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(1)

CM1-DST720-2001

DSTJ

TM

3000

スマート・トランスミッタ

温度・圧力補正形差圧発信器

JTD 720A 形

取扱説明書

(2)

2004-2012 Azbil Corporation All Rights Reserved.

・ このマニュアルは、本製品をお使いになる担当者のお手元に確実に

届くようお取りはからいください。

・ このマニュアルの全部または一部を無断で複写または転載すること

を禁じます。

・ このマニュアルの内容を将来予告無しに変更することがあります。

・ このマニュアルの内容については万全を期しておりますが、万一、ご

不審な点や記載もれなどがありましたら、当社までご連絡ください。

・ お客さまが運用された結果につきましては、責任を負いかねる場合

がございますので、ご了承ください。

保証について

製品の保証は下記のようにさせて頂きます。

保証期間内に弊社の責任による不良が生じた場合、ご注文主に対して弊

社の責任でその修理または代替品の提供により保証とさせて頂きます。

1.保証期間 保証期間は初期納入時より1ヶ年納入時より1ヶ年納入時より1ヶ年納入時より1ヶ年納入時より1ヶ年とさせていただきます。 ただし有償修理品の保証は修理個所について納入後3ヶ月納入後3ヶ月納入後3ヶ月納入後3ヶ月納入後3ヶ月とさせてい ただきます。 2.保証適用除外について 次に該当する場合は本保証の適用から除外させていただきます。 ① 弊社もしくは弊社が委託した以外の者による不適当な取扱い、改 造、または修理による不良 ② 取扱説明書、スペックシート、または納入仕様書等に記載の仕様条 件を超えての取扱い、使用、保管等による不良 ③ その他弊社の責任によらない不良 3.その他 ① 本保証とは別に契約により貴社と弊社が個別に保証条件がある場合 には、その条件が優先します。 ② 本保証はご注文主が日本国内のお客様に限り適用させていただきま す。

(3)

はじめに 当社のスマート・トランスミッタDSTJTM3000 JTD720 シリーズをご購入いただき、誠にありがとうございます。 本シリーズは1983年に世界最初のスマート・トランス ミッタとして発売以来、高精度、高性能の発信器として 高い評価をいただき、50万台以上の豊富な実績を有して います。 測定の開始、測定データの読み取り、各種設定値および 設定状態の確認、変更などほとんどの操作はスマート・ コミュニケータ(S-SFC)により簡単に行うことができます。

安全に関するご注意

はじめに 本器を安全にご使用いただくためには、正しい設置・操 作と定期的な保守が不可欠です。この取扱説明書に示さ れている安全に関する注意事項をよくお読みになり、十 分理解されてから設置作業・操作・保守作業を行ってく ださい。 確 認 ・ 製品がお手元に届きましたら、仕様の間違いがない か、また輸送上での破損がないかを確認してくださ い。本器は、厳しい品質管理プログラムによるテス ト後出荷されています。万一品質や仕様面での不備 な点がありましたら、銘板に書かれている形番・工 番をお知らせください。 ・ 銘板はケース上部に取付けられています。 使用上の注意 この取扱説明書では、機器を安全に使用していただくた めに次のようなシンボルマークを使用してます。

警告

取扱を誤った場合に、使用者が 死亡または重傷を負う危険の状 態が生じることが想定される場 合、その危険を避けるための注 意事項です。

注意

取扱を誤った場合に、使用者が 軽傷を負うか、または物的損害 のみが発生する危険の状態が生 じることが想定される場合、そ の危険を避けるための注意事項 です。 機器を正しく安全にお使いいただくため、次頁の注意事 項を必ずお守りください。 これらの注意事項に反した取扱により生じた損害につい て、当社は責任と保証をいたしかねます。

(4)

配線上の注意

 警告

(1) 設置の際プロセスとの接続部(アダプタフラン ジと導圧管、フランジとの接続)は、ガスケッ トがはみ出さないようにしてください。 (2) 機器の規定する定格圧力や接続規格、定格温度 以外では使用しないでください。破損による大 きな事故原因となる恐れがあります。 (3) 防爆エリアでの配線工事は、防爆指針に定めら れた工事方法に従ってください。

 注意

(1) 設置後、本器を足場などに使用しないでくださ い。機器が破損し、けがの原因となります。 (2) 表示のガラス部分は工具などを当てますと破損 し、けがをする可能性があります。ご注意くだ さい。 (3) 設置は正しく行ってください。設置が不十分な 場合や行われなかった場合、出力の誤差や該当 する規則に違反することになります。 (4) 製品は重量物ですので足場に注意し、安全靴を 着用し作業を行ってください。

 警告

(1) 配線は濡れた手での作業や通電しながらの作業 は行わないでください。感電の危険がありま す。作業は乾いた手や手袋を用い、電源を切っ てください。

 注意

(1) 配線は仕様を十分に確認し、正しく行ってくだ さい。間違って配線されますと機器破損や誤作 動の原因となります。 (2) 電源は仕様に基づき正しく使用してください。 異なった電源を入力しますと機器破損の原因と なります。 通信機器使用上の注意 (1) 本器を保守のためにプロセスより外す場合に は、測定対象物の残圧、残留にご注意くださ い。液体が付着する可能性があり危険です。 (2) ベント・ドレン抜きを行う際は、ベント・ドレ ンの抜ける方向を確認し、人体に触れないよう に行ってください。やけどなど、身体に有害な 影響を及ぼす危険があります。 (3) 防爆エリアでの使用中、機器のカバーを開放し ないでください。爆発などの危険があります。

 注意

(1) 製品は当社の十分な製品管理のもと出荷されて います。機器の改善などは絶対におこなわない でください。機器破損の原因となります。

 注意

(1) 本器の近くで、トランシーバー、携帯電話、 PHS、ポケベルなどの通信機器を使用すると 送信周波数によっては、正常に機能しない場合 がありますので、次の注意事項をお守りくださ い。 ・ 事前に通信機器が本器の動作に影響を与え ない距離を確認し、その距離以上離して使 用してください。 ・ 発信部ケースのふたを閉めてから通信機器 を使用してください。

(5)

開梱と製品の確認・保管

開梱 本器 は精密機器です。事故や損傷を防ぐためにも、てい ねいに扱ってください。 付属品の確認 開梱すると、本器の本体と次のものが入っていますので 確認してください。 • 標準付属品(L レンチ(M3)1 個) 仕様の確認 本体の銘板に仕様が記載してあります。ご指定の仕様と 比較して内容をご確認ください。特に次の仕様について は必ずご確認ください。

• タグNo. (TAG No.) • 形番(MODEL) • 工番(PROD No.) • 設定レンジの下限値と上限値(RANGE) • 供給電源電圧(SUPPLY) • 防爆検定合格標章( 防爆仕様の場合) お問い合わせ 本器に関するお問い合わせは、最寄りの当社の支店、営 業所へお願い致します。 お問い合わせには、銘板に記載されている以下の番号を 必ずお知らせください。 • 形番(MODEL) • 工番(PROD NO.) 保管について 本器をご購入後そのまま長期間保管される場合は、以下 の注意事項をお守りください。 • 振動や衝撃の少ない、常温、常湿の屋内に保管して ください。(25℃、65% RH程度) • 納品時の梱包状態のまま保管してください。

