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デザインのシミュレーションと検証

ドキュメント内 1 LTE LTE UMTS LTE GPP LTE LTE UE OFDM O (ページ 70-73)

71 31.SystemVueソフトウェアを使用した、LTEダウンリンクのシミュレーション例

5.1.1 ベースバンドのデザインと検証

Keysight SystemVueは、ベースバンド物理層のアーキテクチャ/アルゴリズム用の高度 なデザイン環境です。SystemVueは、2種類のレベルのLTE用機能を備え、開発の初期段階 から測定器と同様のコンプライアンスを実現できます。1つはSystemVueのベースバンド 検証ライブラリで、ブロック・レベルで任意のポイントにテスト・ベクタを注入したり、波形を比 較でき、「ゴールド・スタンダード」となるLTEリファレンス・モデルを提供します。ベースバンド 検証ライブラリでは、最新規格の物理層に準拠したコンパイル済み信号源、レシーバ、機能 ブロック、リファレンス・デザインが提供されます。TCP/IP接続により、ベースバンドと変調搬 送波信号の両方に対応するテスト機器やハードウェア開発ボードとのコ・デザインもサポート しています。

もう1つはSystemVueのexplorationライブラリで、物理層ブロック用のネイティブ・ソース・

コード(数学フォーマット)とドキュメントが付属し、革新的な物理層デザインを実現できま す。explorationライブラリはポリモーフィックで、高速シミュレーションのためのコンパイル 済みモデルが用意され、ユーザ提供のIPを使用して簡単に比較することができます。最新 規格に取り組むデザイナにとっては、強力な学習ツールであり、生産性の向上にも役立ちま す。図31を参照してください。

5.1.2 RFのデザインと検証

KeysightのADS用3GPP LTE無線ライブラリは、RFデザイナやシステム・インテグレータの 貴重なデザイン/検証時間を節約し、生の未補正物理層性能の向上を実現します。3GPP LTE無線ライブラリは、KeysightのADSソフトウェア内で使用するための信号処理モデルや 定義済みシミュレーション・セットアップを提供します。また、MIMOやTDDなどの最新のLTE 仕様に準拠した正確なスペクトラムを持つテスト信号を作成できます。このため、RFIC/ボー ド・デザインを製造に移す前に、RFハードウェアの物理層性能を早い段階で検証でき、コス トのかかるデザイン反復が低減します。デザイナは、高性能のライブRFシミュレーション、

ベースバンド・シミュレーション、実環境での規格に準拠した測定を組み合わせて、RFコン ポーネントのEVM、PAPR、CCDF、ACLR性能を測定することができます。

5.1.3 Connected Solution

ハードウェア・レベルでは、Keysightのシミュレーション・ツールは、テスト機器とシームレス に連携して、シミュレーション・モデルに追加された実際のデバイス・コンポーネントを使って 性能を検証できます。例えば、SystemVueまたはADSのシミュレーション信号を信号発生 器にダウンロードして、実環境のテスト信号に効率的に変換することができます。テスト信号 は被試験ハードウェアに印加され、デバイスの出力がシグナル・アナライザにより捕捉され ます。捕捉された信号は、SystemVueまたはADSに読み込み、シミュレーションで後処理が 可能です。

この手法を用いれば、エンジニアは、シミュレーションのコード化/デコード機能を使用し て、RFデバイス・ハードウェアのコード化ビット・エラー比やコード化パケット・エラー比などの 測定を実行して、未完成のベースバンド・ハードウェア機能をエミュレートできます。図32に、

SISO BERテストのセットアップ例を示します。

LANケーブル

LANケーブル LAN経由でのSystemVue LTE TDD/

FDD信号のダウンロード イベント1マーカ出力

30.72 MHz

+3.3V

アナログ

入力 デジ

タル 出力 14ビットA/D コンバータ・

ボード(DUT クロック

入力

+5V 7.68 MHz IFSVue LTE TDD/FDD信号 MXG

ESG

N6705 DC電源/アナライザ

トリガ入力

16822ロジック・アナライザ

SystemVueインストール済み)

32.Connected Solutionを使用したLTE OFDMA SISO BERテストのセットアップ

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