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技 術 相 談 技 術 相 談

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第4章   

技  術  相  談 

(2)

4-1 技術指導

件数総計: 7,320 件、延数総計: 9,824 件

●技術分野別指導一覧

全所合計

区 分 件数 延数

分析・評価 2,675 3,395

環境関連 115 122

繊維材料 124 166

製織 44 63

染色・加工 37 42

ゴム・プラスチック 356 440

セラミック 211 227

窯業 58 81

バイオ関連 435 957

微生物利用 127 433

食品化学 45 71

食品加工 155 224

発酵 513 600

製紙 11 13

紙加工 12 13

デザイン 34 37

建材 117 145

木材化学 36 38

木材加工 78 105

鋳造 35 54

熱処理 60 84

金属系材料 145 210

接合 27 42

表面処理 27 49

金型 52 54

粉末冶金 3 3

精密加工・測定 308 351

材料・構造強度 151 170

熱エネルギー 231 239

非破壊検査 110 169

制御技術 7 7

電子回路 21 26

電磁ノイズ 287 345

コンピュータ(ハード) 1 1

コンピュータ(ソフト) 19 104

その他 653 744

合 計 7,320 9,824

企画管理部

区 分 件数 延数

分析・評価 5 5

環境関連 1 1

繊維材料 3 3

ゴム・プラスチック 2 2

バイオ関連 54 70

製紙 1 3

木材化学 1 1

木材加工 2 2

材料・構造強度 1 1

非破壊検査 2 2

制御技術 2 2

その他 6 7

合 計 80 99

化学繊維研究所

技術総合支援室対応 : 86 件 (131 延数)

課名 区 分 件数 延数

分析・評価 185 214

環境関連 4 5

繊維材料 107 148

製織 40 59

染色・加工 32 37

ゴム・プラスチック 33 36

バイオ関連 3 4

微生物利用 1 1

製紙 1 1

建材 2 2

木材加工 2 3

鋳造 2 2

その他 37 53

449 565

分析・評価 970 1096

環境関連 10 11

繊維材料 4 4

染色・加工 1 1

ゴム・プラスチック 319 400

セラミック 208 221

窯業 50 56

バイオ関連 1 1

製紙 1 1

建材 1 1

熱処理 1 1

金属系材料 2 2

表面処理 1 2

金型 1 1

精密加工・測定 7 7

材料・構造強度 7 9

熱エネルギー 10 12

電子回路 1 1

その他 53 62

1,648 1,889 合 計 2,097 2,454

(3)

技術指導 生物食品研究所

技術総合支援室対応 : 19 件 (19 延数)

課名 区 分 件数 延数

分析・評価 76 121

環境関連 6 8

窯業 4 21

バイオ関連 299 775

微生物利用 119 416

食品化学 6 14

食品加工 3 4

建材 1 1

その他 26 47

540 1,407

分析・評価 250 423

環境関連 5 8

繊維材料 1 1

バイオ関連 63 92

微生物利用 7 16

食品化学 36 54

食品加工 111 178

発酵 510 597

デザイン 1 1

精密加工・測定 1 1

非破壊検査 1 1

コンピュータ(ソフト) 1 1

その他 25 35

1,012 1,408

分析・評価 26 30

環境関連 5 5

セラミック 2 5

窯業 1 1

バイオ関連 4 4

食品加工 10 11

発酵 1 1

製紙 8 8

紙加工 12 13

建材 8 8

接合 1 6

その他 4 4

82 96

合 計 1,634 2,911

インテリア研究所

技術総合支援室対応 : 172 件 (172 延数)

課名 区 分 件数 延数

分析・評価 676 920

環境関連 43 43

繊維材料 2 3

染色・加工 3 3

食品化学 2 2

食品加工 11 11

デザイン 33 36

建材 88 115

木材化学 34 36

木材加工 70 96

金属系材料 1 1

材料・構造強度 1 1

熱エネルギー 20 20

制御技術 1 1

コンピュータ(ソフト) 1 1

その他 137 148

合 計 1,123 1,437

機械電子研究所

技術総合支援室対応 : 285 件 (338 延数)