この取扱説明書の構成と使い方

構成と使い方 この取扱説明書は、次のような順序で本器の構成とその 使い方について説明しています。 第1章  本器、S-SFCの機能、構成および構造 本器の各部分の機能、構成、構造、およびスマー ト・コミュニケータ( S-SFC)の機能と構成について 説明しています。はじめて本器 をお使いになる方 は、この章からお読みください。 第2章 本器の設置 本器の据え付け、配管および配線について必要な情 報を説明しています。 特に据え付け方法については測定対象別に説明して います。 据え付け、配管、配線を担当される方はこの章を参 照してください。 第3章 本器の運転と停止 測定の準備、開始および運転の停止に最小限必要な 情報について説明しています。また、納入時に必要 なタグNo.の設定と仕様の確認についても説明してい ます。S-SFCの基本的操作以外は測定対象別に説明 してあります。 測定を開始する場合にはこの章をお読みください。 第4章 S-SFCによる操作(日本語表記) S-SFCを使用して行うことができる操作について説 明しています。S-SFC の操作の基本事項、運転を始 める、運転中に測定値を表示させる、各種のデータ を印字させる、各種の設定値データを変更する等の 操作についてはこの章を参照してください。 第5章 本器の保守とトラブルシューティング 本器の保守およびトラブルが発生した場合の対処の 方法について説明しています。必要に応じてこの章 の該当する箇所を参照し適切な処置を実施してくだ さい。 付録 A 本器およびS-SFCの標準仕様と形番、本器の外形寸 法を掲載してあります。必要に応じて該当する項目 を参照してください。

(6)

3.2.7 設計圧力を表示、変更する ... 3-4 3.2.8 設計温度を表示、変更する ... 3-4 3.2.9 補正形式を表示、変更する ... 3-5 3.2.10 静圧のエレベーション値を表示、変更する ... 3-6 3.3 測 定 ... 3-7 3.3.1 流量測定 ... 3-7 3.3.1.1 運転の準備をする ... 3-7 3.3.1.2 運転を開始する ... 3-8 3.3.1.3 運転を停止する ... 3-9 第4章 S-SFCによる操作(日本語表記) ... 4-1 4.1 S-SFCで通信する前に ... 4-1 4.1.1 S-SFCを使って行うこと ... 4-1 4.1.2 キー操作、画面との対話の原則 ... 4-1 4.1.3 S-SFCのキーボード ... 4-2 4.1.4 キー入力の基本操作 ... 4-2 4.1.5 S-SFCのキーの機能 ... 4-3 4.1.6 専用機能 ... 4-6 4.1.7 S-SFCを充電する ... 4-8 4.2 通信を始めるときの操作 ... 4-8 4.3 測定データを表示させる操作 ... 4-9 4.3.1 入力している値を表示する ... 4-9 4.3.2 発信している出力(%)を表示する ... 4-9 4.4 印字(プリンタ付の場合) ... 4-9 4.4.1 印字機能の概要 ... 4-9 4.4.2 内部データを印字する (メンテナンス・プリント) ... 4-10 4.4.3 応答結果を連続印字する (アクション・プリント) ... 4-11 4.5 本器の設定の表示と変更 ... 4-12 4.5.1 設定の表示、変更の概要 ... 4-12 4.5.2 タグNo.を表示、変更する ... 4-12 4.5.3 出力形式を表示、変更する ... 4-12 4.5.4 指示計(オプション)の工業量(実目盛) の単位を表示、変更する ... 4-12 4.5.5 工業量(実目盛)の上・下限値を 表示、変更する ... 4-13 4.5.6 ローフローカットオフ値を表示、変更する ... 4-14 4.5.7 設定レンジの上・下限値、スパンを 表示、変更する ... 4-16 4.5.8 工業単位を表示、変更する ... 4-17 4.5.9 ダンピング時定数を表示、変更する ... 4-17 4.5.10 異常時の出力振り切り方向を表示する ... 4-18 1.1 本器の機能と構成 ... 1-1 1.2 動作原理 ... 1-2 1.3 各モードの説明 ... 1-2 1.3.1 測定モード ... 1-3 1.3.2 校正(CALIB.)モード ... 1-3 1.3.3 擬似入力(インプット)モード ... 1-3 1.3.4 定電流(アウトプット)モード ... 1-3 1.4 デジタル指示計(オプション) ... 1-4 1.4.1 メイン表示 ... 1-4 1.4.2 サブ表示 ... 1-4 1.5 S-SFC の機能と構成 ... 1-5 1.5.1 S-SFC の機能 ... 1-5 1.5.2 S-SFC の構成 ... 1-6 第 2 章  本器の設置 ... 2-1 2.1 設置場所の選定条件 ... 2-1 2.1.1 一般的な設置条件 ... 2-1 2.1.2 防爆形発信器の設置基準 ... 2-1 2.2 据付け ... 2-2 2.2.1 据付け寸法 ... 2-2 2.2.2 据付け場所 ... 2-2 2.2.3 発信器本体の据付け ... 2-2 2.2.4 発信器本体の据付け姿勢 ... 2-2 2.3 配管 ... 2-3 2.3.1 流量測定の配管 ... 2-3 2.3.1.1 配管について ... 2-3 2.3.1.2 気体流量測定の配管 ... 2-4 2.3.1.3 蒸気流量測定の配管 ... 2-5 2.4 電気配線 ... 2-6 2.4.1 一般形の配線 ... 2-6 2.4.2 耐圧特殊防爆形の配線 ... 2-7 2.5 プロセス接続口の位置変更 ... 2-8 2.5.1 プロセス接続口の上下位置を変更する ... 2-8 第 3 章  本器の運転と停止 ... 3-1 3.1 運転準備 ... 3-1 3.1.1 S-SFCを接続する ... 3-1 3.2 タグNo.設定と仕様の確認 ... 3-1 3.2.1 通信を開始する ... 3-1 3.2.2 タグNo.を設定する ... 3-2 3.2.3 出力形式を表示、変更する ... 3-2 3.2.4 測定差圧の工業単位を確認する ... 3-3 3.2.5 差圧レンジの下限値と上限値を確認する ... 3-3

(7)

4.5.11 PROM No.を表示する ... 4-18 4.5.12 センサー部温度を表示する ... 4-19 4.5.13 ソフトウエアバージョンを表示する ... 4-19 4.5.14 温度センサタイプを表示、変更する ... 4-20 4.6 定電流源モード ... 4-20 4.6.1 定電流源モードを設定する ... 4-20 4.6.2 定電流源モードを解除する ... 4-21 4.7 インプットモードの設定/解除 ... 4-21 4.7.1 インプットモードを設定する ... 4-21 4.7.2 インプットモードを解除する ... 4-22 4.8 DE出力に変更する ... 4-22 4.8.1 アナログ出力⇒デジタル出力に変更する ... 4-22 4.8.2 デジタル出力⇒アナログ出力に変更する ... 4-22 4.8.3 DE出力(多変数出力)の設定 ... 4-23 4.9 メモを記録する ... 4-24 4.9.1 スクラッチパッド1に記入する ... 4-24 4.9.2 スクラッチパッド2に記入する ... 4-24 第 5 章 本器の保守とトラブルシューティング .... 5-1 5.1 本器の分解と組立て ... 5-1 5.1.1 分解にあたっての注意事項 ... 5-1 5.1.2 センタボディカバーを取外し、取付ける ... 5-1 5.1.3 発信器の洗浄 ... 5-2 5.2 設定レンジと出力信号の校正 ... 5-2 5.2.1 概要 ... 5-2 5.2.2 基準入力による設定レンジの校正 ... 5-2 5.2.3 差圧センサの校正 ... 5-2 5.2.3.1 均圧時のゼロ点校正 ... 5-2 5.2.3.2 ゼロ点とスパン点の校正 ... 5-4 5.2.4 静圧の校正 ... 5-7 5.2.4.1 大気圧(1気圧)点の校正 ... 5-7 5.2.4.2 ゼロ点とスパン点の校正 ... 5-9 5.2.5 温度センサの校正 ... 5-12 5.2.5.1 ゼロ点とスパン点の校正 ... 5-12 5.3 定電流モードで出力信号を確認、校正する ... 5-15 5.4 トラブルシューティング ... 5-17 5.4.1 動作の確認と異常発生時の対応 ... 5-17 5.4.2 通信中に異常が発生した場合 ... 5-18 5.4.3 自己診断のメッセージ ... 5-18 5.4.4 トラブルシューティング ... 5-20 付録A 本器の仕様・性能・形番・外形寸法図 ... ... 付録A-1

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(9)

この章の概要 この章では本器の基本的機能、構造、構成、および本器 を操作するために必要なスマート・コミュニケータ( S-SFC)の基本的機能と構成について説明します。 はじめて本器 を使用される方はこの章により本器および S-SFCの基本事項を理解してください。

