55 応 答 森 崎 直:木 血液像にLeukaemieの様な所見はみとめられませ んでした。 4. 網膜内活動電位と網膜活動電位の発生部位に 関して (演)(生理) 田 沢 美 禰 山 中 妙 子 網膜活動電位の発生部位及び発生機序に関し富田等 が微/」、電極を用いた結果を報告したがSvestichin等 の反駁あり,更に超微小電極を使用し網膜活動電位の 総ての因子は両極細胞層よ.り発生するものと前回同様 な結果を得,最近決定的な報告をしたところである が,私達は冨田の新たに老案せるベンシノレ型電極を使 用し,食用蛙の剥離又は非剥離網膜の内境界海軍或は 視細胞塩払より電極を挿入し,網膜活動電位と網膜内 活動電位の比較検討を行うと共に,agingによる影 響,strychniエ}eの作用により局所反応を消失せしめ た場合をも同時に観察し,本質約に冨田等と同様な結 果を得たので報告する。 5. 毛髪の研究 (1) 頭髪表面像(Z)電子顕擢改鏡lk勺観察 (皮膚)細 木 梅 子 毛髪表面隊についてはSaxinger, Lodemon, Schr6− der等の研究があり,我国でも前原,杉下,大矢等の Sump法による毛心皮像の観察が報告されているが今 回電子顕微鏡レプi)力法により,正常毛髪(自然毛, コっレドパーマ毛髪,電髪)病的毛髪(縮毛,円形脱 毛症蒲ヒ糠性脱毛症,コールドパーマ脱毛症)及びコ ールドパーマ液による実験毛髪等,総計108枚の写真 を観察したので報告した。 正常毛髪像においては,立入差著しく分類は困難と 思われる。成入の毛小皮には長軸に沿い微細な線状の 条紋を認めた。 コールドパーマ毛髪,電髪にも著変はないが,コー ノレドパーマ液による実験では高度の破壊像が見られ た。 6.毛包の組織化学的研究(第1報) (解剖)八十田敏男 毛包中に見出せるDNA, RNA,ア2レカリホスフ ァタ山里,SH基, SS基について成熟モルモットを 用いて組織化学的にその局在性を検索した。 DNAは毛母基細胞,毛皮質,内根鞘の核形質に強 い染色性を示した。その他各層中の核形質も陽性を示 したが染色性の程度は異るものであった。 RNAは毛皮質及び毛母基細胞の形質中に強い染色 性を呈し,毛髄及び毛乳頭には見出せない。 アルカリホスファターゼ毛乳頭に強い反応を呈し, 次いで外根鞘及び毛母基細胞にも陽性に現われる。 SH基の反応を呈する部位は毛包中央部の毛皮質で あり,上方に向っては急劇に消失し,下方では漸減す る,毛髄に於いても染色性を呈するが,皮質より拡散 されたものと思われる。 SS基は充分角質化した毛皮質に顕著な反応を呈す る。 質 問 (生化学)松 村 義 寛 SH基の毛髪一部にのみ検出される理由は? 応 答 (解剖)八十田敏男 組織学的にはそこにしかみられない,理由は不明で す。
追加 (生化学)松村義寛
毛髪そのものはケラチンが主成分ですから当然SS が陽性にならねばならいと思うが如何,もしSSがS Hと部位を異にし発現が証明せられたとしてもその意 義は必ずしも存在したSSのすべてを検出しているの ではないと考.ヲぎるを得ない。ケラチンは水不溶であ るから溶離したとは考えられない。 7. クロロマイセチン耐惟腸チフス菌の電子顕微 鏡的研究 (細菌) 小 林 千 鶴 先にCM耐性腸チフス菌では鞭毛を認めない事を染 色及び培養により証朋したが,今回は電子顕微鏡によ りこれを確認した。即ち腸チフス菌原株と耐性株の8 ∼14痔間培養について,菌浮游液をコnジオン膜をは ったシ・一“トメッシュにのせて乾燥し,これを電子顕微 鏡で観察した結果,原図では周囲多毛症の鞭毛を多数 認めたのに対して耐性株では全く鞭毛を認める事が出 来なかった。又菌体内の構造については,原表では電 子線を一様に透過する均一な像がみられたのに対し て,耐性株では所々に電子線透過度の不平等な箇所が あり,菌体1つ1つについても電子線の透過度を異に するものが混在していた。この耐性株の菌体内構造の 不均一に関しては培養時聞,シャドウの条件など種々 に変えて検討してみたのでその結果についても併せて 報告する。(本号43頁参照) 8.瓜NAH誘導体の臨床(第■報)INAH・Pyruvic acid Hydrazon(1.P.)及び 其のカルシウム塩(1.P.C.) (海上寮療養所)中沢喜美子 結核の化学療法剤として現在INAHは広く一般に使 用されその効果についても目覚ましいものがあるが, 近年更ICh.層の治療効果を望んでINAHの誘導体の研 究が盛んに行われている。私達は先にIHMSについ て報告したが,其の後LP.及び1.P.C.を使用する 機会を得たので一応御参考の為に報告する。症例は31 例で,症状は比較的軽度の8例を除き全てが混合型肺 結核と考えて良く,排菌状態も23例は菌陽性を示して