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ドキュメント内 秋田大学学術情報リポジトリ rpkyo2 (ページ 98-105)

[ 主要産業 ] 航空機、電気機器、エレクトロニクス、化学 、金属、石油、ガス、金融 2. 京 都 議 定 書 関 連

[ 所属グノレープ ] EU  [ 京都議定書削減目標 ] 12,時 [ C0

2

排 出 量 ]

‑ 化石燃料からの排出量 52800 万トン

・一人当たりの排出量 9,5 

‑ 運輸部門からの排出量 13300 万トン [ メタン (CH

4) 排 出 量 ] .CO 

2排出量 48,800 万トン

・一人当たりのCO

2排出量 0,8トン

3. 環 境 問 題 お よ び 環 境 政 策

英国は 、気候変動枠組条約が策定される以前より、地球温暖化対策の重要性を認識し、1990 年9 月に発表された環境白書 ( Thi sCommon  I nher i  t ance) では、英国が世界の地球温暖化対 策において、リーダ ー的な存在となることを目指すことを掲げている 。

英国は、 1992 年 6 月に気候変動枠組条約に署名、 1993 年12 月に批准、京都議定書に関して は1998 年 4 月に署名、 2002 年 5 月に批准を行っている 。英国の京都議定書におけるGHGS 排 出量の削減目標は、 1990 年比1 2 . 5 %削減 ( EU バブルの数値) であるが、 C02 排出量の2 0 % 削減を国内政策として掲げている 。

英国は、北海油田からの天然ガスに恵まれており、石炭火力発電が天然ガス( おもに熱併給 発電) に置き換わることによって、相当のC02 排出を削減し、また今後も引き続きの削減が 見込まれている 。 京都議定書の目標も、基本的には園内対策によって目標を達成できるとし

ている 。 その一方で、中長期的な将来には、北海油田の枯渇が懸念されているため、天然ガ スへの転換以外のC02 削減対策を行う努力を行っていくことも主張している 。 そのような状 況の中、国内排出量取引など、先行的な地球温暖化対策の取り組みを行っており、その動向 が注目されている国の 一つであると言える 。

英国の地球温暖化対策は、長期的なエネルギ一戦略の中で位置づけられている 。 具体的な地 球温暖化対策の計画としては、 2000 年 11月に公表された「英国気候変動政策 ( t heUK'   s  C1 i mat e  ChangPr ogr amme)J が存在する 。 気候変動税 ( CCL:C1 i m  at e  ChangLevy) を導入 するとともに、エネルギー多消費産業の税額優遇措置として、自主的な削減目標を達成した 場合の軽減税率を設定している 。 また、その自主的な事業者の削減実績に、圏内排出量取引 制度によって獲得した排出枠をカウントしでもよいということが特徴となっている 。 その 他 にも、省エネルギー投資促進策の拡大、再生可能エネノレギー導入促進策、といった施策を組 み込んでおり、その政策のあり方については日本においても、具体例として引き合いに出さ れることが多い。

[ エネルギー ]

イギリスは、数年前まで園内で産出される豊富な石炭や北海油田からの石油・天然ガス 等によってエネルギー自給率が 100%を超えていた 。 しかし、北海油田はすでに産出ピーク を過ぎたとみられ、 2000 年以降、年間生産量は減少し続けている 。

1 9 5 6 年に世界で初めて商業用の原子力 発電を始めたイギリスで、原発の廃止が相次い でいる 。50 、 60 年代に稼働を始めた小型の 原発が多数を占め、電力自由化による電力価格 の下落で採算が悪化したためだ。1990 年に電気 事業の民営化・自由化が行われて以来、電源、の 選 択 は 基 本 的 に 民 間 の 事 業 者 の 判 断 に 委 ね ら れ て いるが、新規の原子力発電所建設は行われていない。

しかし、イギリス政府は、エネルギ一政策の見直しを行い、 2006 年 7 月、原子力発電所の新 規建設( 更新) に向けた方針転換を発表した。

4   資 料 お よ び 出 典

・天然ガス

石炭などの化石燃料は、火力発電によって燃焼され、電気を作る 。 石炭は、石炭を燃やす こ とによって二酸化炭素など温室効果ガスが排出される 。 温室効果ガスが多くなると、地球 温暖化の原因になる 。 それに比べて、天然ガスは石炭や石油に比べて 二酸化炭素の排出量が 半分と言われている 。 そのため、家庭での都市ガスも天然ガスに切り替わるなど、天然ガス の利用は年々増加している 。 今までの火力発電では、化石燃料の燃焼によって電気に変換さ

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ル発電で、は、その排熱で水蒸気を作り、蒸気タービンを回して発電することで、排熱が2 0 %