第1章 本器、S-SFCの機能、構成および構造

1.1 本器の機能と構成

DSTJ3000温度・圧力補正形差圧発信器JTD720A形は、 気体の流量測定を目的として作られた発信器です。 この発信器はプロセスの差圧、静圧、温度を同時に測定 して、その値にから図1.1のブロック図に従い、静圧変 動、温度変動による密度変化の補正を行い、質量流量 (標準状態における体積流量Nm3/□)に比例した出力 を発信します。 また、SFC(スマート・コミュニケータ)を介して発信 器の諸設定(差圧レンジ、設計圧力値、設計温度、開平 出力、ダンピング時定数など)を変更・設定できます。 図1-1 温度・ 圧力補正形発信器の計装例 質量流量 (温度・圧力補正後の出力) 温度センサ (測温抵抗体) JTD720A ・差圧/圧力/温度測定 ・温度・圧力補正の実施 気体 図1-3 温度・圧力補正形発信器の演算ブロック図 図1-4 温度・圧力補正形発信器(飽和蒸気補正仕様)の演算ブロック図 差圧DP 静圧 設計圧力 設計温度 温度 差圧−LRV URV−LRV × × 静圧PP 温度PT リニアのとき 開平のとき ダンピング 出力 √ 図1-2 温度・ 圧力補正形発信器(飽和蒸気補正仕様) の計装例 質量流量 (温度・圧力補正後の出力) JTD720A ・差圧/圧力測定 ・ 飽和蒸気補正の実施 飽和蒸気 差圧DP 静圧より求めた密度 設計圧力より求めた密度 差圧−LRV URV−LRV × 静圧PP LRV:0%(4mA DC)を出力させる差圧の下限値 URV:100%(20mA DC)を出力させる差圧の上限値

(10)

図1-5 動作原理

1.2

動作原理

受圧部では、プロセス流体の差圧および圧力が封入液を 介してセンサ部に伝えられます. センサ部では、伝えられた差圧に応じて差圧センサがゆ がみ抵抗値が変化します.この抵抗値をホイートストン ブリッジ回路で検出し、A/D変換して発信部に送りま す。 同じく圧力に応じて圧力センサがゆがみ、抵抗値が変化 します。この抵抗値をホイートストンブリッジ回路で検 出し、さらにA/D変換して発信部へ送ります。 プロセス流体の温度は測温抵抗体(Pt100Ω)を介 して発信器に伝えられます。発信器内で測温抵抗体の抵 抗変化を電流に変換し、発信部へ送ります。 発信部に送られた差圧信号、圧力信号、温度信号はデジタ ル化され、マイクロプロセッサによって演算処理され設 定された差圧レンジ、設計圧力、設計温度に対応した4∼ 20mADCのアナログ信号に変換されて出力します。 差圧センサの温度特性、静圧特性および圧力センサの温 度特性はすべて製造中にデータ取りされ、製造ラインの コンピュータを介して発信器内部の不揮発メモリに格納 されています。 マイクロプロセッサはこのメモリ内の情報を使って出力 を出します。 半導体センサの広範囲な入出力特性データもメモリ内に 格納されています。 プロセス圧 プロセス温度 メータボディ部 発信部 データ取り 差圧(圧力) センサ 温度センサ 静圧センサ A / D マ ル チ プ レ ク サ 製造ライン コンピュータ マイクロ・プロセッサ  温度センサ ( JPt100Ω, Pt100Ω) ROM D / A PROM RAM EEPROM

デジタル通信 4∼20mA DC出力 or A / D デジタル I / O

1.3

各モードの説明

図1-6 各モードの概念図 DPモード PPモード PTモード 校正モード 擬似差圧 擬似静圧 擬似温度 擬似入力モード 定電流モード 差圧 圧力 温度 測定モード(温度・圧力補正)

(11)

1.3.1 測定モード

温度・圧力補正後の出力を発信するモードです。通常の 測定時は、このモードを使用します。測定モード時の設 定値の変更・確認は3章を参照ください。 差圧のゼロ点校正を除いた、各種パラメータの校正は 1.3.2の校正モードで行います。

1.3.2 校正(CALIB.)モード

差圧・静圧・温度それぞれの信号を校正する時に使用し ます。 機器のメンテナンス、校正時にはこのモードを使用しま す。

1.3.3 擬似入力(インプット)モード

差圧、または静圧、温度の入力値を擬似的に設定し、補 正後の出力が読めるモードです。 温度・圧力補正が正常に動作しているか検証する時に使 用します。

1.3.4 定電流(アウトプット)モード

入力値によらず、出力信号を発信するモードです。発信 器の内部素子であるD/A(デジタル/アナログ)変換部の 校正や、ループテストを実施する時に使用します。

(12)

1.4.1 メイン表示

メイン表示では出力値(%)表示をします。 測定モードまたは校正モードによって次のように表示し ます。 ・測定モード時 補正後出力を%で表示または実目盛の値を表示します。 ・校正モード時 DP(差圧)モード:設 定 さ れ た 差 圧 レ ン ジ に 対 し て 、 0 ∼ 100%出力を表示します。 PP(静圧)モード:設 定 さ れ た 静 圧 レ ン ジ に 対 し て 、 0∼100%出力を表示します。 PT(温度)モード:設 定 さ れ た 温 度 レ ン ジ に 対 し て 、 0∼100%出力を表示します。 ・ 定電流(アウトプット)モード時 設定出力値を%表示します。ただしDSP√のときは開平 した値を表示します。 例:出力50%に設定したとき  LIN表示の時 :50.00%  DSP√表示の時 :70.71%  開平出力の時 :50.00% ・ 擬似入力(インプット)モード時 擬似センサ入力値における補正後出力の%表示、または 実目盛表示します。

1.4.2 サブ表示

・測定モード時 出力・表示のリニア/開平、実目盛表示の単位、プロセ スの圧力(ゲージ圧)、温度を表示します(測温抵抗体 を接続時)。 LIN: 出力、表示ともにリニアであることを示します。 DSP√: 出力がリニア、表示が開平であることを示し ます。 OUT√: 出力、表示ともに開平であることを示します。 実目盛りの単位、上、下限値の設定については3章を参 照ください。

1.4 デジタル指示計(オプション)

指示計表示部の名称は以下の通りです。 √ . / メイン表示 サブ表示 % D S P − 0 0 0 M P a G 1 0 0 ℃ @ k g H − 注1: 飽和蒸気補正仕様(付加仕様:F2選択時)の時 には、℃の後ろに@表示されます。温度表示が管 内蒸気圧力に基づく計算により算出された飽和温 度であることを示します。蒸気が流れていない状 態や大気圧下においては、蒸気の飽和温度(100 ℃)を表示いたします。ご注意ください。 注2: %表示⇔実目盛表示の切替え、LINもしくはOUT √からDSP√への切替えはできません。ご注意く ださい。 ・校正モード時 モードに応じて圧力または温度を表示します。 ・DP(差圧)モード時 2 . 6 7 k P a P D M O D E 現在の差圧値を表示します。単位はkPa。 下段にはDP MODEと表示します。 ・PP(静圧)モード時 1 . 4 1 M P a P P M O D E 現在の静圧値を表示します。単位はMPa(ゲー ジ圧)。下段にはPP MODEと表示します。 ・PT(温度)モード時 2 5 . 0 D e g C T P M O D E 現在の測温抵抗体の温度値を表示します。単位 は℃。下段にはPT MODEと表示します。 ・定電流(アウトプットモード)時 現在アウトプットモードであることを表示します。 (LOOP TESTと表示) D S P √ N m 3 / L E S T H O O P T ・疑似入力(インプットモード)時 現在インプットモードであることを表示します。 D S P √ N m 3 / I M O D E H N P U T

(13)

