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第74回日本体力医学会学会大会傍聴記

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Academic year: 2021

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96

順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 博士後 期課程 1 年

Graduate School of Health and Sports Science, Juntendo University 96 順天堂スポーツ健康科学研究 第11巻第 1 号(通巻76号),96 (2020)

〈学術研究集会傍聴記〉

第74回日本体力医学会学会大会傍聴記

野呂

啓晃

Hiroaki NORO

2019年 9 月19日から21日まで,つくば国際会議 場で開催された第74回日本体力医学会大会に参加 した.3 日間にわたり,研究発表(口頭発表,ポス ター発表),シンポジウム,各種企画が行われた. この学会は医学,運動,スポーツなどに関連した分 野の研究を広く扱う歴史のある学会である. 一般発表演題では,ランナーの足底腱膜の機能的 特性の左右差を検討した発表が印象に残っている. この研究は,ヒト生体内の足底腱膜の硬さを世界で 初めて計測した研究者らの研究グループによるもの であり,私自身もこのグループによって発表された 論文を参考に研究を進めている.この研究の筆頭著 者とフロアにて測定方法に関することを意見交換す ることができた.また,私の所属する研究室のテー マであるシューズに関する研究はこのグループも行 っており,この学会においてもミッドソールの物性 値の違いが着地動作中の地面反力に及ぼす影響を検 証した発表をしていた.足部やシューズに着目して いる点で非常によく似た研究をしているので,これ も非常に参考になる発表であった. 今回,私は共著者として「スプリンターに浮き趾 は少ない」(筆頭柳谷登志雄先生)の発表に関 わった.現在,足部機能に関する研究は国内外問わ ず活発に行われており注目を集めているトピックで ある.本研究発表においても活発な議論が行われ, 足部機能に関する研究の専門外の先生方からも数多 くの質問を頂いた.足趾に関する演題はこの学会を 通しても複数件見られ,足趾把持力と運動能力に関 する研究や足趾把持力のトレーニングに関する研究 などが見られた.浮き趾に限らず,足部に関する研 究は分野を問わず世界中で行われている.それら研 究が世界のみならず,日本国内でも着目を浴びてい ることを再認識した. また,私は「ランニング時の足部接地パタンとピ ッチによって内側腓腹筋の腱動態はどのように変化 する」(筆頭竹下知成)の演題にも共著者とし て携わった.接地パタンは近年,注目を集めている トピックである.その接地パタンの違いによる筋腱 の動態を観察した研究は世界的にも数少ない.この 発表においても多くの研究分野の方々からご意見を 頂き,今後の研究に活かせる有意義な場となったよ うに思う. 日本体力医学会大会は非常に多くの研究が発表さ れる.他にも全国津々浦々の研究者により多くの興 味深い発表が見られ,自らの知識のアップデートと 研究活動について大いにモチベーションを刺激され た学会であった.

参照

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