奈良教育大学学術リポジトリNEAR
5歳児の家庭における絵本体験の特徴 −母親への 質問紙調査から見る3年間の家庭での絵本とのかか わりの変化−
著者 横山 真貴子, 上野 由利子, 長谷川 かおり, 木村
公美, 石田 晶子, 原田 真智子
雑誌名 教育実践総合センター研究紀要
巻 18
ページ 23‑32
発行年 2009‑03‑31
その他のタイトル 5‑year‑old Children's Picture‑book Experiences at Home
URL http://hdl.handle.net/10105/1017
5歳児の家庭における絵本体験の特徴
一母親への質問紙調査から見る3年間の家庭での絵本とのかかわりの変化‑
横山真貴子
(奈良教育大学 幼年教育教室)
上野由利子・長谷川かおり・木村公美・石田晶子・原田真智子 (奈良教育大学附属幼稚園)
5‑year‑old Children s Picture‑book Experiences at Home.
Makiko YOKOYAMA
(Department of Early Childhood Education, Nara University of Education)
Yuriko UENO・Kaori HASEGAWA・Kumi KIMURA・Akiko ISHIDA・Machiko HARADA
(Kindergarten attached to Nara University of Education)
要旨:本研究の目的は、 「絵本」を用いた保育実践の示唆をえるために、園児の家庭での絵本体験を明らかにするこ とである。そのため研究1では、 5歳児の母親38人を対象に質問紙調査を行い、 「子どもの絵本好意度」 「読み聞かせ 頻度」 「保育年数」 「母親の読書活動」の4点から園児の家庭での絵本体験を分析した。研究2では、 3年保育児の母 親15人に同様の質問紙調査を3、 4、 5歳時点で3回行い、絵本体験の変化を検討した。 2つの研究の主な結果は、
以下の3点である。 ①縦断比較から、 5歳児では園での絵本体験の影響を受け「絵本好意度」が増加したと母親は捉 えているが、 「読み聞かせ頻度」は減少しており、子どもが自分で読む「ひとり読み」が増えていた。 ② 「保育年数」
の比較では、 2年保育よりも3年保育の母親の方が、絵本と子どもをつなぐかかわりが多くなっていた。 ③ 「母親の 読書行動」は子どもの絵本体験と関連し、読書好きの母親の方がよりわが子が絵本好きだと捉え、子どももよく自分 で本を読んでいた。これらの結果をもとに、幼稚園ならではの絵本実践のあり方について「幼小接続」 「家庭との連 携」 「子育て支援」の3点から提案した。
キーワード:絵本picture‑books,幼稚園preschool, 5歳児5 ‑year‑old children,質問紙questionnaire technique 1.問 題
平成20年3月、 「学習指導要領」及び「幼稚園教育要 領」 「保育所保育指針」の改訂が告示された。平成21年 度以降の施行に向けて、学校教育・保育の新たな幕が 開けたといえる。
「幼稚園教育要領」 「学習指導要領」の改訂のポイン トの1つは、 「教育内容に関する主な改善事項」 (中教 審答申, 2008年1月17日)として、その第1に「言語 活動の充実」が挙げられている点である。言語の能力 は、今回の改訂の基本方針の1つの柱である「思考 力・判断力・表現力等の育成」に不可欠な力であり、
子どもたちが「他者や社会とかかわる」上でも必要な 力である。そのため、国語科を中心に教科横断的に言 語の能力を育成していこうというのが、今回の改訂で ある。
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さらに答申では、言語活動を支える条件として、次 の3点を挙げている。第1に教科書をはじめとする教 材の充実、第2に読書活動の推進、第3に学校図書館 の活用や学校における言語環境の整備である。