1.5 S-SFC の機能と構成

1.5.1 S-SFC の機能

はじめに S-SFCは信号ラインを通して本器と通信するための機器 です。測定データの読み取り、設定データの表示(変 更)、自己診断内容の確認など全ての操作はこのS-SFC を使用します。通信の内容は画面に表示され、必要に応 じて印字させることもできます。(プリンタ付のみ) 本取扱説明書に記述されているS-SFCに関する内容は、 ソフトウエア・バージョン7.1以降が対象となります。 S-SFC には英語版と日本語版があります。 これらはキーボード表記、画面の表示およびプリンタの 印字がそれぞれ日本語、英語となりますが、操作方法は 同じです。本取扱説明書では日本語版について第4章で 説明してあります。英語版については、英語版取扱説明 書を参照してください。 S-SFCの機能 S-SFC は主に次の場合に使用します。 測定データを読み取る場合 • 本器の入力(差圧、センサ温度)を表示する • 本器の出力(% )を表示する 各種の設定データを表示、変更する場合 • タグNo.を表示、変更する • 出力形式(リニアまたは開平)を表示、変更する • 設定レンジの上限値、下限値を表示、変更する • ダンピング時定数を表示、変更する • 差圧の工業単位を表示、変更する • ローフローカットオフ値を表示、変更する • S-SFC、本器のソフトウエアバージョンを表示する 本器を保守、交換する場合(第5章で説明) • データを保存しておき、そのデータを再び本器に送 る 本器 本体、およびS-SFCに異常が発生した場合 • 自己診断のメッセージを表示する データを印字させる場合( プリンタ付の場合) • 本器 内部に記憶されているデータや、現在の本器の 状況を一括して印字する ( この機能をメンテナンス・プリントと呼びます。) • S-SFC の指示に対する本器からの応答をその都度印 字する ( この機能をアクション・プリントと呼びます。)

警 告

・ 本器と通信する前には、プロセスの制御ループを 必ず手動制御に切り換えてください。 プロセスが自動制御の状態で、S-SFCと本器との 通信を開始すると、通信時一時的に出力が突変 し、危険な運転状態になることがあります。 ただし、本器およびS-SFCにアナログ重畳形を使 用している場合には、この限りではありません。 ・ S-SFCには一般形と本質安全防爆形があります。 防爆雰囲気でS-SFC をご使用になるときは、S-SFC本体の裏面に防爆検定合格標章が添付されて いることをご確認ください。検定合格標章のない S-SFC を防爆雰囲気で使用することは禁止されて います。 ・ 内部部品の交換や配線の変更は行わないでくださ い。本質安全防爆機能が保証できなくなります。 ・ S-SFCは充電式ですが、防爆雰囲気では絶対に充 電を行わないでください。

注 意

・ データ表示窓に「:」が表示されたら、低電圧状 態を示しますので充電を行ってください。 ・ S-SFCの充電はS-SFCの「4.1.7項S-SFCを充電す る」に従って行ってください。過放電をすると内 蔵のバッテリーの寿命が短くなる場合がありま す。

(14)

1.5.2 S-SFC の構成

各部の名称 次の図でS-SFCの構造と各部の名称を示します。 プリンタなし バッテリーチャージャ 通信ケーブル (プラグ・フック付) プラグ 図1 - 4  S-SFCの各部の名称 名称 説明 電源スイッチ •オンにすると自動的にS-SFCの自 己診断が始まります。 •設定変更等を終了するときはオ フにします。 キーボード •通信に使う32個のタッチ・キー があります。 •各キーは、主要な機能別に色分 けしてあります。(詳細は第4 章参照) 画面 •通信データを16字×2 行で表示 します。 通信ケーブル •本器とS-SFC の接続に使用しま す。 通信ケーブル接続・ • 通信ケーブルのプラグ側を接 コネクタ 続します。 バッテリ・ •S-SFC に充電します。 チャージャ •画面に「: 」が表示されたら充 電してください。 バッテリ・ •バッテリ・チャージャのプラ チャージャ・ グを接続します。 接続コネクタ ロール紙収納部 プリンタ部(オプション) 画面 電源スイッチ 操作キー 通信ケーブル 接続コネクタ バッテリチャージャ 接続コネクタ プリンタ付 各部の名称と機能 次の表で、S-SFC の各部の名称と機能、構造について説 明します。 標準 オプション 名称 説明 プリンタ部 •設定データ、測定データなどを 印字します。 ロール紙収納部 •印字用ロール紙を収納します。

(15)

第 2 章  本器の設置

この章の概要 この章では本器の据え付け、配管および配線の方法や重 要事項などについて説明します。設置工事を担当される 方はこの章をお読みください。

2.1 設置場所の選定条件

2.1.1 一般的な設置条件

はじめに 本器は、長期にわたってその性能を最大限に発揮させる ために、ここに述べる選定条件に従って設置してくださ い。 なお、防爆形の場合は、労働省産業安全研究所の定めた 規定にしたがって場所を選定してください。 設置場所の選定条件 本器の設置場所については次の条件に従って選定してく ださい。 ・ 温度変化のできるだけ少ない場所に据付けてください。 ・ プラント側から輻射熱を受ける場所への据付けは避 けてください。 ・ 測定流体やシール液が凍結するおそれがある場合は 保温処置を施してください。 ・ できるだけ衝撃や振動の少ない場所を選んでくださ い。 (配管振動 : 5m/s2 以下)また、脈動のないとこ ろに設置してください。 ・ 腐食性雰囲気への据付けは避けてください。

2.1.2 防爆形発信器の設置基準

防爆形発信器の設置について 防爆形発信器は労働安全衛生法に基づき、公的機関の検 定に合格し、下記に示す危険場所での使用を許可された ものです。本器の防爆仕様には、耐圧特殊防爆形と本質 安全防爆形の2種類があります。 これらの発信器には銘板に検定合格標章を貼り付け、防 爆上必要な項目が記載してあります。その内容を確認の 上、正しく設置してください。 耐圧特殊防爆形設置基準 耐圧特殊防爆形は、次の爆発等級、発火度と防爆構造区 分の合致する場所に設置してください。 • 対象ガスの爆発等級および発火度: IIB+H2T4 (IIC相当のガス、蒸気、水素、T4: 発火温度 135 ℃を超えるガス、蒸気)です。 • 危険場所の区分: 「1 種場所」または「2 種場所」です。 「0 種場所」への設置はできません。 • 温度: 次に示す銘板上の合格標章に記載された範囲となる ような場所を選定してください。ここで、AMBIENT TEMPは発信器の周囲温度、METER BODY TEMP は 接液部温度を示しています。温度下限値は、どちら も-20℃です。 重要事項: この温度を越えると防爆性能は保証できなくなります。 その可能性がある場合は、断熱処置を施したり、通風の よい所を選ぶなどして、本器 の温度がこれらの上限値以 下となるような処置を施してください。 参考資料 労働省産業安全研究所「新・工場電気設備防爆指針(ガ ス防爆1985)」 図2 - 1 銘板と合格標章 参考資料 労働省産業安全研究所「新・工場電気設備防爆指針 (ガス防爆1985)」 使用上の注意事項 本質安全防爆形の使用にあったっては、特に次の事項に ご注意ください。 • 配線方法、設置 配線工事は、防爆指針に従って行ってください。詳 細については、2.4.3 本質安全防爆形の配線を参照 してください。 • 保守 部品の変更、内部配線変更などは、本質安全防爆構造 の防爆性を保てなくなりますので、行わないでくださ い。修理される場合は、プリント基盤単位で交換して ください。

(16)

図2 - 2 伝送器本体の取付け

2.2 据付け

2.2.1 据付け寸法

付録Bの本器の外形を参照してください。

2.2.2 据付け場所

2.1.1 一般的な設置条件を参照してください。

2.2.3 発信器本体の据付け

据付けに必要な部材 本器の設置には以下の部材をご用意ください。 • 2Bパイプ • 取付ブラケット(U ボルト、ナット、取付けボル ト)・・・オプション 据付け方法 据付けには次の方法があります。 ・ パイプ・スタンション据付け(図2-2参照) いずれも取付ブラケットを用いて垂直または水平の50A パイプにUボルトで固定します。受圧部本体の裏面に4 個のボルト穴がありますのでブラケットに取付けてくだ さい。パイプは基礎にしっかり固定し、ぐらつかないよ うにしてください。ただし、ラインマウントの場合は、 ラインパイプに50Aパイプを取付ける装置をご用意くだ さい。 注) 50Aパイプに発信器を取付ける手順は、据付け 方向によって発信器−ブラケット−50Aパイプ の組付順序が異なりますのでご注意ください。 水平パイプ据付け  垂直パイプ据付け

