iStorage ソフトウェア
NV シリーズ
データレプリケーション
導入と運用の手引き
(
DataReplication/DDR/RDR 編)
IA308-3
輸出する際の注意事項
本製品(ソフトウェアを含む)は、外国為替及び外国貿易法で 規定される規制貨物(または役務)に該当することがあります。 その場合、日本国外へ輸出する場合には日本国政府の輸出許可 が必要です。 なお、輸出許可申請手続にあたり資料等が必要な場合には、お 買い上げの販売店またはお近くの当社営業拠点にご相談くださ い。本書は、iStorage NV シリーズの特長や主な機能について記述しています。本装置を最初にセットアップする 際の操作については「iStorage ソフトウェア NV シリーズ セットアップガイド」(IA302)を参照してくだ さい。 本書の読者としてはNAS 装置の管理者を対象としており、ネットワーク、ファイルシステム、ディスク装置 に関する専門的知識を有していることを想定しています。 なお、関連説明書としては次のものがあります。 ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ 概説書」(IA301) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ セットアップガイド」(IA302) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ ユーザーズガイド」(IA303) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ メッセージハンドブック」(IA304)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ iStorageManager IP 利用の手引き」(IA305) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ コマンドリファレンス」(IA306)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ 保守マニュアル」(IA307)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ データレプリケーション導入と運用の手引き (ディザスタリカバリ編)」(IA309)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ アンチウイルス導入と運用の手引き」(IA310) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ MIB リファレンス」(IA311)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ 簡易セットアップツール運用ガイド」(IA312) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ GSTORAGEFS 利用の手引き」(IB301)
・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ ESMPRO/ServerAgent ユーザーズガイド」(IC101) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ ESMPRO/ServerManager Ver4.4 インストレーションガイド」
(IC102) ・「iStorage ソフトウェア NV シリーズ 電源制御ソフトウェア説明書」(IC103) ・「iStorage NV3400S/NV3400/NV5500S/NV5500/NV7500S/NV7500/NV7500G ネットワークストレージ装置取扱説明書」(856-851334-001-A) ・「iStorage NV3500S/NV3500/NV5500S/NV5500/NV7500S/NV7500/NV7500G ネットワークストレージ装置取扱説明書」(856-851390-001-A) 2009年 12月 第3版
【マーク】
本書では、以下の絵表示を使用します。 表示の種類 種 類 内 容 操作において、特に注意が必要な内容を説明します。 操作において、補足事項を説明します。【書式】
コマンド形式においては、特に明記しない限り、以下のルールにしたがったオプションや引数を使用で きます。command subcommand... [option...] [argument...]
command 実行可能コマンド名を示します。 subcommand... 機能をカテゴライズしたサブコマンドを示します。 option... 先頭が “ハイフン( – )”で始まる 1 つまたは複数のパラメータを示します。 argument... 先頭が “ハイフン( – )”で始まらないパラメータを示します。 [ ] [ ]内に記述されたパラメータが省略可能であることを示します。 | “パイプ( | )”の前後のいずれかを指定できることを示します。 … 直前の項目を複数個指定できることを示します。
【フォント】
ゴシック体入力パラメータであることを示します。ユーザの環境に応じて適切な値を指定してください。
【プロンプト】
#(番号記号、いげた記号) NV に telnet/ssh でログインして実行する場合のコマンド実行例であることを示します。 %(パーセント記号) rsh/ssh にてリモート実行する場合のコマンド実行例であることを示します。・ iStorage NV3400S ・ iStorage NV3400 ・ iStorage NV5400S ・ iStorage NV5400 ・ iStorage NV7400S ・ iStorage NV7400 ・ iStorage NV7400G ・ iStorage NV3500S ・ iStorage NV3500 ・ iStorage NV5500S ・ iStorage NV5500 ・ iStorage NV7500S ・ iStorage NV7500 ・ iStorage NV7500G (2) 本書に説明している機能は、以下のソフトウェアに対応しています。 ・ NV 基本制御 ・ NFS ・ CIFS ・ NDMP V2/V3/V4 ・ FTP ・ HTTP ・ 改ざん防止機能 ・ DataReplication 機能
・ WebSAM Storage ReplicationControl
・ WebSAM Storage ReplicationControl/DisasterRecovery ・ MVD Sync
・ NetVault
・ gStorageFS (GFS) ・ ウイルス対策ソフト連携機能
(3) UNIX は、The Open Group の米国ならびにその他の国における登録商標です。
(4) Microsoft®, Windows®, Windows NT®, Windows® XP, Windows Vista®, Windows® 7, Windows Server® 2003, Windows Server® 2008 R2 は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国におけ る商標または登録商標です。
(8) NetVaultTM は、バックボーン・ソフトウエア社の商標または登録商標です。
(9) This product includes software developed by the Java Apache Project (http://java.apache.org/). (10) Java, JavaServer Pages, JavaScript, JDK は、米国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc.
