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学位(博士-甲)論文審査結果の要旨

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Academic year: 2021

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氏 名 ・ ( 本 籍 ) 手

しま

かず

あき

(群馬県)

専 攻 分 野 の 名 称 博士(医学)

学 位 記 番 号 医博甲第 849 号 学 位 授 与 の 日 付 平成 25 年 9 月 25 日

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第 4 条第 1 項該当 研 究 科 ・ 専 攻 医学系研究科医学専攻

学 位 論 文 題 名 Dysregulation BMI1 and microRNA-16 collaborate to enhance an

anti-apoptotic potential in the side population of refractory mantle cell lymphoma.

(悪性リンパ腫の side population 細胞において BMI1と microRNA-16 の機能 異常が抗アポトーシス作用を増強し,再発難治性に関わる)

論 文 審 査 委 員 (主査) 教授 佐々木 雄 彦

(副査) 教授 田 中 正 光 教授 柴 田 浩 行

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学位(博士-甲)論文審査結果の要旨

主 査:佐々木 雄彦

申 請 者:手島 和暁

論文題名:

Dysregulation of

BMI1

and microRNA-16 collaborate to enhance an anti-apoptotic potential in the side population of refractory mantle cell lymphoma

(再発難治性マントル細胞リンパ腫の side population 細胞において BMI1 と microRNA-16 の 機能異常が抗アポトーシス作用によって造腫瘍性に関与する)

要旨

著者らの研究は、論文内容要旨に示すように、マントル細胞リンパ腫の癌幹細胞様分画と される side population(SP)細胞において、癌遺伝子

BMI1

と腫瘍抑制的 microRNA(miR)であ る miR-16 が機能異常を来たし、造腫瘍性に関与する事を明らかにしている。解析対象として、

マントル細胞リンパ腫細胞株・臨床検体を用いて、その機能解析を詳細に行っている。また、

BMI1 の発がん機構として、アポトーシス関連遺伝子である BCL2L11/Bim と PMAIP1/Noxa を抑 制的に制御することで、抗アポトーシス作用を増強することも明らかにしている。本研究で 同定された遺伝子や翻訳蛋白は、マントル細胞リンパ腫の癌幹細胞様細胞の薬剤耐性機構の 解明の一助になると考えられる。

本論文の斬新さ、重要性、実験方法の正確性、表現の明瞭さは以下の通りである。

1)斬新さ

近年、様々な腫瘍において癌幹細胞の性質を有する細胞集団が存在することが証明されて

いる。癌幹細胞は薬剤耐性を示す SP 細胞分画に存在するとされている。本研究ではマントル

細胞リンパ腫の SP 細胞の特徴を詳細に検討した点に斬新性がある。 また、従来、BMI1 が CDKN2A

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を抑制することで細胞周期の異常をきたし、発がんに関わるとされてきたが、一部の CDKN2A の欠損例で長らく発がんの機序が不明であったマントル細胞リンパ腫が、実は抗アポトーシ ス作用によって造腫瘍性に関与することを初めて見出したことも本研究の斬新な点である。

2)重要性

新規発症のマントル細胞リンパ腫は新規治療薬の登場により、ある一定のレベルまで治癒 可能な疾患になりつつある。しかし、一部の悪性リンパ腫では薬剤耐性が生じることでやが て再発し、治療難治性となる。今後はこうした再発難治例に対しての薬剤耐性機構の解明が 望まれる。この治療抵抗性の原因は強い薬剤耐性を示す癌幹細胞の残存によると考えられて いる。本研究では、マントル細胞リンパ腫の癌幹細胞様分画の性質を詳細に検討することで、

その薬剤耐性機構の解明に重要な示唆に富む。

3)実験方法の正確性

本研究は、SP 細胞が有する癌幹細胞様の性質を正確に検討している。また、その SP 分画 における遺伝子発現や蛋白発現を western blot 法や RT PCR 法を用いて確認を行っている。

microRNA の発現解析は、複数の細胞株・臨床検体を用いて正常対応細胞との発現比較がなさ れており、解析結果は microRNA array, Northern blot 法,および Taqman PCR 法と異なる方 法を用いて再現性をもって確認されている。機能解析に用いられた lenti- virus vector を 用いた microRNA 遺伝子導入法は、著者らのグループにおいて安定的に microRNA を発現させ る手法として確立しており、その後に得られた結果の信頼性を高めている。データの解析方 法にはいずれも統計学的検討を加えており客観的な評価法で、正確性がある。

4)表現の明瞭さ

マントル細胞リンパ腫の癌幹細胞様分画を詳細に検討し、治療標的となる遺伝子を明らか にするための研究目的、方法、実験結果、考察を簡潔、明瞭に記載している。

以上述べたように、本論文は学位を授与するに十分値する研究と判定された。

参照

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