2.2.4 発信器本体の据付け姿勢

据付け姿勢は特に制約はありませんが、受圧ダイヤフラ ムが垂直になるように据付けることが最良の方法です。 傾けて据付けた場合は、ゼロ点の校正を以下の手順で 行ってください。 次の手順でゼロ点校正を行います。 発信器の入力圧が均圧になるようにします。

S-SFC によるゼロ点校正の操作

本器 の差圧が0 kPa であるかどうかをチェックします。 上記の手順でS-SFC の画面が 0kPa にならない場合は次 の手順以降でゼロ点校正を行います。 ブラケット Uボルト 2Bパイプ 発信器固定用ボルト Uボルト用 手順 S-SFCの画面 1.S-SFC の電源スイッ チをONにし、プロセス が手動制御モードである こ と を 確 認 後 、 キーを押します。 2. キーを押しま す。 3. 、 の順 でキーを押します。

ループハ マニュアルデスカ?

シフト

ニュウリョク FIT-1234

ツウシン チュウ...

ニュウリョク FIT-1234

0.0000 kPa

〔 ID 〕 ヲ ドウゾ DSTJ TAG NO. リニア DP FIT-1234

(17)

手順 S-SFCの画面 4. 、 の順 でキーを押します。 5. キーを押しま す。 6. キーを押しま す。 7. キーを押しま す。 8.手順3で入力値が0.00 と な る こ と を 確 認 し ま す。ゼロ点校正が完了し ました。 以下の手順で0.005kPaが表示された場合の校正方法に ついて説明しています。

ニュウリョク FIT-1234

ゼロ コウセイ カンリョウ

ニュウリョク FIT-1234

0.005 kPa

シフト

ニュウリョク FIT-1234

ツウシン チュウ...

ニュウリョク FIT-1234

ニュウリョクハ ゼロデスカ?

ニュウリョク FIT-1234

ヨロシイデスカ !?

ニュウリョク FIT-1234

ツウシン チュウ...

S-SFC が上記以外の画面を表示した場合は第4章を参照 して対処してください。

2.3 配管

2.3.1 流量測定の配管

2.3.1.1 配管について

はじめに 配管方法は本器の位置、パイプラインの設置状態などに より異なりますが、一般的には3 方マニホールド弁を使 用し、必要に応じて延長用のエクステンション・パイプ を接続します。 高圧側と低圧側の配管接続口がありますので、工事の際 は注意してください。 3 方マニホールド弁は別売りです。 3 方マニホールド弁(別売り) 3 方マニホールド弁には次に示す一般形があります。 図2 - 3 3 方マニホールド弁 エクステンションパイプ(別売り) エクステンション・パイプには次の図に示すストレート 形とユニオン形があります。 均圧弁 MVG1形 ストップ弁 ストップ弁 ユニオン a.ストレート形    b.ユニオン形 図2 - 4 エクステンション・パイプ

(18)

低圧側 高圧側

H

本器の高圧側の表示 本器のセンタボディの高圧側には、高圧を示す Hが表示 してありますので、配管の際に必ず確認してください。 (無印の側が低圧)となります。 図2 - 5 センタボディ上の高圧側表示 使用配管の選択 プロセスからの導圧配管は、プロセス圧力などの条件に より配管のスケジュール番号や呼び厚さを決めてくださ い。 例としては、1/2B、スケジュール番号80の鋼管がありま す。 必要な部品 配管には次の部品が必要です。配管例の図を参考にして ご用意ください。 • 3方マニホールド弁 • 配管 • 元弁 • ユニオンまたはフランジ • ティー • ドレン弁 • ドレンプラグ • ベントプラグ • シールポット(蒸気流量測定用配管の場合のみ)

2.3.1.2 気体流量測定の配管

推奨配管例-1 本器 がプロセス配管の差圧取り出し口より下にある場合 の代表的な配管例を次頁の図に示します。 次の点をお守りください。 ・ 差圧取り出し部の配管は勾配をつけて取り出してく ださい。 図中の勾配記号   の意味:低位   高位 ・ 配管後、導圧管、3 方マニホールド弁、発信器などに 圧力漏れがないことを確認してください。 プロセス配管(水平) プロセス配管(垂直) 図2 - 6 気体流量測定の配管例 (本器がプロセス配管の差圧取り出し口より下にある場合) 推奨配管例-2 本器がプロセス配管の差圧取り出し口より上にある場合 の代表的な配管例を次の図に示します。 次の点をお守りください。 • 差圧取り出し部の配管は勾配をつけて取りつけてく ださい。 図中の勾配記号   の意味:低位   高位 • 配管後、導圧管、3 方マニホールド弁、発信器などに 圧力漏れが起きないことを確認してください。 差圧取り出し口 オリフィス 高圧側 低圧側 元弁 ガス抜きプラグ 勾配 勾配 勾配 元弁 オリフィス ガス抜きプラグ 差圧取り出し口 3方マニホールド弁 低圧側 高圧側 ドレン弁 ドレン弁 ドレンプラグ ティ− 勾配 勾配 勾配

(19)

プロセス配管(水平) 図2 - 7 気体流量測定の配管例 (本器がプロセス配管の差圧取り出し口より上にある場合) プロセス配管(垂直)

2.3.1.3 蒸気流量測定の配管

推奨配管例 本器 がプロセス配管の差圧取り出し口より下にある場合 の代表的な配管例を次頁の図に示します。 次の点をおまもりください。 • 差圧取り出し部の配管は勾配をつけて取りつけてく ださい。 図中の勾配記号   の意味:低位   高位 • 配管後、導圧管、3 方マニホールド弁、発信器などに 圧力漏れが起きないことを確認してください。 • 垂直配管のとき、シールポットを図示のように段違 いの位置に設置すると、これまで生じやすかった差 圧計のゼロドリフトが予防できます。 なお、この場合は従来行った3方マニホールド弁に よるゼロ調整はできません。シールポットを滴水に オリフィス 差圧取り出し口 元弁 ガス抜きプラグ 高圧側 低圧側 勾配 勾配 プロセス配管(垂直) プロセス配管(水平) 図2 - 8 蒸気流量測定の配管例 (本器がプロセス配管の差圧取り出し口より下にある場合) オリフィス 元弁 差圧取り出し口 高圧側 低圧側 シールポット 勾配 勾配 勾配 オリフィス 差圧取り出し口 元弁 ガス抜きプラグ ガス抜きプラグ 高圧側 低圧側 3方マニホールド弁 ティ− 勾配 勾配 段違い位置で生ずるゼロシフトは、S-SFCでゼロ調整 を行います。 オリフィス 3方マニホールド弁 元弁 差圧取り出し口 シール・ポット 高圧側 低圧側 ドレンプラグ ドレン弁 ドレン弁 ティー 勾配 勾配 勾配

(20)