課名 区 分 件数 延数

分析・評価 409 489

環境関連 1 1

セラミック 1 1

窯業 3 3

鋳造 33 52

熱処理 55 77

金属系材料 133 197

接合 19 30

表面処理 13 33

金型 2 4

粉末冶金 2 2

その他 6 6

677 895

分析・評価 5 5

バイオ関連 8 8

熱処理 2 4

金属系材料 4 4

接合 7 6

表面処理 3 4

金型 43 43

精密加工・測定 244 283

材料・構造強度 4 4

非破壊検査 1 1

コンピュータ(ソフト) 1 1

その他 10 17

332 380

(4)

技術指導 機械電子研究所のつづき

技術総合支援室対応 :285 件 (338 延数)

課名 区 分 件数 延数

分析・評価 4 4

環境関連 34 34

繊維材料 4 4

製織 4 4

ゴム・プラスチック 1 1

食品化学 1 1

食品加工 17 17

発酵 2 2

木材化学 1 1

金属系材料 1 1

表面処理 1 1

金型 5 5

精密加工・測定 2 2

材料・構造強度 114 125 熱エネルギー 178 179

非破壊検査 104 163

制御技術 1 1

その他 52 55

526 600

分析・評価 69 88

環境関連 6 6

繊維材料 3 3

染色・加工 1 1

ゴム・プラスチック 1 1

バイオ関連 3 3

食品加工 3 3

建材 17 18

木材加工 4 4

熱処理 2 2

金属系材料 4 5

表面処理 9 9

金型 1 1

粉末冶金 1 1

精密加工・測定 54 58

材料・構造強度 24 30

熱エネルギー 23 28

非破壊検査 2 2

制御技術 3 3

電子回路 20 25

電磁ノイズ 287 345

コンピュータ(ハード) 1 1 コンピュータ(ソフト) 16 101

その他 297 310

851 1,048 合 計 2,386 2,923

(5)

●地区別指導一覧 全所合計

区 分 件 数 延 数 2,176 2,799 2,074 2,928 北 九 州 1,594 1,912

484 653

992 1,532

7,320 9,824

企画管理部

化学繊維研究所

区 分 繊維技術課 化学課 合 計 数 件 数 延 福 岡 154 190 693 784 847 974 筑 後 212 280 294 356 506 636 北九州 40 44 256 283 296 327 筑 豊 7 8 114 141 121 149 県 外 36 43 291 325 327 368 合 計 449 565 1,648 1,889 2,097 2,454 生物食品研究所

区 分 生物資源課 食品課 機能材料課 合 計 151 269 276 428 29 35 456 732 175 461 525 723 41 49 741 1,233 北 九 州 23 67 55 87 0 0 78 154 21 75 26 26 2 2 49 103 170 535 130 144 10 10 310 689 540 1,407 1,012 1,408 82 96 1,634 2,911 インテリア研究所

区 分 技術開発課 280 325 595 764 北 九 州 79 95 32 42 137 211 1,123 1,437 機械電子研究所

区 分 材料技術課 生産技術課 機械技術課 電子技術課 合 計 109 150 71 83 114 124 285 396 579 753 46 69 15 17 61 66 51 66 173 218 北 九 州 392 471 181 209 253 296 310 355 1,136 1,331 97 155 37 40 50 56 98 108 282 359 33 50 28 31 48 58 107 123 216 262 677 895 332 380 526 600 851 1,048 2,386 2,923 区 分 件 数 延 数

14 15

59 77

北 九 州 5 5

0 0

2 2

80 99

(6)

4-2 技術指導事例

技術指導事例 化学繊維研究所

題 目 内 容 担 当

吸水ポリマーの生分解性検討

紙おむつ等に含まれる吸水ポリマーは、その吸水性のために廃棄処分が煩雑 でコストがかかるとの相談を受けた。そこで、このポリマーの生分解、有効利用方 法を見出すために、他機関の協力を得て検討を行った。この結果、水に丌溶な ポリマーが水溶性になったこと、元素分析結果などから有機物の分解が示唆さ れた。今後は、さらに詳細な検討を行う予定である。

