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議竃覧籔篭璽〜蕊二㌶警

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Academic year: 2021

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(1)

第75巻 第1号,2016

    ヘレ      

   提 言

    ノ

1

艦の中の猿

       森内 浩幸

(長崎大学大学病院小児科/長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻展開医療科学講座小児科学分野)

醜﹂㌦ひ.

じ㌶欝≧㍉㌶竺璽竺㌻㌶㌶篭翻灘

やゴシップ(男女関係のトラブル)を報じる燗(?)臭い記事に微笑んだり纏 苦笑いしたりしながら,生物学的に当然のこととはいえヒトとサルの関係は他

のどの動物よりも近いことを実感します。長崎の町中でもたまに野生のサルが 十 出没して一騒動起こすことがありますが,その頭の良さと運動能力の高さのた

議竃覧籔篭璽〜蕊二㌶警

 改めて「サル」に因んだ言葉を見返すと,「猿知恵」,「猿に烏帽子」,「猿の尻 笑い」,「意馬心猿」等々,

;遮

       なまじ近い間柄で比較しやすいためか,案外私たちは自分によく似たこの動物に対し 軽蔑した言い回しをしていることがわかります。そんな熟語や諺を読み返すうちに,私には馴染みがないものが 二三目に飛び込んで来ました。「籠鳥艦猿(ろうちょうかんえん)」と「猿を椎中に置けば豚と同じ」です。前者 は文字通り「籠の中の鳥や艦の中の猿と同じように,自由が束縛された状態」を示すもので,やはり自由白在に あちこち動き回る存在として,猿はすぐに思い浮かぶのでしょう。後者は紀元前4世紀宋の時代の思想家・政治 家であった恵子(恵施)の言葉として「韓非子」に紹介されています。「猿も狭い艦に閉じ込めてしまえば敏捷

さがなくなり,鈍重な豚と同じ」,転じて「有能な人であっても,十分な条件や情報が与えられなければ能力を 発揮できず,無能な者に等しい」という意味のようです。ちょっと豚には失礼ですがやはり私たちは猿がそれ だけ有能だと評価している現れなのでしょう。

 私たち大人の目から見た子どもって,どんなものでしょう。「悪知恵が働くけれど,常識や思慮深さに欠けて いる」とか「放っておくとあちこち飛び回って何をしでかすかわからない」とか,何だか子どもをどこか猿扱い しているような言葉を耳にすることがあります。実際のところ,Scammonの有名な発育型図を引っ張るまでも なく5〜6歳までに脳の発達はほぼ完成し,中高年になってジリジリと脳が劣化している私などと比べると子ど

もの頭の回転は圧倒的に速いものです。それなのに,経験のなさとフットワークの良すぎることから来る失敗を 周囲の大人たちが恐れ,子どもたちを艦の中に閉じ込めてしまってはいないでしょうか?そしてその結果子ど

もたちが本来持っている良さを潰してしまってはいないでしょうか?

 三猿の教え「見ざる言わざる聞かざる」は本来「とかく人は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を,見 たり聞いたり言ったりしがちだがそんなことはしない方がいい」という叡智の戒めで,「特に子どもの時は,

世の中の悪いことを見聞きしたり言ったりしないで,素直に育ちなさい」という教育論的な意味合いがあるそう です。確かに悪への誘惑に耳を貸し目を奪われてはいけませんが,子どもから何でもかんでも取り上げ,事勿れ 主義に陥ってはいないでしょうか?少なくとも私たち大人は,子どもの心の状態や動きをしっかりと観子ども の声なき声を聴き,そして子どもに言葉と行動で働き掛ける存在であるべきです。子どもを艦の中に閉じ込める のではなく,やんちゃさに困ることがあっても,子どもが子どもらしくその天性を発揮できる世の中にしていき たいものです。

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