JILPT資料シリーズ No.171 表1-4 (3C+ニス) 背13ミリ
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
The Japan Institute for Labour Policy and Training
2016年5月
No.171
N o.1 71 2 01 6
若年者のキャリアと
企業による雇用管理の現状
: 「平成25年若年者雇用実態調査」より
キャリアと企業による雇用管理の現状﹁平成
25年若年者雇用実態調査﹂より
若 者のキャリアと
企業によ 雇用管理の現状
: 成 25 若 者雇用実態調査 よ
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
The Japan Institute for Labour Policy and Training
ま え が
若者 大 人へ の移 行 過程が 不安 定化 ・複 雑 化・長 期化 する 現代 社 会にお いて 、 若年 者 の職業 キャ リア 形成 過 程 多 様性 を増 す であ る 一方 で近 年 、若年 者の 育成 や雇 用 管 理に課 題を 抱え る企 業 の存在 が社 会問 題化 し ている よ 多 くの 企 業が、 若年 者が 健全 な 生 活を送 な が 、自 の職業 能力 を伸 し キ ャリア を形 成し てい け る場 して 機能 する 社 会 の構築 が望 ま る
以上の 問題 意識 に基 、本 研究 で 、プ ロ ェク ト研 究 経済 ・ 社会の 変化 に応 た 職 業能力 開発 シス テム の あ 方 につ いて の調 査 研究 のサ ブテ ーマ 若年者 の安 定的 な雇 用 へ の移行 に関 する 研究 の一環 し て、 若年 者 の職業 キャ リア 、 企 業によ る若 年者 の雇 用 管 理の現 状を 明 に す るこ を目 的に 、 成 25 年 若年 者雇 用実 態調査 」の 二次 分析 を行 っ た結果 を取 ま め た
本研究 が、 若者 の雇 用 問題お よび 企業 の雇 用 管理に 関 心を お持 ち の方が たに 活 用い た け 幸 いで ある
2016年5月
独立行 政法 人 労働 政策 研究・研修 機構 理事長 菅 野 和 夫
執 筆 担 当 者(執筆 順
氏 名 所 属 執 筆章
岩脇
いわわ
千
ち
裕
ひろ
労働 政策 研究 ・研 修機構 副 主任 研究 員 第 1章 ~第 5章 第7章 小
こ
杉
す
礼
い
子
こ
労 働政 策研 究・ 研修機 構 特任 フェ ロ ー 第6 章 第8 章 金
な
崎 幸
ゆ
子
こ
労 働政 策研 究・ 研修機 構 所長 第6 章 第8 章 岡崎
お
佑
ゆう
大
い
労 働政 策研 究・ 研修機 構 臨時 研究 協 力員 章末 付表 (第 1 章~第 5章
※執筆 者の 所属 2016年3月 時点 のも ので あ る
目 次
序 ... 1
第1章 若 年労 働者 に 対する 人材 需要 の多 様 性 ... 6
第 章 多様 な経 歴 の若年 者に 対す る正 規 雇用の 機会 拡大 ... 21
第3章 若 年労 働者 が 健全 つ安 定的 にキ ャ リアを 形成 で る職 場 環境 ... 48
第 章 若 年正 社員 の 就業状 況 キャ リア 展 望 ... 88
第5章 若 年正 社員 の 転職/ 職場 定着 志向 の 規定要 因 ... 118
第6章 早 期離 職 そ の後の 就業 状況 ... 141
第7章 若 年労 働者 の 職業満 足度 の構 造 規 定要因 ... 205
第8章 若 年労 働者 の 職業能 力開 発 ... 249
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序
1 . 本 研 究 の 背 景 と 目的
若年 者の 就職 や働 方が 社会 問題 な って久 しい 若 年者 に って 、学 校卒 業 同 時 に正規 の仕 事に 就 長 期に渡 一 つの 勤務 先 で働 続け る いう キ ャリア の在 方 も や 当た 前 の もの で ない 雇 用形 態や 勤 務先を 変え つつ 就業 非就業 の 間を 行 つ 戻 つす るよ うな 、複 雑 つ多 様な キャ リア 形 成プロ セス を歩 若 年 者も少 なく ない 状況 が 現 てい る こう した 状 況下に おい て 、若 年 者の就 業状 況を 定期 的 に観測 し分 析を 行う こ で、困 難な 状況 にあ る 層を抽 出し その 要因 や 背景を 明 に する こ が、 わが 国の 将来 を 担 う若者 の健 全な 育成 を 促進す る上 で必 要不 可 欠の作 業 なる 実 際 に労働 政策 研究 ・研 修 機 構( 旧 日 本労 働研 究 機構 以下 JILPT 記す で 、総務 省 就 業構 造基 本調 査 の 特別集 計を 定期 的に 行 うこ によ 、 多様 な 就業状 況に ある 若年 者 の就業 意識 や行 動を つ ぶ さに捉 え、 フリ ータ ー や ニ ート 呼 る若者 たち の実 情を 世 に知 しめ て た( 小 杉礼子 編2002, JILPT2009, 同2014
一方で 、事業 主側 の視 点 若 年者 、な でも 新卒者 で ない 若年 者( 以下 既 卒者 に対す る人 材需 要の 有 様や 募集 ・採 用管 理 、採用 後の 雇用 管理 等 の実像 をつ ぶさ に把 握 で
る大 規模 調査 少 な い JILPTで 過 去に 、企 業に よる 若年 者の 募集・採 用 、雇 用管 理 に ついて 把握 する ため の 調査を 成16 年 (第 二 新卒者 の採 用実 態調 査 、 成 18年 (企 業に おける 募集・採 用等 に 関する 実態 調査 、 成19年(若 年者 の離 職理 由 職 場定 着に 関す る 調査 度に わた 実施し てい るが(JILPT2005, 2007, 2008 、こ の 実施 後、世界 的 金融危 機や 東日 本大 震 災な わが 国の 社会 経 済状況 に多 大な 影響 を 及ぼす 出来 事が 生 て お
、改 めて 近年 の状 況 を把握 する 必要 があ る また こ の 先行 調 査の対 象企 業 従業 員 規 模 の大 な 企 業 に限 てい る が1、 既 卒者 の 雇用 の 受 け 皿 し て の 役割 を 期 待 で る の
、 しろ 中小 企業 で ある2 し し現 状で 若年者 を採 用・育成 し た経験 が浅 く、育て る 力 が十分 で ない 中小 企 業も多 い
」
中小 企業 を 中心に よ 多く の企 業 を、若 年者 が望 まし い 初 期キャ リア を形 成で る場 して 発展 させ る ために 、 中小 企業 を 含 広 い範 囲の 企業 に つ
