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日本内科学会雑誌第109巻第5号

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Academic year: 2022

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(1)

はじめに

 全身性エリテマトーデス(systemic lupus ery- thematosus:SLE) と 全 身 性 強 皮 症(systemic sclerosis:SSc)は,共に自己抗体産生により多 臓器病変を呈する全身性自己免疫性疾患である が,前者は免疫複合体沈着により惹起される慢 性炎症性の臓器障害を,後者は諸臓器での血管 障害や線維化を特徴とする.また,両者で認め られる腎障害に関しても,SLEがループス腎炎

(lupus nephritis:LN)と呼ばれる免疫複合体型 糸球体腎炎を呈するのに対し,SScの腎障害では 免 疫 複 合 体 沈 着 を 欠 き, 強 皮 症 腎 ク リ ー ゼ

(scleroderma renal crisis:SRC)と称される腎毛 細血管の内皮細胞障害,線維化による微小循環 障害が生じる.本稿では,SLEとSSc診療におけ る最近の進歩について概説する.

全身性エリテマトーデス,

強皮症に伴う腎障害

要 旨

梅田 良祐

北川 章充

坪井 直毅  ループス腎炎(lupus nephritis:LN)は,全身性エリテマトーデス患

者の生命予後に影響を与える重要な臓器障害である.近年,欧米での標準 治療薬が我が国でも承認されたことにより,本邦におけるLN治療の現状 は世界標準に近づいたと言える.しかしながら,グルココルチコイドを中 止できるほど深い寛解に持っていける症例は少なく,今後は,より正確な 診断のもと,多種の薬剤のなかから病期や治療ターゲットに応じて適切な 治療を選択する必要がある.このような現状のなか,多彩な病理所見を評 価対象とした2018年ISN/RPS(International Society of Nephrology/

Renal Pathology Society)改訂分類の提案,さまざまな特異的バイオ マーカーの発見ならびに生物学的製剤の開発等により,LN治療がより発 展していくことが期待される.また,強皮症においては,腎クリーゼ,そ れに付随する血栓性微小血管症は,現在も非常に難治性の病態の1つであ るが,徐々にその病態が明らかになりつつあり,血管内皮や補体活性化を ターゲットとした新たな治療が検討されている.

〔日内会誌 109:896~902,2020〕

Key words ループス腎炎(LN),バイオマーカー,生物学的製剤,強皮症腎クリーゼ,

血栓性微小血管症(TMA)

藤田医科大学腎臓内科学

Management of Nephritis UP TO DATE. Topics:III. Renal involvement of systemic lupus erythematosus and systemic sclerosis.

Ryosuke Umeda, Akimitsu Kitagawa and Naotake Tsuboi:Department of Nephrology, Fujita Health University School of Medicine, Japan.

(2)

1.全身性エリテマトーデスにおける腎障害 1) 2018年LN腎組織分類改訂案に基づく

疾患活動性評価

 2003 年,従来のWHO(World Health Organi- zation)分類に代わり,ISN/RPS(International Society of Nephrology/Renal Pathology Society)

により,LNの組織学的分類が発表された.病変 の定義を明確にすること,臨床的に関連のある 病変を強調すること,再現性のある報告を可能 にすること等に重点が置かれ,本分類は広く使 用されるようになったが,2018年,さらなる再 現性改善を求めて同分類の改訂案が提示され た1).同案では,メサンギウム細胞の増多や半 月体の定義の変更,半月体の区別(細胞性・線 維細胞性・線維性半月体)の明確化,癒着,フィ ブリノイド壊死の定義付け,管内増殖の名称の 変更等が行われた(表 1).その他,大きな改訂 として,IV型においてS/Gの亜分類が撤廃され,

活 動 性 評 価 がA,A/C,Cの 3 分 類 か ら,NIH

(National Institutes of Health)活動性分類をベー

スに,活動性病変指標として,管内細胞増多,

好中球あるいはその核崩壊像,フィブリノイド 壊死,ヒアリン沈着(ワイヤーループ病変ある いはヒアリン血栓),細胞性/線維細胞性半月体 ならびに間質炎症,慢性病変指標として,全節 性あるいは分節性糸球体硬化,線維性半月体,

尿細管萎縮ならびに間質線維化をそれぞれスコ ア化した半定量的activity/chronicity indexへ変 更された.

