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7. 腫瘍によるリンパ管閉塞で嚢胞内腫瘍様画像を呈した左乳癌の1例(第40回埼玉・群馬乳腺疾患研究会<セッション2>)

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Academic year: 2021

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では悪性の診断であった. 臨床的にも悪性が えられた ため, Bp+SN を行った. 病理結果は, Solid papillary carcinomaであった (ごく一部に浸潤あり, ER+, PR+, HER2陰性, リンパ節転移なし, 断端陰性, CD56+, chromogranin A+, NSE+).

セッション2>

診断2 座長:藤内 伸子 5.Ductal adenomaの3例 内田紗弥香,堀口 淳,鯉淵 幸生 菊地 麻美,長岡 りん,六反田奈和 佐藤亜矢子,小田原宏樹,時 英彰 戸塚 勝理,竹吉 泉 (群馬大院・医・臓器病態外科学) 飯野 佑一 (群馬大院・医・臓器病態救急学) 小山 徹也 (群馬大院・医・病理診断学) 乳癌との鑑別が困難とされる Ducatal adenomaの 3 例を経験したので報告する. 【症例1】 52歳女性, 主 訴は腫瘤自覚. 腫瘤径は 1.8cm. MG では境界不明瞭な massで c-4. US では前方境界線の断裂を伴う不整形低 エコー腫瘤で c-4. CNBで良性の可能性が高い乳頭状病 変だが, アポクリン化生をともない悪性も否定できない との診断で摘出生検を施行した. 【症例2】 70歳女性, 主訴は腫瘤自覚. 腫瘤径は 3.5cm. MG では境界明瞭な massであるが萎縮性の乳腺を背景として c-4. US では 囊胞内腫瘤の混合性パターンを呈し, c-3. 近医で細胞診 を施行し classⅢ.当院で CNB施行し,intaracystic papil-loma疑 い だ が 年 齢 を 慮 し て 摘 出 生 検 を 施 行 し た. 【症例3】 46歳女性. 検診 MG で異常を指摘された. MG では distortion を伴う FAD で c-3ないし 4. US で は前方境界線の断裂, 境界高エコーを伴う 0.8cmの腫瘤 で C-4. MRI を施行し早期相からガドリニウムで造影さ れ, 悪性を示唆する所見であった. 前医で細胞診を行い, classⅣであった. CNBは, Ductal adenomaも鑑別診断 に含まれる良性の可能性が高い乳頭状病変だが, 悪性も 否定できないと診断され, 摘出生検を施行した. 【病理 組織像】 全例, 線維性結合組織に囲まれた, 乳頭状構造 を示さない限局性の充実性病変であり, 管状の腺管の増 殖と線維成 の増生から形成されていた. 管状腺管には 二相性が認められた. 3例中 2例 (症例 1と 2) にアポク リン化生が認められた. 【まとめ】 今回教室で経験し た Ductal adenomaは 3例とも臨床的に癌との鑑別が困 難で, 細胞診や CNBでは確定診断にいたらなかった. 特 にアポクリン化生を伴う場合はアポクリン癌 (DCIS) と の鑑別も問題となる. 摘出生検はやむをえないと える が, 過剰診療にならないために Ductal adenomaの存在 を念頭において日々の診療を行うべきであると える. 6.マンモグラフィー所見なく,超音波検査にて描出が 可能であった非触知乳癌の2例 中島 弘樹,関原 正夫,助川 晋作 岩城 孝和,竹内 邦夫,安藤 哲 (利根中央病院 外科) 高木ゆかり,林 美奈,金子 文香 (同 生理検査室) 森田あやこ,大野 順弘 (同 病理科) 【はじめに】 閉経前女性は高濃度乳房であることが多 く, 近年乳癌検診において, マンモグラフィー (以下 MMG) と超音波検査 (以下 US) の併用の有用性を示す 報告が相次いでいる.今回,乳癌検診において USが発見 契機となった 2症例を報告する. 【症例1】 51歳女性, 閉経前.視触診・MMG では異常なく,USにて左 C 領域 に 1 cm範囲の distortionを認めた. MRI にて顆粒状造 影域を認め, CNBにて DCISの診断であった. 手術標本 では, 3 mmの浸潤を伴う乳頭腺管癌であった. 【症例 2】 42歳女性, 閉経前. 視触診・MMG では異常なく, US では左 C 領域に 0.8×0.9cm範囲の限局性, 扁平・不 整形低エコー域を認めた. MRI では結節性造影域を認 め, CNBにて ADH の診断であった. 手術標本では, DCIS であった. 【 察・まとめ】 諸家の報告によれば, 特に 1 cm以下の病変に関しては USが有用とされてい る. 自験例はいずれも 1 cm以内の乳管内病変主体の乳 癌であり, USを行わなければ検出できない症例であっ た. 7.腫瘍によるリンパ管閉塞で囊胞内腫瘍様画像を呈し た左乳癌の1例 二宮 淳,佐々木勝海,二宮 凛 (二宮病院 外科) 小島 誠人,瀧澤 淳,奈良橋 山口 真彦(獨協医科大学越谷病院 外科) 黒住 昌 (埼玉県立がんセンター 病理科) 症例は 75歳, 女性. 2ヵ月で急速に増大した左乳房腫 瘤を主訴に来院した. 左乳房全体を占める小児頭大の腫 瘤は, 皮膚に軽度の発赤を伴ったが浸潤はなく, 腋窩の リンパ節は触知しなかった. マンモグラフィは撮影不能 で, 超音波は全体像が不明だが, 囊胞が主体で, 壁の一部 に充実性部 を認めた. CT では境界一部不明瞭な low density内に, 造影される肥厚した壁を認めた. 囊胞内乳 癌または化生性乳癌を疑い, 超音波下針生検を施行した 第 40回埼玉・群馬乳腺疾患研究会 80