の商標または登録商標です。
(11) Firefox® は、米国 Mozilla Foundation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 (12) Windows Server 2008 は Windows Server® 2008 Standard operating system および Windows Server®
2008 Enterprise operating system の略称です。
Windows Server 2003 は Microsoft® Windows Server® 2003, Standard Edition および Microsoft® Windows Server® 2003, Enterprise Edition、Microsoft® Windows Server® 2003, Datacenter Edition の略称です。
Windows® 7 は Windows® 7 Home Basic、Windows® 7 Home Premium、Windows® 7 Professional、 Windows® 7 Ultimate の略称です。
Windows Vista は Microsoft® Windows Vista®の略称です。
Windows XP は Microsoft® Windows® XP operating system 64-Bit Edition および Microsoft® Windows® XP Professional operating system、 Microsoft® Windows® XP Home Edition operating system の略称です。
Windows 2000 は Microsoft® Windows® 2000 Server operating system および Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server operating system、Microsoft® Windows® 2000 Professional operating system の略称です。
Windows NT は Microsoft® Windows NT® Server network operating system version 4.0 および Microsoft® Windows NT®Workstation network operating system version 4.0 の略称です。
Windows Me は Microsoft ®Windows ®Millennium Edition Operating System の略称です。Windows 98 はMicrosoft ®Windows ®98 operating system の略称です。
Windows 95 は Microsoft ®Windows ®95 operating system の略称です。 (13) This product includes software developed by the Apache Software Foundation
(http://www.apache.org/). (14) トレンドマイクロ、ServerProtect はトレンドマイクロ株式会社の商標又は登録商標です。 (15) その他、記載の会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。 (16) 本製品で使用しているソフトウェアの多くは、GNU パブリックライセンスの条項に基づいて自由に配布 することができます。ただし、アプリケーションの中には、その所有者に所有権があり、再配布に許可が 必要なものがあります。 (17) 本書(電子マニュアル)に関するご意見、ご要望、内容不明確な部分がありましたら、巻末の「マニュア ルコメント用紙」にご記入のうえ、担当営業、担当SEにお渡しください。
目次
第
I 編
導入・構成変更手順
... I-1
第
1 章
データレプリケーションの概要... I-2
1.1 データレプリケーションとは... I-2 1.2 ボリューム属性... I-3 1.3 レプリケーション操作... I-5 1.4 レプリケーション操作と状態遷移... I-7 1.5 コピー制御状態... I-12 1.6 コピー性能について... I-15 1.7 RV のアクセス制限... I-16 1.8 コピー障害と状態遷移... I-17第
2 章
導入手順
(アプライアンス) ... I-18
2.1 導入手順... I-18 2.2 システムの構成... I-19 2.3 ソフトウェアのインストール... I-20 2.4 ディスクアレイの構成... I-23 2.5 ボリュームの準備... I-26 2.6 複製ボリュームの利用... I-39 2.7 運用ボリュームとの再同期... I-44第
3 章
構成変更手順
(アプライアンス) ... I-45
3.1 ボリュームの拡張... I-45 3.2 ボリュームの解放... I-49 3.3 ボリュームの移行... I-51第
4 章
導入手順
(ゲートウェイ)... I-57
4.1 導入手順... I-57 4.2 システムの構成... I-58 4.3 ソフトウェアのインストール... I-62 4.4 ディスクアレイの構成... I-67 4.5 ボリューム対応表の作成... I-73 4.6 ボリュームの準備... I-77 4.7 複製ボリュームの利用... I-85 4.8 運用ボリュームとの再同期... I-92第
5 章
構成変更手順
(ゲートウェイモデル)... I-93
5.1 ボリュームの拡張... I-93 5.2 論理ディスク名変更... I-98 5.3 ボリュームの解放... I-99 5.4 ボリュームの移行... I-102第
II 編
運用・保守手順
... II-1
第
2 章
運用手順
(ゲートウェイ)...II-31
2.1 複製ボリュームの利用...II-31 2.2 運用ボリュームのデータ復旧...II-34 2.3 業務の短時間復旧...II-39第
3 章
障害発生時の処理
...II-45
3.1 障害発生時の処置...II-45第
4 章
留意事項
...II-51
4.1 コピー制御状態の選択...II-51 4.2 RV のアクセス制限の選択...II-52 4.3 ボリュームへのアクセス権の設定...II-53 4.4 LVM のボリューム操作 ...II-54 4.5 データレプリケーションの運用・操作...II-55 4.6 その他の留意事項...II-56索引
第
1章 データレプリケーションの概要
業務により蓄積された膨大な情報を一元的に管理し、効果的、効率的に情報活用を推進するためには、高度な 処理能力と大容量、高信頼性を実現したストレージシステムが必要です。データレプリケーションは、このスト レージシステムを効果的、効率的に利用するための機能を提供します。 iStorage NV シリーズでは、データレプリケーション機能として、以下の機能を提供しています。 ・ MVD Sync ・ DataReplication … 以下のモデル(以降「アプライアンスモデル」と総称)にて提供します。 ・ iStorage NV5400S ・ iStorage NV5400 ・ iStorage NV7400S ・ iStorage NV7400 ・ iStorage NV5500S ・ iStorage NV5500 ・ iStorage NV7500S ・ iStorage NV7500 ・ DDR/RDR … 以下のモデル(以降「ゲートウェイモデル」と総称)にて連携機能を提供します。 ・ iStorage NV7400G ・ iStorage NV7500G 本章では、DataReplication 機能、並びに iStorage ディスクアレイ装置が提供する DDR/RDR 連携機能を利 用したデータレプリケーションについて説明します。1
