eNB の RF コンフォーマンス・テスト

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4.3.2 eNBのRFレシーバ特性

表24は、36.141[21]に定義されているeNBのRFレシーバ特性のテスト・ケースです。注 目すべきことは、OFDMAに固有のチャネル内選択度テストです。このテストでは、LOリー ケージ用に確保されている中心サブキャリアの一端に大きな信号が存在している場合に、

レシーバがもう一端の割り当てに基づいて特定のスループットを維持できるかがチェック されます。このテストでは、レシーバのIQ歪みがチェックされるので、UEトランスミッタのIQ イメージの帯域内エミッション要件とは反対です。

4.3.3 eNBのRF性能要件

eNBのRF性能テストは、現時点ではまだ開発段階です。表25は、36.104[7]に定義されて いる要件の一部です。

24.eNBRFレシーバ特性

36.14121]のSubclause テスト・ケース

7.2 基準感度レベル

7.3 ダイナミック・レンジ

7.4 チャネル内感度

7.5 隣接チャネル選択度(ACS)と狭帯域ブロッキング

7.6 ブロッキング

7.7 レシーバ・スプリアス・エミッション

7.8 レシーバ相互変調

25.eNBRFレシーバ特性

36.14121]のSubclause テスト・ケース

8.2.1 マルチパス・フェージング条件でのPUSCHの性能要件

8.2.2 ULタイミング調整の性能要件

8.2.3 PUSCHにおけるHARQ-ACK多重化の性能要件

8.2.4 High Speed Train条件の性能要件

8.3.1 PUCCHフォーマット1aACK欠落検出要件

8.3.2 PUCCHフォーマット2CQI欠落検出

8.3.3 マルチユーザPUCCHフォーマット1aACK欠落検出

8.4.1 PRACHフォールス・アラーム確率と欠落検出

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4.3.4 ダウンリンクのテスト・モデル

eNBトランスミッタ・コンフォーマンス・テストは、E-UTRAテスト・モデル(E-TM)として知ら れているダウンリンク構成を使用して実行されます。この概念はUMTSから継承されてい ますが、そこには何の類似点も見られなくなっています。ダウンリンクのOFDMA変調方式 は非常に柔軟性が高いので、信号を完全に定義するために多くのパラメータが必要です。

36.141[21]の6.1.1のE-TMの定義を調べると、信号構造がUMTSに比べてどの程度複雑 であるかがわかります。E-TM1、E-TM2、E-TM3の3種類のテスト・モデル・クラスが定義さ れています。最初と3番目のクラスにはさらに、サブクラスがあります。すべてのテスト・モデ ルが以下の属性を持っています。

− 単一アンテナ・ポート、シングル・コードワード、シングル・レイヤ(プリコード化なし)

− 1フレームの持続時間(10 ms)

− ノーマル巡回プレフィックス

− PDSCHの局所仮想リソース・ブロック、サブフレーム内ホッピングなし

− セル固有の基準信号のみ。UE固有の基準信号は使用しない

PDSCHのデータ・コンテンツは、36.211[10]に従って、長さ31文字のGoldコードを使用し てスクランブルされたゼロ・シーケンスから作成され、基準信号とプライマリ/セカンダリ同 期信号も定義されています。物理チャネルPBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHにはすべて、

詳細な定義があります。各E-TMに対しては、RSパワーを基準にしたある特定のパワー・レ ベルのチャネルに、物理信号と物理チャネルが割り当てられます。6種類のチャネル帯域幅 を考慮するために、E-TMごとに6種類のマッピングがあります。表26に示すように、各E-TM は特定の用途向けに定義されています。

26. 表26.E-TMのテスト・ケースへのマッピング

E-TM 注記 テスト・ケース

E-TM1.1 最大パワー・テスト

最大パワー、占有帯域幅、ACLR、運用バンドの不要エミッ ション、トランスミッタ・スプリアス・エミッション、トランス ミッタ相互変調、基準信号絶対確度

E-TM1.2 パワー・ブースト/デブーストを含む ACLR、動作バンドの不要エミッション

E-TM2 最小パワー・テスト

全パワーのダイナミック・レンジ(最小パワーでのOFDM シンボル・パワーの下限値)、シングル64QAM PRB割り当 てのEVM(最小パワーで)、周波数誤差(最小パワーで)

E-TM3.1

全パワーのダイナミック・レンジ(最大パワー、すべての 64QAM PRBが割り当て済みのOFDMシンボル・パワーの 上限値)、周波数誤差、64QAMEVM(最大パワーで)