2.4 電気配線

2.4.1 一般形の配線

はじめに ここでは防爆基準の適用を受けない配線について説明し ます。 注. S-SFCとの通信には、外部負荷抵抗が250Ω以上 必要です。受信計器側の負荷抵抗合計が250Ω以 下の場合は、必要な抵抗をループに挿入してく ださい。 概 要 発信部ケースへの配線の引き込みは、次のように行って ください。 • 本器の端子部への配線の引き込みは、コンジット穴 (G1/2メネジ)にコンジットパイプを取りつけ、こ こを通してください。 • 雨水などの本器への侵入を防止するため、コンジッ ト接続部はシール剤またはシールプラグにより塞い でください。 • 配線のケーブルは、本器の本体に下方から入るよう に設置してください。 • 必要に応じて電気配線方向変更用エルボ(付録仕様 に示してあるG1)を使用してください。 • 温度検出端の3線式測温抵抗体(PT100,JPT100)は 図のように配線してください。配線はシールドケー ブルを使用してください。温度補正が不要な場合は 接続の必要はありません。 注. 温度補正が設定されている場合、端子がオープ ンの時には自己診断で重故障と判断します。 注. PT入力接続後、安定に5分以上必要となることが あります。 注. 測温抵抗体と、発信器の接続ケーブルの長さは 最長20mです。 接地 接地端子は本器の端子台上と外部の2カ所にあります が、いずれかを接地してください。 • 接地端子はD種接地( 接地抵抗100オーム以下)、も しくはより良質の接地に接続してください。 • 防爆形の場合は、必ず接地工事が必要です。 • 発信器近傍で溶接工事がある場合の注意 溶接機および溶接電源変圧器の接地は直接行い、発 信器設置用のスタンションパイプへの接地は行わな いでください。溶接電流の影響を受ける場合があり ます。 供給電源と外部負荷抵抗 本器の場合の外部負荷抵抗と、使用する電源電圧との関 係は、次の図の斜線の範囲内となるように決める必要が あります。 外部の負荷抵抗とは、ループを構成するケーブルの抵 抗、途中に接続する計器の内部抵抗など、本器の出力端 防爆形の場合は、ここでの説明に加えて後述の耐圧特殊 防爆形の場合の説明をそれぞれ参照して工事を行ってく ださい。 配線 配線は次の図を参照して行ってください。 図2 - 9 配線、接地端子図 受信計器 DC電源 + − + − 24V 測温抵抗体 Pt100Ω RTD S+ I+ 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 A B B P-P+ S-INSPECTION CERTIFICATE Azbil Corporation SHIELD

(21)

動作可能範囲 0 17 23.4 250 45 外部負荷抵抗( Ω ) 供給電源電圧(VDC) 1243  図2 - 10 供給電源電圧と外部負荷抵抗の関係

2.4.2 耐圧特殊防爆形の配線

指針 耐圧特殊防爆形の配線については、2.4.1一般形の配線の 説明と以下の説明を参照して工事を行ってください。詳 細は労働省産業安全研究所「新・工場電気設備防爆指針 (ガス防爆1985)」を参照してください。 錠締 本器は錠締構造となっています。まずM3 mm の六角レ ンチを使用して発信器ケースの錠締を外してから配線を 行います。 図2 - 11 発信器ケースの錠締 耐圧パッキン式 ケーブル・アダプタ

注 意

・本器に付属の耐圧パッキン式ケーブル・アダプタ は、発信器ケースの一部として検定試験を行い、 合格の証明を得ています。従って、付属のケーブ ル・アダプタ以外のものとの組合せで外部配線の 引き込みを行った場合は、防爆の保証がありませ んので十分ご注意ください。 ・ケースカバーは最後まで充分に締めつけ、錠締し てください。 ・防爆形は発信部ケースの蓋に錠締をすることが義 務付けられています。 外部配線の引き込み 本器 へのケーブルの引き込みは、次の図に示す付属の耐 圧パッキン式ケーブル・アダプタあるいは電線管用 フィッチングを使用して行い、接続スペースを確保して ください。使用する配線ケーブルは最高許容温度65℃以 上のケーブルを使用ください。 図2 - 12 耐圧パッキン式ケーブル・アダプタ 錠締 子に接続される抵抗の総和となります。 この図の横軸は本器の供給電源電圧、縦軸は外部負荷抵 抗値です。

(22)

下部から上部へ移動する場合も同様の手順で行います。 手順 1.左右のアダプタフランジを固定しているボルト4本 を外します。 2.左右のベント・ドレンプラグ2 本を外します。 3.2 個のアダプタフランジを本器の上部にボルトで固 定します。 ボルトは規定トルクで締めつけてください。 規定トルク: SNB 7、SUS 630 20±1 N・m SUS 304 10±0.5 4.ベント・ドレンプラグ2 本のネジ部にシールテープ を巻き、潤滑剤を吹きつけます。 5.ベント・ドレンプラグを本器の下部に締め込みま す。 プラグは規定トルクで締めつけてください。 規定トルク: 5±0.3 N・m

2.5 プロセス接続口の位置変更

2.5.1 プロセス接続口の上下位置を変更する

はじめに センタボディカバーのプロセス接続口の上下位置は、 ご指定のようになっていますが、これらの上下位置は 変更することができます。ここでは本器の下部に付い ているプロセス接続口を、上部へ変更する場合につい て説明します。 図2 -13 プロセス接続口の上下位置変更 アダプタ・フランジ

(23)

第 3 章  本器の運転と停止

3.2 タグNo.設定と仕様の確認

3.2.1 通信を開始する

重要事項 手順 S-SFCで本器と通信を開始する手順は、次のとおりです。 手順 S-SFCの画面 1.プロセスが手動制御 モードにあることを確認 します。 2.図3-1を参照して、S-SFCと本器を接続します。 3.S-SFC の電源スイッ チをONにします。 キーを押します。 約20秒待ちます。 4. キーを押しま す。 納入時はタグ番号は 「××××××××」 となっています。 この章の概要 この章では、まずS-SFCを本器に接続する方法と、キー 操作の原則について説明します。 次に、受入時に必要なタグNo.の設定と仕様の確認の方 法を説明します。 そして最後に測定前の準備、測定の開始と終了、本器 の 保守、交換時の運転停止に必要な事柄を測定対象別に説 明します。

3.1 運転準備

3.1.1 S-SFCを接続する

キー操作の一般原則 S-SFCのキーを操作するときは、次の点にご注意ください。 • キーは確実にゆっくり押してください。画面が反応 しないときはキー入力がされていません。もう一度 ゆっくり押し直します。 • キーを押してもデータ表示窓の画面が変化しない場 合は、この本器では使用しないキーの可能性があり ます。必要なキーを押し直してください。 • 初期値状態から操作をやりなおしたい場合は、第5 章 を参照してださい。 S-SFCの接続位置 次の図でS-SFCを本器に接続する位置を示します。 S-SFCはVer.7.1以上をご使用ください。

注記事項:

S-SFCの通信ケーブルと本器のターミナルは必ず次のよ うに接続してください。 赤線: Supply+ターミナル 黒線: Supply−ターミナル (注) S-SFCとの通信には、外部負荷抵抗が250Ω以上必 要です。受信計器側の負荷抵抗合計が250Ω以下の 場合は、必要な抵抗をループに挿入してください。 図3 - 1 S-SFCの接続

注 意

発信器プロセスが自動制御の状態で、S-SFCと本器 との通信を開始すると、一時的に出力が突変し、危 険な運転状態になることがあります。 本器と通信する前には、プロセスの制御ループを必 ず手動制御に切り換えてください。

〔 ID 〕 ヲ ドウゾ

ループハ マニュアルデスカ?

SCT TAG NO.

リニア DP XXXXXXXX

受信計器 DC電源 + − + − 24V 測温抵抗体 Pt100Ω RTD S+ I+ 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1A B B P-P+ S-Azbil Corporation INSPECTION CERTIFICATE SHIELD 250Ω 通信ケーブル 赤線 黒線 S-SFC

(24)

手順 S-SFCの画面 1 . 、 、 、 の順で キーを押します。 2. 、 の順で キーを押します。 3. 、 、 、 の順で キーを押します。 4. キーを押しま す。 ・ タグ番号「FIT-1234」 が設定されました。 SCT TAG NO. ツウシン チュウ... ↓

SCT TAG NO.

リニア DP

FIT-SCT TAG No.