第2の「読書活動の推進」をめぐっては、 2000年の「子 ども読書年」以来、わが国の状況は大きく動いてきた。
特に子どもが出会う初めての本である「絵本」は、出 会いの時期も早まり、出会いの場も量も増加の一途を 辿っている(秋田・黒木(編), 2006!横山, 2006)c
幼児教育の場においても、絵本は言語、すなわち
「言葉」を育てる重要な教材である。 「いつでも、ど こでも」子どもが絵本と出会うことができる現在、幼 稚園ならではの絵本との出会いを明らかにしていく必 要がある(横山・水野, 2008!横山ほか, 2007)。そこ で本研究では、幼児教育の場に求められる子どもと
「絵本」のかかわりを考察し、 「絵本」を生かした保
横山 真貴子・上野 由利子・長谷川 かおり・木村 公美・石田 晶子・原田 真智子
育実践のあり方について提案していく。
その際、今回の「幼稚園教育要領」の改訂でポイン トとして挙げられる3つの方向性(中教審答申, 2008 年1月17日)から、幼児教育に求められる「絵本」の あり方について検討を加える。すなわち、第1に発達 の学びや連続性を踏まえた幼稚園教育の充実(幼小接 続)、第2に幼稚園での生活と家庭などでの生活の連続 性を踏まえた幼稚園教育の充実(家庭との連携)、第
3に子育て支援と預かり保育の充実である。
しかし、保育現場での絵本実践を検討する前に、ま ずは子どもが最初に絵本と出会う場である家庭での絵 本体験の実態を明らかにしていく必要がある。先に挙 げた「幼稚園教育要領」の改訂の第2のポイントであ
る「家庭との連携」、及び第3のポイント「子育て支 援」を検討するためにも必要である。そこで本研究で は、園での絵本実践を検討するための第一歩として、
園児の家庭での絵本とのかかわりを明らかにする。
次に研究方法は、家庭での絵本体験を規定する要因 を模索するために、一度に多数の要因の情報を収集で きる質問紙調査を用いる。その際、第2の観点「家庭 との連携」を検討するために、質問紙の項目に、園の 絵本体験との関連も加味する。また園での絵本体験、
すなわち保育経験による比較が可能となるよう、 3年 保育と2年保育を実施している幼稚園を対象とする。
さらに、就学を控えた5歳児を対象とすることによっ て、第1の観点「幼小接続」について検討する。
絵本体験を規定する要因としては、保育経験、すな わち「保育年数」に加え、先行研究から次の3点が考 えられる。 「子どもの絵本好意度」及び「読み聞かせ 頻度」 (横山, 2006)、 「読書モデル」としての「母親の 読書活動」 (秋田・無藤, 1996)である。
本研究では、この4点から絵本体験を問う質問紙を 作成し、 3歳と4歳、及び就学直前の5歳児を対象に、
同様の調査を縦断的に行い、入園直後から卒園までの 家庭での絵本体験の変化を明らかにしていく。具体的 には、研究1で5歳児の家庭での絵本体験の特徴をま とめ、研究2で3年間の発達的変化を捉える。その上 で、幼稚園ならではの絵本実践のあり方について提案
していく。
2.研究1 : 5歳児の家庭での絵本体験の特徴 2. 1.日 的
幼稚園ならではの絵本実践のあり方を探るために、
園での絵本体験の影響を加味した質問紙調査を行い、
5歳児の家庭での絵本体験の実態を明らかにする。
2. 2.方 法
2. 2. 1.調査協力者と手続き
N県内の3年保育を実施しているN幼稚園5歳児2
クラス(各クラス29人、男児27人、女児31人)の母親 58人。質問紙は、担任保育者に配布してもらい、園内
に留め置き法で回収した。回収数は38 (子どもの性別:
男児20人、女児18人)、回収率は65.5%。母親の平均年 齢は37.0歳(レンジ30‑44、 SD3.31)。調査時期は2006 年3月中旬である。
2. 2. 2.質問紙の構成
5歳児の家庭での絵本体験を明らかにするために、
以下の6点について尋ねた。
①読み聞かせ行動 読み聞かせの実施状況について、
以下の5項目を尋ねた(a)読み聞かせ頻度(5件法:
