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第 7 節 若 年 正 社 員 の 賃 金

次に 若年 正社 員の 賃 金につ いて 検討 しよ う 本調 査の 個人 調査 で 、若 年労 働者 に9 月 に 勤務先 事業 所 支 払 わ た 月額 賃金( 税込 の金額 を選 択式 で尋 ている その 回答 若 年人材 需要 類型 の クロス 集計 表を 企業 規 模 に作 成し た

ま 男性 につ いて 図 表3- 6① をみ てい こ う 全 体的 な傾 向を 述 べる 、男 性の 賃金 企業規 模が 大 いほ 高い9 そこ で、企 業規 模 に 若 年人 材需 要 類型 賃 金 の関 連 をみて いこ う カイ 二 乗検定 の結 果、 企業 規 模

100

999

人に おい てのみ 有意 な関 連が み

た 企業 規模

1,000

人以上 で 類型 に関 わ

30

万 以上 の人 が 3割を 超え る こ に 対して 5~

99

人で 類 型に関 わ

20

25

万 未 満の 比率 が3 割 強を占 め、

30

万 以上

の比率

1,000

人 以上 の約半 分で ある そ し て

100

999

人 で 若年 労働者 を全 て正 社員

図 表 3 - 6 企 業 規模 ・ 若 年 人 材 需 要 類型 別 若 年 正 社 員 の 月額 賃 金 男 性

9 賃 金 年 齢 や 学 歴 強 い 関 連 を も つ の で 、企 業 規 模 に 男 性 若 年 正 社 員 の 学 歴・年 齢 の 分 布 を 確 め た