1 JILPT(2005 300人 以 上 、JILPT(2007, 2008 100名 以 上 の 企 業 を 調 査 対 象 し た
2 近 藤 (2013 3
成24年3月 に 卒 業 し た 新 卒 就 職 者 の 早 期 離 職 率 、 い の 学 歴 に お い て も 従 業 員 規 模 が 小 さ い 事 業 所 ほ 大 な 値 を 示 す た え 大 卒 の 場 合 、1,000人 以 上 の 事 業 所 で 22.8%、5~29人 で 51.5%で あ る 高 卒 の 場 合 、1,000人 以 上 で 21.6%、5~29人 で 57.8%で あ る ( 出 典 : 成27年10月30日 厚 生 労 働 省 報 道 発 表 資 料 事 業 所 ハ ロ ー ワ ー ク に 対 し て 、 雇 用 保 険 の 加 入 届 が 提 出 さ た 新 規 被 保 険 者 資 格 取 得 者 の 生 年 月 日 、 資 格 取 得 加 入 日 等 、 資 格 取 得 理 由 各 学 歴 に 新 規 学 校 卒 業 者 推 定 さ る 就 職 者 数 を 算 出 し 、 更 に そ の 離 職 日 離 職 者 数 ・ 離 職 率 を 算 出
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
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いて調 査を 行い 若年 者 雇用の 実態 を把 握し た 上で、 そ の 企業 で 働く若 年者 のキ ャリ ア の 安定性 ・健 全性 を規 定 する要 因を 、主 に雇 用 主側の 要因 に焦 点を 絞 明 に する 必要 が あ る
以上の 問題 意識 に基 、本報 告で 厚 生労 働 省が 成25年10月1日現在 の状 況に つい て実施 した 成25年 若年者 雇用 実態 調査( 以下 本 調査 の 二次 分析を 行う 本調 査 日本標 準産 業分 類( 成19年11月改 定 に 基 く16大 産業 に属 す る全国 の常 用労 働者 5 名以上 の事 業所 、 左 記の事 業所 で就 業す る 15~34 歳の 若年 労働 者 を対象 す る全 国調 査 であ 、中 小企 業を 含 め若年 者の 募集 ・採 用 状況や 雇用 管理 、お よ びそ の 企業 で働 く 若 年者の キャ リア 形成 状 況につ いて 、最 新の 状 況を把 握す るの に適 し ている 以 下の 各章 で そ の 目的 に応 て、本 調査 の事 業所 調 査のデ ータ(以 下 事 業 所デー タ 、事 業所 データ 個 人調 査の デ ータを 紐つ けし たデ ー タ(以 下 統合 デー タ を適 宜分 析に 用い る なお 、統 合デ ータ を用 いる際 に 、調査 時点 におい て学 校に 在籍 し ていた390人 を除 外し た 非在学 者15,567人を 分 析対象 す る
なお本 調査 、 産業 ・ 事業所 規模 別の 層化 抽 出によ る事 業所 調査 を 行った 後、 有効 回答 を 得 た事 業所 に勤 務 する若 年労 働者 を対 象 に、産 業、 事業 所規 模 、就業 形態 (正 社員 / 正 社員以 外の 労働 者 別 の層化 抽出 を行 い、 個 人調査 を実 施し てい る した がっ て本 調査 の 分 析結果 、 ウエ イト 付 けをし ない 状態 で 、 日本で 働く 若年 労働 者 全体の 状況 を正 しく 反 映 で な い し し本 報 告で 、若 年者 の初 期 キャリ ア形 成 事業 所 による 雇用 管理 の実 態 の関連 を詳 細に 検討 す るこ を優 先す るた め 、ウエ イト 付け を行 わ ないこ した そ の た め、産 業、 事業 所規 模 、就業 形態 別の 人数 比 率 、 今後 の調 査研 究 に向け ての 分析 枠組 を 整 理する ため にの み用 い る
2 . 本 報 告 の 構 成
本報告 の構 成を 以下 に 説明す る ま 第1 章 第 3章 で 、わ が 国の事 業所 の若 年労 働 者に対 する 人材 需要 の 多様性 、 事業 所に よ る若年 労働 者に 対す る 雇用管 理の 現状 を概 観 ・ 整理す るこ に よっ て 、若年 者雇 用対 策が 取 組 べ 課題 のう ち 以下の つ につ いて 、 良 好な状 態に ある /問 題 を抱え てい る事 業所 層 の抽出 を試 みる す な わち、 若年 労働 者に 対 す る人材 需要 の開 拓( 課 題1 、多 様な 経歴 の若 年者に 対す る正 規雇 用 の機会 拡大 (課 題 、 若年労 働者 が健 全な 生 活を送 な が 安定 的 にキャ リア を形 成で る職場 環境 の整 備( 課 題 3 で ある た し 現 状で 、正 社員 非 正 社員の 能力 開発 や労 働 条件に つい て同 時に 検 討 するこ 難し い ま た昨今 、若 年正 社員 を 過酷な 労働 条件 で 使 い捨て す る企 業の 存 在 が社会 問題 化し てい る そこ で課 題3 につ い て 正 社員 し て働 く 若年者 に焦 点を 定め る
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
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第1章 若 年労 働者 に 対する 人材 需要 の多 様 性 で 、 若年 労働 者 に対す る人 材需 要の 開 拓(課 題1 に け て の現状 把握 を行 った 具体的 に 、事 業所 の 若年労 働者 に対 する 人 材 需要を 量 質 の両面 分類 した 若年人 材需 要類 型 を 作成し 、各 類型 に属 す る 事業所 の特 徴を 概観 す るこ で、 の よう な 事業所 が若 年労 働者 を 数多く 安定 的な 形で 雇 い 入 て いる の 、反 対 に の よう な事 業所 が 現状で 若 年労 働者 を あま 雇用 して いな い の
、あ るい 不 安定 な 形で雇 用し てい るの 明 にし た( 課題 1
第 章 多 様な 経歴 の 若年者 に対 する 正規 雇 用の機 会拡 大 で 、 事業所 が雇 用し てい る 若年正 社員 の 入 職前 の経歴 、お よび 事業所 による 学校 等卒 業後 3年以 内の 者の 新規 学 卒 者採用 枠で の募 集 の 実 施状況 、正 社員 の求 人 にフリ ータ ーの 応募 が あった 場合 のフ リー タ ー経験 に対 する 評価 事業所 で雇 用す る正 社 員以外 の労 働者 を正 社 員へ転 換さ せる 制度・実 績の有 無 を 多様 な 経歴の 若年 者に 対す る 正規雇 用の 機会 拡大 度合い の指 標 し、 第 1 章で作 成し た 若年 人 材需要 類型 のク ロ ス集計 を行 うこ で 、 のよ うな 事業 所層 が 多 様な経 歴の 若年 者を 正 社員 して 受け 入 る 傾向が よ 高い /低 い の 明 にし た( 課 題
