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第26回日本運動生理学会大会傍聴記

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Academic year: 2021

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44

順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 博士後 期課程 2 年

Graduate School of Health and Sports Science, Juntendo University 44 順天堂スポーツ健康科学研究 第10巻第 1 号(通巻75号),44 (2019)

〈学術研究集会傍聴記〉

第26回日本運動生理学会大会傍聴記

中野

大輝

Daiki NAKANO

第26回日本運動生理学会大会が,2018年 7 月28 日から29日まで大阪体育大学で開催された.本学 会のテーマは「エビデンスに基づく運動生理学的実 践」であった.本学会を主催する日本運動生理学会 は,「運動・スポーツの生理学に関する専門的,学 際的研究の発展を図るとともに会員相互の連絡と関 連諸機関との協力を保ち,広く知識の交流を求める こと」を目的としている.ここでは,私が本学会で 学んだことを中心に記載する. 1 日目は口頭発表およびシンポジウムを聴講し た.口頭発表において,ミトコンドリアに着目した 研究がいくつかあった.発表後の質疑応答の際やフ ロアにおいて,発表内容や私がこれまで疑問に思っ ていたことについて,発表者とディスカッションす ることができ,大変有意義な時間を過ごすことがで きた.また,骨格筋におけるミトコンドリア品質管 理能力についての研究は,近年国際的に活発に行わ れており,今回の口頭発表でも発表されたことか ら,私が着目している分野が日本国内においても注 目されていることを再認識した.シンポジウムにお いては,「生活習慣病を克服する運動処方のエビデ ンス」を聴講した.内容は学会のテーマに沿ってお り,生活習慣に対する運動処方の有効性を,分子メ カニズムに着目して明らかにしようとする研究につ いてであった. 2 日目は「月経周期のフェーズを考慮した持久的 トレーニングが骨格筋ミトコンドリア酵素活性に与 える影響」という演題で口頭発表を行った.これま で,国内外で学会発表をしてきたが,特に国内の学 会では質問されることは少なかった.しかしながら 本学会において,多くの研究者の方から質問をいた だくことができた.先ほど述べたように,該当分野 の関心が年々高まっている影響からだと思われた. また,私の研究内容がどのように現場に生かすこと ができるのかというような,本学会のテーマにもあ る「実践」に関する質問を受けた.私の研究内容は メカニズムを追求することに主眼が置かれている が,本学会に参加して,エビデンスに基づいて運動 生理学的な実践に繋げていくことを求められている と感じた. このように,私にとって今回の学会は収穫が多 く,有意義なものであった.また,これまでなかっ た着眼点や思考を得ることができた.しかしなが ら,本学会に参加して危機感を抱いたもの事実であ り,質の高い研究成果をいかに早く発表できるかが 重要である,ということを痛感した.今後の研究活 動の糧にしていきたい.

参照

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