少シク低キ価テ示セリ.
要之,家兎血小板ノ試験管内葡萄状球菌榊菌作用ハ實験的念憧失血性貧血時二於テハ血小 〔115】
15−4 泉
第2表(家兎1) 白血球藪,赤血球数,血色慕
凝固時間,血小板敷及ビ血小板捕菌作用實験 白血
i赤血
血色素 凝 固 血小 捕菌血無菌血捕薗蚊 遊離 小板敷 小板敷 菌敏
総鰍脇綴被楠率
bl l bT
o.十p2T1oo
滅航星
月日 球藪 球籔 1 1%〕 時 間 板敷 Ij1 I㌔ b1 b2 珊
1 」…
1 8.OO17.1
85 3 15 84 280 220 1550 828 2378 3,166 65.18 25ccn 2
j9700.484
7工 3!204 73 264 236 エ039 ユエ66 2205 2,078 47.12 30cc口 3 一
P1300=364≡53 2 45 72 237 263 915 1115 2030 ユ.830 45.07 30ccn 4
1 1170012㍉43
P::lll:l111:
2 40ψ 72 204 296 744 894 1638 ユ、488 45.42 30ccn
5 2 20〃 94 240 260 95ユ 1ユ83 2134 ユ.902 44.60 25ccn
6 2!5 133 196 304 562 718 1280 1.124 43.90
7 11100≡ ユ85;36 2/204 140 ユ16 384 327 686 1023 O.654 32.94 8 10100 190 40 2!エOψ 145 123 377 500 801 1301 王.000 38.43
9 9200−319 53 2 35ψ 10ア 152 348 672 603 ユ256 ユ、3句4 51.18
10 10工0014工8 58 2 40 106 ユ05 395 589 660 ユ246 ユ.178 47.15 ユ1
一
P::lll 472 60 2 50 ユ11 159 341 635 754一 1389 1,270 45.71 ユ2
。。。1。。
2 50 92 176 324 682 728 1410 1.3硯 48.03
13 9850 543 71 2 45〃 88 393 107 1351 1313 2664 2.702 50.74
j
14 9350一@ 、 518 75 2 50〃 87 361 139 1103 1105 2208 2.206 49,86 ユ5 9000 702 76 3/00 ユ00 303 197 2066 2005 407ユ 4.132 50.74
16 8200. 578 77 3 3ψ 93 380 120 134屯 1230 2574 2.078 52.26 18 8800一
755i80
2 55 1105 369 131 1562 1275 2837 3.124 55.05l l
凝固時間
凝血止
雛色
間数素 秒萬%
第2圖 (家兎コ)
白血球敬一血色素 血小板敷 血小板被捕菌率
200 1則 180 1刑;
160 150 1側
榊
一加 1柵 100 釦 30 刑・
前 50 珊
瑚一 20 10
渥固時間
■一一一帥・・血小抜数
一 血色素量
・一■一 﨑゚菌準 平均怖歯数
I , I 、
㌧./、, 、
1 、 、ハ〉/
、I・一・・一 〆
、 / 、 ・1
\ム 〆.ノー一一
、二〉タ血 小 故 葛 調 藪
5 4
看
2 1
12;4567031011121言1415181ハ8 【螂】
板平均捕歯数,被捕菌率共二峰々血 色素減少二位行シテ減易易シ,貧血ノ 最高二於テ両者大騒二於テ最低値チ 示シ貧血恢復ト共二両者亦其作用テ 恢復スルモノナリ.