 2003年分類では,活動性評価としてA,A/C,

Cの3群が存在した.活動性病変が少しでもあれ ばA,慢性病変が少しでもあればCが付記された ため,A/C群に含まれる割合が多く存在した.

上記の群分けの性質上,A/C群は活動性病変が 優位のものから慢性病変が優位のものまでの不 均一な集団であり,これに含まれる患者を同じ 活動性とみなして評価するには無理があった.

また,2017 年のLNの各詳細な病理所見と腎予 後の関連を検討した報告では,2003年分類では 評価対象外である間質の線維化/尿細管萎縮と 腎予後の関連が示された2).同報告では“evi- dence-based prognosticators”をindexに含める必 表1 2003年ISN/RPSループス腎炎組織分類と2018年改訂案の比較

(Kidney Int 93:789-796, 2018;J Am Soc Nephrol 15:241-250, 2004)

項目 2003年分類 2018年改訂案 変更点

メサンギウム細胞増多 メサンギウム領域に3個以上 メサンギウム基質に完全に囲まれた

4個以上の核 定義の変更

管内増殖 endocapillary proliferation

(管内増殖) endocapillary hypercellularity

(管内細胞増多) 用語の変更

半月体 ボウマン囊周囲>25%の関与 同>10% 定義の変更

細胞性半月体 定義なし 75%以上を細胞やフィブリンが占める 定義の追加

線維性半月体 定義なし 75%以上を線維性組織が占める 定義の追加

線維細胞性半月体 定義なし 上記「細胞性半月体」及び「線維性半月体」の

定義の間 定義の追加

フィブリノイド壊死 定義なし 糸球体基底膜の破綻・メサンギウム融解と

関連したフィブリンの析出 定義の追加

癒着 定義なし 細胞外マトリックスにより形成される,

係蹄とボウマン囊間の連続した孤立領域 定義の追加

亜分類 IV型LNの亜分類S/G なし S/Gの撤廃

活動性/慢性指標 A,A/C,C modified NIH activity/chronicity index 変更

(3)

要があると結論付けており,恐らく,その流れ のなかで,今回の改訂で間質の所見が取り込ま れたのではないかと思われる.また,この活動 性評価のスコアリングは,今までのように,III/

IV型の増殖性腎炎に限らず,全ての分類に付記 するということが提案されている.今後,II型 やpure V型におけるこの活動性スコアの意義に ついても検討が必要である.

2)バイオマーカーによるLN疾患活動性評価  LNは,経過中に他の組織型へ移行することが 知られており,経過中に治療抵抗性を示す場合

や再燃時においては,再度,組織学的検討を行 うことが望ましい.しかしながら,腎生検は侵 襲的な手技であり,治療経過中に何度も繰り返 し施行できる検査ではない.従来,蛋白尿,抗 ds-DNA(double stranded DNA)抗体価ならびに 補体価等が,組織所見に代わる疾患活動性指標

(バイオマーカー)として用いられてきたが,

LNの病期・病態をより特異的に捉えるべく,現 在まで数々の新規バイオマーカーが報告されて いる(表 2)3).我々も,糸球体で活性化した白 血球より表面発現分子が遊離し,尿中に排泄さ れるという仮説を立てた.マクロファージ上の 表2 現在までに報告されているLNバイオマーカー

項目 検体 分子機能・性格 測定意義

診断 再燃 活動性 治療反応性

IL-6 血清・尿 サイトカイン     +  

IL-10 血清 サイトカイン     +  

IL-17 血清 サイトカイン     +  

IFN-α 血清 サイトカイン     +  

可溶性IL-2R 血漿 サイトカイン受容体     +  

MCP-1 尿 ケモカイン + + + +

TWEAK 尿 サイトカイン +   +  

CXCL-16 尿 ケモカイン +   +  

TNFRI

TNFRII 血漿 サイトカイン受容体   + +  

BLyS 血漿 膜貫通蛋白     +  

Foxp3 mRNA 尿 mRNA     + +

可溶性VCAM 尿 細胞接着分子 +   +  

可溶性ICAM 尿 細胞接着分子 +   +  

免疫グロブリン遊離L鎖 血清 免疫グロブリン     +  

CD4CD8 尿 細胞表面抗原     +  

抗C1q抗体 血清 免疫グロブリン + + +  

NGAL 尿 細胞分泌蛋白   + + +

Kim-1 尿 スカベンジャー受容体 +

可溶性CD163 尿 スカベンジャー受容体 + + +

CD11b 尿 細胞接着分子 + + +

IFN:interferon,MCP:monocyte chemoattractant protein, TWEAK:tumor necrosis factor-like weak inducer of apoptosis,CXCL:C-X-C motif chemokine,TNFR:tumor necrosis factor receptor,Foxp3:forkhead box P3,

mRNA:messenger RNA,VCAM:vascular cell adhesion molecule,ICAM:intercellular adhesion molecule,

NGAL:neutrophil gelatinase-associated lipocalin,Kim:kidney injury molecule.