ろ 、企 業 規 模 が 大 い ほ 男 性 若 年 正 社 員 の 学 歴 が 高 い( 章 末 付 表 3 -

10

確 認 さ た が 、企 業 規 模 が 大 い ほ 男 性 若 年 正 社 員 の 年 齢 し ろ 若 っ た ( 章 末 付 表 3 -

11

支給 なし

15

万円 未満

15

20

円未満

20

25

円未満

25

30

円未満

30

万円 以上 不詳

全体

.3% 2.3% 12.0% 28.4% 24.7% 32.1% .3% 2,997

若年活躍型

2.2% 12.7% 29.1% 25.0% 31.0% 632

若年中心使い分け型

.4% 3.0% 11.5% 28.4% 26.3% 30.3% .2% 1,115

若年少数精鋭型

.2% 2.2% 13.0% 25.2% 26.7% 32.2% .4% 453

若年正社員希少型

.5% 1.6% 11.5% 29.5% 21.0% 35.4% .5% 797

全体

.1% 3.1% 21.4% 37.2% 21.5% 16.2% .4% 1,921

若年活躍型

2.9% 19.2% 34.5% 24.1% 18.7% .7% 557

若年中心使い分け型

.3% 3.4% 22.0% 38.7% 20.9% 14.5% .2% 626

若年少数精鋭型

3.0% 17 .4% 37.1% 25.1% 17.1% .3% 334

若年正社員希少型

3.2% 26.7% 38.9% 15 .8% 14.9% .5% 404

全体

.2% 5.0% 23.6% 35.1% 19.1% 16.4% .6% 1,231

若年活躍型

.4% 4.0% 19.8% 36.3% 22.3% 16.5% .7% 449

若年中心使い分け型

5.9% 22.9% 33.0% 18.1% 18.6% 1.6% 188

若年少数精鋭型

.2% 5.7% 27.2% 33.9% 16.2% 16.7% 437

若年正社員希少型

4.5% 25.5% 37.6% 19.1% 12.7% .6% 157

全体

.2% 3.1% 17.3% 32.5% 22.6% 24.0% .4% 6,149

若年活躍型

.1% 2.9% 16.8% 32.9% 23.9% 22.8% .4% 1,638

若年中心使い分け型

.3% 3.4% 16.0% 32.2% 23.7% 24.1% .3% 1,929

若年少数精鋭型

.2% 3.7% 19.3% 31.5% 22.5% 22.5% .2% 1,224

若年正社員希少型

.3% 2.4% 17.7% 33.2% 19 .2% 26.7% .5% 1,358

*** p<.001 ** p<.01 * p<.05

※検定時 支給なし 不詳 を除いた

※カイ 二乗検定の結果有意であった変数 ついてのみ調整済み残差の検定で有意かつ正のセルを網掛、負のセルを強調し た

※回答がなかったセル 空欄と し ている

5~99人

合計

*

平成25年9 支払われた賃金総額(税込

N

-【】-

して雇 用す る 若年 活 躍型 若年 少数 精 鋭型 で比 較的 賃金 が 高く、 若年 労働 者を 非 正 社員 して も雇 用す る 若年 中心 使い 分け 型 若年 正社 員希 少 型 で 賃金 が低 い傾 向 が ある 特に 若年 正社 員希少 型

15

20

万 未満 の割 合が 突出 し て高く 、

25

30

万 未 満の比 率が 著し く低 い 企業 規模

100

999

人の事 業所 で 、男 性 若年正 社員 の年 齢 若 年 労働者 比率 の低 い 若年 少数精 鋭型 若 年正 社 員希少 型 で高 く、若 年 労働者 比率 が高 い 若 年活躍 型 若 年中 心使 い分け 型 で低 い( 章 末付表 3- 8① した がって 若 年少 数精 鋭 型 の 賃金 が高 いの 、所属 する 男性 若年 正 社員の 年齢 が高 いた め もし な い し し 、 若年 活躍 型 の賃 金 が高い の 年齢 の効 果 言 えな い 第1 章 でみた よう に 若年 人 材 需要類 型 産業 有 意 な関連 をも ち 、企 業規 模

100

999

人 の 若 年 活躍型 の事 業所 、 情報通 信業 、卸 売業 、 金融・ 保険 業、 学術 研 究、専 門・ 技術 サー ビ ス業な が 多い (章 末 付 表1- 6、 1- 7 こ うした 産業 の偏 が 賃 金の高 さの 一因 も し ない10

