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IRUCAA@TDC : Electrophysiological evaluation of nerve function in inferior alveolar nerve injury : relationship between nerve action potentials and histomorphometric observations

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Electrophysiological evaluation of nerve function

in inferior alveolar nerve injury : relationship

between nerve action potentials and

histomorphometric observations

Author(s)

村山, 雅人

Journal

歯科学報, 117(2): 138-139

URL

http://hdl.handle.net/10130/4213

Right

Description

(2)

138 歯科学報 Vol.117,No.2(2017) むら やま まさ と 氏 名(本 籍)

(富山県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1997 号(甲第1238号) 学 位 授 与 の 日 付 平成25年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Electrophysiological evaluation of nerve function in inferior

alveolar nerve injury : relationship between nerve action potentials and histomorphometric observations

掲 載 雑 誌 名 InternationalJournalofOral&Maxillofacial Surgery

第44巻 12号 1529-1539頁 2015年12月 論 文 審 査 委 員 (主査) 田﨑 雅和教授 (副査) 柴原 孝彦教授 阿部 伸一教授 福田 謙一准教授 論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 近年,歯科口腔外科領域での下歯槽神経障害は増加傾向にある。現在,下歯槽神経障害の程度を診断するに は知覚検査などの主観的検査を行うことが多い。しかしこれら評価は客観性に欠けるため,神経修復術に踏み 切れないことがある。一般に知覚神経活動電位(以下 SNAP)導出法はその伝導速度と波形により神経の障害 の有無,程度,およびその回復過程を正確かつ客観的に評価できるため,今後の診断や治療において必要であ ると考えられるが,下歯槽神経 SNAP に関する基礎的知見が十分であるとはいえず,下歯槽神経の臨床的な 病態と SNAP 波形の関連性に関する研究はほとんど行われていない。そこで著者は SNAP を用いた臨床にお ける神経損傷程度の診断精度の向上を目的とし,臨床において起こりえる下歯槽神経損傷を挫滅群,神経束部 分切断群,神経束完全切断群に設定し,各種神経損傷をウサギ下歯槽神経に付与し,その経時的変化を SNAP ならびに病理組織学的な関連性について検討した。 2.研 究 方 法 ウサギ(日本白色種)を使用し下歯槽神経に挫滅,部分切断,完全切断の損傷を加えた。各種神経損傷1週 後,5週後,10週後の3群に分け経時的変化を評価した。SNAP 導出のため刺激電極はユニークメディカル 製神経刺激電極(針径0.2mm),記録電極は日本光電製同心型針電極(針径0.3mm)を使用した。刺激および SNAP 導出器は日本光電製,筋電図・誘発電位検査装置 MEB-9404ニューロパック S1を使用した。刺激は定 電流刺激で矩形波電気刺激を用い,刺激持続時間0.1msec,刺激頻度1Hz.,supramaximal で行った。記録は 順行性誘導,30回平均加算にて行った。SNAP からは潜時,振幅,最大伝導速度を計測し,波形形状も合わ せて評価した。組織形態学的評価は神経損傷部を中心部とした長さ10mm の厚さ4 μm の縦断切片を作製し S 100タンパクにて蛍光免疫染色をおこない神経線維の状態を観察した。また神経損傷中心部より5mm 末梢側 にて4μm 横断切片を作製しクリューバーバレラ染色にて,それぞれ神経線維直径ならびに神経線維数を計測 するとともに病理組織学的観察を行った。 3.研究成績および結論 挫滅群の SNAP において損傷1週後は最大伝導速度は低下した。5週後ではさらに低下し10週で顕著な最 ― 52 ―

(3)

139 歯科学報 Vol.117,No.2(2017) 大伝導速度の上昇が認められた。病理組織像では1週後から神経線維の変性が認められ,5週後例は細い再生 神経線維の出現,10週はやや成熟した再生神経線維が認められた。部分切断は SNAP において損傷1週 後,5週後は最大伝導速度が低下し10週後に上昇を認めた。病理組織像は神経線維の連続性が一部断たれてい るため,変性と再生神経線維の出現が著しい部位と正常神経線維に近似した神経線維が混在した病理組織像で あった。完全切断の SNAP において1週後は SNAP は認めなかった。5週後より SNAP を認め,10週後でほ とんどの個体で SNAP を認めたが,最大伝導速度は著しく低下していた。病理組織像は神経束の連続性は断 たれているが,5週後~10週後にかけて細いきわめて幼弱な少数の再生神経線維の出現が認められ経時的にわ ずかな増加が認められた。以上のようにそれそれぞれの病理組織所見と対応した特徴的な SNAP の波形を得 る事ができた。この研究より,下歯槽神経損傷症例に対し,導出した SNAP の経時的変化は,その病理学的 変化を反映していることを明らかにしたことにより正確な神経損傷程度の診断が可能になると考える。 論 文 審 査 の 要 旨 SNAP は下歯槽神経障害の程度を客観的に把握することが可能と考えているが,過去の下歯槽神経の SNAP の研究では,神経障害の程度を正確に診断するには知見が不足している。本研究は各種損傷群 SCV の 経時的変化や対照群 SCV との比較を行い特徴的な所見を認め,SNAP により各種神経障害の診断が可能であ ることが示唆されたたことを報告したものである。 本審査委員会では,①異常痛覚発症時の SNAP の変化について,②挫滅群における神経損傷程度の位置づ け,③下歯槽神経とその他の神経との特徴的な違い,④挫滅群と部分切断群で SCV の変化に差がでた理由, ⑤10週までしか SNAP を観察しなかった理由,⑥ SNAP で観察している神経線維の種類,⑦染色法の選択理 由等の討論を行った。 ①に関しては異常痛覚の原因はエファプス効果によるものと考えており,それを SCV で評価することは困 難,SNAP での評価としては自然発火を観察可能と考えるが今回は評価していないと回答した。②に関して は今回付与した神経損傷はすべてにおいて神経修復術を考慮するほどの損傷程度考えているため axonotome-sis 以上の損傷であると述べた。③に関してはその他の神経と比較し損傷後変化に関して大きな違いはない が,下顎管は神経線維の伸長,再生のガイドとなると述べた。④では部分切断の病態は完全切断部位と軽度損 傷部位の混在であり,SCV は軽度損傷部位が反影されていると考えていると答えた。⑤では本研究の目的は SNAP を用い神経損傷を短期間で診断することであるため,10週という期間内で各損傷群の特徴を検討した と述べた。⑥に関しては伝導速度から考慮し対照は A β,Aδ,C 線維を観察しており,損傷群は A δ,C 線維 と回答した。⑦に関しては縦断切片で H-E 染色を選択しなかった理由に対して,今回は,神経線維の変性や 走行を観察したかったため S100を選択した。H-E 染色などでは周囲の構造やノイローマの評価が可能である ため今度の課題としたいと述べた。以上のように質疑が行われ,概ね妥当な解答が得られた。 論文の検討項目,修正箇所としては,有意差を認めなかった SCV の経時的変化の表現方法の検討,SNAP の観察期間を10週までとした理由を考察に記載すること,病理組織像のスケール付与形式の修正等が挙げられ た。 以上より本研究で得られた結果は,今後の歯学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値する ものと判定した。 ― 53 ―

参照

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