この章では、ゲートウェイモデルのデータレプリケーション機能を利用して、運用を効率化するための各種事 例について紹介します。
2 2 2 . . . 1 1 1 複 複 複 製 製ボ 製 ボ ボ リ リ リ ュ ュ ュ ー ーム ー ム ム の の の 利 利 利 用 用 用
この節では、ゲートウェイモデルのレプリケーション機能を利用し、運用ボリューム(以下、MV) 上に作成された最新のデータを、再同期により取り込み、データ参照筐体から利用する運用例(二次 利用)について説明します。
(1) 概要
本装置で使用中のMVのデータを複製ボリューム(以下、RV)にレプリケートした後、データ参照 筐体でデータを参照します。
システム構成は、図 2-1 のような構成になっているものとします。また、ボリュームはペア設定済 みであり、セパレートされた状態で運用が開始されている状態とします。
図 2-1 複製ボリューム利用例 運用筐体
ゲートウェイモデル
データ参照筐体 ゲートウェイモデル
複製ボリューム利用例の作業の流れ
≪運用筐体≫ ≪データ参照筐体≫
手順
3. 業務の終了手順
1. RV の非活性化(1) RVのマウント解除 (2) RVの非活性化
手順
6. RV のマウント(1) RVの活性化 (2) RVのマウント
手順
2. レプリケート手順
4.セパレート
手順
5. 業務の再開手順 7. RV の利用
(2) 操作手順
手順
1. RVの非活性化(データ参照筐体)
本書の「第I編 4.8運用ボリュームとの再同期」を参照してRVのマウントを解除し、非活性化し ます。
手順
2.レプリケート(運用筐体)
リモートCLIのrepl2 replicateコマンドを使って、複製したいMVをレプリケートします。
手順
3.業務の終了(運用筐体)
セパレートを行う前には、MVの完全な静止点(運用ボリュームに対する書き込み途中の関連デー タが存在しない状態)を作成する必要があります。これは、ファイルシステム上のデータブロック間 の矛盾を防ぐためです。
手順
4.セパレート(運用筐体)
セパレートを実行してMVとRVを分離し、RVを使用できる状態にします。セパレートはリモー トCLIのrepl2 separateコマンドで行います。
手順
5.業務の再開(運用筐体)
停止していた業務を再開します。
手順
6. RVのマウント(データ参照筐体)
本書の「第I編 4.7.3 複製ボリュームのマウント」を参照してRVを活性化し、マウントします。
手順
7. RVの利用(データ参照筐体)
RVにコピーされたデータファイルを利用した業務を行います。
再度複製から処理を行うときは、手順1から、再度実行してください。
MV RV
運用ボリューム で障害発生
複製ボリューム
2 2 2 . . . 2 2 2 運 運 運 用 用 用 ボ ボ ボ リ リ リ ュ ュ ュ ー ー ー ム ム ム の の の デ デ デ ー ー ー タ タ タ 復 復 復 旧 旧 旧
この節では、レプリケーション機能を利用した運用ボリューム(以下、MV)の復旧例について説明 します。
(1) 概要
本装置で使用中のMVのデータ(データファイル)を複製ボリューム(以下、RV)にレプリケート・セ パレートした後、バックアップソフトを使用してテープ装置へ保存(注1)しているものとします。
バックアップ環境は、図 2-2のような構成になっているものとします。
図 2-2 データ復旧例
(注1)ゲートウェイモデル以外のサーバでのバックアップ例であり、RVをrawデバイスとしてバックアップ(ディ スクを物理イメージでバックアップ)することを前提としています。rawデバイスバックアップの方法については、
ご利用のバックアップソフトの説明書を参照してください。
運用筐体
ゲートウェイモデル
テープ装置 バックアップサーバ
バックアップソフト
≪運用筐体≫ ≪バックアップサーバ≫
手順 1. 業務の終了
運用ボリュームのデータ復旧例の作業の流れ
≪管理サーバ≫
手順 2. MV の削除
(1)MVとRVのLDペア解除 (2)アクセスコントロール解除 (3)MVのLDを削除
手順 5. テープからのリストア
手順 6. RV からリストア
手順 7. RV をセパレート
手順 8. 業務の再開
(1)MVのマウント
(2)業務の再開
手順 3. MV のマウント解除
手順 4. MV の復旧
(1)MVのLDを作成(2)MVとRVのLDペアを再設定 (3)アクセスコントロール、LUN
を再設定
(2) 操作手順
手順
1.業務の終了(運用筐体)
作業は以下の手順で行います。
(1) 業務の終了
障害の発生したボリュームにアクセスしている業務や、アプリケーションを終了させます。
また、UNIX系クライアントの場合、umountコマンドでマウントを解除します。
図 2-3 業務の終了
手順
2. MVの削除(管理サーバ)
(1) MVとRVのLDペア解除
iStorageManagerを使用して、障害発生MVとRVとのLDペアを解除します。
(2) アクセスコントロール解除
iStorageManagerを使用して、MVに対するアクセスコントロールを解除します。
(3) MVのLDを削除
iStorageManagerを使用して、障害の発生した MV(論理ディスク)のLDを削除します。
手順
3. MVのマウント解除(運用筐体)
リモートCLIのvol umountコマンドを使用して、MVのマウントを解除します。
$ ssh nsadmin@nvnode0 vol umount -G 0 NV_LVM_DB_DATA nvtools:nvcmd/vol:exit:0
続いて、MVを非活性化します。(障害が発生したノードで実行してください)
$ sudo /sbin/vgchange -a n NV_LVM_DB_DATA
- 対象のボリューム1つに対して一度実行します。
すでにMV が非活性化されている場合は以下のようなメッセージが表示されますが、特に問題は
MV RV
業務の終了
ありません。
Unable to find volume group "NV_LVM_VOL"
最後に、論理ボリューム管理情報を最新状態にします。(両ノードで実行してください)
$ sudo /sbin/vgscan2
Reading all physical volumes. This may take a while...