第3章 若 年労 働者 が 健全 つ安 定的 にキ ャ リアを 形成 で る職 場 環境 で 、事 業所 の 若年 正社 員に 期待 す る勤続 期間 若年 正社 員の育 成方 針 若 年正 社員の 自己 都合 退職 状 況 若 年正 社員 の職場 定着の ため に実 施し て いる対 策 を 若年 者が 安定的 にキ ャリ アを 形 成で る雇 用管 理 の 指 標に 、事 業所 が雇 用し て いる若 年正 社員 の 労 働 時間 賃金 を 若 年正社 員が 健全 な生 活 を送る こ がで る 労 働条件 の 指標 し 、 同 く 第1 章で 作成 し た 若年 人材 需要 類型 のク ロス 集計 等を 行 うこ で、 の よう な 事業所 層が 若 年労 働 者 が健全 な生 活を 送 な が 安 定的 にキ ャリ ア を形成 で る職 場環 境 の整備 を 進め てい る / いない 傾向 にあ るの 明 にし た( 課題 3
続く第 章 第 5章 で 、本 調査 の統 合デ ー タを用 いて 、若 年正 社 員に焦 点を 絞 、彼 ・ 彼女 の早 期離 職防 ・職場 定着 支援 に け て分析 を行 った
第 章 若 年正 社員 の 就業状 況 キャ リア 展 望 で 、 若年 正社 員 のキャ リア 展望 を若 年 労働者 の理 想 する キ ャリア コー ス 実際 に 転職を 希望 する 否 によっ て分 類し 、各 類 型 に属す る若 年正 社員 の 特徴を 明 に した 結論を 先に 述べ る 、 転職を 希望 する 若年 者 が 多く勤 める 事業 所の 特 徴 、 第1 章で 抽出 さ た 若年 中心 使い 分 け型( 若年 労働 者比 率 が 高 く そ の 全 員 ま た 一 部 を 非 正 社 員 し て 雇 用 の 事 業 所 の 特 徴 よ く 似 て い た 一 方 で 若年 中心 使い 分け 型 の事 業所 他 の事 業 所類型 比 べて 、よ 多くの 職場 定着 対策 に お いて、 そ の 対策 を 実施し てい る事 業所 ほ 、若 年正 社員 が一 つ の会社 等で 勤続 する こ を理想 し 、 つ現 在 の勤め 先を 転職 した い 希望 して いな い傾 向 が明確 に現 た
こ を うけ て第 5章 若年正 社員 の転 職/ 職 場定着 志向 の規 定要 因 で 、若 年正 社員 の
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転職/ 職場 定着 志向 に 影響を もた す 要因 を 勤務先 事業 所の 雇用 管 理・労 働条 件を 中心 に 探 索する もに 、第 章で見 出さ た 仮説 若年中 心使 い分 け型 の事業 所で 、他 の類 型 の事業 所よ も 多く の 職場定 着支 援対 策が 若 年正社 員の 職場 定着 を 促進す る効 果を 持つ を 検証し た
以 上 の よ う に 第 章 、 第 5 章 で 、 若 年 者 の 離 転 職 / 職 場 定 着 の 問 題 に 取 組 う え で 、 若年正 社員 の現 在の 勤 め先に おけ る転 職希 望 に着目 して た 続 く 第6章 早 期離 職 そ の 後の就 業状 況 で 、 若年労 働者 が最 終学 歴 を終了 後、 最初 に就 職 した就 業先 の離 職状 況 に 着目し て、 若年 者の 離 転職/ 職場 定着 の問 題 に取 組 すな わ ち、学 卒後 の最 初の 就 業 先 数年 以内 に離 職 する早 期離 職の 問題 を 取 上 た 早 期離 職 の理由 そ が 発生 す る 背景 なる 要因 を検 討 し、さ に 、再 就職 な 早期 離職 後の 経歴 ・ 就業状 況 も に就 業 意 識の違 いに つい ても 検 討した
第7章 第 8章 で 、 若年労 働者 の雇 用環 境 を今後 よ 改善 して い くため に必 要な つ の 課題す なわ ち、 職業 生 活に対 する 満足 度の 向 上 、 能力 開発 の促 進 につい て取 組 第 7章 若年 労働 者の職 業 満足度 の構 造 規定 要 因 で 、若 年労 働者 の 職業満 足度 の構 造 、 満足度 を高 める 規定 要 因 を 、若 年労 働者 の 就業形 態( 正社 員/ 非 正社員 に 明 に した 中で も、 若年 労 働者が 勤務 する 事業 所 による 労働 条件 や雇 用 管理 の関 連を 中心 に 検 討を行 った
最後の 第8 章 若年 労 働者の 職業 能力 開発 で 、 若年 雇用 者が 職 場内外 で受 けた 教育 ・ 職業訓 練の 経験 能 力 開発の 必要 性へ の認 識 に注目 し、 こ を規 定 する要 因に つい て検 討 し た ま た、 非正 規社 員 正 社員 への 移行 いうキ ャリ ア形 成上 の 課題に 対し ての 職業 能 力 開発の 影響 、自 己啓 発 して の職 場外 での 教 育訓練 機関 の活 用、 資 格・免 許の 所持 ・取 得 の 現状 課題 につ いて 検 討した
以上の よう に本 報告 で 、多 様な 経歴 の若 年 者が安 定的 つ 健全 に 働 続 け る 職場 作 に けて 、現 状に お いて課 題を 抱え る事 業 所層の 抽出 、 そう し た事業 所に 改善 を促 す た めに必 要な エビ デン ス の探索 、お よび 改善 に 効果的 な対 策の 考察 を 目的に 、 成25年若 年 者雇用 実態 調査 の 個 票デー タを 分析 して た た 、 若年 者の 雇 用問題 多 様 つ複 雑 で あるた め、 本報 告で 全 ての論 点を 議論 する こ なわ ない そ こ で今後 あ たな 課題 の 検 討に取 組 た めに 必 要にな る 思わ る 統 計表を 各章 の最 後に 付 録 し て集 録し てい る こ を くめ 本報 告 が今後 の若 年者 雇用 対 策の一 助 なる こ を 心 祈念 する
引用 文献
近藤絢 子(2013 企 業 の新卒 採用 志向 の現 況 背景 にあ るメ カニ ム 樋口 美雄・財 務省 財 務総合 政策 研究 所編 著 若年 者の 雇用 問題 を 考える pp.127-128
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
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JILPT(2005 第 二新 卒者の 採用 実態 調査 調査シ リー No.3
JILPT(2007 若 年者 の離職 理由 職 場定 着 に関す る調 査 調査 シ リー No.36