繊維技術課 特定染料の定量分析方法

商品に含まれる特定の染料の定量方法を確立した。商品からの染料抽出方 法、高速液体クロマトグラフィの条件を検討した。これらの方法や条件を技術指 導することで、独自にデータを取得し、品質管理として活用できるようになった。

天然色素の織物への着色性

製品に配合予定の天然色素の織物への着色性及び脱色方法について調査し たいとの依頼があった。各種繊維に対して天然色素の汚れにくさ,落ちやすさと 各種繊維に着色した天然色素の摩擦,洗濯や汗による堅ろう度試験を行い,

着色性の程度と有効な脱色方法を取得し,新製品展開が可能となった。

医薬品の漏れ検出シート

医薬品が漏れると着色するシートについて着色機構について調べたいと依頼が あった。そこで,シートから有機物を抽出し,FT-IR分析,蛍光X線分析を行 い,構造を明らかにした。

保冷バッグの性能評価

保冷バッグの性能評価を行いたいという相談を受け、日本工業規格(JIS)には 適当な試験方法がないため、恒温恒湿機と温度センサー、データロガーを用い た評価法を提案し、保冷性の評価法を指導した。

マイクロスコープでの拡大観察

積層したシート状サンプルに付着した異物が、どの層まで付着しているか調べた いという相談を受け、スライサー装置によるサンプルの切片作製および、マイク ロスコープでの表面、断面観察法を指導した。

絵画用顔料の粒度と風合いに ついて

石炭系材料を使用した絵画用顔料を作製したいとの相談があった。石炭系材 料の粉砕方法について指導し、顔料の粒度によって、出来上がった作品の風 合いが異なることが判った。

化 学 課 ガス配管の堆積物の分析につ

いて

ガス配管に堆積した茶色の固形物を分析するために,X 線回折測定を行った.

結晶相は主に水酸化鉄と四酸化三鉄であることが分かった.またバックグラウ ンドが高いため,非晶質成分も多く含まれると指導した.

二成分系スラリーのゲル化原 因究明について

ミクロンサイズの無機粒子とナノサイズの無機粒子を含む二成分系スラリーがゲ ル化するという問題が発生した。界面活性剤を用いていなかったため,ゲル化 の原因としてスラリーの pH 変化を推測した。スラリーのゼータ電位を系統的に 調査した結果,pH をある範囲に入れる必要があり,工程管理をそれまで以上に 厳しくするよう指導した。それでも粒子を追添加した時にゲル化したため,粒子 添加時の pH 決定イオン種の吸着と撹拌時の粒子解砕に伴うイオン種の吸着が 原因と考え,添加前に pH コントロールした状態で予備分散するよう指導した。

自動車用ギアの残留応力につ いて

自動車用軽量化ギアの亀裂発生原因を調べるために,ギアの各部位の残留 応力の測定を微小部X線回折を用いて実施した。軽量化構造としたギアは,歯 先,歯元および側面の残留応力の向きおよび大きさが異なっており,これが破 損の原因と推測された。

ポリプロピレン成型品の割れに ついて

正常品では衝撃を加えても割れないポリプロピレン成形品がロットによって割れ る丌良が発生。FT-IR 分析からは、正常品と異常品の成分の違いは見られな かった。TG-DTA により、無機系配合剤の添加量を確認すると、正常品より数 倍多く配合されており、割れの一因になっていたと推定された。

製品の異物分析について

製品への付着異物分析について。FT-IR では検出が困難な尐量異物であった ことから、GC-MS による分析を提案した。通常条件では想定物は GC-MS 分析 も困難であったため、化学修飾により気化しやすい構造へ変換し分析を行った ところ、検出可能となり異物の原因特定に貢献した。

ウレタンエラストマー粘着剤の 開発について

ウレタン粘着剤の試験評価方法について技術指導を行った。具体的には、剥 離強度及びせん断強度試験を実施し、ウレタン種と強度の相関を調査し、目標 とする物性を有した粘着剤の開発に成功した。さらに、耐熱試験を実施し製品 の信頼性評価も実施した。

製 品 に 混 入 し た 異 物 の 分 析 について

製品に混入した 1mm×1mm ほどの大きさの透明な樹脂状の異物の分析につ いて。FT-IR による分析により樹脂の種類はポリスチレンであることが示唆され た。また、製品を入れる容器に透明なポリスチレンが使用されていることから、

