中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の転 換(浜)1
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と 省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の 転 換
浜 勝 彦
は じめ に
1「11次5ヵ 年 規 画 」 に見 るエ ネ ル ギ ー 戦 略 の 変 化 1「ll次5ヵ 年 規 画 」 の概 要
2「 第10次5ヵ 年 計 画 」 との 比 較 3基 調 を定 め た胡 錦 濤講 話 IIエ ネ ル ギ ー 「危 機 」 の種 々 相
1電 力 危 機 2石 炭 供 給 問 題
3「 石 炭 、 電 力 の 争 い 」 4石 油 製 品 の 供 給 逼 迫
mエ ネ ル ギ ー発 展 戦 略 の策 定 と政 策 展 開 1エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 の策 定
2エ ネ ル ギ ー 政 策 の 本 格 的 展 開 へ の体 制 整 備 3エ ネ ル ギ ー 政 策 の 本 格 的再 検 討
IV2005年 に お け る進 展
1大 型 炭 鉱 事 故 と石 炭 産 業 政 策 の調 整
2中 国 第 四 の メ ジ ャ ー、 陳 西 延 長 石 油(集 団)有 限 責 任 公 司 の成 立
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は じ め に
2005年 に入 っ て 、 中 国 政 府 は石 炭 産 業 政 策 の展 開 に本 格 的 に取 り組 み始 め た 。 そ れ は前 年 以 来 相 次 ぐ大 型 炭 鉱 事 故 が 、 胡 錦 濤 体 制 が 掲 げ る 「人 間 本 位 」 の科 学 的 発 展 観 とそれ が 目指 す 社 会 主 義 の 調 和 した社 会 の 目標 と大 き く
背離 す るか らで あ っ た 。 しか し、 この 石 炭 産 業 政 策 の 展 開 は 同 時 に、 新 しい エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 に基 づ く政 策 展 開 の 中心 的 な位 置 を 占 め る も の と見 る こ とが 出来 る。 そ して この 新 エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 は、2002年 以 来 の 、 電 力 、 石 炭 、 石 油 不 足 が 一 挙 に 顕 在 化 した エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 に 対 して 、 中 国 共 産 党 、 政 府 が 本 格 的 に組 織 的 再 検 討 を行 っ た結 果 決 定 され た もの で あ っ た 。
年 末 に は、 中共16期5中 総 会 が 、2006年 か ら始 ま る第11次5ヵ 年 規 画 に関 す る人 民 代 表 大 会 へ の 「提 案 」 を ま とめ た が 、 そ の 中心 とな っ た の は省 エ ネ を突 出 させ た新 しい エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 で あ っ た 。 そ の 内 容 は 、 「経 済 成 長 方 式 を転i換 し、 資 源 節 約 を基 本 国 策 と し、 循 環 経 済 を発 展 させ 、 生 態 環 境 を 保 護 し、 資 源 節 約 型 社 会 、 環 境 友 好 型 社 会 を建 設 す る」 とい う も ので る。 そ の た め、11・5規 画 で は 、0人 当 た りGDP倍 増 目標 と同 時 に、始 め て 省 エ ネ20%の 目標 を掲 げた の で あ る。
しか し、 省 エ ネ に し ろ、 持 続 可 能 な エ ネ ル ギ ー発 展 戦 略 に しろ、 す で に前 回 の5力 年 計 画 で も 目標 と され て い た わ け で あ り、 今 回 の新 しい エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 の核 心 は どの点 に あ り、 新 指 導 部 が どの よ うに本 気 で この戦 略 を実 施 しよ う と して い る のか は必 ず し も明 らか で は な い 。 この 点 を探 るた め に、
本 稿 で は、2002年 以 来 の エ ネ ル ギ ー一 「危 機 」 の 実 情 、 そ れ に対 す る政 府 と各 シ ン ク タ ン クの 認 識 、 分 析 、 長 期 展 望 等 の 進 行 状 況 、 新 しい エ ネ ル ギ ー発 展 戦 略 の 内 容 と実 施 体 制 整 備 状 況 につ い て 、 主 と して 中 国 当事 者 の対 応 を見 る 形 で 分 析 した 。
そ の 結 果 と して 次 の よ う な全 体 的 な構 図 が 浮 か び上 が っ て き た。
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中 国 の エ ネ ル ギ ー危 機 意 識 の 最 初 の 高 潮 は、 石 油 自給 が 困難 で あ り輸 入 が 急増 す る こ とが見 込 まれ た1990年 代 前 半 で あ っ た 。1993年 に は原 油 と石 油 製 品 の 合 計 で 中 国 は純 輸 入 に転 換 し、 ま た石 炭 大 量 消 費 に よ る環 境 問 題 と輸 送 問 題 が意 識 され る よ うに な り、 石 油 輸 入 の増 大 が0段 と期 待 され た 。1993年 末 に は活 発 な議 論 を基 礎 に、 石 油 産 業 政 策 と して 、 国 内 国 際 「二 つ の資 源 、 二 つ の資 金 、 二 つ の市 場 を利 用 す る とい う原 則 に基 づ い て 、 積 極 的 に国 外 の 石 油 ・天 然 ガ ス のi探鉱 ・開 発 に進 出 し、 世 界 の石 油 、 天 然 ガ ス 資 源 を分 か ち
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合 う」 とい う政 策 が 登 場 した 。 また 、 エ ネ ル ギ ー政 策 の 中 で 、 石 油 産 業 部 門 の 位 置 づ けが 不 安 定 で あ っ た た め、1998年 の政 府 機 構 改 革 に お い て は、 石 油 産 業 の抜 本 的再 編 成 が 中心 的 課 題 と して実 施 され 、 中 国 の3大 メ ジ ャ ーが 形
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成 され た の で あ る。1990年 代 の エ ネ ル ギ ー危 機 意 識 は、 主 と して 石 油産 業 の 再 編 と石 油 安 全 保 障 論 議 の高 ま りを もた ら した とい え る。
これ に対 して 、2002年 以 来 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 で は、 エ ネ ル ギ ー の 中 心 を 占 め る石 炭 産 業 の エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 に お け る地 位 、 さ ら に は 中 国 経 済 、 社 会 の安 定 的発 展、全 体 に お け る地 位 が 問 わ れ た 。2020年 に27億 トン必 要 とさ れ る石 炭 を どの よ う に生 産 す るの か 、 政 治 、 社 会 、 経 済 全 体 の 文 脈 の 中 で精 緻 に計 算 して み る と、 精 密 探 査 済 み儲 備 量 不 足 、 生 産 能 力 不 足 、 輸 送 能 力 不 足 、 環 境 容 量 不 足 が 浮 か び上 が っ て き て 、 生 産 拡 大 が 必 ず し も保 障 され て い な い こ とが 判 明 した 。 投 資 資 金 は投 入 不 可 能 で は な い か も しれ な い が 、 これ