毎日〜したことはある)、 (b) 1日の実施時間(5件 法: 5分未満〜1時間以上)、 (C)読み手(6択:複数 選択可)、 (d)きっかけ(4択)、 (e)時間帯(8択:
複数選択可) 0
(彰絵本 家庭で読む絵本に関して、以下の5項目につ いて尋ねた(a)子どもの絵本好意度(5件法:とて も好き〜まったく好きではない)、 (b)絵本数(8件 法)、 (C)絵本の種類(17択:複数選択可)、 (d)図書 館の利用頻度(7件法)、 (e)お気に入りの絵本(自由 記述)0
③読み聞かせ中の反応 絵本を親子で読んでいる最中 の行動を尋ねた(a)母親の読み方:13項目(5件法:
とてもそうである〜まったくそうではない)、 (b)千 どもの反応:14項目(5件法)、 (C)子どもの絵本の楽 しみ方(8択)0
④ひとり読み 絵本を読み聞かせてもらうだけではな く、子どもが自発的に1人で絵本を読む行動について 2項目尋ねた(a)頻度(5件法:毎日〜まったくな い)、 (b) 1日の実施時間(5件法:見ていない〜1 時間以上)0
⑤入園後の変化 幼稚園在園中の絵本体験の変化を母 親はどのように認識しているのかを捉えるために、以 下の3項目について問うた(a)好意度の変化(3件法:
より好きになった、変わらない、以前ほど好きではな くなった)とその理由(自由記述)、 (b)一緒に絵本 をみる頻度・時間(3択:増えた、変わらない、減っ た)、 (C)お気に入りの絵本の変化(2択:変わった、
変わらない)、変化の内容(自由記述)0
⑥母親の読書行動 子どもにとって家庭での読書(絵 本を読む行為)のモデルは親である。そこで母親自身 の読書行動について次の2項目を尋ねた(a)読書好 意度(5件法)、 (b)読書頻度(5件法)0
2. 2. 3.分 析
まず、 5歳児の家庭での絵本体験の実態と特徴を描き 出すため、全体的な分析を行い、考察を加えた。その 後、 5歳児の絵本体験がどのような要因によって規定 されるのかを検討するために、子どもの絵本の好意度、
読み聞かせ頻度、保育年数、母親の読書活動(読書好 意度・読書頻度)の4点に関して、評定値による群分
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2. 3.鈴集 と 青書 2. 3. 1.全体的な絵集
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横山 真貴子・上野 由利子・長谷川 かおり・木村 公美・石田 晶子・原田 真智子
①読み聞かせ行動 T検定の結果、 「頻度」において
「とても好き」の方が有意に平均値が高かった 白 (35) ‑2.40,p<.05)t 「読み手」では「とても好き」の 方だけに「祖母」が含まれた(「読む」 8人、 「一番よ
く読む」 2人; /2(2)‑9.34,p<.01)。
「時間帯」では、 「好き」の方が「夕食後」に読む人 が多い傾向にあった(とても好き0人0.0%、好き2人 13.3% ; /2 (l )‑3.10,p<.10)c
「きっかけ」では、いずれも「子どもに頼まれて」
が最も多かった(とても好き11人52.4%、好き13人 86.7%)c しかし「とても好き」では「習慣」が8人 (38.1%)いたのに対し、 「好き」では2人(13.3%) しかいなかった。
③読み聞かせ中の反応「母親の読み方」に有意差が見 られ、 「とても好き」の方が「生活経験との関連づけ」
U (35) ‑2.08,P<.05)と「説明を加える」 ( K347) ‑2.06,P<.05) が有意に多かった。
⑤入園後の変化「お気に入りの絵本の変化」に有意差 が見られた。 「とても好き」の方が「変わった」と捉 える母親が多かった(とても好き18人81.8%、好き7 人46.7% ; /2(1)‑5.03, p<.05)。
以上の結果から、 「とても好き」と母親が子どもの 好意度をより高く認識している群の方が、祖母も読み 手となって、読み聞かせが習慣化し、定着しており、
