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悪性腫瘍並びに肝疾患における    血清酵素活性に関す研究

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(1)

金沢大学十全医学会雑誌 第68巻 第1号 53−77(1962) 53

悪性腫瘍並びに肝疾患における    血清酵素活性に関す研究

〔皿〕肝,胆疾患における血清Adenosine     Deaminaseの消長について

金沢大学大学院医学研究科第二内科教室(主任

       小   原    修

        (昭和37年1.月i3日受付)

村上元孝教授)

(本論文の要旨は第47回日本消化機病学会総会において発表した)

 肝疾患の診断或いは予後の判定に従来の肝機能検査 に加えて,血清Alkaline phosphatase(S−AIP)1)一6)

血清Cholinesterase(S−ChE)7)一17)の測定がしばし ば有益な指標を与えることは以前よりすでに多くの人 により報告されている.しかし最近血清Tfansami−

nase(S−TA),就中,血清Glutamic oxalacetic trans・

aminase(S−GOT)及び血清Glutamic pyruvic trans・

aminase(S−GPT)の測定が広く臨床に取り入れられ て以来18)一30),肝疾患においても従来の肝機能検査で は捕捉し得ないような障害を早期に探知し得ることが 明らかにされた19)一20)22)25−27).これを契機として血清

中に存する種々の酵素系に関する研究が急速に進展 し,その変動の臨床的並びに病態生理学的意義の解明 に多くの努力がなされつつある.

 Adenosille deaminaseはPurine体異化酵素の一 種でAdenosineよりInosineとアンモニアの生成に 関与し,腸粘膜,脾,肝,膵等の各組織に広く分布し ているが,1957年Sfraub等31)によりはじめて入血清 中にこの酵素の存在が明らかにされ,癌患者血清に極 めて高率にその活性の増加することが報告された.か かるPurine体の代謝に関与する酵素系の研究は悪性 腫瘍の核酸代謝の重要性とも関連して最近特に諸家の 注目をあびつつあるが,著者も先に悪性腫瘍患者の血 清Adenosine deaminase(S−AD)について主として 診断的立場から検討を試みたが32),むしろ肝転移を有 する癌患者例にS−ADの上昇する傾向が多いことを 明らかにし,またしばしば黄疸を有する患者において S−ADの上昇を来すことを見出したので更に種々の肝

疾患群についても詳細な検討を加えんと志した.同時 に他の酵素系の変動との関連をも明らかにすべく,

S−GOT, S−GPT及びS−ChEを平行して測定し,更 に実験的肝障害ラッチについて,血漿Adenosine dea・

minase(P−AD)と同時に肝Adenosine deamillase

(L−AD)をも測定し, P−ADの変動とL−ADの関連 についても若干興味ある知見を得たので報告する.

〔A〕臨 床 実 験 臨床材料及び実験方法  (1)臨床材料

 患者は主として当内科を訪れたものより選び,一部 は当大学他科及び他の病院より資料を提供されたもの であり,諸種肝炎,Dubin・Johnson症候群,肝硬変 症,肝腫及び胆道疾患を有するもの計82例について実 施した.

 (2)酵素活性の測定

 S−AD, S−GOT, S−GPT及びS−ChEの測定法は第 1篇32)で詳細に記述した方法にしたがって実施した.

S−AIPの測定法はBessy・Lowry法33)で測定した.

 (3)血中アンモニアの測定

 血中アンモニアの測定法はConway拡散器を用い,

Van Slyke&Hiller法34)のRusse1の改良法35)に

したがった.

実 験 成績 1)健康人

出康人男女各々10例について得た成績を第1篇32)表  Studies on Serum Enzyme Activites in Malignant Tumors and Liver Diseases.〔皿〕Changes of Serum Adenosine Deaminase in Diseases o士the:Liver and Biliary Tract. Osamu Ohara,

Department of Internal Medicine(皿),(Director:Prof. M. Mufakami), Faculty of Medicine,

University of Kanazawa.