容器の破片が混入してしまったのではないかと推定された。

(7)

技術指導事例 化学繊維研究所のつづき

題 目 内 容 担 当

塩ビ製品の変形について

屋外で使用される塩ビ製品において、材料変更後に変形が発生するクレームが あり、原因究明を行った。各種分析による材料の差異は確認出来なかったた め、加熱再現試験を行ったところ、変更前後の材料とも 80℃以上でソリ等の変 形が確認された。この事より今回の変形は材料変更に伴うものではなく、使用環 境(特に気温)の影響と推察された。そこで、高耐熱性塩ビへの材料変更を提案 し、試作・再現試験を行ったところ、新規材料は 100℃以上でも変形がないこと が確認され、製品の丌具合解消、及び信頼性向上に貢献した。

化 学 課

技術指導事例 生物食品研究所

題 目 内 容 担 当

加工食品からの DNA の抽出 方法

加工した食品素材からの品種鑑定や遺伝子組換えの判定のための DNA の抽出 方法について、発酵、腐敗や加熱のため DNA 抽出が困難な事例について相談 があり、該当遺伝子部分を特異的に抽出する新規方法について今後検討を行っ ていくこととした。

生物資源課 新規生理活性物質の分離と分

析方法

新規の生理活性物質の分離精製を行うため、必要な装置の使用方法や生理 活性の定量化について指導した。指導した方法に基づき、さらに研究を継続す ることとなった。

リパーゼを産生するバチルス属 細菌について

リパーゼを出すバチルス属細菌を探索したいという問い合わせがあったので、セ レウス群の菌を中心に菌のpH、温度適応性ついて解説した。

Bacillus thuringiensis

の判定方 法について

ある機能性に注目して有用な微生物のスクリーニングを行ったところ、

Bacillus

属の細菌と思われる有用株を得ることが出来た。この株を知的所有権に登録し たり、商品化する際にきちんと同定する必要がある。mRNA 解析により

B.

thuringiensis

B.cereus

と考えられたが、どのように区別したらよいか丌明であ

るという相談を受けたことから、

B

.

thuringiensis

B.cereus

の判別方法を指導し た。

Bacillus thuringiensis

を用いた 微生物殺虫剤の現状について

Bacillus thuringiensis

を用いた微生物殺虫剤の開発を計画しており、

B.

thuringiensis

研究の現状について教えて欲しいという相談があったので、

B.

thuringiensis

のタンパク質毒素、特に Cry、Cyt、パラスポリンタンパク質等の研

究の現状について解説した。

製品の付着物の観察 製品に付着しているものがカビかどうか確認するために、光学顕微鏡を用いて 付着物を観察した。

油脂の务化指標測定について

食用油脂の务化指標として用いられている酸価、過酸化物価、カルボニル価

(1-ブタノール法)の測定法について指導した。揚げ油の経時的な务化指標の 変化を測定した。

食 品 課 葉酸の微生物定量について 食品中(ホウレン草等)の葉酸の微生物定量法について指導した。微生物には

Enterococcus hirae

を用い、試験管法とマイクロプレート法について検討した。

魚の鮮度測定 魚の鮮度の指標のうち、定量が可能な方法の一つとして核酸の測定を指導し、

経時的に魚肉の含有核酸量を確認した。

植物エキスの有効利用につい

独自で抽出した植物エキスの有効利用を目的として、機能性の検索について 相談があったため、既知の機能性成分としてよく知られているポリフェノールの 含有量を測定した。

冷凍酢飯の表面観察 独自の方法で調製した冷凍酢飯の優位性を確認するため、表面の構造を電子 顕微鏡で確認すると共に、酢飯表面の成分分析に向けた予備実験を行った。

食品中の金属異物分析 食品中に混入した金属異物について、エネルギー分散型 X 線分析装置(EDX)

を使用して構成元素を測定し、混入物質とその混入原因を推定した。

大豆加工食品の日持ち向上に ついて

大豆加工食品の日持ち向上の相談があり、保存試験の結果、芽胞菌が若干検 出されたので、現在行っている超高温短時間殺菌の前処理に芽胞菌をヒートシ ョック(70~85℃、10~20 分加熱後 37℃まで冷却、30 分保持)により熱に弱 い栄養細胞に変えた後殺菌されるよう勧めた。