読み聞かせの頻度が高くなっていた。また、読み聞か せ中、母親は絵本の内容を子どもの生活経験に関連づ けたり、説明を加えるといった言語的なかかわりを多 くしており、子どものお気に入りの絵本の変化につい ても敏感に把握していることが示された。
2. 3. 3.読み聞かせ頻度による比較
高: 7人(18.4%) (「毎日」 2人、 「ほぼ毎日」 5 人)、中:13人(34.2%) (「週2、 3回」 13人)、低:
18人(47.4%) (「週1回」 12人、 「したことはある」 6 人)の3群に分け、比較を行った。以下、有意差が見
られた項目の結果のみを示す。
①読み聞かせ行動「読み手」において高群で「祖母」
が「読む」人が多い傾向にあった(低: 1人5.6%、中:
3人23.1%、高: 4人57.13%、 /2 (4)‑8.43,p<.10)。
「きっかけ」では高群で「習慣」が多くなっていた (低: 1人5.9%、中: 3人23.1%、高: 6人85.7%、 x2 (6)‑17.82,p<.01)c 逆に「時間帯」では、高群が「帰 宅後日中」読む人が全くいなかった(低: 8人44.4%、中:
7人53.8%、高: 0人0.0%、 /2(2)‑5.88,p<.10)。
②絵本「子どもの絵本好意度」 (F (2,35) ‑4.47,p<.05) で有意差が見られた Tukey法による多重比較を行っ た結果、低群よりも高群で評定が高かった。
「絵本の種類」でも差が見られ、低群で「月刊雑誌」
(「読む」低: 9人50.0%、中: 0人0.0%、高: 1人14.3%、
/2(2)‑10.37,p<.01)と「園の月決め絵本」 (低:16人 1.9%、中:7人53.8%、高:3人42.9%、 (2)
‑6.89,p<.05)を読む人が有意に多かった。一方、中群 では「折り紙」 (低: 5人27.8%、中: 9人69.2%、高:
1人14.3%、 x2 (2)‑7.71,p<.05)を読む人が有意に多 く、 「昔話」 (低: 12人66.7%、中: 13人100.0%、高:5 人71.4%、 x 2(2)‑5.34,p<.10)も多い傾向にあった。高 群では「図鑑」 (「読む」低: 6人33.3%、中: 7人53.8%、
高: 0人0.0%、 x2(2)‑5.87,p<.10)は全員が読んで おらず、他の群に比べて少ない傾向にあった。
③読み聞かせ中の反応「母親の読み方」の「身振り・
手振り」 (F(2,35)‑3.59,P<.05)、 「何度でも読む」 (F (2,35) ‑4.44,p<.05)の2項目で有意差が見られた。多 重比較の結果、いずれも低群よりも中群の方が評定が 高かった。
⑤入園後の変化: 「読み聞かせの頻度・時間の変化」
で、高群が「減少」が少ない傾向にあった(低:12人 70.6%、中: 6人46.2%、高: 1人14.3%、 /2(2)‑7.96,p
<.10)c また、 「お気に入りの絵本の変化」で「変わっ た」が高群で多い傾向にあった(低: 10人55.6%、中:
9人69.2%、高: 7人100.0%、 /2(2)‑4.61,p≦.10)c 以上の結果から、読み聞かせ頻度が高い方が子ども の絵本好意度が高いこと、頻度が低い方が母親が身振 り・手振りで活発に絵本を読んだり、子どもの要望に 応えて何度・何冊でも絵本を読むことが少なく、子ど ものお気に入りの絵本の変化への気づきも少ない傾向 にあることが示された。また、家庭で読む絵本を見る と、低群の方が月刊誌や園からの持ち帰りの絵本など、
定期的に入手する絵本を読む人が多かった。一方、高 群では図鑑を読む人が全くいないなど、他群よりも絵 本の種類が限定されているようだった。
2. 3. 4.保育年数による比較
2年:19人(男児10人・女児9人)と3年:19人 (男児10人・女児9人)の2群で、比較を行った。
①読み聞かせ行動「時間帯」で3年保育の方が「帰 宅後日中」に読む人が多い傾向が見られた(2年: 5 人26.3%、 3年: 10人52.6% ; /2 (l ) ‑2.75,p<.10)。
②絵本「図書館の利用頻度」 U (36)‑2.05,p<.05)が 3年保育の方が有意に高くなっていた。
