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学 位 論 文 審 査 要 旨 公開審査日 2015 年 5 月 27 日(水)

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学 位 論 文 審 査 要 旨 公開審査日 2015 年 5 月 27 日(水)

報告番号:甲第 1664 号 氏名: 赤松 信子

論文審査

担当者 主査 教授 林 由起子 印

副査 教授 大屋敷 一馬 印

副査 教授 森安 史典 印 審査論文の題目: 小児周期性発熱患者の MEFV 遺伝子解析とコルヒチンの有効性

著 者:赤松 信子、鈴木 慎二、 柏木 保代、河島 尚志

掲載誌:東京医科大学雑誌(2015 年掲載予定) 論文要旨:

自己炎症性疾患の代表的疾患である家族性地中海熱(Familial Mediterranean Fever: FMF)が疑 われ、原因遺伝子

MEFV

の変異解析を行った本邦 26 例を対象とし、臨床症状、治療薬であるコ ルヒチンの効果と併せて検討した。その結果、FMF の診断基準をみたした典型例は 6 家系 8 人、

非典型例は 2 家系 2 人であった。

MEFV

遺伝子変化は 10 家系 12 人に認められ、

e

xon 10 に変異 を有していた 2 家系 3 例はいずれも典型例を示した。一方、exon 2 の変異は非典型例・その他 を含む 10 家系 10 例に認められた。臨床像は、ほとんどの症例で周期性発熱と随伴する腹痛発 作を認めていた。コルヒチンは典型例7例に投与され、全例で効果を認めた。一方、1 例は MFM が疑われ、MEFV exon 2 に変異を認めるも、コルヒチンが無効であり、亜急性壊死性リンパ節炎 と診断された。周期性発熱小児例は自己免疫疾患、腫瘍などの鑑別が必要であるが、MEFV 遺伝 子解析並びにコルヒチンの有効性によって診断率を向上させることが出来る。一方で、遺伝子 変化と臨床像が必ずしも一致しないことがあり、今後の検討課題とした。

審査過程:

MEFV

遺伝子解析の現状と問題点について、適切な回答が得られた。

日本人 MFM 症例と海外症例における

MEFV

遺伝子変化の違いについて適切な回答がなされた。

MEFV

遺伝子変化の位置と病態への関与について適切な考察がなされた。

MFM 成人例および家族内集積、浸透率などについて、適切な回答がなされた。

アミロイドーシスの発症機序、発症頻度の人種差について適切な考察がなされた。

コルヒチンの効果、投与方法、継続投与における問題点などについて適切な回答がなされた。

価値判定:

本研究は、治療可能な疾患である MFM の早期診断における遺伝子解析の重要性と問題点を明ら かにし、また治療薬として有効なコルヒチンの診断における有用性を確認したものであり、ア ミロイドーシスなど重篤な合併症を予防する上でも重要な知見がえられたことから、学位論文 としての価値を認める。

参照

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