JILPT(2008 企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査 調査シリー No.43 JILPT(2009 若年 者 の就業 状況・キ ャリ ア・職業 能力 開発 の現 状 ②― 成19年版 就業
構造基 本調 査 特別 集 計よ 資 料シ リー No.61
小 杉 礼 子 編 (2002 自 由 の 代 償 / フ リ ー タ ー ― 現 代 若 者 の 就 業 意 識 行 動 日 本 労 働 研 究 機構
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
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第 1 章 若 年 労 働 者 に 対 す る 人 材 需 要 の 多 様 性
第 1 節 本 章 の 目 的 と 分 析 手 順
労働市 場に 多 様な 年 齢層の 労働 者が いる が 、その 中で 若年 労働 者 を正規 雇用 する こ に
、企 業に っ て次 の ような メリ ット があ る ま 、就 業経 験に 乏 しい若 年労 働者 熟 練 労 働者 比べ て賃 金を 安 く抑え るこ が で る さ に定 年制 を設 け ている 場合 、採 用時 の 年 齢が若 いほ 勤 続を 期 待で る期 間が 長く な 、欠 員補 充の ため の 採用業 務の 発生 可能 性 を 減 る こ がで る また若 者 可塑 性が 高 く、業 務に 必要 なス キ ルの取 得や 新し い環 境 へ の適応 が 滑に 進 こ が期 待で る 既 存 の社員 に って も、 自 分よ 年齢 が若 い人 の 方 が仕事 を教 えや すく 職 場の人 間関 係を 良好 に 保ちや すい 若 者の 新 しい価 値観 が職 場を 活 性 化する こ も期 待で る ろ う し し一 方 でデメ リッ トも ある 社会経 験・ 就業 経験 が 少 ない若 年者 が職 務を 遂 行で るよ うに なる に 教育 訓練 が必 要 が 、訓練 の担 い手 な る 既 存社員 の業 務に 支障 を たす 恐 があ る ま た1990年代 半 以降 、新卒者 の早 期離 職率( 本 章第3 節に て後 述 が 上昇し て たこ 、若年 者の 採用 採 用 活動や 教育 訓練 に投 る 費用を 回収 で ない リ スクが 相対 的に 高い 考える 企業 もあ る ろ う
したが って 、若 年労 働 者を数 多く し も正 社 員 し て雇 用す る事 業 所 、 採用 活動 や教 育 訓練に 要す るコ スト 、 および 早期 離職 のリ ス クを 案し ても 、な お 若年者 の正 規雇 用に メ リ ットを 見出 し、若年 者を 価値あ る人 材 して 位 置 け てい る 判断 で る そこ で本 章で 、 事業所 の若 年人 材に 対 する需 要の タイ プを 量 (雇用 して いる 労働 者 全体に 占め る若 年者 の 比 率 質( 若年 労働 者 をすべ て正 社員 し て 雇用し てい る 否 の両面 分類 し、 若 年 者を数 多く つ 正社 員 して 雇用 して いる 事 業所の 特徴 を、 若年 労 働者を あま 多 く雇 用 し ていな い事 業所 や、 若 年者を 正社 員以 外の 形 で雇用 する 事業 所の 特 徴 比 較す る そう す る こ に よっ て、 今後 、 若年労 働者 に対 する 人 材需要 を開 拓す るに あ た 、 の よう な事 業 所 層に のよ うな 期待 を ける こ がで そ う 、大 ま な見 取 図 を作成 する
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-】- 第 2 節 若 年 人 材 需 要 類 型 の 抽 出
1 . 作 成 手 順
以下の 手続 に よ 、 若年人 材需 要類 型 を 作成し た 事 業所 調査 に回答 した10,283事 業所の うち 、調 査時 点( 成25年10月 1日 現在 にお いて 若年 労 働者が 人 であ った902 事業所(8.8% を 若 年労働 者皆 無型 定 義した1 次 に、調査 時点 におい て若 年労 働者 が 1人以 上い た9,381 事 業所に つい ての み労 働 者全体 に占 め る 15~34 歳 の若 年労 働者 の比 率
(以下 若年 労働 者比 率 の 均値 を算 出し た こ ろ29.4%( 標準 偏差17.41 で あっ た2 この 均値 よ 若年 労 働者比 率が 大 く、 つ雇用 して いる 若年 労 働者の 全員 が正 社員 で あ る事業 所を 若 年活 躍 型 名 け、 雇用 し ている 若年 労働 者の 一 部もし く 全員 が非 正 社 員であ る事 業所 を 若 年中心 使い 分け 型 名 け た さ に、 若 年労働 者比 率 が 均 値 以下で 、 つ 雇用 して いる若 年労 働者 の全 員 が正社 員で ある 事業 所 を 若年 少数 精鋭 型 、雇 用して いる 若年 労働 者 の一部 もし く 全員 が 非正社 員で ある 事業 所 を 若 年正 社員 希少 型
名 けた そ の結 果、 若年 正社 員希 少型 が3,037(29.5% 最 も多く 、次 いで 若年 中心使 い分 け型 が2,578(25.1% 、 若 年少 数 精鋭型 が2,328(22.6% 、若 年労 働者 に対 して量 ・質 も に高 い 需要が ある 若 年活 躍 型 1,438(14.0% 最も 少な っ た
各類型 の労 働者 構成 を 把握す るた め、 若年 労 働者が 1人 以上 い た 9,381 事業 所に つい て、 若年労 働者 比率 も に、若 年労 働者 全体 に 占める 正社 員の 比率 ( 以下 若年 正社 員比 率 を算出 し、 若 年人 材需 要類型 の 均 値 を算出 した (図 表1 - 1
図 表 1 - 1 若 年 人材 需 要 類 型 別 ・ 若 年労 働 者 比 率 と 若 年 正 社員 比 率 の 平 均 値
1 労 働 者 数 そ の も の が 人 答 え た 事 業 所 皆 無 で あ っ た
2
若 年 労 働 者 が 人 の 902 事 業 所 を 含 全 事 業 所 に つ い て 、 若 年 労 働 者 比 率 を 算 出 し た こ ろ 、 均 値 26.8%( 標 準 偏 差18.59 で あ っ た
若 年 活 躍 型 若 年 少 数 精 鋭 型
1,438事 業 所(14.0% 2,328事 業 所(22.6%
若年者/全労働者 平均 43.9% 若年者/全労働者 平均 16.6%
正社員/若年労働者 平均 100.0% 正社員/若年労働者 平均 100.0%
若 年 中 心 使 い 分 け 型 若 年 正 社 員 希 少 型
2,578事 業 所 (25.1% 3,037事 業 所 (29.5%