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ところ, invasive ductal carcinomaの診断を得た. 増大傾 向にあることから手術を急ぎ, 胸筋温存乳房切除術+腋 窩リンパ節郭清を施行した. 手術に先立ち血性囊胞内容 液を 900ml吸引したが細胞診は ClassⅡであった. 摘出 標本の割面では出血壊死巣はなく, 囊胞腔上部に 14cm の灰白色で 一な充実部 を認めた. 病理所見では, 胞 巣状に配列した癌細胞が周囲組織に浸潤し充実腺管癌の 像であった. 囊胞壁には乳管上皮はなく, CD31, CD34, Factor VIII で染色される部位があり, 特に D2-40で染 色されることからリンパ管由来と えられた. 元々のリ ンパ管腫やリンパ管が腫瘍によって閉塞され, 急速に増 大したことが今回の病態と推測された. リンパ節転移は 陰性で,ER (+)PgR (−)HER2(−)のため,anastrozole の内服で follow upしているが, 現在術後 10ヵ月で再発 の兆候はない. 奇異な病態を呈した, 浸潤癌を経験した ので文献的 察を加えて報告する. 8.乳癌に起因した膜性腎症の1例 関根 理, 原 一茂,櫻木 雅子 小西 文雄(自治医科大学附属さいたま 医療センター 消化器一般外科) 【はじめに】 乳癌に起因した膜性腎症の報告は非常に稀 で今回我々は集学的治療で軽快した膜性腎症の症例を経 験 し た の で 報 告 す る. 【症 例】 66歳, 女 性 【主 訴】 右乳腺腫瘤 【既往歴】 高脂血症, 32歳 : 乳腺腫 瘤摘出術 (良性) 【家族歴】 特記事項なし 【現病歴】 2007年 2月, 右乳腺腫瘤及び右腋窩腫瘤に気付くも放 置. 8月頃, 腫瘤の増大傾向を認め, 疼痛も伴っていたた めに近医受診後, 当センター紹介となる. 精査にて右乳 癌, T4bN1M0 StageⅢBと診断された. 初診時, 軽度の 低アルブミン血症, 糖尿病, 高脂血症, タンパク尿を認め たが, 腎機能障害は認めなかった. 3年前の尿タンパク定 性は陰性. 同年 10月に手術目的に入院したが, 著明な下 肢浮腫, 体重増加, 低アルブミン血症の悪化, 尿タンパク 1日量 10750mg を認め, ネフローゼ症候群と診断された. 腎生検で膜性腎症と診断され, ネフローゼ症候群の治療 を先行した. ステロイドパルス療法を行った後, プレド ニゾロンを 10mg まで減量した時点で右胸筋温存乳房切 断術+腋窩廓清を施行した. 病理所見は Invasive ductal carcinoma, 40mm, リンパ管侵襲 (+), 核グレード 1,n+ (11/22),ER (+),PgR (+),HER2: score1.術後,尿タン パク 1日量, 血清アルブミン値は改善傾向を認めたが, 膜性腎症は完全寛解しなかった. 術後補助療法として Docetaxel (60mg/m ) +Cyclophosphamide (600mg/m ) を 8コース施行し, Exemestane内服は併用して投薬し た. 2008年 8月頃より腫瘍マーカーの再上昇を認め, ホ ルモン療法を Exemestane→ Toremifene→ Letrozole に