③読み聞かせ中の行動「母親の読み方」において、 「忠 実に読む」 U (36)‑1.72,p<.10)が2年保育の方が多い 傾向が見られた。 「子どもの反応」では、 「同じ絵本を 読んでほしがる」 U (36)‑1.70,p<.10)が2年保育で多 い傾向が見られた。
④ひとり読み「頻度」 U (31.0)‑2.34,p<.05)に有意差 が見られ、 3年保育の方が高くなっていた。
⑤入園後の変化「お気に入りの絵本の変化」で「変 わった」が3年保育で多かった(2年:10人52.6%、 3 午: 16人84.2%; /2(l)‑4.39,P<.05)c また「読み聞か せの頻度・時間の変化」も3年保育で「減少」が多 かった(2年: 4人22.2%、 3年:15人78.9%; y2(2)
‑12.80,p<.01) c
28
5故妃の家畦における絵本体験の特徴
3年保背の母親のJJ'が、瑞宅接に読み聞かせを行ッ たり、川古館の刊ql叫畦が高いなど、絵本と子ともを つなぐかかわりが多いことが示されたこ この紙幣を発 けてか、 +どもも3年惟ffの方が、自lJfから本とかか わり、ひとりで本を読むことが多か‑)たこ
人間緒の変化は、 3年保肯<r>Hが多くな‑)ていたが、
変化を問う鳩lT、 3年化ff妃は3歳人間時との比較、
17年化ff妃の鳩:Tは4歳人間時との比較になる二1午 前の4歳に比べ、 2年前の3歳と比較するJjが、変化 をはっきりと認識しやすいと考えられる二
2. 3. 5.母親の扶書行動による比較
(1)好意鹿 高:21人(55.3%=「とても好き」 8 人・ 「好き」 13人l、低:17人 り7.8‑日「好きでも稚い でもない」 13人・「あまり好きではない」 3人:Iの2群 に分けた二
'2I絵本 ‑子どもの絵本好患畦」 it <3r>)=2.82.p<.01i にH&壬が見られ、高群<T)tjが岳か‑‑̲)た二「絵本<T)樺 額」でも差が見られ、高群のJiが「wo紙」 (低:3人 17.6%、高: 12人 r.i‑ォ つ1 i=6.13.p<.()r>)を読む
mョ巳nra
ヰひとり挟み「蛸畦」 <r<36)=3.潔).p≦.001)に有意差 が見られ、高群(/蝣;/;"が高くな・‑)ていたこ
(2)頻度 高:13人 CM.2%) i¥.とてもよく読む」
5人・「よく読む」 3人・「わi)と読む」 5人Il、低:25 人(GS.8%1 <│まったく読まない」 1人・‑ぁまり読ま ない」 21人i *T)2群による比較を;蝣‑‑>た二
十挟み聞かせ行動「')三旭時間」 '.r !.弧i=l.fi7,p<.05i に有意差が見られ、高群のJjが時間が鐘かつたこ
「時間帯」でも妾の傾向が見られ、低群のJJ'が「休 E]」に読む人が多い傾向にあった(低: 5人20.0%、
高: 0人0.0‑ォ; /二( 1 )=2.i軌P<10):
享挟み聞かせ中の行動「母親の読u)i」で、高群の JJ'が 同じ本を繰り並L読む」 (tく弧)=1.71.p<.10一 二 とが多い傾向が見られたこ
以L、母親の読書好意畦が高い方が、子どもの絵本 叶恵畦も高く、子どもが1人で絵本を読む叫畦も高く な‑)ていたこ また、母親の読書叫畦が高いJjが、読み 聞かせを行う時間が撞く、同じ絵イこを操り起し読むこ
とも多い傾向にあ‑)た二 2. 3, 6.比較のまとめ
+どもの絵本好意畦や読み聞かせの叫畦が高いJJ'が、
読み聞かせが習慣として生活の中に竃若し、母親が+
どもの絵本の好みの変化を敏感に把糎Lていたこ 保瀦年数の比較では、 3年代ffの母親のjjが積極的 に絵本と+どもをつなぐかかわりを行‑)ていることが うかがえ、子どもも自/Jlで絵本を読むことが多か‑̲'た二
母親の読書行動は読み聞かせ行動や、子どもの絵本 好走畦、ひとり読JAと関連し、母親の好走畦が高いJj 那+どもの絵本好意畦も高いと捉えており、子どもが 自'JIで絵本を読む輔畦も高か‑)たこ また、母親の読書
叫畦が高いJJ'が、絵本を読む時間も蛙か‑)た.
