低線量放射線リスクの定量評価と放射線防護への反映
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(2) 幹細胞プール. ターンオーバーを行いながら、 集団として一定の大きさを維持 予備の幹細胞 の増殖. 損傷 競合. 低線量率. 高線量率. 競合による幹細胞プール からの損傷細胞の排除. 細胞死. プール内の傷 ついた幹細胞 の増殖. 幹細胞補充による幹細胞 プールへの損傷の蓄積. ⥲㔖᥆ᏽ䟾䝮䜽䜳ビ౮䛴ㄚ㢗 䝕䝭䝥䞀䝃➴䛱ᇱ䛫䛕䜈䛴 • • • • • •. ᒁහ㏝㑂䛴ຝᯕ 䛴ᙟឺ 㜾㞭䛴ຝᯕ䛮 䝁䞀䜽䝃䞀䝤 ኬẴ䚮ᾇỀ ᾇ⸬ᦜཱི䛴⏝≟⭚䛒䜙㜭ຝᯕ ⥲㔖౿ᩐ䚮㣏ဗᨲᑏ⬗⃨ᗐ 䝝䞀䜽䝭䜨䝷⨧ᝀ⋙. 図2 幹細胞補充の線量率効果 30Gy/時の高線量率、もしくは3mGy/時の低線量率 で、集積線量1Gy( 赤)を照射した場合に、残存する色の 付いた組織の割合を示す。照射をしない対照群(青) と 比べて、高線量率では有意な幹細胞補充が観察されるが (有意確率p=0.04)、低線量率では有意な差が観察さ れず、線量率による幹細胞維持機能の差異を確認した。. ゆỬ➿. こ௲ ☔䛑䛛΅ 䛴䛥䜇䛴᭨᱄. ⥲㔖ῼᏽ䛴ᵾ‵䚮㧏ᗐ. 㡱ᛮ䚮ሒఎ ⥥᛬ᨲᑏ⬗⃨ᗐ 㝛ᇡ䚮ᾇᇡ䚮 䜮䝷䜹䜨䝌䚮䜮䝙䜹䜨䝌 䝦䝏䝃䝮䝷 㐡ᡥṹ䛴☔ಕ ῼᏽ 䜴ᡥἪ䚮⥥᛬. 㐲ว䛰ᩐೋ䛴 シᏽ ᇱ♇Ⓩ䝋䞀䝃 䛴ᩒങ. 䝦䝋䝯゛⟤䛱ᇱ䛫䛕䜈䛴 • 㣏ဗᦜཱི䜻䝎䝮䜮 • 䝮䜽䜳䝦䝋䝯 • ⥲㔖 ⥲㔖⋙ຝᯕ౿ᩐ※1. ᨲᑏ⥲㜭㆜䛴ㄚ㢗 こ௲. ெ䝦䝏䝃䝮䝷 䜴䛴ᐁ᪃. ᑍ㛓ᐓึ᩷䜊 㐲⏕䛴ጂᙔᛮ 䛴᰷ᣈ. ⥲㔖ᨲᑏ⥲ 䝮䜽䜳ビ౮◂✪ 䛴㐅. 重点課題. 図1 線量率効果の機構仮説と幹細胞補充の概念図 高線量率では幹細胞補充で幹細胞プールが維持される ためリスクの蓄積が起こる (右)が、低線量率ではターン オーバーと競合による損傷細胞の排除が生じる(左) と 考えられる。しかし、その境界となる線量率は実験的に 明らかになっていない。特定の時期の幹細胞と、その幹 細胞が分裂・増殖してできた細胞を青く着色した遺伝子 組換えマウスを用いると、高線量・高線量率放射線の致 死効果により失われた幹細胞に対する、色 の 付いてい ない予備の細胞による幹細胞補充が評価可能であると した。. ⥥᛬䚮⌟Ꮛ⿍䛶䛕≟Ἓ ※2䚮ᖉ㑇 䛱ྡྷ䛗䛥ᑊ➿䜊䜰䜨䝍䝭䜨䝷䛴ᩒങ 㧏ᗐ 䝮䜽䜳ビ౮ᢇ⾙ 䛴Ὡ⏕ ⛁ᏕⓏ䛰ሒ 䛴ᥞ౩. • • • •. ⿍䛶䛕⥲㔖ῼ ṹ㝭Ⓩᇱ‵䛴⩻䛎᪁ᩒ⌦ ⿍䛶䛕䜻䝎䝮䜮䛮ᦜཱིโ㝀ೋ➴䛴ᩒങ ⪇䛎䜏䜒䜑ỗ䝰䝝䝯䛮㛏䜘ち㔕 䛱䛊䜒䛥ṹ㝭Ⓩᇱ‵䛴᪺☔ • 䜽䝊䞀䜳䝟䝯䝄䞀䛴㆗ㄵ. ප⾏䛾䛴ᨥᥴ䟾ᨲᑏ⥲షᴏ⩽䛾䛴ᨥᥴ. 図3 線量推定、リスク評価ならびに放射線防護に係る問題点の整理と、今後の解決策 被ばく線量推定およびリスク評価に係る不確かさの要因は、その評価のパラメータ数値と計算モデルに内在しており、 前者については事故直後の外部被ばく線量など事後の不確かさの低減が困難なものが、後者については線量-線量率 効果係数などの専門家判断の妥当性が、重要な課題として抽出された(図左側)。また、各専門家機関がそれぞれの視 点から指摘した放射線防護に関連した様々な課題の整理を行った(図右側)。これらの被ばく線量推定およびリスク評価 に係る不確かさの課題と放射線防護の課題の両者の解決のためには、個人モニタリングの実施と低線量放射線リスク 評価研究が、解決策として特に重要であることを示した(図中央)。 ※1 低線量・低線量率放射線被ばくにおけるリスクを推定する場合に考慮されるリスクの低減係数。 ※2 原子力事故後の長期被ばく状況のように、線源が既に広く存在してしまっている状況。. 17.
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