変 し, 2009 年 1月 か ら capecitabine+cyclophos-phamideを併用して投薬し,外来通院中であるが,膜性腎 症の悪化は認めていない. 【結 語】 乳癌に起因した 膜性腎症の治療は, 発見契機により様々であるが, ステ ロイドパルス療法及び原発巣摘出により著明に改善され た症例は 25%であり, ネフローゼ症候群が長期間であっ た症例, 進行乳癌症例では部 寛解が多く, 予後が悪い 傾向にあると報告されている. 乳癌による膜性腎症の報 告は検索しうる範囲で 6例と非常に稀であった. 若干の 察を加えて報告する.

セッション3>

進行再発1 座長:藤澤 知巳 9.水腎症により発症した再発乳癌の1例 王 宏生,有澤 文夫,齋藤 毅 (さいたま赤十字病院 乳腺外科) 通常乳癌の再発形式は肺, 肝, 骨への転移が主であり, 腹膜への再発が初発であることは非常に稀である. 当患 者は水腎症により発症し, 乳癌再発の確定診断に苦慮し たので,これを報告する.40歳代女性.平成 17年 2月,右 頚部腫瘤にて当科初診した. 右乳房内巨大腫瘍及び腋窩, 鎖骨上リンパ節腫大を認めた. 乳腺腫瘍に対し CNB施 行し, 浸潤性乳癌の診断を得た. T4bN3cM0 stage IIIcの 診断にて,術前化学療法として,W-TXL を 6クール施行 した. 著明な腫瘍の縮小が認められ, H17年 8月乳房切 除術を施行した. 術後局所放射線治療及び内 泌療法を 施行した. 平成 20年 4月, 両側腎盂の拡張・尿管の狭窄 を認め, 5月尿管ステントを留置した. 乳癌再発も えら れたが, 後腹膜繊維症も鑑別診断に挙げられ, 確定診断 に至らなかった. 平成 21年 2月, 十二指腸狭窄にて開腹 手術したところ, 広範囲の腹膜播種を認めた. 播種巣の 病理組織は, 乳癌の転移に矛盾しない. 術後, EC を開始 し, 軽度の通過障害症状を認めるも, 通院加療が可能と なっている. 10.インプラント再 後に局所再発した症例の検討 口 徹,武井 寛幸,吉田 崇 石川 裕子,林 祐二,二宮 淳 (埼玉県立がんセンター 乳腺外科) 黒住 昌 ,大 華子(同 病理診断科) 田部井敏夫,井上 賢一,永井 成勲 (同 乳腺腫瘍内科) 乳癌手術における乳房再 術の普及に伴い, インプラ ント挿入後の補助治療および経過観察に携わる機会は決 して少なくない. エキスパンダーおよびインプラントは 81

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