(2)

1に示した.男女合計20例の平均値はS−ADは0.60

±0.19,S−GOTは20±9, S−GPTは21±8, S−ChE は0.93土0.15であった.

 2)肝  炎

 流行性肝炎,輸血後黄疸及びDubin・Johnson症候 群等の症例について得た成績を一括して表1に示し

た。

 流行性肝炎及び輸血後黄疸においては,発病後比較 的早;期よりS−ADの増加が見られるが, S−GOT或い はS−GPTの如き著明な上昇を示さなかった.経過の 比較的順調な症例においては,図1に示した如くS−

GOT及びS−GPTは黄疸の消槌に先んじて正常化す る傾向を示し,特にS−GOTの正常化が最も連やかで

あった.かかる症例ではS−ChEは最初より正常値を 示し,全経過を通じても殆んど正常範囲内の動揺にと

どまった.また流行性肝炎で黄疸の遷延せる症例では 図2に見られる如く発病後,4週を経過せるも,なお S−GOT, S−Gp rは中等度の高値を持続したが, S−AD は急性期のものよりも更に高値を示し,S−ChEは明 らかに減少する傾向を有した.本例はプレドニソロン の使用により漸次黄疸の一得を来たしたが,この場合 も急性肝炎に見られたと同様,S−GOTが最:も速く正 常化し,S−ADの正常化がかなり遅延する傾向がみら

れた.

 肝生検で確認した1例を含めてDubin−Johnson症 候群2例では,S−ADの増加, S−ChEの減少は認め

表 1 肝炎患者の血清酵素活性 番号 患者名 年齢

33

42

32

28@44 324531312420302428362233

 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃

 泉

      小  峨      嵯    沢 柄河口田浦 川上川田井辺〃町〃 〃     東      〃   米真西山隠小皆水松石浅渡

1

2

3

4   Ku67891011121314151617

性別 3

δδ♂♀δ♀δ3δ33♀♀

流行性肝炎

〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃

発病後 の日数

週〃〃〃〃〃〃〃〃日記〃日週〃〃〃週〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃

12345678952732320161211112215346

       1

AD

25309535555340553543690723141402 5622008885665565356818−530150739 211111000100110iO201112122111043

GOT

2164751503014086214080068020557523332122393295364915350300734237

2        1     1 1 3226123 3 12 GPT41      1  21 3 3 4246343131231

5768700459850317759538505082502077785554493291377017612327263517

ChE

1011111110000110000000000001100 05000555000050500000050005000000912110109897106979635899680296

血総一  蛋% 清白一

0.7・1

9631564203000063050586437204669077777777778888778877578786876667

黄 疸 指 数

000﹁00439U−二冒墨

10

000141

8匿∪8809召− り召−

40 19 45 100

nUQunO−

45  8 15 180 90

(3)

肝,胆道疾患における血清Adenosine Deaminase 55

18

19

20

21

22

23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34

35

36 37 38

船井

神保

越前

飯田

小矢崎

加藤 北中 村上

所村水野自歪

上田 安村

梶原川辺

米田

室田

高松

41

52

48

31

41

38 36 21 27 51 32

鼻40

26 43 35 30 24

56

39 20 19

3

a

8

3δδδ

3 8

δ

輸血後黄疸

    〃

Dubin・Johnson 症候群

    〃

8〃

10〃

12〃

6〃

8〃

10〃

12〃

5日 3週 5〃

2週 4〃

5カ月 2〃

3〃

6〃

7〃

8〃

6〃

6〃

3〃

6〃

3〃

5日 2週 5〃

10〃

4〃

6〃

3日

3.35 1.39 0.95 2.51 1.78

L89

1.48 1.90 1.72 1.62 1.95 1.45 1.20 1.49 1.35 0.97 0.80 0.90 1.89 1.75 1.03 0。95 0.45 0.88 1.03 0.73 0.42 0.51 0.38 1.30 0.92 0.90 0.85 1.48 1.28 1.90 0.54 0。88