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データレプリケーションは、運用ボリューム(MV:Master Volume)の複製ボリューム(RV: Replication Volume)を作成する機能で、ディスクアレイに搭載されています。複製ボリュームは、 任意の時点で運用ボリュームとの接続あるいは分離が可能です。 ゲートウェイモデルの場合、ボリュームとの接続や分離の操作指示は、ゲートウェイモデルから 実行します。複製ボリュームに使用する論理ディスク(LD)の作成操作は、ゲートウェイモデルに接 続したiStorage ディスクアレイ装置の管理ソフトウェアである iStorageManager クライアント (Windows システム)からおこないます。 (1) 同一ディスクアレイ内で複製ボリュームを作成(DDR: DynamicDataReplication) (2) 異なるディスクアレイ間で複製ボリュームを作成(RDR: RemoteDataReplication)図 1-1 データレプリケーション
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データレプリケーション機能により複製ボリュームを作成する場合、まず複写元のボリュームと その複写先のボリューム(複製ボリューム)との関係を設定する必要があります。レプリケーション の制御では、複写元のボリュームをMV(Master Volume)、複写先のボリュームを RV(Replication Volume)といいます。また、このとき MV と RV とがペア設定されているといいます。 データレプリケーション機能を導入したディスクアレイでは、ディスクアレイ内のボリュームの 属性を以下の3 種類に分別します。また、図 1-2 にボリュームの属性例を示します。 z Isolated Volume(IV) ペア設定されていないボリュームです。 IV に対してペアの設定を行うことにより、MV または RV に設定することができます。 z Master Volume(MV) ペア設定されているボリュームであり、ペア内の複写元となるボリュームです。通常、業務で 使用しているボリュームをMV として設定します。 また、ゲートウェイモデルにて、iStorage ディスクアレイ装置の RDR を利用した場合、ペア を直列に複数の階層を設定することができます。このとき、階層構造上の最上位のMV のこと を他のMV と区別する場合に、PV(Primary Volume)と呼びます。 NV シリーズのゲートウェイモデルにおいては、2 階層までの階層構造をサポートしています。 z Replication Volume(RV) 複製 (RV) 複製 (RV) 運用 (MV) (MV) 運用 DynamicDataReplication RemoteDataReplication 運用NAS (オンライン) ゲートウェイモデル 同期化・分離操作 バックアップNAS ゲートウェイモデル
ペア設定されているボリュームであり、ペア内の複写先となるボリュームです。通常、バック
アップとして利用するボリュームやテスト業務などで使用するボリュームをRV として設定し
ます。
ゲートウェイモデルにおいては、ペアの設定は、同一ディスクアレイ内のボリューム間で設定 する場合と、異なるディスクアレイ間のボリュームで設定する場合があり、これを区別する場 合には、前者をDynamic Replication Volume(dRV)、後者を Remote Replication Volume (rRV)と呼びます。
図 1-2 ボリュームの属性例
ボリュームA1/A2/B1 :IVボリュームA3 :ペア A3/A4の MV(PV)
ボリュームA4 :ペアA3/A4の RV(dRV)であり、ペア A4/
B2の MV でもある ボリュームB2 :ペアA4/B2の RV(rRV) ディスクアレイA ディスクアレイB MV (PV) A3 RV/MV (dRV) A4 RV (rRV) B2 ペア設定 FC IV A1 IV A2 IV B1
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レプリケーションの操作には、MV から RV へデータを複写するレプリケート、MV と RV を分離 するセパレート、RV から MV へデータを複写するリストアがあります。1
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MV から RV へデータを複写する操作です。 RV に、最新のデータを複写する場合などに行います。レプリケートを行うと、MV の内容を RV にコピーして反映します。また、レプリケート実行後のMV に対する更新が RV にも反映されます。 RV に複写された最新のデータを利用して、例えばテスト環境を構築したり、検索業務を行ったり、 テープへのバックアップなどを行うことができます。1
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MV と RV を分離する操作です。 RV をテスト環境や検索業務などで使用するために、MV と RV 間のデータの複写を停止する場合 に行います。 セパレートを開始すると、その時点でのMV と RV の差分を RV にすべて反映し、データの複写 を停止してRV を分離します。セパレートを開始した以降の MV に対する更新は、RV には反映され ず、更新の差分としてディスクアレイ内で管理されます。 セパレートを行う際には、RV をどの時点から利用するかについて、以下の 2 つから選択できます。 z RV を分離完了後に利用可能とするセパレート(RV 完了時活性化セパレート) MV と RV の差分を RV にすべて反映し、分離が完了したあとに RV の利用を可能とするセパ レートです。 レプリケートを開始した直後にセパレートを行っても、MV と RV の差分を RV に反映してい る間はRV を利用することができません。分離の完了によって RV が利用可能となります。 z RV を即時に利用可能とするセパレート(RV 即時活性化セパレート) MV と RV の差分を RV に反映しながら、分離途中でも RV の利用を可能とするセパレートで す。RV 即時活性化セパレートを行うことで、瞬時に RV が作成され、利用可能となります。 なお、この機能は同一ディスクアレイ内でデータレプリケーションを行う場合にのみ利用でき ます。1
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RV から MV へデータを複写する操作です。 MV に障害が発生し、バックアップボリューム(RV)からデータを復旧する場合などに行います。 リストアを行うと、リストア開始時点のRV の内容を MV にコピーして反映します。このとき、 MV に対して行ったデータ更新を RV に反映させるかどうかを選択することができます。 z RV を更新するリストア(RV 更新リストア) MV に対するデータ更新を RV に自動的に反映しながらリストアします。また、MV と RV の 差分がなくなり、リストアが完了した以降も、MV に対するデータ更新は RV に反映されます。 z RV を更新しないリストア(RV 保護リストア) リストア中のMV に対するデータ更新は、RV には反映しないでリストアします。MV と RV の差分がなくなり、リストアが完了すると、自動的にセパレートされます。RV 保護リストア を行うことで、RV 上のデータは保護され、リストア前の状態で保存しておくことができます。1