を国 有 企 業 で あ る石 炭 企 業 が 実 行 す る力 が あ るか 、 とい う問題 もあ る。
石 炭 産 業 の市 場 化 改 革 にお い て 、炭 鉱 資産 を競 争 に参 与 す る非 公 共 資 産 と して 位 置 づ け、 民 間 資 本 や 外 資 が 参 入 し う るた め に環 境 整 備 す る こ とが 課 題 とな っ た 。 そ の 中で 、 石 炭 産 業 を保 護 産 業 と して 位 置 づ け、 一 連 の補 償 を実 行 す る必 要 性 も認 識 され る に至 っ た 。 中 国 で は1994年 か ら食 糧 生 産 の 危 機 が 生 じ、 安 全 保 障 上 何 割 まで 外 国 に依 存 で き るか が検 討 され 、 農 業 保 護 政 策 へ
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の 転 換 が 必 要 で あ る とい う認 識 が 共 有 さ れ た。 農 業 、 農 村 、 農 民 の 「三 農 」
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問題 は約10年 の 積 重 ね を経 て 、2006年 に は農 業 税 全 廃 に ま で到 達 した の で あ る。 した が っ て 、 鉱 業 、 鉱 山 、鉱 労 、 鉱 都 の 「四 鉱 」 問 題 は、 これ か ら5年 か ら10年 を か けて 取 り組 まれ る重 点 課 題 とな っ た と見 る こ とが 出来 る ので あ
る。
11・5規 画 に お い て は、 省 エ ネ が 中心 的 な課 題 と位 置 づ け られ た 。 省 エ ネ 政 策 の実 施 に は、 エ ネ ル ギ ー産 業 の 市 場 化 改 革 と再 編 に よ る合 理 化 の た め の 時 間 を稼 ぎ、 エ ネ ル ギ ー生 産 へ の圧 力 を軽 減 す る こ とが 期 待 され て い る と見 て よ い 。 い ず れ に し ろ、 胡 錦 濤 指 導 部 が 、 す で に省 エ ネ を 中 心 に新 エ ネ ル ギ ー発 展 戦 略 の 実 施 を開 始 した こ とは 明 らか で あ り、 石 炭 産 業 政 策 の 実 行 は そ の手 始 め に過 ぎ な い とい え るで あ ろ う。
この方 面 で の わが 国 の協 力 の余 地 は か な り大 き い とい え よ う。
1「11次5ヵ 年 規 画 」 に 見 るエ ネ ル ギ ー 戦 略 の 変 化
1「11次5ヵ 年 規 画 」 の 概 要
中 国 共 産 党 中 央 委 員 会 は、2005年10月11日 、 「国 民 経 済 ・社 会 発 展 第ll次 5ヵ 年 規 画 策 定 に関 す る提 案 」 を採 択 した 。 この 提 案 に基 づ い て2006年3月 の 全 国 人 民 代 表 大 会 で 「国 民 経 済 ・社 会 発 展 第11次5ヵ 年 規 画 」(2006年 か
ら2010年 。 以 下11・5規 画 と略 す)が 決 定 され る こ とに な っ て い る。
エ ネ ル ギ ー政 策 を 中 心 に、11・5規 画 「提 案 」 の主 な 内容 を抜 粋 して み る
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と次 の よ う にな っ て い る。
(D小 康 社 会 を 全 面 的 に建 設 す る カ ギ とな る 時 期
③ll・5期 は前 期 の成 果 を後 につ な げ る重 要 な 時 期 で あ る。
本 世 紀 初 頭 の20年 間 は わ が 国 発 展 の 重 要 な戦 略 的 チ ャ ン ス の 時 期 で あ り、
ll次5ヵ 年 期 は特 に そ の カ ギ とな る。 わ れ われ は チ ャ ン ス を しっ か りとつ か ん で 、 各 種 の挑 戦 に 対応 し、 長 期 蓄 積 した 突 出 した矛 盾 と問題 を ま じ め に解
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の転 換(浜)5
決 し、発展 のネ ッ ク と障 害、 お よび体 制 的 障害 を突 破 し、社 会 主 義 経 済建 設 、政 治建設 、文化建 設、社 会建設 の新局 面 を切 り拓 き、 あ との十年 の順調 な発展 のた め に堅実 な基 礎 を打 ち固 めな けれ ばな らない。 われ われ は必ず 高 度 な歴 史的責任 感、 強烈 な憂 患意識 、 お よび広 い世界 的視 野 を持 って、科学 的発展観 に立脚 し、 自主創新 に力 を入れ 、体制 メ カニズ ム を完備 し、社会 の 調 和 を促 進 し、全面 的 にわが国 の総 合 国力、 国際競争 力 お よび リス ク抵抗 力
を高 め、 中国の特色 あ る社会 主義 の事業 を前進 させ るた め に力 を奮 う。
(2)科 学的発展 観 を全 面 的 に貫徹 実行 する。
④ 科 学的発展 観 で経済社会 発展 の全局 を指導 す る。11・5規 画 を制 定 す る には、郵 小平 理論 と 「三 つの代 表 」重要 思想 を指導 とし、全 面 的 に科学 的発 展 観 を貫 徹実行 しな けれ ば な らない。発展 が大 前提 で あ るこ とを堅 持 し、発 展 とい うこの党 の執政 興 国の第一要務 を しっか りつ か む こ とを堅持 し、経 済 建 設 を中心 とす るこ とを堅持 し、 発展 と改革 の方法 で前進 中の 問題 を解 決す るこ とを堅持 しな けれ ばな らない。発展 は科学 的発展 で な けれ ばな らず 、人 を根本 とす る こ とを堅持 し、発展 の観念 を転換 し、発 展 モデル を新 し く創 造 し、発 展 の質 を高 め、 「五 つ の統 一 した規 画 」 を実 行 し、 経済社 会 の発 展 を 全 面 的、協調 的、 かっ持続 可能 な発展 の軌 道 に確 実 に転入 させ て ゆ く。
具体 的 に は:○ 経 済 の安 定 した比較 的早 い成長 を保 た な けれ ぼ な らない。
○経済成 長方 式転換 を加速 しな けれ ばな らない。土地 、淡水 、 エネル ギー、
鉱 産資 源 お よび環境 状況 がす で に経済発展 に厳 重 な制約 とな って い る。資 源 節 約 を基 本 国 策 とし、循 環 経 済 を発 展 させ、 生 態環 境 を保 護 し、資 源 節 約 型、環 境友好 型社会 建設 を加 速 し、経済 発展 と人 口、資源 、環境 との協 調 を 促 進 しな けれ ばな らない。国 民経 済 と社 会 の情報 化 を促進 し、新型 の工業 化 の道 を実際 に歩 み、節約発展 、清 潔発展 、安全 発展 を堅持 して持続 可能 な発 展 を堅 持 しな けれ ば な らな い。○ 自主 創 新 能 力 を高 め な けれ ば な らない。
○都 市農村 区域 の協 調 的発展 を促 進 しな けれ ぼな らない。○調 和 した社 会 の
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建設 を強化 しな けれ ばな らない。 ○改 革開放 を不 断 に深 化 しな けれ ばな らな
い 。
