無線リソース管理( 36.133 )

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セル再選択プロセスの目的は、各検出セルのセル選択基準Sの評価です。この指標は、

相対/絶対パワー測定に基づいたもので、UEの移動先として最適なセルを決定するため に使用されます。セル再選択性能要件は、次の3つの許容時間で定義されています。新しい セルのSの検出/評価の許容時間、既存セルに対するSの再評価の許容時間、セルの測定 間の最大許容時間。セル再選択性能に影響を与える重要なパラメータの1つが、不連続受信

(DRX)サイクル長です。これは、UEによるサービング・セル以外のセル測定の試行間の時 間です。DRXサイクルには、サービング・セルの通常の動作を妨げることはないが再選択時 間が長くなる長いDRXサイクルと、検出を高速化するが通常の動作の妨げとなる短いDRX サイクルがあり、トレード・オフが存在します。定義済みのDRXサイクル値は、0.32、0.64、 1.28、2.56秒です。

セル再選択のルールは複雑なので、ここでは簡単にしか説明しません。UEは、サービング・

セルを連続的にモニタする必要がありますが、セル選択基準を守らなければ、UEの測定を 制限しているルールに関係なく、サービング・セルが指示する隣接セルをすべて即座に測 定しなければなりません。UEは、物理セルIDを予め知らなくても、検出可能なイントラ周波 数E-UTRANセルを識別し、RSRPを測定する必要があります。セルは、特定の絶対パワー/ SNRリミットを超えている場合は、検出可能と見なされます。検出可能なセルの重要な性能 要件は、セル選択基準Sを評価するための許容時間です。周波数間E-UTRANセルのルー ルはさらに複雑ですが、重要な性能要件がSの評価に要する時間であることに変わりはあり ません。

inter-RATセルの再選択については、状況がかなり複雑になります。UTRA FDD、UTRA TDD、GSM、HRPD、cdma2000 1xRTTについては、セル再選択の性能要件があります。

RAT の詳細な仕様化は、先になりそうです。

3.6.2 E-UTRAN RRC_CONNECTEDステート・モビリティ

36.133[15]の5を参照してください。接続状態でのモビリティ要件は、一般に、ハンドオー バという用語を用いて説明した方がよく分かります。性能要件が定義されているハンドオー バの組み合わせは、以下の2つのカテゴリに分類されます。

E-UTRANハンドオーバ  E-UTRAN FDD-FDD  E-UTRAN FDD-TDD  E-UTRAN TDD-FDD  E-UTRAN TDD-TDD 他のRATへのハンドオーバ  E-UTRAN-UTRAN FDD  E-UTRAN-UTRAN TDD  E-UTRAN-GSM  E-UTRAN-HRPD

 E-UTRAN-cdma2000 1xRTT

シナリオごとに、ハンドオーバ遅延と中断時間の2つの性能パラメータが定義されています。

ハンドオーバ遅延パラメータはプロセスの開始から終了までの遅延の指標であり、小さく抑 える必要があるのに対して、中断時間パラメータは通信の中断期間を短くするもので、どち らも不可欠です。

3.6.3 RRC接続モビリティ制御

36.133[15]の6を参照してください。RRC接続モビリティ制御要件は、RRC接続の失敗に 伴うRRC再確立とランダム・アクセスに関するものです。失敗の原因として最も可能性が 高いのは、無線リンクの品質が許容レベルを下回るか、ハンドオーバに失敗した場合です。

要件は、RRC接続の再確立に許容できる時間に基づいて作成されています。

再確立遅延は、次の4つのパラメータにより決まります。モニタ対象の周波数の数、各周波 数のサーチ時間、各セルからのシステム情報の読み取り時間、PRACHプロシージャの遅延 です。ターゲット・セルがUEにより認識されていて、最近測定されたばかりという簡単なケー スの場合は、遅延は最短160 msになる可能性があります。リンクを再確立するために最適 なツールの探索が必要な、より困難な状況では、1周波数サーチ当たり1 s程度かかります。

ランダム・アクセス要件は、ランダム・アクセス応答やその他のメッセージをeNBから受信し たときの動作補正に関連しています。

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3.6.4 タイミング/シグナリング特性

36.133[10]の7を参照してください。

UE送信タイミング

無線システムの重要な性能要件は、UEの基地局とのタイミング同期の維持能力です。タイ ミングの測定単位はTs です。ここで、Ts= 1/(15000*2048)sです。UEのタイミング基準 ポイントは、最初に検出されたeNBからの経路です。UEの公称送信タイミングは、この基準 時間の前のNTA* Ts と仕様化されています。ここで、NTAはタイミング・アドバンス・パラメータ です。