機能材料課 廃棄大豆煮汁の有効利用につ

いて

味噌・醤油工場の新設(建て直し)を計画しているが、現在は廃棄している大豆 煮汁を利用する方向で設備を検討したいとのことで、当所で行った大豆煮汁か ら乳酸菌発酵処理による GABA の生産等の研究事例を紹介した。

紙の印刷適正の評価法につい

紙の印刷適正の評価法として、どのような方法がるかとの相談があり、ベック平 滑度の試験法が、印刷適正の評価法として JIS 規格にあり標準的であることを 指導した。

(8)

技術指導事例 生物食品研究所のつづき

題 目 内 容 担 当

葦パルプ紙と再生パルプ紙の 強度比較

葦パルプと再生パルプの強度を比較したいとの相談があった。そこで、葦パル プ、再生パルプそれぞれについて二種類の同じ叩解度の原料を準備し、坪量 約 60g/cm2のサンプルシートを作製し、引張強さおよび引裂強さの測定により 強度の比較を行った。その結果、パルプの叩解を進行させた方がどちらの紙に ついても強度は高くなり、再生パルプ紙の方が葦パルプ紙よりも強度が高いこと

が確認された。 機能材料課

他社製の紙に含まれる繊維の 種類

他社製の数種類の紙について、何の繊維で構成されているか調べて欲しいと の相談があった。そこで、それぞれの紙を熱水中で解して繊維を取り出し、繊 維をプレパラートに載せて染色した試験サンプルを作製し、実体顕微鏡を用い て繊維の形状観察を行った。その結果、いずれの紙もパルプとレーヨン二種類 の繊維で構成されている混抄紙であると断定した。

技術指導事例 インテリア研究所

題 目 内 容 担 当

新規可視光型光触媒の活性 評価

企業で開発中の、新規可視光型光触媒のアセトアルデヒド分解活性を室内環 境条件下で評価し、ある製造条件下では既存の可視光型光触媒よりも高活性 となることを見出した。

技術開発課 家具用ホルムアルデヒド・VOC

吸着剤の評価

家具メーカーで使用されている家具用ホルムアルデヒド・VOC 吸着剤の効果を 評価し、製造条件と吸着効果の関係を明らかにした。

反りの小さい木製折詰弁当の フタに関する指導

水分による反りを小さくするため、合板のように木製単板を重ねた構成の木製 折詰弁当のフタを開発したいとの相談。粘着性の高い食品添加物を接着剤と して用いた製品を提案、試作した。

MDF の曲げ加工法に関する 指導

家具製品に使用するために薄手の MDF を曲げ加工したいとの相談。熱水を用 いた方法を試行し、提案した。

小中学校教室用 TV スタンドの 安全性の評価と検証

大川市学校教育課より、大川市内の小中学校12校へ納入する大型の移動 式 TV スタンド(36台)のコンペが開催され、その採用製品に対する安全性の評 価と検証を実施したいとの相談を受けた。JIS の試験規格をベースに、低学年 児童も含む教室内で使用される事を考慮した上で、安定性や強度の面から 8 項目の評価試験方法を提案し、実施した後、その結果を報告した。

集成材による木製柱の水平 荷重に対するたわみの検証

3本の角材(木材)を集成して作製した柱(中央に空洞部あり)の最上部に対し、

2,000N の水平荷重を静かに加えた時、柱全体がどのようにたわむ(曲がる)の か、また土台となる金具の浮きあがりの有無を検証したいとの相談を受けた。

荷重速度、たわみ測定方法等を提案、荷重実験を実施し検証を行った。

面内剛性試験について

自社で内装ドアの優良住宅部品性能試験の「面内剛性試験」と「丁番取付部 の固定強度試験」の試験をやりたいがやり方が分からないとの相談があったの で,企業を訪問し試験方法を指導した。

椅子の設計について

よもぎ蒸し用椅子の設計について相談を受けた。同じ座位姿勢で 30 分程度持 続して座り続けることが必要なことから、椅子の基本的なサイズとともに、必要と する条件に適した椅子の形状を指導した。

