• 検索結果がありません。

低損傷度コンクリートの DeCAT 法による定量的損傷度評価の考察 熊本大学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "低損傷度コンクリートの DeCAT 法による定量的損傷度評価の考察 熊本大学"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)V‑028. 土木学会西部支部研究発表会 (2014.3). 低損傷度コンクリートの DeCAT 法による定量的損傷度評価の考察. 1. はじめに. 熊本大学. 学生会員. ○椛島. 貴司. 熊本大学. 学生会員. 松田. 優希. 熊本大学. 正会員. 友田. 祐一. 熊本大学. フェロー会員. 大津. 政康. 相関関係および相関式を図-1 に示す.この図は,過去. 近年,コンクリート構造物の乾燥収縮によるひび割. のコンクリートの 199 サンプルをデータベースとして. 1). れが問題視されており ,コンクリートの乾燥収縮ひず. 用いた相関図である.相関係数は 0.909 であり,λ 値と. みは使用材料,配合によって変動することが明らかに. a 値はよく対応していることが認められる.. 2). なっている .その中でも使用骨材の違いにより,コン. 図-1 中の近似式より,以下の式(4)を得る.. クリートの収縮に大きな差があることが近年あらため.   (a  100)  (a  100) X  Y. て注目されている.したがって,本研究では使用骨材. ここで,E0=E*のとき a=0 と仮定すると,式(2)および 式(4)より,健全時弾性係数 E*は式(5)のようになる.. の異なるコンクリートの乾燥収縮特性を AE 発生挙動 から解明することを試みた.今回 3 種類のコンクリー. E*  E c . ト供試体を乾燥収縮過程で DeCAT 法 3)により損傷度を. 2. 解析理論. (5). る弾性係数を用いて相対的損傷度の評価を行った.. ローランドモデル. E0 E. 本研究では,損傷力学理論を基に応力-ひずみ曲線. (6). これにより,損傷度を弾性係数を用いて定量的に評. を以下の式で近似した..   E0  E * A0  1. Ec Y. この健全時弾性係数 E*と,一軸圧縮試験から得られ. 定量的に評価する.. 2.1. (4). 価する. (1). 4 3 2. λ' = (λ+a'). ここで,E0:初期弾性係数,E*:健全なコンクリート の弾性係数,A0, λ:材料固有の定数である.E0 は応力 とひずみの実測値より重回帰分析を行い求めた. 2.2. 1 0 -1. λ ' =0.948a ' +1.32 R2=0.909. -2. AE レートプロセス解析. -3. -4. AE の発生総数を N,応力レベル V の AE 発生確率関 数を. f (V )dV  dN / N とおき,. -2. -1. a' = (a×100). 0. 1. 2. 図-8 λ 値と a 値との関 図-1 λ 値と a 値との関係. f (V ) とすると,応力レベル V から V+dV への応力. 増分に対し,. -3. 3. 実験概要 本実験では,表乾密度 2.98g/cm3,吸水率 0.85%の普通. (2). f (V )  a / V  b と発生確率関数を双曲線関. 骨材(斑レイ岩)を使用した普通供試体と,表乾密度. 数で近似し,損傷度を係数 a 値で表現することにすれ. 2.45g/cm3,吸水率 4.42%の天草骨材(安山岩)を使用した. ば,応力レベル V に対する AE 発生総数 N の関係は次. 天草供試体,普通骨材を使用しフライアッシュを混入. 式で表現できる.. させた FA 供試体の 3 種類の 100×100×200mm 角柱供試. N  CV a exp(bV ). 体を作製した.各供試体の配合を表-1 に示す.各供試体 (3). を恒温室内(20℃,60%)で材齢 91 日目まで長さ変化. ここで,C:積分定数である.次に一軸圧縮強度試験下. および重量変化の計測を行った.また,圧縮強度試験. での損傷パラメータ λ と AE レート解析値 a の式(3)の. は Φ100×200mm の円柱供試体を使用し材齢 7,14,. ‑691‑.