3.研究2 :3歳、 4歳、 5歳時の比較 3. 1.日 的
幼推聞3歳新人聞妃の3歳から.I)最にかけての家壇 での絵本体験の変化を、母親への質間紙調査を地して 明らかにする二
3. 2.方 法
3. 2, 1.調査協力者と手続き
2004年畦に̲N県内h'幼推間の3牛経常に人間した幼 'Ai<7>母親21人(+ともの什別、 ̲yJ女各111人し こ<r>¥勺、
3、 4、 5歳時にリ三施した3回の質問紙調査の/ITてに 回答した15人甥8人・女7人Iが本研究の対象であ る りこ研究の協力者は、研究1の協力者に含まれる主 5歳時点での母親の平均年齢は、 3T>.ォ事歳l:SD3.32、レ ンシ′33‑‑131二 調査時剛は、 3、 4歳妃が7日中旬、 5 歳妃が3日中旬である二
3. 2. 2.質問紙の構成
5人間接の変化を除き、研究1と概要は同じこ ただ し本研究では、 +どもの絵本体験に焦点をあてるため、
母親の読者行動は'it軒から除外した二 3. 2. 3.分 析
宝引糊紙の各項目において、評竃肺が増減Lた人数を ft析すると同時に、平均肺が求められる境目は、 3‑I 5鼓までの評'TF<r>ヰ均肺を反衛剛竜による一元虻田if) /Jナ散分析を行‑)たこ
3. 3.結果と考察
年齢差が見られた項目のJ*を以下に示す二
lI挟み聞かせ行動 分散分析の紙製、 「読み聞かせ輯 畦」 iFigurC lけIに有恵差が見られたtFt2.14:1=8.70.
p<01主 加齢に伴い、蛸畦が減少していた二
1 6 I 6
2 I 4 4
3 4 5 2 1
JH ロ週i'zI回 田損IZZ3回 Dlほとんど和u E)毎Ej
Eロ HflJ EIU H'LI EOT 思
Figure lO 読み聞かせ蛾畦の変化
「読み手」は、いずれの年齢も母親が主な読J*手で あったこ しかし、母親以外の読み手を見ると「父親」
(3最11人、 1鼓11人、 5鼓7人暮、 「枇母」(3歳9人、
4歳7人、 .I)最6人I と加齢に伴い漸減していた二
「時間帯」 (Fi酢irell)lは、いずれの年齢も「就浪
31I
徽山 ▲青千・ ㌧だ 由利子・F'岸.11かお∩ ・十.り 公費iiti:晶子 Rte 雷子
SJBBJ日*s芦 ヨ^m畢iii圃」E
時肝市のiJら‑‑>iが小*蝣'.tc O、帯電の時間帯iI費fI 5tiて ことが',r?yる
■
*蝣* ォ*輸 争・il 夕貴t タ*tt サ・・・ IK白 寺ォv%
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日ryォi田IDS即J3日Cil‖ ;‑'U , frォ5rtf」>ォ*.