…事§百i 工血 』、捗…ノ婁吏還:
的並二形態的鐘化
急性失血性貧血ニヨリ家兎血小板
ハ既二第2,第3表,第2,第3固
呈示セル如キ数量的蟹動チ趨スノミ ナラズ叉其形態的,染色的著蟹デモ 來タスモノナリ.第1家兎二於ケル 血小板敷ノ試験前健常備ハ84萬ニシ テ漉皿回藪ノ増加二從ヒ最初暫ク漸 減ラ示スモ濾血第4日二至リ少シク
血小板と園スル研究
ユ師5第3表(家兎2) 白血球藪,赤血球藪,血色素,
凝固時間,血小板敷及ビ血小板姉菌作風
實験 白血 赤血 血色素 凝 固 血小 捕菌血鮮血1 遊離 血小板千
捕 菌籔 線菌敏 均捕薗籔被保菌牽
工・板籔 1・板敷」p・i 一菌敏 bτ b一 瀦血量
月日 球敷 球藪 (%〕 時 間 被籔 P] bl b2 E p1+ヒ室 b 100
1 8000 565 83 ・・…1・・
65 35 253 224 477 2.53 53.03 40ccη 2 10900 384 52 3 15 =101 62 38 334 434 767 3.34 43.48 50ccn 3 12800 258 43 2!50 126 44 56 ユ08 532 640 1.08 16.87 4 20200 193 37 3!10 109 64 36 141 732 873 1.41 1615 5 15400 266 40 3/OO 120 43 57 95 265 360 0.95 26.38 6 15200 267 45 3 05ケ 121 53 47 109 228 337 1109 32,3岨
7 9ア。o 271 50 3/10ψ 110 55 45 119 225 344 1.19 34.59
8 16000 295 57 2・50炉1104 75 25 236 695 931 23.6 25.34 1O 15100 342 60 3 20 100 79 2ユ 315 565 880 3,15 35.79
12 9900 503 72 3!15 105 73 27 270 571 841 2.70 32.1O
14 8100 537 78 3!40 99 73 27 247 255 502 2.47 49.20
16 8300 602 81 3 45 98 72 28 228 245 473 2.28 48.20
第3固(家兎2)凝固時間
自血球敏血色素血小板敷血小板被捕菌卒2m 枷 210 ㎜ 1腕 1日 1π 1㎝
150 1仙 1珊 120 110 100 釦 柵 凝血止祀融色.鶉
間籔素仙 秒萬%醐)阯 )@20 10
^
凝固時間
・・一一血 I板甦
・} ・ ■■血色素量 一・一・,ン捕蘭準 平均捕菌籔
/
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12冨45670910111孝1;141516
血 小 板 ザ 均 捕 菌 籔
檎加シテ健常値ラ凌駕シ第5日二至リ突護 的二急激ナル増加テ呈シ更二軽度ノ増加テ 示シッ・第8日二至リ健常値ノ殆ド2倍二 近キ145萬ノ最高値テ星セリ.共役漸攻減 少シ第18日ハ略々健常値二近キ数値二至ル モ共間多少ノ動揺テ示セリ.耐シテ略々貧 血ノ恢復セル時二於デモ健常備ヨリモ衡少
シク増加セル値テ示ス.第2家兎二於テハ 共健常値89萬ニシテ既二漉血後第一日二百 ナリ急激ナル増加テ示シ第3日ニハ126萬 ノ最大値テ現シ師チ最高貧血政前二最大糟 加テ示シ以後漸滅シ第!6日ニハ荷健常値r
リ少シク増加セル値テ示セリ.
更二血小板ハ既二第1回鶴血面後二於テ 典崩壊,集稜性健常時ヨリ増強シ殊二微小 型二於テ甚シク多クハ偽足テ出セルガ如ヰ 星芒状テ星シ共染色性亦不良トナリ著シク
濃染シテHyalom6rドChromomerトノ
判別分明テ猷キー般二汚染ヲ星セルモノヨ
い1リ
1516 泉
リ極度二淡染シ其穎粒モ少藪偏在セルモノアリ或ハ金ク消失シー榛二膨大セル手ノ出現シ恰 モ赤血球ノ陰影テ見ルカ如キ感テ抱カシムルモノアリ.街叉形態,大小不同ナル異常型著シ ク糟伽スルヲ見ル.「アゾール穎粒モ塑性テ蒙リ大小不同ニシテ平等二散在スルモノ或ハー 部二葉禺スルアリ染色亦不良ドナりレモノアリ.