⑤ll・5期 の経 済 社 会 発 展 の主 要 目標 。 経 済 構 造 の 合 理 化 、 効 率 向 上 お よ び消 耗 の低 下 を基 礎 と して 、2010年 の 一 人 当 た りGDPを2000年 の2倍 とす る。 資 源 利 用 率 を顕 著 に高 め、GDP単 位 あ た りの エ ネ ル ギ ー 消耗 をll・5 期 末 に20%前 後 引 き下 げ る。
(6)資 源 節 約 型 、 環 境 友 好 型 社 会 の 建 設
⑬ 大 い に循 環 経 済 を発 展 させ る。 循 環 経 済 を発 展 させ る こ とは 、 資 源 節 約 型 、 環 境 友 好 型 社 会 を建 設 し、 持 続 可 能 な発 展 を実 現 す るた め の重 要 な道 筋 で あ る。 開発 と節 約 を共 に重 視 し、 節 約 を優 先 させ 、 減 量 化 、 再 利 用 、 資 源 化 の原 則 に従 っ て 、 大 い に省 エ ネ 、 節 水 、 節 地 、 節 材 を推 進 し、 資 源 総 合 利 用 を 強化 し、再 生 資 源 回収 利 用 体 系 を 完 備 し、 清 潔 生 産 を全 面 的 に推 進 し、
低 投 入 、 低 消 耗 、 低 排 出 か っ 高 効 率 の 節 約 型 成 長 方 式 を形 成 す る。 資 源 節 約 、 代 替 、 循 環 利 用 技 術 を積 極 的 に 開発 普 及 させ 、 企 業 の省 エ ネ 低 消 耗 の 技 術 改 造 を加 速 させ 、 消 耗 が 大 き く、 汚 染 が ひ ど く技 術 が 遅 れ て い る工 程 と生 産 物 に強 制 的 淘 汰 制 度 を実 施 し、 資 源 節 約 に有 利 で あ る価 格 と財 政 政 策 を実 行 す る。 冶 金 、 建 材 、 化 工 、 電 力 等 の 重 点 業 種 、 産 業 パ ー ク、 お よび 若 干 の 都 市 で 、 循 環 経 済 の 実 験 を展 開 し、 法 律 法 規 を健 全 に し、 循 環 経 済 発 展 の 有 効 な モ デ ル を探 索 す る。 節 約 意 識 を強 化 し、 省 エ ネ、 節 水 製 品 、 省 エ ネ 環 境 保 護 型 自動 車 の生 産 と使 用 を奨 励 し、 省 エ ネ ・土 地 節 約 型 建 築 を発 展 させ 、 健 康 で 文 明 的 で 、 資 源 節 約 の消 費 モ デ ル を形 成 して ゆ く。
⑲ 環 境 保 護 に力 を入 れ る程 度 を強 化 す る。
⑳ 自然 生 態 を しっ か り と保 護 す る。
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表1‑1近 年 の 中 国 エ ネ ル ギ ー 関連 重 要 事 項 2002年 夏 華 北、華東 、西北 等で、停電 、電 力制 限発生
11月 中共16回 大 会 で胡 錦濤 が総書記 に選 出 され る
11月 国務 院発展研 究 セ ンター 「中国エ ネルギー総合 発展戦 略 と政策研 究」発足 2003年3月 胡 錦濤 が国家主席 に、温 家宝 が総 理 に選 出 され る
4月SARS対 策 中共 中央常務 委員会 開催
5月 中国工程 院 「中国持続可 能石油 天然 ガス資源戦 略研究」プ ロジ ェク ト発足 IEA中 国協 力部 主任陳新華 が 『中国能源 』誌 にエネ ルギー政策提 案論文 6月 科学 技術部 「中長期 科学技術 発展規 画研 究 」 プロジ ェク ト発 足
ll月 中共16期3中 総会 、 「科学 的発展観 」f五 っ の統一 規画 」提 起 2004年6月 国務 院 「エ ネル ギー中長期発展 規画要 綱(2004‑2020)」(草 案)を 原 則採択
『中 国能 源』誌 、石炭供 給展望 問題 で3論 文掲載 開始
9月 胡錦濤 が党 中央軍事 委員会 主席 に就 任
12月 国家 発展改 革委員会 が初 の 「省 エネル ギー中長期専 門規画 」公布 2005年2月 国務 院 「電 力監督管 理条例」 採択
全人代 常務 委 員会 「再 生可能 エネ ルギー法」 を採択 5月 「国家 エネル ギー指導 グル ープ」発足
馬凱 国家発展 改革委 員会主任 、 「循 環経 済」 に関す る論 文発表
6月 中央 政治局集 団学 習で、専 門家二 人の報告聴 取、胡錦 濤 が重要講話 発表 7月 「石炭産 業 の健 康 な発展 を促進 す るこ とに関 す る若干 の意見」公 布 8月 国務 院 「節約 型社会 建設 を立派 に行 う近期 重点工作 に関す る通知 」
国務 院 「循環 経済 の発展 を速 め るこ とに関す る通知 」 国務 院 「炭鉱 事故予 防 に関 す る特別 規定」
10月 中共16期5中 総会、ll・5規 画 「提 案」 を採 択
12月 胡錦濤 総書 記 と政治局 常委全 員が 「節約社会 建設展 」 を参観 2006年1月 「国家 の突発公共 事件総 合緊急予 備案 」公 布
3月 全 国人民代表 大会 「国民経済 ・社会 発展第ll次5ヵ 年 規 画」採択(予 定)
2「 第10次5ヵ 年 計 画 」 と の 比 較
中 共10期5中 総 会 は2000年10月11日 、 「国 民 経 済 と社 会 発 展 第10次5ヵ 年 計 画 に 関 す る提 案 」 を採 択 、 これ に基 づ い て2001年3月15日 に全 国 人 民 代 表 大 会 に お い て 、 「国 民 経 済 と社 会 発 展 第10次5ヵ 年 計 画 要 綱 」
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2005年 。 以 下10・5計 画 と略 す)が 採 択 さ れ た 。
(2001年 か ら
ll・5規 画 と の 比 較 の た め 、 「10・5計 画 」 に お け る 指 導 方 針 の 関 連 す る 主 な 内容 を取 り上 げ る と以 下 の よ うに な っ て い た 。
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(1)情 勢認識
10・5計 画 は、新世 紀 の最初 の5ヵ 年 計画で あ り、現代 化 建設 の第三段 階 の戦 略配 置 の実施 を始 め る最初 の5ヵ 年計 画で あ る。21世 紀 に入 って経済 の グローバ ル化 の情 勢 は強 ま り、科学 技術 革命 は急速 に発展 し、産 業構造 調整 の足取 りは早 ま り、 国際競争 はい っそ う激 し くな ってい る。世 界経済 情勢 の 深 刻 な変化 と発展 の趨 勢 は、特 にWTO加 盟 に よって、 わが 国 に新 たな発展
のチ ャンス と厳 しい挑 戦 を もた らして い る。
改革 開放 お よび現代 化建設 の新段 階 の情 勢 と任務 に直面 して、必 ず、社会 主 義初級段 階 の基 本理 論、基本 路線 、基本綱領 を堅持 し、 さ らに思想 を開放 し、事実 に即 して理 を求 め、 正確 に改 革、 発展 と安定 の関係 を処理 し、社会 の安 定 を確 保 しな けれ ばな らない。
(2)指 導方針
① 発展 を主題 とす る こ とを堅持 す る。発展 は大 前提 で あ り、わが 国 のあ ら ゆ る問題 を解決 す るカ ギで あ る。世界 の経 済発展 の情勢 をは っき り見極 め、
緊迫 感 と憂 患意識 を強 め、経済 建設 を中心 とす る こ との堅 持 にお いて動 揺 し ない よ うにすべ きで あ る。
②構 造調整 を主線 とす るこ とを堅持 す る。わが 国 はすで に必 ず構 造調整 を 経 て始 めて経済発 展 を促 進 で き る とい う段 階 に入 って い る。
③ 改革 開放 と科 学技術 を動 力 とす る こ とを堅持 す る。
④ 人民 の生活水 準 の向上 を根本 的出発点 とす る こ とを堅 持 す る。