図 表 3 - 6 ② 企 業 規模 ・ 若 年 人 材 需 要 類型 別 若 年 正 社 員 の 月額 賃 金 女 性

10

な お

100

999

人 規 模 で 若 年 人 材 需 要 類 型 男 性 若 年 正 社 員 の 学 歴 の 間 に 有 意 な 関 連 っ た

( 章 末 付 表 3 - 9 ①

支給 なし

15

万円 未満

15

20

円未満

20

25

円未満

25

30

円未満

30

万円 以上 不詳

全体

.3% 6.3% 24.0% 36.6% 18.3% 14.0% .4% 1,876

若年活躍型

.4% 9.4% 29.0% 34.9% 12 .5% 13.7% 255

若年中心使い分け型

.5% 5.4% 22.5% 37.7% 19.9% 13.5% .6% 881

若年少数精鋭型

9.3% 21.3% 33.3% 19.1% 16.4% .4% 225

若年正社員希少型

5.0% 25.2% 37.1% 18.3% 14.0% .4% 515

全体

.2% 14.5% 38.7% 32.4% 8.5% 5.2% .5% 1,317

若年活躍型

13.6% 41.4% 34.0% 6.5% 3.9% .6% 309

若年中心使い分け型

.2% 16.0% 36.8% 29.9% 9.4% 7.0% .6% 511

若年少数精鋭型

11.3% 37.3% 37.9% 9.6% 4.0% 177

若年正社員希少型

.3% 14.7% 40.0% 31.9% 8.4% 4.1% .6% 320

全体

.4% 20.2% 43.5% 24.2% 5.5% 5.4% .7% 687

若年活躍型

18.1% 45.9% 23.7% 7.0% 4.1% 1.1% 270

若年中心使い分け型

13 .9 % 47.6% 21.9% 6.4% 9.6% .5% 187

若年少数精鋭型

1.8% 29.9% 37.2% 24.4% 1 .2% 4.9% .6% 164

若年正社員希少型

22.7% 37.9% 31.8% 7.6% 66

全体

.3% 11.6% 32.4% 33.0% 12.7% 9.5% .5% 3,880

若年活躍型

.1% 13.8% 39.1% 30.9% 8 .5% 7 .0 % .6% 834

若年中心使い分け型

.3% 9 .9 % 30 .1% 33.3% 14.9% 11.0% .6% 1,579

若年少数精鋭型

.5% 15.9% 30.9% 32.2% 11.0% 9.2% .4% 566

若年正社員希少型

.1% 9 .8 % 31.4% 34.9% 14.0% 9.4% .4% 901

*** p<.001 ** p<.01 * p<.05

※検定時 支給なし 不詳 を除いた

※カイ 二乗検定の結果有意であった変数 ついてのみ調整済み残差の検定で有意かつ正のセルを網掛、負のセルを強調し た

※回答がなかったセル 空欄と し ている

5~99人

***

合計

***

平成25年9 支払われた賃金総額(税込

N 1,000

人以上

*

100~999人

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

-【8-

同様に 、女性 につ いて もみて いこ う(図 表3 -6② 全体 的な 傾向 を先に 述べ る 男 性 の違い に注 目す る 、 女性の 賃金 全 体的 に 男性よ も 低い 金額 に 偏って 分布 して いる 男 性で 企業 規模

1,000

人以上 で

30

万 以 上 が、

1,000

人未 満で

20

25

万 が最 多数 層 であっ たが 、女性 で 企業規 模

1,000

人 以上 でも

20

25

万 、

1,000

人未 満で

15

20

万 また

20

25

万 が 最多数 層 なる そし て 、企 業規 模が 大 いほ 高賃金 であ る点 や、

特に企 業規 模 が

1,000

人 以上で ある 否 に よ って大 な 差が ある 点 男性 同 様で ある11 次に 若年 人材 需要 類 型 別 の賃 金額 を比 較 する カイ 二乗 検定 の 結果、 男性 で 有意 で な っ た 5 ~

99

人 、

1,000

人 以 上 の 企 業 規 模 に お い て 有 意 な 関 連 が 見 た 企 業 規 模

1,000

人以 上の 事業 所で 若年 労働 者を 全て 正 社員 して 雇用 する 若年活 躍型 若年 少数

精鋭型 の 賃金 が他 の 類型よ 低 い傾 向が 見 る こ の分 析結 果 こ 二 つの 類型 で 女 性若年 正社 員の 学歴 が 高卒に 偏る こ に由 来 する 思わ る12 一方 、5 ~

99

人規 模で 若 年労働 者比 率の 小さ い 若 年少 数精 鋭型 若 年正社 員希 少型 で賃 金が低 く 、若 年労 働者 比 率の高 い 若年 活躍 型 若年 中心 使い 分け 型 で賃金 が高 い傾 向が み る 特 に 若 年中 心使い 分け 型 で

30

万 以 上の 人が 約1 割を占 める こ 二 つの類 型で 賃金 が高 い の

、 女 性 若 年 正 社 員 の 年 齢 や 学 歴 関 係 が 無 く13、 若 年 者 自 身 の 要 因 よ も 産 業 や 職 種 な の事 業所 側の 要因 が 作用し てい る 推察 さ る

11

女 性 に つ い て も 、企 業 規 模 に 女 性 若 年 正 社 員 の 学 歴・年 齢 の 分 布 を 確 め た こ ろ 、企 業 規 模 が 大 い ほ 女 性 若 年 正 社 員 の 学 歴 が 高 い( 章 末 付 表 3 -

10

確 認 さ た が 、企 業 規 模 が 大 い ほ 女 性 若 年 正 社 員 の 年 齢 し ろ 若 っ た ( 章 末 付 表 3 -

11

12

企 業 規 模

1,000

人 以 上 の 事 業 所 で 女 性 若 年 正 社 員 の 年 齢 若 年 正 社 員 希 少 型 で 最 も 高 く 若 年 中 心 使 い 分 け 型 で 最 も 若 い( 章 末 付 表 3 - 8 ② ま た 大 学 卒 の 割 合 若 年 正 社 員 希 少 型 で 最 も 高 く 、 若 年 中 心 使 い 分 け 型 専 修 学 校 卒 、 若 年 活 躍 型 若 年 少 数 精 鋭 型 高 校 卒 の 割 合 が 高 い ( 章 末 付 表 3 - 9 ②

