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IRUCAA@TDC : Regeneration of Keratinocytes, Langerhans Cells, Merkel Cells and Melanocytes after Removal of the Palatal Mucosa in the Early Healing Period

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Regeneration of Keratinocytes, Langerhans Cells,

Merkel Cells and Melanocytes after Removal of the

Palatal Mucosa in the Early Healing Period

Author(s)

鏡, 明展

Journal

歯科学報, 111(5): 516-517

URL

http://hdl.handle.net/10130/2626

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 歯周治療の1つとして,口蓋粘膜からの粘膜移植が行われている。この粘膜の供給部となる口蓋部は大きな 創傷を受ける。これまで,口蓋粘膜の創傷治癒について病理組織学的に多くの報告がなされているが,粘膜構 成要素の圧触覚受容器であるメルケル細胞や抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞を観察したものは無い。 本研究では,口蓋粘膜における創傷治癒を,ケラチノサイトの増殖と分化,基底膜,ランゲルハンス細胞,お よびメルケル細胞の再生に焦点を当て,包括的に検索することを目的とした。 2.研 究 方 法 実験には,Syrian 系オスゴールデンハムスター(体重約100g)30匹を使用した。チオペンタールナトリウム による静脈麻酔下において,上顎口蓋皺壁第4条部を弯刃刀にて骨膜を含み切除し,術後3,7,14,21日目 に屠殺した。通法に従い矢状断脱灰パラフィン切片を作製し,HE 染色および免疫組織化学染色を行い,光学 顕微鏡下にて観察を行った。免疫組織化学染色の一次抗体として,PCNA,CK14,CK13,TypeⅣ colla-gen,S-100,CK20を用いた。観察部位は創部を前額断的に三等分し,両端を Peripheral area,中央を Cen-tral areaとした。また PCNAは,それぞれの部位について上皮内総細胞数中の PCNA陽性細胞数の割合を PCNA Scoreとした。算出したデータは一元配置分散分析を行い,Sheffeによる検定を用いて統計分析を行っ た。対照群は口蓋粘膜を除去しないものとした。

3.研究成績および結論

術後3,7日では上皮が Peripheral areaにのみ認められ,Central areaでは上皮による被覆は見られなかっ た。術後14日において,いずれの群も全ての日数例で基底の平坦な再生上皮で完全に被覆された。PCNA Scoreは,Peripheral areaにおいて3,7日で実験群が対照群より有意に高い陽性率を示した。また Central areaでは14日で実験群が対照群より有意に高い値を示した。CK13は,対照群では有棘層および顆粒層に陽性 を示し,実験群では Peripheral areaの21日目で対照群と同様な染色動態を示したが,Central areaでは21日目 においても陰性であった。CK14は対照群では基底細胞に染色されたが,実験群では21日目まで全層に染色さ れた。TypeⅣ collagenは Peripheral areaでは14日目で基底膜に陽性を示したが,Central areaでは21日目に

氏 名(本 籍) かがみ あき のぶ

(千葉県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1843 号(甲第1114号) 学 位 授 与 の 日 付 平成21年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Regeneration of Keratinocytes, Langerhans Cells, Merkel Cells and Melanocytes after Removal of the Palatal Mucosa in the Early Healing Period

掲 載 雑 誌 名 日本口腔粘膜学会雑誌 第16巻 1号 1∼9頁 2010年 論 文 審 査 委 員 (主査) 井上 孝教授 (副査) 山田 了教授 柴原 孝彦教授 下野 正基教授 歯科学報 Vol.111,No.5(2011) 516 ― 60 ―

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おいては未だ陰性の部分が見られた。S-100は対照群では傍基底層および有棘層に陽性細胞が見られたが,実 験群では,陽性細胞は観察されなかった。CK20は対照群では基底層に陽性細胞が見られたが,実験群では, 陽性細胞は観察されなかった。以上の結果より,肉眼的に治癒が完成していても,上皮の分化や,基底膜の再 生にはより多くの時間が必要であること,また,再生上皮の感覚や免疫機能の低下が起こることが示唆され た。 論 文 審 査 の 要 旨 本研究は,口蓋粘膜における創傷部を免疫組織化学的に検索することを目的とした。結果として,創傷部は 上皮に被覆されていても,分化勾配が正常に戻り基底膜が再生するためにより多くの時間が必要であること, また,免疫機能や感覚の低下が起こることが示唆された。 本審査委員会は平成21年2月25日に行われ,まず鏡 明展大学院生から論文内容について説明がなされた。 その後,各審査委員より1)骨膜を除去しない場合は治癒が異なるのか,2)時間の経過により,元の口蓋皺 壁のような形態になるのか,3)ランゲルハンス細胞やメルケル細胞は今後再生してくる可能性があるの か,4)粘膜移植の想定では,骨膜は除去しないのではないか,5)結合組織の治癒はどうなのか,6) PCNA Score は,陽性細胞の分布度や密度によって評価されたものであるのか,などの質問がなされた。それ ぞれの質問に対して1)骨膜が存在することで創傷部への結合組織の移動や血流回復が早期に起こり,骨膜を 除去した場合より治癒は促進すると思われる,2)創傷部の結合組織は細胞成分に乏しく,再び皺壁を形成す るように増殖することは考えにくい,3)ランゲルハンス細胞はケラチノサイトが放出するリガンドによって 上皮内に遊走すると報告されている(Dieu-Nosjean MC et a1. 2000)ので,ケラチノサイトの分化勾配が正常に 戻った後に再生する可能性がある。しかしメルケル細胞は,胎生期に上皮内に出現しその後増殖しないのでは ないかと報告されており(Moll I et a1. 1996),再生しない可能性が高い,4)通常粘膜移植の想定では骨膜は 除去しないが,今回は画一的な実験方法にするために除去した,5)焦点を上皮に当てたので結合組織レベル の検索は行っていないが,術野の血管や神経線維などについて,特に神経線維については Merkel cells との関 係においてなんらかの知見が得られることが考えられるので,今後結合組織の検索も必要である,6)分布度 や密度は計測しておらず陽性と陰性のみで評価している,とおおむね妥当な回答が得られた。その他,1)タ イトルを変更した方が良いのではないか,2)ランゲルハンス細胞やメルケル細胞が再生しなかった点を強調 した方が良いのではないか,3)HE 染色の結果は必要ないのではないか,などの指摘がなされた。その他, 写真の説明,用語の統一など訂正すべき点も指摘された。 その結果,本研究で得られた結果は,今後の歯学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値す るものと判定した。 歯科学報 Vol.111,No.5(2011) 517 ― 61 ―

参照

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