和紙の繊維の断面について

化学繊維を含む和紙の繊維の断面形状と寸法を知りたいと相談を受けた。試 料の作製方法について指導し,形状と寸法については SEM を用いた観察像か ら評価を行った。

炭化物の吸湿性について

炭化物の吸湿性の評価について相談を受けた。炭化温度による比表面積の 変化について説明し,デシケータと調湿塩を用いた吸湿性能の評価について 指導した。

あぐらいすの評価について

あぐら用のいすの評価について相談を受けた。動作解析と重心動揺を測定す ることによって、背筋が伸び姿勢が安定するといったこのいすの機能性を評価 した。

(9)

技術指導事例 機械電子研究所

題 目 内 容 担 当

腐食試験片の写真撮影につい

写真は撮影時の光源の影響を受け、色合いが大きく変化する。このため、腐食 試験片の経時変化を観察するためには、複数回の撮影での光学条件・光源 状態を可能な限り同じにする必要がある。また、光源は裸眼で見た場合との差 が尐なくなるよう選択する必要がある。ライトボックスおよびディフーザーにより 光学条件・光源状態の変化を小さくする方法を指導し、腐食試験片の経時変 化の観察を簡便にした。

材料技術課 金属異物分析について

製品中の金属異物について調査してほしいとの相談を受けた。製品中の大きさ 1mm 以下の金属異物を取り出し、SEM-EDX 分析を行った結果、Fe が検出さ れ、製造ラインにおける機械部品から混入したことがわかった。

アルミダイカスト部品の破損に ついて

簡易的な落下試験でアルミダイカスト部品が破損したので原因を調査して欲 しいとの相談を受けた。成分分析の結果、組成に問題はなかったが、破面を SEM 観察したところ、ガス欠陥が多数見つかった。部品形状からガスが溜まり やすい部分だったので、形状の改善を指導した。

浸炭焼入れした部品の割れに ついて

破面観察から浸炭層全域おいて典型的なロックキャンディ(粒界破壊)が観察 された。内部は延性破壊を示すディンプルを呈し、また介在物の尐ない健全な ミクロ組織であった。このことから、焼入れによる変態応力および熱応力により 生じた一般的な焼割れであると報告し、熱処理条件等について助言した。

微小破断面の形状測定

鉄系材料の微小破断面の形状測定について相談があった。SEM で観察する と、表面にミクロンオーダーの微小な亀裂が生じており、接触式表面形状測 定装置では、形状を測定できなかった。そこで、非接触式表面形状測定装 置を用いて破断面の形状計測を行い、3 次元測定データを提供した。

生産技術課 深リブ加工における評価

ダイキャスト金型などにおいて深いリブ形状の加工が必要となる。従来、放電 加工により行われているが、L/D が大きいエンドミルを用いた切削加工で行う 場合もある。しかし、工具長が非常に長くビビリなどの問題で要求形状状を満 たすのは困難である。そこで、3次元測定機による倣い計測を行い、リブ形状 の測定データを提供した。

エッチングした膜の厚さ評価

水晶基板上の膜を薬品でエッチングした後の残膜の厚さ分布を測定したいと の相談があった。新規に導入した表面形状測定システムで測定し、面全体の 厚さ分布を確認し、エッチングの特性を知ることができた。これにより、薬品の 調整の行い、要求性能を満たすことができた。

SUS 系材料に対する溝加工

SUS 系材料に対し幅 4mm、深さ 3mm の溝加工を行っているが、送り方向に 深い傷が入り手仕上げ磨きに時間が掛かる。時間短縮のため良い加工方法 が無いかとの相談があった。当所でラジアスエンドミルを使い加工実験を行っ た結果、磨き時間を短縮出来る加工条件を求める事が出来た。

樹脂材料の破断伸びおよび弾 性率の測定

大きく変形する樹脂材料の破断までの荷重と伸びの関係について、デジタル 画像を用いた非接触の計測手法を指導した。これにより、材料の破断伸びお よび弾性率の測定を行った。