47 17 5 272 80 25 10 250 305 112 105 78 11 38 36 56 44 35 142 38 30 27 23 58 25 24 40 28 20 202 125 87 48 106 31 110 13 40

80 20 10 203 125 12 14 280 350 212 152 118 20 34 37 59 51 48 280 42 86 46 70 160 94 92 58 24 37 245 205 170 59 109 50 410 12 55

0.75 0.80 0.70 0.65 0.70 1.00 0.90 0.85 1.10 1.05 0.80 0.80 0。95 0.60 0.70 0.80 0.80 0.80 0.30 0.40 0.70 0.60 1.05 1.15 0.65 0.80 0.65 0.40 0。90 0.70 0.80 0.85 0.80 1.00 0.90 0.35 0.85 0.75

7.0 7.0 6.8 7.2 6.8 7.0 7.0 7.6 7.2 7.1 8.5 6.9 7.3 7.9 7.8 7.5 7.8 7.6 8.2 8.0 7.0 8.4 8.2 7.9 7.0 8.8 6.9 6。2 6.9 7.1 7.0 7.4 7.6 6.6 6.8 7.4 7.3 6.7

42 15 13 240 42 18 16 68 20 13 65 45 16

7 18 12 26 20 8 10 6

22

12 18 15 8 8 18 10 80 50 35

図1 流行性肝炎の1例 33歳$ 図2 流行性肝炎(黄疸の遷延せるもの)33歳♀

プレド呂ソロン20m8日内

ビオバンガ三ン殿 60m8 日 内服

… 

駈mπ!日静庄 5じOm膠1日 静庄 600mπ18 内臓

2.00 4001』o 40

●婁/ノ\ノ\/ヘ…

1.oo 200 0.50 20

 、 ●C憎㌧_・、b\     \.〜._. AD

\ \.  X\

\ \。__の\X   ×   XMG

AD GOT

fPTChEMG し一一・一・一謡こコ=き=客認鰹

−躍鴇

数ン応応︶

日畷

ス轟 ノトム5後リウ4ビル︹  をう病ロ︑Pウ︐ドs発尿コカβ

2   5

(骨、  (十)

(一)

5

(一) (一)  (一) (一)6  7  8

6%

 ︶遇一9

,4』o 400 1.00 200 ●\E ●\       ●

       △

V △一△  \ム,、E

△ 、黛 \ 2』0 200 o.50 100    ●A  \

\、略

AD GOT fPTChE MG

鯉、  ●\.臆諏二首ミミ麟一

数ン応応︶

日づ

ス反雅

 ノトム5後リウ4 ビル︵   噺ミ病口.︑ P  ド ウ  S発尿コカ£  ︶︶4↑智 6一

19.5%

 ︶8士 ︵

10 12週

(士)

R4(16)

12%

(4)

られず,1例においてのみS−GPTの軽度の増加を示

した.

 3)肝硬変症

 肝硬変症24例において得た成績を一括して表2に示 した.S−GOT, S−GPTは肝硬変症においては著しい 上昇を示さず,僅かに4例に比較的高値を認めたに過 ぎなかった.また肝炎においては,S−GPT>S−GOT の関係が多く見られたが,肝硬変症ではS−GOT≧S噛 GPTの関係が比較的多く認められた. S−ADは急性 肝炎においてS−GOT, S−GPTとほぼ類似せる消長を 示したが,肝硬変症においては殆んど全例に増加を示 し,S−TAは全く正常値を示すにもかかわらず, S−

ADの極めて高値を示すものがしばしば認められた.

これに反しS−ChEは殆んど全例に減少する傾向を示 し,不幸な転帰をたどったものでは極めて高度の減少 を示した.

 腹水の有無とこれらの酵素活性との間には必ずしも 一定の傾向は見られなかったが,各種利尿剤に反応せ ざる頑固な腹水を有するものでは一般にS−ChEの減 少が著明であった.