初期タイミング確度、タイミング調整の最大ステップ、最大/最小タイミング調整レートに 関しても、要件が存在します。これらの要件は、eNBとUE間のワーストケースのタイミング 誤差を制限するために不可欠です。タイミング誤差は、マルチパス遅延の大きな変動(例え ば、シャドー・フェージングによる)や、異なるタイミングでのセルへのハンドオーバに起因す る可能性があります。

初期タイミング確度の要件は、±12* Tsで、これを超えてはいけません。UEは、タイミングを 許容範囲内に調整する必要があります。調整プロセス中は、最大許容ステップ幅は±2* Ts

で、増減率は毎秒2* Ts〜 7* Ts の範囲内でなければなりません。

UEタイマの確度

RRMプロセスの多くには、UEによる各種タイマの起動/停止が必要です。4 s未満のタイ マの場合は、確度は0.1 sで一定です。また、より長いタイマの場合は、0.25 %の誤差が許 容されます。これらは、クリティカルな値ではありませんが、タイマの実装に必要な精度に関 するUEデザイナへの指針として仕様化されています。

タイミング・アドバンス

UEレシーバは、フレーム番号nで新しいタイミング・アドバンス・コマンドを受信すると、

フレームn+6の新しいタイミングを実行して、±4* Ts の確度を実現する必要があります。

セル位相同期確度(TDD)

この要件は、同じ周波数を共有し、カバレージ・エリアが重なり合う2つのセルのフレーム 開始タイミングを制御します。一方のセルからの送信が他方のセルによる受信と同時に発 生するのを防ぐには、こうしたセル間のタイミングを制御する必要があります。小さいセル 用の要件は3 µs未満です。大きいセルの定義は、小さいセルと大きいセルの間のブレーク ポイントの定義と同様に、未確定のままです。

E-UTRANからcdma2000 1xRTT/HSPDへのハンドオーバの同期要件

cdma2000 1xRTTやHRPDへのハンドオーバを成功させるには、UEがCDMAシステムの タイミングを知っている必要があります。これは、eNBがシステム情報メッセージでタイミ ングを提供することにより実現します。UEは、システム・タイミングを1度認識すれば、ター ゲット・システムのパイロット信号のタイミングを知らせることができます。基本的な要件は、

eNBがCDMAのシステム時間の±10 µsの範囲内に存在することです。eNBは、GPSに同 期できなくなっても、最大8時間は、GPS時間に同期し、±10 µsの確度を維持することが期 待されます。またeNBは、CDMAのシステム時間を伝えるメッセージが、期待される時間か ら10 µs以内に送信されるようにする必要があります。

無線リンクのモニタ

UEは、無線リンクが伝送を続行できるだけの状態にあるかどうかを確認するために、ダウン リンクの品質をモニタする必要があります。これは、QoutとQinの2つのパラメータにより行わ れます。Qoutのしきい値は、ダウンリンクの無線リンクで確実に受信できないレベルと定義さ れています。直接的な指標ではありませんが、Qoutは、ネットワーク設定の数や無線条件を考 慮に入れた仮想PDCCH伝送の約10 %のブロック誤り率に相当すると仮定されています。

Qinは、Qoutよりはるかに高い受信確率を持つと定義されています。Qinのしきい値は通常、定 義済みのネットワーク設定や無線条件に対しては、仮想PDCCHの2 %のブロック誤り率で す。UEによる無線リンク品質のモニタ要件は、品質がQout以下に低下した場合にUEが電源 を切るのに要する時間と、品質がQin以上に上昇した場合にUEが電源を入れ直すのに要す る時間の観点から仕様化されています。

3.6.5 RRC_CONNECTED状態でのUE測定プロシージャ

36.133[15]の8を参照してください。セルラ・システムでは、ハンドオーバを実行する時刻と 場所を認識することは難しいかもしれません。ハンドオーバの実行を正しく決定するには、

環境に関する知識が必要です。接続状態にある場合の無線環境を測定してレポートするこ とにより、UEは、ハンドオーバの実行の正しい決定に必要な情報をシステムに提供します。

多くのパラメータが測定されるので、これらのパラメータを収集/レポートする方法や時期 に関するルールは複雑です。要件はRATに応じて分類(E-UTRAイントラ周波数、E-UTRA インタ周波数、inter-RAT UTRA FDD、UTRA TDD、GSM)されています。必要な測定確度 は36.133[15]の9に定義されています。

イントラ周波数測定は別として、伝送ギャップを挿入せずに、UEがさまざまな周波数やRAT に関する情報を収集することは不可能です。この期間中は、UEは、レシーバを再チューニン グ(DRX)して他の周波数をモニタすることができます。無線環境に複数のバンドやRATが 含まれる場合は、UEの設定オプションがかなり複雑になる可能性があります。無線環境に関 する十分な知識が必要か(ギャップが頻繁に必要になる)、中断を少なくして測定を減らした いか(速度が遅くなり、ハンドオーバの決定が最適でなくなる)の、トレード・オフを行う必要 があります。

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