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各レプリケーション操作と状態遷移について説明します。図 1-3 各レプリケーション操作と状態遷移
MV RV rpl/exec ペア関係が設定されてい るが分離されている状態 MV RV MV RV separated sync sep/exec rst/exec MV/RV間の差分を反映し ている状態 ペア関係が設定され同期 が確立している状態 exec :レプリケート、セパレート、またはリストアの実行中 sync :レプリケート、またはリストアの同期状態 rpl :replicate(レプリケート) rpl/exec···同期実行中 rpl/sync ···同期状態 sep :separate(セパレート) sep/exec ···セパレート実行中 separated···セパレート完了状態 rst :restore(リストア) rst/exec···リストア実行中 rst/sync···同期状態 ・MV、RVの更新が可能 レプリケート ・RVの更新は不可 リストア ・RVの更新は不可 セパレート ・RVは更新不可 ・RV保護リストアでは 同期状態(rst/sync)後、自 動的にセパレート完了状態 (separated)に遷移 MV RV rpl/sync rst/sync ・MVの更新はRVに反映 ・RVはアクセス不可 ・RV更新リストアではMVの更 新はRVに反映 ・RV保護リストアではMVの更 新はRVに反映しない ・RVはアクセス不可1
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レプリケートを行うと、MV の内容を RV に反映させるために、MV から RV へのデータコピーが 開始されます。またレプリケート実行後のMV に対する更新が RV にも反映されます。 レプリケート開始後、その時点におけるMV と RV の差分は徐々に減少し、最終的にはレプリケ ート開始時点のMV の内容が RV にすべて反映された状態(差分ゼロ)になります。レプリケート を行ってから、MV の内容が RV にすべて反映されるまでの状態をレプリケート実行中の状態と呼び ます。また、MV と RV の差分がゼロとなった状態をレプリケートにより同期化された状態、または 単に同期状態(sync)と呼びます。なお、レプリケート実行中およびレプリケートにより同期化さ れた状態を総称してレプリケート状態と呼びます。図 1-4 レプリケートと状態遷移
MV RV セパレート状態 MV RV MV RV 同期実行中 同期状態 レ プ リ ケ ー ト 操作開始 差分ゼロ MV への更新 MV への更新 MV への更新 差分ゼロまで レプリケート状態1
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セパレートを行うと、セパレート開始指示を実行した時点でのMV と RV の差分を RV に反映し、 RV を分離します。セパレート実行後の MV に対する更新は RV に反映されません。 セパレート実行後、セパレートを開始した時点におけるMV と RV の内容が一致していない場合、 RV へのデータコピーが行われ、セパレート開始指示を実行する直前までの MV への更新内容はすべ てRV に反映されます。セパレート開始指示を実行してから、セパレート開始直前までの MV への 更新内容がすべてRV に反映されるまでの状態をセパレート実行中の状態と呼びます。MV への更新 内容がすべてRV に反映された状態をセパレートにより分離された状態、またはセパレート完了状態 (separated)と呼びます。なお、セパレート実行中およびセパレート完了状態を総称してセパレー ト状態と呼びます。 RV を即時に利用する指定でセパレート(RV 即時活性化セパレート)を実行した場合、MV の内 容がRV にすべて反映されていない状態でも、セパレート開始指示直後から RV の内容を参照/更新 することが可能です。これは、RV に対する更新/参照要求時、MV から RV への差分コピーが完了 していない領域へのアクセスがMV から RV に優先してコピー制御されることで実現しています。 なお、RV の内容は、セパレートを開始する直前までに更新された MV の内容が反映され、セパレー トを開始した以降に発生したMV への更新内容は RV には反映されず、更新差分として管理されま す。 セパレート状態では、レプリケート/リストア時に差分反映を行えるように、MV、RV の更新状 況を管理します。図 1-5 セパレートと状態遷移
MV RV MV RV MV セパレート 操作開始 MV への更新 MV への更新 MV への更新 MV と RV の差分 が RV にすべて 反映されるまで 同期状態 RV セパレート実行中 セパレート完了状態 セパレート状態1
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リストアを行うと、リストア開始時点のRV の内容を MV に反映させるために、RV から MV へ のデータコピーが開始されます。RV 更新リストアでは、リストア実行後の MV に対する更新は、 RV にも反映されます。 リストア開始後、その時点におけるMV と RV の差分は徐々に減少し、最終的にはリストア開始 時点のRV の内容が MV にすべて反映された状態(差分ゼロ)になります。リストアを行ってから、 RV の内容が MV にすべて反映されるまでの状態をリストア実行中の状態と呼びます。また、MV と RV の差分がゼロとなった状態をリストアにより同期化された状態、または単に同期状態(sync)と 呼びます。なお、リストア実行中およびリストアにより同期化された状態を総称してリストア状態と 呼びます。 なお、RV 保護リストアでは、MV に対する更新は RV に反映されません。この場合、以降のレプ リケート/リストア時に差分反映が行えるよう、MV に対する更新情報を MV と RV の差分として管 理します。また、RV 保護リストアでは、同期状態(sync)になると自動的にセパレート完了状態 (separated)に遷移します。 利用者がリストア実行中にMV のデータを参照した場合、RV の内容が MV にすべて反映されて いない状態でも、リストア開始指示直後からRV の内容が参照可能となります。これは、MV に対す る参照要求時、RV から MV への差分コピーが完了していない領域へのアクセスを RV からデータを 入力するよう制御することで実現しています。図
1-6 リストアと状態遷移
MV MV RV セパレート状態 MV RV リストア実行中 リストア 操作開始 差分ゼロ MV への更新 MV への更新 MV への更新 RV 同期状態 差分ゼロまで リストア状態 RV の更新を 行う場合のみ1