13

企 業 規 模 5 ~

99

人 の 事 業 所 で 女 性 若 年 正 社 員 の 年 齢 お よ び 学 歴 若 年 人 材 需 要 類 型 の 関 連 有 意 で っ た ( 章 末 付 表 3 - 8 ② 、 3 - 9 ②

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

-【重-

第 8 節 第 3 章 の ま と め

本章 の目 的 、 の ような 事業 所層 が 若 年労働 者が 健全 な生 活 を送 なが 安 定的 に キ ャリア を形 成で る 職 場環境 の整 備 を進 め ている /い ない 傾向 に あるの 、 事業 所に よ る 若年正 社員 に対 する 雇 用管理 、 こ の 事 業所で 実際 に働 く若 年 正社員 の労 働条 件 明

に する こ であ っ た 図 表3 -7 、 本 章での 分析 結果 の要 点 を 若 年人 材需 要類 型 に ま め図 式化 し たもの であ る この 図 、 そ の類 型 の特徴 以 下の 様に 言 え る ろ う

1 . 若 年 活 躍 型

ま 、 若年 労働 者比 率 が高く 全員 を正 社員 して雇 用す る 若年 活 躍型 で 、最 も若 年 者が長 期的 にキ ャリ ア を形成 で るよ うな 雇 用管理 が行 わ てい た すな わち 、事 業所 側 若年正 社員 に定 年ま で の勤続 を期 待し 、新 卒 採用 けで なく 中途 採 用した 若年 正社 員に 対 し ても長 期育 成を 行う 傾 向が高 い また 、若 年 正社員 の自 己都 合退 職 する傾 向 企業 規模

100

人以上 の事 業所 で 最 も低い た し 、企 業 規模

1,000

人 以上 の事 業所で 女 性若 年正 社 員 の賃金 が他 の類 型よ 低く 、企 業規 模5 ~

99

人の事 業所 で 女性 若 年正社 員の 労働 時間 が 長 い傾向 があ る すな わ ち、労 働条 件 やや 厳 しめ が、 雇用 の安 定 長期 的な 教育 訓練 を 受 け る点 で 若年 者 に っ てメ リッ トが 大 いタ イプ の事 業所 いえよ う

2 . 若 年 少 数 精 鋭 型

次に、 若年 労働 者比 率 が低く 全員 を正 社員 して雇 用す る 若年 少 数精鋭 型 、 中小 企 業の事 業所 にお いて も 若年正 社員 に定 年ま で の勤続 を期 待す る傾 向 が高く 、若 年正 社員 が 自 己都合 退職 する 傾向 も 低い し し長 期的 な 育成を 行う 傾向 があ ま 高く ない 労 働条 件 企業規 模に よっ て大 く異な るた め一 概に い えない 先 述の お 若年 少数 精鋭 型 若 年正社 員を 新規 雇用 す る需要 の発 生頻 度が 低 いため 、体 系的 な教 育 訓練が 制度 化さ て い な いの もし な い 若 年少数 精鋭 型 、若年 正社員 を採 用す る場 合 に 純 然た る新 卒者 を 新卒採 用す る 、無 職 ・非正 規の 若年 者を 新 規採用 する 傾向 が高 い が、こ の若 年者 、 就業経 験や 社会 経験 が 十分で な いこ が 想 定で る した がっ て 若年 少数 精鋭 型 の 事 業所に 対し て 、能 力 開発に 関す る支 援を 行 う必要 があ る いえ よ う

3 . 若 年 正 社 員 希 少 型

次に 、若 年労 働者 比 率が低 く全 員ま た 一 部を非 正社 員 して 雇 用する 若 年正 社員 希 少 型 、新 卒採 用し た 若年正 社員 に長 期的 な 育成を 行う 傾向 が最 も 低い 企業 規模 を問 わ 若年正 社員 が自 己都 合 退職す る傾 向が 高く 、特 に企業 規模 5~

99

人 の 事業所 で 自己 都合 退 職若年 正社 員比 率の 均値が 類 型の うち 最 も高い 上 記の 若 年 少数精 鋭型 同 く 若

労働政策研究・研修機構(J I L PT )

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