リニア DP FIT-1234

SCT TAG No. リニア DP FIT-1234

3.2.2 タグNo.を設定する

手順 本器 との通信を開始したら、次の手順でタグ番号を設定 します。 タグ番号は本器の銘板に表示してあります。 ここでは例として、「 F I T - 1 2 3 4 」を設定する場合 について説明しています。 入力の修正 入力をやり直すときは次のようにします。 アルファベットの入力を間違えたとき: まず キーを押して英字モードを一端解除し、次 に、 キーを押してカーソルを一桁戻し、再び キーを押してから入力し直します。 数値の入力を間違えたとき: キーを押してカーソルを一桁戻してから 入力し 直します。

3.2.3 出力形式を表示、変更する

はじめに 流量はしぼり機構で発生した差圧の平方根に比例し、本 器の出力差圧に比例します。この差圧をそのまま電気信 号に変換して出力する形式を「リニア」と呼び、本器内 部で差圧の平方根を計算して出力する形式を「開平」と 呼びます。 これらの形式はキー操作により表示、選択できます。 「開平」を選択した場合はさらに、ローフローカットオ フ値、流量モード、ドロップアウト形式の設定ができま す。4.5.7を参照してください。 手順 次の手順で本器の出力形式(リニア/開平)の表示、変 更を行います。 手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを2回押 します。 3. キーを押しま す。 • 現在の出力形式(リ ニアまたは開平)が 確認できます。 4.分岐: ・変更したい場合は、 キーを押し、 ステップ4 に進みま す。 ・ キーを押すご とに出力形式が切り 換わります。 ・変更しない場合は、 キーを2回押 します。 (リニア) または (開平)

SCT CONFIG

ダイ2ヘンスウ?

シュツリョク

リニア

シュツリョク

カイヘイ

(次ページへ) SCT CONFIG シュツリョク? SCT TAG NO. リニア DP FIT

(25)

手順 S-SFCの画面 5. キーを押しま す。 注意: この状態では、S-SFC のデータが確定された だけで、本器のデータは 変更されていません。 6.右の画面がでてく るまで キーを押 します。 7. キーを押し ま す。 • この時点で、S-SFCで 設定したデータが本 器に送られます。 •出 力 形 式 が 「 リ ニ ア」、または「開平」 に変更されました。 8. キーを押しま す。 9. 、 の順 でキーを押します。 • データは本器の不揮 発性メモリに強制書 き込みされました。     ↓

カットオフ

SFC ニ トウロク シマシタ

シュツリョク

リニア

シュツリョク

データヲ テンソウシマスカ ?

DSTJ FIT-1234

ツウシン チュウ...

DSTJ FIT-1234 キョウセイカキコミ カンリョウ DSTJ FIT-1234 ツギノ ソウサヲ ドウゾ シュツリョク ツウシン チュウ... テンソウ カンリョウ! ↓ 手順 S-SFCの画面 キーを押します。

タンイ FIT-1234

kPa  d

手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを押しま す。

DP-URV FIT-1234

50 kPa d

DAMP FIT-1234

1.0 s

手順 S-SFCの画面 キーを押します。

DP-LRV FIT-1234

0.0000 kPa d

3.2.4 測定差圧の工業単位を確認する

手順 次の手順で、測定圧力の工業単位を確認します。 ここでは、[kPa] が設定されている場合について説明し ます。(単位の添付dは差圧を意味します) 工業単位を変更する場合は、第4 章を参照してくださ い。

3.2.5 差圧レンジの下限値と上限値を確認

する

手順 次の手順で、差圧レンジの下限値と上限値を確認しま す。ここでは、仕様が次のようになっている場合の確認 手順について説明します。 • 下限値(LRV) : 0.0000 kPa • 上限値(URV) : 50 kPa 差圧レンジを変更する場合は、第4 章を参照してくださ い。

3.2.6 ダンピング時定数を確認する

手順 次の手順で、ダンピング時定数を確認します。 ここでは、[1.0秒] が設定されている場合について説明し ます。 ダンピング時定数を変更する場合は、第4 章を参照して ください。

(26)

3.2.7 設計圧力を表示、変更する

この値を設定することで圧力補正が実行されます。 (設定しないと圧力補正はされません。) 通常は組み合わせて使用する絞り機構(オリフィス等) の計算書に記載の設計圧力値を設定します。 注:単位の添字gはゲージ圧を意味します。 補正値の単位を変更したい場合は4章の工業単位の 表示・変更を参照ください。 手順

3.2.8 設計温度を表示、変更する

この値を設定することで温度補正が実行されます。 (設定しないと温度補正はされません。) 通常は組み合わせて使用する絞り(オリフィス等)の 計算書に記載の設計温度値を設定します。 注:補正値の単位を変更したい場合は4章の工業単位の 表示・変更を参照ください。 手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを3回押 します。 3. キーを押しま す。 ・圧力値が設定されて い る 場 合 は そ の 値 を、設定されていな い場合はアツリョクホセイナシ と表示されます。 4.分岐: ・変更したい場合は数 値を入力します。 ・ キーで圧力補 正の有無が切り替え られます。 ・変更しない場合は、 キーを2回押 します。 5. キーを押しま す。 6. キーを押し ます。 手順 S-SFCの画面 7. キーを押し ま す。 8. キーを押しま す。 9. 、 の順 でキーを押します。 不揮発性メモリに書き 込みが完了しました。 または ↓ 手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを3回押 します。 3. キーを押しま す。 または (次ページへ)

SCT CONFIG

ダイ2ヘンスウ?

SCT CONFIG

セッケイデータ?

PP-REF

0.098 MPa g

PP-REF アツリョホセイ ナシ

PP-REF

SFC ニ トウロクシマシタ

セッケイデータ データヲ ソウシンシマスカ?

セッケイデータ

テンソウ カンリョウ !

SCT XXXXXXXX ツギノ ソウサヲ ドウゾ SCT CONFIG セッケイデータ?

SCT XXXXXXXX

ツウシンチュウ. . .

SCT XXXXXXXX キョウセイカキコミ カンリョウ

SCT CONFIG

ダイ2ヘンスウ?

SCT CONFIG セッケイデータ? PP-REF アツリョホセイ ナシ

PP-REF

0.0098 MPa g

(27)

手順 S-SFCの画面 4. キーを押しま す。 ・温度値が設定されて い る 場 合 は そ の 値 を、設定されていな い場合はオンドホセイナシ と表示されます。 5.分岐: ・変更したい場合は数 値を入力します。 ・ キーで圧力補 正の有無が切り替え られます。 ・変更しない場合は、 キーを2回押 します。 6. キーを押しま す。 7. キー3回押し ます。 8. キーを押しま す。 9. キーを押しま す。 10. 、 の 順でキーを押します。 不揮発性メモリに書き 込みが完了しました。 または

3.2.9 補正形式を表示、変更する

本製品は質量流量(基準状態における体積流量:Nm3/ □を含む) 測定時と体積流量測定時の補正形式が異なります。 ここでは補正形式の表示、変更をします。 ↓ 手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを3回押 します。 3. キーを押しま す。 4. キーを2回押 します。 5.分岐: ・ 変 更 し た い 場 合 は キーを押しま す。 ・変更しない場合は、 キーを2回押 します。 6. キーを押しま す。 7. キーを押し ます。 8. キーを押しま す。 または

PT-REF

20.00 ° C

PT-REF オンドホセイ ナシ PP-REF SFC ニ トウロクシマシタ セッケイデータ データヲ ソウシンシマスカ? セッケイデータ テンソウ カンリョウ ! SCT XXXXXXXX ツギノ ソウサヲ ドウゾ

SCT CONFIG

セッケイデータ?

SCT XXXXXXXX

ツウシンチュウ. . .

SCT XXXXXXXX キョウセイカキコミ カンリョウ

SCT CONFIG

ダイ2ヘンスウ?

SCT CONFIG

セッケイデータ?

PP-REF アツリョホセイ ナシ PP-REF 0.0098 MPa g または ホセイケイシキ シツリョウ リュウリョウ ホセイケイシキ タイセキ リュウリョウ (次ページへ) ホセイケイシキ SFC ニ トウロクシマシタ

セッケイデータ

データヲ ソウシンシマスカ?

セッケイデータ テンソウ カンリョウ !

SCT CONFIG

セッケイデータ?