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データレプリケーションでは、レプリケート、リストア、およびセパレートの各状態を主動作状 態(Activity State)または単にアクティビティと呼びます。 また、状態遷移を示す実行中や状態遷移完了などの状態を同期化状態(Sync State)と呼びます。 各レプリケーション操作を行った場合に遷移する主動作状態と同期化状態について、表 1-1 に示 します。なお、各主動作状態におけるMV、RV のアクセスの扱いに関しては、本書の「第 I 編 1.7 RV のアクセス制限」を参照してください。表 1-1 主動作状態(Activity State)と同期化状態(Sync State)
主動作状態 同期化状態 説明 セパレート実行中 (sep/exec) ・セパレート実行後、MV/RV 間の差分がゼロとなる までの一時的な状態です。 ・原則的に、RV は Read/Write できません。 セパレート完了状態 (separated) ・MV/RV 間でデータのコピーは行われていない状態 です。 ・ペア設定直後もこの状態となります。 ・通常、RV は Read/Write 可能です。 強制分離 (cancel) ・強制セパレートにより、MV と RV を強制的に分離 した状態です。 ・RV は Read/Write 可能です。 セパレート状態 障害分離 (fault) ・コピー障害の発生により、ディスクアレイ内部で強 制的にMV と RV を分離した状態です。 ・RV は Read/Write 可能です。 同期実行中 (rpl/exec) ・レプリケート実行時点でのMV/RV の差分反映が完 了していない状態(MV から RV への差分反映中) です。 ・MV の更新は RV に反映されます。 ・RV は Read/Write できません。 レプリケート状 態 同期状態 (rpl/sync) ・レプリケート実行時点でのMV/RV の差分反映が完 了した状態です。 ・MV の更新は RV に反映されます。 ・RV は Read/Write できません。 リストア実行中 (rst/exec) ・リストア実行時点でのMV/RV の差分反映が完了し ていない状態(RV から MV への差分反映中)です。 ・RV 更新リストアでは、MV の更新は RV に反映され ます。 ・RV 保護リストアでは、MV の更新は RV に反映され ません。 ・RV は Read/Write できません。 リストア状態 同期状態 (rst/sync) ・リストア実行時点でのMV/RV の差分反映が完了し た状態です。 ・RV 更新リストアでは、MV の更新は RV に反映され ます。 ・RV 保護リストアでは、MV の更新は RV に反映され ず、自動的にセパレート完了状態に遷移します。 ・RV は Read/Write できません。
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制
制
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御
御
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ペア設定されたボリューム間のアクティビティがレプリケート状態およびリストア状態の場合、
ディスクアレイの負荷状況に応じてMV/RV 間のデータのコピー方式を変更することができます。コ
ピー方式の変更指示により遷移する状態をコピー制御状態(Copy Control State)と呼びます。
レプリケート状態およびリストア状態におけるMV/RV 間のコピーには、次の 2 種類があります。 z 差分反映のためのコピー レプリケートやリストア実行時点のMV(リストア時は RV)の内容を RV(リストア時は MV) に反映させるためのコピーです。 z MV の更新を RV に反映するためのコピー レプリケートやリストア実行後、MV に対する更新を RV に反映させるためのコピーです。た だし、RV 保護リストアを行った場合、MV に対する更新は RV に反映されません。 また、コピー制御状態を変更することにより、コピーの方法と状態を変更することができます。 コピー制御状態には、表 1-2 に示すコピーの状態が存在します。
表 1-2 コピー制御状態
コピー制御状態 コピーの状態 同期コピー モード ・差分反映のためのコピーを行います。 ・MV への更新内容を逐次 RV に反映します。 ・RemoteDataReplication のペアの場合、ディスクアレイ装置側で RemoteDataReplication Asynchronous 登録時には設定できません。 セミ同期 コピーモード ・差分反映のためのコピーを行います。 ・MV への更新は、MV にデータを書き込んだ段階で I/O が完了し、直後に RV にデータをコピーします。 ・RemoteDataReplication のペアに対してのみ設定可能です。ただし、ディス クアレイ装置側でRemoteDataReplication Asynchronous 登録時には設定で きません。 バックグラウンド コピー ・MV への更新は、MV にデータを書き込んだ段階で I/O が完了し、差分情報と・差分反映のためのコピーを行います。 して蓄積します。蓄積された差分は非同期にRV にデータをコピーします。 RV へのコピー間隔(バックグラウンドコピーレベル)は、ディスクアレイ単 位に変更することができます。 サスペンド ・差分反映のためのコピーは行いません。 ・MV への更新は、MV にデータを書き込んだ段階で I/O が完了し、差分情報と して蓄積します。RV への反映は行いません。 障害による サスペンド ・コピー障害の発生により、ディスクアレイ内部で強制的にサスペンドにした 状態です。 ・差分反映のためのコピーは行いません。 ・MV への更新は、MV にデータを書き込んだ段階で I/O が完了し、差分情報と して蓄積します。RV への反映は行いません。 注)同期コピーモード、セミ同期コピーモードを総称してフォアグラウンドコピーと呼びます。コピー制御状態の指示は、レプリケートやリストアを指示する際に行うことができます。また、 レプリケートやリストア時に設定したコピー制御状態は、必要に応じて変更することができます。 なお、RV 保護指定によるリストアは、差分反映のためのコピーのみを行い、MV 側の更新を RV に反映しません。そのため、コピー制御状態(同期コピーモード、セミ同期コピーモード、バックグ ラウンドコピー)の指定および変更を行っても効果はありません。 コピー制御状態の変更指示には、以下の5 つがあります。 z 同期コピー指示 z セミ同期コピー指示 z レジューム指示 z バックグラウンドコピー指示 z サスペンド指示 同期コピー指示、セミ同期コピー指示、バックグラウンドコピー指示、サスペンド指示は、直接 遷移させたいコピー制御状態を指示して変更します。 レジューム指示は、バックグラウンドコピー、またはサスペンドから、指定されたフォアグラウ ンドコピー(同期コピーモード/セミ同期コピーモード)に変更します。
図 1-7 にコピー制御状態の状態遷移図を示します。
図 1-7 コピー制御状態の状態遷移図
同期コピーまたはセ ミ同期コピーまたは レジューム指示 フォアグラウンドコピー*
セミ同期コピーモードは RemoteDataReplicationの ペアに対してのみ利用可能 サスペンド指示 バックグラウンド コピー指示 バックグラウンド コピー指示 abnormal normal コピー障害 abnormal 同期コピーまたはセ ミ同期コピーまたは レジューム指示 サスペンド指示 同期 コピー モード セミ同期 コピー モード* バックグラウンドコピー サスペンド1