 また肝性昏睡に陥ち入ったものではS−TAは必ず しも高値を示さなかったが,S−ADは比較的顕著な上 昇を示し,S−ChEもまた高度の減少を示した.また かかる症例においてはすべて血中アンモニア値の増加 が認められた.

 4)肝  腫

表 2 肝硬変症患者の血清酵素活性 番号

1

2

3

4

5

6

7

8

患者名

田  浦 

山海 見 田瀬出〃〃〃〃〃〃〃戸〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃

浜  木 

土百 里 山高南

年副闇

45

36

60

46

73

50

55

49

δ

8

εδ

肝硬変症

回後数1定日第測の

1カ月23579119臼nO46Ω∪   カ 〃〃〃〃〃〃週〃月〃〃

2 週 2カ月 2カ月 3 〃 4 〃

月㎝〃〃94QU4

2カ月

4 ,

1カ月 3 〃

AD

11111111111111111111011011111112 0061826784754887862890565613888314347756785687632320922911002000

GOT 1■軸 −■島 1 1 1 1 1

8935981673556582201714330117429832769733365422777334532213446548

GPT 1ーニー19召11

1835705073037980238516852041242021746056342221666257622212456558

ChE

00000000000000000000000000000000 0005050500000050000005000050505054555564555665333344465665564774

血 清 総蛋白

(%)

76666︑555677777555656666665667886 06892964808864587485484588029450

黄 疸 指 数111  ーユ 一21

00068008926

10

︻U属UO乙− 0004

1

0﹂44

6

4

筐04

10

(5)

肝,胆道疾患における血清Adenosine Deaminase 57

9

10

11

234567890123111111112222

24

62@41 48 432368514565656542384013 

32

 井 垣 地 島田野本  田 木島田中  花〃〃 〃 〃 〃    俵坂 梶    〃〃 〃〃〃 永 柴 田 小吉三藤  奥 荒川成藪  立 ε

8

δ♀♀♀♂36δ♀δ♀O〒♀

3

〃  〃  〃  〃  〃  〃  〃  〃  〃  〃

肝︐性

心症

ヘモクロマト ジース

6 週

1カ月 1カ月

2 週 3カ月 1カ月

2  〃

3カ月

0091200915226920201852769435181011238092756250011133 22111122111111121101111111 5752265496205570805026184543913376548362336461225655

   1       1       1

59373509980418699543827589 3237456329427242665 216666

  1 1      

1

50000000000555055555550050

32渇2β渇遵5β22渇2β沿2誕﹂漣渇3沿ゴ︒7﹂﹂

00000000000000000000000000 0145585960229795206409086477776666578754755567767777

8nOOOO41■胴    −1一 0ワ81

8

KUθU 1 4﹃OnO

2

ρ088ワ8

肝硬変症患者(24例)平均値±標準偏差 AD  L44±0.44

GOT  59±32 GPT 54±33

CbE  O,41±0,51

(註)平均値は測定をくり返したものについては第1回の測定値のみを算入した.

図3 肝硬変症の1例 45歳♀

.00

Boo

̀D 400

Q00

fOT   1.00

@ 0,50

fPT ChE 40

Q0

lG

         チオクト酸25m鮮日 静左

@        オロチン雌600旧劇日 内皿

@        /〜●\・一●佃

ュ夷遷毒.野\ンーこ蟹欝

数ン一応︶

8イス吐

ノトム5後リ ウ4 ビル︵   ︑ミ院㍗占

入尿コカ0

轄輪灘暫冨窪弩竈

20%

 原発性肝腫と考えられる10例において得た成績を一 括して表3に示した.S−ADは3例は正常値を示した が,他はすべて明らかに高値を示した.S−GOT, S−

GPTは2例に比較的高値を認めたが,他は正常或い は軽度の増加を見るに過ぎなかった.またTAの異 常を見るものではすべてS−GOT>S−GPTの関係を 有した.S−ChEは殆んど全例に比較的高度の減少が

見られた.