No volume groups found
MVが利用されている状態では、MVをマウント解除できません。マウント解除に失 敗する場合には、以下の確認を行ってMVの利用を終了させてからマウント解除してください。
・NFS、CIFS、FTP、HTTPのファイル共有設定を行っている場合、クライアントからの 利用がないことを確認してください。
手順
4. MVの復旧(管理サーバ)
(1) MVのLDを作成
iStorageManagerを使用して、新たなにMVとなる論理ディスクを作成します。作成した論理デ
ィスクについては、以前のMVと同じ論理ディスク名・形式・容量を設定します。
(2) MVとRVのLDペアを再設定
iStorageManagerを使用して、新たなMVとRV間のLDペアを設定します。
(3) アクセスコントロール、LUNを再設定
iStorageManagerを使用して、運用筐体から新たなMVへアクセスできるようにアクセスコント
ロールを設定します。また、新たなMVとなる論理ディスクのLUNは以前と同じ値とします。
手順
5.テープからのリストア(バックアップサーバ)
バックアップソフトを使用して、テープからRVにリストアします。
手順
6. RVからリストア(運用筐体)
リモートCLIのrepl2 restoreコマンドを使用して、RVからMVにリストアします。
テープ装置
RV
バックアップソフト
リモートCLIのrepl2 restoreコマンド操作を行う際、通常は保護リストアで処理します。更新 リストアを指定して実行した場合のみ、手順7を行ってください。それ以外の場合はリストア完了 後にセパレート状態へ移行するため、手順8へ進んでください。
手順
7. RVをセパレート(運用筐体)
リモートCLIのrepl2 separateコマンドを使用して、MVとRVをセパレートします。
手順
8.業務の再開(運用筐体)
(1) MVのマウント
iStorageManager IPを使用して、MVをマウントします。
(2) 業務の再開
MVをマウントし、業務を再開します。
セパレート
RV MV
MV RV
リストア実行
MV RV
運用ボリューム (障害発生)
複製ボリューム
2 2 2 . . . 3 3 3 業 業 業 務 務 務 の の の 短 短 短 時 時 時 間 間 間 復 復 復 旧 旧 旧
この節では、運用ボリューム(以下、MV)障害時に、レプリケーション機能を利用し、短時間で業 務を再開する例について説明します。
(1) 概要
本装置で使用中のMVのデータを定期的に複製ボリューム(以下、RV)へ反映させることで、障害 発生時にはRVをMVのマウントポイントで活性化して、短時間で業務を再開することができます。
このようにして再開した運用を代替運用と呼びます。RVへデータを定期的に反映する方法としては、
iStorageManager IPのDDR/RDRスケジュール機能を利用します。スケジュール機能の設定方法に
ついては「iStorageソフトウェア NVシリーズ iStorageManager IP利用の手引き」を参照して ください。
MVの復旧は、RVの活性化による業務再開後に行います。バックアップを採取するために業務を 一時停止するタイミングでMVを使用するよう変更します。運用環境は、図 2-4のような構成にな っているものとします。
図 2-4 業務の短時間復旧例
以下の手順では、すでに MVと同一のグループにてボリュームのペア設定を行い、運用中である とします。二次利用を目的としたRVの場合は以下の手順を実施できません。また、同時利用を目的 としたRVで既に活性化・マウントして利用したことのあるRVについては、既にマウントポイント が存在するため以下の手順を実施できません。これらのRVについては、二次利用先のマウントポイ ントおよび既に存在するマウントポイントに対して活性化・マウントし、利用することができます(代 替運用はできません)。
以下の手順は、同時利用を目的として作成し、なおかつマウントポイントが存在していないRVに 運用筐体
対して実施します。
業務の短時間復旧によるRV代替運用中は、データのバックアップが行えません。
可能な限り早い段階でMVへの切り戻しを実施し、代替運用中はボリュームの作成・拡張など の構成変更は行わないよう注意してください。
業務の短時間復旧例の作業の流れ
(置換および切り戻し)
≪運用筐体≫ ≪管理サーバ≫
手順
1.業務の停止
手順
5.代替
RVによる業務の再開
手順
10.業務の再開
置換手順
切り戻し手順