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コピー制御状態を同期コピーモードに設定した場合、MV に対する更新は即時に RV に反映される ため、MV と RV の差分は蓄積されません。しかし、MV に対する書き込み時間は RV への更新反映 を待ち合わせるため、時間が余分にかかります。 コピー制御状態をサスペンド状態に設定した場合、MV に対する更新は RV に反映されないため、 MV と RV の差分は蓄積されていきますが、MV に対する書き込み時間は通常の I/O と同等になりま す。 このように、各コピー制御状態は、MV と RV の差分蓄積量と書き込み性能の間に相関関係があり ます。各コピー制御状態における相関関係を表 1-3 に示します。表 1-3 各コピー制御状態における相関関係
コピー制御状態 MV と RV の差分 MV の書き込みオーバヘッド フォアグラウンド(同期) 小 あり フォアグラウンド(セミ同期) バックグラウンド サスペンド 大 なし レプリケート状態におけるMV と RV の差分が大きいと、セパレート時の処理時間が増加します。 このため、セパレート実行時の業務中断時間が十分とれないシステムでは、MV と RV の差分が「小」 となるようなコピー制御状態を選択することを推奨します。また、MV の書き込み性能の維持向上が 求められるシステムでは、MV の書き込みオーバヘッドのないコピー制御状態を選択することを推奨 します。1
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レプリケート状態、リストア状態では、MV と RV のボリュームの内容が常に一致した状態になる ように同期化されます。しかし、MV と RV の差分反映は OS やファイルシステムと独立してディス クアレイ内で行われるため、RV はボリュームとして整合性のない状態の場合があります。このため、 データレプリケーション機能ではMV に対するアクセス制限はなく常に参照/更新可能ですが、RV に対しては、誤動作防止のため主動作状態ごとにアクセス制限を設定可能です。 RV のアクセス制限として設定可能な状態を表 1-4 に示します。表 1-4 RV アクセス制限
主動作状態 rpl rst sep/exec separated 参照可/更新可 (RW) ・RV に対する入出力が可能な 状態 × × △注1 ○ 参照可/更新不可 (RO) ・RV からの読み出しのみ可能 な状態 × × △注2 △注3 ○:指定可能 △:指定可能だが運用上の制限あり ×:指定不可 rpl :レプリケート状態 RW :Read/Write rst :リストア状態 RO :Read Only sep/exec :セパレート実行中 separated :セパレート完了状態 注1: RV 即時活性化セパレートの場合、セパレート実行中であっても「参照可/更新可(RW)」と なります。ただし、運用上以下の注意が必要です。 • セパレート実行中は MV から RV にデータをコピーしているため、RV に対する I/O 負荷 が高い場合には、MV 側の I/O 性能が低下する場合があります。 注2: セパレート実行中の RV に対して「参照可/更新不可(RO)」を設定することも可能ですが、 運用上以下の注意が必要です。 • MV に対する更新は、ファイルシステムなどの OS 制御によりディスクに対して I/O 処理 が行われます。アプリケーションは、ディスクに対する更新処理が完了していてもMV に 対して更新処理が完了しているとは限りません。また、RV への更新反映は、OS とは独立 してディスクアレイ内で処理されます。 従ってRV は、ボリュームとして整合性がない状態であるため、通常は参照することはで きません。運用により整合性が保証されるケースにおいてのみ利用してください。 アクセス制限 説明注3: セパレートが完了した RV に対して「参照可/更新不可(RO)」を設定して利用する場合、 運用上以下の注意が必要です。 • RVをRAWバックアップ目的で利用する場合のみ、ROを指定してください。iStorage NV シリーズで利用する(同時利用、二次利用(注1))RVについては、必ずRWを指定してくだ さい。
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MV および RV 間の接続障害などにより MV と RV 間のコピー動作が正常に行われない場合、障 害が発生したタイミングや障害内容により以下の状態に遷移することがあります。 z 障害によるセパレート状態(障害分離) コピー障害の発生によりディスクアレイ内部で強制的にセパレートされた状態であり、MV と RV の内容は全面不一致の状態となります。 障害によるセパレート状態の解除を行うには、コピー障害の原因を除去したあと、レプリケー トやリストアにより復旧する必要があります。 z 障害によるサスペンド状態(異常サスペンド) レプリケート状態やリストア状態のとき、コピー障害の発生によりディスクアレイ内部で強制 的にサスペンドされた状態です。このとき、MV と RV 間のコピーは停止されています。 障害によるサスペンド状態の解除を行うには、コピー障害の原因を除去したあと、通常のサス ペンド状態の解除と同様にコピー制御の状態の変更指示を行う必要があります(本書の「第 I 編 1.5 コピー制御状態」を参照)。 (注1) MV と RV を同一のゲートウェイモデルから利用する形態を同時利用、RV を別のゲートウェイモデル か ら利用する形態を二次利用と呼びます。第
2章 導入手順(アプライアンス)
この章では、iStorage NV シリーズ アプライアンスモデルを用いた、データレプリケーションの導入手順につ いて説明します。 アプライアンスモデルの提供するデータレプリケーションの詳細については「iStorage ソフトウェア NV シリ ーズ ユーザーズガイド」を参照してください。2
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順
順
導入時に行う作業の概要について示します。各作業の内容については、以下に対応付けされてい る各節を参照してください。 2.2.1 ハードウェア構成 4.ボリュームの準備 2.5 ボリュームの準備 1.システムの構成の決定 ・必要なハードウェア構成を選択 する 3.ディスクアレイの構成の決定 ・必要なボリュームの構成を選択 する ・ペア構成を設定する 2.4.1 ボリュームの選択 2.4.2 ペア構成の設定 2.ソフトウェアのインストール ・DataReplication のライセンス を登録する 2.3.1 DataReplication2
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業務の運用形態、必要な性能要件やディスク容量から、ハードウェアの構成品を選択します。以 下は、アプライアンスモデルにおけるハードウェア機器の構成例です。図 2-1 ハードウェア接続構成例
アプライアンスモデルで DataReplication 機能を導入し利用するためには、以下の機種を選択す る必要があります。 ・ iStorage NV5400S ・ iStorage NV5400 ・ iStorage NV7400S ・ iStorage NV7400 ・ iStorage NV5500S ・ iStorage NV5500 ・ iStorage NV7500S ・ iStorage NV7500 管理LAN 管理サーバ (Express5800など) NV シリーズ アプライアンスモデル 業務サーバ (Express5800 など) サービスLAN2