 肝腫におけるこれら諸酵素活性の平均値と肝硬変症 のそれとの間には必ずしも有意の差を認め得なかった が,S−GPTに比しS−GOTの上昇がやや著明な傾向 がうかがわれた。

 5)胆道疾患

 胆石症,胆嚢炎及び胆道炎と診断された10例につい    図4 肝腫(剖検:例)の1例 53歳ε

2.oo 200 1.00 20

●\       ●一〇 AD

1.00 100 o.50 竃。

      O___一一一一一一一〇GOT△一△    

m≧こ≦懲

AD GOTGPTChE MG

4+2㈲隔臨

敷ン応応︶

日→ス轟

 ノトム5後リウ4 ビル︵   軸ミ院︒バドp ウ  S入尿コカB 晒科

(6)

58

表 3 肝腫患者の血清酵素活性 番号

1

2

3

4

5

6

   0ワ889   1

患者姦 才 田  〃  〃 町 田  〃  〃

杉森

 〃

北村

 〃 瀬 戸  〃  南  〃 塵 浜 塚 本 院 辰  辻

年齢 53

47

65 75 53 38

1ーユ9召Ω4nOnOKUワ8

性別

δδ

3

小○小○小O小O 肝腫(剖検)

〃(言合鵬

〃〃〃〃 回雪数1定日第測の 週〃9珊ハ0 〃〃り召4 1カ月 2 〃 2 週

2 〃

AD  GOT

525663534558050051744910102762797866 111122111111001100 080235504881507254923774605634837864

 111104  1

GPT   ﹂1ニ 一 −

659977164834018359666420491133742552

ChE

654323555454554427000000000000000000 000555000005000505

血 清 総蛋白

(%)

525292027854249059777767776577775667

黄 疸 指 数

7nコハUΩ4  ームー1一 008ワσnり0﹃09召引1    0UOU

9

直UOO

1

肝腫患者(10例)平均値士標準偏差 AD  1.32±0.52

GOT 79土38 GPT 54±38

ChE  O.48±0.14

て得た成績を表4に示した.S−ADは1例に上昇を見 たが,他は殆んど正常範囲内にとどまり,S−GOTも 黄疸の比較的顕著な胆石症の1例に軽度の増加を見る に過ぎなかった.しかしS−GPTは胆石症の4例及び 胆嚢炎の1例に軽度の増加を認めたが,100単位以上 の増加を示したものは僅かに胆石症の1例のみであっ た.S−ChEは胆石症の3例,胆嚢炎の1例に減少を

示したが,他はいずれも正常範囲に属した.

 6)各酵素活性相互の関係

肝,胆道疾患におけ.るS−GOTとS−GPTとの間 には,図5に見られるが如く正の相関が認められた.

また両者の比(GOT/GPT)を比較した場合(図6),

肝炎においては1.0以下を示すものが多く認められた が,肝硬変症,肝腫では1.0以上を示すものが多く,

表 4 胆道疾患々者の血清活性 番号

︷10々       OQU4﹃OnOnO8Gu       1

患者名

国岡 根川田崎計上山井   時長 山北柿回米三三桜

年齢 0り召ワ■4

0874202554346454

性別

QTQT♂♀6♀♀ε3$

胆石症

  〃

〃(10日後)

  〃

胆嚢炎

  〃   〃   〃

胆道 炎

AD

0.84 1.01 0.60 0.62 0.92 0.94 0.80 0.73 0.59 0.65 0.47

GOT

1963566155232232532211

GPT1

4865280511614372682321

ChE0.55

0.60 0.80 0.90 0.65 0.80 0.50 0.85 0.80 1.25 i.00

清白一 蛋%三三一

2626290006677786677877

黄 疸 指 数

0厚00︐り召4且−呂POOnO78768 6

胆道疾患虚者(10例)平均値±標準偏差 AD  O.76±0.17

GOT  28±:12 GPT 50±33

ChE  O.79±0.23

(7)