以上ノ崩壊,、異常型ノ出現ハ貧血ノ進行二件ヒ±曾独シ更二兆二新成血小板混在シ共検鏡鑑 別二苦シム,而シテ新成血小板ノ出現ハ空襲的増加時二著明ニシテ多クハHya1omerノ染 色薄クシテ共輸廓騨「アゾール穎粒モ染色弱クシテー般二大型多ク井内ニハ赤血球以上ノ大 型ヲ見ル.是レD㏄tz㎝民ノMegalocbro1ocyt㎝ナリ.而シテ貧血ノ恢復二件ヒ血小板ノ 異常型減少シ染色叉可哀トナレリ.
要之,失血性貧血ニョリ血小板敷ハー時軽度ノ減少テ示シテ急増スルカ或ハ直二突護的激 増テ來タシ貧血最高直前二共最大値テ示シ1夫デ貧血ノ恢復二從ヒ漸滅シ恢復セリ.更二血小 板ハ葉形態的,染色的著蟹テ示スト同時二親成血小板之二混ジ貧血強度ノ時ニハ雑然タル像
テ示スモ貧血恢復ト共二漸次族復シテ健常赦態二復セリ.
第4節血小板敷ト赤血球数及ピ血色素量トノ關係
實験的急性失血性貧血家兎二於ケル血小板敷ト赤血球数及ビ血色素量(劣)トノ關係ハ甑二 第2,第3表及ビ第2,第3固二示セル如ク赤血球藪ト血色量トハ金クー致シテ貧血ノ程度 二順騰シテ増減スルモ血小板野ハ第1家兎ト第2家兎トノ間ニハ多少差異アルテ出テ血小板 敷ト赤血球藪及ピ血色素量トノ開係ハ第1家兎ト第2家兎トノ間ニモ少シク其趣1チ異ニス,
師チ第1家兎二社リテハ試験前健常値ハ赤血球薮731萬,血色素量85%,第2家兎二社リテ ハ赤血球敷565萬,血色素量83%テルニ鶴皿回敷テ重ネ貧血ノ増進スルニ從ヒ第1家兎,第
2家兎共二赤血球藪及ピ血色素最夫々漸滅シ最終溝血後2日第1家兎二於テハ實験第7日,
第2家兎二於テハ實験第4日二於テ赤血球藪夫々185萬,193萬,血色素量モ亦夫々36%,3ク
%ノ最低値テ示シ貧血最高二逮ス,典以後二於テハ貧血ノ恢復ト共二両家兎ノ赤血球数及ビ 血色素量共二漸次勒ロシ第1家兎二於テハ實験第18日,第2家兎二於テハ實験第16日二至リ
テ赤血球藪ハ夫々602萬,755萬,血色素量モ文夫々80夕6,8晩テ示シ赤血球敷ハ第1家兎,
第2家兎共二健常値ヨリ少シク増加ヲ示セル二反シ血色素量ハ略々健常値二近ヅクモ愉之ヨ リ少シ低キ藪値テ示ス,換言セパ貧血ノ進行二際シテハ両家兎共二赤血球敷及ビ血色素量ハ 同一歩調ヲ以テ進ムモ共恢復二際シテハ赤血球藪ノ恢復ハ血色素量ノソレヨリモ早シ.
以上赤血球及ビ血色素ノ愛動二対シ血小板敷ノ蟹動テ見ルニ血小板敷84萬ノ健常値ヲ示ス 第I家電二於テハ最初3日間ハ潟皿回藪ト共二葉籔漸減スルモ瀦血末期印チ最経溝血日タル 實験第5日二少シク増加ノ兆テ見セ次デ實験第6日二至リ俄然激増シ始メ第8日二至リ健 常値ノ約2倍弱テ示ス145萬ノ最高値テ示セリ.然共共後漸滅シヅ・経過シ略々貧血ノ回復 セル實験剃8日ニハ共藪I05萬,健常値ヨリ稿々多ヰ数値テ示セリ.第2家兎二於テハ89萬 ノ健常値テ有スル血小板ハ第1回臨血ト共二直二共藪デ増シ第2回鰭血後ノ賢験第3日二 126萬ノ最高値テ示シ其後貧血恢復ト共二漸滅シ貧血ノ略々族復セル實験剃6日ニハ荷健常 【m】
血小板二關スル研究
1517値ヨリ少シク高キ98萬ノ数値ヲ示セリ.