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し、発電の効率を良くする方法が必要になっている 。 また、発電した時の排熱を暖房などに 利用することで、エネノレギーを無駄なく使用することができる 。 これを、コージェネレーショ

ン( 熱電併給) と言う 。

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• I英国気候変動政策 ( t he UK'  s  Cl i mat e  ChangPr ogr amme)J  

英国では、 1997年のCOP3の後、国内対策の検討が本格的に始められた 。1998年には、財務 省からの依頼で、当時英国産業連盟( CB1)の代表をしていたマーシャル卿 が「経済的手法と産 業部門におけるエネルギ一利用 」 に係る報告書( 以下「マーシャルレポート 」 という) をと りまとめた。 マーシャルレポートでは、温暖化対策として、協定・規制と組み合わせた政策 パッケージとして、税と排出量取引の経済的手法が有効であるとしており、この報告書が現 在の英国における温暖化対策の土台となっている 。

2000年には、 二酸化炭素排出 量 に係る圏内目標 ( 1990年比2 0 %削減) を設定し、エネル ギ一、産業、運輸、家庭部門それぞれの温室効果ガスの削減のための政策ノ そッケージを提示 する気候変動 プ ログラムが策定された 。 これは、 1997年の選挙における労働党の公約を実現 する気候変動プログラムが策定された 。 なお、英国では、 1999年の時点で京都議定書の削減 目標を達成している 。

マーシャルレポートで提案された気候変動税、気候変動協定制度は、政府側のリーダーシ ップ と強し、政治力のもと、法律に基づく制度として2001年4月から導入された。また、排出 量取引制度は、産業界が中心となって制度の骨格を作り上げ、それを基に環境・食 料・田園 省が中心となって制度案の詳細が検討され、パイロットプロジェクトとして2002年から導入 予定である 。

これらの政策の導入手法として特徴的なことは、産業界が中 心 となり政府やNGOも関与す る形で設置されたインフォーマルな組織である排出量取引グループの設置等、関係省庁、産 業界、 NGO及び関係省庁間の密接な協力・共働関係が存在していることである 。

税と排出量取引は主に産業部門を対象とする制度とされているが、他の部門については次 のようになっている 。

運輸部門については、燃料税の継続的引き上げ( エスカレート制度) やEUと自動車メーカ ーとの聞の自動車から排出されるC02の削減に係る協定の締結が、既になされている 。

家庭部門については、燃料貧乏( 貧 困のために生活に必要な燃料を購入できなくなること) が政治的イッ、ンューとなるため、家庭への課税は行わず 、逆に電力会社による家庭部門への 支援が行われている 。 また、エネルギー転換部門に関しては、 2002年から 一定割合以上の再 生可能エネノレギー供給の義務付け及び証書制度の導入等により温室効果ガス削減を目指すこ

ととしている 。

.E 1C  ネット 海外ニュース イギリス政府 京都議定書目標達成のためのエネルギー ・レビ ューを発表 I ht t p:/ / www.i c.Of.i. p/ news / ? ac t =v i ew&s er ial=232OJ  

‑ 外務省HP

11tt p:/ / www.mof a . go.i.p/ mof ai /.   .省 エ ネ 塾

h t t p:/ / www.c o‑i.uku. c om/  

‑英国気候変動政策調査報告

ht t p : / / www. env . go. j p/ c ounc i l/ 06ear t h/ y061一09/ r ef 02.pd坪s ear ch=' 環 境 省 中 央 環 境 審 議 会 地 球 環 境 部 会 英 国 気 候 変 動 政 策 調 査 報 告 '

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イタリア共和国

( Republ i c o f   I t al y)  

1.  国家基本データ

[ 大 統 領 ] ジョノレジョ ・ナ ポ リ タ ー ノ [ 首相 ] ロマーノ ・プ ローディ [ 環 境 大 臣 ] ア ル フ ォ ン ソ・ペ コラーロ

ス カ ー ニ オ 環 境 、 国 土 保 全 大 臣 [ 首 都 ] ローマ

{ 人口 ] 5,886万 人 ( 2007年2月) [ 面積 ] 30. 1万Km

2

[ 民 族 ] 当 該 デ ー タ な し

{ 言 語 ] イ タ リ ア 語 ( 地 域 に よ り 独 、 仏 語 等 少 数 言 語 あり)

[ 宗 教 } キ リ ス ト 教 ( カ ト リ ッ ク ) が 国 民 の 約9 7 %。 そ の 他 、 キ リ ス ト 教 ( プ ロテスタント) 、 ユ ダ ヤ 教 、 イ ス ラ ム 教 、 仏 教。

