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第12回 東京医科大学脳外科カンファランス

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(1)

一 508 一

東医大誌 48(4):508〜513,1990

第12回

東京医科大学脳外科カンファランス

日時平成元年12月9日(土)2:30pm〜

会場京王プラザホテル「御岳」42F 主催東京医科大学脳神経外科学教室

幹事伊東 洋 会長三輪哲郎

2 頭蓋内外へ進展した髄膜腫の一例

(脳外科)○山田裕二,稲葉 泉,阪田実利  頭蓋内外に進展した髄膜腫の一例を経験したので,

若干の文献的考察を加え検討した。症例は69歳女性,

主訴は頭頂部皮下腫瘤で,入院時神経学的に異常所 見を認めなかった。異所性に発生した髄膜腫の概念,

類型に関しては,いくつかの報告がみられるが,

extracalvarlal, extracranial, extradural, intra

。sse。us, cutane・us, ect・pic meningi・・na等の様々な

名称で呼ばれており,terminologyは一定していな い。本症例の分類は困難であるが,矢状縫合を中心 に発生しており,骨変化が最も強かったことから,

intraosseous typeで頭蓋内外に進展した可能性が 強いと推察した。

 1  Extra−axia]extensionを示した小児後頭     蓋窩神経膠腫の一例

(脳外科)○福島 力,御子柴雅彦,原岡 嚢  C−Pangleへextra−axial extensionを呈した

subependymomaの1小児例を報告した。症例は3歳 女児,後頭部打撲後数日間嘔吐持続し,CTにて偶 然異常吸収域を認め入院となった。入院時意識清明,

神経学的に異常なし。CT, MR I,脳血管撮影により 左C−Pangleのextra−axial massと診断され摘出 術が行われた。術中所見では左C−Pangle〜latera]

medul]ary cisternを充満する腫瘍であり,下部脳 神経,小脳,橋との癒着は認められず全摘出された。

摘出標本の病理組織学的診断はsubependymomaで あった。尚,腫瘍周辺部では一層のependymallayer が被っており腫瘍発生母地との関係から興味ある所 見と思われた。 subependymomaの好発部位は第4 脳室近傍であるが,本例の如く純粋に】atera】rec−

ess〜C 一 P angleに発展したものは7%以下と少な い。glionlaは全C−Pangle tumorの1〜5%を 占め小児例も散見された。C−Pangleにおけるglioma の発生・発育について考察を加えた。

3 Crow−Fukase症候群に合併した, 形質細 胞腫の1例

(水戸赤十字病院脳外科)0朝元美利,中村達也,

小野寺良久

 Crow−Fukase症候群に合併した稀な脳形質細胞 の1例を報告した。Crow−Fukase症候群は形質細胞 障害を特徴とし,多発神経炎,肝腫大など多彩な臨 床症状を呈するものであるが,脳にリンパ系腫瘍を 合併した症例はいままでに報告されていない。症例 は59歳の男性で,右側頭葉に10w densitymassを 認め,手術によりリンパ系腫瘍と診断された。術後 5か月目に肝不全のため死亡した。剖検により形質 細胞腫が確認された。通常の形質細胞腫と異なり,

腫瘍細胞の異形性が少なく,増殖巣には小血管の増 生がみられ,リンパ球の集塊がみられる。

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