要之,實験的家兎急性失血性貧血二於テハ赤血球数及ビ血色素最ハ共二同一歩調テ皿テ貧 血ノ進行二件ヒ漸滅シ共爾春ハ溝血中止後2日二典最低値テ示シ貧血ノ族復ト共二両者叉漸 次恢復スルモ赤血球藪ハ血色素量目リモ恢復月早シ,之二対シ血小板ハ赤血球数及ビ血色素
ノ減少二反シテ増加チ示シ共最高値ハ前2者ノ最低値テ示ス直後二出現シ貧血ノ恢復ト共二 赤血球及ビ血色素ノ増加テ示スニ反シ血小板敷ハ漸減シテ健常位二復セリ,印チ血小板敷ト 赤血球藪及ビ血色素トノ屠馴系ハ急性失血性貧血二社リテハ逆比スルガ如シ,今両者ノ相関係
テ見ル二次ノ如シ,而シテ棉粥係数ハ直接法ニヨリ次式ヨリ算出セリ.
Σ・y γ=下σ王σ。
鵬合・ハ實験回歎σ軋σ・ハ夫・ノ半ノノ平テ以テ表ハサレ,・,・ハ各岬
均値ヨリノ隔リテ示ス,
1.血小板野ト赤血球藪トノ相関係藪 γ1=一0μ16±O.1317(第1家兎)
γ2=一〇、7960±0−0713 (第2家兎)
2.血小板敷ト血色素(%)トノ相閥係数 γ1=一α4608±α工289(第I家兎)
γ2=一〇.7999±0.0852 (第2家兎)
印チ血小板野ト赤血球数及ピ血色量トノ間ニハ夫々負ノ相関開係アルテ知ルベシ、
第5節 血小板敷ト血液凝固時間トノ關係
第2,第3表及ビ第2,第3圖二就キ血液凝固持闇ノ愛動テ絵スルニ集エ家勇二於テハ血 液凝固時間健常値3!15 ナルモノガ溝皿回数ノ増加,貧血ノ増進二件ヒ血小板ノ初期減少後 激増スルニ封シテ第2日軽度ノ延長アルラ例外トシ凝固時間漸次短縮シ凝血中止後第1日,
血小板敷ノ突護的激増ヲ超セシ第6日二於テ最短縮値2 5 ヲ示シ血小板敷ノ最大値ヲ示セ ル第8日二於デモ筒其最短縮値二近キ2伽 テ示ス,、サレド共役貧血ノ恢復ト寒二血小板敷 ノ漸滅二件ヒ葉間多少ノ動携アルモ先ヅ大麗二於テ之二逆比シ血液凝固時間ノ延長ヲ來タシ 貧血ノ殆ド恢復セル第18日ニハ健常値ヨリ少シク多幸血小板数二対シテ凝固時間亦健康値ヨ リ少シク短縮セル2 55 ヲ示ス.第2家兎二於クル血液凝固時間ハ略々第ユ家兎二回シク貧 血ノ増進血小板敷ノ増加二逆比シテ血液凝固時間短縮,貧血ノ恢復血小板ノ漸減二麹ヲ血液 凝固時間亦漸次延長シ貧血ノ略々恢復セル第16日二於テハ血小板敷ノ健常値ヨリ少シク多キ 藪億二野シ血液凝固時闘亦健常凝固時間ヨリモ少シク短縮セリ.
要之,急性失血憧貧血二於クル血小板敷ト血液凝固時トハ互二相反シッ・進行スルモノナ リ,試ミニ共相關係藪ヲ求ムレバ
γ1=一α5869±O・1072(第]家兎)
γ2=一0−7960±O.0713(第2家兎)
【m9】
i5i8 泉
副チ明カニ貧ノ相関アルテ物ルナリ.