⑤経 済 と社 会 の協 調 的発 展 を堅 持 す る。物質 文 明建設 と精神文 明建設 を統 0し た奮 闘 目標 とし、 以法治 国 と以徳 治国 を結 合 し、終始 この二 つ に取 り組 み、 かつ両 方 とも しっか りや り、社会 主義精神 文 明 と民主 法制 の建設 を確 実 に強化 しな けれ ばな らな い。人 口、資 源、生 態、 お よび環 境問題 を高度 に重 視 し、食料 、水、石 油等 の戦略資 源問題 に しっか り取 り組 み解決 し、持続 可 能 な発展 戦 略 の貫徹 を新 た な水 準 に まで高 めな けれ ばな らない。
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(3)奮 闘 目標
国 民 経 済 の発 展 速 度 を比 較 的 早 く保 ち 、 経 済 構 造 の戦 略 的 調 整 の は っ き り した 効 果 を 上 げ、 経 済 成 長 の 質 と効 率 を 顕 著 に高 め、2010年 のGDPを2000 年 の 倍 とす るた め の 堅 実 な 基 礎 を 固 め る。10・5計 画 期 の マ ク ロ ・コ ン ト
ロ ー ル の予 期 目標 は7%前 後 とす る。
(4)10・5計 画 か ら11・5規 画 要 綱 に 至 る 変 化
10・5計 画 か らll・5規 画 へ の 変 化 の 主 な 内 容 を見 る と、 第 一 は、11・5 規 画 に お い て 全 体 の 努 力 目標 と して 、2010年 に0人 当 た りGDPを2000年 の 倍 増 に す る と い う 目 標 を 打 ち 出 し た 。 前 の10・5計 画 で は2010年 に 全 国 GDPを2000年 の 倍 増 とす る とい う 目 標 で あ り、 一 人 当 た りのGDP倍 増 で は、 人 口増 加 分 が上 乗 せ され るの で 、 目標 が 高 くな っ た こ とを意 味 す る。 さ ら に大 き な変 化 は、11・5規 画 に お い て 、 総 目標 に これ まで に な か っ た省 エ ネ20%目 標 を掲 げた こ とで あ る。 そ の 背 景 と して 、 資 源 お よ び環 境 の状 況 が す で に経 済 発展 の重 大 な制 約 とな っ て い る こ とが 確 認 され て お り、 危 機 意 識 が 深 刻 で あ る。 この 状 況 を突 破 す るた め に、 資 源 節 約 型 、 環 境 友 好 型 社 会 を 建 設 す る こ とが 課 題 とさ れ 、 循 環 経 済 を 発 展 させ る こ とが 目指 さ れ る に い た った 。
第 二 は、2002年 に成 立 した 胡 錦 濤 指 導 部 の も とで 、 経 済 ・社 会 、 さ らに政 治 に対 す る新 しい見 方 と対応 が形 成 され て 来 た 。 そ れ は2003年10月 の 中共16 期3中 総 会 で 集 大 成 され た 。 そ の 主 な 内容 は、 「科 学 的 発 展観 」、 「三 つ の 文 明 の協 調 的 発 展 」、 「五 つ の統 一 した規 画 」 で あ る。
そ して そ の 内容 がll・5規 画 に全 面 的 に反 映 され 、 経 済 、 社 会 、 さ らに政 治 も規 画 の 中 に含 まれ て くる よ う に な っ た こ とが 大 き な 変 化 で あ る とい え る。 「科 学 的 発 展 観 とは、 人 を根 本 とす る こ とを堅 持 し、 全 面 的 、 協 調 的 、 持 続 可 能 な発 展 を図 り、 経 済 社 会 と人 の 全 面 的 発 展 を促 進 す る とい う もの で
あ る。 「三 つ の 文 明 の協 調 的発 展 」 とは、 二社 会 主 義 物 質 文 明 、 社 会 主 義 政 治
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文 明 、 社 会 主 義 精 神 文 明 の協 調 的発 展 を堅 持 す る、 とい う もの で あ る。 「五 つ の 統 一 した規 画 」 とは、 都 市 と農 村 の発 展 、 各 地 域 間 の 発 展 、 経 済 と社 会 の発 展 、 人 と自然 のバ ラ ンス の 取 れ た 発 展 、 国 内 の 発 展 と対 外 開 放 、 を そ れ
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そ れ 統 一一的 に規 画 す る、 とい う もの で あ る。
第 三 に、 「計 画 」 か ら 「規 画 へ と名 称 が 変 わ っ た こ とが あ げ られ る。 こ れ は、 中 国 が 社 会 主 義 市 場 経 済 実 行 へ1990年 代 に 転 換 して か ら、 「経 済 計 画 」
は す で に 市 場 経 済 の マ ク ロ ・コ ン トロ ー ル の ガ イ ド ライ ン とな っ て お り、
「規 画 と した 方 が ふ さ わ しか っ た 。 今 回 は実 態 に合 わせ た 名 称 変 更 とい え る。
3基 調 を 定 め た 胡 錦 濤 講 話
胡錦濤 総書 記 は、2005年6月27日 午後 、 中共 中央政 治局 の第23回 集 団学 習 を主宰 し、 国際 エ ネ ル ギ ー資 源 情 勢 と中国 のエ ネ ル ギ ー資源 戦 略 につ い て、国土 資源部地 質調査 局 の張洪=濤研 究員 と国家 発展改 革委員会 マ クロ経済 研 究 院 エ ネ ル ギー研 究 所所 長 の周 大 地研 究 員 の説 明 を聞 き、意 見 を交 わ し た。胡錦濤 総書 記が演説 を行 った。11・5規 画 に盛 り込 まれ るにいた った主
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な内容 は、 ほ とん ど ここで整 理 して提 起 された もので あ る。
胡 総書 記 は次 の点 を強 調 した。エ ネ ルギー資源 問題 は経 済社会 発展 の全局 にかか わ る重大 な戦略 問題 で あ る。 持続可能 な生産 方式 と消費 モ デル形成 を 促進 し、 資源節約 型 国民経済体 系 と資源節約 型社会 を打 ち立 て、小康社 会 の 全面 的建設 の実現 とい う雄 大 な 目標 お よび中国 の長 期発展 のた めに頼 りにな るエネ ルギ ー資源 の保 障 を提供 しな けれ ばな らない。各級 党 と政 府 は、エ ネ ル ギー資 源工作 を うま く行 うことの重 要性 と緊迫性 を認識 して、省 エネで率 先垂範 して、先頭 に立 って全社 会 の広 範 なエネ ル ギー資源 節約活 動展 開 を引 き動 か さな けれ ばな らない。 また、 この講話 の 中で胡総書 記 は、原子 力発電 の発展 を速 め る こ と、 国際 エネル ギー資源協 力 を積極 的 に展 開 す るこ と、循
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環 経 済 の発 展 を 推進 す る こ と、 エ ネ ル ギ ー資 源 節 約 を全 公 民 の 自覚 的行 動 に す る こ と、 な どの 注 目 され る内 容 を展 開 した 。
注 目す べ きは 、 この直 前 の2005年6月2日 に は 中 国 で初 め て、 首 相 を トッ プ と して主 な閣 僚 級 が 参 加 す る 「国家 エ ネ ル ギ ー指 導 グル ー プ」 が 発 足 し、
第 一 回 会 議 が 開 か れ た こ とで あ る。 「国 家 エ ネ ル ギ ー指 導 グ ル ー プ」 に 関 し て は、 後 に分 析 す るが 、 ま さ に この胡 総 書 記 の、 循 環 経 済 を形 成 す る こ とを 通 じて 、 資 源 節 約 型 国 民 経 済 体 系 と資 源 節 約 型 社 会 を打 ち 立 て 、 中 国 の 発 展 の た め の頼 りに な る保 障 を提 供 す る、 とい う、 新 エ ネ ル ギ ー戦 略 を支 え る実 行 体 制 が 形 成 され た と見 られ る ので あ る。