若年者/全労働者 平均 45.6% 若年者/全労働者 平均 18.5%
正社員/若年労働者 平均 63.1% 正社員/若年労働者 平均 57.8% 全員非正社員
or 正社員・ 非正社員混在
若年 労働者
なし
若年労働者あり
若年労働者比率=平均超 若年労働者比率=平均以下
若 年 労 働 者 皆 無 型
若年労働者 全員正社員 902
事 業 所
(8.8%
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若年労 働者 比率 の 均 を比較 する 、 若年 活 躍型 43.9%( 標準 偏差13.28 、 若 年中 心使い 分け 型 45.6%(標準 偏差15.15 、 若年少 数精 鋭型 16.6%(標 準偏差7.56 、
若年 正社 員希 少型 18.5%(標 準偏 差6.85 、若 年労 働者 比率 が 均を 超え る前 者 類 型 う し、 均 以下 の 後者 類型 う しの 間 に 大 な 差 み ない 次に 若年 労働 者 の 全てあ るい 一 部を 非 正社員 し て雇 用し て いる 類型 につ いて 若 年正社 員比 率の 均 を 比 較する 、 若 年中 心使 い分け 型 63.1%( 標準偏 差33.03 、 若年 正社員 希少 型 57.8%
(標準 偏差31.26 、 若年 中心 使い 分け 型 の方 がや や正 社員 が 多い傾 向に ある
2 . 産 業 ・ 企 業 規 模 ごと に み た 若 年 人 材 需要 類 型 の 分 布
図表1 - に、 企業 規 模およ び産 業別 に 若 年人材 需要 類型 の 分 布をク ロス 集計 した 結 果を示 した カ イ二 乗 検定の 結果 、産 業、 企 業規模 も に 若年 人 材需要 類型 の間 に 有 意な関 連を もつ こ が 確認で た
図 表 1 - 2 産 業 別 ・企 業 規 模 別 若 年 人 材需 要 類 型 の 分 布
正社員 のみ
非正社員 あり
正社員 のみ
非正社員 あり 若年労働者
皆無型
若年 活躍型
若年中心 使い分け 型
若年少数 精鋭型
若年正社員
希少型 N
産業・ 企業規模計 8.8% 14.0% 25.1% 22.6% 29.5% 10,283
鉱業,砕石業,砂利採取業 35.1% 8.2% 3.8% 40.9% 12.0% 208
建設業 12.3% 20.0% 10.0% 40.4% 17.4% 530
製造業 8.1% 15.2% 26.2% 23.9% 26.7% 1,957
電気・ ガス・ 熱供給・ 水道業 9.7% 15.7% 9.0% 46.0% 19.5% 619
情報通信業 5.7% 32.1% 27.6% 18.4% 16.2% 474
運輸業,郵便業 12.2% 7.3% 15.3% 31.6% 33.6% 614
卸売業 8.4% 19.8% 19.6% 27.1% 25.1% 546
小売業 4.0% 5.0% 33.8% 7.7% 49.4% 544
金融業・ 保険業 6.1% 30.2% 16.2% 25.3% 22.3% 494
不動産業・ 物品賃貸業 11.0% 17.5% 20.1% 22.3% 29.1% 354
学術研究,専門・ 技術サ ビス業 6.5% 20.2% 19.7% 24.7% 29.0% 600
宿泊業,飲食サ ビス業 7.1% 3.1% 57.8% 7.4% 24.5% 351
生活関連サ ビス業,娯楽業 11.1% 8.3% 42.6% 9.4% 28.6% 350
教育,学習支援業 3.9% 6.3% 28.5% 11.4% 49.9% 804
医療,福祉 6.8% 5.4% 49.8% 9.6% 28.5% 800
複合サ ビス事業 6.9% 13.9% 20.6% 20.3% 38.3% 553
サ ビス業( 他 分類されないもの 16.7% 9.5% 14.6% 23.3% 35.9% 485
1,000人以上 3.3% 10.9% 30.0% 19.7% 36.1% 3,967
300~999人 4.1% 14.2% 31.0% 17.4% 33.3% 1,788
100~299人 5.5% 16.3% 24.4% 20.7% 33.1% 1,566
30~99人 8.1% 17.6% 19.2% 31.3% 23.7% 1,441
5~29人 32.5% 16.0% 11.6% 30.3% 9.7% 1,521
*** p<.001 ** p<.01 * p<.05
※調整済み残差の検定で有意かつ正のセルを網掛、負のセルを強調した 企業
規模
***
若年労働者/労働者全体 0%
平均(29.4%)超 平均以下
類型名
産業
***
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
-重-
ま 、 若年 労働 者比 率 が高く 全員 を正 社員 して雇 用し てい る 若 年活躍 型 、 い の企業 規模 にお いて も 1~ 割弱 であ る た し 、常 用労 働者300人未満 の企 業の 事業 所 で
比較 的多 く分 布し て いる また 産業 別で 、 建設 業 情 報通 信業 卸 売業 金 融業 ・ 保険業 学術 研究 ,専 門・技術 サー ビス 業 で比較 的多 い た し 、企 業規 模を 統制 する
(章末 付表 1- 5~ 9 、100人未 満の 企業 規 模で 建 設業 卸売 業 金融 業・ 保険 業 若 年活 躍型 で なく 若年 少数 精鋭 型 や 若年 労働 者皆 無 型 へ 分布 が偏 るた め 、 大企業 でも 中小 企業 で も 若年 活躍 型 が多 い産業 情 報通 信業 学 術研 究,専門・技 術 サービ ス業 の つ で ある な でも 情 報 通信業 中小 規模 の 方が大 企業 よ も若 年 労 働者比 率・若 年正 社員 比率が も に高 いほ で( 章末 付表 1- ② 、1-3 ② 、若 年労 働者 に対す る人 材需 要が 量 ・質 もに 最も 旺盛 な 産業 いえ る ろう
次に 若年 少数 精鋭 型 、 小規 模企 業の 事 業所や 、 鉱業 ,砕 石業 ,砂利 採取 業 建 設 業 電気・ガ ス・熱 供 給・水道 業 運輸 業 ,郵便業 卸売 業 い った第 二次 産業 や比 較 的古く ある 第 次 産業で 多い こ のう ち 鉱業 ,砕 石業 ,砂 利 採取業 建設 業 運 輸 業,郵便 業 若 年労 働 者比率 が全 体に 低い こ ( 章末 付表 1- ② 、組 織の 高齢 化 いう課 題を 抱え てい る 可能性 があ る この 傾 向 企 業規 模が 小さ く なる さ に著 しい 一 方で、 鉱業 ,砕 石業,砂利採 取業 建 設業 電気・ガス・熱 供給・水道業 企業 規模 を 問わ 若年 労働 者に 占 める若 年正 社員 の比 率(以 下 若 年正 社員 比率 が著 しく 高く 8~9 割にの ぼる (章 末付 表 1-3 ② 以 上よ 特 に小規 模企 業の 鉱 業 ,砕石 業, 砂利 採取 業