第6節 血小板敷ト白血球トノ開係
第2,第3表,第2,第3圃二於テ既二明示セシ如ク第1家兎二社リテハ血小板健常値84 萬ナル手ノガ貧血ノ増進二件ヒ初期減少テ來タス二反シ白血球藪ハ最初ヨリ可ナリ著明二増 加シ血小板ノ最大値140萬テ赤セル第8日ハ貧血ノ最高値テ示ス日ト回ジキ毛白血球ノ最大 値ハ貧血最高値ノ直前ニシテ血小板ノ夫ヨリモ1目早シ,而シテ貧血ノ恢復ニハ血小板ハ漸 滅スル二反シ白血球ハ可ナリ憲二減少スルモ共役2回ノ増加ヲ示シ,貧血ノ略々恢復セル第 i8日ニハ両者共健常備ヨリモ少シク多キ値テ示ス,第2家兎二於テハ血小板,白血球共二最 初ヨリ貧血ノ増進二位行シテ増加スルモ血小板野ノ最大値ハ第1家兎ト同様白血球藪ノ最大 値テ示セル日目リモ1日遅ク貧血ノ恢復ト共二血小板漸滅スル二反シ白血球共間1回ノ増加
チ示シテ再ビ漸滅セリ.
要之,急性失血性貧血二於ケル白血球数ト血小板敷トノ關係ハ貧血ノ増進二從ヒ両者共二 増加シ共最大増加ハ略々貧血ノ最高時二越ルモ白血球ノ最大値ハ血小板ノ最大値テ示ス時ヨ
リ少シク早ク襲現シ貧血ノ恢復ト共二両者叉共藪漸滅ス町シテ共闘愉1−2回ノ増加ヲ示シ 貧血ノ略々治癒セル時二於テハ両者共健常備ヨリモ少シク増加セリ.期タノ如ク白血球数ト 血小板藪ハ略々同一歩調ヲ以テ増減ヲ示ス.今両者ノ相關係数ヲ求ムレバ
γF+0.4865土O−1485 γ2;十0.7492土O.0800
蜘チ両者ノ間ニハ明カニ玉ノ相関關係アリ.
第4章縄括及ビ考按
以上ノ賛:験威綾テ通難スルニ健康家兎血小板ノ試験管内二於クル葡萄赦球菌捕菌作用ハ多 少ノ鍾動ラ示スモ其平均値ハ血小板平均捕歯数2,400,被捕菌率34,716ナリ.耐シテ24時間 二至リ両者共少シク共催低下シ,血小板平均捕歯数2.二5,被捕菌率29.22ヲ示ス.郎チ爾作 用ハ時間的干ハ受動極メテ少ナシ,北レ余ノ所謂血小板ノ捕菌作用ハ菌テ貧喰スル三弁ズシ
チ菌二纏着スル作用テ意味スルモノナルガ故ナリ.此際細菌二纏着スルト同時二谷口氏ノ所 謂細胞消化作用文ハ鈴木氏ノ纏着浸触作用テ同時二護撫シ以テ細菌テ浸蝕或ハ消化スルモノ テリヤ否ヤバ精楡スルチ得ヂリシモ余ノ實験二於テハ鈴木氏ノ云ヘル如キ細菌ノ死滅ノ細片 ヂ血小板内二於テ襲見スルコト得ザリキ.且ツ葡萄状球菌ハ多クハ細胞聞團ノ蓬縁二輸状チ ナシテ纏着シヰタルモ細胞鑓内ニハ殆ド細菌髄テ護見セズ,而シテ捕菌作用ノ強キ細胞程崩 壊ノ程彊キ感テ示セリ,是レZe11・r氏ガ臨床的二再麟熱患者ノ血液中二於クルSp丘rochaeta ノ死滅ト流血中ノ血小板崩壊トノ間二密接ナル鰯係アルモノト推論セルモノニー致セルガ如
シ.
