幾何学序論2
第4章 ユークリッド幾何学から位相幾何学へ
市原一裕
2014年9月29日(月)2,4限
小テスト
1
位相幾何学における図形の分類の規準を書きなさい.
2
f (x) = x − 1 で定義される写像 f : R → R が等長写 像であることを示しなさい.
3
f (x) = x − 1 で定義される写像 f : R → R が連続写
像であることを示しなさい.
連続関数と開集合・閉集合 ε-近傍
ε-近傍
今日しめしたいこと:
閉区間[0,1]と開区間(0,1)は,Rの同相写像で移り合わない
まず連続の概念を一般化する為に,ひとつ用語を導入しておこう. 定義 4.2.1【ε-近傍(ε-neighborhood)】
xをR内の点とする.ε >0に対して,
xの(Rにおける)ε-近傍とは,(x−ε, x+ε)のこと. これをN(x, ε)で表す.
連続関数と開集合・閉集合 ε-近傍
ε-近傍
今日しめしたいこと:
閉区間[0,1]と開区間(0,1)は,Rの同相写像で移り合わない
まず連続の概念を一般化する為に,ひとつ用語を導入しておこう.
定義 4.2.1【ε-近傍(ε-neighborhood)】
xをR内の点とする.ε >0に対して,
xの(Rにおける)ε-近傍とは,(x−ε, x+ε)のこと.
これをN(x, ε)で表す.
連続関数と開集合・閉集合 ε-近傍
連続関数の定義の言い換え
定義 4.2.2【ε-近傍と連続関数の定義】
f :R→Rとし,a∈Rとする.このとき,
fがaにおいて連続 ⇔
∀ε >0,∃δ >0s.t. x∈N(a, δ)⇒f(x)∈N(f(a), ε) さらに,∀a∈Rにおいてfが連続であるとき,f はR上で連続,
または,単に,fは連続関数であるという.
注意 4.2.1
関数の定義域はR全体ではなく,その一部かもしれない(例えば,
f(x) = 1xとかf(x) =√
xとか).そのような場合どうするか,は次回.
連続関数と開集合・閉集合 開集合と閉集合
開集合とは
定義 4.2.3【開集合(open set)】
U ⊂Rが開集合であるとは,任意のa∈U に対して,あるε >0が存在 して,N(x, ε)⊂U が成り立つこと.
注意 4.2.2, 4.2.3
εはaに応じてとれれば良い.
(0,1)は開集合だが,[0,1)は開集合でない.もちろん[0,1]も開集合 ではない.∅は開集合.Rも開集合.
連続関数と開集合・閉集合 開集合と閉集合
開集合の性質
定理 4.2.1【開集合の性質】
1 U1,· · ·, UmをRの開集合とすると,U1∩ · · · ∩UmもRの開集合.
2 Λを添字集合とした集合族{Uλ}λ∈Λに対して,全てのUλが開集合 ならば,∪
λ∈Λ
Uλも開集合.
連続関数と開集合・閉集合 開集合と閉集合
閉集合とは
定義 4.2.4【閉集合(closed set)】
F ⊂Rが閉集合であるとは,R−Fが開集合であること.
注意 4.2.4,4.2.5,4.2.6
閉集合を先に定義して,あとから開集合を定義するやり方もある.
ただ,先に開集合を定義する方が一般的.
∅は閉集合.Rも閉集合.つまり,開かつ閉である集合というものが ありえる.
開集合でないからといって閉集合になるとは限らない.どちらでも ない集合やどちらでもある集合も存在する.
連続関数と開集合・閉集合 連続写像と開集合・閉集合
連続写像と開集合
定理 4.2.2【連続関数と開集合】
関数f :R→Rに対して,
f がR上の連続関数⇔
終域Rの任意の開集合V に対して,fによるV の逆像f−1(V)がRの開 集合.
この定理から,閉区間[0,1]と開区間(0,1)が,Rの同相写像で移り合わ ないことが示される.
注意 4.2.7
連続関数f :X →Rにおいて,Xの開集合Uの像f(U)が開集合になら ない場合もある.
例えば,f(x) =x2で定義されるf :R→Rは連続関数だが,開集合
(−1,1)の像は[0,1)なのでRの開集合でない.
連続関数と開集合・閉集合 連続写像と開集合・閉集合
連続写像と開集合
定理 4.2.2【連続関数と開集合】
関数f :R→Rに対して,
f がR上の連続関数⇔
終域Rの任意の開集合V に対して,fによるV の逆像f−1(V)がRの開 集合.
この定理から,閉区間[0,1]と開区間(0,1)が,Rの同相写像で移り合わ ないことが示される.
注意 4.2.7
連続関数f :X →Rにおいて,Xの開集合Uの像f(U)が開集合になら ない場合もある.
例えば,f(x) =x2で定義されるf :R→Rは連続関数だが,開集合
(−1,1)の像は[0,1)なのでRの開集合でない.
連続関数と開集合・閉集合 連続写像と開集合・閉集合
連続写像と開集合
定理 4.2.2【連続関数と開集合】
関数f :R→Rに対して,
f がR上の連続関数⇔
終域Rの任意の開集合V に対して,fによるV の逆像f−1(V)がRの開 集合.
この定理から,閉区間[0,1]と開区間(0,1)が,Rの同相写像で移り合わ ないことが示される.
注意 4.2.7
連続関数f :X →Rにおいて,Xの開集合Uの像f(U)が開集合になら ない場合もある.
例えば,f(x) =x2で定義されるf :R→Rは連続関数だが,開集合
(−1,1)の像は[0,1)なのでRの開集合でない.
連続関数と開集合・閉集合 連続写像と開集合・閉集合
連続関数と閉集合
定理 4.2.3【連続関数と閉集合】
関数f :R→Rに対して,点a∈Rにおいてf が連続⇔ 終域Rの任意 の閉集合V に対して,f によるV の逆像f−1(V)がRの閉集合.
練習問題
練習問題
練習問題 4.2.1
[0,1]が開集合でないことを示しなさい.
練習問題 4.2.2
(0,1)が閉集合でないことを示しなさい.
練習問題 4.2.3
(0,1]が開集合でも閉集合でもないことを示しなさい.