肝,胆道疾患における血清Adenosine Deaminase

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59

肝疾患における血清ADと血清GPTの関係

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△3肝硬変症

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図6 諸種疾患におけるGOT/GPT比

       ●

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図9 諸種肝疾患におけるT・Q./ChE比       (TQ−GOT/GPT)

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図7

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O O

0.20 0.40 0.60 0.80 1.00 1.20ChE

(8)

特に肝腫においてはしばしば高値を示した.S−GOT

とS−AD及びS−GPTとS−ADとの間には図7,8 に見られるが如く,肝炎の症例では比較的類似せる傾 向を示すが,肝硬変症及び肝癌等の症例においては必 ずしも一定の関係は認められなかった.S−GOTとS−

ChE及びS−GPTとS−ChEとの間には一定の傾向 は全く認められなかった.またTransaminase比(T

Q)をすべての場合に適用すると,正常群と肝硬変症 或いは肝癌との間に必ずしも差異が認められなかった が,これにS−ChEとの関係を加味したTQ/ChEを 求めると図9に見られるが如く,肝硬変症及び肝癌で は明らかに高値を示すものが多く認められた.S−AD とS−ChEとの間には図10に見られるが如く一定の傾 向は全く認められなかった.しかしS−ADとS−ChE

A蔓/ChE  10,0

9.0

8.0

7,0

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5.0

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図11諸種肝疾患におけるAD/ChE比

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図12肝疾患における血清ADと血清AIPの関係

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図13肝疾患における血清GOTと血清蛋白分劃との関係

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300

(9)

肝,胆道疾患における血清Adenosine Deaminase 61

の比を算出すると(図11),肝硬変症,肝炎,肝癌では 高値を示し,健康人,Dubin−Johnson症候群及び胆 道疾患では比較的低値を示す傾向がみられた.S−AD とS−AIPとの間には,肝・硬変症等においてやや類似 せる傾向がみられたが,肝炎においては一定の傾向は

認められなかった(図12).

 7)各酵素活性と血清蛋白分劃との関係

 諸種肝疾患33例について各酵素活性と同時に血清蛋 白分劃を測定してこれらの関係を図13,14,15,16に 示した.

Alb.

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40 35 30

.図14肝疾患における血清GPTと血清蛋白分劃との関係

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100 200 300 400 500

図15肝疾患における血清ADと血清蛋白分劃との関係

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3.00 4.00 AD

o

4。00 Ab  、 1,00 2.00 3.00 4.00 AD

(10)

 S−GOT, S−GPT及びS−ADと各血清蛋白分劃の百 分率との間には一定の傾向を見出すことは困難であっ たが,S−ChEと血清アルブミンとの間には血清アル ブミンの低値を示すものにS−ChEの減少を見るもの が多く(r篇0.411),逆にまたγ一グロブリンの高値を 見るものにS−ChEの減少を示すものが多く認められ

た(r篇一〇.601).

 8)各酵素活性と肝機能検査との関係

 各酵素活性の測定とBSP試験値,血清コバルト反 応,血清カドミウム反応,尿ウロビリノーゲン反応及 び尿グメリン反応等をほぼ同時に実施した症例を一括 して表5に示した.BSP試験の異常値:を示す症例で は一般にS−ADの高値を見るものが多いが, S−GOT,

S−GPT及びS−ChEとの閲には一定の傾向は認めら れなかった.血清コバルト反応及び血清カドミウム反 応とS−GOT, S−GPTとの間にも何らの関係は見られ なかったが,右側反応及び左側反応を示すものには,

ともにS−ADの上昇, S−ChEの低下を見るものが多 く認められた.

 9)S−ADと黄疸指数との関係

 図17に示す如く両者聞は諸種肝炎においてS−ADの 増加をみた例に黄疸指数の増加をみる傾向がうかがえ たが,肝硬変症,歯種及び胆道疾患には一定の関係は みられなかった.