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データレプリケーションを利用するためには、以下のソフトウェアについて設定が必要です。 ¾ DataReplication2
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アプライアンスモデルにおいてデータレプリケーションを利用するためには、DataReplication の ライセンスを登録する必要があります。ライセンス登録はiStorage NV シリーズのパッケージイン ストーラから操作します。パッケージインストーラの詳細については、「iStorage ソフトウェア NV シリーズ 保守マニュアル」を参照してください。 (1) パッケージインストーラのメニューから「ライセンス登録/削除」を選択してください。(2) プリインストールを含めた、インストール済みのオプション PP(プログラムプロダクト)の 一覧が表示されますので、「iStorage NV DataReplication」の「登録」をクリックします。
(3) ライセンスキーの入力画面が表示されますので、オプション PP 購入時に添付されていたライ センスキーを入力して「入力」ボタンをクリックしてください。
誤ったライセンスキーを入力した場合や、購入したオプションPP の使用可能機種とは異なる機 種にインストールし、ライセンス登録しようとした場合、以下のようなエラーになります。
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データレプリケーションを利用するための構成を決定します。2
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業務に必要なディスク容量や運用形態からボリュームの構成を決定します。アクセス性能の向上 および物理ディスク(PD)の障害に対する耐障害性の確保のため、MV と RV は別プールに割り当 てます。また、ペア設定されるMV と RV を構成する論理ディスクの容量は同一である必要があり ます。 図 2-2 は、3 つのペアを設定する例です。図 2-2 ボリューム構成例
z 1 プールにつき 1 ボリュームを構成(1 つのプールの全領域を 1 つのボリュームに割り当 てる)z vol1 と vol4 は RAID6(4+PQ)で構成 z vol2~vol3、vol5~vol6 は RAID1 で構成 z スペアディスクはそれぞれのディスクエンクロージャ(DE)につき 2 つ z vol1~vol3 は MV で使用、vol4~vol6 は RV で使用 ※ 上記は設定例ですので、実際の設定は、実業務にあわせて行ってください。 MV PD01 PD02 PD03 PD04 PD05 PD06 PD07 PD08 PD09 PD0a PD0b PD0c PD0d PD0e PD11 PD10 PD12 PD13 PD14 PD15 PD16 PD17 PD18 PD19 PD1a PD1b PD1c PD1d PD1e スペアディスク vol1 vol2 vol3
POOL01 POOL02 POOL03
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ペア設定の基本構成は、1 つの MV に対し、1 つの RV を設定する構成です。運用形態によっては 複数のRV を設定すること(並列構成)も可能です。バックアップ運用に用いる場合、基本構成また は並列構成を選択します。また、ペアを構成するMV と RV のボリューム容量、および、ボリュー ムを構成するLD の容量は、同一である必要があります。図 2-3 基本構成
図 2-4 並列構成例
z 1 つの MV に対して、最大で 3 つの RV を設定することができます。 z ディスクアレイ内で1 階層のみ設定することができます。表 2-1 データレプリケーションの設定例
ペア設定 MV RV DB_DATA_MV DB_DATA_RV DB_REDO1_MV DB_REDO1_RV DB_REDO2_MV DB_REDO2_RV DB_CTL_MV DB_CTL_RV DB_ARCHIVE_MV DB_ARCHIVE_RV MV RV DataReplication ディスクアレイ MV ディスクアレイ RV RV 同期状態 バックアップ (前日) テスト環境 RVペア構成の設定時には複数プールの指定が可能です。複数プールを指定することで、 ペアを構築するために必要なLD 数と LD サイズをより柔軟に確保することが可能になります。 ただし、RV の LD 数と LD サイズはそれぞれペアを設定する MV の LD 数と LD サイズに等し い必要があるため、複数プールを指定したときに総容量では空きがあっても、ペアを構築する ことが不可能である場合があります。(ペア拡張の場合も同様です。) (例)MV の LD が 200GB、300GB、300GB で、ペア構築のために指定したプールの空き容 量がそれぞれ 400GB、400GB の場合、総容量的にはどちらも 800GB ですが、LD は 200GB が 1 つと 300GB を 2 つ確保しなければならず、どの 2 つの LD を選んでも 500GB 以上になるため、指定した400GB のプールにまとめて構築することができません。複数 のプールにまたがって LD を構築することはできないため、この場合ペアを構築するこ とができません。
ペア構成の設定は、通常はリモートCLI の repl2 pair コマンドに-a オプションを使っ て行いますが、ゲートウェイモデルと同じ操作で-a オプションを使わずに設定を行うことも可 能です。ただし、リモートCLI の repl2 pair コマンドで-a オプションを使わず、LD をバイン ドした上でペア構成を設定する場合には、以下の手順を実施した上で設定してください。 ・ 非主系ノードにて、手動でボリューム対応表の作成を行ってください。
詳細は本書の「第I 編 4.5 ボリューム対応表の作成」を参照してください。 ・ その後に、repl2 pair ld コマンドにてLD のペア設定を行ってください。
以下のコマンドで設定を行うことが可能です。 repl2 pair ld master-ld replica-ld
なお、master-ld replica-ldには、論理ディスク名を指定します。
repl2 pair コマンドの詳細については「iStorage ソフトウェア NV シリーズ コマンドリファレ ンス」を参照してください。 LD0 サイズ=200GB LD1 サイズ=300GB LD2 サイズ=300GB POOL0 空き=400GB POOL1 空き=400GB : 割当可能 : 割当不可
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アプライアンスモデルでは、論理ディスク上に論理ボリュームを構築し、さらに論理ボリューム上 にファイルシステムを作成して利用します。iStorageManager IP では、論理ディスクからファイル システムまでの構築を一度に行うことができます。本節では、MV とするボリューム上にファイルシ ステムを構築して、データレプリケーション機能を利用する手順について説明します。 ボリュームの構築手順は以下の通りです。 (1)iStorageManager IP による運用ボリューム作成 (2)iStorageManager IP またはリモート CLI によるデータレプリケーション利用ボリュームの ペア設定 (3)リモート CLI によるデータレプリケーション操作2