貧血ニコル家兎血小板ノ蟹化ハ余ノ實験例ニアリテハ雷二英数量的愛化ヲ起スノミナラズ 共形態,染色上二於デモ著明ナル蟹化テ起セリ,而シテ英数量的愛化ハ明カニ増カロセルヲ見 【120】
血1小板丁二關スル研究 1519 タリ,今文献二徴スルニ貧血時二於クル血小板敷ノ饗化二麹シテハ未ダ英意見一致セザルガ 如シR・P壬eiHer,Hoff氏八月経時貧血ニハ血小板野著シク減少シ健常値ノ始一一垢二至リ其 最低値テ示スバ月経第2日ナリト云ヒ,H㎝nimg氏ハ20−30歳健康婦人11例二親キ研索セル 二月経前期二於テハ血小板数一定ニシテ月経開始ト共二英数%一始二減少ス,氏ハ之ヨリー 般月経時二於テ生理的二出血性素質形成セラレ之ガ月経出血二重大ナル意義テ有スル毛ノ
ナラ川推定セリ,以上2氏ノ威綾ハ明カニ減少セルラ主張シ余ノ成績ト欄容レサルモ,
Ho11er・MeHcher,Rat6r氏ハ共謀紬ナル研究二於テ血小板八月経申殊二葉末期二於テ著シ ク増加ゼルテ實験シ,N・L㎝ros氏ハBumm氏政窒二於テ検セルニ平均30%ノ血小板数増 加テ見亦Homu㎎氏ハ交年期出血二於テ血小板数ハ常時ヨリ増加ゼルテ見タリ,更二
・Hirsch,Hartmam氏ハ〃一33歳健康婦人16例二就イチChrist㎝s㎝氏変法ニョリ月経時二 於ケル血小板敷ノ剣ヒテ追及セル二月経中.血小板敷ハ著シク増加シ時トシテ2倍二達セリ.
而シテ其最高馳ハ多数二於テ月経絡期二越リ,月経後ハ正常数二復スルコトヲ讃明セリ,師 チ是等ノ成績ハ血小板野ノ増カ弧スル鮎二於テ金ク余ノ成績トー致スルモノナリ.
然共,月経出血時二於幻レ血小板敷ノ蟹動ト失血性貧血ニコル血小板敷ノ愛化トヲ比較ス ルハ早計ナルベシ,然ラバ月経時二於クル皿.小板ノ愛化ハ其出血ニコル貧血ト起因スルモノ ナリャ否ヤ,Pf舳er,Hoff氏ノ減少論者八月経申血小板ノ減少スルハ濾胞ノ域熟ト黄髄ノ 形成ハ脾臓二作用シ脾臓ハ血小板ヲ造血臓器申二抑・留セシメ流血中二於クノレ血小板敷ノ減少
テ來タシ,之ニョリ月経出血ラ起スモノナラント稚思セルモHrssch,Hartmann氏八家兎 二卵巣製剤テ注射セルモ血小板敷ニハ蟹動ナシト之ヲ否定シ 璽二氏等八月経中二越ル血小 板敷糟加ハ何二起因スルヤテ決定セントシ出産婦二就キナ検セルニ生理的出血量300−400
㏄m』テ既二血小板野ノ増加ヲ見タリ.Evans氏ハ50例ノ外科手術患者ラ検セルニ血小板藪 一般二増加シ之ト同時二血液凝固時間ノ短縮スルラ見クリ,mssoh Hartm㎝n比等モ期ル 経験アル財ヨリ結論シ出血ソノモノニョリテモ血小板敷ノ増カロラ超シ得ルモノニシテ之ハ出 血二割スル身誰防衛作用ナリト推定セリ.余モ亦比等ノ読二左硯シ得ベキ成績テ得タリ.
血小板野』曾川ノ場合二越ル新生血小板ノ各型相互開係二就テハK.Boohamer民ハrサポ ニン」注射後二越ル家兎及ビ海猿ノ血小板新生微態ヲ検セルニ最初小型血小板ノ著シギ崩壊
ト大型血小板ノ消失ヲ來タシ次デ毒物ノ麗内ヨリ減少セル後小型血小板ノ崩壊止ミ反ツチ之 ガ突護的ノ激増ヲ示ス,然ルニ中型血小板ノ消失更二暫ク綬キ共俊二於テ始Iメテ増加ヲ示 ス,而シテ此際mega1ochro1oaytmノ出現デ見ルト云ヘリ,余モ亦大麗氏二一致スル所見 テ得タリ.更二失血性貧血時二越ル血小板ノ形態的,染色上ノ愛化二戯ヰテハ翫二議記セル 如ク貧血ノ度二從ヒ共蟹化強ク貧血ノ恢復ト共二亦常態二復スルモノニシテ之ハCharc㈹,
趾r㎝b6rg,坂井氏ノ健康婦人二就キ行ヘル月維時二越ル血小板ノ蟹化ト略々一致スルモノ
ナリ.