(4)

ヘモグロビン―ハプトグロビン複合体に対する スカベンジャー受容体CD163や,好中球とマク ロファージ上に発現する接着因子Mac-1 の

α

鎖 CD11bが,LN,なかでもclass III,IV病期群にお いて尿中で著明に上昇すること,治療反応性に 低下することを相次いで報告している4).今後,

各バイオマーカーのLNにおける臨床的意義は さらに検証され,異なる因子の組み合わせが,

患者病態の的確な把握や創薬での効果判定指標 として有用となる時代の到来が期待される.

3)LNに対する新規治療

(1)生物学的製剤

 関節リウマチと同様に,LNに対しても生物学 的製剤による治療介入が試みられてきた.LN III/IV(±V) 患 者 に 対 す るrituximab(抗 ヒ ト CD20ヒト・マウスキメラ抗体:RTX)の効果を 検 討 し たLUNAR(Lupus Nephritis Assessment with Rituximab)試験では,治療初期からグルコ コルチコイド(glucocorticoid:GC)とミコフェ ノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil:

MMF)にRTXを追加し比較したが,その上乗せ 効果は示されなかった.同じく抗ヒトCD20抗体 であるocrelizumabも増殖性LNに対する治療効 果が期待されたが,治療効果に統計学的な有意 差はなく,むしろ重篤な感染症は増加した.抗 IL(interleukin)-6抗体製剤であるsirukumabの増 殖性LNに対する 24 週時点での蛋白尿減少効果 を検討した第II相臨床試験でもその効果は示さ れなかった.現在,SLEに対する唯一の生物学 的製剤は,2011 年(日本では 2017 年)に承認 された完全ヒト型抗BLyS(B lymphocyte stimu- lator)モノクローナル抗体製剤であるベリムマ ブ(belimumab:BLM)である.SLE患者への効 果 を 検 討 し たBLISS(Belimumab International SLE)trialでは活動性のLN患者は対象に含まれ なかったが,同試験の事後解析では,腎炎再燃,

蛋白尿減少の腎アウトカムでBLM投与群に改善 傾向が認められた.現在,活動性LN患者に対す

るBLMの効果を検討するため,標準治療+BLM vs.標準治療+プラセボのRCT(randomized con- trolled trial)が行われているところである5)

(2)ヒドロキシクロロキン(HCQ)

 抗マラリア治療薬であるクロロキン製剤は,

諸外国では 1950 年代から使用されてきた歴史 の長い薬剤である.日本では,1955年にクロロ キンが発売されたものの,その網膜症等の眼科 領域の副作用により,1974年には使用が中止さ れた.その後,長いブランクを経て,2015年よ り初めてヒドロキシクロロキン(hydroxychloro- quine:HCQ)が使用可能となった.SLE患者全 般で再燃,死亡ならびに感染症リスクの低下等 が示されており,SLEのT2T(Treat to Target)リ コメンデーションでも「全てのSLE患者に投与 されるべき薬剤」として位置付けられている.

LNに対する効果についても,MMF併用時の完全 寛解率上昇,再発率低下,末期腎不全への移行 を含む腎障害の軽減等が示されている.注意す べき副作用として,投与初期に出やすい重症薬 疹と,重症例では失明に至る網膜症がある.網 膜症は累積投与量が増加すると起こりやすく,

使用に際し,定期的な眼底検査が必要である.

腎機能障害もその薬剤クリアランス低下を介し てリスク因子となるため,LN患者の場合は注意 を要する6)

2.強皮症における腎障害

1)強皮症腎クリーゼ

 SScに伴う腎障害としては,後述するSRCが第 一に挙げられるが,ある疫学的研究では,SSc患 者の実に約半数にSRCとは病態が異なる腎機能 障害(軽度な蛋白尿やCr(creatinine)上昇)が 確認されており,SSc患者における腎障害はSRC のみではなく,血管障害の他にも,間接的な原 因(D-ペニシラミンによる蛋白尿,非ステロイ ド性抗炎症薬による薬剤性腎障害ならびに心不

(5)

全や肺高血圧症を原因とするarterial underfill- ing等)も多く,総合的なアセスメントが必要で ある.