建設 業 の事 業所 、若年 労働 者に 対す る 人材需 要の 発生 頻度 小さく 現状 で 若年 労 働 者が く僅 で ある 場 合もあ るが 、若 年者 を 雇う場 合に 正 社員 して雇 用し 、高 齢化 が 進
組織 を活 性化 する 役 割を期 待し てい るこ が推察 さ る
この 若年 少数 精鋭 型 に分 布が 似て いる の が、若 年労 働者 が全 く いない 若 年労 働者 皆 無型 で ある 5~29人規模 の事 業所 で多 く 、産 業別 で 鉱業 ,砕 石業 ,砂 利採 取業 建 設業 運 輸業 ,郵便業 サ ービ ス業( 他に分 類さ ない もの で多 い なお 規模 を統 制す る ( 章末 付表 1- 5 ~9 、100人以 上で 電気・ガ ス・熱供 給・水道業 、30~99人 で
金 融業 ・保 険業 でも比 較的 多く 分布 し ている
次に、 若年 労働 者比 率 が低く 若年 者の 全員 ま た 一 部を 非正 社員 して雇 用す る 若年 正 社員希 少型 、規模 が大 い企 業の 事業 所 で多い また 産業 別で 運輸 業・郵便 業 小 売業 教 育、 学習 支援 業 複合 サー ビス 事業 サ ービ ス業 (他 に分 類さ ない もの で 多い し し企 業規 模 を統制 する 、100 人 未満の 企業 の事 業所 で こ の 産業 の大 半 が 他の類 型の ほう へ分 布 が偏 、30~99人 規模 で サー ビス 業( 他 に分類 さ ない もの に加え て 医療・福祉 で、5 ~29人規 模で 製造 業 で 若 年正 社 員希少 型 が多 い(章 末付表 1- 5~ 9
最後に 、若 年労 働者 比 率が高 く若 年者 の全 員 また 一部 を非 正社 員 して 雇用 する 若 年 中心使 い分 け型 規 模が大 い 企業 の事 業 所で多 い 産業 別に 、 小売 業 宿 泊業 ,飲
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-10-
食サー ビス 業 、 生 活 関連サ ービ ス業 、娯 楽 業 教育 、学 習支 援業 医 療、 福祉 いっ た近年 成長 著し い分 野 に多く 、特に 宿 泊業 ,飲食サ ービ ス業 医療 、福 祉 規 模を 問わ 一貫 し て 若 年中 心 使 い分 け 型 が 多い ( 章 末付 表 1 - 5 ~9 こ の 感 情 労 働3を伴 う対人 サー ビス 業務 が 中心の 成長 産業 、 医 療・福 祉を 除く 若 年 労働者 に占 める 正社 員 の 比率が 低い4傾向 があ る 特に 宿 泊業 ,飲 食 サービ ス業 、 生活 関 連サー ビス 業、 娯楽 業
、労働 者全 体に 占め る 若年労 働者 の比 率が 高 い5一方 で 、若 年労 働者 に 占める 正社 員の 比率 が低い こ 、若 年非 正社員 への 依存 度が 高 い産業 い える な お、100~299人規 模で
情報 通信 業 、1,000人以上 規模 で 製 造 業 で も 若年 中心 使 い分け 型 が多 い
第 3 節 第 1 章 の ま と め
本章で 、 若年 者を 数 多く正 社員 し ての み 雇用す る 若年 活躍 型 の事 業所 の特 徴を 他 の類型 比 較し なが みて た そ の結 果、 若年活 躍型 、 建設 業 卸売 業 金 融業・ 保険業 で 規 模の 大 い企 業の 事業 所に 限 定さ てい たが 、 情報 通信業 学術 研究 、専 門・技 術サ ービ ス業 いっ た知 的集 約産 業 で 小 規模 企業 の事 業 所にも 多く 存在 する こ が明 に なっ た こ の 事業 所 既に 若 年労働 者に 対し て量 ・ 質 も に旺 盛な 人材 需 要 を持っ てお 、 求人 開 拓にお いて 主な ター ゲ ット すべ 層 い え よう
次に、 小規 模企 業の 第 二次産 業・ 古く あ る第 次産 業で 、 若 年労働 者を 全く 雇用 し ていな い 若年 労働 者 皆無型 が 多い が、 雇 用する 場合 に く 少 数を正 社員 し ての み 雇 用する 若 年少 数精 鋭 型 が 多い こ の 事業所 高 齢化 が進 でお 、組 織を 活性 化 し 将来の 中核 的役 割を 担 うこ を若 年者 に期 待 してい る可 能性 があ る し し同 時に 若年 者 の 雇用経 験が 少な いこ 、 若年 者を 受け 入 る職 場環 境や 雇用 管 理体制 が整 って いる う 確 め る必 要が あ る
3
感 情 労 働 顧 客 の 適 な 精 神 状 態 を 創 出 す た め に 、職 務 に 応 た 感 情 の 維 持 表 現 を 行 う こ が 要 求 さ る 労 働 接 客 業 や 対 人 サ ー ビ ス 業 に お け る 感 情 を 分 析 す る た め に 、ホ ッ ク シ ー ル ,A.R. に よ っ て1970 年 代 に 考 案 さ た 概 念 で あ る ( 中 森 弘 樹 、2012 現 代 社 会 学 辞 典 弘 文 堂 、p.227
4
産 業 別 に み た 若 年 労 働 者 に 占 め る 正 社 員 の 比 率 、産 業 計 で 76.2%で あ る の に 対 し 、小 売 業 38.8%、 宿 泊 業 ・ 飲 食 サ ー ビ ス 業 42.9%、 生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 ・ 娯 楽 業 49.9%、 教 育 ・ 学 習 支 援 業 59.1%、医 療 , 福 祉 77.2%で あ っ た ( 章 末 付 表 1 - 3 ②
5 産 業 別 に み た 労 働 者 に 占 め る 若 年 労 働 者 の 比 率 、産 業 計 で 26.8%で あ る の に 対 し 、小 売 業 28.3%、宿 泊 業 , 飲 食 サ ー ビ ス 業 39.0%、生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 , 娯 楽 業 37.5%、教 育 , 学 習 支 援 業 26.8%、医 療 , 福 祉 31.4%で あ る ( 章 末 付 表 1 - ②
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
-11-
資 料 1 - 1 産 業 別 早期 離 職 率 厚 労 省 報 道発 表 資 料 平成 27年10月30日