[ 通 貨 ] ユーロ

[ 国 内 総 生 産 ( GDP) ] 1兆8,526億ド、ル ( 2006年 I MF)   [ 主 要 産 業 ] 農 業 、 工 業 、 サ ー ビ ス 業

2  京 都 議 定 書 関 連 [ 所 属 グ ル ー プ ] EU 

[ 京 都 議 定 書 削 減 目 標 ] ‑6 . 50覧 [ C0

2排 出 量 ]

‑ 化 石 燃 料 か ら の 排 出 量 43200万 ト ン

・一 人当たり の排 出 量 8, 1 

・運 輸 部 門 か ら の排 出 量 11800万 ト ン [ メタン (C凡 ) 排 出 量 ]

• CO

2排 出 量 35,400万 ト ン

・一 人 当 た り のCO

2排 出 量 0,6 トン 3. 環 境 問 題 お よ び 環 境 政 策

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イ タ リ ア は 、 京 都 議 定 書 を2002 年6月1日 に 批 准 を 行 っ て い る 。EU内 部 で の 割 当 削 減 目 標( し、わゆるバーデンシェアリン グ)は、 1990年 比 一6. 5%である 。イタリアは自国のエネノレ ギー資源、が乏しいため、他の EU諸国と比べて省エネルギーが進んで、いた 。 しかしながら、

エ ネ ル ギ ー 産 業 部 門 、 運 輸 部 門 か ら の 排 出 増 加 に よ り 、 厳 し い 対 策 が 求 め ら れ て い た。

そ こ で 、 主 な 政 策 と し て 以 下 を 決 定 し た 。 イ タ リ ア 経 済 の 効 率 化

エ ネ ノレギーの多様化

エネ ノレ ギ ー お よ び 運 輸 部 門 で の 技 術 革 新 持 続 的 森 林 、 農 業 に よ る 炭 素 国 定 の 促 進

C D M/ JI の 活 用 に よ る 国 際 協 力 [ エ ネ ル ギ ー ]

イ タ リ ア は 1986年 の チ ェ ル ノ ブ イ リ 事 故 の 翌 年 に 行 わ れ た 国 民 投 票 の 結 果 、 運 転 中 の 3 基 の 原 子 力 発 電 所 が 閉 鎖 さ れ 、 建 設 工 事 も 中 止 さ れ た 。 そ の た め 、 電 力 の 不 足 分 を フ ラ ン ス や ス イ ス か ら 輸 入 し て い る 。 現 在 は 全 国 の 電 力 需 要 の72%を圏内の火力発電で、 14%を 水 力 発 電 で ま か な っ て い る 。

2003年 に は ス イ ス と の 送 電 線 切 断 に よ る 大 停 電 が 発 生 し た。 こ の 事 態 を 受 け て 、 イ タ リ ア 産 業 省 は 、 原 子 力 を 含 め た 新 規 発 電 所 建 設 の 必 要 性 を 訴 え て い ま す。

イ タ リ ア の 電 力 消 費 量 の 推 移 (単位: 10億

ワットA 寺〉 家) ( ) 以: 0 250β: 0  200ρ::0  150α: 0  1

β: 0  50.β: 0 

1)3 1970.  1: : > Q セ 2( 刃1 (出所: 2003年9月29日 La  Pepubbl i c a)   4. 資 料 お よ び 出 典

.イ タ リ ア 経 済 の 効 率 化

2003年 の イ タ リ ア 経 済 は 、 イ ラ ク 戦 争 等 の 影 響 、 ユ ー ロ 高 、 独 等 ユ ー ロ 圏 経 済 の 低 迷 、 財 政 赤 字 解 消 の た め の 緊 縮 財 政 等 の 影 響 か ら 、 期 待 さ れ て い た 回 復 が 遅 れ 、 通 年 で は0. 3%とユ ー ロ 圏 平 均 ( 0. 4見) を 下 回 っ た 。2004年 は 、 世 界 経 済 の 好 調 が 予 想 さ れ 、 伊 経 済 も 他 の 欧 州 諸 国 と 同 様 、 回 復 基 調 が 見 込 ま れ て い る 。04年 第l 四 半 期 は 、 米・中 国 等 印 域 外 国 経 済 の 好 調 を 背 景 に 外 需 が 伸 び 、 内 需 も 個 人 消 費 が 低 迷 を 脱 す る 等 、 前 期 比0. 4%と 景 気 回 復 に 向 け て 期 待 が 持 た れ て い る 。

‑エ ネ ル ギ ー の 多 様 化

エ ネ ル ギ ー 産 業 界 と 一 般 産 業 界 の エ ネ ル ギ ー 効 率 の 改 善 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー の 導 入 促 進 / 都 市 部 の 交 通 量 の 規 制

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