機械技術課 軽金属溶接部の X 線 CT 解析

軽金属溶接部を非破壊で検査したいとの相談が寄せられた。そこでマイクロフ ォーカス X 線 CT 撮影を行い、CT 画像によるキズの判別法を指導した。CT 画像から3次元スライス動画を作成し、溶接部内部の状態を視覚的に分かり やすく説明した。

液体の噴霧特性評価

液体噴霧器の性能を調べたいとの相談に対して、位相レーザードップラー分 析計による液滴の粒径・速度の計測方法について指導した。これにより噴霧 器の性能評価が可能となった。

乾燥機の運用効率化支援 燃焼計算及び排ガス分析装置を用いて排ガス測定を行い、運転状況を評価 した。その結果から省エネルギー化するための改善提案を行った。

マイクロ波加熱装置の電磁界 解析

マグネトロン配置および試料レイアウトをパラメータとして、マイクロ波加熱装置 の電磁界解析を実施した。解析結果を分析し、装置開発の設計指針となる 基礎データを提供した。

電子技術課 3次元計測の開発

デジカメを用いた3次元計測について技術相談を受けた。大学とのコーディネ ート、および計測ソフトウェアの試作を行い、現在企業での実用化に向けた開 発を進めている。

画像監視システムの開発

溶接品質向上のための画像監視システムについて技術相談を受けた。画像 監視システム構成の提案、およびソフトウェア試作を行い、現在企業での実用 化に向けた開発を進めている。

ダイヤモンドの微細加工

ダイヤモンドの微細加工に関する相談を受けた。非常に折れやすい形状であ ったが、フェムト秒レーザを用い、その出力や加工時の雰囲気ガスなどを最適 化することによって、加工することができた。

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~実用化事例~

テ ー マ 名 ・ 研 究 所 開 発 の 概 要 洗濯のりの商品開発

化学繊維研究所

各種配合の洗濯のりで仕上げた繊維の風合いについて、指導、相談、及び情報提供を行 い、ダイヤ糊工業(株)が製品を開発しました。特に優れていた配合を見いだし、平成 22 年度に商品化しました。

カ キ 殻 を 利 用 し た 有 機 石灰の開発

化学繊維研究所

糸島地域で近年盛んな養殖カキの殻を原料にし、粉砕方法や成分について検討し、有機 石灰「シーライム(海の石灰)」を開発しました。アルカリ分は約 48%、カルシウムは約 89%で、その他、海のミネラルを含んでいます。土壌の酸性化を防ぎ、植物の発根促進、

根腐れ防止等の効果があります。

福岡オリジナルスパーク リング清酒の開発 生物食品研究所

工業技術センターが開発した爽やかな酸味を示すリンゴ酸を高生産する福岡オリジナル 酵母「ふくおか夢酵母1号」と福岡県産米を用いて、爽やかな甘酸っぱさ”と“炭酸のシ ュワシュワ感”が織り成す新感覚の清酒を製品化しました。

大入熱溶接部の靱性を向 上させた 490N クラス厚 板の開発

機械電子研究所

超高層ビルの柱である溶接四面ボックスに適用される鋼材には、エレクトロスラグ溶接の 大入熱溶接部が、衝撃値 47J 以上を要求されます。添加元素を微量制御することにより、

焼入れ性を向上させ、粒界フェライト生成を抑制させることで、大入熱部の靱性を向上さ せた 490N クラスの厚板を開発・製品化しました。

シ ェ ー バ ー 用 新 型 内 刃 ドラムレザー刃の開発 機械電子研究所

切れ味および耐食性の優れたシェーバー用内刃を開発するにあたり、熱処理・溶接・刃先 加工の技術指導を行いました。その結果、平成 22 年にドラムレザー刃という名称で実用 化され、(株)日立製作所のシェーバーに搭載されました。

球体キャラクターロボッ ト“光が大好き!『たまロ ボ』”の開発

機械電子研究所

光センサを搭載し、球体内部のロボット重心位置が光の到来方向にずれることで、転がり ながら移動するメカ工作キットを考案・開発しました。平成 22 年に“光が大好き!『た まロボ』”として商品化し、販売開始しています。

詳細は、平成22年度 福岡県工業技術センター 概要と成果に掲載されています。

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参照

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