また 、若 年中 心使い 分け型 が多 い産 業 、新規学 卒者 の卒 業後 3 年以内 の離 職率 が高 い 産業 重な る( 資料 1 -1 厚 生労 働省 報道 発表資 料( 成27年10月30日 新規 学卒 者の離 職状 況( 成24年3月 卒業 者の 状況 6 によ 、新 規学 卒 就職者 のう ち卒 業後 3 年以内 に離 職し た者 ( 以下 早期 離職 者 称する の 比率 、 大 学卒よ も 中学 ・高 校 卒 で、大 企業 よ も中 小 企業で 多い そ して 産 業別で 、 感情 労働 を 伴う対 人サ ービ スが 中 心 業務の 労働 集約 産業 で 高い7 こ の成 長産 業 事業 拡大 のス ー が速く 、事業 所の 設立 年が新 しい 場合 が多 い 推察 で る した が って、 従業 員の 年齢 構 成が若 い一 方で 若年 労 働 者の雇 用を 管理 する 経 験が十 分蓄 積さ て い ない可 能性 があ る ま た先述 の お 、特 に 宿 泊業・ 飲食 サー ビス 業 や生活 関連 サー ビス 業 ・娯楽 業 、若 年非 正 社員へ の依 存度 が高 く 、 若年正 社員 同 年代 の 非正社 員を 管理 する 役 割を期 待さ て いる 推察さ る こ うし た 労 働環境 が若 年正 社員 の 職場定 着に 何 の 影 響を与 えて いる 可能 性 があ 、今 後検 討す る 必 要があ る
6 事 業 所 ハ ロ ー ワ ー ク に 対 し て 、 雇 用 保 険 の 加 入 届 が 提 出 さ た 新 規 被 保 険 者 資 格 取 得 者 の 生 年 月 日 、 資 格 取 得 加 入 日 等 、 資 格 取 得 理 由 各 学 歴 に 新 規 学 校 卒 業 者 推 定 さ る 就 職 者 数 を 算 出 し 、 更 に そ の 離 職 日 離 職 者 数 ・ 離 職 率 を 算 出
7 大 卒 で 宿 泊 業 ・ 飲 食 サ ー ビ ス 業 が 53.2%、 生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 ・ 娯 楽 業 が 48.2%、 教 育 ・ 学 習 支 援 業 が 47.6%、 サ ー ビ ス 業( 他 に 分 類 さ な い も の が39.1%、小 売 業 が38.5%、 医 療 ・ 福 祉 が 38.0%、 高 校 で 宿 泊 業 ・ 飲 食 サ ー ビ ス 業 が66.2%、 生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 ・ 娯 楽 業 が61.1%、 教 育 ・ 学 習 支 援 業 が59.8%、 小 売 業 が51.9%、 建 設 業 が50.0%で あ る ( 厚 生 労 働 省 報 道 発 表 資 料 成27年10月30日
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
-1「-
章 末 付 表 1 - 1 産 業別 ・ 企 業 規 模 比 率
章 末 付 表 1 - 2 産業 別 ・ 企 業 規 模 別 事 業所 の 労 働 者 全 体 に 占 める 若 年 者 の 比 率 段 階 1,000人
以上
300~ 999人
100~
299人 30~99人 5~29人 N 鉱業, 砕石業, 砂利採取業 8.2% 4.3% 7.2% 28.4% 51.9% 208
建設業 26.8% 13.0% 12.8% 21.9% 25.5% 530
製造業 28.4% 17.4% 18.2% 17.1% 18.9% 1957
電気・ ガス・ 熱供給・ 水道業 70.9% 12.1% 8.9% 4.7% 3.4% 619
情報通信業 24.1% 18.6% 17.9% 19.2% 20.3% 474
運輸業, 郵便業 46.7% 11.7% 15.6% 14.2% 11.7% 614
卸売業 33.0% 19.4% 16.8% 15.8% 15.0% 546
小売業 56.8% 13.6% 8.3% 7.0% 14.3% 544
金融業・ 保険業 62.3% 17.0% 12.6% 4.9% 3.2% 494
不動産業・ 物品賃貸業 23.2% 18.9% 22.9% 18.6% 16.4% 354 学術研究, 専門・ 技術サ ビス 業 40.8% 12.5% 11.5% 17.2% 18.0% 600 宿泊業, 飲食サ ビス業 33.9% 18.8% 19.4% 14.0% 14.0% 351 生活関連サ ビス 業, 娯楽業 26.9% 15.7% 21.7% 19.1% 16.6% 350
教育, 学習支援業 56.0% 19.7% 10.8% 6.8% 6.7% 804
医療, 福祉 30.4% 21.5% 19.8% 14.4% 14.0% 800
複合サ ビス 事業 45.9% 32.4% 12.3% 6.1% 3.3% 553
サ ビス 業( 他 分類されないもの 26.4% 20.2% 17.5% 17.9% 17.9% 485
全体 38.6% 17.4% 15.2% 14.0% 14.8% 10,283
*** p<.001 ** p<.01 * p<.05
※調整済み残差の検定で有意かつ正のセルを網掛、負のセルを強調した 産業
***
若年労働者
皆無 20%未満
20%~ 30%未満
30%~ 50%未満
50%~
100% 計 N
(N=902) (N=3,030) (N=2,470) (N=2,754) (N=1,127)
産業・ 企業規模計 8.8% 29.5% 24.0% 26.8% 11.0% 100.0% 10,283
鉱業,砕石業,砂利採取業 35.1% 37.0% 15.9% 10.6% 1.4% 100.0% 208
建設業 12.3% 35.3% 24.2% 23.6% 4.7% 100.0% 530
製造業 8.1% 25.4% 26.8% 33.7% 6.0% 100.0% 1,957
電気・ ガス・ 熱供給・ 水道業 9.7% 34.9% 32.6% 20.8% 1.9% 100.0% 619
情報通信業 5.7% 15.4% 20.7% 32.5% 25.7% 100.0% 474
運輸業,郵便業 12.2% 44.3% 21.5% 15.5% 6.5% 100.0% 614
卸売業 8.4% 26.2% 27.1% 30.6% 7.7% 100.0% 546
小売業 4.0% 35.3% 23.2% 23.3% 14.2% 100.0% 544
金融業・ 保険業 6.1% 27.3% 21.3% 33.8% 11.5% 100.0% 494
不動産業・ 物品賃貸業 11.0% 32.8% 19.8% 17.5% 18.9% 100.0% 354
学術研究,専門・ 技術サ ビス業 6.5% 30.0% 25.5% 27.5% 10.5% 100.0% 600
宿泊業,飲食サ ビス業 7.1% 17.9% 16.2% 27.1% 31.6% 100.0% 351
生活関連サ ビス業,娯楽業 11.1% 26.3% 13.1% 13.7% 35.7% 100.0% 350