本 稿 は 、2002年 か らの 電 力 不 足 で 露 呈 した エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 が どの よ う に して 胡 錦 濤 体 制 のエ ネ ル ギ ー 戦 略 転 換 を もた ら した の か を初 歩 的 に分 析 す る もの で あ る。 そ の 中 で 新 指 導 部 の情 勢 認 識 の深 刻 さ と対 策 の真 剣 さの 程 度 につ い て検 証 して ゆ きた い。
IIエ ネ ル ギ ー 「危 機 」 の 種 々 相
1電 力 危 機
2002年 夏 に は 、電 力 系 統 の負 荷 が 急増 し、供 給 能 力 を超 え、 停 電 と電 力 制 限 が 発 生 し た。 地 域 は 、 北 京 、 河 北 、河 南 、 江 蘇 、 山 西 、 四 川 、 広 東 等12 省 、 市 に及 び 、1996年 以来 始 め て の電 力 不 足 現 象 が発 生 した 。 秋 に は湖 北 、
(s)
河 南 、 河 北 、 漸 江 、 四 川 、 雲 南 等 で 電 力 緊 張 状 態 が 生 じた 。
2003年 に は、 広 東 、 上 海 、 江 蘇 等 の省 と市 の 電 力網 を含 む23の 電 力 網 で 、 停 電 と電 力供 給 制 限 が 発 生 し、 電 力 供 給 の ネ ッ ク は経 済 発 展 と人 民 生 活 に影
(9)
響 す る大 問題 とな っ た。
2004年 に は、 全 国 の電 力 網 で 、 東 北 と新 彊 を の ぞ くすべ て の省 級 電 力 網 で 電 力 供 給 制 限 が 行 わ れ た 。 累 計 断 電 回 数 は123.85万 線 回 に及 び 、 損 失 電 力 は
12
388.33億KWHに 達 した 。 広 東 電 力 網 は全 年 欠 電 状 況 に 陥 っ た 。2005年 の電 力 需 給 は改 善 の 見 込 み は な く、 夏 の 電 力 需 要 高 峰 期 に は2000万KW以 上 の電 力 不 足 が 発 生 し、 華 北 と華 東 の 電 力 不 足 は そ れ ぞ れ665万KW、1486万KW
に達 す る見 込 み 。 広 東 電 力 網 は最 悪 の2004年 よ りさ らに 事 態 が悪 化 す る と予
(10}
想 され た 。
こ う した 近 年 の電 力 危 機 の原 因 につ い て は、 ① 急 激 な 需 要 増 加 、 ② 旱 魅 に よ る水 力発 電 の 出力 低 下 、 ③ 発 電 設 備 容 量 の不 足 、 ④ 政 策 の ミス リー ド(電 力 価 格 の 設 定 、1998年 以 来 の3年 間 の 発 電 所 投 資 抑 制 等)、 ⑤ 送 電 系 統 の未 連 携 、 な どが あ る とされ る。 さ ら に電 力 部 門 の 改 革 が2002年 末 に行 わ れ て、
過 渡 期 の 中 で 電 力 危 機 が 発 生 し、 改 革 が 停 滞 す る に い た っ た、 とい う事 情 が
(11)
あ る。
電 力 危 機 に よ り発 電 所 建 設 投 資 が 急 増 し、2004年 に は発 電 設 備 容 量 が4億 4239万kW、 発 電 量 は2兆1944億kWhと な り、 それ ぞ れ 前 年 比13.0%増 、
15.2%増 とな っ た 。 発 電 容 量 は この1年 で5098万kW増 加 した 。 発 電 所 投 資 の 急増 で 、2007年 、 早 けれ ば2006年 に も電 力 需 給 逼 迫 は解 消 され て 、 再 び供 給 能 力 は過 剰 に転 ず る とい う見 方 も出 され る よ う に な っ た 。 しか し、 同 時 に 発 電 能 力 は追 い つ い て も石 炭 の 生産 と輸 送 能 力 が 追 いっ か な けれ ば、 また 電 力 網 の建 設 が 追 い っ か な けれ ぼ 、 電 力 不 足 とい う局 面 は解 消 され な い こ とに な る。 発 電 大 企 業 、 地 方 政 府 が発 電 設 備 の投 資 競 争 を加 熱 させ て お り、 銀 行 借 款 に よ る投 資 は、 電 力 過 剰 期 に な り採 算 が取 れ な くな る と不 良 資 産 に転 換
(12)
す る可 能 性 も 出 て くる と懸 念 され て い る。
2石 炭 供 給 問 題
需要 急増 と石炭価 格上 昇で、原炭 生産 は急拡 大 したが、2003年 には石炭 不 足 が大 きな問題 とな り、 国家発展 改革 委員会 は2003年11月 に専 門会 議 を開 い て石炭 と電 力 の供給 確保 を検討 した。2004年7月 下旬 か ら20日 間 に鉄道部 門
中 国 の エ ネ ル ギ ー一 「危 機 」 と省 エ ネ発 展 戦 略 へ の転 換(浜)13
は石 炭6285.5万 トンの 緊 急 輸 送 作 戦 を行 っ た 。 う ち電 力用 炭 が3473万 トン を
(13)
占 め、 不 足 して い た368の 発 電 所 の 石 炭 在 庫 を補 充 す る こ とが 出来 た 。 輸 送 問題 、 電 力 用 炭 調 達 体 制 、 電 力 と石 炭 業 界 で価 格 が 折 り合 わ な い 問 題 等 、 多 くの 問 題 が あ る中 で 、 最 大 の 問 題 は既 存 炭 鉱 の生 産 能 力 が 不 足 して い る点 で あ っ た 。 第 一 は、2002年 末 現 在 国有 重 点 炭 鉱 と地 方 国有 炭 鉱 の 生 産 能 力 は9.35億 トン で あ るが 、 す で に これ を2.89億 トン上 回 るlI.24億 トン を生 産 して い た 。 第 二 は、 小 型 炭 鉱 の比 重 が 大 きい こ とで あ る。 年 産30万 トン以 下 が 小 型 炭 鉱 に な るが 、2003年 の 生 産 量 の 半 分 を 占 め る小 型 炭 鉱2.3万 の うち 、 大 部 分 は年 産3万 トン以 下 の 「超 小 型 炭 鉱 」 で あ る。 これ らの 炭 鉱 は年 々 生 産 を拡 大 し、 こ こで の 事 故 も大 きな 問 題 とな っ た 。 第 三 に石 炭 の社 会 在 庫 が 警 戒 線 を大 き く下 回 っ て い る。1990年 代 中 期 に は2億 トン に達 した 在 庫 は、
くエ4)
2003年 末 に は1.03億 トン とな り、 前 年 末 よ り820万 トン減 少 した 。
中 国 が 改 革 開 放 政 策 に転 換 して 以 来 、 石 炭 生 産 に は三 つ の波 が 見 られ た 。 1978年 か ら1996年 まで の生 産 拡 大 、1997年 か ら2000年 まで の 主 と して郷 鎮 炭 鉱 の調 整 に よ る生 産 減 少 、2001年 以 来 の 生 産 拡 大 で あ る。 今 回 の 生産 拡 大 は 2020年 に まで 続 くもの と想 定 さ れ て お り、2020年 の エ ネ ル ギ ー一消 費 量 は28億
ラ
トン標 準 炭(tce)と な り、2000年 の 倍 増 と な る と見 込 ま れ る 。
3「 石 炭 、 電 力 の 争 い 」
中 国 で は、1993年 以来 石炭 価 格 が市 場 で決 定、取 引 され る よ うにな った が 、鉄 道輸送 枠 の確 保 と発 電所側 の必 要 に よ り、全 国取 引量 の約 三分 の0程 度 の電 力用 石炭 だ け は年0回 開かれ る石炭契 約会 で政府指 導価格 に よ り契約
