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肝移植後早期においてNK細胞によるアロ認識が好中球浸潤の増幅をもたらし肝虚血再灌流障害を増悪させる

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Academic year: 2018

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(様式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 木村 鐘康

主査 教授 坂本 直哉 審査担当者 副査 教授 清野研一郎

副査 准教授 北村 秀光

副査 准教授 本間 明宏

学 位 論 文 題 名

肝移植後早期において NK 細胞によるアロ認識が好中球浸潤の増幅をもたらし肝虚血再灌流

障害を増悪させる

(Allorecognition by NK cells contribute to augmented hepatic ischemia/reperfusion

injury with higher host neutrophil infiltration during early phase after liver

transplantation)

NK 細胞は虚血再灌流障害において重要な役割を持ち、そのアロ細胞認識によって、ALT

の上昇、肝壊死組織の増大、ホスト好中球浸潤を伴ってアロジェニックグラフトでシンジ

ェニックグラフトよりもより強いダメージを引き起こすことを証明したという内容で学位

審査発表を行った。学位審査に当たり、まず副査の本間明宏准教授から、ドナーNK 細胞数 の減少の理由、AAGM1治療によるNK細胞以外の細胞への影響に関し質問があり、それに対

しNK細胞が活性化されたときにアポトーシスするとの前提をもとに推測したこと、T細胞

も 30%抑制されると回答した。次に、副査の北村秀光准教授から、保存時間を 18 時間に設

定した理由、ドナーNK 細胞の減少が肝外流出によるものかどうかなどにつき質問があり、

それに対し、実験の結果から18 時間を最適としたこと、肝外流出の NK細胞は実験でほと んど検出できなかったことをそれぞれ回答した。次に、副査の清野研一郎教授から臨床に

おける NK 細胞と虚血再灌流障害の関連性についての質問を受け、臨床実験レベルでは行わ

れていないと回答した。最後に主査の坂本直哉教授から、なぜ NK 細胞に着目したか、好中

球浸潤と NK 細胞の関連性の証明不足を質問し、それに対し、実験の経過の中で違いの大き

いNK 細胞にフォーカスを絞ったこと、確かに証明不十分で NK 細胞と好中球浸潤の直接的 な関連性に関しては今後も突き詰める余地があるとの回答があった。

この論文は、NK 細胞と虚血再灌流障害の関連性をシンジェニック、アロジェニックの両

条件下で比較した初めての実験であり、新規の免疫学的機序についても言及されていると

いう点で高く評価され、今後の臨床における虚血再灌流障害の克服の一助となることが期

待される。

審査員一同は、これらの成果を高く評価し、大学院課程における研鑽や取得単位なども

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