 SRCの病態生理として,以下のプロセスが考 えられている(図)7).エンドセリン受容体の遺 伝子多型を背景とした血管内皮細胞活性化,抗 RNA(ribonucleic acid)ポリメラーゼIII抗体産 生やマクロファージを含む免疫細胞活性化等自 己免疫活性化,線維芽細胞・血管内皮細胞の活 性化や筋線維芽細胞への分化等の細胞要因によ り,腎弓状~小葉間動脈の血管内皮の増生と フィブリン血栓を伴う血小板凝集が惹起され る.それにより,血管内膜肥厚や線維性の“onion skinning”が起こり,閉塞性脈管障害を来たす.

腎血流量の低下が傍糸球体装置の過形成を来た し,renin-angiotensin-aldosterone系(renin-angio- tensin-aldosterone system:RAAS)が亢進し,重 症高血圧を伴うSRCが発症する.SSc患者が新し く高血圧,急速に進行する腎障害を呈した場合 にSRCを考える.高血圧は,時に頭痛や網膜障 害,脳症を伴い,また,RAAS亢進に伴う体液貯 留と相まってしばしば急性肺水腫を来たす.腎 障害は血管障害からの腎血流低下に起因し,急 速に進行し,しばしば乏尿/無尿となるが,血 尿/蛋白尿等の検尿所見は軽度であることが多 い.前述したプロセスに付随して,SRC患者の 約半数に溶血性貧血と消費性血小板減少,すな わち,血栓性微小血管症(thrombotic microan- 図 SRC発症のプロセスと腎病理所見

写真左:Masson’s trichrome染色による腎小細動脈の内膜肥厚と血管腔狭小化像(矢印).

写真右:PAM染色による腎小細動脈のonion skin病変像(矢頭).

遺伝的要素

・エンドセリン受容体遺伝子多型

・線維芽細胞の活性化細胞要素

・筋線維芽細胞への分化

自己免疫要素

・RNAポリメラーゼ抗体

・免疫細胞活性化

SRC

血管内皮細胞の活性化 血管障害 腎血流量低下

RAAS亢進

(6)

giopathy:TMA)が合併する.SLEでもTMAの合 併が知られているが,SLE-TMAではADAMTS13

(a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type 1 motifs 13) 活 性 著 減/

ADAMTS13 inhibitor陽性の血栓性血小板減少性 紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura:

TTP)パターンの患者の割合がSSc-TMAと比べ 多く,免疫抑制療法や血漿交換に反応する症例 が多く存在するため,SLEとSScの両者における TMAの発症機序は異なると推測される.Mat- suyamaらによる 127 名の膠原病TMA患者を比 較した報告では,腎障害や中枢神経障害の合併 率,発症時Hb(hemoglobin)濃度にSLE-TMA,

SSc-TMA両者で差は認められなかったが,発症 時の血小板数,血清Cr,死亡率ならびに治療寛 解率の各臨床指標ではSSc-TMAにおいてより重 症化していた(表 3)8)

2)SRCに対する新規治療の可能性

(1)エンドセリン受容体拮抗薬

 SRC病態の中心であるRAASの過剰亢進をACE

(angiotensin-converting enzyme)阻害薬投与で 抑制しても改善が不十分な場合に,エンドセリ ン 受 容 体 拮 抗 薬(endothelin receptor antago-

nists:ERAs)の効果が期待されている.エンド セリン 1 は血管内皮細胞より産生されるvaso- constrictorであり,血管収縮のみならず,基質 産生を経て血管のリモデリング・線維化を引き 起こす.SSc患者においては,肺動脈性肺高血圧 症や手指潰瘍の新規発症抑制でその治療ター ゲットとなっているが,SRCでは非SRCより血清 エンドセリン 1 濃度が高く,腎組織での発現も 亢進していることから9),SRCに対するERAsの 応用も期待される.