教育,学習支援業 3.9% 34.3% 28.1% 25.1% 8.6% 100.0% 804
医療,福祉 6.8% 18.3% 20.6% 39.5% 14.9% 100.0% 800
複合サ ビス事業 6.9% 28.8% 31.6% 25.5% 7.2% 100.0% 553
サ ビス業( 他 分類されな いもの 16.7% 42.5% 16.9% 16.3% 7.6% 100.0% 485
1,000人以上 3.3% 29.9% 27.7% 28.9% 10.2% 100.0% 3,967
300~999人 4.1% 27.1% 24.9% 32.7% 11.1% 100.0% 1,788
100~299人 5.5% 29.9% 25.3% 28.4% 10.9% 100.0% 1,566
30~99人 8.1% 34.7% 21.4% 24.8% 10.9% 100.0% 1,441
5~29人 32.5% 25.6% 14.6% 14.4% 12.9% 100.0% 1,521
*** p<.001 ** p<.01 * p<.05
※調整済み残差の検定で有意かつ正のセルを網掛、負のセルを強調した 産業
***
企業規模
***
労働政策研究・研修機構(J I L PT )
-1」-
章 末 付 表 1 - 2 ② 産業 ・ 企 業 規 模 別 事 業 所の 労 働 者 全 体 に 占 め る若 年 者 の 比 率 平 均 値
企業規模計 1,000人以上 300~999人 100~299人 30~99人 5~29人
平均値 26.8% 28.2% 29.0% 27.5% 25.8% 20.7%
標 準 偏 差 18.592 16.943 17.043 17.899 19.158 22.802
N 10,283 3,967 1,788 1,566 1,441 1,521
平均値 12.6% 29.7% - 23.2% 13.6% 7.1%
標 準 偏 差 13.360 12.415 - 13.089 11.765 10.533
N 208 17 9 15 59 108
平均値 22.1% 26.0% 25.1% 25.9% 20.4% 16.0%
標 準 偏 差 15.448 13.840 14.438 12.552 13.931 17.913
N 530 142 69 68 116 135
平均値 26.6% 29.4% 30.5% 29.5% 26.2% 16.3%
標 準 偏 差 15.344 12.514 13.688 14.613 14.938 17.098
N 1,957 556 341 356 335 369
平均値 21.2% 22.1% 19.0% 18.3% 21.1% 18.3%
標 準 偏 差 12.583 11.650 12.086 14.283 15.342 20.793
N 619 439 75 55 29 21
平均値 36.3% 32.7% 34.3% 39.7% 41.4% 34.8%
標 準 偏 差 20.893 19.676 17.404 18.462 21.370 25.383
N 474 114 88 85 91 96
平均値 20.0% 26.9% 21.5% 13.3% 10.9% 10.9%
標 準 偏 差 17.170 18.200 16.816 11.778 10.557 12.880
N 614 287 72 96 87 72
平均値 26.5% 26.3% 28.7% 30.0% 26.9% 19.4%
標 準 偏 差 16.325 15.591 13.179 15.192 16.278 20.530
N 546 180 106 92 86 82
平均値 28.3% 26.4% 33.1% 27.6% 28.5% 32.0%
標 準 偏 差 20.253 16.885 21.826 21.548 25.328 25.985
N 544 309 74 45 38 78
平均値 28.0% 28.2% 28.7% 32.5% 19.9% 16.7%
標 準 偏 差 16.183 14.805 16.747 17.905 17.120 22.122
N 494 308 84 62 24 16
平均値 27.7% 25.8% 34.2% 27.2% 28.4% 23.0%
標 準 偏 差 23.655 22.853 21.648 23.591 24.502 25.226
N 354 82 67 81 66 58
平均値 26.8% 27.8% 26.5% 27.7% 25.5% 25.3%
標 準 偏 差 16.894 14.245 14.177 16.354 20.138 20.798
N 600 245 75 69 103 108
平均値 39.0% 45.1% 39.0% 37.1% 36.3% 29.1%
標 準 偏 差 25.438 25.095 22.756 23.288 24.756 29.890
N 351 119 66 68 49 49
平均値 37.5% 47.3% 39.2% 32.6% 33.3% 31.6%
標 準 偏 差 30.209 30.063 27.850 28.338 27.736 34.357
N 350 94 55 76 67 58
平均値 26.8% 26.8% 22.1% 24.1% 31.4% 39.6%
標 準 偏 差 16.894 14.422 14.779 13.746 21.252 29.706
N 804 450 158 87 55 54
平均値 31.4% 38.6% 33.5% 26.9% 28.2% 22.5%
標 準 偏 差 17.710 16.354 12.972 12.956 16.437 25.706
N 800 243 172 158 115 112
平均値 25.7% 22.0% 30.0% 28.2% 26.7% 22.2%
標 準 偏 差 14.529 13.670 14.880 14.090 11.564 16.824
N 553 254 179 68 34 18
平均値 19.3% 23.0% 20.9% 17.1% 18.7% 14.8%
標 準 偏 差 17.825 17.422 18.281 17.033 15.798 19.521
N 485 128 98 85 87 87
※平均値より10ポイント 以上大 いセル を網掛し、10ポイント 以上小さいセル を強調した 医療,福祉
教育,学習支援業 生活関連サ ビス業, 娯楽業
※度数(N)が10以下のセル 平均値と標準偏差を- で示した 産業計
学術研究,
専門・ 技術サ ビス業 不動産業・ 物品賃貸業 金融業・ 保険業 小売業 卸売業 運輸業,郵便業 情報通信業 電気・ ガス・ 熱供給・ 水道業 製造業 建設業 鉱業,砕石業, 砂利採取業
宿泊業, 飲食サ ビス業
サ ビス業
( 他 分類されないもの 複合サ ビス事業
労働政策研究・研修機構(J I L PT )