(28)

手順 S-SFCの画面 9. キーを押しま す。 10. 、 の 順でキーを押します。 不揮発性メモリに書き 込みが完了しました。 ↓

3.2.10 静圧のエレベーション値を表示、変

更する

蒸気等、導圧管にシール液を張って流量測定する際、 シール液のヘッド圧をキャンセルする目的で使用しま す。 配管を大気開放にした状態で指示計に表示されている静 圧の値が、現在のヘッド圧となります。(エレベーショ ン値は圧力補正演算のみに使用され、静圧の測定値、指 示値はキャンセルされません) 例:ヘッド圧が10kPa gかかる時、エレベーション値を 10kPa gと設定します。 注:単位の添字gはゲージ圧を意味します。 補正値の単位を変更したい場合は4章の工業単位の 表示・変更を参照ください。 SCT XXXXXXXX ツギノ ソウサヲ ドウゾ

SCT XXXXXXXX

ツウシンチュウ. . .

SCT XXXXXXXX キョウセイカキコミ カンリョウ 手順 S-SFCの画面 1. キーを押しま す。 2. キーを3回押 します。 3. キーを押しま す。 4. キーを1回押 します。 または 手順 S-SFCの画面 5.分岐: ・変更したい場合は数 値を入力します。 ・変更しない場合は、 キーを2回押 します。 6. キーを押しま す。 7. キーを4回押 します。 8. キーを押しま す。 9. キーを押しま す。 10. 、 の 順でキーを押します。 不揮発性メモリに書き 込みが完了しました。 SCT CONFIG セッケイデータ?

SCT CONFIG

ダイ2ヘンスウ?

PP-REF

アツリョホセイ ナシ

PP-REF

0.0098 MPa g

PP-ELV

0.0000 MPa g

PP-REF

SFC ニ トウロクシマシタ

セッケイデータ データヲ ソウシンシマスカ? セッケイデータ テンソウ カンリョウ ! SCT CONFIG セッケイデータ?

SCT FIT-1234

ツギノ ソウサヲ ドウゾ

SCT FIT-1234 ツウシン チュウ... SCT FIT-1234 キョウセイカキコミ カンリョウ

(29)

手順 S-SFCの画面 1.S-SFC の電源スイッ チをONにし、プロセス が手動制御モードである こ と を 確 認 後 、 キーを押します。 2. キーを押しま す。 3. 、 の順で キーを押します。

3.3 測 定

3.3.1 流量測定

3.3.1.1 運転の準備をする

重要事項 次の手順で、本器の受圧部にプロセス圧を導入します。 プロセス圧力の導入操作 手順 1.高・低圧側の元弁(図2-32、図2-33参照)を開き、 導圧管内にプロセス流体を導入します。 2.本器の受圧部内をプロセス流体で充満させます。 1. 高圧側ストップ弁を徐々に開き、プロセス流 体が充満した所で弁を閉じます。 2. 低圧側ストップ弁を徐々に開き、プロセス流 体が充満した所で弁を閉じます。 3.本器にかかる差圧をゼロにします。 ・ 高圧側ストップ弁 を徐々に開き、本器の受圧 部内にプロセス圧を導入します。 本器の高圧側、低圧側に等しい圧力が加わっ た(均圧状態)状態となります。 4.導圧管、3方マニホールド弁、本器などに圧力リー クのないことを確認します。 次の手順でゼロ点校正を行います。 S-SFC によるゼロ点校正の操作 本器 の入力が0 kPa であるかどうかをチェックします。 手順3 のS-SFC の画面が0kPa にならない場合は手順4以 降でゼロ点校正を行います。 (次ページへ) DSTJ TAG NO. リニア DP FIT-1234 シフト ニュウリョク FIT-1234 ツウシン チュウ... ニュウリョク FIT-1234 0.0000 kPa ↓

注 意

・ プロセスが手動制御モードにあることを確認しま す。 自動制御モードの場合、必ず手動制御モードに切 り変え、以下の作業を実施してください。 ・ 身体に有害な流体のエア抜き作業は、身体に危険 をおよぼさない処置をし、充分注意して行ってく ださい。 ・ 手順に入る前に配管上の差圧取出し弁(元弁)、 ドレン弁、ガス抜きプラグ(図2-32、図2-33参 照)および3方マニホールド弁のストップ弁は、 高・低圧側とも閉じた状態になっていること。ま た3方マニホールド弁の均圧弁は開いた状態になっ ていることを確認します。 ループハ マニュアルデスカ? 〔 ID 〕 ヲ ドウゾ 3方マニホールド弁 高圧側ストップ弁 ドレンプラグ ドレンプラグ 低圧側ストップ弁 高圧側 低圧側 均圧弁

(30)

手順 S-SFCの画面 4. 、 の順で キーを押します。 5. キーを押しま す。 6. キーを押しま す。 7. キーを押しま す。 8.手順3 で入力値が0.00 と な る こ と を 確 認 し ま す。ゼロ点校正が完了し ました。 (つづき) 手順3で0.005kPa が表示された場合の校正方法について 説明しています。 S-SFC が上記以外の画面を表示した場合は第5 章を参照 して対処してください。 ↓ ↓ ニュウリョク FIT-1234 ツウシン チュウ... ニュウリョク FIT-1234 ニュウリョクハ ゼロデスカ? ニュウリョク FIT-1234 ヨロシイデスカ !? ニュウリョク FIT-1234 ツウシン チュウ... ニュウリョク FIT-1234 ゼロ コウセイ カンリョウ ニュウリョク FIT-1234 0.005 kPa

3.3.1.2 運転を開始する

手順 次の手順で弁を操作し、本器 にプロセスの差圧を印加し てからS-SFC のキーを操作し測定値を表示させます。 プロセス圧を印加する操作 (次ページへ) 手順 1.3方マニホールド弁が、以下の状態になっているこ とを確認します。 1. 高圧側 ストップ弁:全開 2. 低圧側 ストップ弁:全閉 3. 均圧弁:全開 2. 1. 均圧弁を閉じます。 2. 低圧側 ストップ弁を徐々に開きます。

シフト

3方マニホールド弁 高圧側ストップ弁 ドレンプラグ ドレンプラグ 低圧側ストップ弁 高圧側 低圧側 均圧弁

(31)

手順 S-SFCの画面 3. 、 の順で キーを押します。 4. キーを押しま す。 5.測定を終了したときは、通信ケーブルのクリップ を外し、プロセスを通常の運転に切り換えます。 (つづき) 測定値を表示する操作 ここでは次の場合について説明しています。 • 設定レンジの 下限値 : 0 kPa 上限値 : 50 kPa • 本器 の入力差圧 : 25 kPa この場合の出力は50% となります。(リニア出力の 場合) • 入出力値が対応していない場合は設定レンジ、入出 力値を再確認してください。それでも入出力値が対 応しない場合は第5 章を参照してトラブルシューティ ングを行います。 • データの表示値が安定しないときは第4 章を参照して ダンピング時定数を調節します。 ↓ ニュウリョク FIT-1234 ツウシン チュウ... シュツリョク FIT-1234 50.00 % ニュウリョク FIT-1234 25 kPa

3.3.1.3 運転を停止する

手順 本器 の運転を停止する場合、次の手順で行います。 手順 1.本器の電源を切ります。 2.3方マニホールド弁が、以下の状態になっているこ とを確認します。 1. 低圧側 ストップ弁を閉じます。 2. 均圧弁を開きます。 3. 高圧側 ストップ弁を閉じます。 3.高・低圧側の元弁(図2-32、図2-33参照)を閉じま す。

注 意

発信部のケースの蓋は確実に閉めてください。確 実に閉まっていないと雨水などが入って、内部の 端子やエレクトロニクス・モジュールが傷む原因 となります。

注 意

・ 長期間にわたり運転を停止する時は、導圧管内お よび本器受圧部内のプロセス流体を抜いてくださ い。 ・ 均圧弁は開いた状態にしておいてください。 シフト 3方マニホールド弁 高圧側ストップ弁 ドレンプラグ ドレンプラグ 低圧側ストップ弁 高圧側 低圧側 均圧弁

(32)

表 2. 測定スパン/レンジ設定範囲/使用圧力範囲(飽和蒸気補正 付加仕様:F2 選択時)

参照

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