 10)S−ADと血中アンモニア値との関係

 肝硬変症により肝性昏睡を来した2例を含めて諸種 肝疾患11例,悪性腫瘍5例及び健康入5例,高血圧症 2例,慢性胃炎2例,慢性腎炎,尿毒症それぞれ1例 についてS−ADと同時に血中アンモニア値を測定し 両者の関係を図18に示した.ヘモクロマトージスの1 例を含む肝硬変症8例では全例にS−ADの増加を認 め,その高値なものほど血中アンモニアも増加する傾 向を示した.

 しかし肝腫2例,急性骨髄性白血病2例,十二指腸 乳頭癌,癌性腹膜炎,多発性骨髄腫のそれぞれ1例の 悪性腫瘍7例及び流行性肝炎の1例においてはS−AD の著明な増加に比べて血中アンモニアの増加は軽度で

あった,

実ω

物験

︺実

 ラッチの四塩化炭素(CC14)肝障害時における血漿 及び肝の酵素活性の測定

 実験材料及び実験方法

 (1)実験動物及びCCI4の投与方法

 市販の成熟雄ラッチを使用し,20%CCI4オリーブ 油液を0.35m1/1009の割合でラッチの讐筋内に注射 し,飼料及び飲料水は平常通り与えた.CC14注射後 24時間おきに3〜4頭のうッチについて血漿及び肝の 酵素活性を同時に測定した.

図16肝疾患における血清ChEと血清蛋白分劃との関係

削弱b

50

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10

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   △   o 20

0.40 0.80 120 ChE

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    口O   o   o回          △   ●9       ▲

1.20 ChE

7昌0,601

8 o

①、40 0.80 1.20 ChE

(11)

肝,胆道疾患における血清Adenosl皿e Deaminase

表 5 肝疾患々者の血清酵素活性と肝機能検査

63

肝機能検査

B£

S分P嬉

コバルト反応

カドミウム反尿ウロビリ尿グメリンノーゲン

0〜5%

6〜15%

16〜30%

30%以上

R2以下 Rぎ〜R4 R5〜R6 R7以上 R6以下

R8, Rlo  R12 Rエ4以上

(一)

(±)

(+)

(一)

(±)

(+)

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4

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2

A D

0.90 0.91 1.01

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0  0  2

5 0 4

3 0 11 1 1 16

0匿U4qU1 1 −濯仙41﹂ QU0010

404QU

5 2 15

0  0  3

2  1 3

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40 41 101

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1 3 0

2  3  0

4 2 2

4  1 1

︵U−呂41呂

1 0  1 3 4  1

7 3 0

6 7  2

01﹂43

5 5  1 7  6  3

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11 9 0 1 1 0

2  1  1

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40 41 以  1 下 100

101 201 200 上1 以

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2  2  0

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4  2  3

4 6 4 12 3 3

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2 4 2 0 3 1 9 4 5

2  3  2 17 14 12

13 5 4 1 1 1 0 2 4

図17肝疾患における血清ADと黄疸指数の関係

鵬珈

150

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50

   ス   1炎群症句腫患   ト 候変マ 疾症硬伽遭 ﹂ モ コ肝D肝へ肝胆

.. OO  ●● ︐■ O● ︐●O●6▲ロX

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     o      8

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    O  o     o o     o     。.♂。 ㌦0

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  1.00      2.00

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4。oo

5。00

2.00

1』0

5.oo ら.00AD

図18血清ADと血中アンモニア

。:肝    炎

△3肝硬変症

。=肝    腫 x3悪性腫瘍・自血病

●:健康人・その他

     x

  △ ●x

  ● ●  ●   ● ●●

●    ●

  Xム

o

 x

 x△

  ロム A   ●れ/尿脳症

    7菖0,555

4

50 100  150

NH3−N(μ9/d1)

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