E-TM3.2 パワー・ブースト/デブーストを含む 周波数誤差、16QAMEVM

E-TM3.3 パワー・ブースト/デブーストを含む 周波数誤差、QPSKEVM

4.3.5 アップリンクの固定基準チャネル

eNBのレシーバ/性能テストでは、固定基準チャネル(FRC)を使用します。eNBのFRCは、

通常、信号発生器で出力可能なシングルエンド信号です。リアルタイムのフィードバックは 不要です。

表27に、64QAM性能要件のFRCパラメータを示します。この例では、最高スループット 要件のテスト用の5/6のコード・レートを使用しています。A5-7の100個のRBの場合、1 ms のサブフレーム当たりのビット数は86,400で、最大スループットが86.4 Mbpsであること を示しています。フェージング条件で測定されるeNBの性能要件は、特定の条件での最大 スループットの達成率に基づいたものです。例えば、36.141[21]Table 8.2.1.5-6では、

SNRが19.7 dBを超える場合は、A5-7 FRCの最大スループットの70 %を達成するために、

5 Hzのドップラ効果のあるPedestrian Aチャネルで動作する2チャネルのeNBレシーバが 必要です。

27. 性能要件のFRCパラメータ(64QAM 5/636.14121Table A.5-1

基準チャネル A5-1 A5-2 A5-3 A5-4 A5-5 A5-6 A5-7

割り当て済みリソース・ブロック数 1 6 15 25 50 75 100

1サブフレーム当たりのDFT-OFDMシンボル数 12 12 12 12 12 12 12

変調 64QAM 64QAM 64QAM 64QAM 64QAM 64QAM 64QAM

コード・レート 5/6 5/6 5/6 5/6 5/6 5/6 5/6

ペイロード・サイズ(ビット数) 712 4392 11064 18336 36696 55056 75376

トランスポート・ブロックのCRC(ビット数) 24 24 24 24 24 24 24

コード・ブロックのCRCサイズ(ビット数) 0 0 24 24 24 24 24

コード・ブロック数- C 1 1 2 3 6 9 13

12ビット・トレリス終端を含むコード化された

ブロック・サイズ(ビット数) 2220 13260 16716 18444 18444 18444 17484 1サブフレーム当たりの全ビット数 864 5184 12960 21600 43200 64800 86400 1サブフレーム当たりの全シンボル 144 864 2160 3600 7200 10800 14400

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5   LTE 製品の開発上の問題

LTE規格のタイトな開発スケジュールにより、LTE製品の開発スケジュールは厳しいものに なることが予想されています。実現可能性テスト、トライアル・ネットワーク、テスト・セルの成 功が報告されており、今後数年以内に最初の商用サービスが開始されるものと期待されて います。

それにもかかわらず、複雑なLTEは、多くの製品開発上の問題を引き起こしています。LTEは 進化する規格であり、そのため変更や解釈が自由であるという事実も事態を深刻化してい ます。テクノロジーの観点からは、多くの新しい技術により非常に複雑になっています。例え ば、高データ・レートをサポートするためにマルチアンテナ構成を使用すると、新しいアップリ ンク変調方式SC-FDMAを導入するときと同様に、UEのデザインが複雑化します。これらの 拡張機能の「実環境」動作を十分に理解し、それに従って製品が最適化されるまでにはいく らか時間がかかります。

LTE用に仕様化された6つのチャネル帯域幅は、システムの柔軟性と機能を高めますが、同 時に全体の複雑さを増加させます。さらに、LTEのUEには、GSM/UMTS動作モードが組み 込まれる可能性が高く、他の最新フォーマットも組み込まれる可能性もあります。このため、

他のテクノロジーとシームレスに相互運用できることが、LTEの重要な成功要因となります。

LTEの3GPP仕様へのTD-SCDMA規格の統合により、TDD機能を備えたシステムの開発が 新たな視点で重要視されています。IPマルチメディア・サブシステム(IMS)やフェムトセルな どのネットワーク・アーキテクチャの新しいコンポーネントにより、さらに複雑になります。

通常、LTE固有の開発上の問題と共に、最新無線システムに対する製品のデザインに関連し た問題も発生します。製品デザインは、ベースバンド・セクションとRFセクションからなるミッ クスド・シグナル・デザインになる傾向があります。システム性能全体は、両方のカテゴリの性 能に依存し、それぞれは、特定の信号劣化(例えば、RFアップ・コンバータ/ダウン・コンバー タの非線形性と有効雑音指数、パワー・アンプからの位相/振幅歪み、マルチパスやフェー ジングなどのチャネル障害、ベースバンド・ハードウェアの固定ビット幅に関連する信号劣化)

に関連しています。LTEの性能目標は非常に高く設定されていて、システム・エンジニアは、

送信チェーンと受信チェーンの各主要パートをカバーするためにリソースを割り当てる必要 があります。システム性能の予測は、システム・レベルの仕様、および商品開発期間を短縮す る上での鍵となります。

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