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iStorageManager IP からボリュームを作成する操作の手順は以下のとおりです。ファイルシステ ムを作成する際の詳細手順については、「iStorage ソフトウェア NV シリーズ セットアップガイド」 の「第Ⅳ編 第 1 章 ファイルシステムの作成」を参照してください。 LV の最大数は 256 個です。レプリケーション機能を利用する場合、活性化・マウン トして利用する複製ボリューム(RV)の数を含みます。活性化する RV の数を含めて LV の数が 256 個を超えないように注意してください。(1) コントロールフレームにて、対象ノード、公開グループを選択し、メニューフレームにて、 [運用]-[ボリューム]-[ボリューム]を選択し、「作成…」ボタンをクリックします。 対象ノードに初めてボリュームを作成する場合、最初に[基本]-[公開グループ]-[セットアップ]画面 にて公開グループを作成してから手順を実施してください。 (2) 「ボリューム作成」画面で、「プール選択…」ボタンをクリックします。 (3) 「プール選択」画面で、作成するボリュームに使用するプールをチェックし、「選択」をク リックします。
(4) 「ボリューム作成」画面で、必要なパラメータを入力し、「設定」ボタンをクリックします。
「ボリューム作成」画面において、DataReplication 機能を利用したレプリケーショ ン操作を行う場合、ボリュームマウント設定の[オプション]でレプリケーション(MVD Sync)は 選択しないでください。
(5) 以下のダイアログが表示されたら「OK」ボタンをクリックします。 (6) 以下の実行中表示が消えるまで、他の操作は行わないでください。 (7) 以 下 の ダ イ ア ロ グ が 表 示 さ れ た ら 、 「 OK 」 ボ タ ン を ク リ ッ ク し て く だ さ い 。 (8) [運用]-[ボリューム]-[ボリューム]を選択し、[状態]欄を確認し、[作成中]の表示が 消えるまでお待ちください。作成中の表示が消えたら、ボリューム作成は完了です。 (9) 作成されたボリュームについては、MV 属性が設定されていないボリュームと同様に、ファ イル共有設定を行うことができます。ファイル共有の設定方法については「iStorage ソフト ウェア NV シリーズ iStorageManager IP 利用の手引き」を参照してください。
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アプライアンスモデルにおいて、データレプリケーション機能を利用する場合には、論理ボリュー ム単位で利用するボリュームのペアを構築する必要があります。ここではiStorageManager IP によ るデータレプリケーションのペア構築手順について説明します。 iStorageManager IP から構築可能なペア構成は、常時レプリケートおよび世代バックアップの 2 種類です。常時レプリケートではMV と RV を常に同期させることで、MV に対して行ったデータの 更新をリアルタイムにRV へ反映させます。世代バックアップでは 2 世代または 3 世代の RV を用意 することで、万が一運用中の MV やレプリケート中のペアに問題が発生した場合でも、一つ前の世 代のペアを利用してデータを復旧することができます。 以下、それぞれの運用にあわせた構築手順を説明します。・常時レプリケートのペア構築手順
iStorageManager IP から構築可能な常時レプリケートのペアでは、MV 対 RV が 1 対 1 の基本構 成となるペアを構築することができます。ペア構築後からレプリケートを開始し、レプリケート完了 後は常にMV と RV が同期状態となります。 RV をマウントして参照する同時利用の設定を iStorageManager IP から行うことはできません。 ペア構築と同時に RV のマウントポイントを設定する等、より複雑なペア構築を行う場合は「2.5.3 CLI によるデータレプリケーション利用ボリュームのペア設定」を参照してください。(1) ディスクバックアップ画面より D2D(常時レプリケート)を選択
iStorageManager IP の[運用]-[バックアップ]-[ディスクバックアップ]画面に移動すると、設定情 報一覧が表示されます。ペアが設定されていない状態では、ペア情報は表示されません。 画面上部の「D2D(常時レプリケート)」タブを選択します。(2)ペア作成
ペアを設定するMV のボリューム名を選択し、続いてペアとなる RV を構築するプールを選択し
・世代バックアップのペア構築手順
iStorageManager IP から構築可能な世代バックアップのペアでは、バックアップのためのスケジ ュールを設定し、複数のRV に対して計画的にローテートバックアップを実行します。MV 対 RV が 1 対 2 または 1 対 3 の並列構成となるペアを構築することができます。スケジュールを設定した日時 に、ペアの中で最も古いRV に対してレプリケートを実行し、ただちにセパレートします。 RV をマウントして参照する同時利用の設定を iStorageManager IP から行うことはできません。 より複雑なペア構築を行う場合は「2.5.3 CLI によるデータレプリケーション利用ボリュームのペア 設定」を参照してください。(1) ディスクバックアップ画面より D2D(世代バックアップ)を選択
iStorageManager IP の[運用]-[バックアップ]-[ディスクバックアップ]画面に移動すると、設定情 報一覧が表示されます。ペアが設定されていない状態では、ペア情報は表示されません。 画面上部の「D2D(世代バックアップ)」タブを選択します。(2)ペア作成
ペアを設定するMV のボリューム名を選択し、続いてペアとなる RV を構築するプールを選択し ます。RV 名は MV 名により自動的に決定されています。ペアは 2 組または 3 組構築する必要がある ため、2 つ以上の RV についてプールを選択してください。その後、「次へ>>」ボタンを押します。(3)スケジュール追加
構築した複数のペアについて、バックアップを実行するスケジュールを一括で設定します。各RV のバックアップ間隔を設定してください。 ・ 日、時刻指定 バックアップを行う曜日、日、または毎日を選択し、それぞれ実行する時刻を 0~23 時と 0 ~59 分の範囲で設定します。設定した日時になると、複数ペアのうち最も古い RV に対して、 レプリケートを実行します。 ・ 直接指定 UNIX の crontab 形式でスケジュールを直接指定します。指定欄に”分 時 日 月 曜日”の順に 各項目をスペースで区切って入力してください。(指定例: 0 4 * * * ) 直接指定により、次のようなスケジュールが設定できます。 ・30 分間隔、6 時間間隔というような間隔指定によるスケジュール実行 ・3,6,9 月というような複数指定によるスケジュール実行 ・毎月1 日~3 日のみ毎日というような特定の範囲指定によるスケジュール実行 直 接 指 定 の 書 式 例 な ど 、 設 定 方 法 の 詳 細 は 「iStorage ソ フ ト ウ ェ ア NV シ リ ー ズ iStorageManager IP 利用の手引き」を参照してください。 スケジュール設定後、「次へ>>」ボタンを押します。(3)設定内容の確認
設定内容を確認し、修正する場合は「<<前へ」を、決定する場合は「設定」ボタンを押してペア を構築します。