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IRUCAA@TDC : Histomorphometric observations of surgical methods for partial amputation injury of the inferior alveolar nerve using polyglycolic acid

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Academic year: 2021

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(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Histomorphometric observations of surgical methods

for partial amputation injury of the inferior

alveolar nerve using polyglycolic acid

Author(s)

髙田, 満

Journal

歯科学報, 119(4): 352-353

URL

http://hdl.handle.net/10130/4975

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 歯科・口腔外科領域において引き起こされる主な神経障害として,下歯槽神経部分損傷があげられる。神経 部分損傷の長期間の放置が外傷性神経腫,神経障害性疼痛につながることから,早期治療が重要である。神経 部分損傷に対し,神経修復術に使用する材料は多種存在するが,最良の材料の確立には至っていない。本研究 は神経部分損傷に対し,神経修復術に使用する最良の材料の確立を目的とし,家兎下歯槽神経に部分損傷を付 与し,病理組織学的観察を用いて検討を行った。 2.研 究 方 法 家兎下歯槽神経の神経束を直径の半分,長径5mm の範囲に神経部分損傷を付与し,直ちに損傷部周囲を各 材料にて wrapping し,神経修復術を行った。1.非被覆群,2.PGA 膜被覆群,3.血管静脈片被覆群, 4.アテロコラーゲン膜被覆群にわけ,それぞれ手術4,8,12週後に病理組織学的観察を行った。病理組織 学的観察は1.損傷中心部,2.損傷部より5mm 末梢側の2箇所に設定し,パラフィン包埋後に横断切片を 作製した。染色方法は Klüver-Barrera 染色を用いて評価を行った。 3.研究成績および結論 非被覆群は手術4週後の時点で神経損傷部への線維性結合組織の侵入や神経線維の周囲組織への拡散,錯綜 を認めた。週例を追うごとにコンパートメント形成を認めるものの,大部分は線維性結合組織と再生した神経 線維が混在し,巨大な外傷性神経腫を形成していた。PGA 膜被覆群は手術4週後に PGA 膜に接するように内 面に神経上膜の再生を認め,週例を追うごとに神経線維の再生は良好であった。外傷性神経腫の形成やコン パートメント形成は認めなかった。血管静脈片群被覆群は手術4週後の時点でほとんど吸収されており,線維 性結合組織に被覆されるように再生した神経線維を認めた。週例を追うごとに神経線維の回復を認め,外傷性 神経腫は認められなかったが,コンパートメント形成が観察された。アテロコラーゲン膜被覆群は手術4週後 の時点で完全に吸収されており,コンパートメント形成を認めるが,神経損傷部への線維性結合組織の侵入や 神経線維の周囲組織への拡散,錯綜を認め,外傷性神経腫が観察された。損傷中心部の所見から,PGA 膜被 氏 名(本 籍) たか た みつる

(茨城県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 2151 号(甲第1356号) 学 位 授 与 の 日 付 平成28年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Histomorphometric observations of surgical methods for partial amputation injury of the inferior alveolar nerve using

polyglycolic acid

掲 載 雑 誌 名 Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicune, and Pathology 第30巻 2号 95−110頁 2018年 doi:10.1016/j.ajoms.2017.10.001 論 文 審 査 委 員 (主査) 福田 謙一教授 (副査) 柴原 孝彦教授 田 雅和教授 阿部 伸一教授 歯科学報 Vol.119,No.4(2019) 352 ― 94 ―

(3)

覆群は神経線維の回復が最も良好であった。末梢の神経線維直径ヒストグラムにおいては,すべての群は手術 4∼12週後にかけて全群ヒストグラムの右方移動を認めた。特に PGA 膜被覆群においては小径,中径,大径 の神経線維の割合が最も多く,神経線維の再生が最も良好であった。 PGA は他群と比較して,早期に神経上膜の再生を認め,最も良好な神経線維の回復を認めた。生体親和性 のある PGA で被覆することは低侵襲の手術の上からも好ましいと考えられ,神経部分損傷に対する神経被覆 材として有用であることが示唆された。 論 文 審 査 の 要 旨 神経修復術に使用する神経被覆材として,PGA の有用性が近年報告されている。神経被覆材を用いた治療 法は多種報告されているが,神経部分損傷に対する神経修復術に最も適した神経被覆材は確立されていない。 本論文は家兎下歯槽神経に部分損傷を人工的に付与し,神経修復術に使用する材料として PGA の有用性をに ついて検討を行ったものである。本研究では PGA を使用した群の神経の再生状態が最も良く,神経部分損傷 に対する神経被覆材として有用なのは PGA であることが示された。 本審査委員会では⑴PGA の有用性を検討するに当たり,血管静脈片とアテロコラーゲンを実験群に用いた 理由,⑵PGA を神経損傷部に被覆したものと自家神経移植を行ったもので比較した場合の治療成績について 質疑がされた。 ⑴については基礎研究論文で良好な結果を示し,臨床応用が進んでいるが,各施設において神経被覆材の統 一見解が得られていないため,PGA,血管静脈片,アテロコラーゲンを用いて実験を行った。⑵について部 分損傷は軽微なものから完全切断に近いものまでさまざまな損傷形態があり,欠損距離や損傷程度によって選 択を行う必要がある。本実験では自家神経移植を行わない程度の欠損を加え評価を行っているため,有用性の 比較ができないことから,今後,PGA と自家神経移植についても評価を行いたいとの回答を得た。また,英 文表記,図表の修正等についての指摘が行われた。論文内容およびその質疑により概ね妥当な回答が得られた ことにより,本研究は今後の歯学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値すると判定した。 歯科学報 Vol.119,No.4(2019) 353 ― 95 ―

参照

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