(2) V‑028. 土木学会西部支部研究発表会 (2014.3). 28 日で行い,同時に AE 計測実験も行った.. むにつれて微小ひび割れの蓄積が推測される.ただし, E 0 / E * の値が相対損傷度として数値的に 1.0 以上であ. 表-1 供試体の配合 最大寸法 水セメント比 細骨材率 (mm) W/C (%) s/a (%) 普通供試体 20 55 44 天草供試体 20 55 44 FA供試体 20 55 44. 3. AE減水剤 空気量 スランプ値 単位量 (kg/m ) W C FA S G (g) (%) (cm) 174 317 - 758 1106 317 2 4 174 317 - 758 886 317 1.9 6 174 254 63 758 1106 317 0.9 10. るため,損傷はしていないと評価できる. 表-2 各供試体の試験結果 供試体 材齡(日) 重量(g) f'c(MPa) E0 (GPa) 7 3872.6 30.5 29.4 普通 14 3825.6 32.1 31.7 28 3805.2 34.5 34.4 7 3380.3 25.5 20.6 天草 14 3445.9 28.0 25.8 28 3410.1 32.1 23.7 7 3748.1 22.5 44.5 FA 14 3771.2 27.3 36.4 28 3758.3 32.0 30.1. 4. 実験結果と評価 4.1 長さ変化および重量変化結果 各供試体の長さ変化率および質量変化率をそれぞれ 図-2 および図-3 に示す. FA 供試体はセメントの一部をフライアッシュに置換. Ec(GPa) 12.2 14.3 14.3 7.45 10.0 10.6 9.35 10.9 12.9. E* (GPa) 21.1 24.7 24.7 12.9 17.3 18.4 16.2 18.9 22.3. したため,セメントと反応しなかった水分が原因とな. 普通7日. 普通28日. 天草7日. り乾燥収縮がより進行したと考えられる.. 天草14日. 天草28日. FA14日. FA28日. 普通14日. FA7日. 天草供試体の長さ変化率が大きい理由として天草骨. E0 /E* 1.39 1.28 1.40 1.58 1.49 1.29 2.75 1.93 1.35. 3.00. 材の吸水率が高く,モルタル部分の収縮の拘束が弱く 2.50. なったと考えられる.また重量変化率が大きいのは骨 2.00. 材の吸水率が非常に高いため,骨材内部に多くの水分 E0/E*. を保持していたためであると推測できる.. 1.50. 500. 1.00. 450. 普通. 400. 天草. 0.50. 長さ変化率(×μ). 350 FA. 300. 0.00. 250. 20.0. 25.0. 30.0. 35.0. 40.0. 200. f'c(MPa). 150. 図-4 各供試体の損傷度評価. 100 50. 5. 結論. 0 7. 14. 21. 28. 35. 42. 49. 56. 63. 70. 77. 84. 91. 材齢(日). 本研究より以下のようなことが明らかになった.. 図-2 各供試体の長さ変化率. (1)長さ変化率および重量変化率より,天草供試体,FA 供試体は普通供試体より乾燥収縮が進行した.. 0. (2)AE レートプロセス解析より,全供試体の材齢 28 日. 普通. 重量変化率(%). -0.5. 天草. 時点において,乾燥収縮により供試体の微小ひび割れ. FA. の蓄積が推測されたが, E 0 / E * の相対損傷度が 1.0 以. -1. 上であったため,損傷に至っていない評価となった. 6. 参考文献. -1.5. 1) 土木学会コンクリート委員会:垂井高架橋の損傷に -2. 7. 14. 21. 28. 35. 42. 49. 56. 63. 70. 77. 84. 関する調査特別委員会最終報告書,土木学会,. 91. 材齢(日). 2008.3. 図-3 各供試体の重量変化率. 2) 日本建築学会:鉄筋コンクリート造建築物の収縮ひ. 4.2 圧縮強度試験結果. び割れ制御設計・施工指針(案)・同解説,2006.2. 表-2 に各供試体の重量,圧縮強度(f’c),初期弾性係. 3) 鈴木哲也,池田幸史,米野現樹,大津政康:データ. 数 E0 および DeCAT で評価した弾性係数 E を示す.図. ベース構築に基づく AE レートプロセス解析による. -4 より全供試体において,材齢が経つにつれ f’c は増加. コンクリートの定量的損傷度評価,コンクリート工. しているが, E 0 / E * は低下していることから収縮が進. 学年次論文集,Vol.26,No.1,pp.1791-1796,2004.. *. ‑692‑.

(3)

参照

関連したドキュメント

170cm の地点までの透過線変化量には、大きなばらつきが見られないという 結果が得られた。一方、W/C=60%の AE コンクリート供試体(f’c=28N/mm 2

(A:Slit=0mm,B:Slit=25mm,C:Slit=50mm,D:Slit=75mm).. リット深さ 90mm )である。これらの結果は,モルタル

2 損傷の有無による累積エネルギー量および破壊状況 図

れ、障害が蓄積しないとする機構仮説を考案 した (図1左)

図4 高線量率放射線が誘発する幹細胞ターンオーバー ◆マウスに高線量率(1.5 Gy/min)のX線(1

図22 設計風速の変化率の推定結果 図 設計風速の変化率の推定結果 図 2 設計風速の変化率の推定結果

響により履歴ループが一方向へ移行しながら小さ くなっていることから,1 層柱の局部座屈により骨 組が崩壊に至ったと考えられる.  図 13

2.3.3 強度試験 JIS R 5201(セメントの物理試験方法)に従って,曲 げおよび圧縮強度試験を行った。 2.4 実験結果および考察