され るこ とにな って いた。政府 指導価 格 で は国有 重点炭鉱 で も赤字 とな る と ころが多 か った。2002年 か ら政 府が重 点炭鉱 の電 力用 炭 も市場価 格 に ゆだね る こ とを決 めたた め に、 これ 以降 の石 炭契約 会で 、石炭供 給側 と電 力業 界 で の価 格 の折 り合 いが つ き に くくな り、会議 で の駆 け引 きは 「石 炭、 電力 の争
14
22
18
14
10
図1[‑1 1989‑2004年 の 中 国 エ ネ ル ギ ー 生 産 と消 費 状 況 (単 位 標 準 炭 億 トン)
].].6109
129133132124 119
6
1989年1990年1991年1992年1993年1994年1995年1996年1997年1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年
一● 一 エ ネ ル ギ ー 生 産 量 一趨睡 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 出 所A中 国 産 業 地 図 編 委 会 、 中 国経 済 景 気 監 測 中心 編
『中 国産 業 地 図 一 能 源2004‑2005』 社 会 科 学 文 献 出 版 社
a5aoo
20000
15000
ioaoo
5000
14ペ ー ジ
図11‑21999‑2004年 の 中 国 発 電 量 状 況(単 位 億KWh)
a
1999年
一一一一
⑳182
籔繋縫難1
52901
雛霧灘翻25416
一一 ー鐵欝攣■
鍵轟響
98314
一 ■
85361
叢讐難1
31231
綴講一[
2000年 2001年 2002年 2003年
発 電 量 一●一 前 年 比 増
2004年
20%
16%
12%
出 所.A26ペ ー ジ
.ill
図If‑31995‑2004年 発 電 設備 新 増 容量(単 位 万KW)
8%
4%
5000
4000
3000
2000
嚢1000
一髪
0 1995年1996年1997年
出 所:A24ペ ー ジ
裂 、
4929
…彦 多
嚢難霧
チぐノほノ宥︑裟虜響彰"
1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の 転 換(浜)15
表11‑11998‑2003年 の 中 国 石 油 バ ラ ンス 表(単 位:万 トン) 項 目 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 供給量
生産量 輸入量 輸 出量
19686 16100 5739
‑2327
20964 16000 6483
‑Ifi44
22632 1s300 9749
‑2172
23205 16396 9118
‑2047
24925 16700 10269
‑2139
27541 16960 13190
‑2541
消費量 19818 21073 22439 22838 24780 2712s
バ ラ ン ス 一132 一109 193 366 145 414
FOO509臼9臼‑唱⊥ 5∩V
出所:A89ペ ー ジ
図ll‑41990‑2004年 の 中 国 原 炭 生 産 状 況(単 位=億 ト ン)
25.95%
17.341
9.76%zo.7z%19.67%7 .45%
2.47%0 .65%2.67%3.41%0.96%〜 撒
灘
繊灘一3.57%
柵4%‑4.31%
灘騰蕊,織醸舳
評︑耳:ヒ:ビ﹂̀韮轟摂 講 ㎏蓑灘葦・蒙ミ慈玄︑L1
冨訪 瀞'
筋脳脇幌賜端錫賜
1爆 鯨 炭生産量 一●一 前 年 比 増 出 所:A
図11‑5 25
20
15
10
5
0
1996年
出 所lA
64ペ ー ジ
1996‑2004年 中 国 の 三種 炭 鉱 の 生 産 量 構 成(単 位 億 トン)
1997年 ユ998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年
口 国有重点炭鉱 睡翻地方国有炭鉱 圏 郷鎮炭鉱
65ペ ー ジ
Y6
い(煤 電 之 争)」 とい わ れ る よ うに な っ た 。
電 力 企 業 で は 市場 価 格 石 炭 を使 う と赤 字 に な るの で 、 国 家 発 展 改 革 委 員 会 は石 炭 価 格 と電 力価 格 の連 動 を図 り、2004年12月 、 石 炭 卸 売 価 格 を6ヶ 月 ご
とに 見 直 し、 変 動 が5%を 超 えた 場 合 に電 力価 格 を見 直 す と した 。2005年5 月 に は この 方 針 に よ り、 電 力 価 格 をkWhあ た り2.52分 引 き上 げ た 。 しか し 11月 に は 同 じ条 件 が 生 じ た に も か か わ らず 電 力 料 金 の 引 き上 げ は 行 わ れ な か っ た 。 電 力 料 金 と石 炭 価 格 が値 上 げ競 争 を ひ き起 こす こ とが 懸 念 され た た
(is)
め とみ ら れ る。
石 炭 契 約 会 で は 、2003年 に は 電 力 用 炭1.5億 ト ン が 契 約 に い た らず 、2004 年 に は4.5億 ト ン を 契 約 す べ き と こ ろ3.25億 ト ン の み の 契 約 と な っ た と い
くエの
う。2005年 か らは全 国石 炭 生 産 輸 送 需 要 マ ッチ ン グ会 と改 名 され た 。 政 府 の 8%浮 動 上 限 指 導 が 行 わ れ た が価 格 は15%程 度 上 が っ た。2006年1月 の マ ッ チ ン グ会 で は 、 大 型 集 団 間 の 契 約 は ま っ た く成 立 せ ず 、 政 府 は2月 に な っ て、 月 内 に必 ず 契約 を行 う よ うに指 示 す る に い た った 。 電 力 用 炭 の価 格 引 き
(18)
上 げ は不可避 と見 られ てい る。
電 力企業体 制 の改革 は2002年12月 に行 われて、2大 電力 網会社 、5大 発電 会社 の体制 が形 成 され、 電力網 の独 占が む しろ強化 され て い る。 さ らに電力 価 格 面で は、政府 が小売価 格 に介 入 して お り、5大 電力会社 の卸 売 り電力価 格が 自由化 され たた め に、統制価 格 の小売 と市場価格 の卸 売 りとの ね じれ現 象 が生 じ、 さ らに電力用 石炭価 格が 関係 して、現在 の混乱 が生 じて い る。電
(19)
力体制 改革 の停 滞 と方針 の誤 りに事態 の根 源 が あ る、 とい う見方 が あ る。
4石 油 製 品 の 供 給 逼 迫
2003年 第1四 半 期 に は 国 際 石 油 価 格 の 急 上 昇 を受 けて 原 油 の輸 入 が 数 量 と 金 額 で 前 年 同 期 比52.4%と138.4%伸 び 、 石 油 製 品 の 輸 入 が 数 量 と金 …額 で そ れ ぞ れ76.7%と147.9%の 伸 び を み せ た 。 国 内 価 格 で は原 油 が 前 年 同 期 比
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危機 」 と省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の転 換(浜)17
66.8%、 ガ ソ リ ンが52.5%の 値 上 が り とな っ た。 国 内 油 価 の値 上 が りは石 油 使 用 企 業 の 生 産 コス トを押 し上 げ た ほか に、 化 繊 原 料 価 格 を20%近 く押 し上 げ、 紡 織 企 業 が 綿 花 買 い 付 け に走 っ て 、 綿 花 価 格 を50%以 上 押 し上 げた 。 ま た航 空 切 符 とガ ソ リ ンの値 上 が りが大 衆 の 消 費 に影 響 を与 え た 。 国 内 油 価 の 上 昇 で 、 南 方 沿 海 地 区 で の石 油 製 品 密 輸 が 「復 活 」 し、1月25日 に は福 建 省 南 安 県 石 井 鎮 で 摘 発 が 行 わ れ 、300ト ン の 密 輸 石 油 製 品 が 押 収 され 、1000ト