次二念性失血性負血二於ケル血小板敷リ血液凝固時間トノ關係ハ極メテ密接テルモノニシ テ貧血増強スル程血小板数檎カ1シ血液凝固時盆々短縮シ共間明カニ負ノ相聞開係アリ.是レ 【121】
1520 泉
血小板ハ血液凝固二勤シ必要要素テルハBrzozz6ro氏以来ノ既定事費ニシテ白血球 ト共二 血液凝固護現ノ原動カト毛稚スベキTh・omhokyn・・eヲ放出スル爲ナリ.而シテ血小板敷ノ 増減ハ血液凝固時間ノ短縮或ハ延長ヲ來タスハ容易二思考シ待ル財ニシテ両者ノ相互開係テ 強セシモノモ紗カラズ,Ca㏄uri氏ハ疲労試験二於テ労働直後ニハ血小板敷減少シ24時間二 於テ程々増加シ48時間ニシテ正常値二復ス,此減少増減二批行シテ』血液凝固時間ノ処長或ハ 短縮テ見クリ.
Kr㎎r,Sc㎞lss氏ハ「アナフ4ラキシ,ショク」二於テ血小板敷ノ仰劣一71%減少セル場 合血液ハ凝固シ灘キモ之二血小板テ添加セパ血液凝固ノ直二越ルデ見タリーPrCk6mig氏ハ 鳥類ノ血液二於テ血小板テ除去セル血漿ハ凡チノ凝固條件ヲ具備スルモ正常P1asmaヨリ 凝固シ難洲ナシ,澤田氏亦高張食盤水注入ニヨリ血液凝固促進セル家兎血小板藪ヲ注入前 血小板≡数ト比較スルニ血液凝固時間ノ短縮ト血小板敷ノ壇カロトハ常二位行セリト云ヘリ.
期ク諸氏ノ實験ハ血液凝固時間ト血小板敷トハ極メテ深キ關係アリ,而カモ血液凝固時間 ト血小板野ハ貧相開開係アルハ余ノ實験ト金クー致スルモノナリ.併シ反射二Stepham民 ハ共止血療法トシテ脾臓部X線照射ガ少シモ血小板敷増加チ來サズト反駁セリ.
結 論
会ハ本賛1験二於テ家兎二徐々,或ハ急激二漉血テ施シテ失血性貧血テ起サシメ,共動物血 液二於ケル血小板敷,血小板ノ葡萄状球菌捕菌作用,血液凝固時間,血色素量,白血球数等
テ握主査シ次ノ女ロキ 戎差賛ラ手書タリ.
1.家兎失血性貧血二於テハ血小板野ハ著シク増加シ,正常贋84萬ヨリ最高145萬迄二達セ リ.之ト反射二血小板ノ葡萄状球菌捕菌能カハ低下シ,1個ノ血小板二対スル平均捕歯数ハ 正常3,166ヨリ最低0,654迄二減少シ且ツ,被捕菌李(全餓ノ細菌数二列シテ血小板二捕ヘラ
レタル細菌ノ率)ハ正常65.i8%ヨリ最低32.94%一二低下セリ.他方血小板ノ形態的鐘化テ來 タシ,大型血小板ノ出現或ハ細胞麗ノ崩壊ラ來タスモノ,或ハ穎粒ノ大小不同,凝集,減 少,旦ツ染色異常等テ示セリ.
2失血樫貧血家兎二於テ血液ノ凝固時間ハ短縮シ正常3 5 ヨリ最短2 lO ヲ示セリ.
3.本實験二於テ血色素量85名ヨリ36劣迄二低下セリ.
文 駄
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血小板昌關スル研究
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