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IRUCAA@TDC : Site-dependent difference in the density of sympathetic nerve fibers in muscle-innervating nerves : a histologic study using human cadavers

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Academic year: 2021

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(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Site-dependent difference in the density of

sympathetic nerve fibers in muscle-innervating

nerves : a histologic study using human cadavers

Author(s)

中尾, 正

Journal

歯科学報, 113(4): 454-455

URL

http://hdl.handle.net/10130/3191

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 骨格筋に分布している自律神経はエネルギー代謝の調整において密接に関連していることが知られており, 関心が寄せられている。しかし,骨格筋を支配する神経に含まれる交感神経の分布についての詳細な報告は少 ない。そこで今回,骨格筋の局在に依存する交感神経の分布の違いを形態学的に調べることを目的とし,東京 歯科大学所蔵の解剖実習用ヒト屍体15体を試料として,四肢3種(ヒラメ筋,橈側手根伸筋,棘下筋),頭頸部 5種(オトガイ舌筋,内側直筋,側頭筋,外側翼突筋,顎二腹筋の前腹)の横紋筋を用いて,筋内に分布する交 感神経の局在および筋の種類による違いについて検討した。 2.研 究 方 法 試料として東京歯科大学所蔵の解剖実習用ヒト屍体15体(女性9体,男性6体,平均年齢81.5歳)を用いて, 筋肉の神経侵入部位で筋肉を支配する神経(筋肉神経)を調査した。寄贈された屍体は通法に従い,10%ホルマ リン溶液を注入し固定後,さらに50%エタノール溶液にて3カ月以上保存した。試料の摘出に伴い,腺,皮 膚,または内臓へと供給される交感神経を含まないよう剖出した。これをパラフィン包埋し,厚さ5μm の連 続切片を作製した。いくつかの切片に対し HE 染色と鍍銀法を用いて染色した。それ以外の切片についてはウ サギの多クローン抗ヒトチロシン水酸化酵素(TH)(1:100希釈;Chemicon,Temecula,CA)による免疫

組織科学的染色を施した。さらに二次抗体(Dako Chem Mate Envision Kit,Dako,Glostrup,Denmark)は ホースラディシュ・ペルオキシダーゼ(HRP)によって識別した。そして,ヘマトキシリンの対比染色として ジアミノベンジジン(DAB)を用いて観察した。横断された神経を抗 TH による免疫組織化学的染色によって 識別した交感神経線維と DAB にて対比染色した運動神経線維との割合(TH 陽性交感神経線維/運動神経線 維)について接眼レンズミクロメーターにて観察を行い,これを比較した。 3.研究成績及び結論 TH 陽性交感神経線維/運動神経線維を集計した結果,3つの四肢筋肉は5つの頭部筋肉と比較すると高値 のグループ(ヒラメ筋58%,棘下筋45%,橈側手根伸筋36%)に相当し,頭部筋肉は低値のグループ(顎二腹筋 23%,オトガイ舌筋15%,側頭筋10%,外側翼突筋6%,内側直筋1%)として分類された。頭部筋肉に比べ 氏 名(本 籍) なか お ただし

(千葉県) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1976 号(甲第1217号) 学 位 授 与 の 日 付 平成25年3月31日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Site-dependent difference in the density of sympathetic nerve fibers in muscle-innervating nerves : a histologic study using human cadavers

掲 載 雑 誌 名 European Journal of Anatomy 第16巻 1号 33−42頁

2012年10月 論 文 審 査 委 員 (主査) 田 雅和教授 (副査) 阿部 伸一教授 山本 仁教授 松坂 賢一准教授 渋川 義宏准教授 歯科学報 Vol.113,No.4(2013) 454 ―106―

(3)

四肢筋肉ではより多くの交感神経線維が分布していることが明らかとなった。また,筋線維タイプで神経の分 布を評価した場合,ほぼ遅筋線維で構成されていることが共通しているオトガイ舌筋と棘下筋の TH 線維の割 合は,オトガイ舌筋15%,棘下筋45%と大きく異なっていた。このことから,TH 線維の分布は筋線維タイプ が影響していないのではないかと考えられた。四肢の筋肉では頭部の筋肉と比べ,持続的な負荷がより大き く,それに伴う筋疲労が想定される。そのため,四肢の筋肉ではエネルギーの供給源として血管が多く分布 し,この血流を調節するため交感神経がより多く分布しているのではないかと考えられた。 論 文 審 査 の 要 旨 これまでに骨格筋に分布している自律神経はエネルギー代謝の調整において密接に関連していることが知ら れており,関心が寄せられている。しかし,骨格筋を支配する神経に含まれる交感神経の分布についての詳細 な報告は少ない。本研究では骨格筋の局在に依存する交感神経の分布の違いを形態学的に調べることを目的と し,ヒト骨格筋を試料とし,分布する交感神経の局在および割合や,筋の種類による違いについて検討したも のである。 TH 陽性交感神経線維/運動神経線維を集計した結果,3つの四肢筋肉は5つの頭部筋肉と比較すると高値 のグループ(ヒラメ筋58%,棘下筋45%,橈側手根伸筋36%)に相当し,頭部筋肉は低値のグループ(顎二腹筋 23%,オトガイ舌筋15%,側頭筋10%,外側翼突筋6%,内側直筋1%)として分類された。頭部筋肉に比べ 四肢筋肉ではより多くの交感神経線維が分布していることが明らかとなった。四肢の筋肉では頭部の筋肉と比 べ,持続的な負荷がより大きく,それに伴う筋疲労が想定される。そのため,四肢の筋肉ではエネルギーの供 給源として血管が多く分布し,この血流を調節するため交感神経がより多く分布しているのではないかと考え られた。 本審査委員会では,1)試料の個体差について,2)頭部と四肢の血管について,3)副交感神経との関係 について,などの質問がなされたが概ね妥当な回答が得られた。また,交感神経の分布と血管量や筋肉量との 関係性についての検討が必要とされたが,本研究で得られた結果は,今後の歯学の進歩,発展に寄与するとこ ろ大であり,学位授与に値するものと判定した。 歯科学報 Vol.113,No.4(2013) 455 ―107―

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