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△△ △斎・論

△乙回覧蔭

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ヤ領

3つの山の検査結果

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 山に木と家の図検査と水平面の検査より,水平,垂直の関係把握は可 能であることがわかる。

 3個の玉の軌道検査では,位置の心像も軌道の心像も正しく表すこと ができる。管の軌道検査では,落下前,落下後の描画,管の軌道描画,

動作的再生と正しくすることができる。このことより;甦的な心像の可 能な段階であることが分かる。

 身振り模倣検査では,腕の模倣は全て非鏡像で模倣する。複雑な模倣 では1回だけ掌を検者に向ける。行為や身振りは空間的心像の中で変換 可能であり,身振りの操作的側面が確実に働いている。

⑥神経心理学検査の結果

 11歳4ヶ月時のWISC−R知能検査では,全IQが103,言語 性IQが101,動作性IQが105である。言語性検査では項目間の

バラツキは見られないが,動作性検査では絵画配列が高く符号と迷路が 低くでており,検査項日間のバラツキが大きい。絵画語彙発達検査(1

1歳11ヶ月:以下特記していない検査は11歳11ヶ月に実施したも

のである)は,発達年齢12歳以上であり年齢相当の発達を示している。

復唱検査は発達年齢7歳以上となり,年齢相当と考えられる。ベンダー ゲシュタルト検査(コピヅヅ採点法)は形態上の問題はなく10歳6ヶ 月以上の発達である。フロスティッグ視知覚発達検査(11歳4ヶ月)

では,V:空間関係が7歳4ヶ月の発達であり,2つの図形の模写にお いて図形が複雑になると線を描き落としてしまう。 微細運動検査結果は,

問題は認められなかった。人物画は,発達年齢12歳以上であり年齢相 当であると考えられる。ピアジェ・ヘッドの左右の検査では,自己,相 手の左右は正しい反応ができている。3つの事物の左右関係は6問中3 問を間違い,正確さに欠ける。模倣検査は正しく反応しているが,図版        一61一

検査になるとほとんどが鏡像反応になる。口命検査は5問間違い,手を 反対にしたり指す目や耳を間違ったり鏡像で反応したりして,ことばへ の反応に混乱を示している。3つの事物の左右の混乱と自己身体との関 係での空間認識の問題が,3つの山の検査の視点変換の困難さと関連が

あると考えられる。算数検査では,3年までの計算はスムーズである。

計算中の文字を乱雑に書くことによるミスや,途中の計算を暗算でする ためのミスもあり間違いが多くなってしまう。それと計算の仕方を忘れ てしまっている。理解力もありゆっくりやるとできるが,定着するのに 時間がかかる。文章題は3年以上の問題になると分からなくなる。読み 書き検査では聴写に誤りが多く,カタカナの表記,句点の忘れ,漢字の 送りがなの誤りが見られた。

⑥小括

 幼児期ではことばの遅れと発音不明瞭であった。学齢期では,注意集 中の問題と持続力のなさが見られた。国語,算数など教科のできにくさ が目立った。目から入る情報を正確に捉え,捉えた情報を記憶し,書く ことによって再現することに困難が見られる。つまり,漢字の学習の困 難さとの関連が考えられる。また,聴写の問題や口命検査の低さからも,

聴覚入力の問題も示唆され,算数のできにくさも合わせると,複合的な 問題が考えられる。ピアジェ型検査では,操作的側面と形象的側面の差 は認められなかった。本例は,視点変換が難しく,ピアジェがいう「自 己中心性」が見られた。ピアジェ型検査から得られる情報が限られてい た症例である。

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(2)症例7 T。T.

 男子, 1982年4月生, 11歳11カ月,小学校の普通学級6年在

籍,祖母と両親と4年生と5歳の弟と本児と双子の弟の6人家族。

①生育歴

 妊娠申は異常なく29週で出産,体重は1110gであった。帝王切

開で出産。生まれたときすぐに泣かなかった。無呼吸発作の仮死状態と 奪p呼吸管理を受けた。発達は,定頸6カ月,ハイハイ11カ月,始歩

1歳4カ月,初語11カ月,2語文2歳6カ月であるが,それからは広

がらなかった。幼稚園に入る以前吃音がみられた。4歳で幼稚園に入園。

吃音と発音の間違いがあることより,3歳より3年生までことばの教室 で指導を受けた。幼稚園では,会話がうまくできず質問されても答えら れなかった。長いセンテンスになると復唱できず言いにくそうであり,

新しいことばがなかなか覚えられなかった。話すときは,@つくりとし か話せなかった。まわりの子どもをよく見ているが一緒には遊ぼうとし なかった。いじめられることも多く,チックがでていた。

②集団生活

 低学年の時は,自分から友達と一緒に遊ぼうとしなかった。本が好き で,本を読んでいる間は回りを一切気にせず,自分の毯界に入っていた。

整理整頓ができなかった。高学年になっても,特に仲のよい友達はいな い。新しい環境や,刺激の多い環境、に入ると落ちつかない。何事にもゆ っくり取り組むので,時々声掛けをしないと進まない。一つのことがき ちんと終わってから次に進もうとするので,余計に時間がかかってしま

う。

③学習

 高学年でも,判読しにくい乱雑な文字を書くことがある。文字のバラ       一63一

ンスが悪く形が整わないことがある。話をするとき,もたもたしてしま いうまく話せないことが多い。

④ピァジェ型検査(操作的側面,形象的側面課題)

a.操作的側面

 操作的側面課題では,全て年齢相当の達成を示した。

b.形象的側面

 空間観念,身振り模倣の検査は年齢相当の達成であったが,3つの山,

3個の玉,管の軌道検査では年齢相当に達成できなかった。それぞれの 検査結果を質的に検討していく。

 山に木と家の図検査と水平面の検査より,水平と垂直の関係把握が可

能である。

    図  版      描     

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