(2)補体活性阻害薬

 エクリズマブ(eculizumab:ECZ)は,補体 C5 に結合するヒト型リコンビナント・モノク ローナル抗体であり,C5 からC5aとC5bへの分 解及びC5aとmembrane attack complexの形成を 抑制する.通常は,補体活性化の制御異常によっ て生じる発作性夜間血色素尿症と非典型溶血性 尿毒症症候群にのみ用いられる薬剤であるが,

SSc-TMAに対しても投与が検討され,今までに 溶血性貧血/血小板減少や腎機能障害の改善効 果が報告されている10).いずれの症例も血清の 補体低下が共通してみられ,細動脈や糸球体毛 細血管にC4dやC5b-9 の沈着が認められたこと から,SSc患者の腎微小血管における補体活性化 が示唆されている.今後,このSSc-TMAと補体 活性化の機序の解明がなされれば,ECZによる 治療の可能性が開けるかもしれない.ただし,

前述した症例報告において,前者は皮膚硬化の 乏しいPM-Scl(polymyositis/scleroderma)抗体 陽性の筋炎オーバーラップ症例であり,腎病理 でSRCに特徴的な所見の言及がないこと,また,

後者は妊娠時の発症であることから,必ずしも SSc-TMAの病態を代表していない可能性もある.

おわりに

 LNは多様な病態を背景とし,患者によりさま ざまな病理所見や臨床症候を呈するが,現在の 増殖性腎炎に対する治療はほぼ画一化されてい 表3 SLEとSScに合併するTMAの比較

(文献8より翻訳・改変)

項目 SLE-TMA

(n=64) SSc-TMA

(n=42)

TMA発症時の年齢 44 [30-54] 59 [54-70]

腎障害(%) 91 95

中枢神経症状(%) 69 48

血小板数(109/l) 29[9-40] 50[31-74]

Hb(g/dl) 7.5[6.1-8.8] 8.3[7.3-9.3]

sCr(mg/dl) 1.6[0.7-2.6] 2.8[1.9-3.3]

ADAMTS13活性<0.5%(%) 23.4 4.8

TMAの寛解(%) 74 42

死亡(%) 26 58

median[interquartile range:IQR]

sCr:serum creatinine

(7)

る.前述した詳細な病理所見の評価やバイオ マーカーの開発といった流れが,一人ひとり違 う“顔”を持つLN患者に対し,いわゆる“preci- sion medicine”へ発展していくことが期待され る.また,現在も腎死を免れないことの多いSRC に対しては,さらなる病態解明や新規治療の発 展も期待される.

著者のCOI(conflicts of interest)開示:坪井直毅;研究 費・助成金(協和キリン,日本たばこ産業),寄附金(ア ステラス製薬,大塚製薬,小野薬品工業,協和キリン,

サノフィ,大日本住友製薬,中外製薬,鳥居薬品,バク スター,ファイザー)

文 献

1) Bajema IM, et al : Revision of the International Society of Nephrology/Renal Pathology Society classification for lupus nephritis : clarification of definitions, and modified National Institutes of Health activity and chronicity indices. Kidney Int 93 : 789―796, 2018.

2) Rijnink EC, et al : Clinical and histopathologic characteristics associated with renal outcomes in lupus nephritis.

Clin J Am Soc Nephrol 12 : 734―743, 2017.

3) Caster DJ, Powell DW : Utilization of biomarkers in lupus nephritis. Adv Chronic Kidney Dis 26 : 351―359, 2019.

4) Kitagawa A, et al : Urinary levels of the leukocyte surface molecule CD11b associate with glomerular inflamma- tion in lupus nephritis. Kidney Int 95 : 680―692, 2019.

5) Magro R : Biological therapies and their clinical impact in the treatment of systemic lupus erythematosus. Ther Adv Musculoskelet Dis 11 : 1759720X19874309, 2019.

6) Imran TF, et al : Lupus nephritis : an update. Clin Exp Nephrol 20 : 1―13, 2016.

7) Woodworth TG, et al : Scleroderma renal crisis and renal involvement in systemic sclerosis. Nat Rev Nephrol 12 : 678―691, 2016.

8) Matsuyama T, et al : Heterogeneous pathogenic processes of thrombotic microangiopathies in patients with con- nective tissue diseases. Thromb Haemost 102 : 371―378, 2009.

9) Penn H, et al : Targeting the endothelin axis in scleroderma renal crisis : rationale and feasibility. QJM 106 : 839―848, 2013.

10) Zanatta E, et al : Therapy of scleroderma renal crisis : state of the art. Autoimmun Rev 17 : 882―889, 2018.

 

参照

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