(ZO)
ン ほ どの 「地 下 」 タ ン クが 破 壊 され た 。
2003年 末 か ら2004年 初 め にか け て石 油 製 品 の不 足 と投 機iが発 生 した 。 さ ら に2004年 の10月 に は突 然 で 激 しい混 乱 が 生 じた 。 国 際 石 油 価 格 の先 物 が55ド ル を突 破 し、 中 国 国 内 で は石 油 製 品 市場 が 混 乱 して 、 販 売 制 限 や 買 占 め現 象 が 起 こ り、 闇 市 場 価 格 が大 幅 に国 家 指 定 価 格 を上 回 り、 卸 売 価 格 が 小 売 価 格
(2エ
を上 回 る とい う現 象 も現 れ た 。
HIエ ネ ル ギ ー発 展 戦 略 の策 定 と政 策 展 開 1エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 の 策 定
(1)エ ネ ル ギ ー 戦 略 研 究 熱
2002年 以来 、 エ ネ ル ギ ー 消 費 の 常 識 を上 回 る拡 大 は短 期 間 に電 力 を 中 心 と す るエ ネ ル ギ ー の深 刻 な不 足 を もた ら し、 中 国 に お け る長 期 エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 、 短 中 期 発 展 規 画 ・計 画 に存 在 す る各 種 の 問 題 を露 呈 させ た 。 エ ネ ル ギ ー発 展 に 関 す る研 究 は か な り存 在 す るが 、 そ の多 くは あ る方 面 に と どま る か 学 術 的検 討 の 次 元 に と ど ま り、 中 国 で は、 総 合 的 、 高 次 元 の、 政 府 主 導 の 長 期 エ ネ ル ギ ー 発 展 戦 略 が 欠 けて い た。
2003年 以 来 、 中 国 に は エ ネ ル ギ ー 戦 略研 究 熱 が 現 れ た。 そ の主 な プ ロ ジ ェ ク ト と して は、 以 下 の も の が あ げ られ る。 国 務 院 が 組 織 して 研 究 制 定 した
18
「エ ネ ル ギ ー一中 長 期 発 展 規 画 要 綱(2004‑2020年)」(草 案) 。 中 国 工 程 院 の
「中 国 の 持 続 可 能 な石 油 天 然 ガ ス発 展 戦 略 研 究 」。 科 学 技 術 部 が 組 織 して展 開 した 科 学 技 術 発 展 規 画 で 、 そ の 中 で は 、 エ ネ ル ギ ー 、 資 源 、 及 び海 洋 を 重要 な研 究 課 題 と して と りあ げ た。 国 務 院発 展 研 究 セ ン タ ーが 展 開 した 中 国 エ ネ ル ギ ー 戦 略研 究 。 これ らの プ ロジ ェ ク トの 際 立 っ た特 徴 は、 参 加 入 員 の ラ ン クが 高 い こ と、 中 央 政 府 が 直 接 公 然 と指 導 して い る こ とで あ り、 これ は歴 史
(22}
上 か っ て な か っ た 現 象 で あ っ た 。
(2)「 エ ネ ル ギ ー 中長 期 発 展 規 画 要 綱(2004‑‑2020年)」(草 案)
2004年6月30日 に 国務 院 常 務 会 で 可 決 した もの で 、1年 近 く展 開 さ れ て来 た政 府 関 連 各 機 構 の プ ロ ジ ェ ク トの成 果 を集 約 した も の と見 られ る。
温 家 宝 国務 院 総 理 は次 の よ うに指 摘 した 。 中長 期 エ ネ ル ギ ー発 展 規 画 の 制 定 実 施 は、 現 代 化 建 設 の進 展 に直 接 か か わ る もの で あ る。 必 ず エ ネ ル ギ ー を 経 済 発 展 の戦 略 重 点 と し、 小 康 社 会 の全 面 的建 設 の た め に、 安 定 した 、 経 済 的 で 、 清 潔 で 、 頼 れ る、 安 全 な エ ネ ル ギ ー を保 障 し、 エ ネ ル ギ...̲̲の持 続 可 能 な発 展 と有 効 利 用 に よ り、 わ が 国 経 済 発 展 の持 続 可 能 な発 展 を支 え な け れ ば な らな い。 エ ネ ル ギ ー 問題 の解 決 に 当 た っ て は、 必 ず 中国 の 特 色 の あ るエ ネ ル ギ ー 発 展 の 道 を歩 まな けれ ば な らな い 。
こ の た め に、 以 下 の い くつ か の 方 面 を 必 ず しっ か りや らな け れ ば な ら な い。 ① 必 ず エ ネ ル ギ ー節 約 を首 位 に置 くこ とを堅 持 し、 全 面 的 で厳 格 な省 エ ネ 制 度 と措 置 を実 行 し、 エ ネ ル ギ ー利 用 効 率 を顕 著 に高 め る。 ② 大 い に エ ネ ル ギ ー構 造 を調 整 し、 合 理 化 し、 石炭 を主 体 と し、 電 力 を 中 心 と し、 石 油 天 然 ガ ス と新 エ ネ ル ギ ー を全 面 的 に 発 展 させ る戦 略 を堅 持 す る。 ③ エ ネ ル ギ ー 発 展 の 合 理 的 配 置 を立 派 に行 う。④ 国 内 外 の二 つ の資 源 と二 つ の市 場 を十 分 に利 用 し国 内 エ ネ ル ギ ー の探 査 、 開 発 と建 設 に立 脚 し、 同 時 に積 極 的 に世 界 のエ ネ ル ギ ー 資 源 の協 力 と開 発 に参 与 す る。 ⑤ 科 学 技 術 の進 歩 と創 新 に依 拠 す る。 ⑥ 環 境 保 護 を実 際 に強 化 し、 資 源 の 制 約 と環 境 の 受 容 力 を十 分 に考 慮
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と省 エ ネ 発 展 戦 略 へ の転 換(浜)19
して、 エネル ギー生産 と消費 の環境 への影響 を軽減 す るよ う努力 す る。⑦ エ ネル ギー安全 を高 度 に重視 し、 エネ ル ギー供給 の多元 化 を立派 に行 い、石 油 戦 略備 蓄建 設 を早 め、 エネル ギー安全予報 警戒 応 急体 系 を健 全化 す る。⑧ エ ネル ギー発展 保 障措 置 を制 定 し、エ ネル ギー資 源政策 と開発政 策 を完備 し、
市場 メカニズ ムの働 きを十分 に発揮 させ 、エ ネル ギー投入 の力 を強化 す る。
エ ネル ギー問題 を根本 的 に解 決 す るには、 必ず科 学 的発 展観 を しっか り打 ち立 て貫徹 実行 し、実 際 に経済成 長方 式 を転i換し、 断 固 として新 型工業化 の 道 を歩 まなけれ ばな らな い。大 いに産 業構造 、製 品構 造、 技術構造 お よび企 業 組織 構造 を調整 し、技 術創新 、体制創 新 お よび管 理創新 に依 拠 し、全 国で エネ ルギー節約 に有利 な生産 モ デル と消費 モ デル を形 成 し、省 エネ型経 済 を
(23)
発 展 させ 、 省 エ ネ 型 社 会 を建 設 しな けれ ぼ な らな い 。 (3)中 国 工 程 院石 油 天 然 ガ ス 資 源 プ ロ ジ ェ ク ト
「中 国 持 続 可 能 石 油 天 然 ガ ス資 源 戦 略 研 究 」 プ ロ ジ ェ ク トは、2003年5月 に発 足 した もの で 、 国務 院 の 指 導 者 の 直 接 的 関 心 と関 係 部 門 の 支 持 の下 、 中 国 工 程 院 が31人 の 院 士 、 関 係 単 位 の120人 の 専 門 家 、 学 者 を組 織 し、 課 題 グ ル ー プ をっ く り、 同 時 に 中 国 工 程 院 、 中 国科 学 院 の 院 士 と各 石 油 会 社 の 専 門 家23人 で 課 題 諮二間 委 員 会 を結 成 し、 重 点 と鍵 とな る問 題 につ い て 、 学 科 、 部 門 、 業 界 に また が る調 査 研 究 と論 証 を展 開 した 。 温 家 宝 総 理 は、2003年5月
