JAIST Repository: SHG顕微鏡によるGaAs(110)へき開面の観察
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(2) SHG 顕微鏡による GaAs(110) へき開面の観察 清水 多可美. (水谷研究室). 【はじめに】近年、表面、界面現象を利用したデバイス等の発展に伴い、表面、界面 の電子状態の情報を得ることが重要になってきている。そこで、本研究では、光を用いた 新しい表面、界面の評価法として SHG 顕微鏡を提案し、ミクロな構造を観察してその有 効性を調べることを目的とする。 【SHG 顕微鏡の特徴】SHG(光第二高調波発生)とは、振動数! の光を媒質に入射し た時、非線形効果によって振動数 2! の光が発生する現象で、媒質の対称性に非常に敏感 な現象である。また、媒質のバンドと入射光もしくは SH 光が共鳴する効果を用いれば、 電子エネルギー準位に関する知見が得られる。そこで、このような特徴を持つ SHG の 2 次元強度分布を空間分解能1m で得ることができる SHG 顕微鏡を新しく構築し、ステッ プやホール等の微小構造が多数存在する GaAs(110) へき開面の観察を行なった。 【 GaAs(110) へき開面の観察】入射光にはモード 同期 Nd:YAG レーザー(波長: 1064nm 、パルス幅:40psec 、繰り返し周波数:10Hz )を用い、試料からの SH 光の検出 器には IICCD を用いた。GaAs(110) におけるバルクの電気双極子の SH 光強度は強いこ とが知られている。また、その強度は、結晶の対称性を反映した偏光依存性、方位角依 存性を持つ。そこで、方位角(入射面と[ 001 ]軸がなす角)=0 度の場合に、バルクの SHG が許容な偏光配置(図 1 参照) 、禁制な偏光配置(図 2 参照)でそれぞれ SH 光像を 観察した。図中の点線で挟まれた部分に GaAs(110) へき開面が存在し、レーザーは図1 の薄黒い円形部分に照射されている。また、SH 光が発生している部分は黒く表示されて いる。図から、バルクの SHG が許容、禁制のどちらでも関わらず、SH 光が強く発生し ている部分があることがわかる。これは、意図的に雑にへき開した際に、表面に部分的に スラブ構造ができ、そのために、SH 光の増強が起こっていると考えられる。 100μm. 100μm. Ein. Ein//Eobs. Eobs. [001]. [001]. [110]. [110]. 図 1: バルクの SHG が許容な場合 の SH 光像. 図 2: バルクの SHG が禁制な場合 の SH 光像. (入射偏光と観測偏光が垂直). (入射偏光と観測偏光が平行). keywords. SHG 顕微鏡、GaAs 、SH 光像、スラブ構造. Copyright c 1997 by Takami Shimizu.
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