研究では,実験において板厚方向に貫通した疲労き裂
2
0
0
全文
(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅰ‑559. 端からの距離・方向・計測点)を示す.図-3 に各ひず. ● εx 抽出点 ● εy 抽出点. みゲージから算出した K 値と応力拡大係数ハンドブッ 8). クによる K 値の理論解 を示す.図-3 より,K 値とき. C. B 2.0. A. 3.0. 裂深さの関係として,き裂線方向(X 方向)による 2 軸ゲージと K 値ゲージによる算出方法では,き裂深さ. D. が大きくなることで K 値は増加した.3 軸ゲージによる. Y. 6.5. 算出方法では,理論解に最も近似する K 値が算出され. X. た.しかしながら,単軸ゲージ,引張応力方向(Y 方 向)による 2 軸ゲージと 3 軸ゲージにおける算出方法. き裂 板厚方向へ進展. 9.0. 単位:mm. では,き裂深さ 6.0mm での K 値は,き裂深さ 5.0mm で の K 値よりも減少した.. 図-4 領域A~Dとき裂の位置関係. これより,2 軸ゲージと K 値ゲージでの K 値の算出. 0 ひずみ ε (μ). 方法において,き裂深さが大きくなることで K 値は増 加することから,応力拡大係数によって板厚方向に進 展する疲労き裂を検知できる可能性を示した.. (2) き裂近傍部におけるひずみ値. ○:領域 A ◇:領域 B △:領域 C □:領域 D. -2 -4. -6 -8. 図-4 に示すようなき裂先端からの位置関係が異なる. 2.0. 3.0. ひずみ領域 A~D において,き裂深さにおけるひずみ値 の変化を検討した.ひずみの抽出方法は単軸 5 連ゲー. 4.0 5.0 き裂深さ (mm). 6.0. (a) εx 合計値. ジを想定し,直径 9.0mm の円形であるひずみ領域にお. 30 ひずみ ε (μ). いて,円の中心から 2.0mm 間隔に各方向に対する 5 点 のひずみ値を算出した.図-5(a)(b)において,き裂深 さにおける領域 A~D での 5 点のひずみ合計値を示す. 図-5(a)(b)において,領域 B~D ではひずみ合計値に変. 20 10. ○:領域 A ◇:領域 B △:領域 C □:領域 D. 0. 化が見られなかったが,領域 A ではき裂深さが大きく. 2.0. 3.0. 4.0. 5.0. 6.0. き裂深さ (mm). なることでひずみ合計値に変化が見られた.き裂深さ 2.0mm とき裂深さ 6.0mm でのひずみ合計値を絶対値で. (b)εy 合計値. 比較すると,εx では約 70%減少し,εy では約 40%減少. 図-5 き裂深さにおけるひずみ値の推移. した.これらは,き裂線方向(X 方向)の圧縮ひずみ の減少し,引張応力方向(Y 方向)の引張ひずみが減. 4.まとめ. 少していることを示している.各方向のひずみ値の減. 板厚方向に進展する疲労き裂の検知を目的とし,. 少は,き裂深さが大きくなることでき裂の開口幅は拡. FEM 解析を用いてひずみゲージによるき裂のセンシン. 大し,これに伴いき裂内部に生じる応力が解放された. グ手法の検討を行った.その結果,応力拡大係数とき. ことが考えられる.. 裂開口近傍部のひずみ値の変化から,ひずみゲージに. これより,領域 A のようなき裂開口近傍部における ひずみ値の変化から,板厚方向の進展する疲労き裂を. よる板厚方向に進展する疲労き裂を検知できる可能性 を示した.. 検知できる可能性を示した. 参考文献 1) 2) 3) 4) 5) 6) 7). 8). 近藤良之:構造物に発生したき裂の K 値計測用ゲージの開発,日本機械学会論文集(A 編)53 巻 495 号,pp.1977-1982,1977.11. 宮田寛,楠本韶:三次元表面き裂の応力拡大係数について,日本機械学會論文集(A 編)45 巻 391 号,pp.252-259,1979.3. ABAQUS /Standard User’s Manual,Ver6.12 黒崎茂,野崎秀雄,福田収一:ひずみゲージによるモードⅠ応力拡大係数の測定,日本機械学会論文集(A 編)56 巻 524 号,pp.196-202.1990.4. 三木千壽:橋梁の疲労と破壊 事例から学ぶ ,初版 第 1 刷,p.146,2011.10. 國尾武・中沢一・林郁夫・岡村弘之:破壊力学実験法,p.41,朝倉書店,1988.3. 黒崎茂,山地周作,小針遼,兼平光隆,施村偉,志村穣:き裂の応力拡大係数用ひずみゲージの開発,日本機械学会論文集 早期公開,2015.3. Y. Murakami :Stress Intensity Factors Handbook Vol. 2,pp.712-722,Pergamon Press,1987.. ‑1118‑.
(3)
関連したドキュメント
歯科用修復材料の微小表面接触疲労試験における疲 労特性 著者 藤井 孝一 雑誌名 鹿児島大学歯学部紀要 巻 32 ページ 25-35 発行年
目的 今日,青年期における疲労の訴えが問題視されている。特に慢性疲労は,慢性疲労症候群
新大形疲労試験機による鋼材の疲労強度に及ぼす寸法効果の研究 709 (∼∈墓)、塗 堅警完璧 βJ〟■ ん 直 径
(財)首都高速道路技術センター 正会員 町田 文孝 東京工業大学 フェロー 三木
また,疲労き裂に関しては,H23 年に新東名 が開通して大型車交通量が減少していること と,S55 年の縦桁増設に伴う対傾構補強を行っ
現在供用中の外環(大泉 JCT~三郷南 IC)には鋼床版橋が 12 連あるが,平成 19 年度の点検で 11 連に疲労 き裂が発見された.これらの連は,平成 4 年開通,4
エム・エム ブリッジ㈱ 正会員 ○古田 大介 三菱日立パワーシステムズ検査㈱ 八木 尚人 三菱日立パワーシステムズ検査㈱ 池上 克則 1.はじめに.
供用中の鋼橋で部材の曲げ変形の繰り返しによって生じ る疲労き裂が多数報告されている.特に,図-1 に示すよう