と10月 に 、 二 回 の 会 議 を 開 い て 課 題 グ ル ー プ の 報 告 を 聞 き、 要 求 を提 出 し
(24}
た 。2004年6月 に総 理 は会 議 を 開 い て研 究 報 告 を聴 取 した 。 (4)科 学 技 術 部 の 中長 期 科 学 技 術 発 展 規 画研 究 プ ロ ジ ェ ク ト
以 前 の 国 家 科 学 教 育 指 導 グル ー プが 、 中 国 中長 期 科 学 ・技 術 発 展 規 画 策 定 を提 案 した こ とを受 けて 、2003年6月 に研 究 が ス タ ー トし、2004年7月 に完 了 した 。
この規 画 研 究 は、20の 専 門 課 題 に分 か れ て お り、 エ ネ ル ギ ー 、 資 源 お よび 海 洋 は、 そ の うち の.̲̲.つの専 門 課 題 とな っ て お り、60余 人 の専 門 家 が この課
20
題 研 究 に参 加 した 。
同研 究 は、 中 国 は供 給 保 障 を 主 線 と し、 多 元 化 発 展 、 エ ネ ル ギ ー 効 率 向 上 、 環 境 友 好 の エ ネ ル ギ ー戦 略 を実 施 すべ きで あ り、 三 つ の15年 を用 い て 、 初 歩 的 に中 国 の エ ネ ル ギ ー の 持 続 可 能 な発 展 の 目標 を実 現 す るべ きで あ る と
した 。 第0段 階 は 、2020年 に 「エ ネ ル ギ ー 倍 増 、GDP四 倍 増 」 の 目標 を実 現 す る。 産 業 構 造 合 理 化 、 省 エ ネ の 強 化 とエ ネ ル ギ ー効 率 の 向 上 を通 じて省 エ ネ 型 社 会 を建 設 す る。 中 国 の 特 色 の あ る石 炭 開 発 利 用 の 道 を歩 む 。 第 二 段 階 は2035年 ま で で 、 「エ ネ ル ギ ー の 多 元 化 発 展 が 初 歩 的 規 模 を有 す る」 目標 を達 成 す る。 原 発 が 発 電 の16%と い う今 の世 界 平 均 水 準 に達 し、 「原 発 大 国 」
とな る。 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー が0定 の 規 模 を持 つ 発 展 を実 現 、 水 素 エ ネ ル ギ ー 電 池 自動 車 と光 エ ネ ル ギ ー 発 電 所 が 商 業 化 に応 用 され る。 第 三 段 階 は 2050年 まで で 、 「エ ネ ル ギ ー の持 続 可 能 な発 展 」 とい う長 期 目標 が 初 歩 的 に 実 現 さ れ る。 エ ネ ル ギ ー 消 費 構 造 に重 大 な 変 化 が 生 じ、 石 炭 が 一 次 エ ネ ル ギ ー に 占め る比 重 は50%を 割 る。2035年 以 降 は エ ネ ル ギ ー 需 要 増 加 分 は主 と
して再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー と原 発 で まか な わ れ 、2050年 に は そ の 比 重 は30%以 上 とな る。
「京 都 議 定 書 」 で 温 暖 化 気 体 排 出 義 務 の定 量 化 が な され 、 三 つ の柔 軟 性 措 置 が 形 成 され た 。 共 同 実 施(JT)、 ク リー ン発 展 メ カ ニ ズ ム(CDM)、 排 出 取 引(ET)で あ るが 、 中 国 はCDMに の み 参 加 して い る。 こ こ に 中 国 と先 進 国 の 大 きな 協 力 の余 地 が 存 在 して お り、CDM参 加 は 中 国 に大 き な チ ャ ン ス
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を提 供 す る とい う点 が 強 調 さ れ た 。
(5)国 務 院 発展 研 究 セ ン ター の プ ロ ジ エ ク ト
国 務 院 発 展 研 究 セ ン タ ー は2002年ll月 か ら2004年8月 ま で 「中 国 エ ネ ル ギ ー総 合 発 展 戦 略 と政 策 研 究 」 とい うプ ロ ジ ェ ク ト① を遂 行 した 。 共 同研 究 単 位 は、 国 家 発 展 改 革 委 員 会 エ ネ ル ギ ー 研 究 所 、 科 学 技 術 部 技 術 発 展 研 究 セ ン ター 、 中 国 環 境 科 学 規 画 研 究 院 、 清 華 大 学 、 石 炭 情 報 研 究 院 、 中 国石 化 石
中 国 の エ ネ ル ギ ー 「危 機 」 と省 エ ネ発 展 戦 略 へ の転 換(浜)21
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油 勘 探 開発 研 究 院 、 石 炭 工 業 技 術 開発 セ ン タ ー、 等 で あ る。
国 務 院 発 展 研 究 セ ン タ ー は、 引 き続 い て 、2004年8月 か ら2005年1月 ま で 、 「11・5規 画 の基 本 構 想 と2020年 の 長 期 目標 に 関 す る研 究 」 とい う プ ロ
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ジ ェ ク ト② を進 め た。
2020年 に 至 る中 国 の エ ネ ル ギ ー 戦 略 と政 策 を策 定 す る た め 、 こ の① プ ロ ジ ェ ク トで は、 現在 と進 行 中 の 政 策 措 置 に よ り、 エ ネ ル ギ ー需 要 とそ の社 会 効 率 に 重 大 な 影 響 を与 え る特 別 な政 策 措 置 を と ら な い とい う基 準 シ ナ リオ (シ ナ リオA)、 関 連 政 策 に よ り適 当 な調 整 を行 うシ ナ リオ(シ ナ リオB)、 現 実 に具 体 的 にi操作 可 能 な 前 提 の 下 にか な り大 きな政 策 調 整 を行 い、 経 済 、 エ ネ ル ギ ー 、 環 境 等 の政 策 の影 響 力 を突 出 させ る政 策 強 化 シ ナ リオ(シ ナ リオ C)、 を設 定 した 。
そ の 予 測 作 業 の 結 果 は 、第 一 表L次 エ ネ ル ギ ー 需 要 量 と そ の構 成 」、 第
表lli‑1一 次 エ ネ ル ギ ー 需 要 量 と構 成 (単 位=100万 トン 標 準 炭 、%) エ ネル ギー需 要(Mtce) 年増加率(%) 構 成(%)
シ ナ リオ 種類
2000年 2010年 2020年 2000‑2020年 2000年 2010年 2020年
石炭 907 1425 2074 4.22 69.9 66.7 63.2 石油 324 538 877 5.to 25.0 25.2 26.7
シ ナ リオA 天然 ガス 36 112 220 II 2.8 5.2 6.7
一次電 力 29 63 109 6.77 2.3 2.9 3.3 合計 1297 2137 3280 4.75 ioo.o goo.o xoo.o 石炭 907 1365 ・f 3.45 69.9
・・!
61.7 石油 324 524 795 !・ 25.0 25.3 27.5シ ナ リオB 天然 ガス 36 108 193 8.74 2.8 5.2 6.7 一次電 力 29 70 120 7.28 2.3 3.4 4.1 合計 1297 2068 2896 4.10 100.0 looO 100.0 石炭 907 1205 1466 2.43 69.9 64.8 59.4 石油 324 460 638 3.44 25.0 24.7 25.9
シ ナ リオC 天然 ガス 36 115 219 9.41 2.8 6.2 8.9
一次電 力 29 79 144 i・ 2.3 4.3 5.8
合計 1297 1859 2466 3.26 100.0 zoo.o 100.0
出 所:注26の 本 文4ペ ー ジ (注)Mtce:Miliontonscoalequivalent