伝le.羊iJEらt¥*か‑t*. *.サ:i 、 「.鎗*"蝣*、圃当初;I 比・こ好き二耳が李化L/̲・かと尋ねると、 '上り好きサー'*.V /.=」が12>、 !弧付も● い/'= 最たif宅や ナとても好き」
が3、 1鎗与10I、 !wx/もし F.鎗1日、 tT3月もlである ことを考iると、 if宅の七草萄無事,禰串され、紬の 貸間教 は才知が十</・< 社iられ'/*."かV>‑ヒ卓,考jら as
l:ヽ JIIヽ 411% tilt lけヽ 1 011ヽ
Figure12 feも吋さ頂の要化
&・ト軟」 tFi即retfi ‑:‑は、 :・珊'r*f巾銘隻、古さ二 羊が邑らn/jけjO,ni=:>iサ.p<‑oi.i Fi郎reBi‑^>る上
‑*li∴ 3像からt鎗・蝣一蝣蝣蝣*+蘇;I帯如し、 t像からF.鎗;I かLい ちI‑ I・体的;蝣*加!̲て・.、る
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L' ̲と∫ ●●人・ b‑.vfc teォォ象 ■)七 *s*
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T.鎗#*:・*加!̲て‑.、,'̲・:f一均:ゝ【)'. 160 :1̲コ呆 1.6 り二Ni ア!OJv3i. F12.11'=137. pヾ∴応l
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4.2.2.象庭との連携の視点から 旧[ff^日頃蝣Hisaの喝^aほggMUEra眉 岨ォrmidiサ^i頃SBKl^i品詞Ema試HE*ns
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そ巾綿を止二IY、羅t)てい・・:専Q.巾空曹が保育巾耳で f:‑*l草であるそoV̲一・>;・il、'1ラ蝣<.;一月で戎LLtItL や日川七本巾Jt千.恨音字l\巾能ItL卑義.r*'蝣?・*Jk LJl.上鴨の吏青や貸出1.・注の工も{̲・と一が、特∴̀車章と
*.て..:るi̲ろ・T
横山 真貴子・上野 由利子・長谷川 かおり・木村 公美・石田 晶子・原田 真智子
4. 2. 3.子育て支援の視点から
本研究の結果から、母親の読書行動が子どもの絵本 体験に影響を与えることが明らかになった。子どもだ けではなく、母親に本の楽しさを知ってもらうことが、
間接的に子どもを本の世界に導くことが指摘できる。
「絵本は人生に三度読むべき」 (柳田、 2001)だとい われる。人生経験を重ねた上で出会う絵本から、子ど
もの頃とはまた違う、新たな発見ともいえる深い意味 を読みとることも少なくない。直接的な子育てのアド バイスを保育者が語るよりも、絵本を通してそのメッ セージを伝えることが、より保護者の心に響く場合も あろう。
大人が自分のために絵本を読む(桧居、 2008)c 子育 ての気忙しさから、ひととき身を逃れ、ゆったりとし た時間の中にわが身を置く。気持ちが落ち着く絵本や、
涙が出るほど笑える絵本、じーんと胸に迫る絵本。い ろいろな絵本で保護者を迎える。絵本のある空間で、
リフレッシュしてもらう。子どもと一緒に、ときには 保護者だけで絵本をひらく。そうした子育て支援も、
これから可能なのではなかろうか。
引用文献
秋田喜代美・黒木秀子(編) 2006 本を通して杵をつ むぐ:児童期の暮らしを創る読書環境 北大路書 房
秋田喜代美・無藤 隆1996 幼児への読み聞かせに 対する母親の考えと読書環境に関する行動の検討 教育心理学研究、 44, 109‑120.
中央教育審議会 2008 幼稚園・小学校・中学校・高 等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善
について(答申) 2008年1月17日
(http://www皿extgo.jp/a̲menu/shotou/newcs /news/200801 17.pdf )
桧居 直 2008 桧居直のすすめる50の絵本:大人の ための絵本入門 教文館
柳田邦男 2001いのちと共鳴する絵本 河合隼雄・
桧居直・柳田邦男 絵本の力(pp.83‑116)岩波 書店
横山真貴子 2006 3歳児の幼稚園における絵本とのか かわりと家庭での絵本体験との関連:入園直後の 1学期間の絵本とのかかわりの分析から 奈良教 育大学教育実践総合センター研究紀要, 15, 91‑
S3
横山真貴子・水野千具沙 2008保育における集団に 対する絵本の読み聞かせの意義: 5歳児クラスの 読み聞かせ場面の観察から 奈良教育大学教育実 践総合センター研究紀要, 17, 41‑51.
横山真貴子・上野由利子・木村公美・原田真智子 2007 4歳児の家庭における絵本体験の特徴:幼
椎園での絵本体験の影響をふまえての分析 奈良 教育大学教育実践総合センター研究紀要, 16, 49
‑58.
付 記
(1)研究にご協力いただきました保護者の方々に心 よりお礼申し上げます。
(2)本研究の実施においては、平成15‑17年度科学 研究費補助金(若手研究 B (課題番号
15730298)の補助を受けた。
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